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岸田首相に不満持つ保守こそ宏池会を狙い撃ちにすべき

果たして岸田首相は政治的指導者として優れているのか、劣っているのか――。こうした論点の重要性もさることながら、私たち日本国民が認識しなければならないのは、自民党政治は基本的に首相の力量だけでなく、派閥の力関係でも決まるという事実です。くどいようですが、岸田首相に不満があるからといって、自民党支持者の方が「自民党にお灸を据える」という判断をすることは控えた方が良いでしょう。参議院は任期が6年で解散がないため、賢明でない投票行動をすれば、政治が停滞するリスクがあるからです。

「自民党にお灸を据えろ!」

お灸を据えられたのは自民党ではなく日本国民だった

「自民党にお灸を据える」、という表現があります。

前回、この表現をよく目にしたのは、安倍晋三総理の下で行われた2007年の参議院議員通常選挙、麻生太郎総理の下で行われた2009年の衆議院議員総選挙あたりだったでしょうか。そして、国民が「自民党にお灸を据えた」結果が「悪夢の民主党政権(※安倍総理談)」だった、というわけです。

(※この「悪夢の民主党政権」という表現が適切かどうかは議論があるところでしょう。現在の日本経済に負荷をかけている主要原発操業停止や再生可能エネルギー賦課金制度の例に見るまでもなく、個人的にはこの「悪夢の民主党政権」という表現だと、むしろ非常に生ぬるいと思う次第です。)

皮肉なことに、オールドメディアの甘言に騙されて民主党に投票してみたら、「お灸を据えられた」のは自民党ではなく、私たち日本国民自身だったことがわかった、というわけですね。

ただ、こうした「自民党にお灸を据える」という動きが、ネット上では最近、再び目立ち始めているように思えてなりません。

これに関連して気になる話題がひとつあるとすれば、今月上旬の『和田政宗議員、「岩盤支持層の離反で自民苦戦」を予想』でも取り上げた、自民党の和田政宗参議院議員が来月の参院通常選挙で自民党の苦戦を警戒している、とするものでしょう。

和田政宗参議院議員がウェブ評論サイト『月刊Hanadaプラス』で、参院選に向けて危機感を示しました。これまで自民党に票を投じてきた「岩盤層」20%のうち、すでに10%弱が自民党から離反した可能性がある、というのです。もしこれが事実なら、メディアの世論調査では見えてこない動きがある、ということであり、自民党が議席を激減させる可能性があるだけでなく、「参政党」や「新党くにもり」といった新興保守政党にも勝機が見えてくる、ということでもあります。岸田首相「高支持率」「何もしていない岸田首相が高支持率」の謎先日...
和田政宗議員、「岩盤支持層の離反で自民苦戦」を予想 - 新宿会計士の政治経済評論

和田氏の警告:岩盤支持層の自民党離れ

和田氏によれば、安倍晋三・菅義偉政権のころであれば「必ず自民党に投票していた」であろう「20%の岩盤支持層」のうちの「10%弱」が、岸田文雄政権に代わって以降、「自民党支持をやめ」ており、これらの層は「参政党や新党くにもりに投票するか、投票に行かないという行動を取るとみられる」、というのです。

この和田氏の発言、「どうせ自民党に対しわざと厳しい発言をすることで、組織を引き締めるという狙いでもあるのだろう」といった論評をする人もいますし、既存のマスメディアの報道を眺めていても、和田氏のいうような「自民党苦戦」という傾向については、なかなか読み取れません。

先週の『参院選前で内閣支持率軒並み下落』では、「参院選を前に、いくつかのメディアの世論調査では岸田文雄内閣の支持率が前月比下落しはじめている」、とする話題を取り上げましたが、それでも自民党に対する支持率自体は「高止まり」しています。

