ワクチン総接種「5000万回」突破…さらに上振れも
時事通信は先週、「(一部の)自治体でワクチン不足が深刻化」と報じました。この報道が正しければ、由々しき問題でしょう。では、週明けのワクチン接種状況はいったいどうなっているのでしょうか。結論からいえば、ワクチン接種は進んでおり、公式ベースでも5000万回を突破してしまいました。いまのところ、「ワクチン不足」は顕在化していないようにも見受けられますが…。
目次
ワクチン接種はどんどん進む
時事通信の「ワクチン不足」報道
先週の『時事通信の「ワクチン不足深刻化」記事を検証してみた』では、時事通信が報じた「ワクチン不足が深刻化」とする記事を取り上げました。
これは、「『一部の』自治体で、7月以降の新規予約を停止・制限する動きが相次いでいる」、などとする記事です(ただし、記事本文で「一部の」と書いておきながら、記事タイトルで「一部の」を外した意図については、よくわかりません)。
端的にいえば、これは限りなくミスリーディングな記事でした。
ワクチン接種を巡って、「政府は各自治体に対し、『ワクチン接種記録システム(VRS)』に接種実績を可能な限り早く登録して欲しいと要望しているが、一部自治体ではその作業が極めて遅い」という実態が存在します。
しかし、時事通信の記事ではこうした事情を軽視し、読者に対し、あたかも「政府が無計画にワクチンを配布した結果、全国的にワクチン不足が生じている」かの印象を与えかねないものでもあります。
実際、時事通信の記事のコメント欄などを読んでも、一部のインターネット・ユーザーは、かなり感情的かつ短絡的に、政府のワクチン対応を批判しており、なかには菅義偉総理大臣に対し、「スガやめろ」、などと口汚く罵るようなものも散見されます。
(※なお、これらのコメント主が単なる不勉強なインターネットユーザーによるものなのか、中国共産党あたりの意向を受け、日本の政権を批判するために書き込まれているものなのかについては、判断はつきませんが…。)
ついに5000万回を超過!
こうしたなか、予想していたことですが、ワクチンの総接種回数が5000万回を超えました。
首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』のページに本日更新された情報によれば、昨日、つまり7月5日(月)時点において、一般向けの接種回数が3976万回、医療従事者等向けの接種回数が1111万回で、合計すると5087万回に達しているのだそうです(図表1)。
図表1 7月5日(月)時点の接種状況
区分 | 1回目 | 2回目 | 合計 |
---|---|---|---|
一般向け | 26,508,619 | 13,252,904 | 39,761,523 |
うち65歳以上 | 23,995,921 | 12,725,943 | 36,721,864 |
うち64歳以下 | 2,381,845 | 495,116 | 2,876,961 |
医療従事者等 | 6,041,546 | 5,067,894 | 11,109,440 |
合計 | 32,550,165 | 18,320,798 | 50,870,963 |
(【出所】7月6日時点の首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』)
首相官邸によると、7月5日時点の「これまでのワクチン総接種回数」は「一般接種(高齢者含む)」が39,761,523回で「増分」は1,602,927回、「医療従事者等」が11,109,440回で「増分」は145,089回だったとしています。
(※ただし、この「増分」は「直近に公表した総接種回数との差」であり、「前日比」ではありませんのでご注意ください。)
少なくともこれで見る限りは、現在のところ「ワクチン不足」は顕在化していないようですね(今後はわかりませんが…)。
高齢者「1回目接種」は3分の2が完了
現実には、「65歳以上(いわゆる「高齢者」)」に限れば、1回目の接種率は67.62%に達し、人口のちょうど3分の2が接種を終えた計算です。また、2回目接種率も35.86%で、こちらは3分の1を少し超えている状況です。
この進捗状況(接種率)についても、あらためてグラフ化しておきましょう(図表2)。
図表2 接種率
(『新型コロナワクチンの接種状況(高齢者等)』オープンデータ、首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』ページ公表データ等より著者作成。なお、「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、全体接種率は累計接種回数を1億2712万8905人で割って求めたもの)
しかも後述するとおり、これは「過少計上」の結果であり、現実には1回目接種を終えた高齢者は全体の3分の2どころか、8割近くに達している可能性もあります。
また、先ほどの『医療従事者の新規陽性が東京都で「目に見えて」激減中』でも指摘したとおり、少なくとも東京都の新規陽性オープンデータに関していえば、「医療従事者」の新規陽性者数が「激減」している状況にあります。
