どちらも「一方的に」韓国が助けを求める協定
先週末、日本政府が提供したアストラゼネカ製のワクチンが台湾に届きました。これを受け、花束が日本の台北代表処に送り届けられているという嬉しい話もありましたが、ここでふと感じたのは、「相手国を支援して感謝されるケースもあるのか」という素直な驚きです。そして、ワクチンといえば「ワクチンスワップ」なる構想があります。通貨スワップとワクチンスワップ、共通点があるとすれば「一方的に助けてもらうことを企図したムシの良い構想」、という点でしょう。
目次
支援して感謝する国恨む国
台湾の一般市民から花束が続々!
わが国が公的接種では当面使用しないとされる、英アストラゼネカ(AZ)製のワクチンを台湾に供与したという話題は、先週の『私たち日本の大事な友人である台湾に送られるワクチン』、『ワクチン台湾提供が「6月4日」に実現したことの意味』などで詳しく取り上げました。
また、昨日の『台湾に続き、「友好国」にワクチンを優先提供する日本』では、それに対する感謝の気持ちとして、台北にある日台交流協会台北事務所に台湾の人々からたくさんの花が贈られた、などとする話題を紹介したところです。
もちろん、今回の台湾へのワクチン提供は、「大事な友人を優先した」というしょうしているものの、外交的・政治的な狙いがゼロというわけではありません。少しきつい言い方をすれば、「政治的打算がないといえばウソになる」、という言い方をしても良いかもしれません。
というよりも、政府のあらゆる行動は、わが国の国益を最大化するために振り向けられねばならず、外交もその例外ではありません。今回、貴重なワクチンを124万本も外国に提供した以上は、その「見返り」を期待するのは、政治的には当たり前の行動です。
ただ、こうした冷徹な現実の反面、台湾は政治的打算を超えて、日本が本当に困ったときに、さまざまな支援を申し出てくれた、本当にありがたい友邦である、という側面があります。
見たところ、今回の台湾へのワクチン提供に関しては、反発の声がほとんど出ていない状況にあります(※一部には例外もあります)が、これも「政治的な見返り」以前の国民感情のレベルで、台湾に良い感情を持つ人が多いという仮説に説得力が生じるゆえんでしょう。
「支援したら感謝される」ということに感動を覚えた
いずれにせよ、私たち日本が台湾に貴重なワクチンを提供したことは事実ですが、これに対し台湾の人々は花束で歓迎の意を表してくれた、というわけです。「支援をしたら感謝される」ということに感動を覚えてしまったのは、やはり、感覚がマヒしているからでしょうか。
こうしたなかで真っ先に思い出したのが、日本が東日本大震災で深く傷ついた直後の2011年10月、ときの野田佳彦首相が下した、日韓通貨スワップの大幅増額という決断です。
当時、日本は韓国に対し、二国間通貨スワップ(英語の ”Bilateral Currency Swap Agreement” を略して「BSA」と呼ばれることもあります)を、総額で130億ドル分設けていました(内訳は米ドル建て100億ドル、日本円建て30億ドル相当額)。
わかりやすくいえば、韓国が外貨不足に陥った際、韓国ウォンを担保にして、日本が韓国に対し貴重なドル資金・円資金を貸与する、という契約のことです。契約の詳細条件については明らかにされていませんが、一般に交換レートはその日の外為市場から決定されるようです。
なぜ韓国は日韓通貨スワップを必要としていたのか
どうしてこんな協定が必要なのか。
当時、韓国は李明博(り・めいはく)政権下で露骨なウォン安誘導政策を行っていました。これは、行き過ぎたウォン高局面において、自国通貨ウォンを売り、外貨(米ドルなど)を買い入れるというオペレーションです。また、買った外貨は高利回りだが流動性が低い資産に投資されていたようです(※)。
(※なお、韓国の外貨準備高を巡る不透明さやさまざまな疑惑などについては、『韓国が外貨準備高のうち1573億ドルを「積極投資」』や『「韓国の外貨準備に多額の株式」疑惑に問題はないのか』などで詳しく議論していますので、本稿では繰り返しません。)
すなわち、韓国の通貨当局は、自国の輸出企業を助けるために、為替相場のボラティリティ(変動の大きさ)を抑えつつ、相場水準が自国にとって「望ましい」という水準に微調整していたのです。
金融市場が安定しているときには、それでも構いません。
しかし、この政策の怖いところは、金融市場が不安定になり、市場のリスク許容度が低下すると、あっという間に「逆回転」してしまうことにあります。
