無断転載動画のひとつが無事アカウント停止された模様
先日発覚した「違法アップロード問題」を巡っては、『ルール違反転載騒動の顛末とネット時代の議論のスキル』でも報告したとおり、該当する問題動画のアップロード者から謝罪と是正措置がなされたのを確認したことで、これ以上の法的責任を追及しないことにしました。ただ、当ウェブサイトでは複数名の違法アップロード者を把握しているのですが、これらのアップロード者のなかにはアカウントが凍結に追い込まれている事例もあるようです。
違法アップロード騒動の顛末
先日の『違法アップロード者からのピントの外れた謝罪』などで報告したとおり、当ウェブサイトのコンテンツが無断でほぼそのまま動画に流用されていた、という「事件」が発覚しました。しかし、現時点においてアップロード者からの謝罪や是正措置などが講じられていることが確認できました。
このため、『ルール違反転載騒動の顛末とネット時代の議論のスキル』でも報告したとおり、当ウェブサイトとしてはこのアップロード行為に対し、本件を巡って何らかの法的措置(損害賠償請求、刑事告発など)を講じないこととし、本人にもその旨伝達済みです。
ただし、違法行為を「一切不問に付す」という話ではありません。万一、本件以外にも著作権侵害などが発覚した場合などについては、当然のことながら、当ウェブサイト側は刑事上、民事上の責任を追及する権利を留保しているつもりです。
もっとも、当ウェブサイトでも該当するアップロード者について、「当ウェブサイト以外の著作権も侵害しているのではないか」、「そのことを本人に教えてあげた方が良いのではないか」、「是正させた方が良いのではないか」、といった指摘があったこともたしかです。
しこの点、正直、当ウェブサイトと関係のない著作権侵害(あるいはその疑い)があることを、本人に指摘するつもりはありません。著作権侵害は親告罪であるという事情もさることながら、仮に著作権侵害の疑いがあったとしても、当ウェブサイトと無関係の行為に対してまで、いちいち関知するつもりはないからです。
もちろん、読者の皆さまが個別に該当するアップロード者に対して直接指摘するのは自由ですが、もしそうしたいのであれば、当ウェブサイトとは無関係に、ご自身の責任においてなさってください。
じつは数名、マークしていたのですが…
こうしたなか、当ウェブサイトのコンテンツを無断使用しているアカウントないしブログサイト等を、じつはほかにもいくつか把握しています。こうしたなか、それらのなかでも特に酷い事例として、無断で当ウェブサイトの内容が「丸パクリ」されている動画を紹介しようと思ったのですが、残念ながらそれはできません。
なぜなら、これらのアカウントは現時点において、いずれも凍結・停止に追い込まれているからです。というよりも、非常に興味深いことに、やはり違法動画のアップロード者について動向を追いかけていると、だいたい早くて数日、あるいは遅くとも数ヵ月でYouTubeアカウントなどが停止・凍結に追い込まれるようです。
この点、個人的に、動画サイトに権利侵害の申し立てをしようとしたことはあるのですが、大変に面倒くさく、また、個人情報に準じた情報の入力等を求められる画面もあるため、なかなか申し立ては大変です。
しかし、YouTubeも収益化の基準が年々厳しくなっているらしく、やはり当ウェブサイトが申し立てなくても、ほかの権利者の方が申し立てることによって、アカウントが停止されるという事例は相次いでいるようです。
そういえば数年前の『「上念貴明」への警告』でも触れたとおり、むかし、「上念貴明」と名乗る動画のアップロード者がいました。
「上念」とは経済評論家の上念司さん、「貴明」とは経済評論家の三橋貴明さんのことだと思いますが、実際、この「上念貴明」は上念司さんや三橋貴明さんの講演会ないしブログなどのコンテンツを勝手に編集してアップロードしていました。
しかも、悪質なことに、情報源(いつ、どの時点で、どういう文脈でそう話したのか)などについては完全に隠蔽されており、ケースによっては話者(この場合は上念司さんや三橋貴明さん)が意図しない印象を視聴者に与えかねないケースもありました。
現時点でこの「上念貴明」のアカウントは停止されていますが、正直、誰もが気軽に発信できるネット時代だと、まさにイタチごっこのようなものなのかもしれませんね。
当ウェブサイトのポリシーと商業利用
くどいようですが、当ウェブサイトの場合、著作権については放棄していませんが、当ウェブサイトが独自に定めるルールを守っていただいている限りは、とくに断りなく、無料で引用・転載していただくことが可能だ、と宣言しています。
ガイドラインの詳細は『引用・転載ポリシーおよび読者コメント要領』で示していますが、改めて概略を説明すると、次のとおりです。
- ①ブログ、SNS、掲示板、動画サイト、オピニオンサイト等における引用、転載は原則として自由であり、その際、事前承諾も使用料も不要
- ②ただし、出所(情報源)として、少なくとも個別記事を特定するに足る情報(たとえば個別記事のURLや記事タイトル、公表日時など)を明示していただきたい
- ③あわせて、ブログ記事・動画等において一部分を引用・転載する場合には、どこからどこまでが引用・転載であるかについてもきちんとわかるようにしていただきたい