「医療従事者等」の区分に関しては現時点までで1回目が600回万少々、2回目が500万回少々に達しています。
優先接種対象となる医療従事者等については、今年1月15日付・厚労省『新型コロナウイルスワクチンの接種体制の構築について』(P15)によれば、約300万人だそうです。
現時点における1回目接種実績がすでにこの300万人の倍に達していますが、その理由はおそらく、医療従事者に加え、次のような人々も対象だからなのでしょう。
- 自治体等の新型コロナウイルス感染症対策業務で、新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繁に接する業務を行う職員
- 新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者を搬送する救急隊員等・海上保安庁職員・自衛隊職員
(【出所】厚労省『医療従事者等への接種について』)
VRSの最新統計
VRSはデータが遅延する
さて、いつものように、現時点における「ワクチン接種記録システム(VRS)」が提供するデータ(※)に焦点を当て、その最新状況を概観しておきましょう。
※元データのダウンロード方法
- 「https://vrs-data.cio.go.jp/vaccination/opendata/latest/prefecture.ndjson」をウェブブラウザのURL欄に打ち込むと、その時点の最新データが取得可能
- 上記文字列のうちの「latest」以降の部分を「{dt}/prefecture.ndjson」(※)に変えると過去データの入手が可能(※なお、{dt}は「yyyy-mm-dd」形式で日付を入力。たとえば「2021年6月21日時点のデータ」なら、{dt}の部分を「2021-06-21」に変換)
まずは、7月5日(月)までンワクチン接種実績です(図表3)。
図表3 ワクチン接種実績(7月5日まで、医療従事者等を除く)
(【出所】7月6日(火)時点で取得したVRSデータより著者作成)
これによると、1日110万回以上を記録した6月23日(水)を含め、接種回数が1日100万回を超えていた日が合計11日間分確認できます。
これに、VRSで提供されない「医療従事者等」に対する接種実績を加えたものが、図表4です。
図表4 ワクチン接種実績(7月5日まで、医療従事者等を含む)
(【出所】7月6日(火)時点で取得したVRSデータ、首相官邸『新型コロナワクチンについて』のページでエクセルファイル形式にて提供されている「医療従事者等」に対する接種回数データより著者作成)
「医療従事者等」のデータを加えると、「1日100万回以上」を達成した実績は21日に増えます。
バックデート入力は「100万回近く」に達した
ただし、先週あたりから接種回数が落ち込み始めていますが、これは普段から当ウェブサイトで申し上げているとおり、VRSへの入力遅延が発生しているためと考えられます。
そう考える根拠が、データ取得日ごとの「前日までの総接種回数」の差分です。
VRSには基本的に前日までのデータが格納されていなければならないはずなのですが、現実には各自治体がリアルタイムに入力していないケースもかなり多いようであり、後日、バックデートでかなり修正されているのです。
たとえば、本日・7月6日(火)だと、前日、つまり7月5日(月)の接種実績だけでなく、入力が漏れていたそれ以前の接種データもまとめて合算された数値が、結果的に「前日公表値」との差分に紛れてしまう、というわけです。
これを「公表日ベース」で再集計したものが、図表5です。
図表5 公表日ベース・総接種回数の差分(医療従事者等を除く)
(【出所】6月7日(月)~7月6日(火)の各日公表分のVRSデータより著者作成)
これによると、本日・7月6日(火)の公表データと、昨日・7月5日(月)の公表データの総接種回数の差分は1,602,927回です。これが、先ほど紹介した首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』に掲載された「一般接種」の「+1,602,927回」とピタリと一致している、というわけです。
ただ、この図表5をもう少し眺めてみると、「前日分」、つまり7月5日(月)における接種実績は670,548回に過ぎず、1,602,927回との差分である932,379回は、バックデートで入力された7月4日(日)以前の接種実績の合計値、というわけです。
つまり、入力漏れは100万回分近く存在した、ということであり、これはリアルタイムでの入力の約1.4倍にも相当する回数、というわけです。
このことから、「接種したけれども未入力」という事例が、本日時点で少なく見積もっても300~500万回分、下手をすると1000万回分は発生しているのではないか、というのが著者自身の見方なのです。
したがって、先ほどの図表1で述べた、「日本全体で5000万回を超えた」という情報に関しても、本当は5000万回どころか、すでに6000万回を超えている可能性を疑っておいても良いでしょう。
最大で180万回近くに?
