「妄言」公使の処遇巡り日本政府「塩対応」を歓迎する

相馬公使、どうかご無事に帰国なさってください

日韓関係を巡っては、これまで、「懸案を創り出す韓国」に対し、日本が「大人の対応」と称し、やらなくても良い譲歩を繰り返してきた、というのが実態に近いのだと思います。ただ、こうした関係から、少なくとも日本の側が脱却しようとしている兆候が出てきました。オフレコの場とはいえ、「妄言」を吐いたとして批判されている駐韓日本大使館の相馬弘尚総括公使の処遇を巡る報道です。端的に言えば、日本政府の対応は、当ウェブサイトの『駐韓公使「暴言」問題で期待する日本政府の「塩対応」』で指摘した「塩対応」に近いものだと思います。事実なら、歓迎すべきものでしょう。

相馬公使「妄言」問題

駐韓公使の「妄言」:日本政府に「塩対応」を望む理由

駐韓日本大使館の相馬弘尚総括公使が先月15日、韓国メディアとのオフレコの昼食会で、「暴言」ないし「妄言」に属するような発言を行っていたことが明らかになった、とする「事件」については、『駐韓公使「暴言」問題で期待する日本政府の「塩対応」』で取り上げました。

報じられた相馬公使の具体的な発言については、一般に外交官にふさわしいものではなく、また、「暴言」「妄言」の範疇に属するものであり、当ウェブサイトとしてもその発言そのものを取り上げるつもりはありません。

もちろん、普段の韓国の政治家、政府関係者らの発言のレベルを知っている身からすれば、相馬公使の発言などかわいいものだと思うほどですし、韓国側が相馬公使の発言を問題視していること自体に対し、大変な違和感を抱きます。

この点、相手と同じようなレベルに堕ちるのはいかがなものかと思う反面、在韓日本大使館の現場では韓国の対日外交姿勢全般に対し、相当なストレスが溜まっていたのではないかとも推察されます。

さらには後述するとおり、この相馬公使の発言自体が文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の訪日を頓挫させる要因のひとつとなった、といった見方もあるようですが、もしそうであるならば、結果として相馬公使の発言が「怪我の功名(?)」として日本のためになったのだ、という評価も成り立つかもしれません。

この点、当ウェブサイトとしては、相馬公使の発言自体はそれなりに咎(とが)められるべき部分があるとは思うものの、後述するとおり、「外交欠礼」という意味では、韓国もかなりの問題行動を繰り返していることもあり、正直、あまり厳罰には処してほしくないと申し上げてきたつもりです。

たとえば、韓国側では相馬公使の処遇を巡り、「目に見える相応の措置」(たとえば、「即刻更迭のうえ本国に送還する」、など)が必要だ、などとする考えが示されているようですが、これについては「遺憾だ」などで済ますくらいでちょうど良く、韓国側の要求には応じるべきではない、と考えていました。

これこそ、当ウェブサイトの記事『駐韓公使「暴言」問題で期待する日本政府の「塩対応」』のタイトルの部分にある「塩対応」に込めた意味です。すなわち、「更迭」を見送ること自体が「韓国の要求を突っぱねるという意味で良い前例になり得る」とする考え方を展開した次第です。

定期ローテーションでの人事異動か?

結論的に言えば、おそらくは当ウェブサイトで主張した「塩対応」に近いものが出てきました。

日経新聞が昨日、「外務省が8月1日付で相馬公使に帰国を命じた」と報じました。

相馬駐韓公使へ1日付で帰国令 外務省

―――2021年8月1日 0:00付 日本経済新聞電子版より

これを受けて、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)も、「韓国外交部の当局者」が「記事は事実だと確認した」と述べたと報じています。

不適切発言の相馬公使に帰国命令 報道は「事実」=韓国外交部

―――2021.08.01 13:34付 聯合ニュース日本語版より

ちなみに、韓国メディア『中央日報』(日本語版)の次の記事によれば、相馬氏自身、駐韓公使として赴任したのが2019年7月のことであり、また、日経の記事を引用し、在韓公使が2年周期で交代している、などと述べています。

日本外務省、「文大統領に妄言」の相馬総括公使に帰国命令

―――2021.08.01 10:59付 中央日報日本語版より

こうした状況を踏まえるならば、もしこの日経電子版の記事が事実ならば、まさに歓迎すべき対応です。なぜなら、これは「妄言」を受けた「更迭」などではなく、純粋に通常の人事異動の一環、という説明が可能だからです。

もちろん、「実質的に見て更迭ではないか」、といった議論は成り立ちますが、ここで重要なのは、「実質的に見て」ではありません。

「韓国政府の立場から、今回の異動が更迭に見えるかどうか」、でしょう。

客観的に眺めると、相馬公使に対しては相星孝一・駐韓大使から「厳重注意」がなされたのみであり、日本政府から直接の降格、譴責(けんせき)などの処分がなされたわけではありませんし、韓国側が求めた「目に見える措置」とやらに相当するものはなされていません。

もちろん、相馬「前駐韓公使」が本国に帰任したあとの処遇についても、若干気になるところです。事実上の懲戒免職処分を受けるのか、どこかの国の大使に栄転するのかは知りませんが、こうした処遇についても、韓国に対するメッセージとなり得るため、しばらく注目してみても面白いかもしれません。

歴史的事実に整合しない、韓国の奇抜な価値観

さて、ここで気になるのが、韓国側が「目に見える措置」とやらを日本に対して要求したという事実でしょう。

韓国は、いわばその「メンツ」を潰された格好だ、という言い方もできるからです。

韓国が大好きな表現を使いつつ、韓国側が認識しているであろう「韓日関係」(日韓関係)を振り返ると、「日本は加害者」であり、「韓国は被害者」であって、この関係は千年経っても変わらない、というものです。

要するに、半永久的に日本は韓国に謝罪し続けなければならない、というのが韓国側の屁理屈なのですが、その背景には、どうやら「被害者は半永久的に加害者に対して道徳的優位に立ち続ける」という、全世界でもおそらく朝鮮半島など限られた地域でしか見ることができない奇抜な価値観があるようなのです。

ただ、百歩譲ってこの「被害者は偉い」論が正しかったとしましょう。

はたして、韓国は「被害者」なのでしょうか。

結論的に言えば、もしそのような奇抜な価値観が存在し得るとしても、韓国に関しては「被害者」説は成り立ちません。歴史的事実とあまりにも反しているからです。

韓国の主張のどこに問題があるのか

これについては、本稿の主題から少し外れてしまうのですが、あえて「寄り道」をお許しください。

そもそも、当時の朝鮮半島は日本領でしたので、「自分たちの民族の国が独立を失い、自尊心をいたく傷つけられた」ことについては、その心情を理解してあげる努力はしても良いでしょう。

しかし、客観的な歴史的事実を振り返るなら、日本の35年間に及ぶ朝鮮半島統治には、「朝鮮王国時代の両班制度を廃止し、残虐な刑罰を禁止し、水道・電気・道路・鉄道・港湾などのインフラを整え、学校を整備したこと」なども含まれています。

そして、日本が整備した莫大なインフラ投資は、1945年に日本の統治が終了して以降もなお、朝鮮半島の人々の生活や産業に役立ち続けていますし、1960年代まで北朝鮮の方が工業生産力で韓国を上回っていたとされるのも、私見では、こうした「日帝が遺したインフラ」のおかげではないかと思うのです。

その意味では、1945年の敗戦により、莫大なインフラを筆頭とする多大な資産を朝鮮半島に遺したままで引き揚げてきた日本は、財産を失った「被害者」であり、それらの財産にタダ乗りして国づくりをしてきた韓国と北朝鮮は「加害者」だ、という言い方もできるのかもしれません。

もっとも、日本のこうした投資が結果として朝鮮半島の人々の役に立っていることは、べつに善意で「やってあげた」のではなく、あくまでも当時の日本が自身の都合に基づいて判断した結果に過ぎません。日本が韓国に対し、「日帝35年の支配を感謝しろ」、などと要求する筋合いはありません。

もちろん、1910年に日本が朝鮮半島を併合し、その後35年間統治したことを、「加害者/被害者」という枠組みでとらえようとすること自体、かなり無理がありますし、また、世界的なスタンダードからはかなり逸脱した行動です。

敢えていえば、日本は敗戦で多大な対外資産を失いましたが、これも「戦線を拡大したこと」、「中国大陸への投資に入れ込み過ぎたこと」といった、ある意味では日本自身の国家戦略のミスによるものであるため(著者私見)、日本を「被害者だ」と位置付ける考え方には、賛同できません。

しかし、少なくとも韓国と北朝鮮は、戦前・戦中に関しては日本の統治下で経済発展を謳歌し、戦後は日本が遺した資産を食い潰してきた(※これも著者私見)わけですから、無理やり「被害者」「加害者」のフレームワークに乗せるなら、間違いなく「加害者」の側でしょう(正確に言えば「不当利得者」、でしょうか)。

韓国という「特殊な国」

韓国の奇行を説明するルトワック氏の指摘

余談はこのくらいにして、本論に戻りましょう。

普段から当ウェブサイトでしばしば引用するのが、米国の政治学者で米戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアアドバイザーでもあるエドワード・ルトワック氏が『中国4.0』(文春新書、2016年3月20日第1刷発行、翻訳者は奥山真司氏)という書籍の129ページ目にある、こんな記載です。

