【読者投稿】ゲーム理論で考える「韓国は危険な存在」

韓国はなぜ、「中国以外の国」に対して不誠実なのか

当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しており、投稿要領等につきましては『【お知らせ】読者投稿の常設化』、過去の読者投稿については『読者投稿一覧』にまとめています。こうしたなか、本稿では「イーシャ」様というハンドル名の読者様から、一連の「ゲーム理論」シリーズの続編について、再び転載依頼を頂きました。いったいどういう内容のことが書かれているのでしょうか。

読者投稿につきまして

当ウェブサイトでは、2016年7月のサイト開設以来、「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に、おもに政治、経済の分野から話題を選んで執筆した論考を、日々、原則としてすべての方々に無料で提供しております。

また、「知的好奇心を刺激する」という営みのためには、ときとして、自ら文章を書いてみることも有益です。こうした考え方から、「自分もぜひ、文章を書いてみたい」という方からの読者投稿につきましては、常時受け付けています。

(※なお、投稿要領等につきましては、本稿末尾に掲載するほか、『【お知らせ】読者投稿の常設化/読者投稿一覧』等をご参照ください)。

こうしたなか、以前から当ウェブサイトに興味深い論考を多数寄せてくださる、「イーシャ」様というコメント主の方から、以前、「ゲーム理論」に関するご自身のブログ記事の転載依頼をいただいたことがあります。これらについてはそれぞれ、当ウェブサイトでは下記リンクで読むことができます。

今回、その「続編」として、『囚人のジレンマ戦略ゲームが示唆する危険な韓国』というブログ記事についても、転載依頼を頂きました。

本文中の表番号は上記2つの記事との連番だそうです。本稿の前に、前稿、前々稿をご一読いただくと、より理解が容易になるのではないでしょうか。

(※なお、当ウェブサイト側の都合上、記事タイトルを変更しているほか、目次については元記事のものと異なっている部分があり、また、当ウェブサイト側にて一部の表現を修正・削除している箇所もあります。原文に関してはイーシャ様のブログでご確認ください。これ以降がイーシャ様からの投稿文です。)

囚人のジレンマ戦略ゲームが示唆する危険な韓国

月日が経つのは早いものです。

これからお話する内容を最初に考えたのは、2月中旬のことでした。

元々は、近未来への提言とするつもりでした。それなのに、いつの間にか、現実が既に半分くらい進んでいるかもしれません。

まずゲーム理論の基礎的な話をしておくべきだと判断し、2ヵ月以上も書き上げられなかった、著者が悪いのですが。

本稿では、ゲーム理論のシミュレーションとして行われた実験を元に、韓国が「非韓三原則」で済ませてはならないほど危険な存在である可能性について、考えたいと思います。

戦略ゲーム

前稿『ゲーム理論で考える協調関係の構築』では、「相手プレイヤーが協調戦略を取り続ける限り、自分も協調戦略をとり続け、相手プレイヤーが一度でも裏切り戦略を取った場合には、自分は以後、裏切り戦略をとり続ける」という前提で、フォーク定理を紹介しました。

【参考】『【読者投稿】ゲーム理論と「韓国が協調できない理由」

【読者投稿】ゲーム理論と「韓国が協調できない理由」

この前提に用いた戦略は、一度でも裏切った相手には決して協調しないという極めて厳しいもので、トリガー戦略と呼ばれています。

フォーク定理を証明するには使い勝手がよい戦略なのですが、本当に、そこまで厳しい態度を取るのが賢明なのか、気になりませんか?

ゲーム理論の理論的研究からは少し離れて、最も大きな利得をもたらす戦略を、戦略同士を対決させるシミュレーションを通して確かめようとする、戦略ゲームが行われました。

どういうものか、見てみましょう。

アクセルロッドのコンテストと「しっぺ返し戦略」

戦略ゲームで最も有名なものは、アクセルロッドのコンテストでしょう。これは、米国ミシガン大学の政治学者ロバート・アクセルロッド教授が、様々な分野の研究者に呼び掛け、繰り返し囚人のジレンマに対する戦略を募集して、1984年に実施されたものです。

コンテストでは、表11−A表11−Bに示す利得表を用いて、コンピュータープログラムによる総当たり対戦が200回ずつ行なわれ、総利得が競われました。利得表は、前稿『ゲーム理論で考える協調関係の構築』の【表9−A】と【表9−B】に示した、囚人のジレンマの条件を満たしています。

表11−A アクセルロッドのコンテストにおけるプレイヤーAの利得表
 
 
プレイヤーBの戦略 
協調する裏切る
プレイヤーAの戦略 協調する
裏切る
表11−B アクセルロッドのコンテストにおけるプレイヤーBの利得表
 
 
 
 
プレイヤーBの戦略 
協調する裏切る
プレイヤーAの戦略 協調する
裏切る

(【出所】著者作成)

