「岸田首相が実績もないのに過労でダウン」=週刊現代
岸田首相が「検討するばかりで何もしていない」のに「過労でダウン寸前」、という情報を発見しました。報じたのは『週刊現代』というメディアですが、「何が優先課題化わかっていない」、「目立った政策も打ち出していない」などと舌鋒鋭く批判されています。ただし、岸田首相が任期前に退陣することがあり得るのかどうかについては、また話は別でしょう。
安倍総理は歴代最長:菅総理の「価値ある384日」
安倍晋三総理大臣は、2012年12月26日に就任して以来、2020年9月16日に退任するまで、じつに2822日間、総理大臣として在任しました。
これはもちろん、歴代の内閣総理大臣としては最長ですが、それだけではありません。2006年9月26日から2007年9月26日までの366日間の第一次政権を含めれば、通算在任日数は3188日にも達します。
そんな安倍総理の事績といえば、経済面では(中途半端に終わったとはいえ)「3本の矢」からなる「アベノミクス」、外交・安全保障面では「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の推進など、それこそ後世に残るさまざまなものを残しました。
その安倍総理が持病の悪化で再び辞任したあと、その職を引き継いだ菅義偉総理の場合は、もっと凝縮されています。たった384日で、ワクチンの1日100万回接種、携帯料金引き下げ、デジタル庁発足など、本当にさまざまな仕事をしました(『菅総理辞職:日本にとって価値ある384日が終わった』等参照)。
安倍、菅と2代にわたって「仕事をする総理」が続いたことは、日本にとっては間違いなく良かったことだと著者自身は感じています。民主党政権時代に崩壊しかかっていた日米関係を建て直したこともさることながら、同じ「菅」でも「かん直人」元首相が作り出した福島第一原発処理水問題にも解決のめどが立ったのですから。
え?岸田首相が「体調不良」!?
このように考えていくと、安倍、菅両総理の後継者を務めることは、ただでさえかなりハードルが高いことは間違いない話です。
こうしたなかで、現代ビジネスに本日、こんな記事が掲載されていました。
「聞く」ばかりの岸田総理、ここにきて「何もしていない」のに過労でダウン寸前
―――2022.04.12付 現代ビジネスより
リンク先記事は講談社『週刊現代』2022年4月16日号に掲載されたものだそうですが、週刊現代によると、岸田文雄首相は現在、「国会会期中にコロナ禍とウクライナ侵攻が重なり」、睡眠時間が削られ、体調不良が懸念されているのだそうです。
これについて週刊現代は、次のように述べています。
「ウクライナ侵攻に関しては海外とのやり取りが多くなり、その分、岸田文雄首相の睡眠時間が削られていたのだという」。
その「岸田首相の海外とのやり取り」の結果が、2月26日のG6の対ロシア制裁声明で日本が半日遅れるという醜態(『日本政府、対ロシア追加制裁への参加を半日遅れで表明』等参照)なのだとしたら、シャレにしてはあまり笑えません。
個人的には、岸田首相、林芳正外相、鈴木俊一財相らには、それこそ全身全霊を注いで仕事に当たってほしいとは考えている次第です。
「何が優先課題化わからない」「目立った政策は打ち出せていない」
ところが、週刊現代の記事では、岸田首相のことをなかなか舌鋒鋭く批判しています。具体的には、とある「閣僚経験者」が次のように述べたのだそうです。
「一国の総理が激務なのは当然でしょう。岸田さんはかねてから何が優先課題なのか分からないままで、目に見えて実績が出ているとは言い難い状況です」。
「オミクロン株の急拡大が確実にもかかわらず、目立った対策は打ち出せていない。肝いりの『新しい資本主義』は中身が伴わず、投資家の失望を買い、株価が低空飛行を続けている」。
このあたり、「目に見えた実績が出ていない」というのは、さすがに言い過ぎだと思います。
たとえば首相官邸ウェブサイトによると、ワクチンの3回目接種率は、いつのまにか人口の45%に達していますし、1日当たりの接種回数も推定で100万回を超えていると考えられるなかで、コロナ対策で「何ひとつ実績を出していない」かのような書き方をするのは、公正な議論とは言い難いものです。
(もっとも、ワクチン接種などに関しては、岸田首相の100%オリジナルの仕事ではなく、菅総理の遺産を引き継いだだけという言い方もできるかもしれませんが…。)
また、『岸田首相肝いり?「四半期開示廃止」に賛同ゼロの衝撃』などでも触れたとおり、その発言を聞いていると、もしかすると岸田首相がとてつもない「経済オンチ」、「会計オンチ」、「金融オンチ」なのではないかという疑問が浮かぶことも否定できませんが、昨今の株安の全責任を岸田首相に押し付けるのは酷です。
株安にはウクライナ情勢の影響に加え、米FRBの金融政策、世界的な資源高などの影響もあるはずであり、かりに現時点において在任していたのが岸田首相ではなく菅総理だったとしても、株安は避けられなかったかもしれないからです。
さらには、個人的には、岸田首相が提唱する「経済安全保障」に関する考え方については高く評価して良いと考えていますし、実際、小林鷹之氏を経済安保担当大臣に任命したのは岸田首相でもあります。
また、さまざまな混乱や問題点はありましたが、子供1人あたり10万円の給付が実現したのも岸田政権下の話です。
岸田首相の退陣はあり得るのか?
