南北揃ってIOCを怒らせた:東京大会「意外な効果」

日本は、コロナ禍下という未曽有の状況で東京2020、すなわちオリンピックとパラリンピックを成功させた、大変に凄い国だと思います。ただ、東京2020がもたらしたのは、それだけではありません。これまで日本に対し舐め腐った態度を取っていた特定の2ヵ国に対しても、国際社会が制裁を加える姿勢を明確にした大会だったのではないでしょうか。

韓国の「取らぬ狸」

韓国「東京オリパラを韓日和解の機会に」

菅義偉政権が昨年9月に発足して以来、隣国・韓国では「これを契機に韓日関係を好転させよう」、「東京オリパラを南北和平の好機にしよう」、といった(なぜか勝手な)議論が活発に行われていたのが大変に印象的でした。

そして、その証拠でしょうか、昨年11月には、日本の政治家に知己が多いとされ、文在寅(ぶん・ざいいん)政権下で同年7月に「国家情報院長」に指名されたばかりの朴智元(ぼく・ちげん)氏が日本にやってきて、菅義偉総理大臣を表敬訪問したとされます。

また、朴智元氏に続き同じく11月には金振杓(きん・しんひょう)韓日議連会長ら一行も日本にやってきて、日本側の日韓議連関係者などと「意見交換」を行いました。

こうした韓国側の狙いについては、優れた韓国観察者である鈴置高史氏はすでに昨年の段階で、東京オリパラの場を北朝鮮との対話再開に利用しようとする意図であると見抜いています(『鈴置論考で読む、「東京五輪」人質に首脳会談迫る韓国』等参照)。

このあたり、本当に不思議です。

自称元徴用工問題や自称元慰安婦問題などで、国際法や条約、約束を破って日韓関係を破壊しようとしているのは韓国の側なのに、自分たちが困ったら「韓日関係を正常化して協力しよう」と言ってくるのですから、どうもどうも私たち日本人の理解の範疇を超えています。

日本側ゼロ回答も…懲りない韓国

この点、『菅総理「日韓関係健全化のきっかけ要求」の本当の意味』や『都合が悪くなると「日本はパートナー」と言い出す韓国』などでも指摘したとおり、菅総理は結局、訪日した韓国側の関係者らに「日韓関係を健全化するきっかけは韓国側が作らなければならない」とする対応で終始しました。

いわば、菅総理は韓国側の見え透いた罠には引っ掛からず、「ゼロ回答」を貫いた格好です。

ただし、その後も韓国側の「東京オリパラ」騒動は続きました。このなかでもとくに不可解だったのが、文在寅氏の動きです。

韓国国内では、文在寅氏が東京五輪を契機に訪日して首脳会談を開く、といった構想も出て、韓国側では「▼慰安婦・強制徴用被害など過去の問題▼日本政府の福島汚染水放流▼日本の輸出規制措置」――という「韓日3大懸念」が一気に解決する、といった期待が勝手に高まっていたのです。

日本側は一貫して、文在寅氏が東京五輪を契機に来日されるなら「外交上は丁寧に対応する」という姿勢を貫いていましたが、これはおそらく、「韓国がIOCと調整したうえで五輪を契機に来日するなら、五輪ホスト国としての形式上の首脳会談くらいには応じる」という意味でしょう。

こうしたなか、五輪直前には「赤坂迎賓館で首脳会談が開かれる」とする虚報を読売新聞が流しましたが、その虚報が流れた当日の夜、文在寅氏の訪日断念が公表された(『文在寅氏訪日失敗:なぜ読売新聞は「間違えた」のか?』等参照)というのは、大変に興味深い話でもあります。

日韓関係から「世界と韓国の関係」に

こうしたなか、韓国の五輪前後の行動として特徴的だったのは、それだけではありません。

韓国が「いつもの調子で」日本に対する敵対的・非友好的な行動をとったところ、国際五輪委(IOC)から強い調子で警告を喰らったことです。

たとえば、五輪前の6月頃には、「東京2020」、すなわちオリパラの公式ウェブサイトに設けられた聖火リレーの日本地図に竹島が描き込まれていたとして、その削除を求める動きが韓国側で相次ぎました。一部では、「日本が応じないなら五輪にボイコットしよう」という動きもみられました。