応募された戦略の代表的なものを、以下に示します。ただし、各呼称は本稿の説明上わかりやすいよう著者が勝手につけたもので、一般的な呼称とは異なる場合があります。

戦略名戦略の内容
お人好し戦略常に協調する。
裏切り戦略常に裏切る。
トリガー戦略初回は協調し、相手が協調を続ける限り自分も協調を続けるが、一度でも裏切った相手には、それ以後は裏切りを続ける。
しっぺ返し戦略初回は協調し、2回目以後は、前回相手が選んだ戦略を選ぶ。すなわち、協調した相手には協調を、 裏切った相手には裏切りを選ぶ。
逆しっぺ返し戦略初回は裏切りから始めるが、2回目以後の戦略は、しっぺ返し戦略と同様、前回相手が選んだ戦略を選ぶ。
ときどき裏切り戦略初回は協調し、2回目以後は前回の相手の戦略に応じて、裏切った相手は必ず裏切り、協調した相手には90%の確率で協調し、10%の確率で裏切る。
ランダム戦略毎回の戦略をランダムに決める。

コンテストの結果を、簡単に記します。

お人好し戦略は、よい結果を残せませんでした。裏切り戦略のように、裏切ることにより自己の利得を最大化しようとするプレイヤーに対しては、一方的に相手の利得を増やすだけで、自分の利得にはつながらないのですから、当然の結果といえます。

お人好し戦略は、しっぺ返し戦略のような、こちらの出方に応じて協調してくれる相手とは、パレート最適な解に行き着けるという利点はあるのですが、裏切り戦略を取るプレイヤーが存在すれば、大きな利得は得られません。

裏切り戦略も、よい結果を残せませんでした。

初回に協調を選ぶ全てのプレイヤーに対して、初回だけは最大の利得を得られるのですが、トリガー戦略やしっぺ返し戦略のように報復的行動を取るプレイヤーからは、2回目以後は利得を得られないからです。

裏切り戦略が常に高い利得を得られるのは、お人好し戦略と対戦するときだけです。

トリガー戦略も、最大の総利得を得ることはできませんでした。

最大の総利得を得てコンテストで優勝したのは、しっぺ返し戦略でした。

一見よく似た逆しっぺ返し戦略やときどき裏切り戦略も、しっぺ返し戦略には及びませんでした。トリガー戦略の存在が、大きな影響を与えたと推察されます。

ランダム戦略は、比較対象として参加していたと考えてよいでしょう。

こうした結果を踏まえて、翌年に実施された第2回コンテストには、「打倒しっぺ返し戦略」を目指して、多くの新たな戦略が考案され、参加しました。

しかし、第2回コンテストで優勝したのも、しっぺ返し戦略でした。

こうして、しっぺ返し戦略は、世界中に知れ渡る戦略になったのです。

コンテストに対する批判

アクセルロッドのコンテストを批判する声も、多々あります。

最も大きなものは、「アクセルロッドのコンテストは、無期限繰り返しゲームではなく、有限回繰り返しゲームのシミュレーションだ」というものです。繰り返し回数が200回と予め決まっているのですから、そういう批判が出るのも当然でしょう。

しかし、著者は、この批判は的外れだと思います。

参加者が、「無期限繰り返しゲームが、たまたま200回で終わるだけ」と認識し、その前提で戦略を考えていれば、無期限繰り返しゲームと見做して差し支えないからです。

有限回繰り返しゲームの強支配戦略である裏切り戦略を取った参加者が一部に限られたことが、それを裏付けていると言ってよいでしょう。

むしろ、コンテストの結果、しっぺ返し戦略が余りにも有名になってしまい、ゲームのルールに関係なく、あらゆる場面において最高の戦略であるかのように語る人がいることに、危惧を感じざるを得ません。

しっぺ返し戦略は、一対一の対戦では、負けることはあっても勝つことはありません。自ら先に裏切ることはなく、裏切られることはあるからです。

特に、一方的な裏切りがあった場合の、裏切ったプレイヤーと裏切られたプレイヤーの利得差が大きく、任意のタイミングでゲームを離脱可能な、勝ち逃げできるゲームでは、この傾向が強くなります。

また、対戦相手の行動を誤解する、すなわち、相手が協調したにもかかわらず裏切ったと解釈したり、裏切ったにもかかわらず協調したと解釈する可能性(ノイズと呼びます)を考慮したゲームでは、しっぺ返し戦略は最善の戦略ではありません。

例えば、協調し合っていたしっぺ返し戦略同士が、一度ノイズが入っただけで、交互に裏切り合うことになってしまうからです。

こうしたノイズありのゲームでは、よりよい戦略があることが知られています。

特殊な例ですが、著者もしっぺ返し戦略に勝る戦略を考えたことがあります。

表12−A表12−Bをご覧下さい。これらは、【表11−A】・【表11−B】と比較して、相手プレイヤーだけが裏切った場合の利得と、両プレイヤーが共に裏切った場合の利得が少し大きいだけで、囚人のジレンマの条件を満たしています。

表12-A 非標準的囚人のジレンマにおけるプレイヤーAの利得表の例
 
 
 
 
プレイヤーBの戦略 
協調する裏切る
プレイヤーAの戦略 協調する1.5
裏切る2
表12−B 非標準的囚人のジレンマにおけるプレイヤーBの利得表の例
 
 
 
