民主国家・台湾こそ日本の同盟国にふさわしい

すでに昨日の時点で報じられていますが、台湾の総統選では民進党の蔡英文氏が過去最大の得票で最大野党・国民党の韓国瑜氏らに圧勝しました。まずは蔡英文総統閣下のご当選を深くお祝い申し上げたいと思います。ただ、今回の選挙自体は台湾の内政問題ではありますが、私たち日本国民にとっても、意識しなければならないことが多々あります。それは、台湾こそ日本にとって価値と利益を共有する最も重要な同盟国となる資格がある国である、という点であり、その意味で、中国共産党から圧迫を受ける台湾に対し、日本としても強いメッセージを送るべきである、という点です。

台湾の選挙に思う

蔡英文総統閣下、おめでとうございます!

すでにいくつかのメディアに報じられているとおり、台湾で昨日行われた総統選で、民進党の蔡英文(さい・えいぶん)氏が総統に再選されました。ちなみに蔡英文氏が獲得したのは770万票であり、最大野党・国民党の韓国瑜(かん・こくゆ)氏に200万票以上の差を付けたのだとか。

台湾総統選、蔡英文氏が再選へ 対中強硬姿勢に支持―韓氏苦戦(2020年01月11日21時34分付 時事通信より)
台湾総統に蔡英文氏再選へ 野党候補が敗北宣言(2020/1/11 19:00 22:03付 日本経済新聞電子版より)

本件については基本的に外国の選挙の話であり、誰が勝利しようが、私たち日本国民が何か口出しすべき話ではありません。ただ、蔡英文氏といえば、ときどき、日本語でツイートを発信されるような人物でもあり、こうしたツイートを見るだけでも、私たち日本国民にとってはそれだけでもグッと親近感がわきますね。

いずれにせよ、蔡英文氏を選んだというのは台湾国民の選択ですし、私たち日本国民としてはその選択を尊重し、日台友好を願うというのが正しい姿勢でしょう。

台湾人のアイデンティティは「中国」?「台湾」?

さて、いくつかのメディアでも報じられているとおり、今回、蔡英文氏が国民党の韓国瑜氏らに圧勝した大きな要因が香港情勢にあったことは間違いありません。というのも、台湾の人々は、中国の「一国家二制度」の行方には強い関心を払っていると考えられるからです。

歴史的経緯もあるのでしょうか、中国、台湾は(あくまでも公式には)お互いが「正当な中国」と主張しています(あるいは、台湾に関しては「かつてそう主張していた」、とでも言うべきでしょうか)。

つまり、中国と台湾の関係に関しては、「本来は同じ国家だが、法的には『国共内戦』がまだ続いている」と見るべきなのか、それとも事実上、台湾が中国から独立した国である一方で、その実態を中台双方がその事実を認めていないと考えるべきなのか、よくわかりません。

この点、私たち日本人にとって「よくわからない」のも、当然のことです。なぜなら、台湾人自身が自分たちを「中華民国」と考えているのか、それとも「台湾共和国」のようなものだと思っているのか、アイデンティティが揺れているように見受けられるからです。

このあたりは、もしかすると台湾人のあいだでも、「本来は自分たちこそが中華民国の正統な後継者であり、現在の中国大陸は中国共産党が不法占拠している土地だ」という認識があるのかもしれません(あるいは「本省人」と「外省人」の違いでしょうか)。

ちなみに過去に台湾で発行されていた地図によれば、「中華人民共和国」という国は存在せず、それどころか現在の中国の版図にモンゴルを加えた地域を「中華民国」と称していたそうです。

これは台湾が「中華民国」として、モンゴルの独立を認めていなかったからだ、という説明がなされているようです(あくまでもかつての台湾の主張によれば、中華民国は大清帝国の継承国であり、モンゴルは大清帝国の版図に含まれていたからです)。

ただ、さすがに台湾が現在の「中華人民共和国」の全土に加え、モンゴルの領有権までを主張するのは、あまりにも国際社会の実態と合致していないと言わざるを得ないのですが…。

日本との関係

台湾が現在置かれている状況を考えるうえで、もうひとつ重要なのは、日本との関係でしょう。

台湾ではいまだに畳が利用されているという話は聞きますが、某他国と異なり、少なくとも台湾政府は日本統治時代を巡り、「悪辣で残虐な支配が行われた」だの、「謝罪と賠償と歴史教育が必要だ」だのと言い募ったりはしていません。

それどころか、東日本大震災では台湾一国で250億円というとてつもない義捐金を寄せてくれた国でもあり、私たち日本人にとっては感謝してもしきれない相手国であることは間違いないでしょう。

データで見る東日本大震災の台湾からの義援金250億円(2018.04.15付 nippon.comより)

もちろん、台湾旅行をしたことがある人たちの多くは「台湾人に親切にされた」と話すことが多いようですが、それ自体は「台湾が親日国である証拠のひとつ」ではありますが、「台湾が親日国であることの決定的証拠」ではありません。

