韓国の政治経済を壊して去り行く文在寅政権が残す教訓

ここ数日、当ウェブサイトでは追いかけ切れていなかった話題が、「崩壊する韓国の社会と経済」です。ことに、検事総長に対する懲戒や先月の韓国政府・与党要職者らの相次ぐ訪日、さらには北朝鮮に対するビラ配布禁止、ウォン高や輸送コスト高止まりにもよる輸出企業の苦境、コロナワクチン不足などの状況を見ると、政治的にも経済的にも韓国は行き詰まっているように見えてなりません。

事実は小説より奇なり

正直、「事実は小説より奇なり」、という格言をこれほどまでに痛感する日々が来るとは、あまり考えていませんでした。

昨日の『鈴置論考「韓国メディアに文在寅=ヒトラー説が登場」』では、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の論考などをベースに、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)政権が現在、韓国の法治主義や三権分立を破壊しようとしている、とする話題を取り上げました。

直近の事件としては、「高位公職者犯罪捜査処」(公捜処)なる組織を発足させようとしていること、文在寅政権の犯罪捜査を続ける尹錫悦(いん・しゃくえつ)検事総長が秋美愛(しゅう・びあい)法務部長官と対決していることなどがあります。

ことに、尹錫悦氏に対しては、12月15日の検察懲戒委員会で停職2ヵ月の処分が決定されましたが、尹錫悦氏はこれを不服として、検事懲戒委員会の処分取消を求めて17日にソウル行政裁判所に行政訴訟を起こしました。いわば、「泥仕合」のような状況に陥っているのです。

どうしてそれで日韓関係が改善すると思った!?

ただ、正直に感想を申し上げるならば、べつに文在寅政権の迷走は、今回の「泥仕合」だけには限られないと思います。

たとえば、文在寅政権は先月上旬から、政府や与党の要人を相次いで日本に派遣しました。11月8日からは朴智元(ぼく・ちげん)国家情報院長が4日間の日程で、また、12日からは韓日議連の金振杓(きん・しんひょう)会長ら一行が3日間の日程で、それぞれ訪日しています。

文在寅政権がこれらの要人を日本に派遣した目的は、おそらくは「一発逆転ホームラン」を狙ったためでしょう。おそらく、日本で菅義偉政権が発足したことで、安倍晋三政権時代の強硬姿勢が和らぐ機運がある(と勝手に勘違いした)ため、これを機に日韓対話を一気に進めようという魂胆です。

また、政権公約のひとつでもある南北和平を進めるために、東京五輪の場を利用して「日米南北4ヵ国首脳会談」を呼びかけ、その主導権を握ろうとする狙いも見て取れます(『鈴置論考で読む、「東京五輪」人質に首脳会談迫る韓国』等参照)。

実際、韓国側は「東京五輪までは『強制徴用問題』(※自称元徴用工問題のこと)を巡る資産売却手続を猶予する」などの提案も出ているとのことですが、このあたり、日本が求めている解決からあまりにも程遠くて、思わず乾いた笑いが出てしまうほどです。

もっとも、『「年内の日中韓サミットは霧散」、徴用工も長期化へ?』でも報告したとおり、その後の読売新聞の報道によれば、韓国は11月下旬に徐薫(じょ・くん)韓国国家安保室長を日本に派遣しようとしたものの、結局は実現しなかったそうです。

また、『「姜昌一大使が関係改善意欲の証拠」?噴飯物の主張』などでも取り上げたとおり、天皇陛下を「日王」と蔑み、日本の北方領土に上陸したこともある姜昌一(きょう・しょういち)前国会議員が駐日大使に内定しています。日本側のアグレマンもおりていないにも関わらず、です。

どうでも良い話ですが、次期駐韓大使に「内定」したとされる姜昌一(きょう・しょういち)前国会議員は韓国メディア・朝鮮日報の電話インタビューに対して述べたとされる、次の発言を読むと、思わずのけぞってしまいます。

  • 来年は日本で東京五輪もあり、バイデン(米次期)政権も韓米日の円滑な関係を望んでいるため、ここにきて政府の対日外交が急激に動き出している
  • 政府は、韓日関係を改善する意志が明らかなように思える。私も自分が駐日大使に内定したという知らせを聞いて本当に驚いた
  • 私を駐日大使として派遣しようと決めたということは、日本との関係を正常化しようという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の意志が強いという意味だと考えられる

