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外務省ウェブサイト上、韓国の「臨時代理大使」が就任

先日の『姜昌一氏、日韓関係の悪化の責任を日本に転嫁』でも触れた話題に続報がありましたのでフォローしておきます。外務省ウェブサイトの『駐日各国大使リスト』というページが昨日更新され、16日に日本を離れた南官杓氏が駐日大使から外れる一方、金容吉公使の名前が臨時大使欄に掲載されていました。外務省さんは、果たして本気で姜昌一氏の信任状を受け取るつもりなのでしょうか。

韓国の公使が「臨時代理大使」に

姜昌一(きょう・しょういち)氏といえば、「次期駐日韓国大使」として今月22日に来日したとされるものの、現時点において外務省の『駐日各国大使リスト』では「次期駐日大使」としては取り扱われていない、という話題について、当ウェブサイトではこれまでもしばしば言及してきました。

とくに、『姜昌一氏、日韓関係の悪化の責任を日本に転嫁』では、1月27日時点においてもなお、1月16日にすでに日本を離れた南官杓(なん・かんひょう)氏がいまだに駐日大使扱いされている、という事実を紹介しました。

ただ、外務省のリストは昨日・1月29日時点で、再び更新されました。その結果、南官杓氏の名前が削除されました。そのうえで金容吉(きん・ようきつ)公使が「臨時代理大使」欄に掲載されていて、しかも「任務開始日」は、南官杓氏が日本を離れた1月16日とされています。

一般に、大使が交代や一時帰国などによって任務地を離れるときには、臨時代理大使が選任されます。金容吉氏も、南官杓氏が離任してしまったため、次期大使の信任状捧呈が完了するまでは、臨時代理大使を務めるのでしょう。

また、この金容吉氏の名前は、外務省のリスト更新が行われた1月21日時点、27日時点でも見当たりませんでしたが、29日の時点でバックデートで日本政府から「臨時代理大使」として取り扱われているということでしょうか。なんだかすっきりしませんね。

姜昌一氏は「凄い人物」(※悪い意味で)

いずれにせよ、南官杓氏が日本政府から大使扱いされなくなったことで、「次期大使」(※既に本邦に着任し、信任状の「真正な写し」の外務省への提出は済ませたものの、信任状を天皇陛下に捧呈していない大使)の欄に姜昌一氏の名前が掲載されるのも時間の問題かもしれません。

なんともやりきれない思いがします。

姜昌一氏といえば、わが国の天皇陛下のことを「日王」呼ばわりしただけでなく、そのように侮辱して呼称することを積極的に先導した人物でもあります。また、現職の韓国国会議員として初めて、わが国の固有の領土である国後島に、日本政府の許可なく上陸した経歴も有しています。

正直、個人的には姜昌一氏に対してアグレマンが出されていないという可能性に期待をかけていたのですが、以前からしばしば申し上げているとおり、現に姜昌一氏が日本に来てしまっている以上、アグレマンが得られているという可能性も相応に高そうです。

(もっとも、姜昌一氏に対してアグレマンが出ていたとしても、国際法上は、これから彼に対してペルソナ・ノングラータを発動することは可能ですが…。)

そのうえ、この姜昌一氏という人物、『佐藤正久議員、姜昌一氏の過去の言動に「酷いもんだ」』などでも触れたとおり、なかなか良い感じで支離滅裂な御仁でもあります。自身の発言が問題になるやいなや、見え透いたウソで言い訳に終始するからです。

あまり言いたくはありませんが、悪い意味で「凄い人物」、というわけです。

何が凄いかといえば…

何が凄いかといえば、姜昌一氏の日韓関係の現状認識がぶっ飛んでいる点です。

ことに、『姜昌一氏、日韓関係の悪化の責任を日本に転嫁』でも報告したとおり、日本にやって来る直前に韓国メディア『ハンギョレ新聞』に対して語ったとされる内容については、一見の価値があります。あまりにもメチャクチャだからです。

たとえば、例の主権免除違反判決(『【総論】韓国主権免除違反判決の現時点におけるまとめ』等参照)に関しては、「被害者の司法正義が実現した」、「今後は両国政府が賢明に解決しなければならない」などと述べたそうですが、驚愕の認識です。