また、私たち日本人がことさらに「台湾は親日国だ」などと強調するのもおかしな話ですし、旧宗主国である日本に対し、台湾の人々が微妙な感情を抱いている可能性もあるかもしれません。

ただ、少なくとも台湾で大々的な反日抗議行動が頻発しているという話は聞きませんし、「正しい歴史認識を持て」などと要求されることもありませんので、あくまでも私たち日本人としては、「友人」として相手に対する敬意をもって接すれば良いのではないでしょうか。

いや、単純に同じ自由民主主義国であること、四方を海に囲まれた海洋国家であること、日本統治時代に定着したさまざまな日本の文化を台湾の人たちが今でも大事にしてくれていることなどを考えると、私たち日本人にとっては、日台関係は大事にすべきではないかと思う次第です。

※余談ですが、各種調査から判断する限り、台湾に限らず、アジア諸国の対日感情はおしなべて良好です(特定3ヵ国を除く)。これについては2002年というかなり古い調査ではありますが、下記記事も参考になると思います。

ASEAN諸国における対日世論調査(2002年11月付 外務省HPより)

追い込まれた中国

中国共産党にとっては困ったことに!

ただし、「中国人」と「台湾人」の間で台湾のアイデンティティが揺らいでいることは事実ですが、中国共産党の側は「台湾は一体不可分の領土」と見ていることは揺らいでいません。

とくに、中国は台湾が「独立」を選んだ場合には武力侵攻を公言していますし、習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席は昨年1月2日に、「平和統一」か「武力統一」のいずれかを選ぶべきだとする談話を公表しているほどです。

「平和統一」か「武力統一」か:習近平「台湾同胞に告ぐ書」40周年記念講話(2019年1月6日19時00分付 ニューズウィーク日本版より)

ただし、中国共産党にとっては非常に都合が悪い事実があります。

それは、台湾で1996年に総統直接選挙が始まって以来、この20年あまりで台湾にはすっかり民主主義が定着し切ってしまった、という事実です。

しかも、台湾の総統は国民党と民進党のあいだで行き来しています。

台湾の歴代総統(1984年以降、敬称略)
  • 李登輝(り・とうき)…国民党、1984年5月-2000年5月
  • 陳水扁(ちん・すいへん)…民進党、2000年5月-2008年5月
  • 馬英九(ば・えいきゅう)…国民党、2008年5月-2016年5月
  • 蔡英文(さい・えいぶん)…民進党、2016年5月-現職

いかがでしょうか。

少なくとも李登輝氏の退任後に関しては、民進党政権が8年、国民党政権が8年と続き、そして今回の選挙で蔡英文氏が勝利したことで、何事もなければ民進党政権が8年続く、ということです。

日本ですら達成できていない(笑)、見事な二大政党制ですね。

(※ちなみに日本にも「民進党」を騙る政党が存在していて、党首が大変下品な台湾人(というよりも中国人?)だったこともあるのですが、その前身の「民主党」が二大政党制を騙って政権交代した途端に馬脚を現したというのは、私たち日本人にとっては苦い記憶です。)

アジア諸国のなかには、せっかく勝ち取った民主主義をわざわざ自分で捨てに行くという国もあるようですが(『鈴置論考に見る「ひとつの国が民主主義を捨てるとき」』参照)、いったん民主主義が定着し、それを大事に育んでいる国がアジアに存在すること自体、心強い話でもあります。

香港との関係

ただ、そうなって来たときに困るのが、「中華民族に民主主義はなじまない」などと騙る中国共産党の存在意義が浸食されることです。

実際、中国本土は中国共産党による一党独裁が貫徹しており、(経済活動に関してはある程度自由が許されているものの、)政治活動の自由(とくに中国共産党批判)については一切許されていませんし、インターネットも金盾で都合よく統制されているのが実情です。

そして、香港と台湾の関係についても、また複雑です。

香港は1997年の返還以前は英国の植民地でしたし、いまでも英語が公用語です(といっても、年々、英語が通じなくなっているようですが…)。

中国返還に動揺する香港人の心理を安定させる仕組みが「一国家二制度」であり、いちおう、香港デモ言論の自由は認められているのですが、こうした状況で、昨年は「逃亡犯条例」を巡る混乱も発生しています(『ジェトロ調査:香港で本邦企業の4割弱「デモの影響」』等参照)。

ジェトロ調査:香港で本邦企業の4割弱「デモの影響」

メディアの報道によれば、こうした香港の混乱が蔡英文氏の圧勝の要因にもなったとされているようですが、個人的には、むしろ香港と台湾は「中国とどのような関係を持つか」を巡って、お互いがお互いを強く意識する関係ではないかと思うのです。

いずれにせよ、軍事独裁政権である中国が、自由・民主主義の恩恵にドップリと浸かっている香港や台湾を、自分たちの野蛮で時代なやり方で支配しようとすること自体、かなり無理があると思わざるを得ないのですが…。

台湾は日本にとって非常に重要!

