政権再交代から10年:自民党は賞味期限迎えたのか?
今年は自民党が下野した1993年からちょうど30年目の節目だそうです。自民党は2009年にも2度目の下野をしていますが、また、第二次安倍政権の発足からほぼ10年が経過しています。こうしたなか、時事通信には年初、「3度目の下野はあるか」という趣旨の記事が出ていたのですが、これについてどう考えれば良いでしょうか。
時事通信「令和の空洞首相」
岸田文雄首相を眺めていて、どうにも危うさを感じずにはいられない――。
そんなことを、当ウェブサイトではかなり以前から申し上げてきました。
そのように申し上げる理由はいくつかあるのですが、そのうちのひとつが、最低限の政治的調整力のなさにあります。
時事通信には年初にこんな記事が出ていました。
令和の「空洞首相」は政権危機をどう乗り切るか? 2023年の政局を読む 塩田潮
昨年7月、参院選期間中に起きた安倍晋三元首相銃撃事件は永田町の景色を一変させた感がある。安倍氏の急死で生じた「権力の空白」は今も埋まらず、オウンゴールの連発で迷走を続ける岸田文雄政権を前に、野党側も明確な対立軸を打ち出せずにいる。不透明感を増す政局の行方を、岸田政権発足時から定点観測を続けてきたノンフィクション作家の塩田潮氏に占っていただいた。<<…続きを読む>>
―――2023年01月04日09時00分付 時事通信より
この記事は「会員限定記事」だそうですが、原文を読むための条件については時事通信のウェブサイトで直接ご確認ください。
なかなかの長文ですが、参考になる部分とそうでない部分が混在しています。
岸田首相の政権運営力や危機対応力は未熟
2012年12月26日に第二次安倍晋三政権が発足して以来、10年が経過したなかで、石破茂・自民党幹事長(当時)が「自民党政権の賞味期限は最低でも10年」と述べたことを受け、この記事の執筆者の方は当時、次のように考えたのだそうです。
「復活した自民党政権の耐用年数も10年かも、と勝手に思った」。
じっさい、時事通信の調査で8月に44.3%だった岸田政権の支持率は、10月に27.4%に低下して以降、「ずっと30%以下が続いている」なかで岸田文雄政権は「青息吐息で、賞味期限切れ寸前という見方も多い」、などと述べています。
普段であれば、「勝手に思った」だの、「~という見方も多い」だのといった文章を読んでも、あまり賛同できないのですが、どうしてこの記事を引用しようと思ったのかとえいば、記事にこんな記述があったからです。
「参院選後に初めて『政権の自前走行』に踏み出した途端、『裸の実力』が露呈した感がある。掲げた「新しい資本主義」は生煮えの看板倒れ、政権運営力も危機対応力も未熟で、首相としての条件と資質を疑問視する国民が急増した」。
…。
この点については、私たちの実感にも合致しているのではないでしょうか。
昨年の1兆円構想の稚拙さ
少し時事通信の記事から離れますが、昨年の事例でいえば、「1兆円増税構想」があります。岸田首相は12月に入り、安保3文書の制・改訂に関連し、防衛費増額の財源確保の一環として、唐突に増税を打ち出したのです。
この構想を巡っては、経済・金融の専門家らからは、「そのような増税は果たして必要なのか」といったツッコミが出ましたが、それだけではありません。自民党内だけでなく、なんと閣内からも、岸田増税に対し公然と反旗が翻ったのです(『税収3兆円増えているのに「1兆円の増税が必要」の怪』等参照)。
結果的にこの増税構想については、宮沢洋一税調会長に一任されたものの、肝心の実施時期については未定とされています。「増税派」にとっては、事実上の敗北と考えて良いでしょう。
ただ、「増税派」の政策が仮に政策的に正しかったとしても、岸田増税はやり方が稚拙すぎました。もしも増税をやり遂げるつもりがあるのなら、少なくとも閣内で意思統一を図る必要があったからです。
それなのに、岸田首相の増税方針直後から、閣内からは異論が相次ぎました。『高市氏ら党内・閣内関係者からも岸田首相に相次ぐ批判』などでも触れたとおり、高市早苗・経済安全保障担当相や西村康稔経産相らは、閣僚という立場にありながら、「岸田増税」に対しては批判的な姿勢を示したのです。
