コロナウィルス騒動については、先月末ごろから当ウェブサイトでもさまざまな局面から取り上げて来ました。当ウェブサイトはもともと経済・金融系の評論サイトですので、『コロナウィルス蔓延で見えた、日本の入管法制の問題点』や『コロナウィルス問題の日本経済の影響をどう見るべきか』でわが国の法制面や経済面の影響を検討したのですが、『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』や『【読者投稿】コロナウィルス、まだ慌てる時間じゃない』では現役の医師からの論考をご投稿いただき、手前味噌ですが、世の中のウェブ評論サイトのなかではかなり冷静な視点からの情報を提供したのではないかと考えています。
目次
コロナウィルス騒動
コロナウィルス大流行、ついに21例目の患者が!!
コロナウィルスの感染者が増えていて、水曜日にはついにわが国で21例目となる患者が発生しました。
新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(21例目)
本日(2月5日)17時頃に、京都府内の地方衛生研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。<<…続きを読む>>
―――2020/02/05付 厚生労働省HPより
厚労省によるとこの方は京都府在住の20代男性で、勤務先で中国からの観光客(1日300人程度)に接客していらっしゃったそうですが、1日も早いご快癒を心のそこからお祈りせざるを得ません。
ただ、厚労省HPによれば、チャーター便やクルーズ船を除けば、この21例目の患者さんを最後に、少なくとも現時点までに22例目は発生していませんし、また、現在のところ、この新型コロナウィルスに関連した感染症により、日本国内で亡くなった方はいらっしゃいません。
もちろん、厚労省『新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月7日版)』によれば、2月3日にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で41名の方の陽性反応が出るなどしており、これから症例はさらに増えるかもしれないため、警戒は必要でしょう。
コロナウィルス、過度に恐れるべきなのか?
ただ、だからといって、このコロナウィルスに関しては過度におそれるべきものなのでしょうか。
コロナウィルスを巡っては、世の中のメディア、ウェブ評論サイトなどでは、それこそさまざまな説が流れていました。
武漢を含む湖北省出身者の入国を拒否するまでの日本政府の対応に時間が掛かったことを批判する意見もあった一方で、野党議員が国会で「桜を見る会」ばかり追及しているのを揶揄するコメントもあり、さまざまな立場の違いを感じ取ることができたと思います。
さらには、コロナウィルスを巡っては「中国政府が開発した生物兵器だ」、「殺人ウィルスだ」、「中国政府は本当のことを隠している」、といった言説なども蔓延しており、実際、当ウェブサイトにも「コロナウィルスにはHIVウィルスの遺伝子配列が見られる」といったリンクも投稿されています。
ただ、さまざまな議論を差し置いて、個人的に一番納得ができた記事は、「りょうちん」というペンネームをお使いの、現役のお医者さんが当ウェブサイトのために執筆して下さった、次の2つの論考です。
【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い(2020/01/31 10:30付 当ウェブサイトより)
【読者投稿】コロナウィルス、まだ慌てる時間じゃない(2020/02/06 05:00付 当ウェブサイトより)
詳しい主張内容についてはリンク先を読んでいただきたいと思うのですが、この2つの論考を読んだ感想を申し上げるならば、コロナウィルスを過度におそれるべきではなく、むしろこの機会に正しい科学的知見に基づき、うがい、手洗いの励行など、平素から風邪に備えるのが良い、ということだと思います。
要するに、現時点においてコロナウィルスが中国政府による生物兵器という可能性は排除できないけれども(※というか「生物兵器ではない」と断定することなどできません)、それよりも可能性が高いのは、単純にコロナウィルス蔓延の理由は、単純に中国の衛生状態が悪いからだ、ということだと思います。
また、死亡率に関する統計を中国政府が粉飾しているとの主張もあるのですが、中国国外での発症事例を調べると、死亡率は極めて低く、中国武漢出身の男性が数日前にフィリピンで亡くなったのが初めての事例だそうです。
普段の中国政府の態度から判断して、彼らが重要な事実関係を隠しているのではないかとの疑いを抱くのは当然ではありますが、だからといってわけのわからない陰謀論に加担するのは、さすがに行き過ぎではないでしょうか。
最大の「影響」とは?
