米の対露産石油輸入禁止措置と原発再稼働議論の必要性
バイデン政権がロシアからの石油等の輸入を禁止する大統領令に署名しました。これも「ロシアから石油輸出収入を奪う」という新たな経済制裁ですが、その一方で、こうした措置は経済制裁を発動する側にとっても、経済的な打撃をもたらしかねません。日本の昨年におけるロシア産の鉱物性燃料の輸入高は1兆円に満たない金額ですが、世界的な原油価格の高騰に備え、原発再稼働という議論が必要ではないかと思います。
経済制裁の7つの態様
当ウェブサイトではかなり以前から経済制裁について追いかけており、とくに日本における経済制裁法制の不備については、『経済制裁の発動要件を緩和すべし』を含めて、何度となく報告してきたとおりです。
改めて振り返っておくと、著者自身の定義で恐縮ですが、経済制裁とは「経済的手段を使って相手国に打撃を与えること」と整理することができ、基本的には経済活動の要素(たとえばヒト、モノ、カネ、情報等)の流れに制限をかけることが制裁の中心点です。
経済制裁の概要
経済制裁とは、経済的な手段を使って相手国に打撃を与えることである。「ヒト、モノ、カネ、情報」の流れの制限という視点から、次の7つの形態があり得る。
- ①自国から相手国へのヒトの流れの制限
- ②自国から相手国へのモノの流れの制限
- ③自国から相手国へのカネの流れの制限
- ④相手国から自国へのヒトの流れの制限
- ⑤相手国から自国へのモノの流れの制限
- ⑥相手国から自国へのカネの流れの制限
- ⑦情報の流れの制限
(【出所】著者作成)
日本は経済制裁の対応を整えるべき
この点、日本の場合は法の不備もあり、「相手国が日本に対し不法行為を行っている」、「相手国が日本との約束を破った」などの理由でこれらの経済制裁を発動するのはなかなか難しいところがあります(というよりも、「不可能」ではありませんが、法解釈に無理が生じる部分も出て来ます)。
ただ、韓国の自称元徴用工判決問題や竹島不法占拠問題、中国の東シナ海・南シナ海進出や香港への国家安全法適用などの問題、北朝鮮による日本人拉致問題、核・ミサイル開発問題などと並び、ロシアのウクライナ侵攻を契機に、あらためてこうした経済制裁法制について議論がなされてほしいと思います。
まさに、日本の周辺は無法国家ばかりであり、こうした無法国家から自衛するためには、日本も軍事力・経済力を使って国を守ることができるようになってほしいと思う次第です。
ロシアとの貿易関係:鉱物性燃料の輸入は1兆円弱
さて、経済制裁法制そのものに関しては今後も当ウェブサイトでは折に触れて議論していきたいと思っているのですが、これに加えてもうひとつ、気を付けなければならない点もあります。
経済制裁は「ヒト、モノ、カネ、情報などの流れに制限を加えることで、相手国に経済的な打撃を与えること」と理解されますが、その一方で、選択する経済制裁手段によっては、自国にも打撃が生じることがあります。
その典型例が、相手国との貿易禁止措置でしょう。
ここで悩ましいのが、ロシアとの関係です。
ロシアは石油輸出大国であり、実際、日本も2021年におけるロシアからの年間輸入額(1兆5431億円)全体のうち、61.32%に相当する9463億円を、石油、石炭、天然ガスといった「鉱物性燃料」が占めています。
逆に、日露貿易のなかで金額的に大きい品目は鉱物性燃料くらいなものであり、ロシアは日本にとって、輸出額は8624億円、輸出相手国としても19位に留まります。
さらに、日本の2021年における鉱物性燃料の輸入額は約17兆円でしたので、鉱物性燃料全体におけるロシアからの輸入割合は5~6%、といったところであり、仮に日本がロシアから鉱物性燃料の輸入をすべてストップしたとしても、日本経済が止まる、といった心配はありません。
ただし、これはあくまでも日本の事情であり、国際的に見たら、やはり産油国として見れば、ロシアのシェアは非常に大きいのが実情です。
米国エネルギー情報局(EIA)が2021年12月に公表したデータによると、2020年における石油・石油関連製品の生産高は、米国が日量1861万バレルで最大で、サウジが1081万バレルでこれに続き、ロシアは1050万バレルで世界3位だそうです。
また、とくにドイツを含めた欧州各国はロシア産の天然ガスなどにエネルギーを深く依存しており、「外貨獲得源としてのロシア産の石油輸入を禁止する」という措置を発動すれば、それはロシアに対する経済制裁となるとともに、自分たちに対する経済制裁にもつながりかねません。
これが、経済制裁の怖いところです。
