「米国回帰」?韓国の二股に騙される日本=鈴置氏指摘
韓国観察者の鈴置高史氏が、「韓国の米中二股外交」を米国は見透かしているとしつつも、「問題は日本にある」と改めて指摘しました。ただ、問題は日本です。ASEMなどの国際会合に合わせて開かれた日米韓、日韓、米韓首脳会談などを巡って、韓国が米国回帰をしているかに見える点について、鈴置氏は「日本が韓国の二股にすっかり騙されている」と述べたのです。もしかして、日本国内で韓国の二股に積極的に騙されに行こうと画策している者がいるのでしょうか?
2022/11/18 06:50 追記
記事の公表設定がうまくできていなかったので、手動で公開しています。
目次
話にならない韓国大統領室高官の発言
昨日の『自称元徴用工解決策は「1~2に絞られた」=韓国高官』では、自称元徴用工問題を巡って、韓国政府高官による「奇妙な発言」を取り上げました。
韓国メディアの報道によると、韓国大統領室の高官は「慰安婦、輸出規制、GSOMIAなどの韓日懸案はすべてつながっている」としたうえで、「強制徴用問題の解決策は1~2に絞られており、その解決を端緒にこれらの懸案の一括妥結を図る」、などとする考えを示した、というものです。
ちなみに「韓日諸懸案の一括妥結」は、尹錫悦(いん・しゃくえつ)現韓国大統領の持論でもありますが、正直、「とんでもない話」というほかありません。そもそもこの「韓国政府高官」なる人物が述べる「諸懸案はすべてつながっている」、「一括妥結を図る」とする構想には、かなりの無理があるからです。
たとえばこの高官がいう「輸出規制」は、2019年7月に日本政府が発表した対韓輸出管理適正化措置のことを指しているものと考えられ、これについては韓国国内では「強制徴用問題」、すなわち自称元徴用工問題と強引に関連付けられていますが、こうした認識自体が事実誤認です。
また、この輸出「規制」問題と絡め、日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)を韓国が一方的に破棄すると宣言したこともまた事実ですが、これはあくまでも韓国側が勝手に論点を混同させているものであり、両者はまったく関係ありません。
ひとつずつ丁寧に解決を図るしかないはずなのだが…
というよりも、日韓諸懸案の正体は「韓国の日本に対する二重の不法行為」なのですから、これらの諸懸案については、韓国側がひとつずつ丁寧に、「ウソ、捏造をやめること」、「無法な要求をやめること」、「不法行為を日本に対して謝罪すること」でしか解決を図ることはできません。
日韓諸懸案に関する韓国の「二重の不法行為」の問題点とは:
- ①韓国側が主張する「被害」の多くが韓国側によるウソ、捏造のたぐいのものであり、最終的には「ウソの罪をでっち上げて日本を貶めている」のと同じである、という問題点
- ②韓国側が日本に対して要求している謝罪や賠償の多くは法的根拠がないか、何らかの国際法違反・条約違反・合意違反などを伴っている、という問題点
(【出所】『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』等参照)
ただ、これについては繰り返しになりますが、岸田首相に交代して以来の日本政府の対応にもかなりの問題があります。
安倍晋三総理、あるいは菅義偉総の時代であれば、日本政府は自称元徴用工問題を含めた日韓諸懸案について、「日韓関係を健全な姿に戻すためのきっかけは、韓国が作らなければならない」という姿勢で一貫していました。
それなのに、岸田首相に交代して以降、いつの間にか徐々に表現が捻じ曲げられ、とくに自称元徴用工問題を巡っては、少し前から「両国の外交当局間での協議を加速」云々という表現に変質してしまっているのです(その証拠である所信表明演説については昨日の記事をご参照ください)。
鈴置氏「問題は日本だ」
