長距離ロケットでロシア「ウクライナは信頼できない」
ウクライナ戦争が始まって100日。米国がウクライナに対し長距離ロケットを提供する方針を示したことに、ロシアが強く抵抗しているようです。「長距離ロケットでロシアを攻撃しないとするウクライナ政府の発言は信頼できない」、といった発言も出てきています。そもそも外国の領土を違法に蹂躙しているのは自分たちなのに、こういった逆ギレをかましてくるあたり、「あの国」とソックリだと思わざるを得ません。
多大な犠牲に成果はこれだけ
ウクライナ戦争開始からすでに100日以上が経過しました。
ロシアの当初の目論見と裏腹に、ロシア軍はウクライナ全土(とくに首都・キーウ)を制圧するという目標を達成することに失敗したものの、激しい戦闘と無差別攻撃の結果、東部諸州(いわゆるドンバス地域)や南部のマリウポリなどでロシアは局地的な勝利を収めている状況です。
ただし、西側から経済・金融制裁を喰らうなどの打撃を受けただけでなく、(英軍の分析によれば)全地上戦力の4分の1を喪失するなどの多大な犠牲を払った割には、ロシアが占領したのがウクライナのごく一部分にすぎない、というのも、いかにも異例に見えます。
日本人のなかには、「ロシア軍は非常に強い」、「ロシアと戦争をするのは避けるべきだ」、などと主張する人もいるのですが、どうやらロシア軍が私たちが思っていたほどには強かったわけではなさそうです。
もちろん、ロシア軍が兵站を無視した強引な作戦を展開したこと、ロシアを迎え撃った側であるウクライナ軍の士気が非常に高かったこと、西側諸国が対戦車兵器「ジャベリン」を含めたさまざまな武器をロシアに提供したことなども、ロシア軍の苦戦の原因であることは間違いないでしょう。
MLRSやHIMARSの要求
こうしたなか、西側の対ウクライナ武器供与という点では、先週、米国が長距離ミサイルをウクライナに提供する、といった話題が出てきています。ここでは米メディア『CNN』の記事を紹介しておきましょう。
US preparing to approve advanced long-range rocket system for Ukraine as Russian TV host warns of crossing a ‘red line’
―――2022/05/27 18:50 GMT付 CNNより
CNNは「複数の当局者」の発言を引用し、ジョー・バイデン米大統領がウクライナ当局から要請された高度な長距離ロケットシステムを提供することを検討していると報じました。
ちなみにCNNはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が多連装ロケットシステム(MLRS)の提供を求めていると紹介。それと同時にこうしたシステムの提供は、まさに今回の戦争において「ゲームチェンジャー」になり得る、などと指摘しています。
CNNはまた、ウクライナ側はより軽量で持ち運びが可能な「HIMARS」(高機動砲兵ロケットシステム)の提供なども求めている、などとしているます。
タス通信「ロシアはウクライナが信じられない」
これに関連し、ロシアのメディア『タス通信』は昨日、こんなことを報じました。
Moscow to move threat further away if long-range weapons supplied to Kiev, says Lavrov
―――2022/06/06 21:27付 タス通信英語版より
タス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は月曜日、「国際問題に関するオンライン記者会見」で、「西側諸国がウクライナに提供する武器の射程が長ければ長いほど、わが国はその脅威の線を遠ざけるための努力をするだろう」と述べた、というのです。
そのうえでラブロフ氏は、ロシアの「ウラジミル・プーチン大統領がすでに述べたとおり、あなた方が提供する兵器の射程が長ければ長いほど、ネオナチがロシア連邦を脅かすことができるラインは、わが国から遠ざかるだろう」、などと付け加えた、としています。