コロナウィルス騒動の最大の「影響」は、インフル患者の激減
こうしたなか、コロナウィルス騒動による日本国民の健康状態に対する最大の影響といえば、これかもしれません。
インフルエンザ患者低調 新型コロナウイルス対策が影響か(2020.2.6 19:59付 産経ニュースより)
産経ニュースが報じた厚労省の発表によると、2020年第4週(1月20日~26日)における「全国約5千カ所の医療機関から定点報告を受けたインフル患者数」が1医療機関当たり18.00人と、同週では2011年以降最も少なかったそうです。
そのうえで産経ニュースによると、今年のインフルエンザ患者数は昨年と比べて激減しているのだそうであり、これについて産経は「新型コロナウィルス対策として、マスク、手洗い、消毒をする人が増えていることが、結果的にインフルエンザに感染する人を抑制するという効果を生んでいる」と分析しています。
なかなか興味深い話ですね。
インフルのピークは例年第4~5週にやってくる?
ちなみに気になって厚労省や国立感染症研究所のウェブサイトから実際の数値を調べてみたのですが、たとえば一昨年(2018年)の状況は、図表1のとおりでした。
図表1 インフルエンザの定点当たり報告数と患者報告数(2018年)
時点 | 定点当たり報告数 | 患者報告数 |
---|---|---|
2018年第1週 | 16.31 | 79,930 |
2018年第2週 | 26.44 | 130,682 |
2018年第3週 | 51.93 | 256,833 |
2018年第4週 | 52.35 | 259,063 |
2018年第5週 | 54.33 | 268,811 |
2018年第6週 | 45.38 | 223,928 |
2018年第7週 | 29.65 | 146,774 |
2018年第8週 | 22.64 | 112,070 |
(【出所】国立感染症研究所『インフルエンザ流行レベルマップ2017年~2018年』の各マップを1つずつクリックして確認)
つまり、一昨年の実績でいえば、「定点当たり報告数」と「患者報告数」は、いずれも第5週がピークであり、定点当たり報告数は54.33人、患者報告数も268,811人で、その週までに患者数が増える、という推移が確認できます。
また、昨年(2019年)に関しても似たような状況で(図表2)、ピークは第4週、ピークの定点当たり報告者数と患者報告数が2018年のピーク時と比べて若干高いという違いがあるものの、やはりだいたいこの時期にピークが来るという傾向は同じです。
図表2 インフルエンザの定点当たり報告数と患者報告数(2019年)
時点 | 定点当たり報告数 | 患者報告数 |
---|---|---|
2019年第1週 | 16.30 | 78,116 |
2019年第2週 | 38.54 | 190,527 |
2019年第3週 | 53.91 | 267,596 |
2019年第4週 | 57.09 | 283,388 |
2019年第5週 | 43.24 | 214,592 |
2019年第6週 | 26.28 | 129,989 |
2019年第7週 | 12.49 | 61,992 |
2019年第8週 | 8.99 | 44,601 |
(【出所】国立感染症研究所『インフルエンザ流行レベルマップ2018年~2019年』の各マップを1つずつクリックして確認)
今年は明らかな異常値!
ところが、2020年に関しては、昨日までで第5週までのデータが出て来ているのですが、これに明らかな異常値が出ています(図表3)。
図表3 2020年第5週までのインフルエンザ定点当たり報告数と患者報告数
時点 | 定点当たり報告数 | 患者報告数 |
---|---|---|
2020年第1週 | 13.93 | 64,553 |
2020年第2週 | 18.33 | 90,811 |
2020年第3週 | 16.73 | 83,037 |
2020年第4週 | 18.00 | 89,436 |
2020年第5週 | 14.11 | 70,076 |
(【出所】厚生労働省『インフルエンザに関する報道発表資料 2019/2020シーズン』より、PDFファイルを1つずつクリックして確認)
…。
いかがでしょう。
2018年、2019年の状況に照らすなら、そろそろ定点当たり報告数は50人を超え、患者報告数も30万人近くに達しているような気がするのですが、現実にはざっと見ただけでも昨年、一昨年と比べて3分の1以下で推移しています。
これをグラフ化しておきましょう(図表4)。
図表4-1 直近3年の年初来のインフルエンザ定点当たり報告数
図表4-2 直近3年の年初来のインフルエンザ患者報告数
(【出所】国立感染症研究所および厚生労働省HPより著者作成)
科学的思考態度を大切に!