日本の謝罪問題についても一言言っておきたい。日本は韓国に対してすでに十分すぎるほど謝罪したし、これからも謝罪しつづけなければならないだろうが、それらは結局、無駄である。なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父たちだからだ」。

この記述、まさに、真理を突いています。

中国という国が、米国や日本などが大切にしてきた価値観をないがしろにしながら台頭してきたことのリスクを、豊富なアジア諸国研究などの視座から10年以上前から警告し続けてきたルトワック氏ならではの名言であり、個人的には韓国の奇行の原因を最も的確に描写した文章のひとつだと考えています。

この点、ごくまれに、ですが、「韓国・朝鮮人の文化人類学的に見た本質」だの、「朱子学がどう」だのといった手前勝手な理論に基づき、ルトワック氏のこの指摘を「しょせん彼も米国人だから、本質をついていない」など、批判にもなっていない批判を寄せますが、詭弁でしょう。

ちなみに余談ですが、当ウェブサイトは「韓国専門サイト」ではありませんので、「韓国の特殊性を韓国の歴史や文化人類学などの立場から徹底的に解き明かす」ということはしません。専門外だからです。

あくまでも当ウェブサイトは「数字と理屈」の専門サイトですので、やはり韓国の奇行についても、経済統計、金融・企業法制、政治・外交などの視点で眺めていきたいと思っている次第です。

むしろ韓国こそ加害者でしょう

さて、韓国や北朝鮮が、そもそも戦前の時点で「被害者」だったのかという点には大いなる疑問があるのですが、それだけではありません。

南側は日本領である島根県竹島を不法占拠し、北側は無辜の日本人を大量に拉致したことなどを筆頭に、戦後史においては、彼らは日本に対する一方的な加害者であり、日本は彼らからの一方的な被害者だったのです。

ことに、韓国に関しては、米国を通じて日本とは間接的な同盟関係にありますが、その日本に対しては自衛艦旗(いわゆる旭日旗)に言いがかりをつけたこと(2018年9~10月)、火器管制レーダー照射事件(2018年12月)など、わりとシャレにならないレベルの無礼行為ないし事件を発生させています。

そもそも韓国を(間接的にとはいえ)「同盟国」に準じて取り扱うのが良いのかについては、大いに疑問でもありますし、韓国はむしろ、日本に対しては「被害者」ではなく「加害者」ではないかと思えてなりません。文在寅政権下の韓国で発生した出来事に限定しても、次のとおり、いくらでもその事例はあります。

自称元徴用工問題
  • ①韓国大法院による2018年10月と11月の日本企業敗訴判決
  • ②日本政府による日韓請求権協定に沿った問題解決手続に韓国政府がまったく応じなかったこと
  • ③自称元徴用工らの側による日本企業の資産差押と売却手続(売却スルスル詐欺)
  • ④長崎県端島(いわゆる「軍艦島」)などでの「朝鮮人強制連行・強制労働」という歴史捏造
自称元慰安婦問題
  • ⑤日韓両国が2015年12月に取り交わした「日韓慰安婦合意」を韓国政府が反故にしたこと
  • ⑥自称元慰安婦が日本政府を訴え、主権免除原則に反する判決が下されたこと
  • ⑦韓国政府が実質的に支援する慰安婦関連団体が世界中で慰安婦像を建てまくっていること
  • ⑧日本大使館・領事館前の公道上に設置された慰安婦像を韓国政府が撤去しないこと
外交儀礼違反
  • ⑨「慰安婦合意」に関する外交機密文書一方的に公表(2017年12月)
  • ⑩いわゆる旭日旗騒動(2018年9~10月)
  • ⑪当時の韓国国会議長が天皇陛下を侮辱(2019年2月)
  • ⑫日本政府のアグレマンなしに次期駐日大使人事を一方的に発表(2020年11月)
安全保障・通商問題
  • ⑬火器管制レーダー照射事件(2018年12月)、その後は「日本側が低空威嚇飛行を仕掛けた」などのウソを全世界に喧伝
  • ⑭日本が要求した輸出管理に関する政策対話に2016年6月以来3年間応じなかったこと
  • ⑮日本政府の輸出管理適正化措置に対するWTO提訴(2020年6月)
  • ⑯日韓GSOMIA破棄通告(2020年8月)とその撤回(2020年11月)

文在寅氏が希望する日韓首脳会談が実現していない理由

こうしたなか、「文在寅氏が菅義偉総理大臣との日韓首脳会談を所望している」とする話題は、昨年秋口からしばしば浮上してきた論点です。

具体的には、昨年11月に朴智元(ぼく・ちげん)国家情報院長、金振杓(きん・しんひょう)韓日議連会長らが相次いで訪日し、それぞれ菅総理と面会しましたが、その後、日本政府から「日韓首脳会談を実施することに決めた」、といった発表はありませんでした。

当たり前です。

現在、日韓関係がギクシャクしている大きな要因のうち、たとえば自称元徴用工問題や自称元慰安婦問題を捏造(つく)り出したのは韓国の側ですし、少なくとも日本政府や日本企業がこれらの問題で法的責任を負う必要はないからです。

文在寅氏がなぜ、日本との首脳会談の開催に拘っているのかという点については、『鈴置論考、「日韓の」ではなく「韓国の」特殊性に言及』でも述べたとおり、当ウェブサイトとしては優れた韓国観察者である鈴置高史氏の提唱する「ブラックスワン・ストーカー説」を推しています。

ただ、興味深い点は、それだけではありません。

日韓首脳会談説については、これまで主に韓国の側から報道が浮上したものの、いずれも潰えてきたからであり、こうした経緯を振り返っていくと、日本政府の側に「たしかな変化」が見られるからです。

ひとことでいえば、「日韓関係を正常に戻すためのきっかけを、韓国が作るべき」、とする姿勢です。

この表現、もともとは菅総理が昨年11月、来日した朴智元氏に投げかけたものですが(『菅総理「日韓関係健全化のきっかけ要求」の本当の意味』等参照)、非常に含蓄に富んだ表現です。

この表現には、「現在の日韓関係は正常ではない」、「この状態をもたらしたのは韓国側である」という問題意識に加え、もっと重要な要素が含まれているからです。

それは、いったい何でしょうか。

考える責任自体を韓国に持たせようとする菅政権

当ウェブサイトなりに申し上げるなら、この「日韓関係を正常に戻すためのきっかけを、韓国が作るべき」という発言に込められている狙いは、「日韓諸懸案の解決策を韓国が考えてね」、あるいは「日韓関係において何が問題なのか、韓国自身で考えてね」と突き放した姿勢が見られる、ということでしょう。

少なくとも1965年以降の日韓関係において、これは大変に大きな変化です。なぜなら、「考える責任」自体を、韓国に持たせようとしているからです。

そもそも論ですが、慰安婦問題にせよ、教科書問題にせよ、韓国側が日韓間において何らかの問題を創り出した際、問題の所在を考え、解決策を提示してきたのは、常に日本の側だったことを思い出しておく必要があります。

そして、こうした姿勢は、「当面の日韓関係を円滑に運営しよう」という視点からは、たしかに部分的には有効だったのかもしれませんが、長い目で見たら、却って日韓関係を傷つけていたのではないでしょうか。

「韓国が問題を創り出す」、「日本が一緒に問題の所在を考えてあげる」、「日本が譲歩しながら問題の解決策を提示してあげる」、というプロセスは、韓国政府から「自分の頭で考える機会」を奪ってきたからです。

そして、外交の世界において、片方の国がもう片方の国に対し、一方的に譲歩し続ける、といったことは不可能であり、遅かれ早かれ、どこかの段階で必ず破綻を来します。

その意味では、文在寅氏が登場し、日韓間にさまざまな問題を作り、引っ掻き回すだけ引っ掻き回して退場していくというのも、これまで異常だった日韓関係が正常化するうえでは大事なプロセスだったのかもしれません。

日韓関係はどこに行く?