6月中旬以降、いくつかのメディアの調査で、岸田内閣に対する支持率が減少に転じたようです。週末には日経・テレ東の世論調査が公表されたのですが、内閣支持率は依然60%と高水準にあるにせよ、前月比で6ポイントも低下しています。ただし、政党支持率では相変わらず自民党への支持率が高く、一見すると与野党逆転などの状況は生じなさそうに見えるのですが、果たして実態はどうなのでしょうか?内閣支持率が減少に転じた?当ウェブサイトでは以前から、6つの世論調査(読売新聞、朝日新聞、共同通信、時事通信の4社の調査と、産...
参院選前で内閣支持率軒並み下落 - 新宿会計士の政治経済評論

このように考えると、「和田氏の発言は単なる杞憂にすぎない」、「どうせ自民党は今回も圧勝だろう」、などとする予想が出てくるのも、ある程度は仕方がない話でもあります。

世論調査だけでは投票行動は読めない

しかし、それと同時に私たちが忘れてはならないのは、世論調査だけで選挙結果が読めるわけではない、という事実です。とくに昨年10月の衆院選では多くのメディアが各政党の獲得議席数を読み誤ったことを思い出しておく必要があるでしょう。

改めて和田氏のいう「自民党苦戦」について振り返っておきましょう。和田氏はそもそもメディア調査で「自民党圧勝」と決めつけるのは危険であるとして、こんな趣旨のことを指摘します(文章中の表現は文意を変えない範囲で整えています)。

  • そもそもメディアの世論調査には、メディア不信から世論調査に応じない人・勤務中で答えられない人などの意見が数値に反映されないという特徴がある
  • 立憲民主党、日本共産党の両党の共闘を甘く見てはならない。昨年の衆院選では15の選挙区で自民候補者が共闘候補者に敗北を喫した
  • 昨年の衆院選では、大阪で自民党候補者が小選挙区で日本維新の会に全敗した。今回も1人区で維新が当選に至らなくても、自民党の票を一定数取り込むことが予想される

すなわち、「自民党一強」というのも、その内情はあんがい脆弱なのです。

そのうえ、和田氏は次のように述べます。

岸田政権が『改革』を強く言わないことから、安倍政権、菅政権の強い改革路線を支持していた層が不満を持っており、私が先日お話しした若手経営者からは『岸田政権はアンチ規制改革なのではないか』との疑問も呈された」。

すなわち、規制改革を通じた経済活性化や経済成長を期待してこれまで自民党に票を投じてきた層が「岸田自民党」を見捨てる、という可能性を、和田氏が懸念しているのです。

その結果が、「安倍、菅政権のころは自民党に必ず投票していた20%の岩盤層のうちの10%弱が、すでに自民党支持をやめた」、という和田氏の指摘とつながるのでしょう。こうした認識の上に、和田氏はさらに、これらの岩盤層が岸田政権の「実行力」に不満を持っていると説きます。

『岸田政権は結局何もやっていない』という声は多く聞く。安倍政権におけるアベノミクス、菅政権におけるデジタル化や携帯電話料金値下げ、重要土地利用規制法の成立のように、目に見える実績が岸田政権には無いとの声が上がっている」。

ステルス安倍政権

「岸田政権の成果は皆無」?そんなことはありません

このあたり、当ウェブサイトでは、岸田政権は中途半端ながらも「ステルス安倍政権」のようなものだとする仮説を以前から提示しており(『岸田「ステルス安倍」政権と「FIT廃止・原発稼働」』、岸田政権が「何もやっていない」とする認識は完全なる誤解です。

数十円分のポイントを諦めれば夏場に電気使い放題に!「登録で2000円をもらい、あとは節電に協力せずに放置する」――。これこそが、消費者の目から見た、例の「節電ポイント」の最も賢いな活用法でしょう。一般国民を激怒させる「数十円のポイント還元制度」なるものを出してくるより以前に、政府にはやることがあるはずです。とくに今年の夏は酷暑が予想されますが、太陽光発電は気温が25度以上になると発電効率が低下するという、とんでもなく使い物にならない代物でもあります。数十円を諦めたら電力使い放題!岸田政権が打ち出す政...
岸田「ステルス安倍」政権と「FIT廃止・原発稼働」 - 新宿会計士の政治経済評論