姜昌一氏を駐日大使に内定したということが、「日韓関係を改善しようとする文在寅大統領の意思」とは、じつに恐れ入る話ですね。本当に呆れかえってしまいます。

今度はビラ規制法に米国が懸念

さて、いろいろと「斜め上」な行動を取る韓国ですが、やはり北朝鮮との関係では、不可思議な行動はさらに暴走しているようです。

半年ほど前、当ウェブサイトでも『【速報】「北朝鮮が開城連絡事務所破壊」は権力承継?』のなかで、北朝鮮・開城(かいじょう)に設置された南北連絡事務所を、北朝鮮がいきなり爆破した、とする話題を取り上げました。

【速報】「北朝鮮が開城連絡事務所破壊」は権力承継?

これに関しては、「脱北者団体が北朝鮮に向けてビラを撒いていること」に北朝鮮当局が怒りを示した、というのが北朝鮮の公式的な見解であり、また、北朝鮮はこれに伴い、韓国に対して「ビラの散布を禁止する法律を制定せよ」などと要求しました。

この点、個人的な見立てで恐縮ですが、おそらく連絡事務所爆破の真の目的は、あくまでも金与正(きん・よしょう)が権力を見せつけるために行ったものではないかと疑っています。

しかし、驚いたことに、韓国では北朝鮮の要求どおり、ビラ撒きを禁止する法律を作ったようです。

韓国国会、「対北朝鮮ビラ禁止法」成立…米議員「韓国憲法・国際規約を違反」

14日、国会で成立した改正南北関係発展法が対北朝鮮ビラだけでなく北朝鮮流入情報を事実上最初から遮断する内容という懸念の声が国内外から上がっている。<<…続きを読む>>
―――2020.12.15 06:54付 中央日報日本語版より

これは、今月14日に韓国国会で成立した「改正南北関係発展法」が、北朝鮮に対するビラ散布を禁止するとともに、北朝鮮に対する情報の流入を制限するものである、という話題です。

正直、韓国が表現の自由を制限する立法を行うこと自体、「自由・民主主義国」からかけ離れた行為だと思いますが、これについては米国も強い懸念を示しており、たとえばワシントンでも韓国の行動に対し懸念が強まっているのだそうです。

【社説】対北朝鮮ビラ禁止法で韓米同盟に亀裂が生じてはならない

「対北朝鮮ビラ禁止法」に対する批判の声が米国内で高まっている。米大統領当選者ジョー・バイデン氏の来年1月就任を控えて韓米同盟の初めての争点になる見通しだ。<<…続きを読む>>
―――2020.12.21 11:59付 中央日報日本語版より

表現の自由を何よりも重んじる米国が、韓国の行動を「理解できないもの」と考えるのも、無理はないでしょう。

自由主義、三権分立、法治主義を壊す韓国

さて、わが国では韓国のことを、「日本と同じく自由・民主主義・法治主義を大事にする国だ」と思っている人は多いと思います。

しかし、ここ最近の韓国の動きを見ていると、どうもそうとは思えないのです。

  • 自由主義→対北朝鮮ビラ禁止法で破壊
  • 三権分立→「公捜処」で破壊
  • 法治主義→検事総長への停職処分で破壊

これで経済が上手くいっているのならば話は別ですが、残念ながら文在寅政権はコロナウィルスのワクチン確保もできていないようですし、また、最近のウォン高で輸出企業は青色吐息となっている、との情報もあります。

文大統領「社会的距離の確保がワクチン」叫んでいる時、シンガポール首相「半月後にワクチン到着」

―――2020.12.21 07:16付 中央日報日本語版より

韓経:欧州・東南アジアへのコンテナ船運賃も急騰…韓国輸出企業「来年の事業計画立てられない」

―――2020.12.21 12:06付 中央日報日本語版より

このように考えていくと、文在寅氏自身は大統領としての任期が終わると前任者と同じく投獄コースに向かう可能性が高そうですし、場合によっては2022年5月の任期満了まで政権が持たない、という可能性すら視野に入ってきそうです。

