サザエさんはどこに行く?コロナ禍が変えるテレビ業界
「来週日曜日以降、サザエさんは過去の作品を再び楽しむことができるようになります」――。これこそ、「モノは言い様」ですね。というのも、毎週日曜日に放送され、その視聴率と日経平均株価との関連性を議論する人が出現するほど知名度が高いテレビアニメ『サザエさん』が、例の武漢コロナ禍の影響もあり、来週以降、止むを得ず再放送対応となるそうだからです。ただ、サザエさんくらいならまだ何とかなりますが、コロナ禍はテレビ業界を含めたマスメディア、既存メディア全体に甚大な影響を与える契機になるのかどうかには、個人的には注目している次第です。
サザエさんはどこに行く?
日本国民であればだれもが知っているアニメ作品のひとつといえば、『サザエさん』でしょう。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) May 10, 2020
これは長谷川町子(1920年1月~1992年5月)の作品で、もともとは終戦直後から福岡の地方紙『夕刊フクニチ』に連載されていた4コマ漫画が起源ですが、1951年以降は朝日新聞の朝刊に掲載されるようになり、さらには1969年にはフジテレビ系列でアニメ放送が開始。
作者本人が死去しているにもかかわらず、フジテレビにて毎週日曜日の放送が続いていて、「世界で最も長く放送されているテレビアニメ番組」として「ギネスブック」にも掲載されているそうです。
国民的アニメ「サザエさん」が世界の頂点
国民的アニメ番組として、長く日本人に愛されてきた「サザエさん」に、ギネス世界記録の認定証が授与されることになりました。<<…続きを読む>>
―――2013年9月5日付 ギネスワールドレコーズHPより
そして、長期間放送されているためでしょうか、「小さいころ、日曜日の夜にお父さんのひざに座り、サザエさんを視聴した」という記憶を持つ人もいるかもしれません。
また、サザエさんの視聴率と日経平均株価の関係についての研究も有名で、これは、「サザエさんの視聴率が上がる(下がる)時には日経平均株価が下がる(上がる)傾向にある」、といった仮説だそうです(※これについては、個人的にはなんともコメントし辛いところですが…)。
サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門―(新潮新書)
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時代に取り残されるサザエさん
ただ、あくまでも個人的な印象で恐縮ですが、やはり作者本人が亡くなっているという点、長年、テレビ放送のスポンサーが総合電機メーカーの単独提供だったという点からでしょうか、どうも番組のコンテンツ自体、時代に取り残されている、との指摘はあるようです。
『サザエさん』は終了してもいい? 「時代錯誤な内容」と批判の声も
(略)『サザエさん』が嫌いな人からよく言われるのが、内容が時代錯誤という意見だ。/「取れたボタンを好きな人につけて欲しいと、カツオが早川さんの家に押しかけていた。裁縫は女性がするものなんて、時代錯誤もいいところ。/しかも、なんで2人も専業主婦がいる家の子のボタンを、赤の他人のお嬢さんがつける必要があるのか…」<<…続きを読む>>
―――2018/01/24 05:00付 ニコニコニュースより
リンク先記事によれば、サザエさんを巡っては、日曜日の夜に放送されているということから、ひとつの「週の区切り」として惰性で視聴し続けているという人もいらっしゃるようですが、それと同時に時代設定を巡っては、昭和の行動成長期なのか、令和時代なのかでブレているとの指摘も多いとのこと。
考えてみればわかりますが、いまやオフィスからは紙とペンは追放され、たいていのオフィスにはPCやコピー機が備え付けられていますし、家庭からは固定電話や蓄音機、レコードプレーヤーが消滅する一方で、多くの人々はスマートフォンを片手に行動しています。
もちろん、どんな内容を放送するかについては、放送局であるフジテレビの裁量の範囲ですので、私たち部外者が四の五のいうべき筋合いのものではありません。嫌なら見なければ良いのです。
サザエさん、ついに新作が不可能に!?