金融市場では、韓国の通貨は基本的に「新興市場諸国(EM)通貨」に分類され、当時の為替の世界では「NDF(ノンデリバラブル・フォワード)」、つまり市場の制約などが大きく、先渡契約などを用いたヘッジ取引が難しい通貨とされていました。
早い話、韓国ウォンは「いつでもどこでも交換可能な通貨(先進国通貨、ハード・カレンシー)」ではなかったのです(※これについては現在でも部分的にはそうです)。
このため、世界的な金融危機局面では、米ドル、日本円、スイスフランなどの「安全資産」が買われ、韓国ウォンを含めたEM通貨は売り浴びせられる傾向にあります。当然、市場に潤沢に供給されているウォンは、いったん市場の心理が崩れたら、あっという間に値崩れしてしまいかねません。
だからこそ、通貨当局は急いで外貨を売り、ウォンを買い戻さなければならないのですが、残念ながら韓国の外貨準備の多くは流動性が低い資産に化けていたらしく、「買戻」が間に合わなければ、最悪の場合、国内の金融機関などが外貨で負っている債務を返済することができません。
実際の外貨流出額は500億ドル前後
ちなみに著者自身の分析に基づけば、2008年9月のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発する金融危機局面では、韓国の外貨準備は3ヵ月で500億ドル以上減少し、また、国際決済銀行(BIS)のデータ上も、外貨建短期債務が500~600億ドル減少していることが確認できます。
このことは、市場のリスク許容度が低下した際、韓国から真っ先に外貨建て短期債務が引き上げられることを意味しており、2011年の金融市場では南欧国債の信用不安から、やはりリスク許容度の低下局面が生じていました。
これについては、韓国自身が為替介入ポジションを膨らませ過ぎていたことで金融危機が発生したとしても、正直、それは韓国の自己責任という範疇であるはずです。
とくに韓国は、日本が東日本大震災で傷つき、日本企業の生産活動も混乱をきたしているなかで、ウォン安誘導のために通貨介入ポジションを膨らませ、火事場泥棒的に日本企業からシェアを奪っていったわけですから、なおさら日本が助ける筋合いはありません。
ところが、韓国の通貨当局は2011年、日本に対し、臆面もなく「通貨スワップの大幅増額で助けてくれ」などと泣き付いてきた、というわけです。
恩を仇で返した韓国
野田元首相と財務省の国民を愚弄する協定
これに野田元首相(あるいは財務省)は、通貨スワップの規模を130億ドルから700億ドルへと、約5倍以上に引き上げることを決断しました。当時の財務省に掲載された報道発表(※リンク切れ)を再掲しておきましょう。
日韓通貨スワップの総額700億ドルへの拡充について【リンク切れ】
今般、欧州情勢等グローバル経済が不安定な中、日韓両国は、金融市場の安定のため、現行の日韓通貨スワップ拡充が必要であると認識した。
金融市場の安定は、日韓両国経済の安定的成長に大変重要であり、今般の日韓首脳会談での合意を踏まえ、財務省(外為特会)と韓国銀行間で、金融市場の安定を目的とした日本銀行と韓国銀行の間の円ウォン通貨スワップを補完し、金融市場の安定化を目的とする期間1年のドル・自国通貨の通貨スワップ(限度額300億ドル)を新たに締結することとした。
また、本日、日本銀行と韓国銀行の間で円ウォン通貨スワップの増額(限度額30億ドル相当から300億ドル相当、2012年10月末まで)が決定された。
以上の拡充と、現行のチェンマイ・イニシアティブの下での財務省(外為特会)と韓国銀行間の通貨スワップ100億ドルとを併せ、日韓間で、現行の総額130億ドルから、総額700億ドルの通貨スワップの締結となる。
今回の日韓通貨スワップ拡充は、日韓における金融協力の強化の観点から行うものであり、これにより、金融市場の安定が図られ、もって日韓両国経済が共に安定的に成長していくことが期待される。(※以下略)
―――2011/10/19付 財務省ウェブサイトより
「以下略」以降には「問い合わせ先」として、「国際局為替市場課」や「地域協力課」の職員の名前と内線番号が掲載されていますが、いまから10年以上前の話でもあるため、おそらく部局名も番号も変わっていることでしょうから、「武士の情け」で本稿では収録しません。
この「日韓における金融協力の強化の観点から行うもの」だの、「日韓両国経済がともに安定的に成長していく」だのといった財務省の言い分からは、国民を愚弄するような雰囲気だけは、プンプン伝わってきます。まるで日韓通貨スワップは「日韓双方にメリットがある」かの言い分ですね。