さらに、この図表5に医療従事者等のデータを加えたものが、次の図表6です。
図表6 公表日ベース・総接種回数の差分(医療従事者等を含む)
(【出所】6月7日(月)~7月6日(火)の各日公表分のVRSデータ、首相官邸『新型コロナワクチンについて』のページでエクセルファイル形式にて提供されている「医療従事者等」に対する接種回数データより著者作成)
なんと、こちらの図表6だと、7月6日(火)時点で取得したデータによる「1日当たりの総接種回数」は、じつに1,748,016回(!)にも達しているのです。
ざっくり、180万回です。
ただし、これも普段から申し上げているとおり、「医療従事者等」に関して火曜日に公表されるデータは、他の曜日に公表されるものと比べて数値が水膨れしています。具体的には、土、日、月曜日の3日分の接種実績が加算されるからです。
したがって、「1日の接種が180万回に達した」とまで述べてしまうのは、さすがに根拠はありませんので注意が必要でしょう。
何度でも取り上げる「自己紹介」記事
さて、ここで「なんどでも紹介したい」というほど、素晴らしい記事があります。『日刊ゲンダイDIGITAL』に5月11日付で掲載された、こんな記事です(※厳密には、当初公表日は5月10日です)。
菅首相がシャカリキ「ワクチン1日100万回」計画の荒唐無稽
―――2021/05/11 13:25付 日刊ゲンダイDIGITALより
菅義偉総理大臣が5月7日に表明した、「ワクチンを1日100万回接種する」という構想に対し、『日刊ゲンダイ』さんは記事タイトルで「荒唐無稽」、記事本文で「無理筋な精神論」、「口から出まかせ」などと痛烈に批判しています。
その記事から1ヵ月少々で、その「荒唐無稽」で「口から出まかせ」の「無理筋な精神論」に基づいた1日100万回接種をさらに上回る接種実績を達成し始めているにも関わらず、現時点にいたるまで、『日刊ゲンダイ』さんが上記記事を取り消し、謝罪したという情報は見かけません。
菅総理が政治権力者である以上、私たち日本国民には菅総理を筆頭とする政治家らを自由に批判する権利がありますし、そのことは『日刊ゲンダイ』さんも含めたメディアに対しても、まったく同じことがいえるのではないでしょうか。
ただ、メディアや日本国民に「実名を挙げて政治家を批判する権利がある」ということは、「その政治家を批判したメディアを、実名を挙げて批判する権利がある」ということでもあります。
当ウェブサイトでは品位を保つために、特定メディアを「荒唐無稽」だ、「口から出まかせ」だと批判するようなことはしたくないのですが、あくまでも結果論ですが、この『日刊ゲンダイ』さんの「荒唐無稽」「口から出まかせ」とは、菅総理のことではなく、まさにご自身のことを指していたのではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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2ちゃんねるでは「スレタイでゲンダイ余裕でした(SGY)」という慣用句が成立しています。
反アベとその後継者の菅政権への批判のコンテキストは、愛読者以外にはバレバレです。
ゲンダイをまともなマスコミだと思っている人間は相当アレな階層ですので、まあ死んでも治らないでしょう。
イデオロギーに染まった人間というのは宗教(特に一神教)の熱心な信者と同じで、自分の信念に一致する結論を先に決めておいて外界を「観察」しますからね。
スレ=thread…
確かに、スレッド→S
草生えますねw
無責任に広げた大風呂敷が自らの無能のおかげで御破算、国に責任転嫁しようと逆ギレ会見していたとある地方自治体の首長もいましたが、マスメディアは政権批判の印象操作に上っ面だけ取り上げた平常運転で特に掘り下げも見当たらず…
上手くいっている自治体の取り組みをもっと取り上げて掘り下げて拡散共有する方がメディアへの肯定的評価に繋がりそうなんですがネ
「うまく行って欲しくない」が本音でしょう
(ただしワクチンの有用性は渋々認めていて、自分とその仲間にいきわたるだけでいい)
日本は毎年シーズン3ヶ月間でインフルエンザワクチンを5000万回接種しているのですから、冷凍庫や配送の問題がクリアになれば、接種そのものは現場レベルに関して言えば不可能ではないのは関係者はわかっていたはずです。ですから、コロナ対応でただでさえ多忙を極める自治体に、さらに大きな事務負担を押し付けるシステムを導入したり、自衛隊に無用の負担を強いる自治体とデータを共有しないままに大規模接種や職域接種を併用したり、世論に阿り、自衛官や警察官、救急隊、高々10万人程度の選手をはじめとしたオリンピック関係者への接種が遅れたり、政府の手腕はあまり褒められたものではないでしょう。正直、現場にいる人間としては「え~かげんにせ~よ!」と言いたいです。
ただ、ワクチンが曲りなりりにもこの時期までに全人口に充足する分確保できたのは安倍前首相の功績だと思いますが、マスゴミは触れませんね。
コールドチェーンの技術的問題が無かったら、その辺の医院で