- ④無断で丸ごと商業利用することについてはご遠慮願いたい
先日のケースはこのうち②の要件が欠落していたというものですが、逆にいえば、②~④をしっかりと守っていただければ、当ウェブサイトのコンテンツは自由に使っていただくことが可能です。
また、よく④について、「ブログや動画サイトで広告システムを使って収益化しているんですけれども、これって商業利用にあたりますか?」などと尋ねられます。これについては、広告収入も月間数千円から数万円程度であれば、問題ありません。
実際、当ウェブサイトのコンテンツについて、情報源を明示したうえで引用しているアップロード者も複数いるようなのですが、(口は悪いのですが)動画の再生回数から逆算して、「商業利用」とは言い難い水準の広告収入しか得られていないようです。
しかし、身もふたもない言い方ですが、そもそもYouTubeでチャンネル登録者が10万人を超えているような事例を眺めていると、いずれの方も配信しているコンテンツはオリジナルのものばかりです。他人が作った文章を字幕にして動画化したところで、そこまで再生回数が稼げるのかは疑問でもあります。
当ウェブサイトの場合も、動画にするよりも文字情報で読みたいという方の方が多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
個人的には、テキスト情報を単に音声化したり動画化したりしているだけという代物に全く興味はありませんが、なにしろ浜の真砂の数ほど各種サイトが乱立している現在、「ながら族」(懐かし表現だ)を対象として、そういったものにもある程度の需要は存在するのかもしれません。
ならば、いっそのこと、出典を明記した上で、「このような論考がありました」という紹介だけを行い、サイト主の個人的論評や感想は一切なしというサイトがあっても良いのかもしれません。
例えば、今回のケースで言えば、動画冒頭でURLを銘記し、音声でも出典を明らかにした上で、テキスト読み上げ音声を流すというやり方です。
単に紹介するだけでは、自分の意見が無いように思われるとか、人のふんどしで相撲を取っていると言われると思うかもしれませんが、後者はともかく、どのような論考/コラムを取り上げるかでサイト主の知見やセンスが問われます。それを汲み取れないような輩には何を言っても無駄なので、放置すればいいのです。しかも、編集物著作権はサイト主に帰属しますので、類似品に対しては著作権侵害を主張できます。何も不都合はありません。
ただし、絶対にやってはいけないのは、もしもその動画が炎上するようなことがあった際に、「私の意見じゃないもん」などと原著作者に責任を転嫁することです。原著作を取り上げた時点で編集責任が生じますから、原著作に飛び火することを防ぐ必要まではないものの、編集物に対する責任は自分で引き受けねばなりません。
そこまでの覚悟があるのであれば、そのようなやり方もあるのかもしれませんね。
新聞記者やジャーナリストの矜持が問われているとも言えますね。
捏造報道や誤報を垂れ流しておいて、指摘矯正されるとちっちゃな修正記事をすみっこにのせてごまかしている。書き散らしメディアと悪質さは同程度、あるいはもっとひどいかも知れない。社会の公器、国民の知る権利の代行者を自称していたりしますから。
個人的には音声垂れ流しの動画コンテンツは速度が遅いのと、検索性が劣悪なので好みません。
動画で的確に解説したり、ジャンプの為のインデックスが有れば別ですが。
上念司氏などは直接youtubeで配信されていますし、件の犬館氏などが、正式に協力関係を結んだうえで「ライト層がとっつきやすい趣旨に演出して”新宿会計士の政治経済評論”の動画版を配信する」という形であったなら、面白かったのかなという気もします。
youtuberとしての収益を手軽に独占したいのであれば、転載や論旨のパクリの方が早くはありますが、新宿会計士の政治経済評論公式、と銘打たれていたら、再生数には有利に働きそうです。
新宿会計士様自身には、本業に執筆に加えて更に動画編集までする余力は無いでしょうし、相手が動画作成の実力がある方であれば相互利益になり得る…のかな?さほど得は無いか…ウーン。
何より、データや図表を多く参照するこのブログと、ナレーション動画は好相性に思えたのです。ただ、情報は他者を介した時点で歪むので、こちらの趣旨には反するかも。
知的好奇心が先に立つ身としては、知らない事を知る事が目的であって、知った事をネタに金に変える事が目的では無いんですよね。
なので、この手の商業利用を見ると、趣味を仕事にした時の退屈さのようなものを感じてしまいます。
とりあえずYouTube動画にしておけば動画の視聴によって収入が入る。
ネタはなんでもいい。出来れば視聴数稼げるコンテンツがいいけど数打ちゃ当たるで適当にやってる可能性もありますね。
著作権侵害報告を地道にやるしかなさそうです。放置して彼らに収入が発生してしまったらカモ扱いされてしまいます。
内容は関係ないのですが、
新宿会計士様の顔と声はちょっと見聞きしてみたい (ボソ
挿絵がささやんぽかった(ボソ
(サングラス掛けた政治系ユーチューバーを他に知らないだけですが)