いずれにせよ、文在寅政権は日韓関係を壊し、米韓関係を壊し、韓国経済を壊し、そして韓国の自由主義、民主主義を壊して去っていくのでしょう。「トップに立つ人物によっては、たとえ国であっても傾くことがある」ということを、私たち日本人も肝に銘じておく必要がありそうです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 近末文在寅悶 より:

    教訓:

    民主主義の国家の内容と程度はその国の民度を正確に反映します。

    もにその国の国民の人間関係が「上下関係か身内・他人の区別のみ」、「信義とか信頼の価値はナシ」、「法と約束は他人のみに適用されるモノ、或いは上の者が下の者に強要するモノで、その逆はナシ」、「自分は常に正義であり、正義を押し通す為には、なんでも正当化出来る」と言う思考回路しか持っていない場合、社会は目先の利益を共有する派閥に分裂し、派閥同志で潰し合いをして、最後には崩壊して混沌とした泥沼と化すでしょう。

    私たちに出来る事はこの泥が全世界に拡散する惨事を出来るだけ食い止める事でしょうか。

  2. けん より:

    早速、日本も対北ビラ禁止法を強行採決・成立させたことを受け、米国と英国と連携して「人権と表現の自由を無視した」として批判すべきですね。
    出来ないだろうなぁ。

  3. asimov より:

    更新ありがとうございます。

    韓国が「なんちゃって民主化宣言」を行った1987年から今年で33年経ちましたが、本当の意味での民主主義が定着しないままで終わりそうですね。

    軍事独裁政権から脱却できたと言いつつ、実際には衆愚政治と人治主義・情治主義へと変わっただけで、真の意味での法治国家や民主主義には成れなかった様です。

    「何でもヒト(主に日本)のせいにする」
    「最終的には必ず不満不平を訴える」
    等の性質が元々あったのでしょう。

    特に「駄々を捏ね続ければ、自分達の思い通りになる」という勘違いを助長させてしまった、日本の左派メディアや左派勢力と外務省の瑕疵は大きいと思います。

    同じ文脈で、あちらの我儘の一部を全く相手にしなかった安倍前政権への反発は、今でも根強いかと思います。

    それと関係があるかどうかは分かりませんが、昨日各メディアがこぞって「安倍前総理が118回の虚偽を述べていた」という旨の報道を行いました。

    第2第3の「韓国の言うことを聞かない政権」の誕生を恐れていることの裏返しかなとも愚考してしまいます。

    駄文失礼しました。

    1. 匿名 より:

      118回も嘘を!?偽証罪で逮捕しなきゃ

  4. 都市和尚 より:

    いつも楽しみに拝読しております。
    隣国のこんな状況は、日本のマスメディアの問題意識に引っかからないのでしょうか。「公捜処」についてはネット以外にほとんど報じられていません。ゲシュタポもそうですが、「公捜処」って普通に戦前日本の特高警察ですよね。

  5. イーシャ より:

    まだ平和な国であった頃、ベネズエラのカナイマ国立公園を訪れたことがあります。
    いつの間にか経済崩壊し、安心して観光に行ける場所ではなくなってしまいました。
    国が崩壊する過程をプロローグからしっかり観察する機会は滅多にありませんが、南朝鮮にはうんざりするほど長く付き合わされてきました。崩壊する過程をゆっくりじっくり観察したいものです。棚ぼたで独立させてもらった南朝鮮が、本当に国かどうかは別として。

    日本は観察するに留め、決して助けてはいけません。難民受け入れなどもっての他。
    非韓三原則を貫きましょう。

    1. 伊江太 より:

      イーシャ様

      ご意見には概ね同感ですが、予測通り崩壊したとしても、かえって「その後」が気になります。

      国を捨てた連中の集まりにもかかわらず、世界各地に散らばった在外朝鮮人の民族的紐帯というより「恨」の共有、拡大再生産へのこだわりの強さは、正直われわれ日本人の想像を超えます。思えば、カノ民族には愛着を持つべき地はかつて存在しなかったし、これからもあの半島がそうした場所になる可能性はないように思えます。そうであったからこそ、こうした歪んだ心的特性が、民族の維持にとって不可欠のものなのかも知れません。