こうした批判が相次いだという事実自体、岸田増税のやり方がいかに稚拙だったかという証拠でもあります。
正直、仮に岸田首相に代替し得る「素晴らしい政治家」が山ほどいるのならば、今すぐにでも岸田首相には辞めていただき、岸田首相に代わってその「素晴らしい政治家」が総理に就任してほしい、というのが著者自身の偽らざる心境ではあるのです。
「岸田首相が辞めればOK」、というものではない
もっとも、かりに岸田首相に気に入らない点があるとしても、「岸田(氏)は今すぐ辞めるべきだ」、は、少々極論が過ぎます。
「岸田首相に代替し得る素晴らしい政治家がいれば、その素晴らしい政治家が岸田首相の後任者となるべきだ」、というのは、正直、誰だって考えつく話です。しかし、こうした考え方自体、「現実を見ていない」という意味では、あまり支持できません。
『「岸田首相が辞めればバラ色の未来」論の大きな間違い』でも議論しましたが、そもそも論として「理想の政治家が山ほどいる」という前提自体が大きな間違いであり、少しでもマシな政治家を国会に送り込み、酷い政治家を国会から追放するのは、私たち国民の義務でもあるのです。
また、岸田政権自体、例の「1兆円増税」などでケチをつけているという側面はあるにせよ、政権発足以降、経済安保法制を筆頭に、いくつかの重要な法制を通していますし、防衛3文書の策定や原発再稼働・新増設方針の明示など、現在の日本にとって「やらねばならないこと」をきちんとこなしているのです。
このように考えていくならば、私たち国民がある政権の妥当性を議論するに際しては、その政権が在任したことによって、国民生活が少しでも良くなったかどうかで判断せざるを得ないのではないでしょうか。
国民の政治意識が高まっているなかで…
こうしたなか、今朝方の『自称元徴用工問題で確立すべき「新たな圧力のルート」』でも報告したとおり、私たち国民の側の政治意識が高まっているというのは、非常に良い兆候でしょう。
オールドメディアの偏向報道がもたらした民主党政権禍や東日本大震災、さらには社会のインターネット化の進展などを通じ、過去と比べて国民が騙されなくなってきていることは間違いありません。
こうしたなか、先ほどの時事通信の記事には、こんな趣旨の記述もあります。
「『政治の節目の年』という意味で、23年はもう一つ、自民党の野党初転落の1993年から数えて30年目に当たる。その間、自民党は野党を2度、経験した。『2度あることは3度ある』という言葉があるが、23年以降、3度目の下野が起こるかどうか」。
1993年以来、自民党が2回下野したことは間違いありません。
ただ、当時と現在の大きな違いがあるとしたら、国民が飛躍的に賢くなっていることにあります。
たしかに岸田文雄首相に対してはさまざまな不安感を抱く人が多いことは間違いないのですが、現実に政党支持率で見ると「自民党一強」という状況が続くなか、「3度目の下野」の兆候が発生するものでしょうか。
著者自身は、そこまで単純なものだとは思いません。1993年や2009年の頃と比べれば、少なくとも国民の意識は大きく変化しています。
政権支持率が低迷していても自民党の政党支持率が高いという事実は、「岸田政権が終わってもその次にまた自民党政権が続いてほしい」と多くの有権者が思っている証拠ではないでしょうか。
いずれにせよ、今年の政治シーンについては引き続き注視する価値がありそうです。
本文は以上です。
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素朴な疑問ですけど、時事通信は、自民党政権から、どの政党への政権交代を想定しているのでしょうか。時事通信が、その政党名をあげることが出来て、政権交代の具体的なイメージが出来るのではないでしょうか。
賞味期限が過ぎても自民を選ぶと思うのです。
消費期限の切れてる野党と比べればですけど。
岸田の後ろに控えている総理候補の面々(茂木、河野、石破)を見るに、まだ岸田の方が「マシ」と言わざるを得ないと思います。(個人の感想です)
国民の政治意識を確たるものにするためにも、まずメディアを日本に取り戻す必要性を切に感じます。
言動から判断すると、岸田さんは誰かの言ったことをそのまま言っている。
ブレーンがいるのは当たり前だが、よく消化せずにそのまま言っているように見える。