米国がロシアからの石油輸入を禁止
こうしたなかでジョー・バイデン米大統領は現地時間の8日、ロシアからの石油、液化天然ガス、石炭の輸入を禁止する大統領令に署名しました。
FACT SHEET: United States Bans Imports of Russian Oil, Liquefied Natural Gas, and Coal
―――2022/03/08付 ホワイトハウスHPより
ホワイトハウスによると、昨年の実績では、米国はロシアから日量70万バレル相当の原油・精製品を輸入しており、今回の措置はロシアにとって外貨獲得源をさらに狭めることにつながる、などとしています。
これに加えて米国政府は、米国企業のロシアの原油産業に対する融資や投資を禁止する措置についても打ち出すとしており、あわせて備蓄放出などを通じ米国内の原油価格の安定を図るとともに、長期的には化石燃料への依存を減らす、などともしています。
ただし、『リスクオフ:株安・原油高の一方で韓国ウォンが下落中』でも取り上げたとおり、今回の米国の措置はすでに事前に報じられていたためでしょうか、現時点における原油価格の上昇は限定的です。
WSJのマーケット欄によると、WTI直近限月物は前日比+1.79%となる125.91ドル/バレル、ブレント原油については前日比+2.02%となる130.56ドル/バレルです。
もっとも、石油価格については上昇基調が続きそうです。
ロイターの一昨日の報道によれば、サウジアラビアの国営石油会社・サウジアラムコは4月のアジア向け原油のバレルあたり販売価格を2.15ドル引き上げました。
サウジ、4月のアジア向け原油販売価を大幅引き上げ
―――2022年3月7日10:01付 ロイターより
東日本大震災以降、鉱物性燃料の輸入が急増した日本にとっても、他人事ではありません。輸入品価格を原因とするよりいっそうの物価上昇に見舞われる可能性は非常に高いからです。
原発再稼働に向けた議論が必要
こうしたなかで、「原発の再稼働」という議論は大変に重要です。
産経ニュースの次の3月3日付の記事によると、萩生田光一経産相は3日の参院予算委員会で、自民党の和田政宗参議院議員の「安定的な電力供給のために、安全基準を満たした原発の再稼働を進めるべきだ」とする質問に対し、「原発再稼働は重要」とする見解を示したのだそうです。
萩生田経産相、原発再稼働「重要」 ウクライナ情勢めぐり
―――2022/3/3 11:31付 産経ニュースより
ただ、本来であればこの手の質問は野党側からも出てきてほしいところですが、「反原発」派への配慮のためか、最大野党・立憲民主党は原発に対する明確を姿勢を出していないなど、国会質疑は本当に心もとない状況が続きそうです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
原発ニついては、色々意見が有ると思いますが、「安定的な電力供給のために、安全基準を満たした原発の再稼働を進めるべきだ」という意見が、当然だと思います。
再稼働しなければ何のために安全基準を満たしたのか、訳ワカメ。
だんな 様
>「安定的な電力供給のために、安全基準を満たした原発の再稼働を進めるべきだ」という意見が、当然だと思います。
仰る通りですね。
ただ、毎度の念仏ですが、ここは単なる再稼働ではなく、核廃棄物処理技術開発&廃炉技術開発とのパッケージ、出来れば小型原子炉開発とのパッケージで、国策で推進してほしいと思います。
食糧、エネルギー、水と清浄な空気が生存のベースラインです。
だんな 様
そうなんですよね。
反対意見が出そうなことは決断できない岸田政権には、
「国民に一層の省エネを呼び掛ける前に、やることがあるだろう」
と言い続け、それが有権者の声だと感じさせねばなりません。
議論になりそうなことを避けるようでは、総理大臣どころか、国会議員の器ではありません。
地裁の裁判官まで、ゼロリスク信仰で安全基準に難クセをつけていますからね。
専門家が設定した安全基準を信用できないなら、何を信用したらよいのか。
https://www.jice.or.jp/tech/columns/detail/33
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20211125/biz/00m/070/005000d
アメリカは3%でしたっけ?ロシア産のシェア
カナダもアップ始めてるみたいですし、バイデンキモイリで止めたカナダとのパイプラインやら米国内のシェールガス開発やら、掌クルーしきりますかね??