コロナウィルス騒動がもたらしたもの
さて、念のためにお断りしておきますが、当ウェブサイトは「政治経済評論」を標榜するサイトであり、「医療専門サイト」ではありません。冒頭でも申しあげたとおり、先日当ウェブサイトに掲載した『【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い』などは、医療関係者からの寄稿です。
ただ、「医療専門家ではない」という点を敢えて踏み越えて申し上げるならば、コロナウィルス騒動がもたらしたものとは、
人々がコロナウィルスに感染することを警戒するあまり、自衛手段としてうがい、手洗いなどを励行したところ、そのことが結果的にインフルエンザの大々的な予防に寄与した
というものではないか、という仮説が成り立ちます。もしその仮説が正しければ、それはそれで非常に面白いですね。
いや、もっと個人的な期待を込めたことを申し上げれば、人々がコロナウィルスを恐れるあまり、うがい、手洗い、マスク着用などの基本的な風邪予防措置を実践したことで、結果的に冬を健康に過ごせたという人が増えれば、コロナウィルス騒動という「わざわい」を転じて福となす、という結果になるかもしれません。
いや、もっといえば、単純に「うがい、手洗い、インフルエンザ予防接種」といった基本動作に加え、そもそも論として普段から規則正しい生活を心がけ、残業し過ぎず、よく運動し、よく食べ、よく寝るということを続けていれば、基礎体力がついて風邪をひきにくくなるのかもしれません。
(※りょうちん様、および医療関係者の皆さま、もし上記認識に間違いがあればご指摘ください。)
数値に基づく科学的思考態度の重要性は同じ
さて、当ウェブサイトを以前からご愛読いただいている方であればご存知だと思いますが、私自身は会計士であると同時に金融専門家であり、日本や世界の実情について、おもに経済・金融の数字をベースにした議論を好んでいます。
そして、私自身は金融専門家であり、りょうちん様は医療専門家ですが、「数値に基づく現状把握」、「科学的な思考態度」が大事であるという意味では、金融専門家であれ医療専門家であれ、まったく同じではないかと思います。
このあたり、基礎的な数値(そもそもどのような疾病で何人が亡くなっているのか、それにともなう医療費はどうなっているのか)といった視点を無視して、「あぁ、コロナウィルス怖い!」、「中国人の入国お断り!」などと感情的に叫ぶのは、科学的な思考態度とはいえません。
ちなみに当ウェブサイトも、観光統計や貿易統計をベースに、「観光産業における特定国への過度な依存は減らすべきだ」、「サプライチェーンにおけるリスク管理を見直す契機とすべきだ」と申し上げています(※下記記事などをご参照ください)。
訪日外国人は過去最大だが、観光目標は立て直すべき(2020/01/18 08:00付 当ウェブサイトより)
コロナウィルス問題の日本経済の影響をどう見るべきか(2020/02/05 12:00付 当ウェブサイトより)
しかし、それと同時に、数字による裏付けなどがないにも関わらず、「すべての中国人を入国拒否すべきだ」、などと申し上げたつもりはありませんし、今後もそう申し上げるつもりはありません。(自戒も込めて)あくまでも客観的で冷静な議論を心掛けたいと申し上げておきたいと思います。
View Comments (83)
大衆の衛生意識向上によるインフルエンザの罹患者数の変化はとても興味深いです。
個人的に注目したいのは、「人混みを避ける」事によるレジャー及び観光産業への影響ですね。
医師の李文亮氏の死亡報告がありましたが,これは健康で若い(33歳)の方の始めて報告された死亡例です。今までの17+2+1+1=21件の死亡例は,高齢者や基礎疾患のある方が大半(残りは詳細不明)でしたが,その後,中国から死亡症例報告が上がってこないことを併せて考えると,中国が意図的に若い健康な患者の死亡例を隠蔽しているのではないか,という疑念が生じます。アメリカが中国人の入国を基本的に禁止している裏には,もしかするとCIA等を通じて,そういう情報を持っているからなのかもしれません。
以前は2019-nCoVはインフルエンザ程度と考えていましたが,日本での25+61=86例の今後の経過観察など,中国情報に依存しない確かな情報がないと,楽観的なことは言えないのではないか,とい気もします。WHOもあてにならないようですし。
私の書き込みより,下記を読んで頂くほうがいいみたいです。
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/2019ncov_sinryo_200203.pdf