韓国に「普通の国同士の関係」を期待するのは正しいのか

さて、「文在寅禍」を原因に、今後の日韓関係が、一般的な「普通の国同士の関係」に変わっていくならば、それはそれで、私たち日本国民としては歓迎すべきことです。

ここでいう「普通の国同士の関係」とは、「お互いに異なる国同士であることを認識する」、「ちゃんと国際法を守る」、「外交上の礼節をわきまえる」、といった、国同士として本当に当たり前の態度のことを指しています。

ただし、個人的見解ですが、この「日韓関係の正常化」とは、なにも、「普通の国同士の関係に変わること」には限られません。「関係の正常化」とは、「相応の関係になること」を指すこともあるからです。

ことに、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が『デイリー新潮』の7月16日付の『文在寅が菅首相をストーカーするのはなぜか 「北京五輪説」「米国圧力説」……やはり「監獄回避説」が有力』という論考には、「半永久的に」心に留めておきたいと思うほど優れた記述が出て来ます。

平気で約束を破り、堂々と他人を裏切る韓国と首脳会談を開こうとする国はまず出てこない。何を取りきめようが、すぐに反故にされるからです。日本と韓国がうまくいかない原因は『日韓関係の特殊性』ではなく『韓国の特殊性』にあるのです」。

すなわち、平気でウソをつく、平気で約束を破る、といった態度を取る韓国こそが、世界のなかでは「特殊な国」なのであり、そのような「特殊な国」とのあいだで、「普通の国同士」の関係が成り立つはずなどないではないか、といった見通しが出て来るのもまた当然のことでしょう。

不等号を勘違いする韓国

ことに、『「不等号の向き」を盛大に勘違いする「加害者・韓国」』では、「韓国側には『日本の方が悪者だ』という大前提があり、それに従って一種の『不等式』を構築して行動している」、という仮説を紹介しました。

計算式にすると、こういうことです。

(日本の過去の不法行為)+(日本の輸出規制)≧(強制徴用判決)+(GSOMIA破棄)

「輸出規制」とは輸出管理適正化措置の、「強制徴用判決」とは自称元徴用工判決の、それぞれ韓国側でよくみられる誤記です。

現実には、左辺の「日本の過去の不法行為」については韓国の捏造、「日本の輸出規制」については韓国の勘違いであり、右辺の「強制徴用判決」と「GSOMIA破棄」は、韓国の一方的な不法行為です。

したがって、この不等式は、最初から成り立っていないのですが、ここで大事なことは「韓国人にとってはこの不等式が成り立っている(らしい)」、という点でしょう。

この点、東京五輪を契機にした文在寅氏の訪日の断念を巡り、その背景を探るうえで非常に参考になるのが、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に7月20日付で掲載されたこんな記事です。

韓日首脳会談、「歴史問題・輸出規制」問題を調整中に「妄言」で台無しに

―――2021-07-20 06:48付 ハンギョレ新聞日本語版より

これによると、韓国大統領府が文在寅氏の訪日を断念したポイントのひとつが、「日韓双方の隔たり」です。

リンク先記事を要約すると、韓国政府側は「日本の輸出『規制』措置の撤回に対し、韓国はGSOMIA完全復元とWTO提訴撤回」を提案したところ、日本側は自称元慰安婦問題と自称元徴用工問題に関する具体的な解決策を要求。

「この過程で歴史問題の懸案に対しては『持続的対話を通じた協議』を続けながら日本の輸出規制を解除する方向である程度意見が調整される雰囲気だったが、結局隔たりを埋められなかったものとみられる」、などと述べています。

「ある程度、意見が調整される雰囲気だった」というハンギョレ新聞の見方自体、極めて怪しいものではありますが、いずれにせよ、そもそもGSOMIAと輸出管理適正化措置は交換条件として釣り合っていません(『あれから1年:いまだにGSOMIA破棄できない韓国』等参照)。

ちなみに、ハンギョレ新聞によると、例の相馬公使の「暴言問題」も、文在寅氏の訪日を断念させた要因だ、との見方が示されています。

終盤に突如飛び出した在韓日本大使館関係者の暴言をめぐる日本政府の対応が、満足のいくものではないという判断も働いた」。

ハンギョレ新聞は、韓国側が相馬公使の処遇を巡り、「目に見える相応の措置」が必要だと述べたにもかかわらず、日本政府は「『遺憾』という表明を繰り返しながらも、具体的な措置を取らなかった」ため、韓国側で「国内世論がさらに悪化した」と指摘しています。

この見方が正しければ、まさに文在寅氏の訪日頓挫も、日本政府が韓国に対し、特別な配慮をしなくなったことでもたらされたものだと述べることができるでしょう。

相手は韓国ですから…

ただし、相馬公使の帰国がすんなりと行くかどうかを巡っては、少しだけ気になる点もあります。

先週の『「解決済み」の慰安婦問題、今さら何を協議するのか?』の末尾でも取り上げた、次の話題です。

「文大統領に妄言」…相馬日本公使告発事件をソウル警察庁に配当

―――2021.07.28 11:44付 中央日報/中央日報日本語版

中央日報によれば、市民団体が「大統領に対する名誉棄損」の罪状で提出した相馬公使に対する告発状がソウル警察庁に「配当」され、ソウル警察庁がその捜査を開始した、とされています。

この「告発を配当する」という表現、日本語としては一般的なものではありませんが、文脈から判断して「ソウル警察庁が受理し、捜査を受け持つことにした」、くらいのニュアンスだと考えて良いでしょう。

外交特権を持っている相手に対する告発状が受理されるとは、なかなか個性的な国です。というのも、中央日報は次のように述べているからです。

外交官の免責特権で疑惑が認められるといっても公訴提起は難しいように見えるが、警察は告発があったためまず捜査部署を配当した」。

その続報でしょうか、聯合ニュースは昨日の夜、こんな記事を配信しています。

韓国警察「相馬公使の出国前まで捜査継続」 不適切発言で市民団体が告発

―――2021.08.01 19:29付 聯合ニュース日本語版より

記事によると、韓国の警察は「相馬氏が出国するまで捜査手続を続ける」との方針を示したのだそうです。

相馬公使におかれては、どうか無事に帰国されることを希望するところですが、相手は韓国ですから、一筋縄でいくものかどうかはよくわかりません。

とくに、「出国停止処分」などに関しては要注意でしょうし、最後の最後まで、「興味深い国(※)」だと思う次第です。

(※皮肉です。)

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. sey g より:

    文大統領の訪日、日韓首脳会談は無理筋でした。
    交渉が暗礁に乗り上げ座礁していても、メンツの問題で「交渉は失敗しました。なんの成果も得られないので辞めます」とは、言いたくても言えなかった。
    もし、その様に言って辞めたら、外交の天災という二つ名が嘘であったと国民にバレてしまう。
    そんな事になれば交渉担当者は、どんな目にあうだろうか。
    そこへ公使の適切発言。撤退の言い訳ゲットだぜ。

    交渉担当者にとって、公司は神様の使いか。が、半島では正直は美徳ではありません。正直者はバカしかみません。
    事実陳列罪は、外交特権がききません。モチロンかの国内ではですが。

    ここで公司をタイーホしないと、交渉の本当の事実がいつ漏れるかわかりません。
    絶対にタイーホされます。

    公使の身の安全のためには、帰国一択しかないのだろう。
    本当なら、公司をタイーホさせて、公使の身柄確保の為に、武力を使うのが良かったのかも知れません。

  2. ちかの より:

    おはようございます。
    相馬公使、無事ご帰国されるようお祈り(?)しています。
    公使を足止めして、人質外交しかねないですからね。
    ウィーン条約なんて「ナニソレ?美味いニカ?」っていうか。
    約束も条約も法律も、相手にだけ守らせるための便法、くらいの認識でしかないお国柄ですし。

  3. 七味 より:

    >「自分たちの民族の国が独立を失い、自尊心をいたく傷つけられた」ことについては、その心情を理解してあげる努力はしても良いでしょう。

    「理解」って言葉をどう捉えるかなのかもだけど、何らかの配慮を伴うって意味なら、あたしは、理解する必要はないと思うのです♪

    民族って概念を正確に理解してる訳じゃないけど、ある民族が自分たちで独立した国家を持てないことなんて、人類の歴史の中ではごく当たり前のことなんだと思うのです♪
    それに「自尊心」なんて言うけど、「自分たちの民族が独立した国を失った」という事実を経験した韓国人なんか、今は、ほとんどいないのです♪
    そんな、自分ではどうすることもできない歴史的な事実に過ぎないことで傷つけられる自尊心なんかに配慮する必要はないと思うのです♪

    仮に、大阪の人が徳川家に豊臣家が滅ぼされたことをもって「自尊心が傷ついた」なんてことを言って、何らかの交渉事で東京の人に譲歩を求めてきたらどう思いますか?
    あたしは、バカバカしいと思うのです♪

    1. ジロウ より:

      七味様
      それをバカバカしいと思わないから韓国人でいられるのだと思います。

    2. より:

      「民族(nation)」という概念は19世紀に発明されたものです。もちろん、太古の昔からethnic groupは存在しましたが、国家という枠組みと結びつけて考えられるようになったのは、それほど昔のことではありません(この辺の話を追い始めると、フランス革命以降の政治思想史を詰める必要がありますが、ここでは割愛します)。その意味では、「民族」という概念はけして自明のものではなく、その背景と意味するところを踏まえておかないと、話はいくらでも明後日の方向に飛んでいきます。
      え?韓国の場合? はは、説明するまでもないでしょ?