もちろん、岸田首相ご自身の言動には首をかしげたくなるようなものもたくさんあります。たとえば『岸田首相にお灸据えたいなら自民でなく宏池会へどうぞ』などで取り上げたとおり、シンガポールのシャングリラ会合の基調講演で、いきなり自身の出身派閥である「宏池会」の名前を出したという「事件」もありました。

岸田首相が打ち出した「月額数十円のポイント還元」をめぐっては、考えるほどにバカげた政策だと言わざるを得ません。ただ、自民党支持者の方のうち、岸田首相に不満があるという人も、下手に参院選で「自民党にお灸を据える」などと考えない方が良いでしょう。そのようなことをするのであれば、自民党の総議席数が変わらないようにしつつ、岸田派候補をピンポイントで狙って落選させる方が現実的です。月額数十円のポイント還元「この電力危機にあって、政府の最大の役割は、まずは電力の安定供給の確保にこそある」――。昨日の『政府...
岸田首相にお灸据えたいなら自民でなく宏池会へどうぞ - 新宿会計士の政治経済評論

ただ、それと同時に思い出しておきたい事実が2つあります。

1つ目は、自民党が派閥政治で動いているという事実。そして2つ目は、岸田首相がシャングリラ会合で喜々として持ち出した「宏池会」というご自慢の派閥自体が、自民党内では弱小派閥にとどまっている、という事実です。

自民党の議員はスキャンダルで離党した吉川赳・衆議院議員を除けば、6月1日時点で373人います(うち衆議院が263人、参議院が110人。なお、これには、衆参両院議長や、東京五輪会長就任に伴い昨年離党した橋本聖子氏は含まれていません)。

自民党・各派閥所属の衆参両院議員
  • 安倍派…94議員(衆60/参34)
  • 茂木派…54議員(衆33/参21)
  • 麻生派…50議員(衆38/参12)
  • 岸田派…44議員(衆32/参12)
  • 二階派…43議員(衆35/参8)
  • その他…88議員(衆65/参23)
  • 合計…373議員(衆263/参110)

(【出所】著者調べ)

ちなみに所属派閥別の内訳をよく見ていただきたいのですが、人数だけで見たら頭一つ抜けている安倍派を除けば、4つの派閥はいずれも所属議員数が40~50人前後で「ドングリの背比べ」状態であることがわかります。しかし、衆議院議員の人数に限定していえば、岸田派は32人と第5派閥に過ぎないのです。

岸田派のもっと深刻な問題点は「比例ゾンビ」

さらには、岸田派は衆議院議員32人のうち、比例復活議員が7人、比例単独議員が3人を占めており、これを除くと純粋に小選挙区で勝ち残った議員はわずか22人です。

小選挙区で勝ち残った議員を「選挙区」、比例単独で立候補して当選した議員を「比単」、小選挙区で落選し比例で復活した候補を「ゾンビ」と表記すると、小選挙区を勝ち残った議員はたった22人で安倍派の半分です。

自民党・各派閥所属の衆議院議員
  • 安倍派…衆議院議員60人(うち選挙区40人、比単5人、ゾンビ15人)
  • 茂木派…衆議院議員33人(うち選挙区24人、比単2人、ゾンビ7人)
  • 麻生派…衆議院議員38人(うち選挙区31人、比単2人、ゾンビ5人)
  • 岸田派…衆議院議員32人(うち選挙区22人、比単3人、ゾンビ7人)
  • 二階派…衆議院議員35人(うち選挙区25人、比単2人、ゾンビ8人)
  • その他…衆議院議員65人(うち選挙区51人、比単0人、ゾンビ14人)
  • 合計…衆議院議員263人(うち選挙区207人、比単0人、ゾンビ56人)

(【出所】著者調べ)

もちろん、安倍派は所属議員数が多いためか、比例単独議員、比例ゾンビ議員の人数も他派閥と比べて多いのですが、小選挙区を勝ち残った議員は40人で最多です(もっとも、麻生派は人数のわりに小選挙区議員が31人で2番目に多いという特徴もあります)。

そのうえ、『吉川赳議員の離党問題が岸田派の弱体化につながる理由』などでも取り上げたとおり、セクハラ報道で自民党を離党した吉川赳議員自身も比例ゾンビ(※というよりも、過去にたった1回も小選挙区で勝ったことがない議員)です。