やっぱりプロの書く文章は説得力が違いますねえ。
「禿げしく同意」という表現がピッタリ。
李医師は支那共産党に粛清された、事実を言った者は殺されている支那...とのことですから
な
お、支那人を受け入れ続けている日本は武漢ウィルス蔓延国と認定されますね。うがい手洗いがインフルエンザや武漢ウィルスに効果的などと言えるのは我が国だけ、我が国以外世界中どこの国でも夢物語、。
水
洗トイレ便器に流す水も手洗いの水も一流ホテル調理場や家庭の台所と同じ清らかな水、日本中どこの水道でもトイレの水道でも綺麗な水でうがいができる。
と
いう恵まれた国は日本だけでしょ。だから我が国も世界中にあわせて支那人入国禁止にする。そうしないと武漢ウィルス国認定されますよ。
「中国本土からの入国禁止措置」は感情的な反応では
ないと思います。米国や豪州はすでに踏み切ってますよね。
それは今後の中国本土での感染拡大を予想したからでしょう。
数字の裏付けが出てから禁止しても手遅れですよ。
他方、水際防御は無理というご意見もあり、自分も内心
「そうだろうな」と思ってますが、それなら検査要件を
見直すべきでしょう。湖北省絡みでないと検査しないんじゃ、
感染者があまり増えないのは当然。疑われる患者は湖北省
関係なくても検査しないといけないでしょう。
◆重症化しそうな患者に検査を 基準の必要性指摘 感染研センター長
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000141-jij-soci
危険度はさほど高くなくきちんと治療を受ければ大丈夫と
いうのは、入院した25人経過発表からもその通りと思います。
自分も手洗いとアルコール除菌を心がけるつもりです。
日本感染症学会が下記のように「既に国内にウイルスが入り込み街の中で散発的な流行が起きていてもおかしくない」と報告していまず。水際対策の強化は,既にあまり意味がないかもしれません。クルーズ船の皆様にも,必要以上の負担をおかけしているかもしれません。
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/2019ncov_ippan_200203.pdf
愛読者様
>水際対策の強化は,既にあまり意味がないかもしれません。
⇒ 「科学的」には多分そうでしょう。
しかし「政治的」には必要なんじゃないですかね。
「政治的」というのは、
1.国内世論向け(パニック防止)
2.海外世論向け(日本に対する渡航、入国制限を避ける)
という意味合いです。ただ、今回のクルーズ船での集団感染
で、2はもうダメかもしれません。
「政治的判断」で入国拒否をするという主張が出てくる時点で、
今回の新型コロナウィルス騒動は「不確かな情報こそが一番の被害を与えた」事が
よく分かりますね。
任天堂は、中国のサプライチェーンの停止により、
スイッチや、リングフィットアドベンチャーについて「生産が大幅に遅れる」事を発表しました。
今後、中国のサプライチェーンが正常稼働していないことにより、
「春節のために多めに確保していた中国製製品や材料」が徐々に枯渇し、
日常生活に支障も出てくることでしょう。
(実際、マスクの品薄も、中国製造品が入荷しなくなった影響も大きいようです)
「たいした影響が無いことが分かっている」なかで「日常生活に支障が出てきている」のに、「何の意味も無いけど精神的安定のために中国との渡航を制限する」
このことの、なんとバカらしいことか。
2009年の新型インフルエンザの時に比べて、スマホなどで情報が発信しやすくなり、
その分マスコミが使いやすい「ショッキングな映像や情報」が手に入りやすくなりました。
それらをマスコミが、なんの精査をすることもなく垂れ流すとどうなるのか
今回の新型コロナウィルスの教訓は、まさにその点に合ったように思います。
名無しA さん
「中国本土からの入国禁止措置」を実施している米国ですが、
インフルエンザに関してはかなり大変な状況になっておりますね。
(特に低所得者層の衛生及び医療水準が影響しているのでは)
米国は、このような状況を考慮して早期に入国禁止としたのではないかと。
(インフルエンザが流行している層に入り込んだら手が着けられなくなる)
ボーンズ様
>米国は、このような状況を考慮して早期に入国禁止としたの
ではないかと。
⇒ 当然それはあるでしょうね。
しかし米国に続いて豪州、ニュージーランドと続き、
台湾も入国禁止にした模様です。
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/202002060001.aspx
