菅義偉総理大臣の事績集:「日本を変えた384日間」

たかが384日、されど384日。この384日には、日本の歴史を変えるほどのインパクトをもたらしました。今月4日で辞任(内閣総辞職)した菅義偉総理大臣の個人ブログサイトが更新されていたのですが、菅内閣の1年間の「功績」が24個ほど列挙されており、これが圧巻というほかありません。そんな有能な宰相を辞めさせた私たち日本国民に、反省点はないのでしょうか。

東京オリパラを強行したスガは辞めろ!

今年7~8月頃がピークでしたでしょうか、世間では、菅義偉内閣に対する批判が殺到し、各メディアの調査による内閣支持率も、昨年9月16日の政権発足以来、最低水準に沈みました。

その理由はおそらく、「全国的な『感染』爆発局面において、東京オリパラを『強行』したこと」、などにあります。

実際、当時の新聞、テレビなどの「オールドメディア」だけでなく、各種まとめサイト(いわゆる匿名掲示板の議論をまとめただけのアフィリエイトサイト)なども、いっせいに菅義偉総理大臣を攻撃し、これらの情報に騙された人たちが、「やっぱりガースー(※)はダメだね」、と菅総理・政府を批判したのです。

(※ガースーとは、菅義偉総理のこと。)

この点、そういえば、当ウェブサイトでもときどき(実名を挙げずに)指摘する、テレビが大好きだと想定される某分野における自称専門家の方も、菅総理のことを「ガースーはコロナ対策を何もやらなかった極悪人だ」、などと偉そうにのたまっておられるのも、大変に印象的です。

客観的データで読めば、菅総理こそがコロナ禍を止めた功労者

ただ、当ウェブサイトで一生懸命に報告してきたとおり、客観的なデータをもとにすれば、これらのオールドメディア、アフィリエイトサイトなどが主張する「ダメな菅総理」とは、まったく違った実態が浮かび上がって来ます。

菅政権は、まずは医療従事者等と高齢者に対するワクチン接種を急ぎ、5月7日には「ワクチン接種目標・1日100万回」を掲げてワクチン接種を加速させましたが、その結果、7月末にはこれらの層に対するワクチン接種はほぼ完了しました。

その結果、たとえば東京都などのケースでいえば、新規陽性者全体に占める高齢者層の割合が激減しましたし、厚生労働省が10月6日付で公表した『全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率』というPDFファイルでも、新規陽性者の減少効果がはっきり出ていることがわかります(図表)。

図表 人口10万人あたりの新規陽性者数
年齢未接種1回接種のみ2回接種
全年齢17.76.61.6
65歳未満18.26.71.7
65歳以上12.63.61.5

(【出所】『全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率』P2より著者作成)

人口10万人あたりで見て、ワクチンを1回接種した集団の新規陽性者数は未接種の集団と比べて約3分の1に、2回接種の場合は10分の1程度に抑制されているのです(※65歳以上の高齢者だと、若干効果が薄れるようですが…)。

また、客観的なデータで見る限り、7月の「感染者」(※正確には「感染者」ではなく「新規陽性者」です)の急増局面を主導したのは、20歳代と30歳代です。

なにより、『徹底して自分に甘いテレビ朝日:説明は明らかに不十分』などでも指摘した「テレビ朝日女性従業員泥酔ビル転落事件」の例にも見るとおり、テレビ朝日を筆頭とするテレビ業界が、東京都における「『感染』爆発」の主犯ではないかとする仮説については、それなりに説得力があると思います。

以上より、「感染爆発」の責任が菅義偉総理にあるというのは、明らかな言い掛かりであるばかりでなく、じつは菅総理こそがコロナ禍を止めた功労者であるのです。

菅総理の個人ブログ:たった1年でこんなに仕事をした

その菅総理は、結局、今年10月4日に辞任(内閣総辞職)してしまいました。

在任期間は384日で歴代47位、2000年以降に発足した内閣に限れば、第86代の森義朗内閣の387日とほぼ並ぶ期間ですが、ただ、その384日には、大変な価値がありました。