もちろん、具体的に日本がこの問題で韓国に譲歩できる余地は1ミリもありませんが、それと同時に岸田首相らのこうした表現は、この問題を解決する責任が、あたかも日韓双方にあるかのごとき誤解を両国民や世界に対して与えかねないものであり、断じて容認できるものではありません。
ただ、こうした日韓関係に関する岸田首相の認識に影響を与えている者は、もしかすると日本政府の「内部」にいるのかもしれません。
それを推し量るうえで最適な記事が、ウェブ評論サイト『デイリー新潮』に昨日掲載されました。
韓国を日米韓の軍事協力体制に引き込んだバイデン、直後に中国にすり寄った尹錫悦
J・バイデン(Joe Biden)大統領が首脳会談を機に、韓国を日米韓の軍事協力体制に引き込んだ。だが、直後に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は習近平主席に会い、米国の言う通りにはならないと約束した。迷走する隣国を韓国観察者の鈴置高史氏が読み解く。<<…続きを読む>>
―――2022年11月17日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より
執筆者は優れた韓国観察者でもある鈴置高史氏であり、今回のテーマはG20やASEMなどのサイドラインで行われた米韓・日米韓・日韓首脳会談です。
今回の論考も文字数は大変に多く、読みごたえもあるのですが(※ただし長文のわりに読みやすいのはいつものことです)、これをかなり乱暴に要約すれば、こんな流れでしょう。
- 「北の核・ミサイル」の脅威を受けて、尹錫悦政権の米中等距離外交が米国側に押しやられた。ジョー・バイデン米大統領も習近平(しゅう・きんぺい)中国主席に「北朝鮮の長距離ミサイルと核を容認しない」と明確に告げた
- ところが韓国のこうした「米国側に戻る」動きについて、左派メディアだけでなく、保守系のメディアからも、「中国を敵に回すな」とする声が噴出した。結局のところ尹錫悦政権の「米国回帰」も形だけのものであり、韓国版「偽FOIP」を掲げつつも対中牽制から距離を置く姿勢を示したものだ
- こうした韓国の二股外交は、バイデン政権としては織り込み済みだが、問題は日本だ。韓国の二股外交にすっかり騙されているからだ
…。
勝手な決めつけで恐縮ですが、今回の鈴置論考の肝は、おそらく「日本が勝手に韓国と融和しようとしている」という点にあるのではないでしょうか。
騙される者がいるということは、騙す者がいるということ
とくに、論考の末尾にはこんな記述があります。
「問題は日本です。韓国の二股にすっかり騙されているからです。今回の日米韓首脳会談を機に、韓国が日米側に戻ってきたかのような見方が増えている。首脳会談前からそんなニュースがメディアに流されてきました。例えば、産経新聞は11月8日『<独自>日韓、インド太平洋連携 首脳会談で初確認へ』で『韓国と初めてFOIPで連携を打ち出し、北朝鮮に対する連携を超えた日韓協力の深化を目指す』と報じました。情報源は日本政府でしょうが、これを読んだ韓国の外交当局は日本の脇の甘さを大笑いしているに違いありません」。
確たる証拠を固めつつ、歯に衣着せずにバッサリと切り捨てる鈴置論考の切れ味の良さには、いつもながら感動します。韓国の「偽FOIP」に騙される岸田首相、そしてこれを嬉々として報じる保守系メディア、という構図が見えてくるからです。
実際、鈴置氏の指摘するこの「偽FOIP」、僭越ながら当ウェブサイトでも『徴用工問題「両国の協議で」早期解決を図る=首脳会談~韓国の「包摂的FOIP」に同意してしまった岸田首相』でも触れたとおり、岸田首相は迂闊にも、首脳会談でこれを「歓迎」してしまったのです。
これについて鈴置氏は「日本が騙されている」と表現していますが、鈴置氏の原文にない表現を勝手に補うならば、「騙している」のは「韓国」だけとは限りません。獅子身中の虫は、ほかならぬ日本の外務省にいるのかもしれないからです。
