輸出管理に関する日韓対話、注目点は「そこではない」
試験の点数を決めるときに、試験官が受験生と協議したりしません。それと同じような違和感を抱くのが、本日、韓国メディアに相次いで掲載された記事です。今朝の『「物資横流し疑惑」が事実なら、対韓経済制裁も視野?』も含め、当ウェブサイトではさんざん語り尽くした(と思っている)論点のひとつが、日本の韓国に対する輸出「管理」の論点です。これについては本日、政策対話が開かれたそうですが、これについて報じた聯合ニュース、中央日報などの韓国メディアの報道が、大きく間違っているのが印象的です。
注目点は、そこじゃない!
韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に本日、こんな記事が掲載されています。
友好的な雰囲気でスタート 7月の実務会合とは異なる韓日政策対話 (2019.12.16 15:28付 聯合ニュース日本語版より)
これは、本日午前10時から始まった、輸出管理に関する日韓政策対話が「2016年6月以来、約3年半ぶりに再会された」ことを「今年7月初めから始まった輸出規制を巡る韓日対立の解決策を模索するため」と表現した記事です。
冒頭から間違っていて呆れます。
くどいようですが、今回の日韓対話はあくまでも「輸出管理に関する政策対話」であり、「輸出規制を巡る日韓対立の解決策を模索するため」のものではありませんし、そもそも「輸出管理」は「輸出『規制』」ですらありません。
もし聯合ニュースが「メディア」を自認するならば、注目すべき点は「輸出規制が撤回されるかどうか」ではなく、「2016年6月以来、輸出管理に関する日韓政策対話が3年半も行われていなかったことの異常性」ではないかと思う次第です。
菅官房長官「相手国と協議するものではない」
一方、菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官は本日午前の記者会見の場で、輸出管理を巡る局長級会合を巡って共同通信の記者に尋ねられ、これに対して「輸出管理は相手国と協議するものではない」と答えました。
内閣官房長官記者会見 令和元年12月16日(月)午前
該当する部分を文字起こししておくと、次のとおりです。
「従前から申し上げておりますとおり、輸出管理については国際的な責務として、適切に実施する観点から、わが国としては国内企業、輸出相手国の輸出管理を含め、総合的に評価をし、運用して行く方針であります。そもそも相手国と協議して決定するような性質のものではないと承知しております。」
当たり前ですね。
『「物資横流し疑惑」が事実なら、対韓経済制裁も視野?』も含め、当ウェブサイトではかなり以前から報告して来ましたが、そもそも輸出管理は日本が外国への武器転用を防ぐための仕組みであって、「輸出『規制』」ではありません。
韓国の輸出管理体制が「ザル」だったとすれば、日本としてはそんな相手国に対して戦略物資をおいそれと流せないということですし、そんな相手国を「包括承認」の対象国としていること自体、日本の輸出管理そのものに対する信頼が疑われることになります。
菅官房長官は、くどいほど「輸出管理」というコトバをつかって「相手国と協議するようなものではない」と述べているのでしょう。あるいは、試験で点数を決めるときに、採点者が受験生と協議することがないのと同じことだと考えれば良いでしょうか。
中央日報も大誤報
ところが、これが韓国メディアの手にかかると、話が変わって来ます。
韓国メディア『中央日報』(日本語版)は、菅官房長官の「相手と協議するものではない」という発言に焦点を当て、次のような記事を掲載しています。
日本「輸出管理、相手国との協議対象ではない」(2019.12.16 14:45付 中央日報日本語版より)
中央日報の記事では、
「韓国側の輸出規制撤回要求に対する日本政府の立場を聞かれるとこのように答えた」
と述べているのですが、ここで「輸出管理」を「輸出規制」と間違えているあたりは、中央日報の記者のレベルも共同通信の記者と大してかわりません(もしかして同じような人が書いているのでしょうか?)。
韓国メディアの本件に関する関心が高いことは認めますが、老婆心ながら、記事を書くならば、少しくらいは事実関係を確かめてからにされた方が良いのではないかと思う次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
いずれにせよ、本件の政策対話について、なにか続報として取り上げるべきことがあれば、当ウェブサイトでも追って取り上げたいと思います。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
日本が求めてるのは、現況の是正であって妥協ではありません。
したがって、譲歩〔歩み寄り〕で解決できる性質のものでないことは明らかです。
彼らの要求は、「他国に対しての内政干渉」でしかありません。
*****
Q.禁輸措置ではないのだから、直近3カ年の戦略物資の行方を公開し、潔白を証明すれば良いだけなのにどうして大騒ぎするの?