「コロナワクチンあり〼」
の幟をたてるだけで済んだんですよねえ。
まあインフルエンザワクチンにもいろいろ大変な面はありますが。
結局は「配送、保管と注射器供給の問題が有るから、現在進んでいるような中央集権的な接種方法しか無かった」ということだと思います。
市井の内科医を名乗られるなら、自らも接種事業に参加しておられると思いますが、いままで一貫して非協力的だった医師会についてはどう考えておられるのでしょうか。
政府が軍を動員してまで接種を進めようというのも、これまでの医師会の後ろ向きな対応に業を煮やしての方針ではないでしょうか。
河野大臣をはじめ、政府はよくやっていると思いますよ。
ワクチン接種事業は「兵は拙速」を実践することが正しいとおもいます。
VRSへの入力も外注費用がかかるなら国が出してやる、、とまで言われているのに、いままで準備を怠ってその結果として前線で弾不足になっているのが神戸や明石などの実態ではないでしょうか。
神戸のホームページにも自己の不手際を詫びもせず、国が一方的に供給を絞っているかのような広報が掲載されています。こんなこと放っておいていいのか?と自民党所属の市議数名にメールを出してみましたが、返事はありません。
議会も、行政も、メディアもグズグズの馴合いでどうしようもない状況です。
今後コロナが終息して振り返った時、「医師会って何の役にも立たなかった」ということになると思う。
医師会って開業医の労働組合みたいなものでしょ。
自分達の為にしか動かないのは当たり前、開業医個々と調整できないので組織力を使いたいだけかと思います、
古雑巾 さま
医師会は、開業医の利益代表団体ですから、あの対応でで正しいんです。世間はどうも公益団体だと思ってるようなので、そっちの方が驚きでした。勤務医もいるにはいるらしいですが超少数派ですし、私は入ったこともありません。
関係あるとすれば、中川先生とかがTVでなんか言ってるのを見て「あんた専門外じゃん」と笑うくらいですかね。
いいわけねえべ
お前ら、開業医が緊急時に役に立たないと分かったから、医師会や開業医叩きはかなり進行すると思うよこれから
役に立たないどころか貢献は大だと思いますよ。
メモを見返すと集団接種だけだったのを医療機関の個別接種も追加したのは医師会の動きでした。
医師会の「ごり押し」で現場は混乱…ワクチン個別接種が“危険な賭け”である理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/1df5b30670ca595ff84b8ac4303f08bbf04281bd
記事中では批判的に書いていますが結果として他の方も指摘されているように例年おこなっているインフルエンザ3カ月5000万回の打ち手枠を獲得できました。積極的に接種を行えばさらに増えるので、この緊急時役に立ってない訳がありません。
また職域接種申請停止に中川会長がはしごを外されたなんて言ってましたからこちらにも関与あったとみられます。ならばモデルナ別枠5000万回分の接種機会が追加されたわけです。決して足を引っ張った結果にはなっていません。
医師会が歯科医の打ち手参加にゴネタらしいですが、国が黙っとれと押し通した些細なことです。
医療機関の入力遅れといっても、単なるアルバイトに個人情報扱わせるわけにもいかないでしょう。調べたら医療事務は民間ですが資格が必要でそんな人材が需要に見合う人数分今どきちょうど暇してるとは思えません。
信頼のおけるスタッフを配置換えして入力作業に充てるとしても医療事務、看護師など替えの人員確保がそう易々とはいかない言えばご納得いただけると思う。働く意思のある休眠看護師はすでに集団接種会場の打ち手に駆り出されています。
VRS遅れの供給齟齬をもってメディアは不安を煽っていますが、止まっているわけではありません。この状況下一個人の開業医に何の責任追及する必要がありますか。
横からなんですが、市井の内科医さんが開業医だと勘違いしてません?
でなければお節介ですが。
役に立ってない、という事は決してありません。
昨年2月からコロナの患者さんの受け入れ、診療体制の整備、地域内の医療機関の協力について、都道府県医師会や市郡医師会の果たした役割は多大です。地方の医師会がなければ今回のコロナ対応は絶対に不可能です。一般の人に伝わってないのはニュースで取り上げられる事がないからです。
ただ、日本医師会の幹部、特に中川会長の態度は目に余ります。国難に対して国民の生命を人質に取り、金の無心や既得権益の固守に走る浅ましい姿勢には一切弁解の余地がありません。中川会長のせいで日本医師会の信用は完全に失墜しました。
そんな会長を交代させる声は小さく、むしろ幹部がかばってます。
医師会や開業医叩きが続くのはやむを得ません。悔しいですが、開業医に雇われる勤務医も叩かれるでしょう。
これは医師会が自らの行いで招いた報いです。今後は医師が地道な努力で信用を積み上げ直すしかないでしょう。もう二度と取り戻せないかもしれませんけれど。
あなた方が反抗的かつ統計的信頼性がないから
「実績監視システム」を用意されてしまったんとは思わないんですか?