 
プレイヤーBの戦略 
協調する裏切る
プレイヤーAの戦略 協調する
裏切る1.52

(【出所】著者作成)

プレイヤーAの戦略 a とプレイヤーBの戦略 b の組を、(a, b)で表わすことにしましょう。

上の利得表では、(協調, 裏切り) (裏切り, 協調) (協調, 裏切り) (裏切り, 協調) ・・・ というように、交互に協調と裏切りを組み合わせると、(協調, 協調)を繰り返すより、利得が大きくなります。

例えば、最初の2回の利得の合計は、(協調, 裏切り) (裏切り, 協調) では 6.5 となりますが、(協調, 協調) (協調, 協調) では 6 に留まります。

従って、しっぺ返し戦略の信奉者が増え、他のプレイヤー全員がしっぺ返し戦略を採用するならば、自分だけが逆しっぺ返し戦略を採用することにより、一人勝ちできてしまうのです。

この特殊解は、著者がアクセルロッドのコンテストとしっぺ返し戦略の話を初めて聞いたとき、「こういうのはどう?」と考えたものです(もちろん、他にも考えた方はいらっしゃるはずです)。

残念ながら、このような特殊解は成立しません。現実には、戦略ゲームでは通常囚人のジレンマの条件

  • P:自分だけが裏切った場合の利得
  • Q:両プレイヤーが協調した場合の利得
  • R:両プレイヤーが裏切った場合の利得
  • S:相手プレイヤーだけが裏切った場合の利得

に対して、

  • P>Q>R>S
  • 2×Q>P+S

という条件を加えた標準的囚人のジレンマが用いられるためです。

いずれにせよ、しっぺ返し戦略は必ずしも最善の戦略ではないことを、心に留めておくべきでしょう。

二十周年記念大会と「主人と奴隷戦略」

戦略ゲームで不動の地位を築いたかに見えたしっぺ返し戦略ですが、その地位を揺るがす事件が起こりました。戦略ゲーム『繰り返し囚人のジレンマ』誕生二十周年記念大会でのことでした(2004.10.15  03:00付 WIRED『戦略ゲーム「繰り返し囚人のジレンマ」記念大会開催』参照)。

参加した戦略(プレイヤー)の総数が223であったなか、英国サウサンプトン大学が60もの微妙に異なる戦略を持つプレイヤーを送り出し、そのプレイヤーの一部に利得を集中させる共に、他のプレイヤーの利得を阻害する戦略を編み出したのです。

それは、主人と奴隷戦略と呼ばれるものでした。

サウサンプトン大学のプレイヤーは、対戦の1回目から10回目までの戦略を、モールス符号のように通信手段として利用し、対戦相手が同じ大学のプレイヤーか否かを識別するのに用いました。協調を「山」とし、裏切りを「川」とした、合言葉と言ってもいいでしょう(合言葉を同時に発し、一致すれば仲間という使い方ですが)。

そして、余所のプレイヤーだとわかった相手には、以後、裏切りだけを繰り返し、利得の獲得を妨害する一方、対戦相手がサウサンプトン大学のプレイヤーだとわかったプレイヤー同士は、主人と奴隷の関係になって、主人に対して奴隷は必ず協調し、奴隷に対して主人は必ず裏切ることにより、主人に利得を集中させる作戦を取ったのです。

結果は劇的なものでした。

コンテストの上位3位までを、主人となったプレイヤーが独占しました。同時に、奴隷となったプレイヤーは、総利得が下位のグループに集中しました。奴隷達は、我が身を犠牲にして、主人を優勝に導いたのです。

サウサンプトン大学が編み出した戦略を、「ずるい」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、著者は、画期的な考え方だと思います。

元々は、バラバラに行動する個々のプレイヤーの戦略から、如何にして協調関係が生まれるかを探ろうとしただけの戦略ゲームに、

  • 戦略を通信手段として用いる
  • 予め意図した連携

という概念を、新たに導入したのですから。

戦略ゲームの話をする際、しっぺ返し戦略のことは誰もが話すのですが、主人と奴隷戦略の話をする人は少ないようです。

しっぺ返し戦略が、「自分からは裏切らない」、「みんな仲よくしましょう」という倫理観に合致するから熱心に教え、教育方針に合わない主人と奴隷戦略には、教えない自由を行使しているのかもしれません。

しかし、ゲーム理論を学ぶ人は、こういう戦略もあるという事実を、知っておくべきだと思います。

戦略ゲームが示唆する危険な韓国

主人と奴隷戦略を取っている国が、実際にあると感じませんか ?

著者は感じました。主人として世界の覇権を狙っているのが、戦狼外交を繰り広げる中国だと(正確に言えば中国共産党でしょうか)。

中国が、香港やウイグル、チベットなどで行なっていることは、文字通り奴隷化して犠牲にし、収奪により自国の利益だけを図っているようにしか見えません。

では、奴隷として行動しているのは ?