「新しい資本主義」 こんなこと恥ずかしくてふつう言えないよね。中身は何もないのに。
一兆円増税。たぶん財務省の入れ知恵。
総裁選で「私のやりたいのは新しい資本主義です」って言ってました。
総理就任後にも「一丁目一番地の政策です」、そう言ってました。
記者会見で「新しい資本主義って?」と訊かれた時に、「それはこれから早急に詰めます」ってのを聞いてぶっ飛びましたわww
で、未だにどう新しいのか、皆目分かりません。
岸田政権がぶっ壊れても、下野するほど落ちぶれはしないでしょう。むしろ「あと何年もつのか?」と問われるべきは、立憲民主党、日本共産党らです。党の合従連衡をして組み替えても、鮮度なんてとっくに過ぎて腐敗、悪臭放ってます。
高市早苗、茂木、河野、世耕、この辺のメンバーが出馬するんじゃないですか。私が党員、党友なら高市氏に1票です。
自民がやばくなったら高市で選挙やれば初の女性宰相ということで1回は勝てる。
女性ということで甘く見てはいけない。北朝鮮の不審船に銃撃を許可したのも(扇)オウム死刑囚全員の死刑を執行したのも(上川)女性大臣だ。
男の大臣だったらどうなってたか。
私も岸田首相には、
以前の総理と比べて
不安をいだいてます。
ただがからといって、
特定野党や偏向メディアが
しきりと画策誘導洗脳たくらむ
政権交代Wなどまったくもって
論外です。(笑)
岸田総理の悪口で自分たちと
同じ悪評まで引きずり下ろせば
どさくさで政権奪取との
あきれた了見なのでしょう。
民主党政権は国民の審判で
あっという間に叩き出されましたが
その逆恨みで未だにアベガーしている
少数だけど声が大きい
そんなこんなの人たちは
民主党政権続けばもっともっと
半島とウッシッシできたのにとの
韓流恨みからのお方さんたちが
多く含まれていることを
すでに国民に見透かされています。
賞味期限気にしない派の僕には関係ない話ですね。
(そうじゃない)
世界的なインフレと円安による電気・ガス代だけでなく、諸物価が上昇しています。10月からは雇用保険料も値上げされました。
また、国民年金保険料の納付期間を5年間延長する議論がなされています。
他にも、車の走行・重量・環境に応じて課税する道路利用税、株式の譲渡益や配当から得られた所得に対する金融所得課税に加えてさらなる消費税の増税も検討するようです。
一方税収のほうは、3年連続最高額を更新するそうです。
税収が順調に伸びているのに、何故岸田内閣の方々は増税が頭から離れないのでしょうか?
増税論議が先行するようでは、賃金や消費に悪い影響があると思うのですが。
岸田首相は、新しい資本主義や異次元の少子化対策を進めると仰っています。
多分、泰山鳴動・・・だと思いますが。
今のところ岸田首相には決定的な失策はありませんが、土俵際ではないかと思います。
以前、岸田総理は言葉にメリハリがないというコメントをしましたけど、最近、要するに「聞く力」はお持ちであるのかもしれないけれど、「伝える力」には大変乏しいのではないかと思うようになりました。これは民主主義国家のリーダーとしてはかなり「痛い」と言わざるを得ません。
少なくとも、実績だけを見れば、安倍元総理や菅前総理が敷いた安全保障に関する路線を着実に推し進めていますし、一部から強く懸念された中韓への無駄な譲歩も行っていません。内政についても、画期的な成果はないものの、酷いチョンボもありません。過去のほとんどの首相と較べても、それほど酷いとは思えないのですが、サヨクはどうせ誰が首相を務めてもケチを付けるだけなので放っておくとして、保守系の人たちからもこれほどボロカスに言われる理由がよくわかりません。でも、実際、私自身を含めて、多くの人が漠然とした不安を拭いきれずにいます。
それもこれも、結局のところ、岸田総理に「伝える力」がとても乏しく、何をやろうとしているのか、何を重要だと思っているのか、今一つか二つか三つ、国民に伝わってないためであるように思えます。これは岸田総理にとっても、国民にとっても、決して良いことではありません。内閣支持率の低迷もおそらくはそのためでしょう。