こうしたなか、昨日はこんな記事を発見してしまいました。
「サザエさん」の過去作品が楽しめる 17日から再放送対応(2020.5.10 08:00付 産経ニュースより)
例の武漢コロナ騒動の影響により、サザエさんの新作の制作ができなくなってしまったためでしょうか、産経ニュースによると、「17日以降、サザエさんの過去作品が再放送される」、「過去作品が楽しめる」のだそうです。「モノは言い様」ですね。
もっとも、記事本文にはちゃんと、
「当面の間、再放送対応することを発表した」
と明示されているのですが、正直、この際なので残っている限り古い過去作品を放送してもおもしろいかもしれません。
個人的には1970年代や80年代のサザエさんが放送されれば、それはそれで当時の時代背景を知ることもできて、興味深いと感じる人は多いのではないかと思う次第ですが、ただ、サザエさんの場合は、すでに原作者が鬼籍に入っていますし、さほど時事的な話題を織り込む必要もありません。
というよりも、サザエさんはすべてを新作にする必要などなく、毎回の3本のうち、1本を新作、残り2本を再放送にしても良いのではないでしょうか。
とてもコスパの良い番組になりそうですよ。
コロナショックがテレビを襲う!
ただ、こうした「サザエさん再放送」の話題を発見すると、どうしても思い出してしまうのが、先月の『コロナが変える日本社会 テレビ局に待つ悲惨な未来』でも紹介した、『日刊ゲンダイ』に4月21日付で掲載された『コロナとテレビ<上>コロナ禍で激変するTV業界の悲惨な未来』という記事の話題です。
これは、テレビ業界経験者で現在はドワンゴのエグゼクティブプロデューサーを務める吉川圭三(よしかわ・けいぞう)氏が執筆した記事で、「コロナ禍によりテレビ業界が危機的な状況に陥りつつある」、と警告を発するものです。
具体的には、例の武漢コロナの蔓延により、テレビ業界では収録や生放送、ロケができなくなりつつあり、必然的に再放送や総集編で一時的に難をしのいでいる状態に陥りつつある、という指摘です。
こうした状況について吉川氏は、「こうした状況が長引けば、やがてCMスポンサーもこの状況を看過しなくなり、広告料も買い叩かれる可能性も否定できない」、などと警告しているのですが、果たしてこれをどう考えるべきでしょうか。
ただ、先日も報告したのですが、冷静に考えてみたら、テレビ局の苦境は武漢コロナウィルスだけのせいではないように思えます。というのも、『埼玉県民様から:「日本の広告費2019」を読む』でも触れたとおり、「広告費」という面からは、テレビ広告はすでにインターネット広告に追い抜かれているようだからです。
テレビ局のうちNHKに関しては、事実上、法律で受信料収入を保証されており、どんな酷い番組を作ろうが、それとは無関係に左団扇で経営することができます。
しかし、民放各社の場合は「受信料」ではなく、おもにスポンサーからの広告売上で経営が成り立っています。このため、テレビ番組がつまらないとなれば、だんだんと視聴者も離れていきますし、必然的にスポンサー側も広告効果をもう少し厳格にチェックするようになるでしょう。
ちなみに新聞の場合は、そもそもコロナショック以前から部数の低迷に歯止めがかからない状況が続いており、一部の情報によれば、すでに新聞宅配システムが足元から崩れ始めている、との指摘もあるようですね(『チラシ減:コロナ騒動は新聞業界にとどめを刺すのか?』参照)。
テレビなどのオールドメディアは社会に必要なのか?