日韓通貨スワップは半導体産業にとどめを刺した
くどいようですが、当時の韓国の状況は、「自国通貨の国際化を怠ってきたにもかかわらず、短期外貨借入で経済をまわしつつ、不当な自国通貨安誘導で輸出企業の輸出競争力を高めてきた結果」もたらされたものであり、100%、韓国の自業自得です。
実際、この巨額の通貨スワップを提供したことにより、韓国ウォンの暴落は回避され、適度な円高・ウォン安構造は維持されました。エルピーダメモリが自主再建を諦め、東京地裁に会社更生法の適用を申請したのは、その4ヵ月後の2012年2月27日のことだったことを忘れてはなりません。
いずれにせよ、日本は大震災で産業基盤も傷つき、止まらぬ円高局面で輸出企業が苦しむなかであるにも関わらず、韓国に対して巨額の通貨支援を与えたわけであり、実際、それによって韓国は通貨危機を回避し、半導体王国としての地歩を固めていくことになった、というわけです。
まさに、日本の半導体産業にとどめを刺したのは、野田佳彦元首相のなした日韓通貨スワップだった、と申し上げても間違いはないでしょう。
韓国人が持ってきたのは「花束」ではなく慰安婦像
ちなみに、日本が血を吐く思いをして韓国に通貨スワップを提供したことで、韓国は日本に対し、感謝してくれたでしょうか。ソウルの日本大使館前に、「通貨スワップでわが国を助けてくれてありがとう」と、韓国国民が花束を持ってきてくれたでしょうか?
残念ながら、韓国の市民団体が日本大使館前にプレゼントしてくれたのは、花束ではありませんでした。
日本を侮辱する、あの醜悪な自称元慰安婦像です。
図表 慰安婦像・その他
(【出所】韓国政府HP)
この手の「相手国を侮辱する構築物」が外国公館前に設置された状況を放置すること自体、『外交関係に関するウィーン条約』第22条第2項に違反するものです。
Article22 of Vienna Convention on Diplomatic Relations, 1961
- The premises of the mission shall be inviolable. The agents of the receiving State may not enter them, except with the consent of the head of the mission.
- The receiving State is under a special duty to take all appropriate steps to protect the premises of the mission against any intrusion or damage and to prevent any disturbance of the peace of the mission or impairment of its dignity.
- The premises of the mission, their furnishings and other property thereon and the means of transport of the mission shall be immune from search, requisition, attachment or execution.
(【出所】国連ウェブサイト “Vienna Convention on Diplomatic Relations, 1961” 【PDFファイル】)
この第2項について、外務省による訳では、「接受国は、侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害または公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する」と記載されています。
要するに、「外国公館の前で騒ぐなよ」、「その国を侮辱するなよ」、といった、普通の文明国であれば必ず守るような、当たり前のことがらが記載されている、というわけです。それにもかかわらず、この慰安婦像はいまだに撤去されていません。
慰安婦合意でも「10億円食い逃げ」
そして、慰安婦像が設置された状態を巡っては、2015年12月28日に安倍晋三政権と韓国の朴槿恵(ぼく・きんけい)政権が取り交わした「日韓慰安婦合意」でも「適切に解決されるよう、韓国政府が努力する」ことが謳われていたはずです。
