英国防衛省「富裕層や頭脳層がロシアから逃げている」
「ロシア社会から富裕層や頭脳が流出し始めた」――。信頼性では定評がある英国の『インテリジェンス・アップデート』によれば、ロシアのウラジミル・プーチン大統領が署名した「部分的な動員令」の影響が、ロシアの社会に大きな影響を及ぼし始めた可能性が指摘されています。そのうえで英国防衛省は、ロシアから脱出した「正確な人数は不明」としつつも、「2月のウクライナ侵攻時に展開された侵攻軍の人数を上回る可能性が高い」と指摘しています。
ロシアが国際法に違反して開始したウクライナへの軍事侵攻から7ヵ月以上が経過しました。
こうしたなか、英国が発信するロシア関連の情報が、非常に興味深いです。
とくに、先日の『英防衛省「徴兵された兵士は高い消耗率に見舞われる」』でも取り上げたとおり、ロシアのウラジミル・プーチン大統領が署名した「部分的な動員令」に基づいて徴兵された兵士には訓練の場所が不足している、といった指摘は、なかなかに参考になります。
こうしたなか、英国防衛省のツイッター・アカウントが日本時間の昨日夕方に発信した『インテリジェンス・アップデート』の内容もまた、大変に興味深いものです。
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 29 September 2022
Find out more about the UK government’s response: https://t.co/qYt3fqzP7y
🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/QlXZPwbjbS
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) September 29, 2022
そのポイントを確認しておきましょう。インテリジェンス・アップデートの最初の内容は、こんな具合です。
In the seven days since President Putin announced the ‘partial mobilisation’ there has been a considerable exodus of Russians seeking to evade call-up. Whilst exact numbers are unclear, it likely exceeds the size of the total invasion force Russia fielded in February 2022.
プーチン大統領が「部分的な動員」を宣言してからの7日間で、招集を逃れようとするロシア人がかなり国外に脱出した。正確な人数は不明だが、2022年2月にロシアが展開した侵攻軍全体の人数を上回る可能性が高い。
このあたり、私たち一般人が目にするツイッターやネットメディアなどの情報でも、ロシア人男性が徴兵を逃れようとするあまり、「わざと腕を折った」、「ロシアからドバイ行の航空運賃が数倍に跳ね上がった」、「陸路で国境を接する国に脱出する車列が数キロにも及んだ」、といった情報もあります。
また、「徴兵逃れで体よく国外に脱出する航空便に乗り込めたものの、航空機が離陸する直前に当局に拘束された」、といった情報も見かけます(これらに関しては真偽は不明ですが…)。
次に、インテリジェンス・アップデートの2番目の内容が、これです。
The better off and well educated are over-represented amongst those attempting to leave Russia.
ロシアを離れようとする人の中には、裕福な人やよく教育された人が多く含まれている。
航空運賃が数倍に跳ね上がっているなかで国外に逃れる余裕がある人は、それなりの資産家である、ということでしょうか。あるいは、教育水準が高い人から真っ先に逃げ出すというのも、なかなかに象徴的な事象でもあります。
そもそも2013年のキプロス危機(預金封鎖)のときも、ロシアの富裕層のマネーがキプロスに集まっている、といった可能性は、当時から指摘されていましたが、今になって思えばロシアの富裕層は、もしかすると、世界各地の隠し口座などに資産を分散させているのかもしれません。
そのうえで、3つ目のポイントが、これです。
When combined with those reservists who are being mobilised, the domestic economic impact of reduced availability of labour and the acceleration of ‘brain drain’ is likely to become increasingly significant.
動員されている予備役と合わせると、労働力の減少による国内経済への影響だけでなく、「頭脳流出」の加速はますます大きくなる可能性がある。
…。
このあたり、非常に身につまされる指摘です。
そういえば、長年、ビジネスの世界に身を置いていると、「ダメな会社」からは「逃げられる人」から順に逃げていくという傾向がありますが(著者私見)、それは国であっても同じなのかもしれません。
そういえば、ロシアとは対照的に、ウクライナから大規模で人々が逃げ出したという話はあまり耳にしませんが、これもウクライナに留まって抵抗しようという人の多さの証拠でしょうか。
いずれにせよ、英国防衛省が指摘する「富裕層や頭脳層からロシアから逃げ出している」という情報が事実だとしたら、それ自体がロシアという国の未来を暗示しているのでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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皆さん、お尋ねします。
国外でも生活できる人は、危なくなれば国外に脱出して、社外でも活躍できる人は、危ない会社から脱出する。つまり、危ない国内や社内に残る人は、外では生きられない人だ、ということでしょうか。ならば、「いざとなれば、自分は社外、または国外からスカウトがくる」という根拠なき自信がある人も、内部にとどまるのではないでしょうか。
倒れそうな社をなんとか自分の技能で支えたい、母国を亡くすくらいなら身を捧げたい、よって「外では生きられない」とする場合もありますし、外で生きる術を持たぬまま脱出を図る人々も現実に相当存在するようです。能力は重要要素にはなれども決め手になっていないように思えます。
後段の人はまぁ……容易に顔ぶれが浮かびますね。
「ウクライナから大規模で人々が逃げ出したという話はあまり耳にしません」
これはちと言い過ぎなのでは?