もう少しきつい言い方をすれば、テレビ局を含めたオールドメディア自体、果たして現在の日本社会において必要とされているのか、という疑問があります。
たとえばテレビ局の場合、『視聴者「テレビ局は専門知識なしにコメント垂れ流す」』のなかでも触れたとおり、「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が公表している『2020年3月に視聴者から寄せられた意見』などを眺めていると、次のような辛辣な意見が目につくからです。
- 「ワイドショーなどで、医学や法律などの専門知識がないタレントに、安易にコメントさせるべきではない。間違った情報が拡散されており、危険に感じる。」
- 「新型コロナ感染拡大の影響で、トイレットペーパーやティッシュペーパーの品不足が連日放送されている。放送では、デマであることも、在庫は潤沢にあるとのコメントもされているが、その背景に流れる画像は、大型店などにおける空っぽの棚ばかりが強調されている。」
そして、こうした「曲がり角」に立っているのはテレビ局だけではありません。というのも、たとえば『ウェブ評論時代のリスクと面白さ』でも議論したとおり、テレビだけでなく新聞、雑誌、ラジオなどの「オールドメディア」はインターネット空間と異なり、さまざまな制約があるからです。
また、『有名ブロガーも「既存マスコミがコロナで死ぬ」と警告』では、著名ブロガーの山本一郎さんの論考を手掛かりに、「コロナショックで弱小メディアへの広告支出が激減し、メディアの淘汰・選別が進む」という仮説を紹介しています。
当ウェブサイトとしては、山本氏の主張のすべてに無条件に賛同するものではないのですが、「元祖ブロガー」のひとりでもある山本氏の指摘には傾聴すべき箇所が多々あるのも事実でしょうし、非常に参考になる考え方でもあります。
もちろん、私自身も産経新聞社の雑誌『正論』に寄稿させていただいたほどですので(『無名評論家がネットきっかけに著名誌に寄稿できる時代』参照)、当ウェブサイトとしては、新聞、テレビを中心とするマスメディアのことを十把一絡げに「マスゴミ」などと蔑むつもりはありません。
「オールドメディアであっても生き延びるメディアは生き延びる」と考えています。
しかし、オールドメディアが垂れ流す情報には、思わず首をかしげてしまうほど偏った意見やレベルが低い情報が目につくからであり、また、新聞・テレビの取材姿勢や行動を見ていると、「身内に甘く、他人に厳しい」という矛盾がたくさん含まれているように思えてなりません。
こうしたなか、地上波テレビ局の場合、スポンサー企業との側がコロナショックの影響で広告費を削減しなければならない状況に追い込まれているため、当然、貴重な広告費を支出する以上は、「出稿媒体を選ぶ」という動きはさらに強まるでしょう。
そして、企業の広告費が減れば、テレビ制作に回せる原資がさらに減るということでもありますし、コンテンツのレベルもさらに低下する、ということでもあります。そうなれば、テレビの視聴者がますます減り、企業広告費もますます減るという悪循環に陥るかもしれません。
いずれにせよ、このままでいけば、新聞・テレビ業界もコロナショックで多大な打撃を受けることは間違いないでしょうし、オールドメディア各社のなかには、本業であるはずのコンテンツビジネスで、いよいよ本格的に立ち行かなくなるような事例も出てくるのではないでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
サザエさんやドラえもんなどの伝統的なコンテンツならまだ再放送という対応も可能かもしれません。
しかし、もしもこのコロナ禍が長引けば、そのうち情報番組、ニューズ番組、ワイドショーなどの制作・放送ができなくなる可能性も出て来るでしょう。
メディアの今後の状況については、引き続き、非常に気になる点ではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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11日11時11分のアップですね。
サザエさん、今も時々視聴しては、昭和40~50年代を懐かしんでいます。