それなのに、文在寅(ぶん・ざいいん)政権下の韓国は、この約束を守らなかったばかりか、慰安婦財団を勝手に解散して合意を破ってしまうという愚を犯しています。
いずれにせよ、これら一連の経緯を眺めると、韓国に対しては相手国を支援しても、「恩を仇で返される」、「最低限の国際ルールすら守ってくれない」、「国内問題の解決を外国に押し付ける」、といったテンプレートが完全に出来上がっていることがわかります。
「野田佳彦スワップ」からの10年、韓国は「保守政権」との触れ込みだったはずの李明博、朴槿恵の両政権、「左派政権」と呼ばれる文在寅政権と、大統領はコロコロ変わっているのですが、韓国が日本に対してやっていることに関しては、まったく変わらないのです。
ワクチンスワップ
勝手に強まるワクチンスワップへの期待
さて、「スワップ」、「ワクチン」と来れば、やはり「ワクチンスワップ」を思い出しておく価値はあるでしょう。
この「ワクチンスワップ」、韓国メディアの報道によれば、昨年12月に保守野党の朴振(ぼく・しん)議員が提案したものらしく、その内容もまた強烈です。
韓国に対して今すぐワクチンを引き渡す
その後、韓国は国内でワクチンをライセンス生産する
生産したワクチンを後日返却する
世の中にはさまざまな協定がありますが、この「ワクチンスワップ」なる構想、相手国にとっては見事にメリットゼロです。それなのに、この「ワクチンスワップ」構想、不思議なことに、今年の春先以降、なぜか韓国で一方的に期待が高まり始めたのです。
そのきっかけは、5月21日に米韓首脳会談の開催が決まったことです。
当ウェブサイトでも過去に触れたものに限定しても、次のとおり、韓国メディアは5月21日の直前にかけて、これでもかというほど、ワクチンスワップに関する期待を膨らませました。。
- 韓国大統領府が「米韓首脳会談の主要議題は韓国へのワクチン提供」と一方的に発表した(『「米韓首脳会談の議題はワクチン」と勝手に発表=韓国』参照)
- 韓国メディアの社説で、(FOIPの「F」の字にも触れずに)「クアッド部分参加」論が堂々と提唱される(『また出た!韓国「FOIP無視・クアッド部分参加」論』参照)
- 韓国メディア、文在寅氏が訪米時に「北朝鮮への独自援助を認めてくれ」などと要求する模様だと報じる(『ワクチンスワップ、D10…一方的に膨らむ韓国の期待』参照)
- 韓国メディアが連日「ワクチン」「ワクチン」とうるさいが、米国側のメッセージを冷静に読むと、どうも「ゼロ回答」にも見える(『韓国の「ワクチンくれ」要求に米国「ゼロ回答」を示唆』参照)
韓国メディアの報道だけを見ていると、まるでこのワクチンスワップが「既定路線」となったかにも見えてしまう、というわけです。
ところが、蓋を開けてみたら、米国が韓国に提供するワクチンは、韓国軍50万人少々に対するもののみに終わりました(『文在寅氏「米国が韓国へのワクチン支援約束」、本当?』等参照)。
また、その後は米国から韓国に対するワクチン提供などの続報もいくつかあるのですが、残念ながら、韓国では、まだ全国民に行き渡るだけのワクチンは確保できていないようです。
貴重なワクチンは「友好国に」提供すべき
さて、冒頭でも紹介した昨日の『台湾に続き、「友好国」にワクチンを優先提供する日本』では、日本政府が台湾以外にも、ベトナムやマレーシア、太平洋島嶼国などに対するAZ製ワクチンの提供を検討している、という話題を紹介しました。
その際に紹介した、日経電子版に6月5日付で掲載された『ワクチン、ベトナムへも提供 政府調整』という記事によれば、日本政府がワクチン提供にあたって検討しているのは「感染状況」と「日本との関係」だ、などと記載されていました。
この情報が正しければ、「ワクチンの必要性がどれだけ切実か」という視点に加え、「その相手国が日本とどんな関係を持っているか」という視点で、日本がその国にワクチンを提供するかどうかを決める、というわけでしょう。
とても正しい判断です。
昨日の時点では申し上げるかどうか悩んだのですが、もうこの際、ハッキリと申し上げておきましょう。
韓国に関しては、他国を差し置いてまで貴重なワクチンを提供するだけの緊急性もなければ、それをやるだけの「日本との良好な関係」もありません。
個人的な主観に基づく優先順位でいえば、COVAXファシリティの「1次配分リスト」(THE COVAX FACILITY【※PDFファイル】)に掲載されている142ヵ国のなかでは、おそらく141番目くらいが妥当でしょう(そして北朝鮮は142番目くらいが妥当でしょう)。
ロンドンG7は?