吉川氏に議員辞職を迫らず、離党でお茶を濁したという岸田派の甘さにも呆れます。本来、比例ゾンビはその議員本人の議席ではなく、あくまでも自民党としての議席である、とする考え方からすれば、吉川氏が議員辞職し、名簿下位から繰り上げ当選させるのが筋だからです。

ちなみにその吉川氏は「雲隠れ」してしまっている、とする報道もありますが、これらが事実だとしたら、派閥の「会長」である岸田首相ご本人に対しても、自民党内で不満がたまる要因となるでしょう。

余談ですが、岸田首相自身が首相に就任しながらも宏池会の会長の地位に留まっているという点も、なんだかよくわかりません。この手の「派閥の不祥事」があったときに、派閥内のゴタゴタが首相自身の責任問題に発展しないよう、首相は派閥のトップの地位を離れた方が安全だからです。

(※もちろん、「首相に就任したら派閥の会長を離れなければならない」というルールがあるわけではありませんが…。)

いずれにせよ、こうした「事態収拾能力のなさ」は、ある意味では岸田首相らしいところでもありますし、所属議員数が少ないのに自民党内で何らかのゴタゴタを発生させている派閥(とくに岸田派と二階派)の党内基盤が弱くなるのは当然といえば当然のことでしょう。

岸田政権は(中途半端ながらも)「ステルス安倍政権」

そして、安倍晋三総理にとっても、現在の状況がなにかと「やりやすい」、という事情はあるかもしれません。

現職の総理大臣だった時代には新聞、テレビなどの「足を引っ張るだけのオールドメディア」、あるいは日本共産党や立憲民主党といった「足を引っ張るだけの野党」などの妨害で実現できなかったことが多々あります。

それが、むしろ岸田政権下だと、自民党の政権公約や閣議決定された「骨太方針」などに、シレッと盛り込まれることが増えているのです(『骨太方針に見る安倍総理「院政」』、『自民党の外交安保「安倍路線」に見える岸田首相の限界』等参照)。

さらには『じつは岸田政権下でひそかに進み始めている原発再稼働』でも指摘したとおり、岸田政権下で原発再稼働が(少しずつではありますが)着実に進んでいることも見逃せません。

岸田政権下で、少しずつではありますが、原発再稼働が進み始めているようです。というよりも、もしかすると、安倍政権や菅政権と比べて、岸田政権下のほうが、原発再稼働が進む可能性すらあります。オールドメディアや特定野党の追及の矛先が鈍っているフシもあるからです。あるいは、自民党の「派閥政治」という特徴に照らすならば、やはり岸田政権は結果的に「ステルス型安倍政権」のような状態になるのかもしれません。原発再稼働の必要性少しずつ、良い兆候が出てきたのでしょうか?『「20年ぶり円安」の好機生かすには原発再稼働...
じつは岸田政権下でひそかに進み始めている原発再稼働 - 新宿会計士の政治経済評論

岸田首相ご本人による、「ポイント制度創設」という絶望的なまでの政治的センスの悪さを示す事例もあるのですが(『ポイントで電力は生まれない:いまこそ電力安定供給を』等参照)、こうしたおかしな政策については、今後おそらくは自民党の方から「軌道修正」が図られるのでしょう。

今度は月額640~1,280円、でしょうか。例の「節電ポイント」をめぐり、共同通信は週末、政府が「毎月の電気代の1~2割の減額を検討している」と報じました。この記事をどこまで信じるかはさておき、冷静に計算してみると、例の「月額数十円」と比べればいくぶんかマシですが、それでも我々日本国民が決して少なくない再生エネ賦課金を負担してきたことに照らせば、「1,280円をあげるから節電に協力せよ」とは、ずいぶん無理がある依頼です。「節電ポイントで毎月数十円を稼ごう」当ウェブサイトでも連日のように取り上げている話題の...
ポイントで電力は生まれない:いまこそ電力安定供給を - 新宿会計士の政治経済評論

お灸据えるなら宏池会にどうぞ!