そもそも国際法に違反した判決を出したのは自分の国ですから、日韓関係を破綻させたくないのであれば、事態を収拾する責任はすべて韓国側のみにあります。それを「両国が」と騙ること自体、駐日大使という要職にある者の発言とは思えません。

さらに、2018年12月の火器管制レーダー照射事件、2019年7月の対韓輸出管理適正化措置などを巡っても、姜昌一氏は次のように述べています。

2018年12月には哨戒機事件が起きたが、これについての当時の日本政府の対応はよく理解できない。強制動員最高裁判決をどう解決するか、韓日両国の努力が必要な時に、安倍政権が哨戒機事件を拡大させてしまい、それから6~7ヵ月後には(輸出管理優遇国の)ホワイト国(グループA)から韓国を除外した。ホワイト国からの除外は安保的に非友好国という意味だから、韓国はGSOMIAを終了せざるを得なかった」

輸出管理強化を「輸出『規制』」だと言ってのけてしまうあたり、本気でそう思っているなら不勉強極まりない話ですし、わかって言っているのであれば悪質です。いずれにせよ、姜昌一氏の言い分は、「すべて日本が悪い」というものだと考えて間違いないでしょう。

天皇陛下の御前に立たせて良いのか

さて、外務省の方々が当ウェブサイトを読んでくださっているかはわかりませんが、あえてこのような人物を信任状捧呈式の場で天皇陛下の御前に立たせて良いのか、いま一度検討していただきたいと思う次第です(※もしも姜昌一氏へのアグレマンが出ているならば、ですが…)。

くどいようですが、天皇陛下は日本国の象徴であって、私たち日本人にとってはとても大切な存在です。そのような陛下に対し、「日王」と蔑み、国後島に不法上陸した御仁を引き合わせることが、外交的に何を意味するかは、外交のプロフェッショナルにわからないはずはないでしょう。

こうしたなか、22日に来日した姜昌一氏の待期期間は2週間とされているため、早ければ2月初旬にも待期期間が解除されるはずです。姜昌一氏による信任状捧呈がなされるのかどうか、なされるならいつ行われるのか、などについては、少なくない日本国民が関心を持っているのではないでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (72)

  • これは国際社会に誤解を招くかもしれませんね

    「やはり慰安婦問題も徴用工問題も本当のことであるから日本は韓国に強く出られないのだ、だから姜昌一氏を認めたのだ」と

    天安門事件の後に中国国家主席を天皇陛下に謁見させた失政を思い出します

  • むしろ、マトモな現状認識が出来ていたら、そのほうがオ・ド・ロ・キ!ですね。
    「知日派の人物を日本へ送ったニダ」
    ということを日韓関係改善への意思表示、「ウリナラはこれほど努力しているニダ」と、形ばかりの取り繕いでしかないのに。

  • 韓国大使館ホームページの公館長挨拶 http://overseas.mofa.go.kr/jp-ja/wpge/m_1043/contents.do  に以下の内容(第25代駐日大使の姜昌一です)がありました。ただし日付は解りません。

  • 案外、外務省の担当者が鼻毛を抜きながら外務省HPの大使欄が巷で話題になっているのを知り、「お、いけね、忘れてた」てなやつで、でも新大使はまだ正式になってないし、とりあえず代理の欄だけ埋めとこ、みたいなものかも知れませんよ。いままでの外務省の働きぶりをみても(誠に失礼ながら高給取りの事務屋)、そこまで高等な心理的戦術を使うとは思えませんし。 菅内閣からの差し金? うーん、それもちょっと。

    因みに、もし姜昌一氏が大使になったら自分は次回選挙は地方選も含めて ぜぇーったいに自民党には投票しないです。最高裁判事も全員✖にしてやる(関係ないけど)

    • 匿名29号様

      本筋から乖離していますが、最高裁判事に反応します。
      30年前迄は、最高裁判事にペケを付けていました。
      ソレを亡妻に話ししたところ、こっぴどく叱られました。
      なんの落ち度も無いのに、不信任をするなんて、……。
      それ以降、最高裁判事の国民審査は、そのまま提出していました。
      (我が家では亡妻が取り仕切っていました。)
      で、10年前に長男に最高裁判事の話をしたところ、ペケに賛成してくれました。ワタシはヒトの意見にすぐに反応しますので、それ以降は最高裁判事の国民審査にはペケを付けています。
      長男が言ってた理由はワタシと同じでした。………てん、てん、テンです。