その証拠が、菅総理の個人ブログです。

国民に寄り添い「約束」を果たす。衆議院議員すが義偉(よしひで)

菅総理のブログには、この1年間における「成果」が、じつに24項目列挙されています。

  • ワクチン接種率世界トップクラスの水準へ
  • 携帯電話料金の大幅値下げ
  • 不妊治療の保険適用へ
  • デジタル庁発足
  • 小学校35人学級
  • 2050年脱炭素社会を実現
  • 子ども庁創設準備
  • 若い世代のための医療費窓口負担見直し
  • 孤独・孤立大臣の新設
  • NPOを支援
  • 農林水産品の輸出額が過去最高
  • オンライン診療解禁
  • 安全保障上重要な土地の利用を制限する法律成立
  • 改正国民投票法成立
  • 最低賃金過去最高の引き上げ
  • 男性の育休促進 取得率過去最高
  • 日米首脳会談などの外交成果
  • 英国でのG7サミットの成功に貢献
  • 東京オリンピック パラリンピックの開催
  • アメリカによる福島県産の米や牛肉など日本産食品の輸入規制を全面廃棄
  • 福島第一原発処理水問題に結論
  • 黒い雨訴訟被害者救済へ
  • 既存ダム活用で洪水対策に成果
  • バブル崩壊後の株価最高水準

後世に残る業績も数多い

正直、これらのなかには、「成果」と呼べるかどうか微妙な項目がないではないのですが、ただ、こうやって列挙されてみると、じつに壮観でもあります。

ことに、「ワクチン接種率世界トップクラスの水準へ」は、日本におけるコロナ禍終息のカギのひとつだったとして、後世から高く評価されるであろうことは間違いありません。また、私たち一般国民の生活にとっては、「携帯電話料金の大幅値下げ」、「デジタル庁発足」、「オンライン診療解禁」あたりも見逃せないでしょう。

さらには、現役世代・若い世代・子育て世代にとっては、「不妊治療の保険適用へ」、「小学校35人学級」、「子ども庁創設準備」、「若い世代のための医療費窓口負担見直し」、「男性の育休促進 取得率過去最高」などは、本当に大変助かるという人も多いでしょう。

このあたり、著者自身にとっても他人事ではないものばかりであり、正直、「菅総理の執権があと5年早かったら嬉しかったな」、と思ってしまう項目も並んでいます<個人的には現在、すでにサラリーマンではなくなっているので、育休制度の恩恵は受けられません(笑)>。

また、これらの項目には列挙されていませんが、日本学術会議の会員候補者6人を任命しなかったことも、そもそも日本学術会議という組織自体が日本社会に不要であるという問題を世に晒したという意味では、大変に意義深いものだったのではないでしょうか。

なにより、ワクチン、子育て支援などと並んで、菅総理が後世から感謝されるであろう項目は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」推進でしょう。

FOIP自体は麻生太郎総理の「自由と繁栄の弧」構想を下敷きに、安倍晋三総理が提唱したものですが、これをほぼ完全な形に落とし込んだのは、菅総理の功績です。

ことに、日本が外交における「近隣国(中露韓)重視」、安全保障における「日米韓3ヵ国連携重視」に見切りをつけ、FOIP重視に舵を切ったことは、戦後日本外交の大きな転換でもあります。その意味では、この菅内閣は、「日本の歴史を変えた384日だった」という言い方をしても良いのではないでしょうか。

なお、福島第一原発処理水海洋放出問題に結論を出したことは、本来ならば高く評価すべきですが、これについては本来ならばレジ袋有料化で醜態をさらした小泉進次郎・前環境相が仕事をしなければならなかったところであり、その意味では菅総理は小泉氏の尻拭いをしたような格好でしょう。