ただ、毎回のシチュエーション、若い人には理解できないのではないかと思う部分が多いです。
現代風にすると、もはやサザエさんではなくなってしまうのでしょうかね。
息子達の話だと(私はマトモに観てないので)、土曜夕方枠に移動してからの『クレヨンしんちゃん』が新宿会計士様の提言している新作+旧作方式で放映されているそうです。新作1~2本に旧作足して、3話で1回分。サザエさんもそれでいいんじゃないかなぁ?確かに古いお話ほど、生活の記録として役に立つかも。
今でも観たい再放送、沢山ありますよ。
放送しないのは、もったいないです。
どっかのチャンネルで、初代の仮面ライダーを再放送していました。
平成仮面ライダーが大好きな息子は、それも楽しんでいました。
NHKがわざわざ新作つくらなくっても、民間の良い作品を選りすぐって、再放送すればよかろうと思いますよ。
例えば、ハウスが提供でやっていた「名作劇場」。
フランダースの犬とかラスカル、ペリーヌ物語、赤毛のアンなんか、いいじゃないか。
「日本昔話」もいいじゃないか、と思います。
現代の子供たちに選りすぐった優良コンテンツを放送してほしい。
時代劇をやっているんだから、サザエさんが無くなる理由は無いのでは。
だんな様
なるほど!もはやサザエさんは「昭和時代劇」なんですね。
ちびまる子ちゃんも「平成時代劇」になるかもしれないし…。
ああ、昭和は遠くなりにけり…、です。
ちびまる子ちゃんは確定的に明らかな「昭和」ですよ。
作者の生年が基準なので・・・。
なにしろ、テレビ業界の抽斗の少なさというのを改めて実感しております。
そもそも見ないし信用もしていないのですが、ますます遠い存在になったな、
と感じる今日このごろ。
昼間のBSなんて、殆どテレビショッピング、、
だったら放送免許なんて要らんだろ、、と。
国営のショッピングチャンネルを開設して宣伝料を取り、NHKは受信料
廃止する、という案は如何でしょうね。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
もしかしたら、今後は再放送することを前提とした番組の企画しか、通
らなくなるのでは、ないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
ぜひ再放送してほしいものがあります。
過去のニュース報道、それもあとで誤報であったことが判明したものをお願いします。
できれば訂正報道とセットで放映してほしいのですが、(ねえよそんなもん)でしょうから贅沢は言いません。
絶対に視聴率が取れます。スポンサー殺到です。紙媒体マスコミも(オレたちばっか過去のことを言われるのは不公平だろ)絶賛です。
さあ!
サザエさんはかつては火曜の19時にも放送していて、それは過去の放送したものを再放送していたんですよね。関西圏だけかもしれませんが。
放送を再放送中心で回す事は不可能ではない筈です。
ただいろんな所のしがらみでやらないのでしょうが。
コロナ禍で情報番組等が無くなれば私もスッキリします。
しかしながら番組制作自体はWEBでニュースや動画を仕入れて、コメンテーターや芸能人にコメントさせれば一丁あがりなので、撲滅は困難だと思います。
そんな物に価値は無いですし、視聴者も離れるとは思いますが。
私もテレビが好きで大体毎日16時から20時までの帯の子供向けの番組は毎日網羅して見ていました。サザエさんやドラえもんも見ていましたね。テレビで放映された優れたコンテンツも数々ありますが、やはり続けることが目的になってしまうと作品の良さが失われてしまうと思います。子供が見るのでときどき見るのですが、サザエさんもドラえもんも製作者の原作に対するリスペクトを感じず痛々しさを感じます。大河ドラマなどもそうですね。
今は誰でも情報を比較的たやすく集めたり発信できる時代になっています。新聞もそうですが、テレビも必ずしも生活に必要なものではなくなってきています。昔のコンテンツはそれとして観れる環境もあります。サザエさんは象徴的ですが、ブランドに胡座をかかずに自らピリオドを打って新しいものを作り出す気概が求められているのだと思います。今は何が求められているか、逆に求められていないものは何かの客観的な視点が欠けているように思います。業界にも危機感を正しく持っている人がいることを願います。