A.不適切な事例が明かされないと、心当たりがありすぎて対処〔偽装工作〕できないから。
試験官と受験生という例えば正しいと思いますが、どうもピンときません。
何故かと考えてみると、韓国という受験生は一度不正行為を働いて試験無効を言い渡され、今は再試験を要求する受験生に対して、はたしてその資格があるかどうか厳しい目を向けられているところ、という印象だからです。試験の点数以前の問題として、受験生たりえるかどうか、ということになります。
率直に言えば、信頼回復の努力もせずに、すんなり試験を受けられると思うなよ、と言いたくなります。
信頼の回復が必要という意味をもっと深刻に受け止めるべきでしょうね。
20:00現在、まだ会議中だそうですが、韓国だけでなく日本のマスコミもひどいものです。
NHKは「貿易管理が厳しくなった」と言いますが、正しくは「貿易管理の適正化」が相応しい語彙です、貿易管理を行う主語が日本であれは、このような表現は決して行われないでしょう。
BS-TBSは7月の説明会につき、場所も倉庫みたいでお茶も出さず「異常」だったのが今回は「正常」になった、と報道しました。さらに、韓国人から「対話に3年半も応じなかったのは日本からの積極的な働きかけが無かったから」とウソを言い、これに対して中谷元氏がスグに「経産省から度々申し入れていた」と反論したところ、松原氏はスグCMに切り替えると、どこの国の人間か疑問に思える対応でした。
そもそも今回は、韓国側が3年半以上も逃げいていた対話に漸く出てきた(アメリカのプレッシャーによる)ものであり、その内容は、①日本側が、韓国側の貿易管理に関する実情を確認し、②貿易管理上の問題点を指摘し、③韓国側がこの指摘に対してどのような対策を検討しているのかをヒアリング、④その実効性につき検討を加える、するものです。
BSフジ「プライムニュース」で細川氏の発言を拝聴いたしましょう。
匿名様
報道1930、陳昌洙さんの発言ですねー。
あーあー聞こえなーい!というアチラの態度がひどかったんですけどね…。
元々約束を守れない韓国に管理は無理、多分窮屈過ぎて息が止まってしまうでしょう、だから息が止まる前に嘘ねつ造大声で誤魔化すのでしょうね。
韓国のデタラメ管理を正確に指摘している記事
https://www.fnn.jp/posts/00047206HDK/201907121200_KatsuhisaFurukawa_HDK
七月の記事ですがこの中で国連安保理・北朝鮮制裁委員会専門家パネル元委員 古川勝久氏は
現在、韓国の産業通商資源省が、日本の財団法人と政府機関を区別できないという事実こそ、現在の日韓両国間における輸出管理面での協力関係の欠如を如実に物語っている。
何気に韓国〇鹿ですか?と言っている様に受け取りました。
更新ありがとうございます。
「輸出管理は相手国と協議するものではない」(菅官房長官)。当たり前ですね。でも馬鹿記者の質問に、シレッと言える菅官房長官も大したもの。
韓国は間違いなく勘違いではなく、分かってても「協議して韓国が必要条件満たしたら、日本が輸出管理を元に戻すはずだ」と思い込んでいる。信じてる。
でも、イランや北朝鮮他中東のゲリラ組織に、危険物になる材料を横流ししてたら、、という可能性は高いです。それで日本からの仕入れが急に増えたり、必要以上に輸入した。
ホントに自分さえ良ければいい国、民族です、韓国・北朝鮮は。話し合っても平行線でしょう。訪日客が減ろうが車が僅か2,000台に増えようが、日本はシロウトの私でさえ、ビクともしない!と判断出来ます。対韓は強気で押して押して押しまくって下さい。
そう言えば日本が韓国に対するフッ化水素の輸出管理を適正にする措置を執ったら、とたんにイランがウラン濃縮を20%から5%に下げました。笑っちゃいますね。