      ところで、

      > 大阪の人が徳川家に豊臣家が滅ぼされ……

      会津の人たちが今でも長州に対する遺恨を忘れていないという話は聞いたことがありますが、お江戸の人たちが薩長への遺恨を抱えているという話は聞きませんねぇ。

      1. だんな より:

        龍さま
        朝鮮の民族主義が正しい物なら、統一出来ていると思います。
        「朝鮮民族」という単語が、南北共に統治者にメリットが有るだけでしょう。

        お江戸の人は、東北からの流入で少数派なんじゃないでしょうか。

      2. はるちゃん より:

        会津出身の人との酒席での事ですが、戊辰戦争が話題になった途端に表情が変わった事を思い出します。
        薩長に対する複雑な思いがある事を実感しました。

        それから、所謂江戸っ子を自認する方が、江戸は西から来た人たちに支配されてしまったと言っていた事も思い出します。
        西から来た人たちとは、天皇、長州、薩摩の事です。

        家康は三河出身なので家康も西から来た人だと思うのですが。

      3. 伊江太 より:

        龍様

        >お江戸の人たちが薩長への遺恨を抱えているという話は聞きませんねぇ

        明治期に東京の市民生活を舞台とした小説を読んでいると,ときどき会話の中に出てくる「ご一新」という言葉。あまりネガティブには語られていないように感じます。

        ガタがきていた幕府の箍を締め直すためにやられた天保の改革。日常生活のすみずみにまで規制をかけるあまりの苛烈さに憤った市民が、主導者の老中水野忠邦失脚の折りに彼の屋敷を取り囲み、投石、暴動の一歩手前まで行ったと伝えています。

        そのほか、幕末期にかけては、抜参りだの、ええじゃないかだの、庶民はもちろん、下級の幕臣さえ、もういい加減幕府の支配はうんざりといったところにまで至っていた。そういう背景があって、文明開化という魅力的な衣を被った薩長中心とはいえ明治政府を拒絶することはなかったと理解しています。

        仮にそういうことだとすると、ますますもって理解が困難なのは、カノ国。あの両班制という、どうしようもない身分制度の桎梏を、取り除いてもらえただけでも、日本の統治に対して感謝の念を捧げて当然だと思うのですが、そうじゃないんですね(笑)。

        まあ、李朝末には、両班そのものがピンキリ、大抵の人間が名乗るほどの大インフレーションを起こしていたというはなしも、聞いたことがあるんですが。

      4. 七味 より:

        龍様、皆様

        なんかスレが伸びててビックリなのです Σ(º ロ º๑)

        >会津の人たちが・・・
        そういえば、数年前に会津と長州の人が歴史的な和解をしたって記事を読んだように思うのです♪

        実は最初は会津と長州を例にしようかとも思ったのですが、どっちにも地縁がないので、多少なりとも地縁のある大阪にしたのです♪
        ただ、あたし自身、大阪で、「太閤さんが○○しはった」って自慢は聞いたことがあっても、徳川への恨み言なんかは聞いたことがないのです♪

        とはいえ、郷土の歴史上の事件から、特定の地域に敵愾心を持つってのは、感情としてはわからないでもないのです♪

        ただ、「戊辰戦争のことがあるので、長州は嫌いだ」っていう素朴な感情と、「戊辰戦争で負けた会津藩は明治政府が埋葬禁止令をはじめ酷いことをされたので、自分自身が否定されたように感じる(=自尊心を傷つけられた)」って感情には、大きな差があると思うのです♪
        上手く言えないけど、ずっと昔の人の経験を自分自身の経験と混同してるみたいな気持ち悪さがあるのです♪

    3. 農民 より:

       徳川(松平)も豊臣(羽柴、木下)も愛知人という認識ですが、どのみち愛知人VS東京人にはなりませんわね。
       律令制によりそれぞれが「国」ではあったものの、国家帰属精神をもつようになったのは明治以降でやっとですし。じゃあ韓国人は責任と義務によって国家帰属精神もってんの?というと……異様な「愛国心」とやらはあるようですけど、ね。

       例によってどんどん逸れますが、日露戦争の頃、師団は地域ごとに置かれて同郷人が多かったものの、出征先では様々な「おくに」の出身者と混成され、言葉すらあまり通じないやらで、他県は日本国内といえど気分は「外国」であったようです。

      1. タナカ珈琲 より:

        農民様。

        ワタシは空気を読まずに『どんどん逸れる』のは大好きです。
        農民様のお話がどんどん逸れるとは、申しているのでは有りません。

  4. 簿記3級 より:

    茂木外務大臣や菅総理に面会して貰えない姜 昌一さんのカウンターパートに適任かと思います。

    オフレコの場で誰が情報を漏らしたのか、どのような流れで暴言が出たのか謎の多い事件ですね。白々しく暴言を否定しても、良かったのではないでしょうか。

  5. 豆鉄砲 より:

    大使を帰国させるくらいやっても良かったのではないのでしょうか?笑

  6. 阿野煮鱒 より:

    この点、ごくまれに、ですが、「韓国・朝鮮人の文化人類学的に見た本質」だの、「朱子学がどう」だのといった手前勝手な理論に基づき、ルトワック氏のこの指摘を「しょせん彼も米国人だから、本質をついていない」など、批判にもなっていない批判を寄せますが、詭弁でしょう。

    名指しに等しい露骨な批判を受けました。著作権抵触疑惑を受けた某氏ですらこれ程あからさまな「主張に対する」批判は受けていませんでした。

    不本意ではありますが、私はサイト主様の庭を借りて遊んでいる立場ですから、これに抗議するのは筋違いでしょう。

    一瞬「ヽ(`Д´)ノもう来ねえよ!ウワァァン」とも思いましたが、見解の相違を認めつつ議論を続ける方が建設的だと思いますので、もう少し持論の展開を続けてみようと思います。

    1. パーヨクのエ作員 より:

      ↑ですよね〜(笑)
      ここは知的好奇心を互いに与える場です。
      批判多いに結構。
      知的好奇心を刺激する論理を議論する事を期待しますね。

    2. より:

      同類項その1です。
      なぜ「批判にもなってない批判」などと言われるのか、全く根拠が示されていないので、異議の申し立てようもありませんが、思うに、私(や阿野煮鱒様)が鈴置氏やルトワック氏の言説を大いに尊重し、大枠では認めているものの、100%鵜呑みにしているわけではないというあたりが、よほど気に入らないのかもしれませんね。確かに、少なくとも私は、鈴置氏やルトワック氏の言説を大いに尊重し、十分傾聴に値すると思ってはいますが、鈴置信者やルトワック信者になるつもりは毛頭ありませんので。

      「データや数字を基に議論する」というサイト主様の姿勢には大いに共感しますし、こちらを訪問する理由の大きな一つではあるのですが、経済についてはまだしも、政治や外交についても議論しようとするのであれば、それだけではけして十分ではなく、歴史的経緯や文化的背景にも踏み込むことがどうしても必要であると考えます。なぜならば、政治や外交は人の営為に他ならないからです。けして、数字だけで語り得るものではありません。

      まあ、サイト主様のご意向には必ずしも沿わないかもしれませんが、今後ともぼちぼちとコメントしていければなと思います。

      1. 凡人封 より:

        阿野煮鱒さま
        龍さま

        私はお二人のコメントに納得する事も多いです。
        新宿会計士様の考察も勿論納得するのですが、コメント欄で別角度のご意見(しかも高度な)が沢山あるのもこのサイトの私にとっての魅力のひとつです。

        色々お考えのところはあると思いますが、今後ともコメント楽しみにしております。

        1. はるちゃん より:

          凡人封様のご意見に全面的に同意させて頂きます。
          私も阿野煮鱒さま、龍さまのご意見に色々と考えさせられる事が多いです。
          新宿の会計士様のご意見と対比して考察させて頂くのがこのサイトを訪れる楽しみになっています。
          今後共宜しくお願い致します。

    3. めがねのおやじ より:

      阿野煮鱒様

      この投稿文の前後を読みました。私もルトワック氏の発言は、今でも十分通じる日本と対峙した時の韓国(朝鮮半島)観だと思います。それも日本人でもない欧米人が書かれたと言う点で、本質を見抜いた所は素晴らしいと思います。

      ただし、阿野煮鱒様が言われる通り、肌感覚で朝鮮人の愚行は理解していない(そんなもの体験しない方がいいが)というのは、その通りです。その分、北東アジアを俯瞰して見れるとも言えますが、あの卑日、反日、侮日はなかなか外国人にはわかりづらいと思います。

      彼らは何故、日本人にはアタリがキツイのか?隣国じゃないか?と思うでしょうが、お隣はマトモな国であった事は、一度もありませんから。ただ、抑圧を受けて暮らしていた蛮民だったのです。

      1. ミナミ より:

        ちなみにルトワックは韓国軍のアドバイザーとして、朴正煕政権時代だかに、
        韓国で働いた事があると読んだ事があります
        その時のアドバイスした大きな事項が二つあって、

        ① 首都がこんなDMZに近い場所にあるのはあり得ない。釜山か大邱あたりに遷都せよ
        ② いつできるか判らず、性能も分からない戦車の自国開発をやめて、さっさと米国製戦車を導入し、戦力を強化せよ

        ①については「半世紀経ったが、未だに首都はソウルのままだ。韓国人はどうしようもない」
        ②については「彼らの答えは『自主開発して輸出したい』だった。防衛より商売という訳だ。韓国人はどうしようもない」

        こうした経験があり、日本人相手に迎合してるのではなく、本当に韓国を見くびり大嫌いになった様です

    4. 農民 より:

       「それらは結局、無駄である。」の一点に関して、ここの誰しもが同意していると推察します。
       「そう捉えて良いのだが、ルトワック氏はアジア事情の根底を理解してそう結論に至ったわけではない」という点の相違に見えますので、「氏の認識を攻めても議論の本題からソレている」という意味で”詭弁”という語を用いられたのかな?と。

       横から勝手を申し上げましたが、私は今まで通りに御意見・御考察を拝読したいですね。

    5. だんな より:

      阿野煮鱒さま
      ルトワック氏が、朝鮮脳を理解していないのは事実だと思います。
      日本人的な価値観と近いから理解しやすく、それが本質だという解釈が、日韓関係の問題点だと思います。