はてさて例年のインフルエンザワクチンと違い今回のコロナワクチンは国がタダで配布してるんじゃなかったでしたっけ?
国内入荷数に限りがありナルハヤ全員接種を目指す(実現するとはいってない)以上、調達窓口&都道府県への分配担当たる国がワクチン使用状況確認&在庫把握を限りなくリアルタイムに近く必要とするのは論を待たないと思ってましたが…?
まさか「好きに打つからこっちの都合に合わせてワクチン言うだけ寄越せ」的な??
全国レベルのシステム導入は無理です。不可能。
本来、技術的にはとても簡単なシステムです。
マイナンバーを使うのには意味不明な制限がありまくるし、大規模システムを導入する際の利権は凄すぎて、統一システムなんてとてもとても。
アメリカでは薬局ごと、病院チェーン(Kaiser Permanente とか)ごとにシステムを作ってます。地方自治体のシステムもあったはず。
日本だとドラッグストアチェーン、系列病院ごとにシステムを作らせると合理的だったかもしれませんね。
システムについてですが、現状を見るに
・素人目にはVRSを適正運用すれば当面事足りると見える。
・素人目には上手くやっている自治体もある様に見える。
・VRSに関して(おそらくV-SYSも込みで)、市井の内科医さんは
>正直、現場にいる人間としては「え~かげんにせ~よ!」と言いたい
そうだ。
・神戸市はVRSの入力数が実施分の7割程度であったらしい。
・明石市はVRSの入力がかなり遅れていた様だ。
首相の公言した1日の接種回数目標値が100万回だそうで、現状大幅に超えてきている様に見えるので、政府が1日100万回を前提に準備していたなら在庫がどんどん薄くなるのも「それはそうだろう」という感想しかない。
屋上に屋根を架す日本人気質を考えると、自治体の公務員は「足りないより余る方がいい」と考えそうであるし、国側の公務員は「結果死蔵なぞとんでもない」と考えるのもまたそのとおり、でしょう。
国益を考えると、今は既に有るVRSを有効活用すれば良いだけかなと思います。
VRSのデータ引っ張ってみました。
行数が多いと言っても「”要素”:データ」が7つ並ぶ程度のCSVを新聞記者達が誰も集計できなかったとはさすがに思えません。
コピペ記事ばかり書いてる記者なんかは英数字記号が並ぶデータ見て目ん玉潰れたかもしれませんが、各社最初から政府批判の体で叩けるもの叩く紙面作りだったんでしょう。
新聞社は戦争煽ってた戦前戦中とやること何も変わっていない。戦後の反動で左巻きエリートが入社していたせいでいっちょ前に社会の公器ヅラしていたのが、元の賤業に戻りつつあるのかもしれません。
エクセルの行数の上限を超えるからでは?
うーん、昨日時点で行数は32,698だったから、「xls」の65536行、「xlsx」の1,048,576行にはまだまだ余裕があると思うのですけれどもねぇ…。
上限を超えているのはエクセルの行数じゃなくて記者の皆さまのキャパだったりして…。
なるほど、不勉強でした。
でも、xlsの上限はそのうち超えそうなんですね。
都道県:47
性別:F・M・U(?)の三種
年齢:65歳以上・65歳以下・UNK(?)の三種
接種回数:1回・2回
の組み合わせで最大846行、それぞれに接種数が入っています。
以上の組み合わせ×日数ですから
XLSだと77日分
xlsxだと1239日分
実際の組み合わせ平均は350行だからその倍くらい。
Google BigQuery なら、10億行は扱えますね。
https://stackoverflow.com/questions/32917104/bigquery-row-limits
操作も Excel 並に簡単ですが、まあ、アナログなメディアの方は自分では使えなさそうですね….