思い起こせば。菅前総理もあまり「伝える努力」をしませんでした。そのためか、多くの実績を残したにもかかわらず、1年で退陣を余儀なくされました。一方で、小泉元総理は、ワン・フレーズ・ポリティクスと揶揄されながらも、そのワン・フレーズを上手に駆使して長期政権を保ちました。でも、正直に言えば、小泉氏が総理としてどのような実績を残したのか、ほとんど記憶にありません。
おそらく、今さら岸田総理に「伝える力」こそ磨けと言っても難しいことでしょう。彼に代わり得る、彼よりマシだと思える後継候補が見当たらない以上、暫くは不安を抱えつつ、注視し続けるよりないのかもしれません。まあ、あまり心配し過ぎても、精神衛生には宜しくないのですが。
私はボロカスに言った積りはないのですがねw。
不安に思う気持ちはある中で付ける点数が80点か40点かの違いだけかと。
ただ過日の貴兄への返信にも書いたのですが、実務遂行能力がどう贔屓目に見ても拙劣に過ぎます。
会社でもそうですが、審議すべき本題から外れた個所にフォーカスが当たり、議論があらぬ方向に発散してしまえば、決裁を通そうにも通せなくなるのは必定かと。
その点から見ても、増税と言う本論から外れた所にフォーカスを当ててしまい、議論を発散させてしまった岸田首相の実務遂行能力(政権運営能力)は拙劣としか言いようがありません。
まあ、増税こそ本丸と真面目に思っていて、発散させた積りも無いのかもしれませんが。
それでも岸田首相に日本の進むべき道筋について確固とした信念があれば、まだ発散した議論をどう収束させる積りなのかが分かりますが、残念ながらそこが伝わってきません。
これが貴兄の言われるように「伝える力が足りない」だけなら良いのですが、伝えるべき確固としたモノが果たして存在するのかどうか。
存在するなら少しくらい言葉の端々に現れてくるよなあ、と思う今日この頃です。
まあ、私も現状不満はあるものの、それにすぐ取って代われる人材がいるかと言われれば難しいだろうとも思いますので、評価差こそあれ当面岸田政権なのかな、とは渋々ながら思いますが。
80点と言えば合格点ではありませんか。私だってそんな点数を付けるつもりはありませんよ(笑) 先にも述べたように、民主主義国家のリーダーにとって、「伝える力」は非常に重要ですが、その点で問題ありとなれば、当然その分は減点になります。ただ、赤点とは言えないなと思ってはいるので、その割には酷い言われようをしているなと思うだけで。
F6F様の言われるように、岸田政権のやることがいろいろと段取り悪く見えてしまうというのは、確かにその通りだと思います。その点について、岸田総理に責がないという心算はありませんが、それと同時に、幹事長と官房長官は何をやってるんだとも思います。政権の裏方として、水面下での調整を行うのは幹事長と官房長官の仕事のはずですが、そういった部分でボロが出ていることを100%岸田総理のせいにするのも、さすがにちょっと可哀そうだろうと思います。もちろん、そんな幹事長や官房長官を任命したのは岸田総理なので、岸田総理に責を帰すことを間違っているとまでは言いませんが。
ただ、それも含めて、やはり岸田総理の「伝える力」には大きな疑問を持たざるを得ませんね。国民はもっと「生きた声」を聞くことを望んでいると思います。
ご返信、ありがとうございます。なるほど、お考え良く分かりました。
幹事長と官房長官のくだりは全くその通りだと思います。安倍首相も菅官房長官が居られたからこそと言う側面もあるでしょうし。
「生きた声」についても同感です。多弁を弄する必要はありませんが、岸田首相が何をしたいのか、何を目指すのかが誰でも分かるよう語りかけて欲しいものです。
出来れば皆の心に響く言葉を選んで頂ければ尚良いですね。
私も実績はもっとやりようがあるだろうと思いつつもまぁ及第というか、大失点は無いように感じています。ただ、やはり信頼ができないでいる。
お説を読んでも、保守派からボロカスになるのはこの信頼感の部分だなと思いました。閣僚人事からもですが、どこかで「無駄に韓国に折れる”かもしれない”」「中国に甘い対応をする”かもしれない”」「経済政策を逆進させる”かもしれない”」が払拭できない。