上にあげた香港・ウイグル・チベットは、虐げられてはいるものの、自ら、自己の利益を犠牲にして、中国に尽くしているわけではなさそうです。

韓国はどうでしょうか。

中国に立てた、三不一限の誓いは、韓国が自ら主権を放棄したものです。

また、韓国食品医薬品安全処の報道官が、自ら「中国は大国で、韓国は属国」と表現したこともありました(2021/04/02 21:21付 WoW!Korea『韓国食品医薬品庁「韓国は中国の属国」職員発言に謝罪』参照)。

『WoW!Korea』の記事は、この発言を謝罪したと報じていますが、そもそもこんな発言が出てくること自体が、韓国は中国に逆らえない属国だと、韓国人の意識の深層に刷り込まれている証拠でしょう。

他国に対する韓国の行動はどうでしょうか。

前々稿『ゲーム理論で考える日韓問題』で見たように、日本に対して、韓国は理不尽な要求を繰り返しています。また、前稿『ゲーム理論で考える協調関係の構築』で見たように、イラン原油代金を踏み倒そうとしています。

【参考】『【読者投稿】「ゲーム理論」で読み解く「韓国の奇行」

【読者投稿】「ゲーム理論」で読み解く「韓国の奇行」

他にも、ベトナムにおける、韓国軍によるフォンニィ・フォンニャット村での虐殺やライダイハン問題を無視し続けていますし、ラオスのダム決壊事故でも責任転化を続けています。こうした古い事件だけでなく、昨年報道されたものに限っても、誠実な対応をしていません。

とくに、NZ大使館セクハラ事件では、韓国人外交官は外交特権を悪用して海外逃亡しました。

韓国は、中国以外の国に対しては誠実な対応をせず、裏切り続けていると言ってよいでしょう。

中国のためには自国の利益を犠牲にする一方、他国に対しては裏切りを続ける韓国の行動は、主人と奴隷戦略における奴隷の行動そのものではありませんか。

韓国人が、意識の表層で、どう考えているかはわかりません。

中国の奴隷(属国)だと、明確に意識しているかもしれません。

「中国四千年を越える半万年の歴史を誇る韓国こそが、世界の主人であるべきだ。ただ、実力ではかなわないので、今は中国に従っているだけだ」と考えているかもしれません。

あるいは、小中華思想で、「韓国は中国の壱の子分だ。中国以外のどの国よりも偉いのだ」と考えているのかもしれません。

こうした違いは、韓国人の国民情緒にとっては、重要なことでしょう。

しかし、日本を含む他国には、韓国人のそんな情緒など、どうでもいいことです。

大事なのは、そのいずれであっても、韓国が他国に対して取る行動は裏切りであり、主人と奴隷戦略における奴隷の行動そのものだということです。

中国に虐げられてはいるものの、抵抗し、自主独立の精神を持っている国々には、独立を取り戻せるよう支援の手を差し伸べるべきでしょう。

しかし、奴隷(属国)の地位に甘んじている韓国は、中国を肥え太らせる元凶に他なりません(中略)。そういう意味で、中国と対峙している国々にとって、韓国は危険な存在なのです。

豊かな奴隷か貧しい奴隷かも、大事な視点になります。

韓国が李氏朝鮮時代のような極貧国であるならば、世界への影響はほとんどないでしょう。

しかし、現代産業の米である半導体の最新製造設備を持ち、多額の外貨準備高を(事実かどうかは別として)誇る、豊かな奴隷としての韓国は、それだけ中国に多くの利益を提供し得る、危険で有害な存在なのです。

日本は、そんな韓国に、常に日本を裏切り続ける韓国に、わずかでも譲って利益を供与するようなことを、一切してはなりません。

それは、日本が韓国より下位の奴隷に成り下がることに他なりません。そんな愚行は、韓国を介して中国に利益を供与するに等しく、自由で開かれたインド太平洋という理念を共有する国々に対する裏切りなのです。

もう一度、強調します。

韓国には、もう一歩も譲歩してはなりません。

むしろ、非韓三原則を貫くだけではなく、豊かな奴隷を排除する方向に舵を切るべきなのです。

当初の予定では、この後、豊かな奴隷の排除について詳しく考察し、ゲーム理論関連の論考を終えるつもりでした。

しかしながら、戦略ゲームのモデルの一つに該当するという理由だけで、韓国への厳しい対応をこれ以上主張するのは、論理に飛躍があるように感じます。

そこで、予定を変更し、別稿でゲーム理論に立ち返って世界情勢を分析した上で、日本が取るべき戦略を、改めて考えたいと思います。<了>

読後感

「韓国在住日本人」様の読者投稿との類似性

「ゲーム理論」という難しいテーマを取り扱ったものであるにもかかわらず、今回の論考も、スッと読めたという方が多いのではないでしょうか。

こうしたなか、イーシャ様からの投稿を読んでいて、イランに対する原油代金の踏み倒し、ベトナムにおける戦時中の蛮行、ラオスのダム決壊事故、インドでのガス漏れ事故、ニュージーランドでの大使館セクハラ事件など、「外国に対する不誠実な態度」という記述でハッとしました。