桐生市では、正式に、高齢者の2回目接種の延期が出ました。
7月の供給量が前月の1/3になるそうです。
このため、1回目の接種が終わった人を優先するそうです。
自分の勤めている施設では、7月10日以降のワクチンの予定が立たないと
連絡を受けました。
80名強の入所者の予定が立たなくなりました。職員も同時に接種していたので
同様の処置のようですね。ファイザーの場合42日を超えての2回目の接種については
効果が下がるようですね。
桐生市の場合、6月末までの間で高齢者の1回目の接種率が57%だそうです。
結局、接種スピードを上げることに色気を出した結果が、
「7月いっぱいで高齢者の接種完了」ができなくなったようです。
少なくとも42日が来る前に2回目が打てるといいのですが・・・。
「自民王国」群馬県でこんな具合になってしまいましたね。
どうしたらいいんでしょうね~?
明石と同じようなことになっていないか(VRS入力遅れ)桐生市に確認されてはいかがでしょう。
>ファイザーの場合42日を超えての2回目の接種については効果が下がるようですね。
これは考えにくいですが、どこの情報ですか?
厚生省の書類なんですが、24日~42日の臨床試験データは73.3%とのこと。
それ以上の臨床試験データは十分にはないとのことです。
そこからすると接種間隔があくことでの有効性が下がっていますからその先も下がると考えられますね。
通所のワクチンの有効率に近づいたので臨床試験をあきらめた可能性はありますね。
いずれにしても、42日以内が望ましいようです。
確認させていただきたいですが、それは一回目を打ってその日数経ったときの有効性の数字ですか?
ならば心配いらないと思いますよ。
別の資料かもしれませんが、
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_G100_1.pdf
これのp48あたり。
それともその日数が経った後に二回目を打って、二週間ぐらいたったときの有効性でしょうか? それでしたら、可能ならリンクを提示していただきたいです。
65歳未満の人が接種できないならまだしも、住基台帳による推計人口や国勢調査人口等で、国・都道府県も各市町村の高齢者人口の概算値は把握しているはずので、高齢者分が配り終えているはずの6月末時点で高齢者分のワクチンが半分近く足りないというのは、基本的に考えられないと思います。しかも、群馬県全体では高齢者の一回目接種率7割超えてますし。言っちゃあれですが、あなたのお住いの市の接種体制に何か問題があるのでは?
嬉しそうに書かれていますが、明石市長同様に高圧的に命令したり左派政党の首長なら優先されるもんなんですかね?
自民王国だから優先されるものでもないのは当たり前だと思うのですが。
やはりかつての民主党政権のようなものは二度と政権とらせてはいけませんね。
コロナは全国どころか全世界の問題なのに、「自民党王国なのに〜」とか言ってる時点で薄らな意図を感じます。
群馬県への高齢者向けワクチン供給は、6月末までに108%供給されているそうです。
https://www.pref.gunma.jp/contents/100205412.pdf
なお、桐生市の64歳以下への接種券の送付は、6月23日だそうです。
https://www.city.kiryu.lg.jp/kurashi/kenko/kansensho/1017961/index.html
ちなみに、安中市の状況は以下の通りだそうですが、桐生市はどうなのでしょうか?
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/307906
TY 様
情報共有ありがとうございます。
安中市の状況は、正に合成の誤謬そのものですね。
という事は、群馬県の調整能力に決定的な問題があるという事です。
何でも国に文句を言うよりも、本来機能を果たしていない県にクレームをつけるべきでしょうね。
日刊ゲンダイも週刊現代も極左に近い左翼、なぜ現代グループは左翼なのでしょうか?
文春は今は相当左ですが、一時期は右でした。
現代グループは一貫して左翼路線を突っ走っております。
駅の売店でも、いかにも左翼風の人は、日刊ゲンダイに手を伸ばしております。
東スポの足元にも及ばない内容ですが。。
野良犬はもうにっぽんではもう絶滅種。野良猫は今もにっぽん中に至る所に生息闊歩してます。保健所は野良犬は捕獲するが野良猫には手が出せない。この曖昧な対応が。何かを連想させるのは私だけでしょうか
ぽんぽん丸さま
もしかして、狂犬病なるものをご存じないのでしょうか?