しかし、これについては『IOC、韓国に再び「竹島地図に政治意図なし」と回答』や『竹島地図問題で非難相次ぐも五輪ボイコットは立ち消え』などでも述べたとおり、国際五輪委(IOC)からは韓国の主張は一蹴され、ボイコット論も肝心の韓国国内で盛り上がらずに立ち消えとなりました。

また、韓国の選手団が東京の五輪選手村に入居した際、政治的な横断幕を掲げたとしてIOCが撤去を要求したという事件や、韓国が選手団に提供する「放射能フリー弁当」が大々的に報じられた、という騒動もありました(『ハンギョレ社説「韓日関係で日本が譲歩しなくなった」』等参照)。

それどころか、あまりにもナチュラルに外国を見下し過ぎたためでしょうか、韓国のテレビ局が外国を貶めるような不適切な放送を行ったという椿事もありました。

ただ、「チェルノブイリ」の画像で侮辱した相手国であるウクライナは、こうした韓国の侮辱的な態度に対し、極めて抑制的・紳士的な態度で接していたことが印象的です(『韓国テレビ局の不適切行為に紳士的なウクライナ大使館』等参照)。

また、映画「ドラキュラ」の画像で侮辱した相手国であるルーマニアは、後日、韓国に対してワクチンを無償提供するという対応を取りました(『ルーマニア・韓国「ワクチンスワップ」=韓国メディア』等参照)。余談ですが、侮辱行為を恩で返すというのは非常に立派な態度だと思います。

こうした状況を見ると、「東京2020」は従来の「日本と韓国」という関係から一歩脱却し、「世界と韓国」という関係に変化した、じつに象徴的な大会だったのではないかと思います。

南北揃って世界を挑発

世界に醜態晒した韓国

そして、今回の「東京2020」は、韓国にとっては「韓日和解、朝鮮半島平和プロセス、南北和解」などに利用するはずだったのに、ふたを開けてみればこうした韓国の目論見は、ただの1つも実現しなかっただけではなく、後日談も出て来ています。

本来ならば今年10月下旬に韓国・ソウルで開かれる予定だった各国五輪連合会(ANOC)総会が、「新型コロナ蔓延」を名目に、開催地がギリシャ・アテネに変更される、という「事件」がありました。ギリシャと韓国を比較して、「ギリシャの方がマシ」というものだとも思えません。

これについては結局、「竹島地図問題」の件や、「李舜臣横断幕」事件、さらには「旭日旗禁止騒動」など、国際社会を舞台にした韓国のムチャクチャな難癖に、IOCが辟易していたという背景もあったのではないでしょうか(『五輪の教訓:韓国には徹底的に国際的なルールで対処を』等参照)。

すなわち「東京2020」は、コロナ禍下でオリパラを開催した日本に対し世界中から賞賛の声が寄せられる一方で、韓国という国が全世界に醜態を晒したという結果に終わったのです。

北朝鮮に対するIOCの制裁

もっとも、韓国の「南北和平プロセス」に関しては、東京五輪の場を活用するということ自体、かなり無理のある構想だったことも間違いありません。というのも、肝心の北朝鮮自身がオリパラへの参加をボイコットしたからです(『北朝鮮五輪不参加で(勝手に)追い込まれる文在寅政権』等参照)。

そして、IOCの「制裁」(?)は、その北朝鮮に対してもまた適用されるようです。

IOC Executive Board suspends NOC of Democratic People’s Republic of Korea

The Executive Board (EB) of the International Olympic Committee (IOC) today decided to suspend the Olympic Committee of the Democratic People’s Republic of Korea (PRK NOC) until the end of 2022, as a result of the NOC’s unilateral decision not to participate in the Olympic Games Tokyo 2020.<<…続きを読む>>
―――2021/09/08付 IOCウェブサイトより

IOCは現地時間の8日、北朝鮮の国内五輪委員会(PRK-NOC)に対し、東京2020への一方的な不参加決定に対する制裁として、2022年末まで会員資格を停止すると決定したと発表しました。

IOCの決定は、つぎのとおりです。

  • 国際的な経済制裁に伴い保留されていたIOCからの財政支援については、北朝鮮が2020東京五輪大会の成功に貢献しなかった事実をもち、完全に没収される
  • PRK-NOCは会員資格停止期間中にIOCからの支援やプログラムの恩恵を受けることはない
  • PRK-NOCの選手が有効な資格審査プロセスを通じて北京2022年冬季五輪大会への参加資格を得る場合、IOC理事会はその選手に適切な決定を下す