中国本土の流行が収まるまで、この動きは拡大していく
と思われます。
名無しA さん
台湾の場合大陸との政治的な理由が大きいですが、
一般大衆を含めた衛生水準と医療防疫体制を
考慮した結果とも言えますね。
これで新型コロナで貧困層の死者が増えると、やっぱりオバマケア復活だ~の声が怖いかもしれませんね。与党としては
なんでエイズの薬が効くのか 不思議に思っていたらこれだった
https://indeep.jp/found-hiv-in-wuhan-coronavirus/
新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に - In Deep
下記の論文の話ですね。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.01.30.927871v1.full.pdf
上記論文に関する意見は,私が何か言うより,下記のサイトの専門家の方々のコメントを読んで頂くといいと思います。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.01.30.927871v1
本件に関しては、我らがエース、りょうちんさまが、投稿記事(2020/02/06)の中でちゃんと有意義な解説サイトを示してくれていますよ。
そもそも In Deep って言うだけで香ばしい臭いが立ち込めちゃいます。
それは感心するほど良くできたオカルトサイトで、読み物としては面白いけど、事実とウソを実に上手くないまぜにして記事を書くのは奴ら常套手段。
ちゃんと1次情報を追いかければ、このサイトの執筆者が意図的に情報をオカルト化していることが判ります。
まぁ、かく言うワタシも一時期このサイトにハマって(騙されて)おりましたが。
WHOのガバナンスの酷さは、ヒドい会計基準作ってから後付けでガバナンス整備するIFRS並みですね。
国際機関だからと盲従することから目覚めるときが来ました。
その話面白そうなので、ぜひ投稿でもw。
よっぽど会計士業界ではIFRSに恨みがあるようですね。新宿会計士殿も時々、闇を覗かせますが。
これは面白い視点ですね。
コロナウィルス関連では明るい話は探すのも難しいぐらいですが、これは特別でない普段の対策がいかに感染症に有効かという証左に見えますし、気分が軽くなりますね。
また、専門外でありながらも数字を元に議論を進めようとする姿勢は、これも読んでいて気持ちがいいです。自分で何かを考えるときは手間を惜しんで何となくでやってしまうことが多いので、見習いたいところです。法律も良く読まないことが多いですし(汗)。
キーワードとして科学的思考方法がありますが、これは「無知の知」を意識することであるとも思います。確定情報が少ない時ほど冷静に「まだわかってないことだ」と受け止める必要があります。これを科学の限界と表現する人も見かけますが、科学と関係なく「まだ誰も知らない」のですから冷静になったほうがいいと思います。
感染症の流行と同様、扇動する(エチケットが不足する)側の比率が少ないほど騒ぎ(大流行)になる確率が減っていきますので。
季節性インフルエンザの流行は、気温や湿度の影響を受けます。
以下のHPに「健康予報 インフルエンザ」が有ります。
https://www.bioweather.net/health/influenza
インフルエンザウイルスの空気中での「生存率」を左右する気象条件を基に、予報を行っています。この気象条件は、気温、湿度などから算出し、それを基にインフルエンザにかかりやすい気象条件かどうかを予報しています。
今年の暖冬・雪不足でカラッカラという気象条件のファクターは無視できないですね。
幸いと言って良いのか、春の水不足がどうなるか経済に与える影響は不明ですけど。
私感ですが、私も今年は温度・湿度的に例年とは条件が異なっており、比較対象としては変動要素のファクターが大きすぎるようには感じます。
勿論、マスコミの新型コロナ過剰報道による防疫意識の向上も(唯一の功績かもw)、通常インフルの感染防止に充分な影響を与えたかとは思いますが、感想としては気候変動要素のほうが大きかったかなと感じます
手洗い、うがいだけじゃなくて、お茶をこまめに飲むのもいいそうですよ♪ 喉のウイルスを胃に流し込むんだそうです ホントカナー?(¬з¬)
あと、
>残業し過ぎず
ってのは、難しいのです♪ 年度末で、いろいろあるのです(T_T)