ラブロフ氏はまた、「西側諸国は1999年に他の国の安全を犠牲にして安全を強化する国はない、という約束に署名したはずだ」と述べます(いわゆる「NATOの東進はしない」とする約束のことでしょうか?)。
ちなみにタス通信によると、米国政府が6月1日にHIMARSの武器、弾薬を含めた新たな軍事援助パッケージをウクライナに提供すると発表したことに関し、「米国当局は以前、軽量のHIMARSロケットランチャーの射程は80㎞を越えない」、などと述べていたと主張。
これに対しロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2日、「ロシア領土の標的に対して米国のロケットを使用しないというウクライナ政府の保証は無価値」、「信頼できない」、などと述べた、としています。
「信頼できない国」が外国のことを「信頼できない」と逆ギレするのも面黒いところではありますが、ただ、ロシアというのも面白い国で、同国のメディアをじっくりと見ていたら、自分たちにとって都合が悪いことを、本当にベラベラと教えてくれるのです。
本当に中国や北朝鮮やその他1ヵ国にそっくりだと思わざるを得ないのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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>ロシアというのも面白い国で、同国のメディアをじっくりと見ていたら、自分たちにとって都合が悪いことを、本当にベラベラと教えてくれる
ぼちぼちロシア艦隊は北極海に閉じこもっていただくいい機会ではありませんか。
このままウクライナが全領土内からロシアを押し返したとしても、
その後は国境越しのにらみ合いが発生して延々と続いたりするんでしょうか?
プチ冷戦と言った感じで。
ただ、ロシアはどんどん貧乏になっていくのがずーーーーっと続く。
それなのに戦果は上げられないとなると、その内エリートや軍人にばらまく金すら
尽きて、いつかはクーデターが起きるかも知れない。
アメリカを主とする西側の狙いはそれかな……?
はて、自称2共和国の治安維持のための「特殊軍事作戦」だったはずですが、ラブロフ発言は、ロシアの侵攻の目的は領土の獲得だった、と聞こえますが?
2国間の戦争はどちらかの人的資源か兵器が尽きた時に終わるものですが、アメリカの遣り方を見ていると、ウクライナを生かさず殺さず戦争を長期化させるように兵器を小出しにウクライナに与えているようです。アメリカの支援がなければとうにウクライナの弾は底をついてロシアに占領されていますが、と言ってウクライナが決定的に勝利するほどの兵器は「ロシアを刺激するから」とか何とか理屈をつけてなかなか与えていません。
ウクライナ紛争が長期化すればするほど自国の軍需産業は活気づくし、自国兵器のデモンストレーションと戦術理論を進化させるにはテロリスト相手ではなく正規軍同士が衝突するウクライナほど恰好の試験場所はありません。かつ長年の宿敵だったロシアを徹底的に弱体化させ、次なる敵の中国に対峙し易くなります。またロシアの天然ガスに頼るEU諸国と違いアメリカは自国でエネルギーを賄えるのでロシア産ガス・オイルを禁輸にしてもあまり困りません。欧州・ロシアは疲弊して、アメリカが一人勝ちの第二次世界大戦後の状況の再来を狙っているかのようです。
日本人の多くはアメリカが発動するロシア制裁を肯定的に捉え、日本政府の対ロシア制裁に賛同しているようで、内閣支持率がこの数か月上昇しているらしい(本当かいな? マスコミのでっち上げと違うんかい。誰も検証できないことをいいことに)
日本人は何事も善悪で判断しがちですが、戦争・外交・政策において正義などの大義名分は勝った方に後付けで付けられるものであることを忘れているようです。キッシンジャーほどの頭脳の切れも実行力もないキッシーは、やることなすことがアメリカや国際世論になびくような政策ばかりでなく先を見越した冷静な対策を立てて政策を発動して欲しいです。つまり対ロシア制裁による日本のエネルギー不足は何カ月も前から分かっていたのに、今頃になって今夏、来冬の電力が足りないと騒いでいる有様じゃ、やっぱ、無理かなー。日本の電力不足は岸田内閣の場当たり的なその場しのぎの失政と言ってもよいと思っています。