ところで、当ウェブサイトではいつも報告しているとおり、「外交」とは何か頭の良い専門家が特権的に議論するものではありません。人間関係とまったく同じです。

なぜなら、「外交」とは「国と国とのお付き合い」ですが、「国家」といえどもしょせんは人間の集合体だからであり、人間同士がどう付き合うかという考え方の延長で考えるべきものだからです。

人間関係には「利害関係」(たとえ嫌いであっても絶対に付き合わざるを得ない相手。たとえば職場の上司など)もあれば「友人関係」(利害得失を越えて人間としてウマが合うからお付き合いする関係)もあります。

国の関係もこれと同じで、①「国益」、つまり「平和と繁栄を達成するためにはこの国との関係を大事にしなければならない」という相手もあれば、②国益を越えて仲良くできる相手もあります。これを図示しておきましょう。

利益を共有する利益を共有しない
価値を共有する①基本的価値、戦略的利益をともに共有する②基本的価値を共有しているが戦略的利益は共有していない
価値を共有しない③戦略的利益を共有しているが基本的価値は共有していない④基本的価値、戦略的利益をともに共有していない

パータンでいえば、

  • ①…米国、豪州、英国、フランス、ASEAN、インドなど
  • ②…ドイツ、ギリシャ、イタリア
  • ③…ロシア、中国
  • ④…北朝鮮、韓国

といったところでしょうか(※もっとも、ASEANやインドが日本と基本的価値を共有しているといえるかどうかは微妙ですが…)。

日本政府はよく、①については「戦略的利益を共有している相手」、②については「基本的価値を共有している相手」と表現しますが、①、②をともに共有できる相手がいるとしたら、それは本当に貴重な相手国であることは間違いありません。

ところで、台湾は東日本大震災での厚誼でもわかるとおり、日本人に対して本当に親切な国であり、また、確立した民主主義と自由主義経済に基づき運営されている国でもあります。その意味では、②の資格を満たしていることは明白でしょう。

ただ、①については、少し深刻に考える必要があります。

地図を広げてみればわかりますが、日本列島は中国を塞ぐ形で横たわっており、中国が太平洋に進出するうえでの最大の障害物なのですが、台湾が中国の領土になってしまえば、そこを突破口として中国が太平洋に進出する足掛かりを作ってしまう、という話でもあります。

地図で見て「この地域がどういう価値を持っている国で占められているか」という分析を、専門的には「地政学」と呼ぶこともあるのですが、海洋国家である日台両国にとっては、大陸国家である中国と対峙するうえでは、やはり日台同盟が欠かせないのではないかと思う次第です。

日台同盟が理想!

ただし、それと同時に、「中国・台湾問題」については、あくまでも台湾の内政問題です。

台湾国民の総意として「一国家二制度のもとでの中国との統一」を選ぶのであれば、私たち日本としてはそれを尊重せざるを得ませんし、それを前提として私たちは日本の国益(平和と繁栄)を最大化していかなければなりません。

しかし、それと同時に、もし台湾国民が総意として「台湾独立」を選ぶのであれば、これは私たち日本にとって、本当に心強い話でもあります。

日本の周囲には国際法を無視して領土を不法占拠したり、法治を無視したり、日本人を拉致したり、約束をひっくり返したりする無法国家が4つも存在しています。こういう無法国家群のなかで、台湾が独立国として日本の友人になってくれるなら、そのこと自体が日本の国益に寄与します。

日本が将来、日本国憲法を改正し、自主防衛体制を整え、アジアにおける自由・民主主義国家の旗手として尊敬されるようになったときに、台湾が日本の友邦として、ともにアジアにおける自由・民主主義の実践国として歩んでくれることは、理想的な関係です。

当然、日本にとっては価値と利益を共有する最も重要な同盟国である米国との間で、「日米台3ヵ国同盟」が成立すれば、そのこと自体、中国だけでなくロシア、北朝鮮、韓国などの無法国家群に対する強い牽制になり得ますし、ASEANを一気に中国から海洋勢力に引き剥がすこともできます。

その意味では、台湾のアイデンティティについては確かに台湾の内政問題ではあるのですが、私たち日本としては、もっと相手国を自分のために動かすという狡猾さを持っても良いのかもしれません。つまり、「中国との統一よりも独立を維持して日本との同盟を結ぶ方が良い」と台湾に働きかけるのです。

今回、蔡英文氏が再選されたことは、間違いなく日本にとっても良いことだと思いますし、これを機に日本社会も良い刺激を受け、私たち日本国民のひとりひとりが、「民主主義を通じてより良い社会を作っていく」ことを強く意識することを期待したいと思います。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    更新お疲れ様です!