    6. 阿野煮鱒 より:

      私がエドワード・ルトワック先生をどのように観ているか、こちらのやりとりをご覧頂けるかご理解頂けると思います。
      https://shinjukuacc.com/20210730-01/#comment-177935

      基本的には、政界最高峰の碩学であると思い、尊敬しております。
      一部の見解に相違があるからといって、その人を全否定するものではありません。

    7. PONPON より:

      阿野煮鱒様

      穏やかで知的な新宿会計士様が批判するくらいですから、強く強くルトワック氏の指摘に共感しているということなんでしょう。

      私も新宿会計士様の指摘に同感です、それは現在の日本人を憎む韓国人は同時に、過去の親日派の朝鮮人狩りを徹底的に行っており、またその子孫に対しても現代の人権を無視した執拗なまでの追及を行っている、といった表裏一体の動きを行っていること等からです。

      ですが一方、龍様や阿野煮鱒様による朝鮮朱子学に基づく韓国人の行動原理の分析にも私は大いに同感します、韓国人の昨今の行動要因をものの見事に説明できるからです。

      朝鮮朱子学に基づく韓国人行動原理をベースとして、劣った日本と戦わなかった情けない先祖への怒りが現在の日本人に投影されている、といったところでしょうか。

      ちなみに、おそらくルトワック氏にかぎらず、欧米人は東アジア文化をひとくくりにし、違いがあるにしても、例えばキリスト教西欧国家間の違い程度のものと判断しているように思います。
      intelligenceあふれるルトワック氏でさえそうなのですから、国務省の官僚ごときが韓国(朝鮮)の本質的理解なんかできるはずもありませんね。

      1. より:

        念のために申し添えますが、私はルトワック氏の「韓国人の怒りは不甲斐なかった父祖への怒りであり、それを転嫁しているだけだ」という観方を一度も否定したことはありません。これはこれで一つの卓見でしょう。ただ、これだけでは韓国人の(日本人から見て)奇矯な言動を説明するには十分でないと考えているだけです。
        まあ、ルトワック氏の言だけで十分すべてが説明できるという深い洞察力の持ち主には、単なる贅言かもしれませんが、私はそれほど頭がよろしくありませんので。

    8. 匿名 より:

      私は韓国人の日本に対する異常な行動の原因は日本が戦争に負けた事にあると思っています。
      日韓併合が合法である事を認めると韓国も敗戦国という事になりますので。
      事業に成功した人には自称友人知人が沢山近寄って来ますが失敗すると急に冷たくなるのと同じです。

      戦後韓国は日本に対して甲のポジションである事を認めさせる為に様々なマウンティング行為を行なって来ました。
      最近日本が折れなくなったので麺喰らっているのだと思います。
      中国の脅威が迫っている中、アメリカも日本も韓国の我儘を聞く耳はもう無いのです。

      1. 凡人封 より:

        匿名さま

        >原因は日本が戦争に負けた事
        >失敗すると急に冷たくなる

        すごい納得です。なんだか勝手に擬人化妄想が捗りました。

        散々有名起業家の太鼓持ちをしてた(インフラ整備)のに、脱税とかで捕まったら(敗戦)、「いや、オレは前から怪しいとはおもってたんだよねー。いやいやで付き合ってた。」(植民地支配)とか言っちゃう人。証拠のインスタとか全部消去(歴史歪曲)。まさにそんな感じ。

        でも、その人が商才活かして復活(高度経済成長)したら、当時のツテ(在日、親韓)をたどって利用する気満々(パクリ、用日)。もしくは、ツイッターに「アイツ犯罪歴あるしー」とネガキャンに勤しむ(歴史戦)。

    9. 匿名 より:

      ルースベネディクトの菊と刀のように文化人類学的に韓国人を見たりはしないということみたいですね。

      本屋に行くと色々な学問を学びたくなりますが有限の時間からあえて朱子学を選択しようと思いません。(私が怠惰なだけなので時間があればとは思いますが)

      また、韓国人の頭の中のシーケンスを解明してもどうせ大したことは考えていない。出力だけ見るだけで十分だと考えています。

      餅は餅屋、専門の経済統計、金融・企業法制、政治・外交から奇行を解説してくれるのはありがたいことです。同じように阿野煮鱒様の分析も価値のあるものだと思っています。少なくとも独りよがりなものだとは微塵も思いません。

    10. 老害 より:

      阿野煮鱒 さま

      私も、阿野煮鱒さんのコメントを参考にしております。
      納得できるお話が多い印象で、「詭弁」などと感じたことはありません。
      「詭弁」ではなく、もう少し別の表現があってしかるべきかと思います。

    11. 匿名 より:

      逆ギレ。

    12. ムッシュ林 より:

      阿野煮鱒様のコメントは時々目にしており博識で勉強になるコメントには感謝しております。
      ただ、本件の議論を眺めていると、「韓国・朝鮮人の文化人類学的に見た本質」だの、「朱子学がどう」という議論には、それが現代の韓国人の行動原理、考え方に大きな影響を及ぼしてると説明するには、客観的な根拠、論証を欠いていてそれが説明されてないように思います。新宿会計士様の批判になってない批判というのはそういった点を指しているのではないでしょうか。もちろん投稿コメントでは長文投稿には適してませんので説明不足になることもあると思います。
      このサイトは客観的な事実や数字に基づいて議論することを推奨していて読者投稿も受け付けているので、もし反論されたいなら読者投稿でしっかりとした根拠などを紹介されるのがよいのではないでしょうか。

      1. 阿野煮鱒 より:

        >「韓国・朝鮮人の文化人類学的に見た本質」

        私は、このサイトにおいて「文化人類学」を自称したことはありませんし、自分の理解や分析を「本質」と豪語したこともありません。言ってもいないことを批判されるのは心外です。

        > 客観的な根拠、論証を欠いていてそれが説明されてないように思います。

        私のコメントが、常に根拠、論証として十分な説明を行っているとは断言いたしませんが、以下のように、できるだけ文献を元に考察するように努めております。

        https://shinjukuacc.com/20201221-00/#comment-138931

        まあ、曲解したければどうぞ、という心境ではあります。人は見たいものだけを見る生き物ですから、言葉を尽くしても入らないところには入りません。

        1. より:

          私も「文化人類学」的見地から議論を展開したことはほとんど無いんですけどねえ。強いて言えば、「王殺し」に対する見方について、ルネ・ジラールの『暴力と聖なるもの』を典拠として引き合いに出したくらいで。
          文化人類学方面については、レヴィ・ストロース以降の構造主義人類学の著作をいくつか読んだくらいで、けして造詣が深いなどとは言えませんが、そんなに底の浅い代物ではないくらいのことは言えると思います。ここでの自分の議論がとてもとてもそこまで及んでいるなどとは思っていません。

          なので、何が「詭弁」であるのか、さっぱり見当がつかないのです。まあ、自分自身のスタンスを変えるつもりはないので、そのうちbanされるかもしれませんが、それはそれで仕方ないかな、と。

          1. 阿野煮鱒 より:

            ないことは証明できませんので、「ある」という方が「ある」ことを立証する必要があると思うのですが、ないことないこと責められてウンザリします。

    13. iwamurasta より:

      私自身は、サイト主さまをはじめコメント欄の皆様の意見を参考にしています。常連の皆様の中でも阿野煮鱒様、龍様のコメントは、特に学ぶことが多いと感じます。他にもだんな様、めがねのおやじ様、チキンサラダ様ほか大勢いらっしゃいますが。
      エドワード・ルトワック氏の「中国4.0」文春新書が届きましたので、読み始めようと思ってますけど、サイト主さまの記事にこちらのコメント欄もあるし、他にもいろいろ読むところは多い。情報をフォローするだけでもけっこう大変ですが(笑)、 いつも楽しみにしています。

  7. めがねのおやじ より:

    上のは阿野煮鱒さんの、投稿についてですか?ん〜ちょっと熱いので涼しくなって追加論考等あれば投稿してください。

    確かにココは読者が自由闊達に話せるとはいえ、大家と店子の関係です(もっと緩いですが)。会計士さんには独自の観点と譲れない部分はあるでしょう。私も95%は賛同ですが、少し違う、でも誤差の範囲です。

    さて、普段の韓国の政治家の発言レベルを知っていれば、相馬公使の発言など何の問題も無い。姜大使、見てみ?文国会議長は?韓国側が相馬公使の発言を取り上げるなど、◯◯のヤカラだからです。◯は使ってはいけない言葉、ご想像下さい。
    在韓日本大使館員って、ストレスの塊でしょうね。なり手居なくなるよ。相馬公使ご苦労様でした。次は先進国でご活躍下さい。

  8. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    管理人様>「韓国・朝鮮人の文化人類学的に見た本質」だの、「朱子学がどう」だのといった手前勝手な理論に基づき、ルトワック氏のこの指摘を「しょせん彼も米国人だから、本質をついていない」など、批判にもなっていない批判を寄せますが、詭弁でしょう。