ただし、週刊現代というメディアなどで岸田首相が叩かれたとしても、現実に岸田首相が「今すぐ」退陣する、という可能性は高くないと思います。『内閣支持率「高止まり」:維新の高支持率にも変調か?』などでも取り上げたとおり、少なくとも内閣支持率については高止まりしているからです。
もちろん、各メディアが実施する内閣支持率「だけ」が政権の命運を握る指標ではありませんし、とくに安倍総理自身が過去に2回、2007年9月26日と2020年9月16日、体調不良により辞任していることを思い出すならば、支持率が高くても体調不良で辞任することは、理屈ではあり得る話です。
しかし、少なくとも内閣支持率、自民党に対する政党支持率が高止まりしている状況で、「体調不良」以外の理由により、参院選よりも前に退陣する可能性は、ちょっと考え辛いところです。
あとの可能性があるとすれば、参院選で自民党が予想外の敗北を喫し、自民党内で「岸田おろし」の流れが発生することくらいでしょうが、最大野党である立憲民主党が支持率調査で野党第2党である日本維新の会に競り負け始めていることを踏まえると、それも可能性は低いです。
いずれにせよ、やはり安倍、菅両総理のスピード感は、歴代の首相経験者と比べて、かなり優れていたのではないかと思わざるを得ません。
正直、ワクチン3回目接種、経済安保関連法制以外に岸田政権の具体的に特記すべき「成果」があまり思いつかないことは心苦しい点ですが、これについては「岸田首相の成果が少ない」のか、「菅総理の成果が多すぎた」のか、少し立ち止まって考える価値はあるかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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岸田さんは仕事は早いんです。菅さんや安倍さんが岸田さんより数十倍早いだけのことなんです。岸田さんを責めないでください。能力がない人に激務を押し付けるのが間違いなんです。
>激務を押し付ける
きっしー自分から買ってでたんじゃなかったっけ???
宏池会が押し付けたのか???
どんな分野の仕事でも、同じ労働時間なら、実績出てない方が過労が酷いよ
実績出ていたらぐっすり眠れるし、多少の過労は気にならない
パートナーがバイデン氏だから務まるので、トランプ氏だったら務まるかどうか不安です。
また、新型コロナ感染症発生当初の安倍政権時やワクチン接種を飛躍的に推進した菅政権時には、岸田氏では務まらなかった気がします。
要するに安倍政権と菅政権の実績(基盤)の上に、岸田氏は首相が務まっているのだと思います。
2年後の選挙で例えばトランプ氏が大統領に返り咲いた場合には、交代論が出てくると思います。
それでも、日本国首相になれたということは、それなりに運に恵まれたのだとは思います。
個人的見解ですが,岸田首相は「官邸主導」をやめて,官僚や長老の意見に従う姿勢が,高い支持率を維持している理由だと思います。官邸主導というのは,権威主義と同様,あまり良い結果を生まないようです。問題は,官僚機構が「公務員叩き」の結果,劣化していることで,前例踏襲主義,ことなかれ主義に流れてしまっています。ウェーバー理論で言うと,官僚支配の時代が終わって,伝統支配の時代になっている,と言ってもいいかもしれません。ただ,個人の無思慮な発案の改革政策が,多大な迷惑をかけるのは避けられます。日本人は前例踏襲が好きですし。
政治主導の失敗例としては,一部の文教族発案の,大学入試への英語の外部試験の活用とセンター試験英語の廃止,国語と数学への記述試験の導入で10 年以上大騒ぎした結果,あっけなく沈没したのを覚えていると思います。
ある意味「岸田首相の成果が少ない」のは,世の中にとって,最悪の選択肢を避けられる有り難いことかもしれません。
私も、岸田さんはこれまでの
お二人の元総理に比べて
ちょっとなあ?と心配している方です。
でも、だからといって、
週刊ヒュンダイや、
韓流政党立憲民主党や
半島メディアや
ならず者国家とは友愛結ぶ鳩ポッポさん
たちのような、あわよくば、
売国民主党政権の再来めざす方面の
囃し立てなんかには乗ってはいけないと
思っています。
ロシアがウクライナに攻め込むなど、およそ予測しがたいことが続いているので過労にもなろうというもの。ここは内閣法の改正が必要になるが、ウクライナ担当大臣でも新設して負担を軽減したらどうかな。野党も文句はいうまい。ロシアの非常任理事国化は無理でも日本が常任理事国になるチャンスでもある。体力のある大臣にそれらをまかせればよい。