参院には解散もないし、任期は6年間続く

さて、いちおうウェブ評論サイト上、特定の政党や候補者を当選させるための運動または「落選させるための運動」については、公職選挙法上の制約はありません(総務省『インターネット等を利用する方法による選挙運動の解禁等』等参照)。

この点、当ウェブサイトとしては読者の皆さまに対し、「この候補・政党に投票してください(しないでください)」、などと具体的に指図することについてはできるだけ控えてきたつもりですし、今後もそれをやるつもりは(あまり)ありません。

先日の『青山繁晴氏ら日韓外交の「提言」を岸田首相に申し入れ』の例にもあったとおり、当ウェブサイトでは特定の議員の活動を評価するようなコンテンツを掲載することもあるのですが、これはあくまでも事実関係を述べたものに過ぎず、当ウェブサイトとして同議員に投票してほしいと依頼するものではありません。

青山繁晴参議院議員は昨日、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相に対し日韓外交に関する申し入れを行ったことを、自身のブログで説明しました。なぜか主要メディアがこれについてほとんど報じていない点もさることながら、提言の内容自体やこれに対する岸田首相の反応については、多少注意しなければならない点はありますが、ただ、こうした動きが広まることは非常に良いことです。「自民党内の票の力」を体現する青山繁晴参議院議員青山繁晴参議院議員といえば、2016年7月の参議院議員通常選挙で自民党の比例で出馬し、組織票がないにも関...
青山繁晴氏ら日韓外交の「提言」を岸田首相に申し入れ - 新宿会計士の政治経済評論

べつに当ウェブサイトとして、特定議員(たとえば青山繁晴議員)を応援するつもりは一切ありませんので、どうか誤解なさらないでいただきたいと思う次第です。

宏池会+二階派の候補者リストもどうかご参考に!

しかし、その反面、「もしあなたが特定の政治思想をお持ちなら、このような投票行動を取るのが良いのではないか」、と申し上げることはあります。とくに、参議院の場合だと、議員の任期は6年であり、自民党にお灸を据えた結果、政治の停滞が6年続く、という事態にもなりかねないからです。

この点、読者コメントなどから判断する限り、和田政宗議員が指摘した「自民党支持者だけれども岸田政権には失望している」という層が、当ウェブサイトをご愛読いただけるような皆様方にも広がっていることは間違いないのですが、これについては少し考え方を変えても良いかもしれません。

要するに、「お灸を据える」ならば「自民党を大敗させる」のではなく、「宏池会を大敗させる」、あるいは「宏池会以外(たとえば安倍派)を大勝させる」のが手っ取り早いのです。

これについては、今回の参院選の候補者のうち、著者自身が現時点までに把握できている派閥別の一覧を『【資料】参院選・自民党「宏池会所属候補者のリスト」』で公表しています。「宏池会所属候補者のみを落選させたい」という方は、是非とも参考にしていただきたいと思う次第です。

「宏池会候補者リスト」についてのリクエストがありましたので、少々「やっつけ仕事」的ではありますが、本稿では選挙区も含め、自民党候補者について調べられる限りのリストを改めて作成してみました。ただし、やはり新人を中心に所属派閥が調べきれないというケースもあります。本稿は決して網羅的なものではありませんので、投票にあたってはくれぐれも自己責任にてご判断ください。先日の『岸田首相にお灸据えたいなら自民でなく宏池会へどうぞ』では、「自民党を支持しているけれども岸田政権については支持できない」という人な...
【資料】参院選・自民党「宏池会所属候補者のリスト」 - 新宿会計士の政治経済評論
新宿会計士:

View Comments (27)

  • 今回の参院選でMr.キシダにお灸をすえて首相を降りてもらう方法あるのかな?
    Mr.キシダが嫌いでも、野党がイケてなくて、結果自民党はそこそこ勝ちそうだし。

    困ったもんです。

    • 今回で降ろすに至らずとも、御輿の上でオトナシクするよう誘導できればよいのではないかと
      御輿の方向速度を司るのは担ぎ手ですヨ、と
      不幸中の幸いというか、宏池会のマトマリとしての特性は他派より御輿のお飾りを受け入れやすい傾向にはあると愚察いたしまする