さて、日本にとってのひとつのリスク要因があるとしたら、ロンドンG7首脳会合でしょう。
今年のG7では、主催国である英国が韓国などを「ゲスト国」として招いているため、G7メンバー国でない韓国の文在寅氏もロンドンを訪れる見通しであり、その際、菅義偉総理大臣が文在寅氏から直接、ワクチンの提供を懇願されるという局面は想定されます。
菅総理と野田元首相を比べるのは大変に失礼ではあるのですが、それでもロンドンG7のサイドラインで日韓首脳会談が開かれる可能性はゼロではありません。
ただ、これについては共同通信が土曜日、こんな記事を配信しています。
政府、日韓首脳会談を設定せず G7開催時、歴史問題で
―――2021/6/5 21:03付(2021/6/6 10:34更新) 共同通信より
共同通信によると、ロンドンG7会合に向けて、日本政府は「事前に日韓首脳会談を設定しない方針を固めた」と、「複数の日本政府筋」が5日、明らかにしたと報じました。
「日本政府筋」という表現の微妙さはさることながら、この報道が事実であれば、米国や韓国などが強く望まない限りは、おそらく日韓首脳会談自体は見送られる、というのが現時点の見通し、ということなのでしょう。
この点、『「日韓」と「日米韓」を明らかに分けて考える日本政府』などで述べたとおり、現在の米国は「日韓」と「日米韓」を明らかに分けて考えているフシもあるため、米国としては「『日米韓3ヵ国連携』さえしっかり運営されるならば、日韓関係には介入しない」という点を個人的には期待しています。
ただ、この共同通信の記事が事実だとしても、個人的にはやや「引っかかり」もあります。先月のG7外相・開発相会合では、訪英した茂木敏充外相が、同じくゲスト国の外相として訪英した鄭義溶(てい・ぎよう)韓国外交部長官との間で外相会談を持っているからです。
この点、日米外相会談自体、『日韓外相会談、唐突ながらも内容に「サプライズ」なし』や『日韓外相会談の発表自体「後回し」にされたことの意味』などでも触れたとおり、端的にいえば中身がなんにもない、まさに「会って話しただけ」の代物に終わりました。
しかし、このような会談が開催された理由としては、一部では「茂木敏充外相はアントニー・ブリンケン米国務長官の『顔を立てる』意味で、形だけ会談に応じた」、などとする説も報じられています。つまり、米国が「日米韓」連携を重視するあまり、日本に対し韓国との会談を要請した、という可能性です。
このように考えていくならば、日韓首脳会談が実施される可能性は、本当にゼロというわけではないでしょう。
いちおう、共同通信によれば、「歴史問題で韓国から実効性のある打開案は示されていない」ことが、日本政府側が「日韓の首脳対話に臨む環境は整っていないと判断した」理由だとしているのですが、このあたりは引き続き注目の価値がありそうです。
もっとも、もし文在寅氏から「日韓ワクチンスワップ」を懇願された場合には、菅総理にはぜひ、そのことを全世界に向けて発表していただき、「日本は断ったけどな!HAHAHA!」といった暴言を吐くくらいでちょうど良いのではないか、などと思う今日この頃です。
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報道機関は大きく取り上げませんが、厚労省から先週こんな発表が出ています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19070.html
(国際貢献とはいかにもカスミ官僚の好物なことばです ...)
先日、「covaxは物納を想定していないと思う」と書いたものです。
この記載を読むと、COVAXはもう少し支援国のニーズに柔軟なのかもしれませんね。
「COVAXを経由せよ」論は一定の説得力があったということのようです。
紹介をありがとうございました。
しかし、このページよく見つけられましたね。
韓国は米国や中国から助けて貰えば感謝するし、逆に日本から助けて貰う事は屈辱です。
日本では、こういった韓国の特性を「事大主義」と「恨の文化」と称し説明されてきました。
つまり韓国が恩を仇で返してくるのは「報復」「復讐」なんですね。
但し、韓国には関わるなという意見に私は同意出来ません。何故なら日本が強くなれば良いだけの事ですから。
米国から見ても地理的、経済的に韓国よりも日本の方が遙かに重要であり、仮に日本が中国側に付いた場合、米国は白旗を上げる事になるのではないかと思える程です。
もし韓国の蝙蝠外交を日本がやれていたら日本の国益に大いに貢献したのではないでしょうか?
いつか「憲法改正」という会心の一撃で全てひっくり返したいですね。
> もし韓国の蝙蝠外交を日本がやれていたら日本の国益に大いに貢献したのではないでしょうか?