行き先決めたあとの細々した実務は担当大臣置けば良いかと思われますが、大方針意思決定モノ見舵取りは森羅万象担当総理がやらにゃならんのではなかろかと
このところの対露はモノ見舵取り要素が濃く有ろうかと思われます
この記事自身が、支持率高止まりの記事の答えの一つになるのかも、と今回思いました。
地味で遅くとも切るべき札が無効になる前に切られ、地味で遅くとも捨てるべき札を捨てていることを目立たせず、無理やり叩いている側の言論に対し違和感を持たせやすくしているのが現首相の実績と考えます。
岸田総理は遅まきながらもウクライナへの支持、ロシアへの制裁をしているため、するべきことをしていると見えます。
また遅まきながらも、駄目なものについて撤回、例えば子育て世代のクーポン券の配布や年金世帯への5000円給付の撤回をしています。また、必要なことの実施、例えば前政権から引き継いだワクチン関連の継続はしています。
地味で遅いですがはずしてはならないところは、本当に地味ですが一応ある程度掴んでいます。ですが目立ちません。
マスコミや特定の野党側に立ってみれば、菅前総理、安倍元総理が目立った実績を数多く残しているのに比べ目立ちません。故に叩きどころが少なく、何もしていない、もしくは逆張りして批判、あるいは元総理、前総理の目立った部分くらいしか叩けていません。このことはマスコミや野党の国益を考えない論理の歪さを目立たせる結果になっています。
このような見立てから、地味で遅くとも切り札、捨て札を誤っていない実績は目立たせず、マスコミや特定の野党を悪目立ちさせているのが実績とも言えると考えました。
現総理が実施していないとするならば、現総理を巧く盾にして実行部隊が遅くなるが着実に進められる環境にあるとも見えます。それはそれで環境作りの実績なのかもしれません。
なお実績という観点で考えていますので全面的な支持をするものではないです。
熊猫 様
> 地味で遅くとも切るべき札が無効になる前に切られ、地味で遅くとも捨てるべき札を捨てていることを目立たせず、無理やり叩いている側の言論に対し違和感を持たせやすくしているのが現首相の実績と考えます。
”成る程”と納得の御説です。
出来れば、
・早期の原発再稼働加速
・サハリン1,2からの原油・ガス輸入フェードアウト
・少子化対策(子育て大減税・育児教育支援)
・サプライチェーンの強靭化を目的とした企業の国内回帰と地方立地の支援
・防衛政策の現実化
を今年中に進めて欲しいものです。
(どこかの国の企業でなく我が国のメディア・ブランドとしての)現代系の記事としては珍しく私にとって諸手を挙げて賛同できるものでした.
便所ヒュンダイが岸田批判をするって、マスゴミは方針転換したんですかね?
今までは狂気じみた安倍・菅政権罵倒(批判ではありません)してた時とは打って変わってノータッチ、あるいは控えめな表現に留めてたのに。
そろそろ刺さるタタキ処模索しておかないと参院選前のキャンペーンに間に合わないからではないかと
岸田首相の体調が回復されることを願います。
岸田首相は過去に平時の首相であり有事には向かないと言われてきました。正直、本当かも?と思ってしまいます。平時であれば人柄の良さと安定感で良き首相と評価されていたでしょう。
ウクライナに対する迅速な支援などは高く評価されるべきですが、国内の問題に対しては批判を恐れて二の足を踏んでいる様に見えます。今は悠長に待っていられる状況では無いはずです。
日本のために尽くされて感謝していますが、必要な決断を先延ばしにされていると感じ不安になります。それとも「検討する」はお役所言葉で「拒否する」という意味なのでしょうか。
今はマスコミが静かなので支持率が高いですが、重要な案件を動かす時に批判一色になるのは目に見えてるので、その時が心配です。重要な案件は朝日毎日やテレビが立憲共産とタッグを組んで阻止してくるので。日本はスパイだらけですね…
変わってほしい気持ちが強いです。国民を説得する力をつけてほしい。
立場が人を作ると言います。期待します。
自己レス
人柄の良さと書きましたが、実際の人柄は分からないですし、無難そうなところが良いと思われているんでしょうか。世論調査の支持する理由で「人柄の良さ」がよく分からないんですよね。印象でしか無いので。
(不謹慎なのかもですが)
健康不安説の流布は、電撃退陣に至るための布石ってことはあり得ないのかな?