    ルトワック氏の記事で書かれた朝鮮民族の分析はアメリカの実証主義から見た分析として「そうともとれるよね」と言う感じで受け止めています。

    このサイト上の幾人かのコメント主様が取られている「朝鮮的朱子学」の観点での分析や当方が分析するにあたり「文化人類学」的な?観点での「絶対的不平等による理想実現の為」に上位存在である韓国人が下位の存在である日本に権利を与えず、勝手に破棄しておかわりを守って何度でも「下位の存在が上位存在から収奪される」事を「日本が下位の存在である事を認めて受け入れる」様に要求行為していると言う分析の方が近いと思います。

    なぜなら歴史は「大多数の為政者を含む多くの凡人が行動したことの集大成だからです。」

    独立戦争で自由を勝ち取ったアメリカ人と下関条約で独立を他から与えられた朝鮮民族と「国家独立の価値は異なる」のです。こういう自国と他国を分析する際に存在するフィルタ、言い換えると「自分にかかった思考の色メガネ」は外す必要があります。

    ルトワック氏の分析はハーベスト村の賢者の分析と思います。それはそれで価値はあるのですが。

    以上です。駄文失礼しました。

    1. パーヨクのエ作員 より:

      ❌ なぜなら歴史は「大多数の為政者を含む多くの凡人が行動したことの集大成だからです。」

      ⭕なぜなら歴史や社会は「大多数の為政者を含む多くの凡人が行動したことの集大成だからです。」

      脱字失礼しました。

      1. パーヨクのエ作員 より:

        ❌ハーベスト村
        ⭕ハーヴェイロード
        ですよね。誤って記憶していたorz…

    2. PONPON より:

      パーヨクのエ作員様

      興味深いコメント、有難うございました。
      ちなみに私の拙い理解によりますと、御説は、

      下関条約で独立を他から与えられた朝鮮民族は国家独立と言う価値観はアメリカ人より相当低く、従ってルトワック氏の言う「独立をかけて戦わなかった先祖に対する怒り」が今の反日の理由である、という説は説得力が弱い、
      むしろ、古から政治社会において実践されていた朝鮮朱子学に基づく華夷秩序で下位の日本が朝鮮を支配したことへの怒り、が今の反日の理由である、と考える方が説得力があるのではないか、ということでしょうか?

      1. パーヨクのエ作員 より:

        PONPON様

        当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。

        PONON様>独立を他から与えられた朝鮮民族は国家独立と言う価値観はアメリカ人より相当低く(略)華夷秩序で下位の日本が朝鮮を支配したことへの怒り

        PONPON様が書かれた事ももちろんあります。華夷秩序と序列を第一にする社会では近代主権国家が前提条件とする人間同士の絶対的平等観ではなく上下関係の絶対的不平等を前提条件とします。
        PONPON様が書かれた事も十分理由となるのですが、もう一つ当方には理由があります。

        当方の読み方では管理人様が好んで書かれるルトワック氏の以下分析は元々ロジック的に少し弱いと感じていた文章だからです。
        最初に断りますが以下は当方の文章の受け取る方法ですが、管理人様の受け取る方法も個別の見解の範囲で見解に優劣の差は無いと考えます。

        ルトワック氏>韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父たちだからだ。

        この文章はインテリジェンス分析の鬼才であるルトワック氏の分析が十二分に成された秀逸な文章と思うのですが、ウォッチャーの方たちに以下を聞いて見ると、きっと否定的な見解が返って来るのです。

        「韓国人にとって彼らの祖父や祖先は抵抗せずに日本の支配に従った事をWizdom(社会知、コモンセンス等)として昇華していますか」

        否定的な見解が反る理由は「社会が教育で」彼らの祖父や祖先は日本の支配に抗ったと教育しているからです。

        以下のサイトでは韓国人の教科書について紹介していますが、韓国人が当時結諾々として日本の支配に従った事は書かれていません。
        その逆ですね。

        http://www7.plala.or.jp/juraian/ktextbook.htm

        つまり祖父や祖先がルトワック氏の分析の通りに「プロパガンダからの解脱」を実現出来ている人間は「極一部(この言葉は便利(笑))」でしか無いのです。

        したがって韓国人の社会では大多数の人間は教育による「プロパガンダの捕囚」ですから最初に述べたロジックは「論理的に弱い」と感じるのです。

        もう一度述べますが管理人様のルトワック氏の文章の受け止め方と当方の受け止め方には優劣はありません。

        個人的見解の差と受け止めて下さい。

        以上です。駄文失礼しました。

        1. パーヨクのエ作員 より:

          >Wizdom
          少し補足しますと当方が学習した機会は不明ですが、日本語で「知」とされる言葉は英語で3つあるそうです。

          個々で単独に存在するinformation
          目的の為に整理整頓されたintelligence
          汎用的な形に昇華されたWizdom
          具体的には例えばTDLの写真だけはinformation.TDLの写真でTDLのまわり方やアトラクションの説明等に使われる写真と説明文はintelligence.
          TDLの写真に「よく出来たテーマパークは百聞は一見にしかず」であると説明があれば「 」の内容がWizdom.

          例えは不適切かもしれませんがそんなところではないでしょうか。

          阿野煮鱒様や龍様の朱子学や華夷秩序を使った分析に基づく文章はWizdomを用いた文章であると思います。

          当方の様に尖って底の浅い文章とは「知的レベルが月とスッポン」ほど違いますので、まあ少し管理人様の挑発が過ぎたかもしれませんが、ほぼ狙い通りではないかなと思います。

          それにしてもこのスレは結構伸びましたね(笑)。
          釈迦の手のひらで暴れる孫悟空がどう暴れるか拝見したいと思います。

          以上です。駄文失礼しました。

          1. PONPON より:

            パーヨクのエ作員様

            Wizdomの解説、勉強になりました。
            有難うございました。

  9. G より:

    まあ、それぞれが自分の頭で物事を考えたら、意見の相違が生じるのは当然のように思います。じゃあ、普段意見が近い人たちの間なら、それらの差は埋められるのかというと、案外そうでもない(決定的な意見対立になり得る)というのが最近の私の見立てです。

    一方、誰々の意見だから正しいとか考える、頭を使わない人にとって、そういった対立は生じにくい、案外平和な言論空間が広がっているように感じます。自分が表明した支持、不支持が矛盾しててもなんの問題もない。これは幸せで、気持ちいいからなんか優越感もある。

    私は苦しくて、時に深刻な対立を生んでも、自分で考えることを辞めたくない。そう思います。

    1. ムッシュ林 より:

      同感

  10. イーシャ より:

    相馬公使が無事帰国されますように。

    相馬公使・ベルギー大使夫人が、
    「韓国駐在という罰ゲームから抜けるには、韓国人を文殴ればよい」
    という先例になるもをかし。

    1. 百十の王 より:

      >「韓国駐在という罰ゲームから抜けるには、韓国人を文殴ればよい」
      うまい! 座布団3枚!

      公使発言は引くに引けなくなっていた文大統領訪日押し売り失敗を糊塗して日本のせいにする姑息な言い訳に使われましたが、「来ちゃった❤️」防止はできました。
      でもこれってホントに相馬公使ご本人の失言なの? 文、文、うるさい押し売り撃退のために外務省が公使オフレコ発言の形で放った火病点火の一撃だったように思えてなりません。だとしたらほとぼり冷めてから相馬公使のご栄転で証明されそう。今後の外務省人種はウォッチ要かと。(考えすぎか)

      1. 百十の王 より:

        誤植訂正
        ×外務省人種
        ◯外務省人事

      2. ちょろんぼ より:

        百十の王様

        だめです! 未だ閉会式が残っております。
        閉会式に合わせての「きちゃった♡」問題は解決しておりません。

      3. イーシャ より:

        百十の王 様
        座布団ありがとうございます。

  11. ミナミ より:

    ルトワック氏の著書についての論考で思い出したのですが、
    「戦争にチャンスを与えよ」という刺激的なタイトルの本がありますが、
    内容をおおまかに言うと(詳しく知りたい人は是非読んでみて下さい)、
    「戦争(ケンカ)を中途半端な状態で第三者が止めるな。そんな事は根本解決にならず、むしろ状況を混乱させるだけだ」という論旨だと思います
    具体的に言うと、戦争なら大国の仲介や、国連の仲裁(停戦やPKO活動など)、
    ケンカなら回りや大人が止める、などという事です

    なぜそれがダメかというと「勝者・敗者、強者・弱者がハッキリすれば、負けた方はそれを受け入れ、他の方法での再建を目指すが(日独の経済復興が最も好例)、中途半端で停戦して、どちらもまだ勝てると思っている状態ならば、紛争はくすぶり続け長期化する」というロジックです
    ただしこれは例外も多く、パレスチナなどは4次の中東戦争で敗北がハッキリしてるのに、まだ武装闘争をやってるゲリラ組織も複数居るのですから、どの例にも当てはまる公式とは言えない様です
    この思考を拡げて行けば、アメリカがWW2後、日独の占領統治と復興が上手く行き過ぎた為に、これは世界中で成功する方法だと勘違いし、中東を初め、世界中で民主主義の押し売りをして失敗した思想を、ルトワックの様な鬼才でさえ、その一片を持ってしまっているのかなぁ、と考える事も出来ます
    答えは「日独は戦前から高度な民主主義の歴史があったし、国民の教育水準が高かったので、特殊事例だった」というだけの話なんですが。
    ちなみにルトワックはユダヤ系ルーマニア人として生まれ、両親が共産主義体制を嫌い、
    イタリア、英国、米国と移民して行ったという経歴を持つ人で、イスラエルシンパであり、
    その為に数十年間も難民キャンプを作って生活してる姿を嫌っています
    「事実を受け入れ、再建の為に努力しろよ。日独の様に」という訳です