そういえば、会計年度って、なんで4月から始めるのかな? 単に1月からじゃダメなのかな? 年度内で事業とか完結させること考えると、契約とか発注とかの事務仕事を気候の良い春〜夏にやって、工場での製造を秋にかけてってのまだいいけど、設置とか調整の屋外作業を冬にやるのは辛いのです 雪がふるとあっという間に遅延なのです♪
せめて9月スタートにして欲しいのです (ㅅ˙˙)
インフルエンザの時期でもマスクをせずに診察するお医者さんがおりまして。
でも病気にもならず業務をこなしているそうで。
不思議に思って予防の秘訣を訊ねたところ。
こまめに”紅茶”を飲むようにするとのこと
そのお医者さんは紅茶が一番効果があると仰った、との話を聞いたことがあります。
信じるか信じないかはアナタ次第。
マスクというのがN95サージカルマスクなのか市販されている一般的なマスクのことなのかで話は違います。
まず,一般国民が通常使うマスクのほうは,ウイルスを遮断する効果はほとんどなくて,自分が感染していた場合に飛沫感染で他人を感染させる確率を下げる,という程度の意味しかありません。つまり,自分の感染予防としては,あまり役に立ちません。
N95のほうは95~99%ウイルスを遮断して効果は高いのですが,30分もN95マスクをしているとかなり息苦しくなってくるので,長時間装着できる基礎体力のない人も多いと思います。正しく装着するにも,専門的な訓練が必要です。
インフルエンザの感染に慣れていて,いつも軽症で済む人なら,感染したらちょっと休んでいればいいかな,という感覚でしょう。
時々お会いする小児科の先生は「何十年とウイルスまみれの子供達を診てきたから、あらゆる抗体ができてインフルエンザにかからなくなった」とすごい事を言ってました。本当かな?と思うのですが、もう何十年とインフルエンザにかかってないそうです。
N95マスクについては愛読者様のおっしゃる通りです。結核病棟を回る時には必ず装着するのですが、あれってずっと付けてると息苦しくなって頭がぼーっとしてくるんですよ。これを高いからといって使い捨てにせず、記名して壁に吊るしてる病院がありましたが、今振り返るとどうなん?って思いますね。
N95マスクを付けても息苦しくないという人がいますが、それだと装着不十分で意味がない、という事になりますね。
> インフルエンザの感染に慣れていて,いつも軽症で済む人なら,感染したらちょっと休んでいればいいかな,という感覚でしょう。
日本の会社はその「ちょっと休む」がなかなかできないのが辛いところですね。最近はインフルエンザと発熱から最低5日(かつ解熱した日を0日として2日目まで)の出勤・登校停止をしないと職場にウイルスがまき散らされる、という事が広まってきた事で休めやすくなってきました。
医師(だけではありませんが)は非常に忙しく、インフルエンザにかかっていても休めない人が少なくありません。ただ、人手がそれなりにあるところはインフルエンザになると休ませてもらえます。
……「移されるのヤダから近寄るな」とばい菌扱いされながら、ではありますけどね(泣)
> 会計年度って、なんで4月から始めるのかな?
日本の会計年度が4月-3月になった理由について調べてみました。1886年(明治19年)からですが、それにはいくつかの説があるようです。
1、イギリスの会計年度が4月5日から翌年4月4日であり、これに倣った。
2、稲の栽培時期や四半期との絡みを考慮して4月-3月にした
3、物入りであり、忙しい7月(盆)と12月(暮)、その直後の1月と8月、を避け、消去法で選ばれた
4、予算編成を3ヶ月程かけて行う際、洪水のある6月、暑すぎる7月と8月(クーラーのない時代です)、台風被害の出る秋9月と10月、あわただしい12月を避けた結果、1月〜3月に予算編成を行う事になったから
5、明治政府の財政問題の都合で酒造税の納期(第1期が4月)に合わせて4月-3月にした
一番納得いきそうな説は5ですが、これには朝鮮問題が絡んでいます。
1875〜85年(明治8〜18年)は7月-6月でした。当時最大の税収だった地租(固定資産税の前身)の納期(第1期が8月)に合わせたというのが有力です。
1882年(明治15年)7月に朝鮮で壬午事変が起こり、暴徒と化した朝鮮人により朝鮮政府や日本公使館が襲撃されます。日本は14人が殺害され、明治政府は朝鮮政府に謝罪と賠償を要求するも拒否され、交渉が決裂した事から漢城に派兵します。しかし清も軍を派兵したため、まだ清と戦える力がなかった日本側はやむなく朝鮮との再交渉に応じます。その結果、清は朝鮮を経済、軍事両面から属国化する事に成功。日本は朝鮮から謝罪と賠償を得たものの、賠償金は踏み倒されてほとんどもらえませんでした。被害者遺族は泣き寝入りです。