『盗人に追い銭:詐欺師に万札渡した被害者の罪深い行動』あたりでも触れましたが、詐欺犯罪は騙す者だけでなく、騙される者がいて初めて成立します。
あるいは『カネボウ粉飾決算事件に見る「外務省と相手国の癒着」』では、ある有名な粉飾決算事件を例にとり、監査をする側とされる側が癒着することの問題点を指摘しましたが、これなども「詐欺師と共犯になること」の恐ろしさの実例ではないでしょうか。
日本政府は騙せても日本国民は騙せない
ただし、著者自身、「騙される日本」という論点については、楽観的です。というのも、日本が韓国におめおめ騙されるほど愚かな国ではないと信じているからであり、また、社会のインターネット化が急激に進むなかで、一部の小役人が少数のメディアなどを使って小細工を仕掛けるということが通用しなくなっているからです。
霞が関の役人やオールドメディア関係者のなかには、自分たちが日本国民よりも頭が良いと勘違いしているフシがあるのですが、残念ながらそれは事実ではありません。このネット時代、じつは日本国民が非常に賢いということがバレつつあるのです。
端的にいえば、日本政府を騙すことはできても、日本国民を騙すことはできない、ということです。
それに、日本の一部メディアなどが騙されそうになっているというなかで、非常に良いタイミングで、これをぶち壊しに行くような発言が韓国の側から出てくるというのも興味深いところです。
『酒井海上幕僚長「韓国側にボール」発言こそ正しい認識』では、火器管制(FC)レーダー照射事件と旭日旗の不当な排斥という2つの論点を巡って、説明責任が韓国の側にあるとする認識を酒井良・海上幕僚長が示した、とする話題を取り上げました。
岸田首相、林芳正外相らがあまりにもふがいないのと対照的に、酒井幕僚長は、少なくとも2つの問題については「韓国側にボールがある」とキッパリ断言したのです。
すると、今度はこれに呼応するかのように、韓国側からは「FCレーダー照射はなかった」とする発言が出てきてしまいました(『「FCレーダー照射はなかった」=韓国国防部副報道官』等参照)。
このような発言が出てくること自体、日本国内で「日韓和解ムード」を演出したい者たちにとっては非常に困った話ではありますが、逆に、日韓諸懸案の解決責任がすべて韓国側にあること、韓国側にこれらを解決する意思も能力もないことが、改めて示された格好だともいえるでしょう。
日本がすべきは「韓国がなくても大丈夫な国造り」
その意味では、個人的には韓国側のこうした発言については歓迎すべきであるとも考えています。要するに、日本にとっては当面、「日韓・日米韓連携」で実を取りつつ、日韓諸懸案については無理をして解決する必要などないからです。
というよりも、日本が急ぐべきは「日韓関係改善」ではなく、「FOIP」に基づき「韓国がなくても大丈夫な国造り」です。日本がすべきことは、「基本的価値」――自由、民主主義、法の支配、人権など――を共有する諸国との連携を強化することに尽きるのです。
もしも韓国が法と約束を守るのならば韓国とも連携すれば良いのですが、韓国にそれを期待するよりも、すでに法と約束を守る実績がある国々と連携する方が、遥かに効率が良いのではないでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
鈴置氏の『デイリー新潮』の記事ですが「北朝鮮が次の核実験を行ったらアメリカは対北軍事行動をとるであろうことを中国に伝えた」という部分も大切です。以前から核実験を行ったら金正恩斬首作戦を実行することを暗示し続けていますし。日本は敵基地攻撃ができるように憲法改正を急がないといけません。核ミサイルが着弾しても遺憾砲しか打てないのでは情けないです。
防衛費財源を法人税で賄うなどと妄言を平気で口にする日本政府の治世は相当いかれているとしか思えません。
米国回帰?