そう、以前からの当ウェブサイトをご愛読いただいていれば、覚えていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、「韓国在住日本人」様というハンドルネームの読者様から当ウェブサイトにいただいた、『【読者投稿】在韓日本人「韓国さん、お達者で!」』という論考です。

【参考】『【読者投稿】在韓日本人「韓国さん、お達者で!」

【読者投稿】在韓日本人「韓国さん、お達者で!」

(※この「韓国在住日本人」様は、現在は愛猫とともに帰国され、ハンドル名に「元」を付していらっしゃいます。)

ここで元韓国在住日本人様は、次のように指摘します(要約して箇条書きにしています)。

  • 日本への対応もさることながら、東南アジアに関しても韓国人の持つ差別意識は相当なものがあり、この韓国人の差別的性向は「認められた」→「自分は上だ」→「横柄な態度」となり、一般の韓国社会でもよく見られる
  • たとえばパラオの橋の崩落(SOCIO)、インドネシアの溶鉱炉事故(POSCO)、ベトナムでの建設現場崩落事故(三星物産)、ラオスのダム崩壊(SK建設)、インドのガス漏れ事故等(LG化学)、韓国企業が東南アジアで起こした事故が数多くある

このあたりの記述は、拙著『韓国がなくても日本経済はまったく心配ない』にも部分的に転載させていただいたという事情もあり、個人的に強く印象に残っている部分でもあります。

いずれにせよ、異なる著者の方が、図らずも同じようなことを口にされたというのは、やはり大きな意味があるのでしょう。

「ブログ転載」方式の読者投稿

さて、最後に、最近複数の方からお問い合わせをいただいたのが、「個人ブログを転載する形での読者投稿は認められるのか」、という点です。

これについては、まったく問題ありません。

実際、イーシャ様から今回頂いた論考も、イーシャ様の個人ブログに掲載された記事を、ご本人の転載依頼に基づき当ウェブサイトに転載するという形を取っています。

その際のおおまかな条件は、次のとおりです。

  • 元記事が当ウェブサイトにおける記事の掲載方針と矛盾していないこと
  • 執筆者ご本人からの転載依頼であること
  • おおむね5千~1万文字程度にまとまっていること
  • 当ウェブサイトの読者からの批判的コメントをも受け付けることを了承すること
  • 公表済みのブログ記事を転載依頼する際には、該当するブログ記事に「『新宿会計士の政治経済評論』への転載を依頼している」と明示すること

「当ウェブサイトにおける記事の掲載方針と矛盾しない」とは、たとえば、次のような内容です。

  • 反社会的な内容でないこと
  • 読んでくださった方々の知的好奇心を刺激することを心掛けていること
  • 特定個人、特定企業、特定国、特定民族などに対し、無駄に侮辱的な表現を多用していないこと
  • 個人に対し、過度な人格攻撃を行っていないこと(政治家などの権力者を除く)
  • 著作権を侵害していないこと(やむなく引用する場合、引用部分は引用元記事全体のおおむね1割を超えないこと)
  • 客観的事実関係を紹介する場合は、極力、外部情報源を示すこと(その際、Wikipedia、まとめサイト、2ch/5chなどは、情報源としてはあまり推奨しない)
  • 意見に及ぶ部分については、ちゃんと「そう考える根拠」を示すこと

上記のような条件を満たしていれば、極端な話、当ウェブサイトが普段主張していることとまったく異なる内容・真逆の内容であっても問題ありません(たとえば「財政再建は必要だ」、「日韓友好は大切だ」、「日本共産党は素晴らしい」、など)。

詳しい内容については『読者投稿の常設化とコロナ関連読者投稿等』などもご参照のうえ、奮ってご投稿くださると幸いです。

読者投稿、お待ちしております。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. 愛読者 より:

    Wikipediaの「ゲーム理論」の中の「枠組み」に説明してある用語を使わせてもらいます。「二十周年記念大会」のほうは、与えられた未知の利得関数 F の集合 P に対して、期待値が最大になるような利得関数を決定する問題です。数学的に困難なのは、P に測度が定められていないのと、P が無作為に与えられるのではないところです。予め、対戦者が設定してくるであろう利得関数を予想して対戦に臨むところがあるので、数学的というより、相手の性格分析とか、心理的な条件が大きいです。ただし、F が設定された状況では、自分の利得関数の最大値は P の境界上(いわゆる extremal な点)で取るので、乱数を含まない定型的な戦略になるはずです。大体、常識的なところに解があるでしょう。数学でやってるのは、それに「厳密な照明」を付けているだけです。この場合は、P の測度とか無作為性に、何か仮定を設定しないと、数学的問題にならない気がします。

    1. 公認電気管理士 より:

      興味深い分析を有難う御座いました。

      プレーヤー同士がお互いに理性的・論理的、そして客観的な現状認識能力、状況分析能力と実証論理的思考能力を持っている場合にゲーム理論を適用するのは非常に賢く、建設的なアプローチだと思います。