つまり、IOCとしては、北朝鮮が東京大会の成功にまったく貢献しなかったことを強く問題視しており、北京冬季五輪が開催される期間を含めて北朝鮮のNOCの会員資格を停止し、あわせて財政支援を完全に中止する、という厳しい決定です。

北朝鮮への怒り露わに

IOCはこの決定について、北朝鮮の態度次第では「停止期間を再検討する可能性がある」としつつも、北朝鮮のNOCは「東京2020大会に参加しなかった唯一のNOC」であるとしつつ、次のように怒りを露(あら)わにしています。

Through the various communications and discussions held between the IOC and the PRK NOC over the months preceding the Olympic Games Tokyo 2020, the IOC provided reassurances for the holding of safe Games and offered constructive proposals to find an appropriate and tailor-made solution until the very last minute (including the provision of vaccines), which were systematically rejected by the PRK NOC.

つまり、「五輪に先立ち、IOCは北朝鮮NOCとの間で数ヵ月間にも及ぶ協議をした」、「IOCとしては安全な大会実現に向け、ワクチン提供を含め建設的な提案をしたが、北朝鮮はこれらの体系的な提案をすべて拒絶した」、という非難声明です。

もちろん、個別の選手が北朝鮮のNOCではなく、個別の審査プロセスに適合した場合には、いちおう北京大会に参加することは許されるのだそうですが、「北京冬季五輪を契機にした南北首脳会談」という可能性は極端に低くなりそうです。

南北和平プロセスがストップ

また、これに関連し、韓国メディア『中央日報』(日本語版)の今朝の記事では、「文在寅政権の韓半島平和プロセス再稼働計画にも直接的影響を及ぼす恐れがある」と報じています。

IOC、東京五輪不参加の北朝鮮に資格停止…文大統領の平和構想に直撃弾

―――2021.09.09 06:52付 中央日報日本語版より

これなど、北朝鮮が日本など国際社会を舐め腐った態度を取っていたことに対し、IOCが「鉄拳制裁」を加えたようなものでしょう。

こうしたなか、興味深いのはこんな記述です。

これまで外交界では文在寅政権が2022年2月の北京冬季五輪を契機に南北関係改善を試みるだろうという観測が支配的だった」。

すなわち、北朝鮮の独裁者である金正恩(きん・しょうおん)にとっては、「友好国である中国の慶事を祝う名分で五輪に参加」しやすい状況でもあり、かつ、2022年3月に開催される韓国大統領選の直前というタイミングで文在寅氏が北京に赴けば、「任期末にぴったりのタイミング」でもあったはずだからです。

中央日報はこれについて、「IOCの制裁により北朝鮮代表団が北京五輪に参加できなくなり、こうしたビジョンそのものを期待するのが難しくなった」として、「平昌(へいしょう)アゲイン」が「事実上不可能になっただけでなく、韓半島平和プロセスの再稼働に重大な変数ができた」と結論付けています。

いずれにせよ、「東京2020」の本当の教訓は、「日本」という後ろ盾がない状態で、韓国や北朝鮮が国際社会に対して舐め腐った態度を取っていれば、必ず相応の報いを受けるということだと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    今回は朝鮮民族のうす汚さを世界に知ってもらう良い機会だったのではないでしょうか?

    1. ジロウ より:

      少しでも分かってくれたらいいのですが、あまり興味がないのではないかと思ってしまうのですが、どうなんでしょうね?個人的には、どう育ったらあそこまで捻くれるのか、見え透いた嘘を平気でつけるのか不思議でなりません。やはり有史以来、ずっとどこかの属国だったが故に、隙あらば自分だけでも良いポジションをとなってしまうんですかね?

      1. 頓珍韓 より:

        ジロウ様

        そうそう。
        そもそも、難癖付けられて迷惑している国以外は、みんな興味ないですよね。

        しかし、勝手に大騒ぎしてもらって多くの国に認識してもらう宣伝の場にTOKYO2020はなりましたから、彼らから日本に感謝してもらいたいですね。

  2. 頓珍韓 より:

    やっぱり、TOKYO2020をやってよかったと思いますね。

    全世界が閉塞を感じている雰囲気の中、勇気と希望をあたえる祭典を日本ができたことはうれしい事です。
    また、私は、オリパラ期間中、全世界的にみれば、自宅でテレビを見続けていた人々が多かったのではないか、結果的に外出抑制につながってコロナ感染防止にも効果があったのではないかと思うところです。(誰か研究してくれないかなぁ。全世界のテレビ局のオリンピック視聴率と外出率の因果関係が知りたい。)
    そして、長年努力しつづけたアスリートの人の成果発表の機会ができたこと。
    もっと色々できればよかった思いもありますが、想定以上の感動がありましたし、スポーツって良いなぁとストレスを抱えた人々にとって、心のストレッチになったと思います。

    日本のオリパラに否定的な隣国の有様のなんて哀れなことでしょうか。
    笑っちゃ失礼でしょうか。
    でも、最初から分かった結末だった気もして、笑っちゃうのです。

    しかし、他国のことばかり笑ってられません。
    日本国内でも政治的、思想的に意固地になって素直になれず、人間の尊厳を大切にできないダークサイドにいる人々はいますから。
    そんな人は、いまだに「オリパラやらなければよかった」とか言っているわけです。
    これまた、なんとも哀れなこととしか言えません。

    以下の記事なども、その類、「オリパラとコロナ感染拡大との因果関係」を示さず自己主張して、誰も否定的には言えない身の回りの亡くなった人を押し立てて同情を買おうと必死です。
    結婚式の場で離婚の話をするようなことをして、「そうよねぇー」って同意を得ようとするわけです。
    そんなに、今の日本のコロナ対策が信じられないならば、「独りでロックダウン」していればよろしいのです。
    オリパラを観ずに、お部屋の中で独りごと言っていれば良いのです。
    以下、オリパラのところだけ引用しますが、高市早苗さんへの誹謗とことろも、とにかく感情論で思想的で、読むに値しないです。

    『高市早苗氏の意外な過去にフェミニストも震えた 総理の座を狙う過程で何があったのか』AERAドット 2021.9.9 08:00
    https://dot.asahi.com/dot/2021090800076.html

    >近しい人がデルタ株のコロナ陽性になったり、友人の同僚や、通っている美容院のお客さんが亡くなったりなど、夏以降、急速にコロナの危機が迫っているのを実感している。健康観察をされずに自宅で死亡した50代の方の話などを聞くと、東京五輪・パラリンピックに時間とお金と人材を費やすべきではなかったのではないかとつくづく悔しい思いになる。適切な処置を医療機関で受けられていたら、亡くならないですんだかもしれない命は少なくない。

    哀れなことです。

    1. 頓珍韓 より:

      現様

      ツイッターを拝借します。

      https://twitter.com/Gensbloghissya

    2. 頓珍韓 より:

      示したいツイートはコチラでした。
      現様、失礼しました。

      https://twitter.com/Gensbloghissya/status/1435773893168435203?s=20

    3. sqsq より:

      まるで草の根的に一般大衆からオリパラ反対のデモが出てきたように装ってるが、誰かが裏で糸引いてるんじゃないかと疑っています。
      安倍さんの演説中に「カエレ」を連発したりする人たち。シールズもそうかも。

      こっそり跡付けたら代々木だったりして。

  3. りょうちん より:

    「朝鮮民族による朝鮮民族のためのウリンピックを独自開催するニダ!」

    サスムン!

    1. だんな より:

      りょうちんさま
      ウリンピックも、北朝鮮が不参加するんじゃないかなぁ。

      1. どみそ より:

        板門店運動会も北は欠席でしょう。
        身内で弁当食べて おしまいです。

  4. リバーサイドおじさん より:

    枝葉末節で恐縮ですが、
    「systematically rejected」は「片端から拒否された」といった意味で捉えるのが正しそうです。なんか、IOCの恨みを感じさせるような表現だと思いました。

    1. 伊江太 より:

      リバーサイドおじさん様

      というより、二度と相手にしないぞという、あからさまな絶縁状でしょうね。

      これまで通り、いかさま、手練手管の外交術で、大国、国際組織を手玉にとっていたつもりが、やり過ぎてとんだドツボにはまった。怒り狂った金正恩が対IOC対応を担った責任者連中の粛正をただちに実行しそうな気がします。

  5. ミネソタの減量中 より:

    どうでもいいことかも知れませんが、普通自分たちの行動については使わない『constructive』を持ち出した上で、あちらさんに主格を与えずに『, which were systematically rejected』とくると、せっかくのこちらの努力は一律無視された、下世話に申しますと何様だと思ってやんでぇこの野郎くらいの意味になります。こういうことではやはり怒りの部分まで、少々下品でも再現しておいた方がいいのではないかと思います。