  • 6年か、長いな。
    小学生が中学生になるほどの貴重な時間を立憲、共産党の連中にくれてやる必要はない。

  • 保守とかリベラルとかいう言葉を見る度に思います。
    ネット右翼という言葉の定義を世の専門家らしい人達が誰も定義出来ていなかった頃から、何にも変わらない気がすると。
    要は、この日本では保守もリベラルもイメージでしかないふわっふわな抽象的概念でしかないなと。

    保守とリベラルの言葉で語る人達の頭の中には、中道という言葉あるのでしょうか?
    尖閣諸島中国漁船衝突事件の頃、当時は自民党の議員だった小池百合子氏を見掛けたとき、彼女は「自民党こそが中道!」とか叫んでいました。
    これを見て「こんな時に党の宣伝かよ」と冷ややかに見ていた自分ですが、自民党は中道を目指す党であるという話だけは頭に残りました。

    リベラルであればリベラルである方がいいなんて話は無い。左翼の行きすぎた先が日本赤軍です。
    同時に、保守であれば保守である方がいいなんて話も無いでしょう。
    ふわふわなイメージでしかない保守ですが、なので盛んに保守を訴えるのも、果たしてどうなのかと思います。

    保守とリベラルの単純な二軸で物事を考えられないような人達が、「保守は正しい」「より保守であることが正義」みたいに考えて。
    「俺達は正義の保守様だ。だからパヨクを罵倒するのも正義」「より保守的な思想、政治に導くのが正義」「保守に付いていけない政治家は悪だ。総括してやる」何て態度を取るようなら、それはイデオロギーが行き過ぎているでしょう。行き着く先は日本赤軍と変わらないでしょうね。
    二軸でしか物事を考えない危険性って、あると思います。一方を正義だと誤認して、歯止めが利きにくい。

    なので、同じ保守でも「リベラルは敵だ。悪だ。立てよ国民」と言わんばかりに、保守の正しさのみを訴え。批判対象に、何ら敬意も払わず罵倒するような人達というのは、割と警戒して見ますね。これは、左右に関係なくですが。
    そして、そんな人達に敬意を持つのも難しい。だから、自分がその人達を罵倒しようとも思いませんが。それやると同レベルに落ちるので。

    保守ばかりを訴えるのもいいですが、ときどきは中道という言葉も思いだした方がいいのではないかと、自戒を含めて思います。

    • 言葉の定義いや単語の示す意味は時共に変わります
      "保守"も"リベラル"もコトノハの始まりより遠くに来てしまいました
      中庸を good sense と訳した先人に最敬礼するものであります

  • 私も悪夢の民主党政権に加担した一人として深く反省してます。
    反省を踏まえて、1つ言える事は、
    『政治にお試は無い』
    という事だと思います。返品交換ができません。
    政治は、いいも悪いも、私たちの生活に直接影響を及ぼすことを肝に銘じて、「お灸を据える」「反省させる」「試しにやらせてみる」という事で投票先を決めないように、よくよく考える必要があると思います。

  • 自民党への不支持ではなく、与党の構造に対する不信任のため、消極的選択であるが維新押しです。
    特定の省庁、古くはブルドーザーと言われた大物政治家が仕切っていて利権の塊にしか思えない省の大臣ポジションを恒久的に確保し、また改憲にはどちらかと言えば否定的で、少数でありながら外国を利するような影響力を行使されてしまう与党構造に揺さぶり、あわよくば組み替えの可能性を考えると、現状としてはこの選択肢しかないかな。

  • 皆様、こん○○は。
    今回、いくつか保守新党が登場して、それなりに勢いもあるし、
    著名人(が良いとも限りませんが)や議員経験者を擁している政党もあるので、
    私は正直迷っております。

    というのは、岸田が「ステルス安倍」なら良いのですが、
    たとえば、最近の島田防衛事務次官退任劇は、
    安倍元首相や岸防衛相も事前相談が無かったそうで、
    安倍さんは激怒しているそうですし、
    「決められない岸田がこんなことだけはしっかり決断した」わけですが、
    これは参院選後の内閣改造では岸防衛相も更迭し、
    「防衛費2%をつぶそうとするZの意向を反映」したものだと
    高橋洋一氏だったと思いますが指摘しています。