サウジやUAEはバイデンからの電話出ないらしいですね。
それで、反米国家ベネズエラとイランから買う方向だとか。
イランに核開発資金渡すとは他の中東諸国、特にイスラエルに対して何を考えているのやら。冗談抜きで中東戦争起こす気ですかね。
悪手打たせたら歴代最高の大統領です。負の連鎖が怖いです。
ジュネーブ条約違反をあえて侵してまで原発を危険にさらすのは、クリーンエネルギーとしての疑義と炭素エネルギーの重要性(ロシアのドル箱)を暗示しているようにも思える。当初は、戦術核への心理的障壁を下げる効果なのかとも思ったが、核の使用はないなと思った。さらにいえば、核の使用などせずとも、最悪、原発破壊して逃げれば、広大な非武装中立地帯が出現する(高橋洋一談)ので、それで目的は理想とは異なるが達成すると思われる。
通りすがり 様
>それで目的は理想とは異なるが達成すると・・
頭の体操にはなりますが、目的?が偉大なロシア帝国の復興とすれば、既に大失敗は確定。
いくらロシア国民にB層が多くとも、”原発破壊して逃げれば”プーチンの生存空間はシベリアの独房以外にはないと思いたいですね。
目的は、最悪、緩衝地帯の実現なんだと思っています。原発破壊して逃げるというのも、後からいくらでも国内向けには説明できると思います。
>>原発破壊して逃げる
原発破壊はミサイルで可能だから危険を侵して接近する必要も無いのでは?
ミサイルでは派手すぎるので、ウクライナ側がやったような体を装える範囲だと思います。それに被害をコントロールする余地もある。あくまでも、原発破壊は恫喝の道具ですが、最悪ありうるのではと危惧しています。このことで原発アレルギーがおこり、炭素エネルギーに復帰してくれたら一石二鳥とでも考えていたりして。ドイツとかはまた揺れるのではないかな。
今回のことでエネルギーはデカップリングの対象になっていくと思います。
原発再稼働の加速で政府ができることは審査体制の拡充でしょうかね。
日本の視点では、原発再稼働は加速するとして、入手がしやすい石炭を捨てるべきではないと思います。
CO2削減の流れで石炭が最大悪のように扱われますが、エネルギーは生存に直結するので(電気が止まれば人が死ぬ)、エネルギー源の多様化はCO2削減の観点よりも優先されて然るべきと思います。
排熱利用などのCO2削減対策を考慮しなくてよいとは思いませんが、生存を確保した上でできる範囲でやることであって、優先順位は下だと思います。
原発再稼働は当然として、原発では負荷の短時間変動に対応できないので、原発と同時に石炭火力の再稼働も必要です。
欧米の石炭火力は大量のCO2を吐きますが、日本のは高効率なので、LNG発電より若干多い程度。LNGだって燃やせはCO2を吐くので、欧州勢の日本叩きに付き合う必要はない。
EVは車自体のCO2排出は無くても、充電用電力の発電時にCO2を出しているカモ知れないので、HV迄禁止するのは、明らかに欧州勢の日本叩き。EVを延期して、当面の電力需要削減も大事。
福島事故後、メルケルがエネルギー関係で最初にとった行動は、世界最大の核融合炉の開所式。リスクを減らす為に、既存核分裂炉から、より安全な核分裂炉や核融合炉に移行していく必要があるが、その為にも(更にいうならば、既存核分裂炉の廃炉を安全に進める為にも)原発を再稼働して技術者を育てる必要がある。畳水練では優秀な技術者を育成できない。
P.S.