  6. 匿名 より:

    近視眼的な目算に右往左往し、結果的に最悪の事態を招くはまさに李朝末期の様なり

  7. たか より:

    >侮辱行為を恩で返すというのは非常に立派な態度だと思います。

    我々から見るとそうですが、かの国から見れば「やっぱりウリナラは格上ニダ!ウェーハッハッハッハ」となるのではないでしょうか?かえってよろしくないような気が‥

  8. どみそ より:

    ”スポーツに政治を持ち込むな”、”旭日旗がー”と さわぐ亡国が ”オリンピックで南北対話を” と 一番政治利用しているんですよね。
    東京大会でこれですから 朝鮮半島で開催されることになったら 恐ろしいことですよ。
    IOCもわかっているみたいで 2032年は あっさり オーストラリア ブリスベンですよ。
    韓国で世界大会をやると 北朝鮮政策の政治利用、不正審判、魔法の風など  不愉快なことが多発することを世界は認識しつつあるのでは。
    東アジアの自称先進国。
    古来 東アジアは日本と中国で韓国はおまけ的存在。
    だから 日本も韓国も同じと おもっていた世界住民は 何か違うぞ と気づくころでしょう。

    コロナ前 航空券が安くてホテルの空室が容易に取れた ということで 日本旅行を韓国旅行に 変更したという 哀れな旅行者もいたようですから。

  9. だんな より:

    中央日報から続報です
    バッハ会長は金正恩氏を腹に据えかねた…IOCも対北制裁、数百万ドル剥奪
    https://news.yahoo.co.jp/articles/e05a8488d15b14d257a8a06dba8d1304305c291b
    >「平壌(ピョンヤン)の立場としては、北京五輪に参加するかどうかよりも、支援金を受け取れないことの方が痛手」と指摘した。

    これとは別に記事を読んでみて「韓国がIOCを怒らせている」という話は、影も形も有りませんでした。

  10. 元日本共産党員名無し より:

    近代五輪の祖とされるクーベルタン男爵も本人としては生涯にわたって人種差別主義者で貴族主義者でした。時代の子としてヒトラーのナチスに心酔して居りました。クーベルタンの理想を考えるなら、パラ大会やLGBTQはおろかイスラム原理主義者以上に女性アスリートの出場など大反対だったのではないでしょうか。
    そんな「理想」が20世紀末に世界のテレビネットワークやシンジケートと手を結び、圧倒的な資金力を得て巨大な利権と化した。その上がりからの資金分配が世界のスポーツ振興に抜き差しならないとてつもない資金注入となり、IOC会長などの役職は王侯貴族並の特権階級となりました。
    だが、常々新宿会計士様もご指摘の様に、テレビ局のネットワークの利権自体がジリ貧になりつつあると言えます。ここが揺らぐと「ご恩」を与えられないIOCは各国NOCからの「奉公」も期待出来なくなり神通力が消えるのも仕方がないと思います。
    北朝鮮はどうするのでしょうか?いっそのことイスラム原理主義者の様にスポーツ国際大会自体を否定して世界と戦う平和の祭典などと言う理想は少なくとも北朝鮮からは蒸発してしまうのかも知れません。

  11. イジワルばあさん より:

    このIOCの北朝鮮に対するペナルティの決定を見て思わず笑ってしまいました。何故なら見事に韓国に対するサイレント制裁になっているからです。北朝鮮にとっては、実質的なペナルティにはなり得ないと思うのです。北朝鮮は現在外貨が枯渇しているので(だからサイバー犯罪でドルを盗んだりしている)選手団を外国に派遣する費用を賄うのも厳しいし、食料の不足で飢えて死ぬかコロナで死ぬかという国内状況でオリンピックどころではないはずです。そして経済制裁絡みでIOCから北朝鮮NOCに支払われるはずの支援金も凍結されていますから支援金剥奪も実効性はありません。北朝鮮として一番の問題は、IOCからペナルティが突き付けられたということで、神聖にして犯すべからざる最高指導者の面子を潰されたということだと思います。もっとも北朝鮮としてはそれが一番きついことかも知れませんがね。
    一方の韓国としては、文在寅大統領が退任前に是非とも実現したかった最大の目標の南北首脳会談の可能性を摘み取られて動きを封じられる結果になりましたものね。もしかして韓国の勝手な振る舞いが大迷惑な米国の意思が反映されているとか?