確かにおっしゃる通りですが、アメリカのやっていることは間違いではないように思えます。キッシーもこれでいいような気が・・。因みに、キッシンジャーの名前が出ましたが、この男はドイツ系移民です。トランプもドイツ系移民です。シュレーダーはもろにドイツ人です。どうもドイツ系はロシアと親和性が高い。やることなすこと、下品でゲスっぽいところなどそっくりです。今、もしアメリカがいなければ、ドイツはロシアと組んでポーランド割譲まがいのことをまたやっているでしょうね。まあ、でも最終的にはロシアにだまされて身ぐるみはがされるのもドイツでしょうね。要するに信用のおけないバカなゲス民族国家なのです。私は、かつて日本が米英と戦争するハメになったのは、日英同盟を破棄して、このゲス国家と軍事同盟を結んだことが決定打になったのだと思います。ドイツは欧州の不安定ファクターとして、いつロシアに転ぶかわからない。要注意だと思います。
どうしてこんな国が、国連の常任理事国なのか?と若い人は思うよね~。先の戦後処理がいかにまずかったか、それより戦前の日本の見方/扱い方をいかに米英が間違えて開戦させてしまったか、の査証でしょうね。
「本当にロシアが中国や北朝鮮やその他1ヵ国にそっくりだ。」ホントにそうですね。
ロシアの言い分は北東アジア三国とそっくりです。
自分が考えたりやったりすることを、相手も同じようにしているという前提。
悪意の源泉。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、自分で自分を勘違いしそうなので)
ロシアがウクライナを信用できないとすると、(ロシアがウクライナを完全に支配下のでも置かない限り)ウクライナと合意しても、その合意が守られないと思っているのではないでしょうか。ということは、これはロシアがウクライナを事実上、完全制圧することを目指すと、宣言しているのではないでしょうか。(もちろん、その目標が達成できるかは別問題です)
蛇足ですが、ロシアはロシア軍でウクライナ制圧が出来ないのなら、(ロシアの意向を忖度してくれる)第三国の軍がウクライナを制圧してもよい、と考えているのかもしれません。
駄文にて失礼しました。
>ロシアはロシア軍でウクライナ制圧が出来ないのなら、(ロシアの意向を忖度してくれる)第三国の軍がウクライナを制圧してもよい、と考えているのかもしれません。
いや、それはないのとちゃいますか。NATOだ、安全保障だとかは侵略の口実であって、欲しいのは領土ですよ。それは絶対に間違えない。ゼレンスキーの言うように、領土取ったら次は、邪魔な中身の皆殺しです。それがわかっているから多大な犠牲を払ってでも戦っているのだと思います。仮にウクライナが落ちたら次はバルト3国とちがいますかね。
ジャベリンなどをロシアに提供
になってます
修正されたし
ラブロフ外相かぁ。
キラキラネームにすると、「愛呂布」でしょうか…
そう言えば三国志演義に呂布という、めっぽう強いながら最後の土壇場で金と女に目がくらみ親分を裏切ってしまう武将がいました。
魯西亜国の愛呂布は富陳なき後の身の振り方は考えているのでしょうか。
ハハハ。
ロシアの外相だったら「愛露賦」もアリ。
西側諸国のウクライナ支援はウクライナ自身が自衛戦争を戦い続けているからこそ出来る訳で、もし降伏して亡命政府が成立していれば、ドイツとかドイツとかドイツみたいな偽善国家はさっさとロシア政府と握手してお金儲けしてたんでしょうね。
日米安保も中国やロシア、南北朝鮮相手に自衛隊が戦わなければ米軍は助けてくれないでしょうから、やはり自衛隊は大事です。
>もし降伏して亡命政府が成立していれば、ドイツとかドイツとかドイツみたいな偽善国家はさっさとロシア政府と握手してお金儲けしてたんでしょうね。
まったくです。ドイツとか、それとキッシンジャーみたいなドイツ系野郎もそうです。