      しかし、韓国メディアに掲載される数々の政治家、大学教授、論説委員などの所謂オピニオンリーダーの論説を読むと、彼らにはありのままの事実を冷静・客観的に観測するという現状認識能力が絶対的に不足していて、さらに、ゲームの途中でも勝てそうもないと判ると、ゲームのルール自体を変えようとするようなとんでもない人達の行動を、理性的なプレーヤー行動を前提としているゲーム理論で予想しようというのは、韓国の方々の思考能力を大幅に買いかぶり過ぎているような気がします。

      韓国の方々の行動は冷徹な現状認識能力とか、諸々の事象の因果関係の理解とか、ルールの尊重とかとは別次元の天動説に基づいた妄想世界にあって「ゲームの規則なんぞ下々の者が心配すべきコトで俺様には関係ない」と思っている事と相まって、理知的なゲーム理論とは無縁な思考行動様式を持った人々の集合では?

      だたし、あの方々は身の回り半径1メートル・今現在±一週間の利害関係には敏感で貪欲ではあるようですが。

  2. j より:

    お疲れ様です。

    ユーチューブで朝鮮通信使の日記を知りました。
    「大阪、京都、江戸の発展は驚くべきほどで素晴らしい。日本の女性は、楊貴妃もかすむほど美しい。我々より下等な日本人が、このような良い土地に住み、発展しているのは気にいらない。」
    だいたいそういう意味でした。
    今も続く韓国人の本音なのだと思いました。

    呉善花さんの、「反日は終わらない。」
    竹島侵略、イカれた判決。
    最初に動機があるのだと、私は思いました。

    韓国人全員がそうではないと思いますが、日本はそういった動機、侵略の歴史があり、今もイカれた判決で続いている、鈴置さんのおっしゃっる日本を敵国として見ている国家と大部分の国民だと認識して、政府は対応してほしいと希望します。

  3. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    イーシャ様、秀逸な見解ありがとうございます。
    しかしですね・・・(笑)

    イーシャ様>裏切り戦略が常に高い利得を得られるのは、お人好し戦略と対戦

    日本の害務省の常時方針は「常にお人好し戦略」です。そりゃ韓国人が裏切り戦略に走りますよ(笑)。

    しかもそれはアメリカの裏書き付です。

    当方は日本人が国際社会で真に大人の思考が出来るようになるには外国に支配されて日本人男性の9割以上が理不尽に殺されるような体験をしてそれでも独自の国家を持つ覚悟を持たない限り、そういった大人の思考が出来ないかと思います。

    「世界中敵に回しても自国が生き延びる。その為の具体策は努力を惜しまない」当初のイスラエル国民のような行動が「標準的な大人の思考」ではないでしょうか。

    残念ですが当方を含めて日本人全員が「甘ちゃん」すぎるのですよ。

    以上です。駄文失礼しました。

    1. パーヨクのエ作員 より:

      ・戦略を通信手段として用いる
      ・予め意図した連携

      これを実感するにはイカサマの技術を持った麻雀のプロ二人と三人打ち麻雀をすることをオススメします。

      財産と借金で命の安全は保証しませんが(笑)

  4. だんな  より:

    イーシャさま
    読者投稿ありがとうございました。
    お人好しが、裏切りに対して裏切りをするには、どうしたらいいニカ?

  5. めがねのおやじ より:

    イーシャ様

    とても合点のいく切り口、論考です。
    プレイヤーの協調と裏切り、しっぺ返し戦略、逆しっぺ返し戦略、、スーッと鈍重な老ぼれアタマでも入って行きました。

    さて英国サウサンプトン大学の「主人と奴隷の作戦」は、まるで中韓の関係ですね。絶対に敵わない大国と国境をほぼ接した韓国は、数千年中華に痛めつけられました。それは諦めであり、その他には「ナンバー2」との驕りか、無茶苦茶な蛮行を他国相手で重ねてます。

    「韓国食品医薬品安全処の報道官が、自ら中国は大国で、韓国は属国、と表現した」。他国じゃありえないですね。でも日本にはチカラ以上の事をぶつけて来る。相手が優しいから。

    中国の奴隷如き韓国には、日本はもう一歩も譲歩してはなりません。だから現在の方向性、施策は間違っていないと思うわけです。

  6. 農民 より:

     ゲーム参加者全員=全世界の国が一つの漏れもなくお人好し戦略を選択し、お互いを信頼し平和を希求さえすれば、考えうるケースの中で最大の「平和」と人類繁栄がえられる。
     やっと私のような右派にも、憲法9条の素晴らしさが理解できました。そしてそれが絶対に実現不能であることも。

     確かに子供の教育に用いるには酷な理論ですね。教育が平和ボケしきっているからこそ、現代日本の情緒が(表面的には)保たれていると思えますし。
     最近の日本国内の話題だと、旭川いじめや”ゆたぼん”なんかは、真面目な平和ボケの中で利得を掠め取る、狡猾な層なのかもしれません。法や道徳といった要素で、じきに”しっぺ返し”が向くかな?