いずれにせよ、個人的な主観で恐縮ですが、後世の歴史家は、菅総理を「歴史的な名宰相」に位置付けるのは間違いありません。

いずれにせよ、オールドメディア産業関係者、アフィリエイトサイト管理人たち、菅総理を「極悪人」と罵る不勉強な自称某専門家の方を含め、菅総理に「辞めろ」と述べていた皆さまには少し厳しいことを申し上げますが、ご自身の言動について、胸によく手を当て、じっくりと考えていただきたいと思います。

というよりも、私たち有権者が、これらオールドメディア、アフィリエイトサイトなどの言動にたぶらかされず、ちゃんとデータをもとに判断する癖を付けなければならない、というのは、今後の有権者にとっては大変重要な教訓となったのではないでしょうか。

そして、有権者の皆さまも、今月末の総選挙でどう行動するかを決断なさることを強くお勧めする次第です。

読者コメント一覧

  1. 簿記3級 より:

    「ワクチン接種目標・1日100万回」を掲げてコロナ禍を止めた総理大臣はだれか。

    イ 安倍晋三
    ロ 菅義偉
    ハ 菅直人
    二 文在寅

    日本史の問題でこのような問題が出る日も近いかもしれません。

    1. 農民 より:

      ???「文在寅に決まっている、ニダ。」

    2. バシラス・アンシラシスは土壌常在菌 より:

      そういう問題が出る日は永久に来ない
      あまりにも淡々と終わらせたので、リアルタイムで大した政治問題にならなかったから

    3. がみ より:

      正解がイ・ロになるので設問としてどうなんでしょう!

  2. TDa より:

    ほんとに菅前総理は素晴らしいお仕事をなさったと思います。

    生田よしかつさんの「魚屋のおっチャンネル」に菅前総理が出演予定ですので、ご興味ある方はご視聴ください。
    生田さんの人柄で記者会見などでは聞けないようなお話をされると思うので私は絶対に見るつもり。アーカイブもされるはず。

    令和3年10月12日(火)いつもと同じなら20時~
    https://t.co/TD9i9JeJPB?amp=1

  3. 胡椒 より:

    こんにちは。いつも拝読し勉強させてもらっております。

    学校の教科書から「従軍慰安婦」の記述を削除できたことも菅政権ではないでしょうか?
    (違っていたら御免なさい)

  4. より:

    菅前総理は約1年という短い在任期間中に多くの実績を残されました。年齢的な問題もあり、長期政権を担われるようなタイプでもなかったとは思いますが、せめてもう1,2年は職に留まって欲しかったなとは思います。そんな菅総理をこのような形で退任に追い込んだのは、残念ながら、それが日本の「民度」の限界なのだと言わざるを得ないでしょう。事実を確認することもなく、「なんとなく」とか「テレビや新聞でそう言われているから」とか「とにかく誰かのせいにしないとやりきれない」とか。なんとなく醸成されてしまった「空気(*)」に踊らされてしまっています。我々はよく某国国民の愚昧さを嗤っていますが、五十歩百歩とまでは言いませんけれども、程度の差でしかないのかもしれないと自省してみることもたまには必要でしょう。

     (*)「『空気』の研究」(山本七平・著)を参照のこと

    さて、そんな菅前総理ですが、一つ間違えたとすれば官房長官の人選でしょうか。加藤官房長官は無難にそつなく勤められましたが、言い方を変えれば、ただ無難であったというだけです。内閣のスポークスマンとして、十分に発信力を発揮したとは言えません($)。菅総理本人が自らの実績や功績を吹聴するようなタイプではないだけに、なおさら実績をきちんとアピールできる人を官房長官にすべきだったのではないかと思います。

     ($) 官房長官の仕事がそれだけではないことは承知しています。

    菅前総理は1年間ほとんど休みを取ることもなく働き続けられました。ほとんど老人虐待に近い話です。なので、まずはゆっくりと静養されることを望みます。日本はまだまだ菅義偉の実行力を必要とする場面があるかもしれません。その時に備え、英気を養われるよう願います。

    1. 百十の王 より:

      菅さん、政治的に欲やあくのない根っからの仕事師でした。(適切な言葉を知りませんがポピュリストの正反対に位置する方でした。)
      4月のアメリカ弾丸ツアーには驚かされました。この日程で首脳会談とファイザーCEOとの電話会談まで行っているのはお年を考えると驚異的と感じたことを憶えています。ご本人は就任早々なら楽々勝てた解散総選挙は避け「仕事をさせてくれ」と数々の難題に取り組む事を優先し国難に取り組み立派に職責を全うされ、誉めらることはあっても批判されることなどないはずなのにマスコミと一部野党に踊らされた大多数の国民の支持を得る事ができなかったのは気の毒としか言いようがありませんでした。しばらく休養後日本のためにもうひと働きを望みたいです。

      [参考]菅内閣総理大臣出張日程
      4月15日 東京発
      ワシントンDC着
      4月16日 日米首脳会談等
      4月17日 ワシントンDC発
      4月18日 東京着

    2. Sky より:

      龍さま
      同意します。同じ内容を家族に言っても煙たがられてしまいましたけど…。

      1. 百十の王 より:

        Sky様

        >家族に言っても煙たがられてしまいました

        私の場合は嫁と息子からネトウヨ扱いです。泣

  5. 匿名 より:

    こうやって実績を一覧表にすると1年弱でこれだけのことをされたのはすごいことと実感します。
    ぶら下がり会見で2回/日ですから768回もマスコミとは直接コミュニケーションされているはずですが、なぜか我々国民にはほとんど知らされていませんね。
    これって総理の発信力の無さでしょうか?それともマスコミの発信力の無さでしょうか?
    国民へのスピーカ役が出来ないのならマスコミへの会見は止め、ホームページやSNSを通じて直接国民に発表するほうが良いですね。

  6. くずのひと より:

    新宿会計士 様、菅総理の業績をまとめていただきありがとうございます。

    菅総理は、本当に仕事師として、次々に起こる課題に対して、手を抜くことなく対応されたと思います。安倍総理があのような形で急遽おやめになった後のピンチヒッターとしては、最善の人でした。国民にとっても、菅総理で本当によかったと思います。あと、1~2年は続けてほしかったところです。

    菅総理が続投できなかった理由はいろいろあると思います。政権の準備をしていたわけではないでしょうから、大臣の人選一つとっても、菅さんのために身を捨ててもという人がいなかったこともあると思います。
    皆さんが言うように、就任直後に解散しておけばということもありました。

    政治は結果責任という所からいえば、横浜市長選をはじめ選挙に勝てないのでは、やはり厳しかったです、
    マスコミに誘導された面はありますが、国民は、総理大臣に一体何を求めているのか。弁活の爽やかさ、G7の首脳と一緒になった時のルックスの良さなのか、国家間なるものなのか、それらすべてではあると思いますが、何が一番大事なのか今一度考える必要があることかと思います。

    ところで、新宿会計士さんには、財務事務次官の論文の件、是非、論考をお願いします。

  7. D51 より:

    携帯電話料金の引き下げが一番ありがたかった。
    一昔前はろくに通話もしないのに6千円〜8千円してたのが、
    今じゃ1千〜2千円台になってる。
    名宰相だよ。

  8. 横浜が嫌いになった横浜市民 より:

    本当に菅総理ありがとう、お疲れ様でした。
    この未曾有の国難時に菅さんが総理でいてくれたことで、日本は救われました。
    そして、人類がコロナの戦いに苦しむ中オリ・パラを約束通り開催、政治的対立によるトラブルなく、コロナを一定以下にコントロールし、各方面に賞賛された設備とおもてなしの運営で成功裡に終えさせた日本の名宰相として必ずや世界の歴史に刻まれることでしょう。
    残念なことに、お膝もとの横浜市民が雨の中選挙に行かず、左翼活動家を当選させたことで恩師子息に負い目を感じ、何か気持ちのきりが着かれたようでした。
    いつの日また、救国内閣組閣をお願いする日が来ることでしょう。

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