      今の国家が崩壊してしまえば、すべてということではないにせよ、多くの人間がカノ地から世界中にさらに拡がり、そこここで「ウリ達がこうなったのはチョッパリのせい」と大声で触れ回る、まあそういう事態も考えられそうな気がします。これはこれで鬱陶しい。

  6. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    文在寅はあらゆる友邦国関係、隣国関係と国内産業、大手企業を壊しまくった「デストロイヤー」でした。ただ唯一、手を変え下手に出て相手に舐められまくったのが北朝鮮関係でしょう(笑)。

    この人の頭ん中には南北統一、統一朝鮮しか無いです。他の事は、どれだけ犠牲になっても良い。で、普段から世界全体から見た韓国、なんて考えが無いので無茶苦茶をやり回す。

    あと1年半で逮捕拘束。それに秋美愛法務部長官、康外務長官、朴智元国家情報院長、金振杓、李南淵なども投獄候補ですな(笑)。それに飛び降り、、(失笑)。

  7. WindKnight.jp より:

    米国にしろ、英国にしろ、本当に韓国を軽視してきたんだなぁ。というのが、感想。

    今回の法律は、韓国外の韓国人の行動にも干渉するもので、
    やっと、韓国が駄目な国だと認識したようで。

  8. 阿野煮鱒 より:

    またぞろ「韓国はもうすぐ崩壊する」説の反復ですね。

    朝鮮はずーーっと滅茶苦茶で崩壊寸前でデタラメなのです。それでも彼らは生き延びてきました。国が崩壊しても、日本にたかり米国にたかり、ちゃっかり息を吹き返します。だから彼らの自滅に期待しても意味がありません。

    文在寅大統領は、任期満了後に逮捕される可能性は極めて低いです。なぜなら、次期政権も現与党の左翼政権だからです。保守政党には人材がおらず、政権交代の見込みはありません。与党内での大統領交代であれば易姓革命は起こらず禅譲となりますので、文在寅氏は守ってもらえます。

    公捜処の設置目的は、検察の捜査が与党の要人に及ばないよう、捜査権を検察から取り上げることです。恣意的に対立政党の要人を摘発したりするかもしれませんが、自分たちを守る方が優先だと思います。だからゲシュタポや特高とは意味合いが異なります。

    世界にはまともな民主主義が機能していない、言論の自由がない国は幾らでもあります。例えば中国やロシアやイランなど。韓国がそれらの仲間に加わったとて、世界に激動が走るとは思われません。

    日本が、あるいは米国が、明確な意思を持って韓国を潰さない限り、彼らは崖っぷちで生き延びます。日本にはその意思がないし、米国は少々韓国に呆れても、国を潰すほどの面倒ごとには手を出さないでしょう。特にバイデン政権となれば見込みは低いです。

    あえて断言しておきます。皆さんが期待するような事態にはなりません。

    1. より:

      > 与党内での大統領交代であれば易姓革命は起こらず禅譲となりますので、文在寅氏は守ってもらえます。

      どうでしょうね。かつて、李明博 → 朴槿恵という保守派での政権継承が行われた際でも、朴槿恵大統領は李明博前大統領の治績を片っ端からひっくり返しましたから。さすがに、刑務所に放り込むことまではしませんでしたけどね。
      なので、次期大統領選でも左派が勝った場合、確かに文在寅氏は刑務所に放り込まれることはないかもしれませんが、はたしてどんな扱いを受けることやら。

      もっとも、万が一右派が勝ったりなんぞしたら、文在寅氏とその一味は国家反逆罪にも問われかねないので、それよりはマシということなのでしょうが。

      1. 阿野煮鱒 より:

        金大中・第15代韓国大統領は、カネでノーベル賞を買ったと非難を受けたり、在任中に息子三人が不正蓄財で告発されたにも関わらず、めでたく任期を満了し、退任後は政界を引退して平穏な余生を送りました。

        後継の盧武鉉・第16代韓国大統領は、金大中氏と同じ新千年民主党から出馬しました。禅譲です。

        続く第17代韓国大統領は保守政党のハンナラ党所属。易姓革命です。盧武鉉元大統領は自殺に追い込まれました。

    2. 簿記3級 より:

      健康診断の数値が軒並み悪いにも関わらず何故か倒れない無敵の男の韓国さん。
      前年よりは確実に数値が悪化しているはず、不思議です。

      1. 阿野煮鱒 より:

        つ ヒント「はず」

  9. 名無しの権兵衛 より:

     「自由主義」「三権分立」「法の支配(法治主義)」は、文在寅が壊したのではなく、大韓民国建国以来、一度たりとも存在したことは無かったというのが正確だと思います。存在しないものを壊すことは、誰にもできないのです。
     文在寅大統領が実現しようとしているのは、就任式で公約した「一度も経験したことのない国」で、現在も、その実現に向けて邁進しているところだと思います。
     「一度も経験したことのない国」とは、文在寅大統領のみぞ知るところですが、これまでやってきたことから推測するに「退任した大統領が逮捕や自殺に追い込まれない国」という意味もあると思いますし、「南北統一国家」という意味もあると思います。

    1. 藪彦 より:

      中国の辺境の属国であった上に、長らく鎖国をしていて近代国家群とのやり取りがなく、また碌に自己統治能力さえなかった李氏朝鮮の崩壊後、最初は日本によって、そして太平洋戦争後は米国によって無理やり独立した近代国家の体裁を取らされたのが韓国と言う国家の正体です。

      結論を言えば、韓国民は自発的に近代国家とそれを維持・発展させるのに必須な近代文明人としての思考回路や方法論を自らの試練で学ばずに、米国と日本の庇護の下に、全て出来あいの形式をモノマネするだけで発展出来てしまった幸運な方々です。

      文在寅悶政権になって、初めて韓国の中に脈々と受け継がれて来た『上下関係・身内と他人だけしかない人間関係』、『我は格上であり、正義だから嘘を吐いても約束を破っても構わない』、『規則は他人と格下のみに適用されるべきで、我はそれに拘束されない』などと言う野蛮な行動原理が段々と世界に知られるようになって来たのは日本にとって好都合でしょうな。

      日本が韓国に対してするべき事は韓国を煽りに煽って、韓国の正体が余す処なく世界にさらされる方向に持って行くことです。

  10. イジワルばあさん より:

    鈴置氏は、韓国が李氏朝鮮時代に先祖返りしていると書かれていますが、私には韓国は朝鮮戦争後独立してからも結局は李氏朝鮮時代と同じことを繰り返して来たように思えます。時代の流れと米国には逆らえないという事情から表面上は民主主義の現代国家であるかのように取り繕って来たけれど、内情は李氏朝鮮の時代と同じ氏族間の権力闘争が繰り広げられ、権力を持ったものは好き勝手にやり放題、権力の座から落とされた者は敵として徹底的に痛めつけられ“恨゛を溜め込んで機会を窺って権力を取り戻せば、その“恨゛に根差して徹底的に報復するというように。それがかの国の大統領がその任でなくなると悲惨な末路を迎えなくてはならない理由ではないでしょうか?つまり韓国の“恨゛は日本に向けたものではなく、根本的なところでは氏族間の恨みであり、氏族間憎悪がそれこそDNAに刻まれているのではないかと思えるほど根深いものなのだと思います。そして同じ民族であっても同じ氏族でなければ皆敵という考えと人間関係を上下関係でしか考えられないことから、常に相手にマウンテングして自分が優位であることを誇示していないと自分がその立場から引きずり下ろされるという不安が大きいのだと思います。韓国では各氏族ごとに「同族譜」というものがあって、その氏族先祖から現在まで誰がどの氏族の一員であるか同じ氏族の中で自分はどの地位にあるかなどの序列が記載されていて現在でも大変重要視されて、結婚や就職のコネとして大きな力を持っているそうです。つまり韓国人にとっては同じ氏族として同族譜に記載されている人はウリ、それ以外はナムということです。(続く)

    1. イジワルばあさん より:

      (続き)
      これでは、韓国人がひとつの民族、ひとつの国家の国民として纏まることはできません。そこで権力者は、「邪悪な日本」という外敵を作り上げて反日を煽ることで国内を納める手段にしたわけです。しかも華夷秩序から言えば当然韓国の下にあるはずの日本に統治された過去があり“恨゛をそこに向けるのは容易かったし、その下の立場の日本が先に先進国の仲間入りしていることは羨ましいし、妬ましいし、そして彼らのコンプレックスでもあります。だから日本を貶め、日本を叩くことは彼らのその感情を一時でも晴らすことができ痛快だったのでしょう。しかしその反日感情を使い過ぎていつしか権力者の手段というレベルを越えて国民の反日感情によって政策を決めなければならないほどになり、コントロール不能になってしまったのだと思います。そこへ持ってきて伝家の宝刀である反日政策、反日活動に効果がなくなってしまった(日本が無視を決め込んで微動だにしない。)ので、感情の向け先がなくなって国内での争いに向かったというわけです。だからある意味必然的な展開だと思いますし、こうした韓国自身の欠陥に気づいて立て直さないと経済も国も空中分解するしかないと思います。

  11. より:

    韓国が実質的に近代民主主義国家とは言えないという皆様のご指摘には全く同意しますが、一方で、たとえ韓国が近代民主主義国家でなかろうと、アメリカなどが主導する自由主義陣営に留まることは可能です。実際、韓国は建国以来近代民主主義国家であった試しなどありませんが、それでも自由主義陣営の一角を占めていることができました。それは、手続き(process)と運用(operation)はかなり怪しいものの、とりあえず形式的には民主主義を装っていたこと、そして何よりもアメリカの軍事同盟国であったことに依ります。
    しかしながら、文在寅政権はその形式的な外装すらかなぐり捨てようとしており、さらにはアメリカとの同盟もないがしろにしつつあります。その意味するところは、自由主義陣営からの離脱に他なりません。

    かつて武藤大使が喝破したように、文在寅氏の頭の中には本当に「北朝鮮との融和、そして将来的な統一」しかないのでしょう。他のすべての事柄は、その目的にために利用できるかどうかという観点からしか見ていないようです。そして、これほどまでに内政・外交の全てにおいて失敗し続けているにも拘らず、依然として40%弱の国民が文在寅政権を支持し続けているという事実は(世論調査の数字を信じるのであればですが)、少なからぬ韓国国民が自由主義陣営からの離脱を支持、少なくとも容認しているということになります。ここまで事態が進んでしまうと、韓国が自由主義陣営に留まりたいと思うのであれば、軍事クーデターを起こすよりないと考えています。

    まあ、日本としては、韓国が自由主義陣営に留まろうが離脱しようが、今となってはどうでもいい話ですが、近隣国の離脱あるいは離反は、必然的に安全保障環境に影響を及ぼすため、離脱となれば何らかの対応を検討せざるを得ません。
    韓国が自由主義陣営から本当に離脱するのか否かという局面においては、日韓関係の行方など従属変数の一つに過ぎないため、あまり重要性を持ちません。ならば、日本としては、「自由主義陣営を離脱した韓国」あるいは「クーデターを経て軍事独裁国家となった韓国」、いずれにも対応できるよう、予め検討しておくべきであると考えます。

  12. 匿名29号 より:

    いくら政治がむちゃくちゃでも、経済が破綻しても、そう簡単には国家は崩壊しません。崩壊の定義が分かりませんが、政府が消滅しても反日教育された民衆は残っているわけで、韓国が無政府状態になれば周辺国にもっとひどい迷惑を及ぼします。

  13. Naga より:

    今の状況は、韓国は国を挙げて(政府も国民も)反日で、日本に何かを仕掛けて・・・反日だけでなく韓国人同士でも気に入らないことがあれば相手に何かを仕掛けて・・・溜飲が下がればOK、という行動ばかりをした結果でしょう。
    支持率が下がったといってもまだ30%台ある理由の一端はそういうことでないかと思います。
    日本としては関わりにならないことが大事でしょうけれど、関わりたいとしか思われない政治家がいるのが心配です。

  14. めたぼーん より:

    北のようになるのが文氏の夢ですから、自由主義の破壊は既定路線なのでしょうね。しかもそれを国民がクーデターと、K防疫で世界を取ったと言う根拠希薄な自画自賛わする政府を見て選んでいるのですから救いようがありませんね。