  7. りょうちん より:

    知的ゲームとしては面白いのですが、現実世界でゲーム理論を適用するには、プレイヤーが利己的合理性をもって行動するという大前提が必要です。
    ミクロ経済学におけるホモ・エコノミクスや、心理歴史学において人間性が変容しないこが大前提であるようにです。
    韓国人が「ミュール」や「異星人」であるならゲーム理論は無力になりますw

  8. クロワッサン より:

    イーシャ さん

    面白い投稿ありがとうございます!
    コラムを読んで、韓国を奴隷扱いして搾取出来る国であれば韓国と付き合う事に利があり、例えばロシアも韓国を隷属国として接する事が出来る国なのでは?と感じました。

    日米は理念上韓国を隷属国扱い出来ないから、やはり韓国と付き合う事自体マイナスなのでしょうね…。

  9. Naga より:

    ちょっと前までの日本はお人よし戦略だったのですね。
    韓国からすればちょろい相手だったこでしょう。
    しかし、財界や自民党の中にもまだ「お人よし」がいるので注意が必要ですね。
    ところで今のところ日本はしっぺ返しはしてませんね。

  10. 阿野煮鱒 より:

    華夷秩序に基づく「序列的世界観」が、「韓国はなぜこうなっているのか」を説明するものだとしたら、「主人と奴隷戦略」は「韓国は何をしようとしているのか」を説明するのに有効ですね。

    別記事の鈴置さん特集にある米国の韓国理解は、まだここには到達していない、何周もの周回遅れです。

    そもそも米国は、中国が韓国のご主人様であることを理解するつもりがあるのでしょうか? その理解を米国が拒んでいるから、いつまで経ってもアジア戦略を誤るのですけどねえ。

  11. 農民 より:

    >米国は、中国が韓国のご主人様であることを理解するつもりが

     無いでしょうね。というか「自分好みに理解しようとして失敗している」というか。

     (欧米人の考える合理性が本当に合理的かは疑問ですが)合理主義者には、よもや主権を手放し、利得を無視して媚中・反日、さらには反米にまで突っ走る韓国も、利得を無視して譲歩しまくっていた日本も意味不明で、理解しようがないと思います。アメリカからすれば日韓どちらを見ても「間違い」まくっており、自分の理解不足だなどとは譲れないでしょう。間違っている相手なりに対応せーよというハナシですが。
     日本も「援助して豊かになれば話が通じるハズだ」「事実はともかく退いて謝ればうまくいくハズだ」と合理的なつもりだったのでしょうけど、諦韓に長くかかりました。

    1. 農民 より:

       阿野煮鱒様への返信でした。

  12. カズ より:

    >韓国はなぜ、「中国以外の国」に対して不誠実なのか

    外交は基本的に「利害の一致する部分でのみ協調する」ものなのかと・・。

    そのうえで各国の利益追求戦略は・・
    中:原理原則を無視して相手を変える(絶対暴君
    韓:原理原則を無視して自らが変わる(コウモリ
    米:原理原則の範囲内で相手を変える(リーダー
    日:原理原則の範囲内で自らが変わる(善良市民
    なのかと・・

    中国・北朝鮮には”無法国家の狡猾”が通じないのかと・・。
    無法国家群内での序列(経済と武力)の問題なのかと・・。

    だから、
    宗主様からのリモートコントロールに「窮屈な選択」を迫られ、
    将軍様からのイモートコントロールに屈する日々なんですよね。
    きっと。m(_ _)m

    *彼らは「利害の一致しない部分で”強調”する」国家なのかと・・。

  13. 伊江太 より:

    ゲーム理論を国際関係に適用したとき、第三者的観察眼を以てすれば、互いに協調ないし対立する2国の取った行動について、うまく説明することは可能かも知れません。しかし、当事者の2国がそれぞれの場面で、果たしてゲーム理論的な損益収支を計算した上で、採るべき政策を決定していると言えるかというと、ちょっと疑問に思えます。例え主観的に判断しているなど本人の思い込みに過ぎず、もっと大きな力、神の見えざる手みたいなもので動かされているんだとしても。

    常に裏切り戦略を採る相手に一番有効なのはしっぺ返し戦略であるというのがゲーム理論の教えるところだとしても、これは無限回、あるいは有限回だとしても相当の回数繰り返されるゲームを前提としてのはなしでしょう。現実の世界なら、そんなのを相手にしても仕様がないと、すっぱり縁切りになるのが、一番当たり前の2国間関係でありそうなものです。例題としての某国との関係ですが、こちらの立場からすれば、もはやそういう段階に至っている気がします。

    ところが厄介なのは、アチラがゲームのルールなんか初めから無視、というか理解すらしていないことでしょう。三行半を書いてやっても、それじゃあサヨナラと、さっさとアッチになびいてくれればよさそうものを、どこまでも縋り付いてくる。それも、あたしが悪うござんしたなんて、しおらしい態度など見せるものかは、悪いのはすべてそちらと居直ってくる。