中国べったりのメルケルが推進した、「ジェノサイドパネルの大量購入で中国に貢ぐ」は、全く賛成できない。
おっしゃるとおり、既にある原発を利用していくのは合理的だと思います。
原発新設は全否定はしませんが、新設しないで済む方法を考えたほうがいいと思います。
原発の再稼働は反対ではありませんが、この国のリスク管理が懸念です。
福島事故の原因の一つに、原発事故の場合の対応責任が明確でなかったことがあると考えています。
かつて、佐々淳行氏が、日本の危機管理について「憂いなければ備えなし」と喝破されました。国も電力会社も、自分の責任にしたくないために、「事故対応を誰が、どのようにやるのか」を突き詰めず「事故が起きないことにしよう」とした結果が、あの事故になりました(当然ステーション・ブラックアウトへの備えもなし)。必敗の太平洋戦争に突入した指導者を、笑うことはできません。「祈っていれば平和が訪れる」と考えている護憲派と、原発の安全神話は同根です。
原発は、次の地震や津波への備えは十分なのでしょうか?火山の噴火は?ロシア、中国、北朝鮮、韓国からのテロ攻撃は?
誰が、どのように対処するのか、責任分担とシミュレーションはできているのでしょうか?
> 原発の再稼働は反対ではありませんが、この国のリスク管理が懸念です。
私も懸念しますが、逆方向のリスクは懸念しなくて良いのですか?
原発は、休止してれば安全、とか、休止してれば原子力技術者は不要、というものではありません。廃炉完了して、はじめて安全になるのです。
しかし、今日本の大学の原子力工学科は閑古鳥が鳴いてます。他学科を全て落ちた様な学生しか来ないらしい。電力会社は停年延長でギリギリ原子力技術者を確保しているのが現状で、御先真っ暗です。
畳水練では、優秀な技術者は育ちませんが、どうやって安全に廃炉するのですか?
「既存原発の廃炉は、全て中韓に丸投げ。」という中韓べったりの御仁も居られる様ですが、私は日本が技術者を育成して、世界の廃炉市場のシェアを取るべきだと思います。
> 廃炉完了して、はじめて安全になるのです
日本の反原発派が完全に見落としているか、あるいは意図的に無視しているポイントですね。確かに、運転停止していれば、暴走→爆発の可能性は減りますけれども、それ以外のリスクは大して変わらないと思います。
乱暴な言い方をすれば、作っちゃった以上、安全に運転し、安全に廃炉するのが一番まともな解でしょう。停止したまま放置すれば、施設の老朽化だけが進むわけで、その分リスクが増大するだけです。
個人的には、かなり心配性のほうだという自覚があるのですが、それでも一部の人たちのゼロリスク信仰は理解できません。それほどまでにリスクを許容できないのであれば、おちおち外を歩くこともできなくなるでしょうに。
>廃炉完了して、はじめて安全になるのです。
いいえ。廃炉完了して、高レベル放射性廃棄物を10万年から数十万年管理して初めて安全になりますよ。
原発賛成の方は最低10万年分の高レベル放射性廃棄物の管理及び保管費用を払いましょう(笑)。
貨幣のデフレーター込で日本国民全員がお一人様あたり今直ぐに全世界の全GDP分を現ナマで耳を揃えて払えば日本の高レベル放射性廃棄物の管理費用の利子の利子の手付金位にはなりますよ(笑)。
たった10の27乗円位を稼いで自国の政府に払うだけです。簡単でしょう(笑)。
千年で倍になる利率0.1%でも一円を10万年運用すると0が30個以上ついて膨らみます。
10万年自国政府が持つか知りませんが利益を享受する人間が「後始末の費用ぼ手付金位」は払うべきではないでしょうか(笑)。
子孫たちにツケを残すならばキチンとお金で解決しないとね(笑)。
暴論は以上です。駄文失礼しました。
>廃炉完了して、高レベル放射性廃棄物を10万年から数十万年管理して初めて安全になりますよ
まだ十万年単位で時間が掛かるとか、化石脳な人がいるのには大笑いです。
処理技術がそこで止まっていると何時まで思ってるんでしょうね。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ040JJ_X00C14A4000000/
KY様
当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。
いただきましたリンクは読みましたが、少し眉唾ものの話題ですが楽しめました(笑)。
仮定としてそのリンクの技術が本当で実用化可能としましょう(笑)。
それでも当方は暴論で述べた通りに良心が痛まない様に処理費用を10万年分先払いする事をオススメしますね(笑)。
いくつか理由がありますが、日本共産党の誰よりも唯物論者である当方が思うに、実験室レベルの設備を産業レベルにするには相当時間がかかりそうですし、それでちまちま高レベル放射性廃棄物を元素転換するゴミ処理が終わる前におそらく民主主義と人類主導文明の寿命が先に来ると思うのですよ(笑)。
この文明の寿命は貴殿が思うより短いと思いますよ。
まあ、見解の相違と言えばそれまでですが(笑)。愚か者の戯言はスルーが賢明と思いますよ(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
>放射性セシウムや同ストロンチウムを、無害な非放射性元素に変換する放射性廃棄物の無害化処理
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
で、どんなしくみで???