    また消費税も減税どころか増税さえちらつかせ、
    電気代クーポンや年金受給者に500円程度を配るとか、
    支給費用の方が掛かりそう(外部企業に丸投げするのでしょうし)な
    愚策を繰り広げています。あまりにもZ寄りかも。

    ただ、それでも迷っているのは、まさに新宿会計士様がご指摘された、
    「自民党へのお灸→悪夢の民主党政権」の再現の恐怖と、
    自民党議員の中にも、まともな人もそれなりにいるわけで、
    それらの人を応援したい気持ちもあるからです。

    それと、参政党は1議席取るという予測もありますが、
    今のところそれ以外はゼロなので、そうなると死票になってしまい、
    間接的に立憲共産とかを助けてしまうかのも……?

    う~ん、「民主党投票」というお灸は薬効ゼロで副作用が強すぎましたが、
    「参政党/くにもりetc.」というお灸が有効なのか、やはり副作用の方が大きいのか、
    もう少し見極めたいと思っております。長文乱文失礼しました。

    • >島田防衛事務次官退任劇
      先日、Z出身の高橋洋一先生がYouTubeでZの人事戦略の解説をなさっていて、
      選挙とは関係なく着々とZの支配領域広げてきていることを感じています。

      現実的な安保を考えると改憲を送れさせるのはかなりやばいです。自民の改憲も全くもの足りないとは思うけど、まずは改憲の実績を作るのが大事という立場。

      岸田さんがこのまま居座るとZがどんどん強くなってしまう。
      今回の選挙はほんとにさじ加減がむずかしいと思います。

      • TDa 様
        返信ありがとうございます。
        おっしゃるとおりかと思います。

        もう1つ気になるのは、岸田ポイントもそうですが、
        茂木幹事長も、C国にはシェーシェーというくせに、
        年金3割減などと言い出したりで、
        要は自民におごりがあるのでは、という気がします。
        「どうせ野党は💩だから」みたいな。

        いつもは早くに期日前投票してしまうことも多いのですが、
        今回はギリギリまで情報集めてから投票しようかと思ってます。

  • お灸どころじゃ済みませんよ。バーナーで炙りたいくらいですよ。
    だからって万年無能野党に入れる訳じゃないですよ
    だからこその保守系新党でしょう
    6年間ねじり状態・・・彼ら(保守系新党)なら、まともな政策なら
    是々非々でやるでしょうよ

  • 期日前投票を済ませました。比例区は石田派、二階派、岸田派のようなのは避けるのは当然、安倍派の当落ラインの人を指名で記入しました。直接区は、幸い上記派閥でない人が立候補していたので無問題でしたが、もしもそのような場合は、岸田派なら妥協でその人、石田派や二階派ならば、改憲推進の野党に入れるかも、と考えていました。

  • >個人的にはこの「悪夢の民主党政権」という表現だと、むしろ非常に生ぬるいと思う次第です。

    これ、全く同意見です。
    「悪夢」なら醒めればそこで解決。民主党政権は決して醒めれば済む「悪夢」などではなく実際に起こった「凶事」。今もなお深い爪痕を残しながら、しかもあらゆる失政の政治的責任を取っていない。
    当時民主党一味だった者には議員辞職でも生ぬるい。既に数名鬼籍入りした者もいるが、もっと踏み込んだ責任を取ってもらいたい。今からでも。

    • デモネー具体的にどないすりゃ"責任"とらせたことになるのか、明示できるひといます?
      仮に例えば連中全員一族郎党余すことなく市中引き回しのうえ打ち首獄門その私財は全部没収国庫へ~なんてしたところで、わ れ わ れ の 被 っ た 損 害 と 棄 損 さ れ た 国 益 は 回 復 し な い し 購 え な い ですから、
      やったもん勝ちやられた方負け連中ソレヲ認識してるからいま現在も恥ずかしげもなく世に蔓延ってるんじゃあないですかね(怒

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