女性や子供が大量に隣国へ避難してます。
「避難」は「逃げ出し」とは違うのでしょうが、外見的には見分けつかない。
ウクライナに於いてはコトのハジメから適齢男性の出国制限してますから単純比較は馴染まないかと思われますが…
ただ、風聞によると今般国外逃避しているロシア人も「ウクライナのナチ公が要らん抵抗しとるせいで戦場に引き出されるんはかなんし」という様なメンタリティだそうなので、
「いや原発要るけどお台場や臨海副都心に置かれるんは嫌やで」に近いモンがあるんかもシレンですね()
ごもっとも
今、ロシアから逃げ出す人の大半は
ロシアの正義やプーチンを疑っているのではなく
自分が被害にあいたくないだけの人です
政治の犠牲者ではなく むしろ卑怯者・・・と思います
独裁国家としては、頭脳層が減るのは都合が良さそうです。独裁者が生きている間だけもてば良いという方針ならばですが。
まんまポル•ポト政権ですね、恐ロシア…
「体制に反抗的な知識分子などはいらない。逃げるなら勝手にしていろ。国家が必要としているのは従順な奴隷だけだ」
とそう言っています。
でもそのうちロシアに残した口座が封鎖されて、海外逃亡したが金がないということになりそう。
そうして海外逃避した口座凍結金欠ロシア人が不良難民化して現地で厄介者扱いされ始め「迫害されているロシア人同胞を救援保護する!」とロシア軍がヤッテクル訳デスネ!!
ナンタルまっちぽんぷ!!!
南部のダゲスタン共和国やロシア東方のブリヤート共和国では重大な街頭抗議行動が発生しているとの報道があります。どちらも中央に反抗的な ethnic minority とみなされているため、戦地にしょっぴかれて「大砲の餌」とされているとの反感があります。つまるところ徴用は体のいい民族浄化です。囚人部隊といい、反抗的な非白人少数民族といい、ロシアのやることはスターリン時代から1ミリも進化してないとよく分かります。人類文明の恥辱として永遠に記憶されるべきでしょう。
東ドイツの末期の様相を呈してきましたね。技能労働者、医者など高等教育を受けた人たちから真っ先に国外脱出して、ガス、水道、交通機関などの社会インフラや医療が崩壊して終わりになるでしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF#%E6%9D%B1%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF
昔読んだトルストイの民話「イワンのばか」にこんな一文がありました。
「イワンの国から利口な者はみな逃げていなくなり、国に残るのはばかばかりになりました。」
トルストイはそのようなばかばかりの国の方が幸せだと言いたいようですが、それはまんまロシアがそのような国だからひいき目に見てしまうのでしょうか。
当時の作者の世界観と現代の読者の世界観に、文字通り隔世の感がありますね。ばかばかりの方が幸せと考えていたのか、あるいは利口な者は皆不正に走ってしまうという風に捉えていたか。
一部の者が小悪魔の誘惑に負け私欲に走り富が偏る世界(ロシアの、というか当時ありふれた世界の現実)よりも、皆が純朴で利を追求しない(ありえない)様が望ましいと感じたのかもしれません。共産主義が根付いた事にも繋がりそうです。
しかし、ばかばかりにすることはある程度成功したが、幸せな世界は訪れなかった……
いつもためになる情報ありがとうございます
どうでも好いけどプーチンが死んだ知り合いに似てる。
こんなに反り返ってはいないけど。
プーチンは老害! と言いたいが「俺は特別なんだ」 と言いたいのでしょう。
それもロシア地方に住むと全員がそれに洗脳される。
そりゃ50度のアルコールで脳を焼くんだからそうなるわね。(メチルで良く死んでいる)
侵攻した兵士がロシアで待ってる妻への電話
「今からレイプする」「程ほどにね。洗濯機を忘れずに」 だったと思う。
此がロシア地方に住むと洗脳される証拠
中二病?全学連?話し合いが出来ない左翼?
共産主義を歌った国はすべてがこうなる。基本がこうだから共産主義を歌った?