    日本が採れる戦略として、「ガン無視」と「いやいやでも無下にはしない」の2つがあって、それぞれの利得をプラス100、マイナス100とすれば、アチラの対抗戦略は、「悪罵・告げ口によるいやがらせ」か「あることないことを言い立てての強請り・集り」の2択っきゃない。その利得は、前者なら実質ゼロでも、精神的満足感から言えばプラスの∞。後者ならば、どちらの面でも、将来までを計算に入れれば、プラス∞。きれいに別れるなんて選択肢は、爪の垢ほども思い浮かべない手合いです。

    まあ、ストーカーを相手にゲーム理論的感覚で利得の計算をするなんてのは、囚人のジレンマ程度のものより、はるかに複雑かつ深刻な問題であるような気がします。

  14. 頓珍韓 より:

    イーシャ様の投稿とても楽しく読ませていただきました。

    いろんな方が韓国はどんなプレイヤーなのか、コメントもあるようなので、明治期から日韓併合までの朝鮮の振る舞いを自分なりの理解で纏めてみました。

    当時、李氏朝鮮は清朝の冊封体制から抜け出すことにごねていた。
    清国の属国であることを願う高宗と閔妃の事大党、日本に倣い近代化を目指す金玉均らの開化派、攘夷思想の大院君の三つ巴の政争があった。
    クーデターを仕掛けた大院君や開化派は事大党と清朝によって除去されたが、高宗がロシアと結びつこうとするな、閔妃を追い落とすために大院君の暗躍がつづく。
    悪政により東学党による乱が発生。
    朝鮮「清国助けてー」
    清国「しめしめ」
    日本「ヤバイ。下関条約に則り、俺たちも行かなくては」
    日清両国の出兵によって、日清の対立が朝鮮半島で鮮明となった。
    東学党の乱鎮圧後、朝鮮は「おれら自主国だから、2国ともに出て行って」と言うが、日本は「朝鮮は自主国だって言ってるだろ、清国軍は出ていけ」、清国は「朝鮮は属国だ、お前が出ていけ」という感じ。

    日清戦争が勃発。
    勝者は日本。
    しかし、南下政策を推し進めるロシアにとって日本の中国遼東半島領有を認めず、(露独仏の)三国干渉によって日本は遼東半島領有を諦めることになった。
    清国が抜けた朝鮮の隙間にロシアが徐々に影響を及ぼしはじめる。
    日本のおかげで独立国の形になった朝鮮だが、その情勢下でさっそく親露派が台頭。(ロシアの方が日本より強いんじゃないかって感じで、事大主義の矛先変更)
    閔妃はロシアに近づき復権を果たす。
    大院君は日本と組んでクーデター。
    閔妃は排除(殺害)されたが、寡夫の高宗がロシアに近づいて復権。
    そして開化派は粛清、朝鮮はロシアの傀儡となる。

    国内は、高宗の悪政によってボロボロ。
    日本は日英同盟を締結し、日露戦争へ。
    日本の同盟国のイギリスは、朝鮮のふがいなさを嘆き、戦後、日本が保護国になることを承認。
    アメリカも、朝鮮の風見鶏を呆れ、対ロシアの考えから、桂・タフト協定によって韓国が日本の保護国にする統治することを了承した。
    (当時から、アメリカ・イギリスは、朝鮮の見方が甘いんだよね)

    日露戦争後、ついにロシアも韓国に対する日本の優越権を認め、フランスも日仏協約で認める。
    それに抗う高宗は、オランダの国際会議において日本の韓国支配を糾弾するが(ハーグ密使事件)、すでに外交権の無い韓国をいずれの国も相手にせず。
    事態を重く見た日本に「そこまでいうなら戦線布告せよ」と言われて高宗は退位。

    日韓併合が確定。

    ゲーム理論で言えば、国を纏めるリーダーの不在で都度都度の内紛が国家の行動として表出してしているだけのこと。
    戦略なんて無いというのが実際ではないかと。

    >ランダム戦略は、比較対象として参加していた

    イーシャ様のいう「ランダム戦略」ってところかしら。
    しかし、存在しているだけで戦略的な他のプレイヤーに少なからぬ影響を与えることは拭えないですね。
    韓国は未だにやっていることに変わりがありません。
    韓国が進歩しないのは仕方ないですが、歴史を鑑みて周りの国が賢くならないといけません。
    韓国に対しては、「殴る」・「恫喝」・「無視」しか、有効な選択肢は無いのです。

  15. 陰謀論者 より:

    確かに国際社会は同じテーブルでゲームをしているはずなのですが、お互いに自分が勝てそうなゲームを持ち出して周りを巻き込んで、勝手にやっているというのが現状なのかもしれません。
     韓国や北朝鮮は現状、明らかにババに見えますが、ババ抜きゲームならいらない手札も、ポーカーだったら・・・やめましょう、後からルールやゲームそのものを変えようとするのはコリアン思考なので。
     韓国の奴隷ポジションは確かに危険ですね。もしゲームが「王様ゲーム」であり、王になりさえすれば世界やルールを好きに決めてしまえるのだとしたら、チーム全体の総得点で勝とうとするバイデン組では勝てないでしょう。

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