今回の新型コロナで今まで惰性で続けていたに過ぎない様々なものが浮かび上がってきました。ハンコしかりテレビしかり新聞しかり…。新型コロナそのものは誰にとっても不幸なものですがこれを機に新しい社会システム構築に動いて行かなくてはならないと思います。
更新ありがとうございます。
サザエさんは原作者の長谷川町子さんが亡くなってから、妹さんが版権を持ち、続行になりました。しかし妹さんも既に亡くなっており、今は誰が握っているのか、絵は弟子たちかアニメ会社がやっているのでしょうが、フジテレビにしては数字が読めるのでやめれないのでしょう。
私も家が朝日新聞を取っていたので、子供ながら朝刊のサザエさん、夕刊のフジ三太郎、は楽しみでした。知っている人もいるでしょうが、サザエさん一家は、昔は皆痩せてたんですよ。
サザエ、カツオ、ワカメちゃんは特にガリガリでした。膝の皿がポッコリ出てましたもん。多分、世相からして「栄養失調気味」のスタイルにしたんでしょう。なにぶん、食い物(おやつ等含め)の話が多い(笑)。
その食い物は蒸かし芋、炭火で焼くとうもろこし、七輪で焼いたサンマ等、すべて家の裏口での設定です。今の感覚ではあり得ません。テレビアニメ版も見てましたが、今と初期とは顔形が違いますね。しかし、再放送でも古いのは既に無くなっているのでは?
というのも、サザエさんに限らず昔の時代劇、ドラマ、アニメ、ニュース、歌番組等、まとまって残っているのは、フィルムが貴重品では無くなってからです。
もっと言うとデジタル化されてからです。米国製の高価なフィルムは保存せずに、毎回上書きで撮り続けてました。
昭和50年代のはじめ頃迄の作品は、映像が散逸しているものが多いのはその為です。残念ですネ〜。その頃までが黄金時代だったのに(爆笑)。
たまに全回データが残っているのは、例えばサザエさんの東社やアップダウンクイズのロ社、ズバリ当てましょう!の松社(現パ社)のように、1社独占提供の場合、オーナーやトップ、又は広報担当が録画している事があるからです(ビデオはまだ無いから8mmとかで)。
逆にテレビ局が当時のスポンサーから古い作品を全編譲り受けた事もあったそうです。しかし旧作を今のテレビに混ぜ込んでも、喜ぶのは私のような爺ぐらいで婆や若者は新しいものしか見ませんよ。サザエさんなんて出演する一家の年齢構成もオカシイ(笑)。
波平さんが50歳ちょっとの設定(爆笑)。驚き!どう見ても80代でしょ?家で和服着るお父さん、いませんよ(笑)。フネさんも50歳位の設定、今の50歳代の人が怒りますヨ!サザエさんの妹ワカメちゃんが小3でしたっけ。で、サザエさんが22歳?オカシイな〜。長々とすみません。
新型コロナによって、旧来の惰性でやって来たものが崩壊し始めています。密が駄目なら屋内でする娯楽、ゲーセンや映画館、ボーリング場、麻雀店、パチンコ屋はどうなる?
テレビはスタジオ制作が出来ない。何かまだまだ先と思っていた伝統のカタチが、コロナで一気に崩れそうです。誰にとっても不幸なものですが、新しい在り方を早急に考えて作らなければなりませんね。
あ、テレビ、新聞は死期が確実に早まりましたね。以上。
めがねのおやじさま 重箱の隅をつつくようなことで失礼します。
>もっと言うとデジタル化されてからです。米国製の高価なフィルムは保存せずに、毎回上書きで撮り続けてました。
これは番組の収録が銀塩フィルムからVTR(ビデオテープレコーダー)に移行した時期に、超高価だった磁気テープを繰り返して使って古い記録がなくなってしまった(有名なのは「私は貝になりたい」)ことでしょう。
なおこの時代のVTRはまだアナロクシステムですのでついでに申し上げておきます。
匿名老人様
失礼しました。磁気テープでしたね、高価なのは。頭ん中ゴチャゴチャになってました。確かにVTRもアナログでした。私も投稿する時、不安でしたが確かめずに送りました。ありがとうございます。
放送局にマスターが無く再放送が不可能だったのに、Uマチックかなんかでマニアが保存していたのが発掘されて、コンピュータ処理で修復されて復刻という例がありました。
記憶では、プリンプリン物語とかキャプテン・フューチャーなんかがそうだと思いました。
東芝が50年続いたスポンサーを降板した翌週、代わりとなるスポンサーに注目したものです。
そしたら、そうそうたる企業の名前が!