    日台友好を望む一人ですが、台湾が主張する11段線が中共の主張する9段線となって南沙諸島などへの侵略行為になったり、台湾も尖閣諸島の領有権を主張している状況なので、其処のところをどう解決するかが大事な気はします。

    台湾は国際司法裁判所などでの解決を受け入れるのかどうか。

    なるべく平和に解決したいものですね。

  2. 匿名 より:

    中共の圧倒的工作を受けながらも内部から腐らない。稀有な事例です。
    文在寅は何を考えてるのか分からない男ですが蔡英文さんは心に響く暖かいメッセージをくれる。いい人ですね。

  3. Atsh より:

    更新ありがとうございます。台湾との親交深まることに賛同致します。一方で日本の歴史教育で軽視されてきた現代史故か、中国と台湾の確執については存外に知らない層多いと感じます。そこからまず変えないとかなと…
    それにしても野党党首のお名前は出来杉ですよ(^^;)

  4. イーシャ より:

    選挙のために世界中から台湾の方々が帰郷するという報道がありました。
    こういう姿勢は、日本人も見習う必要がありますね。

    中国のスパイがオーストラリアへの亡命を希望していろいろ暴露し、中国共産党の大物スパイが逮捕された事件も、台湾の方々の危機感に火をつけたのでしょう。
    この事件に関しては、日本のマスメディアは報道しない自由を行使していますが、日本への浸透も当然行われています。決して他人事ではないのです。

  5. だんな より:

    台湾で自由選挙で、日本人に理解しやすい民意が出た事から、日台相互に重要性が、ますます高まったと思います。難しいのは、台湾の中に中国人も、多数居るという事だと思います。台湾に恩恵を施すと、中国の抜け穴に使われるのは、香港と同じです。
    同じ自由選挙が行われても、三権分立が無くなる様な首長を選ぶ国もあります。自由に対する価値観が、違うんでしょうね。
    日本も反面教師として、政党自由や公平を、どれだけ重要視しているかを、選択基準に取り入れて、投票行動を考えるべきだと思います。

  6. 名無Uさん より:

    蔡英文氏再選、おめでとうございます。

    日台友好を磐石なものにするためにも、蔡氏の当選は大きかったと思います。
    下世話な話しになりますが、台湾は日本にとって生命線であるシーレーンの最初の入り口となる地政学的な位置にあるため、台湾が大陸側だと非常に都合が悪いことになります。日本人は自らの生活のためにも、日台友好は絶対不可欠であると考えております。(笑)

    台湾について一言延べたいと思います。
    黄文雄氏や金美齢氏などが『台湾独立』を主張されておりますが、台湾独立運動は現状、内省人からも浮いている存在になっています。盛り上がらないし、人々がついて来ない。
    『平穏無事に生活できているのに、ことさら台湾独立を叫んで、大陸から武力侵攻の呼び水をわざわざ作ることはない。今のままでいい』との気分が支配的です。
    この底流には、やはり台湾の歴史があることを自分は考えてしまいます。

    台湾は17世紀まで実質的に石器時代でした。
    オランダ東インド会社の統治、鄭成功の反蘭・反清の抵抗を通して歴史時代が幕開けします。清朝が鄭氏一族を潰して台湾を統治したと言いますが、やはり台湾は『化外の地』の扱い。(牡丹社事件で清朝は日本に対して、『台湾は化外の民』と回答、これを以て日本は台湾に出兵しました)
    台湾の名誉のために言いますが、台湾は太平洋に広がるオーストロネシア語族の出発地となったことが近年の言語研究で明らかになっています。
    https://kosuke-ueno.hatenablog.com/entry/2019/02/02/041120
    5000年ほど前、台湾の先住民が渡洋能力を獲得し、彼らの末裔が太平洋全域からマダガスカル島まで広がったという驚くべき内容です。自分はジャレド・ダイアモンド教授が『銃・病原菌・鉄』の中で紹介していたことを通して知りました。

    朝鮮半島とは別の意味で、彼ら(特に内省人)は国家運営の経験が少なく、また自信がありません。これが影響しているのか、シナの統治と日本の統治を比較して日本の方がマシだから、出来ることなら日本人になりたい、という願望が底流にあるのだろうと考えてしまいます。
    ですが、将来に中共が実際に武力侵攻を行うか、シナ大陸に政変が起こり三国志のような軍閥割拠の時代を迎えるかしたならば、彼らは『台湾独立』を決意しなければならないでしょう。そうしなければ、彼らは彼ら自身の身体すらも守れなくなるでしょう。
    台湾人がその事を常にわかっていたならば日本としては安心ですし、また将来の『日台同盟』を結ぶ価値がある、というものだと思います。

    1. 名無Uさん より:

      すいません、上記の補足です。
      台湾の『内省人』の用語には、『本省人』の方が一般的です。

  7. ピークを過ぎたソフトエンジニア より:

    ひとまず民主主義的に中国に飲み込まれる懸念が先送りされたことを歓迎します。
    すぐ隣に核を持った経済大(無法)国ができるのを見たくないように、香港と台湾を完全に支配下に置いた中国も見たくないですね。

    しかし、台湾の意思にかかわらず、中国は地政学的にも経済的にも重要な台湾をあきらめないと思われます。それと全く同じ理由で、米国も台湾を中国に渡さないでしょう。
    米国は台湾が軍事的な圧力に屈しないように支援する(中国を妨害する)と思いますが、台湾は民主主義国家なので、民意が中国にすり寄れば一つの中国を防ぐ手立てはありません。

    中共は恐らく、民主主義なんて弱点だらけの体制は武力侵攻なしに侵略可能だとでも思っているでしょう。情報操作、わいろ、国家情報法、経済的結びつきによる圧迫、軍事力による圧迫等々、実際に懸念は山ほどあります。
    日本が台湾と協力関係を結ぶ意義は、台湾の民意を支えるという理由だけでも価値がありますが、残念ながらこれは戦争を辞さない(相手が引く気のない部分でぶつかる)ぐらいの覚悟が必要であり、今の日本には荷が重いだろうと考えます。

    現実的には、米台同盟が実現したら間接的に協力し、日本がちゃんとしたら直接的な同盟を検討するということになると思います。

    >せっかく勝ち取った民主主義をわざわざ自分で捨てに行く

    どこの、くにだろー(棒)
    あれ、いつのまにか、みんしゅしゅぎ、なんてものが、てのなかに。いらないから、すてちゃえ。って国ならあるかもしれません。

    日本でも、賢い国民からさらに選ばれた有能なはずの国会議員がするわけないと思われるルールの抜け道を通ってふざけた行動をとるので、笑っていられないですが。

  8. 老害 より:

    ちょうど、司馬遼太郎の「街道をゆく」の台湾紀行を読み直しているところでした。
    台湾の歴史から、大陸との関係、李登輝さんとの会談の様子など、いろいろと参考になる本です。
    (司馬さんのエッセイには賛否両論があるようです。私は、小説は読みませんけどエッセイだけを好んで読んでおります。)

    日本は台湾を帝国に組み入れてしまいましたが、台湾に対して日本本土以上の投資(人・金銭)を行っております。台湾の方々が、今でも親日的であってくださるのはありがたいことです。

    地政学的にも、日本と台湾は連携していくべきだと思います。国家として承認する方向を模索するべきです。

    そういえば、台湾と同様に、帝国に組み入れて多額の投資を行った国が近くに有ったような。日本のお陰で近代化できたのに、恩をアダで返している国があったような気がするな~。(棒読み)

  9. 名無しA より:

    蔡英文さんの圧勝でした。
    中共は面子にこだわって下手を打ちましたね。

    香港で例の法案を早期に撤回していれば、
    現在の混乱もなく、おそらく台湾も国民党が
    勝っていたのではないかな。

    1. 伊江太 より:

      名無しA様

      >中共は面子にこだわって下手を打ちましたね。

      というより,五毛党なんて連中を組織してネット上の気にくわない意見を徹底的に秒殺する,なんてことをしているうちに,何が現実なのか自分たちでも分からなくなっちゃったんじゃないでしょうか?

  10. 心配性のおばさん より:

    蔡英文総統、再選、心よりお慶び申し上げます。
    香港問題で、台湾の人々に中国に対する危機感が沸きあがっていると聞いておりましたので、蔡英文総統の再選を信じてはおりましたが、各国で暗躍する中国共産党には気を抜くことができませんでした。
    その中国共産党の手を振り払って、蔡英文総統の再選を選択された台湾の人々にも尊敬と祝意を申し上げます。おめでとうございます。

    中国共産党は、その国の少しの緩み乱れに巧みに介入してきます。日本にも最近、IR疑惑でその影を見せています。

    >なぜなら、台湾人自身が自分たちを「中華民国」と考えているのか、それとも「台湾共和国」のようなものだと思っているのか、アイデンティティが揺れているように見受けられるからです。

    私は、この台湾の人々の”アイデンティティが揺れ”が、台湾にとっての緩みだと思っております。
    台湾の人々が香港問題を”明日のわが身”とされ、今回の決定に至られたのであれば、その想いを基に台湾人としてのアイデンティティを再構築していただきたいです。そして、香港問題を最後まで見守っていただきたいと思います。

    >台湾は東日本大震災での厚誼でもわかるとおり、日本人に対して本当に親切な国であり、

    国の外交には、利害が絡むのが当たり前の話ですが、人の厚情というのは、人間本来がもっているものですよね。

    知人が仕事で台湾に出向いた際、道に迷っていたところを年配の女性から「どうしました?」と声を掛けられたそうです。道を教えていただいたとのこと。彼の言うには、「昭和の日本だった。」そうです。
    私たちが無くしてしまったかもしれない日本が、台湾にはあるということですかね。