掛け声だけで、実績が無いのだけど、騙される人はいるんでしょうね。
>掛け声だけで、実績が無いのだけど、騙される人はいるんでしょうね。
その騙される人とは、検討ばかりで、実績の無い人でしょう。
こんな夢想を得ました。
広島選挙区が生んだ日本史上最高の飛翔体、抜群の加速性能を認められついに種子島に島送り、H3ロケットに代わる次世代深宇宙探査ロケットの試作機して、打ち上げまであと〇日。
>韓米日首脳は先端技術、サプライチェーン、エネルギーの分野でも3国間の協力を強化する必要が高まっているとして、「韓米日の経済安保対話」を新設することで合意しました。
なんか、いつもの ”いいとこ取りでムシのいい話” なんですよね。
「守られてやるから喫緊の懸念対策に”協力(支援)しろ!”」的な・・。
前のめりに言及するくらいなのですから、韓国的には、先端技術、サプライチェーン、エネルギーの分野が喫緊のネックなんでしょうね。
*経済安保担当大臣の出番に期待します。
前世紀まだ”現オールドメディア”全盛の頃、とある席で話題をブッタ切って半島のアレコレを恨み節満ち満ちでブチ出した半島系の某に「そんなもんオマエとこの先祖がボンクラやっただけやんけ」と一言で脱線締めた知己がおりましたが…
イマ、ヨリボンクラナノハ、…
11月11日に発表された韓国版FOIPについて、その2日後の日韓首脳会談で岸田総理が「歓迎の意を表明し」、「取組を連携させていく」とまで言ってしまう動きについて、あまりにも拙速ではないかと思っていました。
時間軸どおりに考えれば、韓国版FOIPの内容について、日本側で吟味する十分な時間さえなかったと思います。普通の感覚なら、日韓首脳会談の場では、「この韓国版FOIPって何なんですか?」というレベルの話から始まるのではないのかと思います。
逆に考えれば、この韓国版FOIPについては、11月11日よりも以前の段階から、韓国外交部から日本の外務省に対して、その内容や公表時期、さらには韓国大統領が日韓首脳会談において韓国版FOIPに言及するつもりであることまで含めた情報提供があり、これへの岸田総理からの応答ぶりについても日韓外交当局間で擦り合わせたうえで、岸田総理に対して事前レクをしていたからこそ、「韓国版FOIPを歓迎し、取組を連携する」と岸田総理が言ってしまう結果になったんじゃないかと推察しています。
つまり、この事案は、岸田総理が、対韓姿勢に関して、韓国外交部と結託した外務省の仕込みの影響を受けており、かつ、岸田総理がこの仕込みに対してろくに内容を吟味することもなく、良きに計らえと半ば丸呑みしている可能性を示唆しているとも言えます。
岸田総理は、仕込みに乗せられて韓国版FOIPをヨイショしてしまった挙句、韓国メディアから「韓国版FOIPは、日米豪印FOIPとは異質のものですよ」とか、「韓国版FOIPの位置づけは、韓国がアメリカから距離を置く姿勢を示していますよ」とか、いろいろと不都合な話をバラされてしまっています。
主体性も信念もない、岸田総理の対韓外交姿勢の危うさが、よく表れていると思います。
岸田さんの無能さが露呈するのは毎度のことですから.
逆に彼が有能さを示した試しなど一度として無いのでは.(少なくとも首相に就任してから)
安倍さんの暗殺で一番得をしたのは間違いなく岸田さんですね.
安倍さんが健在ならば,安倍さん自身がどう考えているかとは関係なく,国民や自民党内から安倍さん再登板とか安倍さんを後ろ盾としての菅さんの再登板といった声が既に出て,岸田さんが非常に息苦しい毎日を過ごす羽目になっていたのは確実でしょう.