まず、御手元のスマホ・パソコン等でご確認する事をお勧めします。
注)日本では野犬狩りによる捕獲及びペット飼育者に対し飼育する犬への
狂犬病予防ワクチン接種を通して、かなり症例は少なくなりました。
もし外国に行かれたいと思うなら、狂犬病の予防注射をお勧めします。
私も新宿会計士様に習って、ワクチン接種回数について自分なりのサマリーを作成しようと思い、データをダウンロードしてみたのですが、ndjson形式のデータをCSVデータに変換する方法がわからず、四苦八苦しております。
もしどなたか詳しく方法を知っている方がいらっしゃったらご教示いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
ネリチャリ 様
いちばん簡単な方法は、Windowsなら右クリック→「プログラムから開く」→エクセル、ワードパッド等を選択、で開けます。
どの行も基本的に要素は同じなので、面倒ならエクセルのsubstitute関数やright関数、left関数などを使って文字列自体から要素を取り出すのが一番良いと思います。
{“date”:”2021-07-05″,”prefecture”:”47″,”gender”:”U”,”age”:”UNK”,”medical_worker”:false,”status”:2,”count”:6}
ちなみに、
都道府県:=MID(セル,36,2)
男女:=MID(セル,50,1)
年齢:=MID(セル,60,3)
回数:=MID(セル,97,1)
接種数:=MID(セル,FIND(“count”,セル)+7,FIND(“}”,セル)-FIND(“count”,セル)-7)-0
接種日:=MID(セル,10,10)-0
で出てきます(上記の「セル」は実際に値を入れているセルの番号を入れてあげてください)。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
ダウンロードしたファイルの拡張子をndjsonからcsvに変更し、そのままエクセルで開くとテキストインポートウィザードかPower Queryが立ち上がるので、区切り文字にcsv既定の,(カンマ)に:(コロン)を追加して開けばOKです。
libreofficeでも同じ手順で大丈夫です。
なお、書式的には固定長なので、同じくテキストインポートウィザードで固定長を選択肢、お好みの位置に区切りを付しても同じ結果が得られます。
この手順はjson一般に通用する方法でないので念のため。
こういうのでどうぞ。
https://www.privatedaddy.com/ndjson_to_csv
上記のサイトだとエラーが出てしまいました。
こちらのサイトをお使いください。
https://www.convertcsv.com/json-to-csv.htm
一応使い方を書いておきます。
1. https://vrs-data.cio.go.jp/vaccination/opendata/latest/prefecture.ndjson から
prefecture.ndjson
をダウンロードする。2. https://www.convertcsv.com/json-to-csv.htm にアクセスする。
3.
Step 1: Select your input
のChoose file
->Choose file
で上のファイルを指定する。4.
Convert JSON to CSV
ボタンを押す。5.
Download Result
ボタンを押して結果をダウンロードする。新宿会計士様はじめ、皆様、ご指導ありがとうございます。エクセルの関数を使った操作なら仕事でよく使いますので、やってみます。
色々問題は出るでしょうけど走りながら考えるしかないですね。
マイナンバーが使えない現状でワクチン接種証明のことまで考えてきちんとやりすぎた、ってところでしょうか。
我が家の事情なので拡大解釈しても誤差が大きいのですが、私と家内は来週に2回目の接種予定です。
息子は医療関係者枠で5月に接種済、娘夫婦は職域で8月上旬に完了予定。
お盆には全員集まってカラオケ大会でもやるつもりです。
札幌市。7/7からの基礎疾患ありの予約が絞り込みされました。
ファイザー:供給量減により予約停止
モデルナ:予約可能
モデルナは中心街から遠いからアクセスがorz
9時から予約頑張らないと
VRSについて、うちのワクチン対策室を見ても一杯一杯なので、事務が滞ってるんだろうとばかり思ってましたら、実は医療機関から予診票を回収してなくて入力が遅れてて、回収チームの応援依頼が来ました。
うちの自治体も配分されるワクチンが足りなくなる見込みになったので、慌てて対応する、ってところなんだと思います。
詳しくは分からないのですが、医師会との取り決めでは、接種の翌月に提出してもらうことになってたらしいです。
そもそも七月中に高齢者を…となったときに医師会に頭を下げまくって協力をお願いしてたので、諸々の条件は先方のいいなりでなんとか、としてたのが響いてきてるんだと思います。
しかし、対応が遅いと批判されても文句はいえませんね。
田舎の一市民さま
※以下は部外者である私の想像です。
ワクチン不足の混乱は、ワクチン流通の仕組みを末端までキチンと分かってもらえてなかったために生じていると思います。このワクチンは、無料(国費負担)ということで、接種担当の医療機関には、ワクチン発注は、接種実績とは別に、概略推定数で良いと思われていたのではないでしょうか?でないと予診票の回収は翌月でも良いなんて考えにはならなかったはずです。
ところが実は、この予診票は、トヨタ生産方式におけるカンバンと同様の、次のワクチン配給のための発注書(たとえ無料であれ)でもあったという訳です。それで慌てて河野大臣が「VRS入力を早く!」のような指示を出さざるを得なくなったのではないでしょうか?