    1. ひろた より:

      台湾には昭和がたくさんあります。
      日本の建築物の保存が話題になったりしますが家屋も保存されていたり懐かしい感じがします。
      家屋はゲストハウスに利用されたりしてもいます。
      お年寄りはこちらがハッとするような美しい日本語を話されます。
      おばあちゃんに日本語教えてもらった子供、孫もいますから全体的に日本語が美しい。
      私の知り合いのお父様で台湾生まれで戦争で引き揚げて来られた方がいますが知り合いがいる訳でもないのに生まれ故郷ということで毎年行かれる方がいます。
      香港人も親切ですが台湾人は人懐こいというか明るい。
      日本人に親切という訳ではなく誰にでも親切な人達だと思います。

      選挙は総統選だけでなく議会も圧勝のようです。
      相手側が市長をやっていた高雄でも勝ちました。
      国民党にも独立派はいますし戦犯探しで荒れているようです。
      1番親中派の党は議席取れなさそう。

      恭喜蔡英文當選!

      1. 心配性のおばさん より:

        ひろた様 本当ですか!

        >選挙は総統選だけでなく議会も圧勝のようです。

        私は蔡英文総統再選の報だけで、ホッとしてしまって(笑)。
        台湾の人々には、人が人らしく暮らせる国家を作っていただきたいです。
        民族を越えて、そう思ってしまいます。情報ありがとうございました。

  11. 門外漢 より:

    台湾・大陸の双方が「中国は一つ」と言っていれば、台湾がジリ貧だと思います。
    国際的には大陸・台湾を実効的に支配しているのは北京政府だということになってしまっていて、台湾は常任理事国からも追い払われ、台湾を承認する国もどんどん減って行っています。
    現況はあくまでも国共内戦状態(休戦中?)と解すべきで、台湾が大陸に飲み込まれても、国内問題なので他国は干渉できません。
    米国だからこそ、一方で大陸政府を承認しておいて、一方で台湾法を制定して有事には一丁咬むぞと言う無茶苦茶なことが出来るのですが、日本がそれを真似る訳にも行きません。
    将来的に独立運動が大きく成って、独立宣言するようなことになれば、日本は台湾政府を承認出来るかと言うと、大陸と一戦交える覚悟がないとなかなか難しいでしょう。
    むしろ国内問題だからと言って不干渉を貫ける方がありがたいのではないですか?

    1. 匿名 より:

      国内問題だというのは 台湾が中国(中共)の一部という前提で言えることです。もともと一度も一緒になってもいないのに一方的に「一部」と言ってるだけ。日本などは経済的利益を重視して黙認しているだけ。

    2. はにわファクトリー より:

      中国がふたつあるのか、ないのかの議論は、まことしやかな虚構と自分は思っています。台湾人のココロの内に当方はYoutubeコメントを読み解くことで少し知ることができたと思っています。1911年に大陸で起きた革命なんてうちらにはなんの関係もないと考えているひとたちがいるのです。学校で教わる抗日運動も自分らには関係ない。すると70年間あの島に存在している中華民国という「国」はいったいなんでしょうか。独立はおかしな表現です。あるグループは現状を変更して独立する必要などないと考えており、されば唯一の障害とは国号の取り換えに過ぎないと当方は個人的に考えております。

      1. 門外漢 より:

        匿名様へ
        はにわファクトリー様へ

        レスありがとうございます。
        本省人にとっては、共産党政府も国民党政府も大陸の人たちで、自分達と直接関係ないと思うのでしょう。
        しかし、国民党政府も共産党政府もいずれは全中国を統一すると、野望と面子をかけて公言していたのですから、公式には「中国は一つ」ということになっていると思います。
        もちろん現時点では虚構に近いものですが、国連の席も両者が同時に占めることはありませんでしたから、国際的にもそういう意識で、国家承認も北京か台北かの2者択一のようになっています。
        本省人の意識や、戦争を知らない世代の意識は、今更中国に飲み込まれる形での統一は望まないであろうことは私も感じます(この辺りは半島とは違いますね)。
        だからと言って第三国が「一つであるべきだ」とか「二つになるべきだ」と言えるとも思えないのです。
        民進党は独立志向で、総統も再選されましたから、今後はこの傾向が強くなっていくとは思いますが、彼らが独立宣言でもしない限り、やはり間接的な支援しか出来ないと思います。
        日台或いは日米台同盟と言うものを実現する手順と言うのは具体的に想像できないのですが。

  12. 自転車の修理ばかりしている より:

    今回の民進党の勝利は、香港の衝突において台湾国民が中国の脅威を実感し、投票という行為に移したからこその結果であることは、誰でも理解できると思います。ただ日本も他人事のように台湾の行動を見ているべきではないでしょう。台湾に中国の情報工作が多々あるように、日本にも同様の操作がなされていることを忘れてはいけません。野党とか、マスコミとか、環境活動家とか。有権者ベースで反中を確固たるものとしなくてはなりません。