>理論的なメカニズムはわかっていない
・・・
メカニズムがわからず、実用化もしていないなら、まだ当てにならないということです。放射性廃棄物が万年単位で管理が必要との前提を変えるには不十分でしょう。
企業様と持ちつ持たれつの日経は、いつ実現するんだかもわからない、毒にも薬にもならないことならヨイショ記事も書き得る新聞だと思います。
重工担当記者が他に書くことなかったんでしょうかね。
>> 廃炉完了して、はじめて安全になるのです。
> いいえ。廃炉完了して、高レベル放射性廃棄物を10万年から数十万年管理して初めて安全になりますよ。
じゃあ、走る棺桶とか云われる自動車も廃車しただけでは安全になりませんね。
しかし、こちらは、微量乍らヒ素とかベリリウムとか含んでいるので、何億年管理しても安全になりませんね。
> 原発賛成の方は最低10万年分の高レベル放射性廃棄物の管理及び保管費用を払いましょう(笑)。
と仰るのは結構ですが、代案は?
メルケルの様に、大金を中国に貢いで、ジェノサイドパネルを購入するのですか?
そして、既存原発は永久保存?
代案無しなら好き勝手言えるという典型例なのでは?
P.S.
反原発運動しているパヨクの方の本音を聞いてみると、「原発があるから反原発運動できる。」
これは言外に、「原発が無くなったら、反原発運動は終わらざるを得ない。」という事では?
だから、「原発止めよ」とか「再稼働反対」という声は大きくても、「早く廃炉せよ」とは言わない。
「長期間休止していると、日本の原理力技術者が枯渇し、安全に廃炉できないのでは?」という質問に対しては、「廃炉は中韓に発注すれば良い。」
イデオロギーでパヨクやってるんじゃなく、如何にすれば特亜三国に貢献できるかしか念頭に無いのカモ。
墺を見倣え様
当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。
>代案無しなら好き勝手言えるという典型例なのでは
同意します。
代案を要求することがこの手の議論の場を発展させるために必要な事と思います。
(人間)社会の発展は社会が扱うエネルギーがより大きくできる事であると当方は考えます。
つまり核分裂反応でエネルギー取得から先ずは核融合エネルギーにステップアップさせるしかないと思います。
放射性物質は核融合反応からも生成されるのですが、核分裂反応で生じるα線照射を含む多陽子多電子の物質と異なり多くは低エネルギーのβ線照射の放射性物質です。
得られるエネルギーを使って分離や管理を試みて社会が正統な方法で元素転換可能な技術に持って行けるように社会と技術を発展させるしかないと思います。
若しくはそのような課題の存在を明示して次世代の知性に社会を引き継ぐべきではないでしょうか。
上記駄文を代案と受けていただけるかはわかりませんが、次の議論の場にステップアップさせるタネは蒔いてみました。
以上です。駄文失礼しました。
パーヨクのエ作員 様
>廃炉完了して、高レベル放射性廃棄物を10万年から数十万年管理して初めて安全になりますよ。
”高レベル放射性廃棄物”は今、既に存在しています。
原子力村に対する不信感は理解しますが
”これを如何に安全に、効果的かつ効率的に処理するか”は”反原発派であろうとも考えなければならないこと”です。
そして、そのための技術開発にはお金がかかります。
そのお金は、原発再稼働でセーブできる原油・LNG代金(2~5兆円?)から持ってくるのが効率的と考えますが如何でしょう。
農家の三男坊様
当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。
>原子力村に対する不信感は理解しますが
”これを如何に安全に、効果的かつ効率的に処理するか”は”反原発派であろうとも考えなければならないこと”です。
>そして、そのための技術開発にはお金がかかります。
前向きなコメントありがとうございました。
その通りと思います。技術開発する事で核分裂反応でエネルギー取得するよりもより効率的なエネルギー取得方法は有るのでそれを実用化する事ヘヒト・モノ・カネの投資が必要ではないでしょうか。