日曜のフジテレビのこの枠って、そんなに高価な枠なのか!ってちょっとした驚きと、サザエさん効果すげー!って思った次第でした。
確かに私は好きで見てます♪
堀江美都子さんの歌声の「だけど~うぅんだけど~♪」が色っぽい「明るいサザエさん」と「みんな私についておいで~♪」という加藤みどりさんの歌声が力強い「レッツゴーサザエさん」って曲が好きなんですが、それはともかく、波平さんや藤子不二雄の「オバケのQ太郎」の正太のサラリーマンのお父さん等が「家に帰ると和服に着替える」というシーンに「昔の男は家で寛ぐ時には和服だった名残り」ということを指摘していた記事を見た記憶があります。
仕事には洋服。家に帰ったら甚平や丹前などの和服、というのが普通だった、と。それも今や数少ない一部の「オシャレ」になって一般的な習慣ではなくなってしまいました。
「自粛」「自宅隠忍」の今のストレスフルな状況下で視聴者は最近の脅すようなコロナウィルス関連のテレビバラエティとそのコメンテーターに多大な嫌悪感を抱いている、という記事を最近目にしました。
特にコメンテーターに対する嫌悪感は相当なものらしくSNSにもそうした投稿が頻繁に見られるようになったとか。
しかしテレビ製作側にとってあらゆる意味で便利に使える無難なコメンテーターというのは非常に得難い存在で番組製作には欠かせない存在であり、そうした声があってもなかなか切れない、と。
ここにきてテレビは登場当時の、海のものとも山のものとも知られず大衆娯楽の座を映画館や演芸座劇場と競っていた頃のチャレンジ精神も創意工夫も失ってしまい、現在は惰性と予定調和で「モノ創り」にあたっていることが露呈してきたようです。
カネが無いのは創業当時も同じ。そこからクリエイティブを取り除いたのが現在。視聴者よりも現場のやり易さが優先、という事のようです。
好きにすればいいですが、付き合う謂れもない。
サザエさんのエンドクレジットをじっくりみたことはないのですが、これと「ぼのぼの」しか作っていないはずのエイケンが、なぜコロナウィルスのせいで新作が作れなくなっているのかが、すぐには理解できせん。
サザエさんですら、韓国や中国のスタジオに下請けを出していたのでしょうか。
あの作画カロリーが低そうな絵で・・・。
http://www.asahi.com/komimi/TKY200708290098.html
消えるTVアニメのセル画 残るは「サザエさん」だけ
>さらに業界のデジタル化の中で、セル画を描ける人材も高齢化し、不足気味だ。
>サザエさんを制作するのはエイケンなど3、4社。
>約120人が携わるが、国内でまかなえず、全体の20~30%は中国で描かれている。
デジタル彩色になっても中国に外注していたのかなあ。
今週はじっくりクレジット見てみよう。
りょうちん様
興味深い記事をありがとうございます。今やセル画のアニメを請け負ってるのはエイケンだけなんですね。
エイケンといえば「しあわせ家族」や「ドタンバのマナー」などの5分番組を思い出します。
日付をご覧ください。サザエさんもとっくにデジタル制作に移行しています。
それに伴って、セル画の彩色もデジタル化しているはずなんですが、その作業を中国に発注していたのかなと。
もっともサザエさんの絵はいわゆるアニメ塗りではないので、自動化できそうなもんですが・・・。
あ、2007年か。見落としてました。失礼しました。