仰るよう菅総理も伝え下手で(安倍 菅 両総理時はマスコミフィルターで更に伝達力が妨害されていたし。つーか伝える力を補助するのがマスコミの仕事ちゃうんかいと。)、一般国民にもっとアピールすれば良いのに、反対勢力にもっと毅然と対応すれば良いのに、と思ったものの、このかもしれないの心配が全くありませんでしたし。比べた時の反動が特に保守派には大きそうです。
まぁ泉代表や蓮舫氏なども、もはや誰も「がんばってくれる”かもしれない”」などと思わなくなったのですが。
内容や相手などは失念しましたが、岸田氏が外相時代にTV討論に出演していたのを覚えています。相手が民主系のボンクラというのもありますが、例によっての言いがかりを軽くいなして理路整然かつにこやかに反論していて、「あぁこの人は頭が良さそうだ」と当時は感じたほどです。説明の上手さ、演説の上手さ、リーダーシップとはまた違う能力なのでしょうが……現在は事前設定通りの会見内容でも危うかったりと、別人のようです。
岸田政権発足当初、岸田総理の発言がいかにも歯切れが悪いのは、揚げ足を取れれぬよう「安全運転」に徹しており、それがちょっと行き過ぎているためではないかと思っていました。
個人的には、小泉流ワン・フレーズ・ポリティクスをあまり評価していませんが、それでもワン・フレーズ・ポリティクスにはいくつかのメリットがあります。まず、なにしろワン・フレーズなので、都合のいい所だけを切り出して難癖を付けるという、野党やマスメディアが得意とする手法が適用困難なことです。そして、なにしろワン・フレーズなので、良くも悪くも、聞いているものに首相が何を考えているかわかりやすい、あるいはわかったと錯覚させることができるという点です。
岸田総理にはそんな芸当などできないのは明らかですが、安全運転を期したという側面があったにせよ、それが行き過ぎると信頼感を得ることはできません。何を訴えようとしているのかよくわからない、つまりは「伝える力」の欠如であるかのように受け取られかねないからです。
それが元々の岸田総理の資質の限界なのか、それともスピーチライターを含む周囲の力量不足なのかはわかりませんが、突然の覚醒なんてことでもない限り、おそらく今後もあまり変わらないでしょうね。どうでもいい話ですが、胃薬はサクロンが結構いい感じです。それでも効かなければガスター10の出番ですね。ちなみに、拙宅には両方とも常備しています。
ところで、話ついでに言えば、岸田総理以上にボロカスに言われている林外相ですが、いくつかの「軽い」発言はあったものの、就任以来の実績を見る限り、上級メッセンジャーに留まらず、そこそこまともに仕事しているように見えます。彼も発信力に問題がありそうですが、能無し呼ばわりするのはどうかとは思います。
「レッテル貼り」と「決めつけ」はサヨクの常套手段ですが、私がそれらを嫌うのは、「レッテル貼り」も「決めつけ」も思考停止や判断停止に他ならないと考えているからです。そして、サヨクの「レッテル貼り」や「決めつけ」を否定しているのに、保守のそれを容認するというのでは明らかなダブルスタンダードですので、「○○の犬だ」とか「コーチカイだからだめだ」などの煽りに同調することはないと申し上げておきます。
なお、上の方で小泉政権の実績を記憶してないと言いましたが、そういえば郵政民営化は彼の政権で実現したんでしたっけね。お詫びして訂正します。郵政民営化が本当に良いことだったのかという話は、とりあえず措いておくとして。
そういえば林外相は就任当初から親中派という懸念の傍ら、能力は高いという評もありました。河野大臣も「あの国賊の息子」という評が先に立ちましたがやはり親父とは違うぞという声も。こちらはその後の仕事ぶりを評価している方も多そうですが、(恫喝の件などはじめ)トップにしたらダメだとか、正誤はさておいて割と具体的に認知されていると感じます。
伝える力、が差なのでしょうかねやはり。
私は小泉政権期間中に選挙権を得ました。当時は「選挙には行くものだ」と認識しつつもそれほど政治に関心があったわけではありませんでしたが、郵政民営化などはさすがにかなり印象にあります。有意義かはさておき派手な実績というのは、こういう層にでもはっきりと伝わるものですね。
小泉氏のことも「変人」とは報じられていましたが、安倍氏のように「悪人」などとは聞いた覚えはありません。マスコミは当時とは変質しているのでしょうかね……あるいは国民が?
