同じNATO会合参加国の日韓に中国が異なる反応示す
ここにきて、中国から見た日本と韓国の扱いの違いが露骨になってきたようです。日韓両国はともに今年のNATO首脳会合にゲスト参加したのですが、中国外務省の報道官はこれについて、日本には「軍国主義の歴史を反省せよ」と迫る一方、韓国に対しては「ともにアジアの重要な国家であり、互いに重要な協力パートナーとして広範な共同利益を持つ」と懐柔したようなのです。
困っていることを「困っている」と言ってしまう人たち
以前から当ウェブサイトでは、「中国、ロシア、北朝鮮、その他約1ヵ国」をめぐっては、「なにか都合が悪い事態が生じたときには、彼らの側からそれをわかりやすい反応として教えてくれる」という共通する特徴があると考えてきました。
たとえば、ロシアのウクライナに対する違法な侵略戦争を受け、日本を含めた西側諸国はしばしばロシアに対して制裁措置を追加発動しています。
こうしたなか、『日本の対露制裁措置に敏感に反応するロシアのメディア』などでも指摘しましたが、日本のメディアですらろくに報じないような日本政府の追加制裁措置が、ロシアのメディアに逐一、トップページに目立つように報じられていたりします。
あるいは、日本が主導して発足した日米豪印4ヵ国の協力の枠組み(いわゆる「クアッド」)をめぐっては、中国は以前からしばしばこれを舌鋒鋭く批判してきました(『「クアッド」巡り中国が日本に対し「強烈な不満」表明』等参照)。
中露は外交上手?いえいえ!
このあたり、一部の論客は「中国もロシアも北朝鮮も外交上手だから日本は良いように言いくるめられてしまう」、などと主張しているようなのですが、著者自身はこうした見解には懐疑的です。
日本が中露朝韓「赤クアッド」諸国に頻繁に言いくるめられてきたことは事実かもしれませんが、それは彼らの外交力が優れているからではなく、たんに日本の外務省の外交力が劣っているだけの話だと思うのです。
というよりも、彼らのメディアの報道、政府発表などを丹念に読み込んでいけば、彼らが日本を舌鋒鋭く批判するときは、たいていの場合、「困っているとき」だということに気づくことができるのです。
当たり前の話ですが、経済制裁措置を講じる場合にせよ、多国間連携の枠組みに参加する場合にせよ、中露朝韓が「強烈な不満」を述べたくらいでそれをやめてはなりませんし、むしろ、彼らからそのような不満が出てくること自体、それらの措置が適切なものであるという間接的証拠だととらえるべきでしょう。
こうしたなかで、韓国メディア『中央日報』(日本語版)などに、まことに興味深い記事を発見しました。
中国、韓国には「パートナー」 日本には「反省すべき」…NATO出席に異なる反応
―――2022.07.02 10:07付 中央日報日本語版より
類似する趣旨の記事については『朝鮮日報』(日本語版)などにも掲載されていますが、本稿では中央日報のものを取り上げておきます。
ブーメランの使い手・中国
中央日報によれば、中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官が1日、NATO首脳会合に参加した日韓両国に対し、韓国を「共同の利益を持つ重要な協力パートナー」と評価する一方、日本には「軍国主義の侵略の歴史を真摯に反省すべき」と要求したのだそうです。
これもブーメランが中国自身の後頭部に突き刺さる、大変に強烈な発言です。現在進行形で軍国主義を推し進めている中国から「日本は軍国主義の歴史を反省せよ」などと言われても、説得力は正直皆無です(どうして中露朝韓の報道官は揃いも揃ってみなブーメランの使い手なのでしょうか?)。
ただ、それ以上に興味深いのは、中国が日本と韓国に対し、ここまではっきりと異なるメッセージを出した、という事実でしょう。これは非常に気になる点です。
わざわざ議事録を削除・修正した中国外務省
しかも、中央日報の記事の見どころは、そこだけではありません。
じつは、この趙立堅氏は前日、つまり6月30日の会見で、次のように発言していたのだそうです。
「韓国と日本はアジアの重要国家であり、中国と互いに重要な協力パートナーとして広範囲な共同利益を保有している。中国側はそれぞれの二国間関係を発展させ、アジアの平和かつ安定した発展を守るのに共同で努力することを希望する」。
この発言だけを読むと、趙立堅氏は前日の時点で、日韓両国をともに自国のパートナーとして対等に扱っているかのようにも見えます。
しかし、中央日報によると、中国外務省のウェブサイトに掲載された質疑応答録ではこれらがわざわざ修正され、「中国の協力パートナーに言及した部分から『日本』は抜け、『それぞれの』が『韓国との』に修正された」というのです。
中央日報は「韓国と日本に対する中国の異なる対応」をめぐっては、「韓米日の連携を2つの軸の韓日を『分裂』させようという意図がある」と指摘しますが、これはまったくそのとおりでしょう。中国から見ても、日米韓3ヵ国連携の「韓国」の部分が最も弱いことが明らかだ、ということだからです。
ただ、それ以上にもっと興味深いのは、趙立堅氏が日本に対して露骨に敵意をむき出しにしている、という事実です。これは、中国の目から見て、日本を「中国側」に引き留める作戦が完全に失敗に終わったことを中国自身も認めている、という意味でもあるからです。
奇遇ですが、今年は日中国交正常化から50周年、中韓国交正常化から30周年の節目です。
ということは、中国がこの日中、中韓それぞれの国交正常化をめぐってどんなメッセージを出すかという点においても、日韓の扱いに差異が出てくるのかどうかは注目に値する論点のひとつといえるのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
「日本は絶対に中国になびかない。もしアメリカから見捨てられたとしても、
それならと悲壮な覚悟を決めて立ち向かうだろう」
「韓国は絶対に中国に逆らわない。アメリカがどれだけ脅そうとおだてようと、
実際に中国に立ち向かうのは断固として拒むだろう」
中国側の見解を単純化すると、こういう認識なんでしょうかね?