      • 我が家は家内と息子・娘夫婦に、孫が選挙権を持つのはまだ当分先なので、厳命を下し(実際は平身低頭のお願い)たなら10票くらいはペケを付けられそうです。

    • >ぜぇーったいに自民党には投票しないです。

      その心意気があるなら、地元議員に抗議の電話したらいいんでない?
      自民の議席が減っても、更に左よりの政党しかいないわけで。
      立候補しろとは言わないけど、意見して自分好みの議員を作ってかないと状況が悪化する。

  • わかりきっていたことでしたが、外務省は外交のプロフェッショナルではない、ということが浮き彫りになっただけですよ。

    • 自分の知っている駐某国大使は ソムリエ顔負けのワイン通でした。外交より鹿鳴館時代を引きずっている感じでした。

  • 姜昌一氏の大使就任は、日韓関係正常化に向けた歓迎すべき人事かと。文在寅氏が日韓関係正常化に避けて通れないこれまでの歪、異常な日韓関係をご破算にすることに邁進している真の親日大統領であるのとの認識に立てば、反日、侮日、蔑日、侮日の言動を続けてきた姜昌一氏が駐日大使となることは、文在寅大統領の日韓関係ご破算政策にブーストをかけてくれるのではと大いに期待すべきかと。
    頼みますよ、姜昌一閣下!

  • 本件とまったく無関係だけど、今朝のYahooのニュースに『内閣不支持層ほど東京オリンピック・パラリンピックを「中止すべき」と回答 1月の選挙ドットコムリサーチ詳細解説』が掲載されていた。
    そこでは年齢別政党支持率の調査結果の説明もあったが、あまりにも予想した通りだったので驚いた。具体的には

    共産党の支持者は80代、70代で50代以下はほとんどいない。
    立憲民主党の支持者も80代、70代、60代までで50代以下はほとんどいない。

    これは朝日新聞の、おそらく他の新聞も、購読者とまったく同じ構図なのでは? おそらくシニア向け番組ばっかりやっているテレビ朝日の視聴者とも重なると思う。
    朝日新聞の論調は共産党や立憲民主党支持者に合わせるしか市場がない。変えたくても変えられない。また朝日新聞の部数が毎年40万部くらいコンスタントに減っているが、その数字だけ高齢者の新聞卒業者が出てきており、もうこれは抗うことができない現実なんだろうと思った。あと10年そこそこで消える運命。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/e4469af2e7cdb6658014956ba4fcbaf969b1e5e8
    https://news.yahoo.co.jp/articles/e4469af2e7cdb6658014956ba4fcbaf969b1e5e8/images/002

    • 興味ある分析ですね。でも「10年そこそこで消滅」は願望のバイアスが少し掛かっているかと思います。
      総務省の人口統計によると2015年あたりから80歳以上の高齢者が全人口の10%を越えています。認知症を含め高齢者の選挙権はまだ認められており、今後どうするかは議論の最中ですが、10%といえば約1千万人分の票であり、人生100年時代とかが本当であれば、(乱暴な計算を承知で)あと20年は赤旗も朝日新聞も先細りとは言え安泰かもしれません。

    • 朝日は不動産業は儲かっているとのことのようですが、不動産業の方も消費税8%なんでしょうかね?

      • 土地売買、住宅用賃貸、未舗装青空月極駐車場の利用料は非課税だったと思います。

  • 更新ありがとうございます。

    やはり残念ですが日本政府は姜昌一氏にアグレマンを出して、韓国大使に就任ですか。アウェイの日本で、反日発言を繰り返すのは日本のアドバンテージになりますが、天皇陛下に信任状を捧呈する行為だけは阻止して欲しかった。

    まだ2週間(残り1週間)あるので、ペルソナ・ノングレータで追い返して欲しい!切にお願いいたします。

  • 日本の韓国大使の赴任もまだでしょうから、それとバーターで同タイミングでの認証となるんでしょうね

    お互いに大使不在でいいと思うのですが、日本政府にはそんな覚悟は期待出来ないでしょう

  • リストが更新された上でこうなっているというのであれば、1月29日現在の外務省の認識としては、前大使の離任は確認したが、次期大使の信任状の写しはまだ受領していないということなんでしょうね。おそらくは、それ以上でも以下でもありません。
    姜昌一氏にアグレマンを出すことが適切かどうかという議論は残るでしょうが、どちらであっても、どうせ彼らの望む「改善」になど繋がりはしないのだから、大した問題ではないと思います。現時点で、日本側に即時断交という選択肢が事実上ない以上、暫く宙ぶらりんで放置する程度の嫌がらせはできますが、仮に姜昌一氏向けのアグレマンを拒絶したとしても、同レベルあるいはもっと酷い人物が指名されてくるだけです。アノ文在寅政権に何を期待しているのですか?