    20世紀末の時点でさえ情報封鎖できず、東側の政治的不自由と経済的行詰まりが西側の自由主義と繁栄に比較され、ソビエト崩壊につながったことを勘案すれば、中国の圧政的手法がこの21世紀に看過されることは有り得ません。情報化社会と呼ばれれ久しいですが、情報発信と受信の自由化は今後退歩するとは考え難いです。それによって苦境に陥っているのが専制政治国の政権であるだけでなく、自由主義国のマスコミであるところが皮肉なところです。

  13. 匿名希望 より:

    いつもありがとうございます。
    新年早々うれしいニュースです。
    もっと差が開くと思っていましたが、支那の工作が行き届いた中でこの結果は圧勝と言うべきでしょう。
    もし攻め込むとしたら、沖縄の米軍は邪魔ですから、さらに強力に仕掛けてくると思われます。
    沖縄の人たちにも早く気がついてもらいたいところです。

  14. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     台湾だけでなく、他の国でもそうかもしれませんが、ある国のアイデン
    ティティーが世代や、あるいはその他のことで、分断されているのではな
    いでしょうか。もちろん、それが2つに分かれるか、もっと分かれるか、ま
    たは半々か、そうでないかは分かりません。

     駄文にて失礼しました。

  15. 匿名 より:

    チャイナはいつも困ったときは日本利用です。それにまんまと乗せられる安倍首相。

  16. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    まずは蔡英文総統閣下、おめでとうございます。
    日台友好を願う一人ですが、今回で今すぐ中国共産党が台湾に不当な手段で侵攻する手立てが少なくなり、良かったと思います。香港問題も影響したでしょう。

    台湾には日本も恩義がある、捨てられない過去もある。逆に台湾からも日本は頼りにされている。

    古い事を言えば、元々大陸に暮らしていた中華民国人つまり支那人の多くが戦乱から逃れ、台湾に渡り、元から居た原住民は少数派になってしまいました。蔡英文総統閣下も大陸の客家人出身と伺います。

    それはともかく、台湾は本当に自由民主主義が根付いた国となりました。正直言って日本と台湾だけがアジアではその恩恵に預かっております。

    いまだ身分差別や職業選択の自由が100%で無かったり、男女差別、子供売買などを行う国もあります。

    また隣国のように自由民主を与えて貰いながら、常に妬み僻み恨み、独裁国家に憧れているアホタレ民族も居ります。

    日本海、そして台湾海峡、東シナ海は自由同盟対独裁蛮国の最前線です。台湾とも領土問題がありますが、極悪4か国と比べたら、可愛いいもんです。

    また、今回は台湾国民が独立もしくは現状の2か国体制に手を挙げましたが、10年先20年先は分かりません。私は中国と台湾の並列は無理だと思う。中華民国は台湾中華にするなど、大陸と手を切る方向にシフトする事は考えないのか。香港が収束したら、必ずや台湾は攻められる。

    日台友好、日米台同盟を守るためにも、日本は改憲を急がねば!また正式な国家として、台湾を認めるべきです。

    余談= 蔡英文総統閣下の相手は韓国氏でしたね?元々朝鮮半島人か(笑)。名前で損してますね。かつて台湾には酷いことしたから(爆笑)。

  17. 名無しA より:

    今回の台湾総統選挙の結果を踏まえて、
    日本政府が台湾のTPP参加を真剣に検討する
    ことを望みます。

    蔡英文さんは、たしかTPPへの参加を希望して
    いたはず。国家としてではなく、地域として
    TPPに加わることは検討の余地があるのでは?

  18. はぐれ鳥 より:

    元来、国民党(及びそれと政権交代した民進党)と共産党は、孫文を父とする兄弟のような関係です。そして双方、自分が、親から受け継いだ中国全体の統治権を所持していると主張している状況です。これは一種、家族内の微妙な問題のようでもあり、その点に対しては、我々のような他家、他国人が口を挟むのには慎重であるべきです。しかし台湾の人々が自由民主の国として、一党独裁の中国から独立を望むのであれば、日本としては支援を惜しむべきではありません。

    そもそも一国二制度なんて、共産党中国がその覇権的性格を覆い隠すための欺瞞です。政治思想が正反対なのに、外交・安保政策を一致させるなんて不可能なのですから。だから台湾は、独立すべきでしょうし、したいでしょう。しかし如何せん大陸中国に近すぎます。物理的距離もそうですが、一部先住民のものを除けば、主流の言語・文化は同じ中国のものです。今後台湾の人々が事なかれ主義に陥り無気力になれば、いずれは共産党中国の一部になってしまうでしょう。

    ですから、管理人様仰せの通り、日本としては台湾の人たちに独立の希望を持たせるような精神的支援を続けていく事が重要です。その第一歩は、このようにして台湾の諸状況について関心を持つことではないでしょうか?