日本はFOIPの様な明確な価値観に基づいた外交を行うべきです。
蝙蝠外交は日本の信用と名誉を著しく毀損し品位を貶める行為です。
また、アメリカに対して中国を駆け引きの材料に使うのは言語道断です。
同盟関係に致命的なダメージを与え、日本の安全保障を危機に陥れます。
中国の思う壺でしょう。
仮に日本が中国側に付いた場合、米国は日本(だけ)をもう一度全力で叩き潰すでしょう。
もし韓国の蝙蝠外交を日本がやったら日本は全世界から信用を失うでしょう。
国益の大前提となる「自由と民主主義」は、信用が無ければ成り立ちません。
>もし韓国の蝙蝠外交を日本がやれていたら日本の国益に大いに貢献したのではないでしょうか?
日本人と韓国人は異なる環境で異なる生存戦略を身に着けてきた異民族であり、
どちらもお互いの真似は完全には出来ない。
日本が韓国の外交を真似ようと思っても、日本人の伝統的なモラルに背く要素が
余りにも多過ぎて中途半端になってしまい、効果が出ないか、状況を無意味に
悪化させるだけだろう。
でもその違いを理解できていないのがアメリカやヨーロッパ諸国なのです。
特にアメリカはさんざん騙されて大使まで切りつけられてもまだ理解できていないようです。
バカなのか我慢しているのかどちらかでしょうけど。
多分前者では無いかと…。
誰か忠告してくれる人はいないのでしょうかね。
居ないのでしょうね。
日本は日本なりに中国と対峙せざるを得ませんが戦前の轍は踏まないようにアメリカと歩調を合わせる必要があると思います。
どこまでもお人好しで、話せばわかると信じて疑わない日本人とか、時間を守れない多くのアジア諸国とか、どんな民族・国民にもそれなりの弱点があるのだと思います。
七つの海に沈むことなき大英帝国から苦心して独立したアメリカ合衆国の成立からして、半万年属国の朝鮮/韓国を理解するのは至難を極めるでしょう。
USAを擁護する意図はありませんが、アメリカ人はアメリカ人なりに努力しているとは思います。傍目にはバカでしかないのですが、大抵の民族/国民は宿痾を抱えています。
朝鮮に関しては、擁護の意図は元よりありませんし、勝手にしろとしか。
皆さまおはようございます。韓国人と違い、台湾人は日本人と同じで礼と感謝を知っている方々だと思います。台湾の日本大使館相当の玄関先が花束で埋もれ、感謝のコメントが嵐のように来ていることは既報の通りですが、そんな中、下記のコメントは笑えました。
「よっしゃ、俺は星野源を許そう! 😆+6」
加油 台湾!!
ワクチンも、消極的制裁でいいと思います。
日本が併合して環境を整えてしまったために、気持悪い半島生物の棲息数が大幅に増え、世界中に大きな迷惑をかけています。せっかくの機会なので、せめて併合前まで棲息数を減らせればと思います。
これも仏罰でしょう。
仏罰でなければ、倫理的霊的に生まれ変わって、黒茶色のカサコソ動く○○○○くらいからやり直して欲しいです (○○○○さん、変なものと一緒にしてごめんなさい)。
イーシャさま
現実に感染者数や死者数から想定して、世界的に韓国の優先順位は、高くないと思います。
それでもワクチン乞食なのは、韓国国内の政争と日本に負けないためだと思います。
そこで日本から供与したら、「韓国は日本に勝ったニダ」になるに決まってますよね。
だんな 様
この機会に、サムスンを潰すとか、追い討ちをかけるニダ。
韓国を助けないのは、「おまエラ不要だから」という意思表示でもありますね。
イーシャさま
韓国は簡単に潰れても、サムソンは中々潰れないニダ。
潰すんでは無く、韓国から取り上げるとか、別の方法も考えた方が良いニダ。
スビバセン。
英国が韓国などを「ゲスト国」として招いている
を
英国が韓国などを「ゲス国」として招いている
と誤読してしまいました。
韓国"など"、とはヒドイ言いようですね。。。
他のゲスト国に失礼すぎますね。
野田スワップは東日本大震災で滅んだ日本が助けを求めて差し出した手をとってやったものニダ。罪人である日本の手をとってやった韓国の徳に感謝するニダ!