田舎の一市民様
はぐれ鳥様
横から失礼いたします。
おそらく、はぐれ鳥様のご想像通りなのではないかと思います。と言いますのも、これまで(通常)の予防接種後の手続きは以下のとおりとなります。
1 予防接種を行った医療機関が予診票と請求書を市町村に送付する。
2 市町村は医療機関に予防接種の費用を支払うとともに、市町村に備え付けてある予防接種台帳に予診票に書かれた接種記録を入力する。
3 市町村は都道府県に予防接種を行った数を報告して、補助金を申請する。
4 都道府県は市町村に補助金を支給する。
5 都道府県は厚生労働省に管内市町村の予防接種数の取りまとめを報告し、補助金を申請する。
6 国は予防接種の数を集計し、都道府県に補助金を支給する。
この事務の流れであれば、よほど資金繰りに困っていたり、年度末の会計を閉めなければならないタイミングとかでなければ、医療機関は急いで予診票と請求書を市町村に送付する必要はありません。回収は翌月でも問題ないでしょう。
一方で、このような事務の流れでやると、当然ですが全国の予防接種数の記録が厚生労働省に集計されるまでに、これまで数か月かかるといわれていました。これでは、流通状況はおろか、これまで全国でどれほど接種が進んでいるのか政府は全く把握することができません。
そのため導入されたのがVRSなわけでありますが、ここからははぐれ鳥様のご想像どおり、一部の市町村は従来のやり方で問題ないと考えてしまったのでしょう。(ただでさえ忙しいのに、必要性を感じなければ、市町村もわざわざ回収を急がせるのも面倒です。)
通りすがりの地方公務員さま
ご教示有難うございます。
それにしても、ここでも日本の100点主義の弊害が表れていると感じます。日本で革新的試みがなかなか実現しないのも、電機・電子製品などが価格競争力を失って国際競争に敗れたのも、そして役所の業務効率化が進まないのも、何事にも完璧を要求し些細なミスをも許さない日本の社会風潮に原因の一端があると感じています(無論、良い面もあるのですが)。
今回も、詰まらないミスを大騒ぎするマスコミとそれに悪乗りする野党などの存在が、実務でご苦労なさる方々に様々な足かせを課し、このワクチン接種開始を遅らせたようですが、ホントこのような悪しき風潮を排除し、60点主義で前に進めるようにしないと、このままでは日本はホントにダメになります。最後は、老人の繰り言になってしまいました。スミマセン。
田舎の一市民 様
はぐれ鳥 様
通りすがりの地方公務員 様
なるほど。そういう事情があったのですね。
「問診、記録、時々注射」で終わっていて、予診票は患者さん本人かクラークさんに渡しっぱなしでしたから、その後の事を全然知りませんでした。
勤務医だと請求の事を気にかけなくても困りませんので、そのような流れを知る機会がないのですよ。給料の出どころなのにね。
できればこの話、先週金曜日の↓ のコメントで知りたかったです。現場の事情も知らんくせにやたら公務員を攻撃する変な人に絡まれちゃったので。
↓ ↓ ↓
https://shinjukuacc.com/20210702-04/#comments
市役所、町村役場の職員の皆様、保健所の職員の皆様、病院の事務方の皆様、いつもお世話になってお世話になっております。お忙しい中お疲れ様です。ありがとうございます。
あと何ヶ月か、ワクチンの仕事でお世話になります。
とある福岡市民 様
はぐれ鳥 様
通りすがりの地方公務員 様
皆さん返信ありがとうございます。勉強になります。
先ほど部内の応援対応の検討で聞いた数字では、週あたりの接種数が多い週で当市の人口の8パーセントくらいにとのことでした。(集団接種除く)
一日あたり1%超えてるので全国で一日あたり100万人超える、ってのは大体いい線なんだろうな、と思います。
匿名 さま
開業医の先生方に関して言えば尊敬している点もあって、第一に医者である前に経営者だということです。だから国や世間が何と言おうが、目先の経営を考えたら、あの対応にならざるを得ない、第一波の時点だとコロナが出たと噂が飛んだだけでクリニック閑古鳥泣いたらしいっすから。下手に協力してクリニック潰れたら誰が補償してくれんだ、エッ!てなもんです。医師会は兎も角、自営業者は綺麗ごとじゃ動きません。
あと、マスゴミもそうですが医師会を弁護士会的な組織と誤解したり、例えば勤務医と開業医を「医者」と一括りにして話を進めようとすると、話がおかしくなるんだと思いますね。
今、開業医がワクチンに協力的なのは、数打てば結構いい実入りになるからで、別に使命感からじゃあない。逆に言えば、ニンジンで釣れば何とでもなるわけで、ある意味、非常に扱いやすい。流行初期の政府はスイッチを押し間違えたんですな。