  12. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    今年10月に行われる予定の「各国五輪委員会」が京城からナント!ギリシャへ!(爆笑)。ギリシャがマシって言われた韓国さん、屈辱的ではないですか?なんせ、ギリシャですヨ?破綻、、いや何でもないです。

    2022年末迄北朝鮮は、国際的なスポーツイベント、IOCの目の届く限り、すべて不可となりました。「東京2020」を何の思慮分別無く、勝手にキャンセルしたからだ。まあ、来てもらわなくて良かった。すべて日本や民主主義国が正道だという事です。出来れば無限に不可になればいい。

    ついでに同族の韓国も北京冬季五輪参加不可にすれば良いです。理由は招致レースから日本の足を引っ張り、挑発的な懸垂幕を出す。また日本の五輪村レストランは放射能付き食材がある、とか言って食欲湧かない不味げな弁当を選手に食わす。テレビ中継では他国紹介は、「バカにしてるのかー」というレベル。

    国際社会で行儀が悪すぎる韓国も、北京冬季五輪は参加不可にするべきです。南北宥和?アンタラでは無理。ひっついても、どうせ内ゲバでスグ別れる(爆笑)。

    思い知ったか!日本の威光を!(ちょっと恥ずかしいな笑)韓国や北朝鮮というチンピラ国家は、オモテ社会から消えなさい。舐め腐った態度を取っていれば、半島はまた「しょうもない民族だけが居る」になるヨ。

    1. どみそ より:

      いやー 韓国は投棄北京オリンピック なにがなんでも出場するでしょう。
      ウイグル弾圧で西側諸国がボイコットしても。
      宗主国様に対する下僕の忠誠を みせるところですから。

  13. j より:

    王外が世界にタリバン政府を認めるよう、というニュースを見ました。
    北朝鮮、中国、タリバン、独裁対民主主義、人権対人権を守らない国、新たな冷戦になるのでしょうか?

  14. より:

    そもそもなぜ北朝鮮は東京大会をボイコットしたんでしょうね。
    日朝関係は停滞しっぱなしで、特に急変したわけではありません。確かに懸案はあるのですが、昨日今日発生したものではなく、単に何も前進していないというだけです。ということは、特に日本に対する政治的な思惑からボイコットしたわけではなさそうです。
    一応「コロナがー」とは言っていましたが、必要数のワクチンはIOCが供給すると言ってましたし、派遣費用についても、なにせ距離的に近いので、IOCと組織委員会がなんとでもしてくれたでしょう。つまりは、防疫面、経済面に拠るものでもなさそうです。
    このように考えると、ますます北朝鮮が東京大会をボイコットした理由がわかりません。

    そこで、一つ穿った見方をすれば、北朝鮮は韓国の動きを嫌ったのではないかということです。文在寅政権が平昌の夢再びを目論んでいたことは明らかですが、おそらく水面下でいろいろと手前勝手な理屈を並び立て、東京での南北首脳会談を打診していたのではないでしょうか。文在寅政権をミリほども信用しておらず、嫌悪感すら持っている北朝鮮としては、そのような韓国の動き自体が許せないとなり、ならば可能性を完全に封じ込めるために、金正恩氏や金与正氏が訪日する可能性自体を否定するために、早々に大会ボイコットを宣言した、という見立てです。

    以上の見立てがどこまで的を射ているかはわかりません。もしかすると、もっとバカバカしい理由でボイコットしたのかもしれません。いずれにしても、北朝鮮はIOCからペナルティを課される羽目になりました。とは言え、今回のペナルティでより大きなダメージを受けたのは、皆さんご指摘のように文在寅政権であり、北朝鮮としては、首領のメンツがちょっと傷ついた程度の話で、致命的でも何でもありません。一方、文在寅政権としては、任期中に南北首脳会談を無理なく行う最後の機会を潰されてしまいました。もちろん、むりやり平壌に押し掛けることも不可能ではないでしょうが、よほど大きなお土産でも持参しない限り受け入れてはもらえないでしょう。さて、文在寅大統領の最後のあがきはどうなるんでしょうね。

  15. 匿名 より:

    「外交上は丁寧に対応する」というガースーの侮辱に怯むこと無く公使のおな兄さんという発言を引き出すムン大統領の胆力と北愛に敬服します。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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