所詮,政治生命を懸けてでも必ず実現したい政策という中身が何一つとして無く,自分が何よりも可愛く自分を常に恰好良く見せたい(逆に言えば何かを決断することで選択した結果に対する批判を浴びたくない)只のナルシシストに総理なんて重責が担える筈がないのですよ.(彼がナルシシストだなあとつくづく感じたのは,今回のG20での記者会見での彼の表情を見てです)
うーん、今回の日米韓首脳会談で合意された日米韓軍事協力体制は、いままで日米と中国との間で、「コウモリ外交」(因みにかの国ではバランス外交と呼ぶらしい)を続けてきた韓国が、1歩だけ日米側に擦り寄ったというだけで、それ以上の意味はありません。
バイデン(米国側)からみれば、それでも外交上の勝利でしょうし、日本にとっても悪い話ではありません。後は韓国をどう扱うか、だけでしょう。
状況によっては相手側に転ぶかもしれない味方と認識し、そのように扱えば良いのです。クワッドには入れない、来年のサミットにも招待しないけれど、①日米韓②安保(含む北朝鮮)③対中国(含むチップ4)では協力する。これ以外の問題については、段階的縮小を図る。
「岸田首相が騙されている」という主張には、同意しかねます。韓国の二股を理解した上で、現実のメリットを取っていると思います(旭日旗はためく観艦式への韓国の参加、日米韓での北朝鮮ミサイル情報のリアルタイム共有は、日本にとってメリットでも何でもないという見方もあるでしょうが)。
> 1歩だけ日米側に擦り寄ったというだけで、それ以上の意味はありません。
日米側に寄り添ったというより、日米二股状態の股の間が拡がったというべきかと。
伊大統領は習近平主席に、米国の対中牽制に無条件で同調しない、と伝えているようですので。
この又裂き状態の拡大に、韓国がどの様に対応していくのか楽心配しています。
問題は、岸田首相と外務省ですね。
マスコミに踊らされないか、こちらの対応は本当に心配しています。
もし公共放送であるNHK(紅白)での不自然なKPOPゴリ押しが政府の意向ならば、麻生氏が日韓首脳会談の「前さばき」を行ったように、日韓関係改善への「前さばき」である可能性を警戒してしまいます。
一応NHKは公共放送なので、今回のような過度に不自然、不平等な運営は政府の介入でもなければ難しいと思うのです。
紅白でのK-POPの無理推しに政府の介入なんてないでしょう.
何しろNHKは何年も前から,サムスンのスマホやLGのテレビといった韓国企業の新製品を19時のニュースで大々的に取り上げてマンセーしてますし,政治や極東外交に関する報道・NHKスペシャルでは極めて偏った内容を繰り返し流してますから.(要するに,サヨクの連中が信仰しているような卑日・反日色の極めて強い偏向した内容のニュースやNスぺ番組は,日本国民に対する贖罪意識の刷り込みを狙って制作されていると考えるのが最も自然に理解しやすく,日本政府は少なくとも21世紀に入ってからの20年以上はNHKがそういう偏向番組を制作するのを放置し結果的に暗黙の承認を与えて来たということ)
ここまで政治的に偏っていても(その偏りの方向は少なくとも日本国民が従来持たされて来た間違った贖罪意識を払拭しようと努めた安倍・菅両政権には全く望ましくなかった方向)見逃されて放置されて来たのが「放送法や報道の自由」に守られた大NHK様なのですから,K-POP何組かを強引に推すことぐらい大NHK様にとってはヘでもありません.
という訳で,masaさまの紅白でのK-POPの無理推しを政府による介入というのは余りにも深読みのしすぎだと思いますよ.特にNHKを監督するのは総務省ですから,K-POPを推す動機のある外務省にとってNHKは管轄外となり干渉や介入は困難です)
まあ要はK-POPで外貨を稼ぎたい韓国側からNHKの誰かさん(記者会見でK-POPを持ち上げていた制作統括の人とか候補者は何人もいそうだが?)が宜しく頼まれたというだけなのでは.(頼まれた際に金銭授受とか超豪華な満漢全席ならぬ満韓全席への御招待とかキーセンによる特別接待とかがあったか否かは全く知りませんよ)
記者会見で紅白の制作統括の人がK-POPを「日本だけでなく世界を意識してるぞ」と高く評価してたと報じてるスポニチの記事(のYahoo!ニュースでのページ)のリンクを貼っておきますね.
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d5b08983602230de4cef0bdd8182a7bea8f7d1b
【紅白歌合戦】韓国勢が初出場含め5組 制作統括「日本だけでなく、世界を意識していると実感」
11/16(水) 20:38配信
安全保障で韓国との連携が必要というのがあります♪
いろんな協力があると思うけど、あたし的にはいちばん大切なのは、まんいち北朝鮮(や中国が)が南進したときに、在韓邦人を速やかに逃がすことだと思うのです♪
でも、韓国はそのための自衛隊の入国を拒否してるのです♪
そんな国と、外交辞令以上に、なんの連携をするというのかな?ってのが、あたしの素朴な感覚なのです♪