もうひとつ言えば、核分裂反応で発電する仕組みも湯沸かししてタービン回す発電方法も気にいらないです(笑)。
化石燃料を燃やしても代替できるからです。
もう少しなんとか改善する事を願いたいモノです。
まあ、原子力村の隠蔽かつ傲慢な体質も当方は十二分に嫌いですがね(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
私は、「原発は、休止してれば安全」とは思っていません。経産省が、原発技術者の育成にとりかかっているのも承知しています。
先のコメントは、原発のリスク管理体制を問うています。
全くその通り
あるある様
国や電力会社に問題なしとはしませんが、それ以上に、観念的神学に容易に支配され、科学的・理性的な議論に背を向け勝ちな我国の国民世論にも責任があるような気がします。
既存の大型原子力発電所は、原理的に、SBO(いわゆるステーション・ブラック・アウト)になると炉心のメルトダウンを防ぐ手立てはありません。ですから、可能な限りSBOにならないように対策していた訳ですが、福島第一は初期タイプのため、後から建設されたもの(例えば福島第二)よりもその対策が不十分だったらしいのです。関係者はそれに気づいており、後期のタイプでは改善していました。しかし、初期タイプにまで遡って改善することはしませんでした。それを公に問題視すると原発の安全神話が崩壊してしまう、というか観念的原発反対派に原発は不安全との口実を与えるからです。
私は、日本の世論風土における、このような科学的・理性的な議論を封じ、観念的神学を奉じやすい風潮が大きな問題だと考えています(貴方ご指摘のように日米開戦を止められなかったのも同根の問題ですね)。同じことが平和憲法護持派にもいえ、このような観念論が我国への核ミサイル着弾につながらなければ良いなと祈るばかりです。
あるある様
国や電力会社に問題なしとはしませんが、それ以上に、観念的神学に容易に支配され、科学的・理性的な議論に背を向け勝ちな我国の国民世論にもあるような気がします。
既存の大型原子力発電所は、原理的に、SBO(いわゆるステーション・ブラック・アウト)になると炉心のメルトダウンを防ぐ手立てはありません。ですから、可能な限りSBOにならないように対策していた訳ですが、福島第一は初期タイプのため、後から建設されたもの(例えば福島第二)よりもその対策が不十分だったらしいのです。関係者はそれに気づいており、後期のタイプでは改善していました。しかし、初期タイプにまで遡って改善することはしませんでした。それを公に問題視すると原発の安全神話が崩壊してしまう、というか観念的原発反対派に原発は不安全との口実を与えるからです。
私は、日本の世論風土における、このような科学的・理性的な議論を封じ、観念的神学を有難がる風潮が風潮が大きな問題だと考えています(貴方ご指摘のように日米開戦を止められなかったのも同根の問題ですね)。同じことが平和憲法護持派にもいえ、このような観念論が我国への核ミサイル着弾につながらなければ良いなと祈るばかりです。
いまは原発より
サハリン2の方が大変なんじゃないの?
原発再稼働については、ホントの
国民的議論が必要な時期になりました。
再稼働の是非については
ホントの国民議論でも分かれるものの
これまで原発の議論は
汚れたアジア偏西風の
日本のマスメディアでは
原発自体の問題でなく
他国の捏造加担して日本の道を
西に左に踏み外した少数の
どぶサヨさんの
原発風評被害拡散活動のダミ声が
多数派国民良識層の議論を
阻んできていたと感じます。
そうした どぶサヨ足場の人たちは
国際社会と日本の多数は国民良識層に背を向けて
ならず者国家とは「友愛(?)」結んでしまう
ミスター民主党鳩ポッポさんを始めとする
支持率で見ても少数の韓流政党立憲民主党などの
そんなこんなの人たちと見透かされてます。
今、平和と民主主義への
独裁プーチンの蛮行での挑戦を前にして
そんなこんなの人たちは
本来の少数の相応の位置づけにとどめてあげての
正しい国民の議論が必要です。