    前置きが長くなりましたが、韓国についての考えはここからです
    最期まで死力を尽くして戦えば、諦めもつくし、相手への敬意さえ生まれます
    日米の友好関係、或いはベトナムの米国への世論調査での好感情などがこれと言えます
    原爆や枯葉剤という様な非人道的兵器さえ使われても「先祖は死力を尽くして立派に戦った」
    という国民の記憶があるので、卑屈にならず、米国への恨みも無いのです
    これに比べ韓国は? 文字を費やす必要も無いでしょう

    これに関連した、もう一つの公式?があります
    一度メタメタにやられた相手には、力関係が変わってもトラウマが残るという事です
    日本のアメリカに対する恐ろしさがそれですし、
    中国は日本の数倍の軍備を持ってるのに、未だに内陸深くまで攻められたトラウマがある様です

    それと比して韓国、鈴置氏の言う、中国(大陸王朝)への日本人が理解できない巨大な恐怖感。
    しかし、日本へは何を言っても平気と感じている鈍感さ
    これこそ「半島は大陸王朝にはひどい扱いをされ、日本統治は人道的だった(だからトラウマを持っていない)」という証左なんじゃないでしょうか?

    1. PONPON より:

      ミナミ様

      >これこそ「半島は大陸王朝にはひどい扱いをされ、日本統治は人道的だった(だからトラウマを持っていない)」という証左なんじゃないでしょうか?

      なるほどですね、納得です。

      また単純に言えば、完敗した相手には上位であることを認めるわけですが、そもそも日本と朝鮮は戦争していませんので、韓国は日本を上位として認めないのでしょう、やたら何でもかんでも日本と比較して勝ちたがるのはその証左です。

      なおアメリカが日本統治に成功したのは、日本が完敗したことを認めたということに加え、天皇制を残すという寛大な処置を行ったからだと思います。
      それで一気にアメリカは鬼でないことが解った、逆に天皇制が無くなっていたならば、今頃日本はアメリカの敵国、もしくは分断された非独立国になっていたのかもしれません。

      天皇制を残したこと、アメリカ外交史上最大の英断だったのでしょうね。

  12. クロワッサン より:

    >報じられた相馬公使の具体的な発言については、一般に外交官にふさわしいものではなく、また、「暴言」「妄言」の範疇に属するものであり、当ウェブサイトとしてもその発言そのものを取り上げるつもりはありません。

    ネロナムブルな価値観で考えると、一般人のGは私利私益のGだが、文在寅のGは公理公益のGだ、と言えちゃいそうなもんなんですけどね。

    1. クロワッサン より:

      >「韓国が問題を創り出す」、「日本が一緒に問題の所在を考えてあげる」、「日本が譲歩しながら問題の解決策を提示してあげる」、というプロセスは、韓国政府から「自分の頭で考える機会」を奪ってきたからです。

      韓国政府に「自分の頭で考える力」がどの程度あるのか、とふと思いました。

      ゼロに近いなのか、ゼロなのか。

      1. ちょろんぼ より:

        クロワッサン様

        ゼロに近いか、ゼロなのかの問題は物理学の「何とか猫」問題と
        同じだと思います。 つまりは、やってみなければ結果は解らない
        という問題です。
        と、書きながら本当にゼロだと思っていますが、ここでの問題は
        某国人が「ゼロの概念」を持っているかどうかになってくるので
        問題は同じ所をグルグル回るだけでしょう。

    2. クロワッサン より:

      >相馬公使におかれては、どうか無事に帰国されることを希望するところですが、相手は韓国ですから、一筋縄でいくものかどうかはよくわかりません。
      >とくに、「出国停止処分」などに関しては要注意でしょうし、最後の最後まで、「興味深い国(※)」だと思う次第です。

      「出国停止処分」をした上でPNG指定して「国外退去処分」をする事で面子を保とうとするかもですね。

      やったら「流石はウリナラファンタジーで世界最優秀民族を自称するG民族だなぁ」って感想になりそうですが。

  13. カズ より:

    >考える責任自体を韓国に持たせようとする菅政権

    当然の対処ですね。後始末の代価は自らが負担すべきもの。
    山積する課題も、あなた達のためのものなのですから・・。

  14. 農民 より:

     オランダでしたか、東南アジアから引き揚げた際、地図・測量図の1枚も残さずに撤収したと聞きます。比べて、兆を超える規模のインフラをタダ乗りした上で怨嗟の声をあげるのは異様です。
     ベトナムやフィリピン、タイなどは被害者であることを望まず、独立志向が強く、(当然でしかありませんが)対等の付き合いをしています。比べて、「被害者でありたい」と願うのも異様です。

     こちらから見れば異様ですが、そういう文化なので尊重しなければなりません。しかしこの場合「尊重する」というのはハイハイと全部受け入れて叶えてあげるようでは幼児扱いです。「君はそうなのか、それじゃ無理は言わない、お付き合いはできないね。」というのが本当の対等な尊重に思えます。

  15. だんな より:

    以前もいいましたが、私は、相馬公使の帰国の無事を祈る派では、有りません。
    帰国後の処遇は、懲罰的な人事をしてはなりません。
    ルトワック氏の意見の「これ以上日本は韓国に謝罪する必要は無い」には賛同しますが、その論拠については賛同しません。

    1. はるちゃん より:

      >懲罰的な人事をしてはなりません。

      仰る通り懲罰は日韓関係に悪影響をもたらします。
      また些細な事で騒ぎ立てるようになると思います。

      >その論拠については賛同しません。

      私もその論拠については賛同しません。
      日本は敗戦国であり韓国は戦勝国である。
      本当は分かっていると思いますが。
      それを認めると自分も政治的には乙の国になってしまいますので認められないのでしょう。

      韓国は戦勝国なので日本は韓国からの理不尽な要求にも従わなければならない、と単純に考えているだけだと思います。

  16. 元ジェネラリスト より:

    相馬公使が出国すれば捜査(手続き)は止めるようですね。
    事実や判決はどうあれ、文在寅がマスターしたかどうかが公論化することは政権にとって損しかないと思いますので、公使出国後も徹底的にやってほしかったのですが、残念です。

    ルトワック氏と文化人類学云々については、ブログ主さんが今後もこの議論を深めるおつもりかはわかりませんが、スポットされた方々は、ブログ主さん自らに評われたとしても、それでも冷静に議論を続けられる方々であると思いますし、それを見越してのスポットだと想像します。
    ブログ主さんをロジックで論破するような論考があれば、興味深く読んでしまいそうです。
    一歩踏み込んだ、健全なブログの姿がまた顕現するといいなと思います。

  17. Naga より:

    韓国に学ぶべき点がひとつあると思います。
    韓国のどなたかが、相馬公使程度の発言をしても、与野党・メディア全てが問題にしないし日本が文句を言ったら全力で守ると思います。(相手が欧米だと慌てるかも知れません)
    そこが唯一うらやましい点です。
    日本には日本人の代表でない野党や与党にも2Fや石を破壊するのがお好きな人のような方が沢山いらっしゃるので、例えば首相クラスが韓国が発火するような発言をすると、それら身内から攻撃される可能性大ですから。

    ところで日本が韓国と同じようなことを言うのは、韓国と同じ位置になるのでやめた方が良いというのは正論ですが、たまには日本人の心も考えてもらいたいところです。
    韓国に対しては口汚く罵ったりしなくても、本当のことをはっきり言うだけでいいのです。
    また、韓国のから攻撃を受けるだけでなく、被害者面ばかりしている勧告のベトナムでの蛮行について突いたりすることも考えたらどうかと思います。
    日本には獅子身中の虫がいるのでどう持ち出すかは良く考える必要があるとは思いますが。

    1. j より:

      会計士さま、Nagaさま、お疲れさまです。

      私は日韓基本条約に基づく話し合いの提案の無視は、受け入れられません。
      その他もろもろ日本を目の敵にしているのは明らかなのですから、分析も大切だとは思いますが、会計士さまのおっしゃっる利子を着けて返す考えにほぼ賛成です。
      私の場合は利子をつけないで元金だけ返す、という考えです。

      現実的には次期大統領まで、平行線だと思います。

      今期か次期か大統領が話し合いに来たら、自分だけグランドバーゲンの徳政令の要求に、借金の数々の日本国民に納得する説明を要求してほしい。

  18. 匿名2 より:

    >なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父たちだからだ。

    → 何でも人のせいにする気質という点では当たっているように思えますが、内容的には、このような高尚な理由など無いように思えます。

    朱子学の影響とかも良くわかりませんが、ただ、朝鮮人はやたらと〝徳” だとか、〝道徳的優位” などと、儒教的な文言を切り出しますね。でも儒教は彼らにとって学があるところをひけらかすための道具としか思えません。まあ儒教に弄ばれている気の毒な人たちです。(それが証拠に、朝鮮に、少なくとも一般的に日本人に名が知れている儒学者なり漢学者なりいましたっけ?学問を学びに朝鮮へ渡った日本人は?聞いたことありませんよね?)