  19. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     アメリカのトランプ大統領が、韓国の文大統領に、蔡英文総統再選の就
    任式への政府高官の(私人の立場での)参加を要求したら、面白い(?)
    ことになるのではないでしょうか。もっとも、日本にも同じことを言って
    くる可能性もありますが。(それなら、アメリカ政界からも、誰か参加し
    て台湾で日米韓高官会談をして欲しいものです)

     駄文にて失礼しました。

     

  20. なんちゃん より:

    今回の総統選挙は民進党が勝利しましたが、1年前よりちょい前くらいまでは、民進党敗北必至と思っていました。
    「あの」中国寄りの路線を取るべきかどうか、私なぞは争点にすらならないと思うんですが、争点になってしまうんですよね。

    中国が10年くらい猫をかぶれば、またどうなるかわからない、そんな危うさを感じます。

    日本は苦しい戦いが続きますね。

  21. だんな より:

    中国がヘタクソな見解を、出しました。
    AFPのニュースです。
    台湾総統選、圧勝の蔡氏を中国国営メディアが批判「汚い小細工」「まぐれ」
    https://www.afpbb.com/articles/-/3263180?act=all
    最後の部分だけ引用します。
    環球時報は論説で、「中国本土が徐々に力を増す一方、台湾島が徐々に力を弱めているのは避けられない現実だ」「この現実を認めてそれに従うことが、台湾の平和的発展にふさわしい唯一の選択肢だ」と述べた。
    引用ここまで。
    多分小細工をしたのは中国側だと思います。そして望ましく無い結果が出て、相手も同じ事をしていると考えて非難する所は、韓国と似ているなと思いました(いや、こっちが本家か)。
    最後は、中国に従わないと軍事的に、従わせるという脅しですね。
    日本政府としては、茂木外相が歓迎する談話(中国がこれも文句を言ってる様子)、日本台湾交流協会の大橋会長がお祝いに訪問している様子です。

    1. クロワッサン より:

      中国と朝鮮は「おっきな朝鮮とちっちゃな中国」って感じの兄弟ですからねw

    2. はにわファクトリー より:

      不肖はにわは以前にも同じコメントをおりますが、伝説の密室芸「四か国語麻雀」のYoutube動画を今朝再び検索して破壊力ある笑いを堪能してしまいました。あれはきっと2020年への予言だったのでしょう。

  22. はにわファクトリー より:

    なんちゃんさま

    > 中国が10年くらい猫をかぶれば、またどうなるかわからない、そんな危うさを感じます。

    当方もそのように思います。今回の結果は香港への対応を間違った中共中央部のオウンゴールと思います。反大陸では飯は食えない。一般経営者層の共通意識はそうであり、新たな段階へと急速に発展しつつある新北近郊は、中国経済さまさまが現実と思います。
    その一方で報道記事のかたちにならない民意レベルの大陸感情は近年確実に悪化していると自分は判断しています。大陸からの団体旅行者たちの民度の低さに、同じ中国語を話すけれど、うちらとあのひとたちは違うという意識が広まっている。官製報道や工作されたメディアを通じてではなく自分たちの目で大陸人を見るようになった。台湾はほんのつい最近になってようやく大陸の現実に触れることになったのです。若い世代ほど大陸嫌いはひどいと直感でそう判断しています。10年経てば大陸が恋しい世代はますます減りますから、自信をつけた若い世代の主張が今以上に明確になるのは間違いないでしょう。

    1. はにわファクトリー より:

      新北は新竹の誤記でした。

    2. なんちゃん より:

      >10年経てば大陸が恋しい世代はますます減りますから、自信をつけた若い世代の主張が今以上に明確になるのは間違いないでしょう。

      今回が今後も繰り返すことの一つの出来事だったのか、台湾の民意のトレンドの転換点となったのか、今時点ではよくわからないんですが、後者であってほしいと思います。

    3. はにわファクトリー より:

      なんちゃんさま

      > 民意のトレンドの転換点となったのか、今時点ではよくわからないんですが、後者であってほしいと思います。

      後者であって欲しいものです。同時に再逆転の可能性を否定できない点で当方も判断保留のままです。パンダをもらって有頂天になりシルクロードにあこがれを募らせた日本人は、大陸と以来人の交流が絶えることがなく、当時の絶望的に貧しい状況から成金化した今にいたるまで大陸の現実を日本人は生活経験として把握できています。ところが市井の台湾人は大陸を驚くほど、少なくとも日本人ほどには、知らないのです。観光交流が始まり「実物大の大陸人」を目にすることになりました。それで民意民心に変化が生まれた、当方はそのように分析しています。それまでの両岸対立とは、遠い父祖の時代から続く反論禁止・議論禁止な社会的アンタッチャブル事象のひとつでした。これからはきっと違う展開になることでしょう。

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