そういえば、残りの朝鮮半島出身労働者に関する判決が10日に出るらしいですね。その直後に日韓首脳会談を開いて既成事実化してこないところをみると、やっぱり日米とはこれ以上あまり会談したくないんだなって感じ。
スワップとは
>一方的に助けてもらうことを企図したムシの良い構想
いや、お言葉ですがそれは考察が浅すぎます。そこは当然でかつ、「援助しておきながら対等関係を偽装出来る」が韓国式スワップの真髄です。
日本から通貨スワップをせしめても、もしアメリカからワクチンスワップをせしめても、韓国は今回の台湾のような感謝の意は示しません。
スワップは対等ですから感謝など不要なのです。
韓国の頭の中には序列しかないのです。スワップという仕組みで本来上位であるはずの日本やアメリカと対等になれるというのは痛快でしょう。自分が困っているくせに、なぜかそんな自分が嬉しいことをしたがる。まあ、要するに困ってなどいないのですよ。韓国のコロナは危機的状況ではありません。ワクチン調達が滞って、単に政権与党が苦境なだけです。
韓国はまだ苦境にはない。だから日本にもセルフチキンゲームを仕掛けたりする。まあほっときましょう。
日本からの援助を仇で返した話は、アジア通貨危機の際、韓国がIMFに救済を求めた事案を忘れてはなりません。
朝鮮脳は、日系金融機関のサポートを蔑ろにして、日本が資金を引き上げたせいになっています。
朝鮮人は、騙して利益を得る事を「自分の能力」として、自慢する民族です。
今回の米韓首脳会談でアメリカからワクチンを供与してもらいましたが、米韓軍事演習は再会されないでしょう。また4兆円越えの企業投資についても、実際に始まるまでは信用出来ないと思います。
G7では日韓の(というか韓国の)待ち伏せ立ち話にも応じない、と出てましたね。どうせ会っても、文大統領は
何も具体的な話を持って来ないんたから、会う必要無しです。警護はガッチリガードして下さい。相手を突き飛ばしてもいいですよ。中国みたいな(相手は報道陣だったか)。
日本にはまだ未使用のAZワクチンが1億回分残ってます。マレーシアやベトナム、追加の台湾、ASEAN、島嶼国、COVAX(除く南北)の順に分配すれば良いと思います。なお、北朝鮮には拉致日本人が居るから、送れという方が居ますが、全部高官、労働党幹部が接種します。渡してはいけないです。
北朝鮮には拉致日本人が居るから、送れという方が居ます・・・誰だ!そんな事を言うのは!?
匿名z様
某野党、マスコミ、偏狭なジャーナリスト、在日、その他ほら、貴方のソバにも、、、(失笑)。
拉致被害者を全部返してよこしたらワクチンを供与してやる、というのは案外悪くないアイディアかもしれませんよ。確か、医薬品などは制裁対象から除外されてたはずですし。
もちろん、口約束だけで実行してはダメです。拉致被害者を乗せた万景峰号が新潟港に着いたら、その帰りにワクチンを積み込んでやるくらいが最低線です。
北朝鮮にしても、中国産ワクチンよりは日本製造のワクチンの方が欲しいだろうと思われるので、持ち掛けたら乗ってくる可能性もゼロではない......かも。
龍さま
北朝鮮は、中国、ロシアからワクチン貰っても良いでしょうが、それこそ注射器が無いとかいう話じゃないかなぁ。
>警護はガッチリガードして下さい。
「虫コナーズ的なもの」でなく「虫コナーズ」を吊るさないといけませんね。
ブンブンブン 蝿が飛ぶ♪ セブンのまわりに利権が咲いたよ♪ 文文文 蝿が飛ぶ♪
今回台湾へ送ったのは124万本とのことで、台湾が必要とするワクチン数からすれば微々たるものですが、あんなに感謝されるとは考えていませんでした。
反して韓国へは湯水のように支援してきたにも関わらず、今の日韓関係があるといことは、韓国への支援・譲歩は日本の国益に反する行為であることを示す事実と言わざるを得ません。
また、韓国の意見を代弁するマスコミ・野党も同類ということになります。こうなると野党・マスコミが必死で東京オリンピックを中止させようとしているのも、韓国の意向を代弁しているのかと勘ぐりたくなります。
ところで、賛成・反対両派とも「しっかり防疫をおこなう」、「感染爆発を招く」等漠然としたキャッチフレーズばかりです。感染爆発を招くと言うならワクチン接種と政府の計画する防疫体制を反映した数値シミュレーションを行った結果の筈であり、まさか勘で言っている筈はないと思うのですが、どちらからもきちんとした説明があった記憶がありません。大物学者や政治家の感傷的な発言ばかりと取り上げないで、両派とも数値を使ってもっと科学的な主張をしてほしいです(政府HPにあるのかも。でもいちいちそこまで探しに行く国民はあまりいません)