今、プライムニュースで、梶山大臣の記者会見が、全部放送されました。
とりあえず意見交換をして、ソウルで次回の対話をする事が、決まったとの内容でした。
細川氏によると、それぞれの責任と裁量の元に輸出管理を行う認識を共有したというのが、重要らしいです。
日韓両国のブリーフィングが、一致してるようで、日本側の、譲歩は無いようです。
韓国の局長が、これで国に帰って、無事で済むとは、思えません。
もう少し、情報が出るのを待ちたいと思います。
NHKのリンクです。
梶山大臣の話した内容です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191216/k10012217281000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
日本流なら「桜散る」
韓流なら「木槿が切り倒された」
空挺館にある血書「散る桜 残る桜も 散る桜」
韓国の現実「腐る木槿 残る木槿も 腐った木槿」
哀れとも思はない、私はレイシスト?🐧
それとも、英雄の辞世を朝鮮人の比喩などに使った、「吊索の絆」に反した大馬鹿者?🐧
経産省のHPに公式の情報が出ました。
https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191216007/20191216007.html
後は、明日の韓国報道ですかね。朝日も何書くかわからんか。
だんな様
経産省の発表へのリンクありがとうございます
>両者は、現下の国際的な安全保障環境にかんがみ、今後とも、それぞれの責任と裁量の下に、実効的な輸出管理を推進することが必要であるとの認識を共有しました。
とのことで、経産省の発表には、「それぞれの責任と裁量の下に、」って書いてあるけど、これって「日本の輸出管理は日本の責任と裁量ですよ」ってことを、「共通認識にした」ってことですよね♪
日本側は従来通りの見解だけど、韓国側の「日本との協議を通じて、日本の輸出管理における韓国優遇を取り戻す」つて方針に完全に反してるように思うのです♪
他人事ながら、韓国側出席者の帰国後の処遇に興味津々なのです♪
自己レスです
韓国としては、「ボールは日本にあるのに、優遇措置復活をしなかった」っていって、再度GSOMIA廃棄の伏線を作ったってことなのかな?
だとすると、お互いがそれぞれの思惑どおりだから、問題なしってことで良いのかな?
(*’ω’*)……ん?
御指摘当たっていると思います。
プライムニュースにおいて細川昌彦氏の御発言して居られる様に、、、
日本側ブリーフィングでは、「それぞれの裁量と責任の下に、実効性のある輸出管理を推進する必要がある点を共有。」
韓国側ブリーフィングでは、「実効性のある輸出管理を推進する必要がある点を共有。」
韓国側はしっかり「それぞれの裁量と責任の下に、」を抜いてますが、この部分が馬耳東風なら、全然共有できていないのではないでしょうか。
予想通りですが、すれ違い感がひどいですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191216/k10012217321000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
日本側は原理原則に沿ったことしか言わなかったし要求しなかったと思います。
韓国側はそれを有耶無耶にしつつ脇に置いて要望を伝える、ということを繰り返して終了、という予想をしていましたが、やっぱりそれを言っちゃうんだ、という感じですね。
不思議ですね。
韓国は規制()された物質の確保に成功し、輸出できなくなった日本側のダメージのほうが大きいのだとか。
じゃぁなんでホワイト国に戻せと騒ぐのでしょうか。