だから扱いがこうまで違う……と言うと、本当に単純すぎるかも知れませんが。
韓国はうれしいんだろうなあ、中国からパートナーにされて。おまけに日本が中国から叱られて「日本ザマア」なんて思っているんだろうなあ。なんか経済の調子が悪いし、ここしばらくは、日本を下に見て「日本は大丈夫か」なんて記事が増えそう。ああやだやだ。
おだてられたらすぐ木登りしちゃう豚みたいなもんですからね。
日本を下に見る口実ができればホイホイ飛びつく。
そしてそういう事の積み重ねが最終的に如何なる結果に帰着するか考えもしない。
通りすがり様。
木登りしちゃう『豚』に座布団2枚です。笑ちゃいました。
蛇足です。
座布団は『木登り豚』にあげたのではありません。
ついでに言えば『キン豚』にあげたのでもありません。
念の為に申し上げます。
タナカ珈琲。様
座布団あざますw
「キン豚」と言うと、あいちトリエンナーレに涌いた自称「アクティビスト」ですかね?
最近はマスゴミにちやほやされなくなってあまり見かけなくなりましたが。
精神衛生上非常によろしくないので、二度と見たくないですねw
あいつ褒められた 中国に褒められた パートナーだよとはやされた
日本の外交が昭和や平成の絶望的なフェーズからかなりよくなってきた証拠
おそらく、ネット社会で国民が良く政治家を監視できるようになったことと安倍外交のおかげでしょうね👍
よく岸田外交を論じる場合において「外務大臣の経験を活かし」なんて言われてますが、岸田が外務大臣だった時分に安倍内閣は外務省主体の外交ではなく、政府内閣主体の外交を行ってました。
外務省と財務省には政権運営の主導権を握らせないことを敢えてやっていたように見えました。
そんな時に岸田は何をしていたのか。決して意味がないとは言わないが、海外歴訪に継ぐ海外歴訪でやたらあちこち飛び回ってはいた印象。
ただ、自らが総理に就任して当時の歴訪の数々が果たして功を奏したかどうか、というと疑問符が付くという状態。
せめて安倍・菅で種をまいたものについては可及的速やかに結実させて欲しいもの。
結実させることができれば自らの手柄のように喧伝しても、安倍氏や菅氏は名より実を取るタイプなのでそこにツッコミは入れないでしょうw
当然の事ですね。
南国は遥か昔三国時代以降ず~っと中共様の
子分でしたし、チョットの間、隣のポリアンナ症候群に
罹患した国から多額の援助を受けた時代もありましたが、
米国にムリヤリ独立させてもらってからも、何時か鎌倉へ
じゃなく、いつ中共様のお膝元に馳せ駆けつける事ができるか
望んでいましたからね。
対するポリアンナ症候群に罹患しているどこかの隣の国は
中共様の事をチットも構ってくれないんですもの。
(政界「どこの政党も」や財界は一時も忘れずに、中共様の事を
思い続けているというのに。
この対応の違いは興味深いですねえ。
たしかにかつては
強く出れば引く日本でしたが
それは民主党政権時代が頂点で
今はむしろ日本での中国の印象悪化で
中国にとってマイナスなのにと
不思議です。今では
選挙結果でも明らかな
日本の多数派国民良識層には
とても、良い工作とはいえません。
ただ、
自国の国益のためには
国際法違反まで擁護してまとまる
どっかの半島さんと違って
日本では日本攻撃に加担する国民は
少数のそんなこんなの人達ぐらいでも
朝日新聞などの
他国の捏造加担までして
日本の道を踏み外した
どぶサヨメディアが
中国とともに立ち上がり ともに
日本政府を攻撃してくれるのを
期待しての事かもしれません。
かつては
記事・社説・天声人語の
いわゆる「どぶサヨ三連砲」で
日本世論の制空権を握っていた
戦艦朝日新聞さんでしたが、
巡洋艦モスクワのように
左に傾き過ぎてしまい
主砲発射の反動で
もんどりうって
沈没しそうな窮状です。
ちなみに、
「どぶさよさんれんほう」は
発音では
「どぶサヨさん、蓮舫」
と同じです。
中国さんもいいかげん
朝日新聞やどぶサヨさん
頼みの工作は日本には
通用しないと気づかないの
かと不思議です。
https://www.amazon.co.jp/%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%8F%B2-%E7%99%BE%E7%94%B0%E5%B0%9A%E6%A8%B9/dp/4864109052
これは中国の実態を如実に表した名著で国民の多くが読むべき1冊。
自分は小さいころ「史記」を愛読していた。
そこで「族ス」「3族ヲ滅ス」「人豚」などの表現に驚いた記憶がある。
そういう中国各書の残虐な部分がこれでもかと集められ関西弁で表現されている。
この本で現在にまで受け継がれている中国の本質を理解することが必要だ。