    塩対応。いいですね。日本の静かながらの意思を感じます。オリンピックなんか見ての通り、どんどん国民感情的な次元で韓国から離れていっていますよね。まあ、本来、日本人は朝鮮人が大っ嫌いですから、もともとあった火に大いに油を注ぎこんでくれている形になっていますよね。

    1. クロワッサン より:

      匿名2 さん

      >朱子学の影響とかも良くわかりませんが、ただ、朝鮮人はやたらと〝徳” だとか、〝道徳的優位” などと、儒教的な文言を切り出しますね。でも儒教は彼らにとって学があるところをひけらかすための道具としか思えません。まあ儒教に弄ばれている気の毒な人たちです。

      対等という関係を理解出来ない韓国人朝鮮人が、「上に立てば尊大で横暴な振る舞いをしても許される」という基本的価値観によって、その場その場で自分が上である事の根拠に使えるモノを使っているだけだと考えます。

      なので、対等という関係で接しようとする日米の姿勢を理解出来ず、常に韓国を奴隷、下僕、家畜、道具として接する中国の姿勢をとても良く理解して、奴隷、下僕、家畜、道具として相応しい振る舞いをするのだと考えます。

    2. 東京 より:

      匿名2さま

      >朱子学の影響とかも良くわかりませんが、ただ、朝鮮人はやたらと〝徳” だとか、〝道徳的優位” などと、儒教的な文言を切り出しますね。でも儒教は彼らにとって学があるところをひけらかすための道具としか思えません。まあ儒教に弄ばれている気の毒な人たちです。

      1. 東京三輪 より:

        匿名2さま

        >朱子学の影響とかも良くわかりませんが、ただ、朝鮮人はやたらと〝徳” だと
        >か、〝道徳的優位” などと、儒教的な文言を切り出しますね。でも儒教は彼ら
        >にとって学があるところをひけらかすための道具としか思えません。まあ
        >儒教に弄ばれている気の毒な人たちです。

         入力ミスをしてしまいました。
         ほぼ同意します。そもそも、朝鮮人は難解な漢字を捨て簡単なハングルを
        採用した民族です。また、漢字を読めない民族となり、過去の歴史書や韓国の
        記録を読めなくなったことをいいことにみじめな過去の歴史はなかったことに
        して、ウリジナルな捏造歴史を作り上げた民族です。
         もちろん、漢字で書かれた朱子学など読める韓国人など皆無で深く研究など
        することなく、上面だけで様々な学問体系の中から自分たちに都合のよい部分
        だけをつなぎ合わせて、「ウリナラ学」を作り上げたのだと思います。

  19. 匿名 より:

    「自分の頭で考える機会」を朝日新聞やその他の良心的日本人が奪ってしまいました。すみません。

  20. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
    (そう自分に言い聞かせないと、朝日新聞と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
     今回の「妄言」公使の処遇で、朝日新聞は、東京オリンピックと新型コロナ、(もしかしたら、それに関連して甲子園)があるので、菅総理への批判するには紙面が足りないのではないでしょうか。もっとも、明日の社説で、「妄言公使への厳しい処罰を求める」と書くかもしれませんが。(ワイドショーが、オリンピックと新型コロナオンリーなので、誰も読まない社説に書いたところで、日本国内に影響ないのかもしれません)
     駄文にて失礼しました。

  21. めがねのおやじ より:

    阿野煮鱒様

    会計士様の『この点、ごくまれに、ですが〜〜〜〜ルトワック氏のこの指摘を「しょせん彼も米国人だから、本質をついていない」など、批判にもなっていない批判を寄せますが、詭弁でしょう。』

    それに続く貴兄の『名指しに等しい露骨な批判を受けた。著作権抵触疑惑を受けた某氏ですらこれ程あからさまな「主張に対する」批判は受けていない』。分かります、貴方の怒りは。

    この件は私も思うところあり、シツコイですが私見を述べさせていただきます。この投稿によって、私は会計士様から出入り禁止になるかもしれません。

    何が言いたいかと言うと、普段良く会計士さんが使われる「ウマが合う」「話が合う」とかに関連するように思います。投稿の常連者(最低1日1回は投稿する、と定義しましょうか)にも、私のような駄文しか書けない人と、阿野煮鱒様のように博学で見識も広い方もいらっしゃいます。

    一応毎日全部読んでますが、会計士様も人間ですから、ハナシの合う方、ウマが合う方が、見ていてチラホラおられるようです。それは途中でご自身が投稿欄に介入されたり、「まとめて長文で投稿されませんか?」と最上級のお褒めをいただいてる方もいらっしゃる。確かに書いていただいたら、面白そうな人でした。

    想像ですが、年齢的に近い方には割合と話が合う方が多いように思います。数値を駆使し、理論的に何度も長文を投稿されている方(シリーズ化されてる方)は内容もしっかりしてるし、私には書けない深い論考が多いです。

    私?朝鮮嫌いだけの爺いに話しかけられるだけでも嫌でしょう(笑)。また、明らかにオカシイ方には、会計士様も当然丁寧です。だから、私のヒガミじゃなくて、そう言うのが見えて来るんですな〜。それが嫌、と言っているのではないです。私も落ち込んだ時がありましたから。

    ですから、万事このコメント欄も、公平とは思っておりません。当然、主催者の考えに近い方が優遇される。それは当然だと思います。ただ、たまーに会計士様の鈴置氏やルトワック氏に対する評価発言や私からの直の問いかけに(投稿欄ではありません)、無視された時は腹が立った事はあります。でも些細な事です。以上。

    1. 阿野煮鱒 より:

      フォローありがとうございます。私の場合、怒りというよりも落胆でしょうか。私の主張が歪曲・矮小化されたように感じ、ガッカリしました。

      ご指摘の通り、この場が客観公正である保証はありませんし、求めるべきでもありません。めがねのおやじ様のお言葉をお借りするなら、我々の立場は「大家に対する店子」の関係です。利害関係があり、立場の強弱があります。

      そういうことに一々ナイーブに感情を費やすよりは、利用者として利用できるところをありがたく利用させて頂く方が私にとって有意義と思い、かしこまって居たいと思います。

  22. 名無しの権兵衛 より:

     「当ウェブサイトなりに申し上げるなら、この『日韓関係を正常に戻すためのきっかけを、韓国が作るべき』という発言に込められている狙いは、『日韓諸懸案の解決策を韓国が考えてね』、あるいは『日韓関係において何が問題なのか、韓国自身で考えてね』と突き放した姿勢が見られる、ということでしょう。
     少なくとも1965年以降の日韓関係において、これは大変に大きな変化です。なぜなら、『考える責任』自体を、韓国に持たせようとしているからです。」
    ⇒菅総理が「韓国政府は解決策を作り出すことが出来る(能力がある)」と考えておられるなら、それは韓国に対する理解が足りないと言わざるを得ませんし、「韓国政府には解決策を作り出す能力は無い」と十分に理解していながら言っておられるとしたら、相当の策士だと思います。
     さて、真実や如何に。

    1. PONPON より:

      名無しの権兵衛様

      おっしゃるように、文政権に問題解決の具体案を発案&実施する当事者能力があるか否かというと、疑問符がつきます、韓国国内の政治的調整能力が必要でしょうから。

      しかし韓国最高裁の判決に対して、
      「明らかに国際法違反で遺憾である、我々は歴代政権と同じく、日韓請求権協定は合法かつ合理的なものと認識しており、日本企業及び日本政府に対する一切の請求権は無いものと宣言する」と、はっきりと公報すべきでしょうね、
      そうすれば、韓国側が対処すべき何らかのアクション案が日本政府側からなされるかもしれません。

      それをしないで「最高裁の判決を尊重する」というコメントを繰り返しているだけなのだから、解決に向けた意思も誠意も全く感じられないのです。
      話になりませんねえ。。

    2. だんな より:

      名無しの権兵衛さま
      韓国が解決出来るかどうかは、韓国次第。
      解決出来なければ、どんどん外交における韓国の優先順位が、下がるだけなんじゃないかと思います。

  23. くろくま より:

    いやー、ブログ主様ありがとうございます。
    韓国は加害者で、日本は被害者。まさにそのとおりですね。
    すっきり、さわやかな気分にさせていただきました。
    日本は、海外から礼儀正しい国として認知されています。陽の頂点に近い国だと思います。韓国は、そこに全力で喧嘩を売っています。
    イランは、無法者国家と言われて久しい国です。陰の頂点にいるかな。(まあ、米国目線だと思いますけど。)韓国は、お金を払わず、イランの怒り爆発。
    凄いですね。陽と陰の頂点の国に喧嘩を売る。怖いものなしですね。
    韓国が、世界の国々から相手にされなくなるのもすぐそこなんだろうなと思います。

  24. ムッシュ林 より:

    一事不再理の原則からいえば、相馬公使への処分は既に厳重注意処分がなされてますからこれで終わりのはずです。帰国してから新たな処分はないはずです。もちろん、韓国にいづらくなり仕事にも支障が出るでしょうから当然早期の帰国もセットになったのではないかと思います。ちょうど赴任してから2年ですから定期的な人事異動と見分けはつきませんのでどちらなのか分かりません。

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