  15. IVD より:

    「事実は小説より奇なり」
    小野不由美先生の「華胥(かしょ)」という物語を思い出しました(十二国記シリーズのファンです)。
    枕元に置いて眠ると理想の国の姿を夢に見せてくれるという至宝、これを使い理想の国の姿を確信した王「砥尚(ししょう)」はその実現に向けて邁進します。前王の時代に腐敗や理不尽と戦い新たに起った「砥尚」に誰もが期待しましたが、理想に近付くどころかやがて王朝は傾いていってしまう、というお話です(王朝が傾いてきたところから物語は始まります)。政治の実情を知らず理想のみを追い求めて邁進した結果、国が荒れ民が苦しんでいる現実。

    文在寅氏の見た「華胥の夢」でもさぞや美しい理想郷が広がっていたことでしょう。

  16. 迷王星 より:

    >文在寅氏自身は大統領としての任期が終わると前任者と同じく投獄コースに向かう可能性が高そうですし、場合によっては2022年5月の任期満了まで政権が持たない、という可能性

    その可能性を無くすために作ったのが高官に関する捜査から検察を排除し大統領が任命するスタッフで行う高捜処という一種の大統領親衛隊兼秘密警察とでも呼ぶべき新組織であり、現検事総長の解任を狙っての検察大改革もその目的で行っているのです。

    文大統領は経済や外交に関しては無能極まりありませんが,退任後の自分の安全や親北左派政権の永続性のために親米保守派を徹底的に潰すという韓国内部の政争に関しては、極めて悪どく=有能に立ち回っていると私は考えています。

    文大統領がここまで退任後の安全に心を砕き経済よりも外交よりも内部抗争に力を注ぎ最も信頼する人材を投入して次々に保守派に対する根切りの施策を実施させているのは、自身が側近として仕えた廬武鉉の悲劇的な最後に対する反省からだと思います。

    親米保守派は親北左派のように団結して大きな活動ができない以上、文政権による根切り政権は韓国という国の復元限界を突破させてしまったと私は推測しています。つまり、今後、誰が大統領になろうとも韓国は自由民主国家には戻せないということです。それは万に一つどころか億に一つで親米保守派の大統領が登場しても、最早、言論の自由や(日本に対する国際法違反は無視するとしても)法治主義的なあるいは民主的な手続きの維持は不可能で、文政権が親米保守派をあらゆる手段を用いて根切りしようとしているように保守派が政権を握れば親北左派をあらゆる手段で弾圧し根切りする以外に道は残されて居ない,ということを意味します。

    形式上あるいは体面上はともかくとして、実質上は韓国は文政権の立て続けの「大改革」によって既に法治国家でなくなり(日本[国・企業・人]に対する各種の違法行為や国際法違反を無視しても)、自由主義国家でも既になくなり、韓国における政治制度としての民主制も既に大きく空洞化してしまっていると推測しています。

    今のように司法と捜査機関そしてマスコミの中でも大衆が新聞よりも良く見るテレビの主要局を親北左派がガッチリと握っている現状では、例えば次の大統領選で韓国民が親米保守派の候補を選んでも、票数の集計で不正行為によって親北左派大統領が当選したことに出来てしまいます。それを裁判に訴えても正しい証拠に基づく裁判が行われる可能性はゼロでしょう。それ以前にまともに捜査されることは無くなり、集計不正の証拠を確保することそのものがほぼ絶望的になるからです。その時には、主要紙には保守系が多い(有名な新聞で左派はハンギョレぐらいでしょう)新聞への弾圧やインターネットへの露骨な干渉も韓国で目に見える形で始まるでしょう。

    人口5千万もの規模があり一応は自由民主主義に基づく先進工業国がこれほど短期間で簡単に左翼独裁主義の掌に陥落し国民が自由も民主も喪失してしまうとは率直にいって驚きであり、中朝韓に支配されたマスゴミ(マスコミ+電通)によって嘘偽りだらけの欺瞞記事・番組と情報隠蔽(報道しない自由の悪用)そして国民痴呆化としか思えない劣悪な番組が垂れ流され続けている我が国は韓国崩壊を絶対に他山の石とせねばと改めて強く思わされた次第です。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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