    赴任国のアグレマンを受ける前に人事を発表するなどという外交儀礼に反する真似をしでかしてくれたのですから、何らかのペナルティは課して然るべきだと思いますが、どうせ誰が来ようが不愉快度は五十歩百歩です。どうせならば、姜昌一新大使(見込)には、期待に違わぬよう、ますますの日韓関係の破壊に邁進してもらえばよいとすら思っています。その意味では、日韓断交を願う人たちにとって、むしろ歓迎すべき人事なのではないでしょうか?

    いずれにしても、姜昌一氏の言動に一々驚いたり、腹を立てたりなんかする価値などありません。同様に、彼にアグレマンを出そうが出すまいが、どうでもいいことであると思います。

    • 一理あるとは思います。 しかし、そのような些事はどうでもよいという事を20年近く積み上げた結果が今日の慰安婦問題を生み出していると考えています。
      特に、今回は領土という人間の本能が強く反応する点を犯した人物であっても承諾するという実績になり、更に次の一歩へエスカレートしてゆくと思います。

      もっと酷いレベルの人物が来るのは龍様の言う通り逆説的にもっと歓迎ですが、少なくとも領土に関して問題行動をした人物は跳ね返したいです。 反日言動にまで範囲を広げると、候補者がいなくなるので無理でしょうが。

      • 北方領土にロシア側から上陸経験あるということで日韓二国の問題じゃなくなってるんですよね
        ここで変に妥協してしまい、ロシアに口実を与えてしまうのはよろしくない

      • 個人的には、アグレマンを拒絶し、文在寅政権のメンツを叩き潰し、姜昌一氏に大恥をかかせるというのは「面白い」と思いますし、反対する理由は何もありません。
        しかし、「面白い」以降の展望がありません。拒絶することで文在寅政権の姿勢が変わるというのであれば(=国際法を遵守する方向に転向する)、そうするべきでしょうが、そんなことはまず期待できません。別の不愉快な人物を送り込もうとするか、あるいは拗ねて大使の指名そのものを当面行わないかのいずれかでしょう。本国がアレである以上、どちらであろうが、特に日本にとって都合がよくなるなんてことはありません。つまりは、駐日韓国大使がいようがいまいが、誰であろうが、どうでもいいことであると考えます。

        というわけで、姜昌一氏へのアグレマンを拒絶すれば「面白い」と思いますし、受け入れたとしても、そのことをもってして外務省や菅政権を非難しようとは思いません。この程度のことで「対韓姿勢が後退した!」と騒ぐ方がどうかしてる、と思います。

        • 龍様

          私は敵の嫌がる事は思いつく限り何でもやる。たとえ、其れが失敗しても、です。
          ヘタな鉄砲も……、です。
          ヘタな鉄砲を……、撃てば、当たらなくても、楽しいです。人生は楽しんで、ナンボだと思っています。
          エンタメは楽しまなくては…です。

        • 対韓国への姿勢云々よりは、北方領土の帰属主張に関して対ロシアで大失点になるだろうなと思います。
          ロシアのビザによって我が国の北方領土に足を踏み入れたことが公然視されている人物を駐日全権大使として認めてしまうということは、遺憾砲が文字通り花火以下の空砲にすぎないということを内外に改めて示してしまうことになろう、と。
          彼を駐日大使として受け入れてしまうということは、ロシアに機会を見つけるたびに日本と外交関係のある国の政治家達を北方領土に招待し続けるだけで、日本の主張を弱めていくことができるというカードを入手させるに等しい、と。

          • 確かに、対ロシアという点ではマイナスでしょうね。些細なことで因縁を付けるのが得意というお国柄ですから。
            ただ、対ロシアという点では、あれほど熱意を込めていた安倍前首相でも結局何もできませんでした。その意味では大した影響はないとも言えます。

            でも、姜昌一氏の着任を拒絶するのであれば、一番適当な理由ではあると思います。

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