余談ですが、朝鮮王妃・閔妃はこの頃からとある巫女の言いなりになり、巨額の金を使って巫女の指示通りの祭司を行うようになったとされます。朴槿恵そっくりですね。
日本国内の世論は朝鮮や清に激昂し、明治政府も清に対抗するために増税と陸海軍両方の軍拡を進めます。この時期は西南戦争後のインフレを引き締めるための政策「松方デフレ」が行われていましたので、デフレ下の増税は貧しい農民にはきつかったでしょうね。そしてデフレで税収が減少している最中の軍拡ですから予算が足りなくなり、本来翌年度に組み込むべき酒造税第2期(7月)、第3期(9月)を前年度に組み込んでしまいました。大蔵省の予算管理が破綻したのですね。これを解決するため、大蔵卿松方正義は会計年度を4月-3月に変更しました。酒造税第1期が4月ですので、酒造税の納期を基準に予算を組んだ方が帳尻を合わせやすかったのです。
酒造税(酒税の前身)の税収は結構大きくて、1899年(明治32年)からは地租を抜いて税収第1位となりますから、税収が大きなものに予算編成を合わせるのも自然な事と思われます。余談ですが、日露戦争の軍事費は第1に高橋是清がロンドンで交渉してヤコブ・シフやロスチャイルド家が購入した日本公債、第2に酒造税が貢献していました。
そして中央政府が会計年度を4月-3月に決めた事で府県、市郡、町村が揃えるようになります。政府は民間にもなるべく4月-3月に揃えるよう指導しましたので、少しずつ定着していきます。新卒入社や学校の入学にも影響を与え、終戦後にはあらゆる場所で4月-3月が定着しました。
ただ、北海道東北の土木関係者にとっては、雪の降る間は工事とそれに伴う予算執行ができない事から4月-3月はあまり都合が良くないようです。他の理由においても7月-6月の方が都合がいいという意見が明治期からあり、何度も会計年度を7月-6月に戻すよう提案がなされた事がありました。しかし国会の予算編成日程の都合や、すでに定着した4月-3月を変える際にかかるコストが大きい事から変えられる事はなく、今に至ります。
とある福岡市民様
いろいろな説があるのですね♪丁寧な説明ありがとなのです
m(_ _)m
定着したものを変えるのは大変なのはよくわかるのです♪
だから、グチを言いつつ、来週も頑張るのです♪
(p`・ω・´q)ガッツ!
七味様
すみません。英国の会計年度の日付間違えてました。英国の会計年度は4月6日〜翌年4月5日だそうです。
なんでこんな中途半端な日かと言いますと、ユリウス暦3月25日は天使ガブリエルが処女のマリアの下へ神の子を身ごもった事を伝えた「受胎告知」の日とされ、カトリック教会では新年の始まりと扱われてました。中世イングランド王国もカトリック国でして、その習慣を受け入れ、3月25日のLady day(聖母マリアの日)、7月24日のMidsummer Day(夏至祭)、9月29日のMichaelmas(天使ミカエルの日)、12月25日のクリスマスを四半期の始めとしてたそうです。そして会計年度もユリウス暦3月25日〜翌年3月24日となりました。
1752年、ジョージ2世王の在位中に英国はグレゴリオ暦を導入し、1月1日を1年の始まりとします。この時、ユリウス暦はグレゴリオ暦より12日遅れていたため、会計年度はグレゴリオ暦4月6日〜翌年4月5日となりました。ただ、四半期の開始日は日付を変えずに12日遅らせたまま、現代でも学校などで使っているそうです。会計年度の基準日から微妙にずれますが、英国人は伝統を村長して変えていないようです。変えるのもコストがかかるという理由もあるでしょうけど。
英国が植民地とした地域では伝統より合理性を重視したためか、会計年度に1/1〜12/31、4/1〜翌年3/31、前年7/1〜6/30を採用するところが多いようです。アメリカ連邦政府も前年7/1〜6/30を採用していましたが、1976年、フォード大統領の時に前年10/1〜9/30に変わりました。
間違えました。訂正します。
伝統を村長して→伝統を尊重して
私の勝手な想像ですが、支那で何故感染が広がり続けるのか、マスク買い占めにより感染者にマスクが行き渡らない為。又支那で死亡例が何故増えているのか、軽度な患者が病院に押し寄せる為重症者に医療が行き渡らない為。そして医師の死亡例が出たのは、医師が極度なストレスにさらされた為ではなかろうかと思います
なかなか面白い視点ですね。
私はこの冬が終わった後の「武漢肺炎による死者数+インフルエンザによる死者数」がどうなるかに、関心を持っていました。
ただ、いずれにせよ、因果関係を立証するのは容易ではありません。
今年は、これまで例年にない暖冬でしたし。