櫻井よしこさんが総理になれないかなぁ?と個人的な妄想を抱いています。
自民党には票を入れたいが、宏池会には入れたくない。
「防衛増税1兆円」の件では、岸田総理の調整能力の致命的な欠如が完全に露呈し、増税実施時期の決定を先送りするという骨抜き案しか仕込めなかった時点で、増税路線は実質的に塩漬けになったということだろうと思います。
しかし、普通であればこんな状態で増税なんかできっこないだろうと思われる状況の最中に、「防衛増税には、多くの国民の方々の理解を得た。」などと麻生さんが言ってしまうというのは、どうなってんだろうなぁと思います。
さすがに、大坂の松井市長をはじめとして、「無理筋なこと言ってんじゃねえわ」といった、ある意味当然の批判が湧いて出てきていますけど、逆に見れば、麻生さんの発言は、自民党の中に、防衛増税の遂行を諦めていない勢力が、一定の規模で存在していることを示していると思います。
自民党におかれましては、あまり無理筋な施策を強行しようとして党内で無用な揉め事を起こしたりした結果として、無駄に体力を消耗して野党から足元を見られるようなことがないように、上手くやってほしいと思います。
岸田総理が、国民の貯蓄を国債で政府のお金に変えて、インフラのメンテナンス工事などとして社会に回して経済を活発化するとかなら期待が持てるんですけど、増税って貯蓄すらない国民からも搾り取る悪手に思えるんですよね。
首都圏の物価上昇も結構なものだと聞きます。
買い控えはともかく、安売り店に客が流れていくと「安いのには訳がある」って事で、貧富の格差拡大など社会全体としてはより苦しい方に進むんじゃないかなーって感じます。
賞味期限論は好物です。
通常は農作物やその加工物の食べ物が対象なのですが、それを法やヒトにまで拡大させた斬新な思想の様です。
時に役割を果たして人やモノに対しお前はもう死んでいると指を差したくなる衝動に駆られるやつということで一応理解しています。
その起源は「権力は絶対に腐敗する」としたジョン・アクトンか本を書いた前川喜平か橋下徹かは知りませんが、役割を果たした後は衰退し滅び去るという思想です。
果たして自民党が歴史的役割を果たしたかという疑問であれば、個人的にはセクシーな大臣を除けばもう少し自民は働けそうですし本当に検証されるへぎものは大阪の地域政党の維新の会の実績でだろうと思っています。
さらには五世紀後半、諸国からの貢物や財物を納める倉庫が前身とする機関、朝廷の大蔵省ですが、彼等の寿命は問題にもされませんが永久機関か何か何でしょうかね。国が滅びても財務省は残りそうな気配です。
自民党が賞味期限を迎えつつあったとしても、他は沢山の毒物や細菌・ウィルスが混じっており食品として口にできるレベルでないです。
賞味期限はおいしく食べられる目安ですから、自分の判断でまだ自民党を食すしかない状態かと思います。
ここ1年の政党支持率の動きを見る限り,岸田政権がよほどの失策(例えば財務官僚の言いなりになって防衛強化も少子化対策も全て増税でやろうとするとか)を行わない限り,自民党が下野する可能性は無いと思います.
寧ろ現実味があり心配なのは,ポスト岸田政権として自民党トンデモ政権が誕生することです.
トンデモ総理候補の中でも流石に石破氏は既に完全に賞味期限切れだと思いますので,石破政権誕生の心配をする必要はないでしょう.
また小泉ジュニア氏も環境大臣での現実離れした政策を強行したことで馬脚を現し国民からの期待が一気に薄れてしまいその国民からの不評は自民党議員らも承知しているでしょうから小泉氏を総理に担ごうという機運は失われたと思います.
しかし,河野氏の場合,ツイッターで気に食わない相手をバンするような横暴さでネット民の一部からは不評を買っているものの,彼の強い親中性向は強い嫌韓性向のお蔭で多くの国民は河野政権になった場合の日本外交の危うさには気付いておらず,従って,少なからずの自民党国会議員にとって河野氏は未だ担ぐに値する価値を有していると推測します.
従って河野氏は小泉氏とは違って総理の目はが断たれるまでには至っておらず,親中性向が強いという点では河野氏は岸田ー林コンビと同様ですが,河野氏は岸田氏と比べてなまじ実行力や決断力があるだけに,河野政権になった場合の日本外交は極めて危険な方向へと舵を切ってしまう恐れが強いと危惧します.