史上最長の安倍政権、次なる焦点は「来年8月24日」

いくつかのメディアが取り上げていますが、本日、ついに安倍晋三総理大臣の内閣総理大臣としての通算在任日数が歴代最長だった桂太郎とならぶ2886日に達しました。本日中に安倍総理が辞任でもしない限りは、明日以降、安倍総理が「歴代最長(※通算在任日数ベース)」となります。ただし、安倍総理自身は過去に第1次内閣が1年で瓦解したという経歴もあるため、「連続在任日数」ベースではまだ佐藤榮作政権に及びません。「連続在任日数」ベースでも史上最長となるには、来年8月24日を待つ必要があります。

安倍総理の通算在任日数が史上最長に!

安倍晋三総理大臣の内閣総理大臣としての通算在任日数が本日をもって2886日となり、歴代最長だった桂太郎(2886日)に並びました。本日夜12時までに安倍総理が突如として辞任しない限り、明日(11月20日)をもって、桂太郎を抜き、「通算在任日数」では歴代最長となります(図表1)。

図表1 歴代内閣総理大臣の通算在任日数(2019/11/20時点、敬称略)
総理大臣在任日数組閣回数
安倍 晋三2,8874
桂 太郎2,8863
佐藤 榮作2,7983
伊藤 博文2,7204
吉田 茂2,6165
小泉 純一郎1,9803
中曽根 康弘1,8063
池田 勇人1,5753
西園寺 公望1,4002
岸 信介1,2412

(【出所】首相官邸HP等を参考に著者作成)

次の焦点は2020年8月24日

ただし、安倍総理の2887日という在任日数は、あくまでも「通算」であり、1年で政権を投げ出した「第1次安倍内閣」も含めた日数です。

  • 第1次安倍晋三内閣…2006/09/26~2007/09/26(366日)
  • 第2次安倍晋三内閣…2012/12/26~2014/12/24(729日)
  • 第3次安倍晋三内閣…2014/12/24~2017/11/01(1044日)
  • 第4次安倍晋三内閣…2017/11/01~2019/11/20(750日)

ちなみに明日以降は歴代2位となる桂太郎内閣も、第1次と第2次が明治年間、第3次が大正年間(大正元年から2年)の政権であり、在任したのはあくまでも「通算して2886日」であり、「継続して2886日」ではありません。

  • 第1次桂太郎内閣…1901/06/02~1906/01/07(1681日)
  • 第2次桂太郎内閣…1908/07/14~1911/08/30(1143日)
  • 第3次桂太郎内閣…1912/12/21~1913/02/20(62日)

では、「継続して最長だった政権」は、どういう状況でしょうか。

これについて調べてみた結果が、図表2です(※なお、各内閣の在任日数はもともと「両端入れ」でカウントしています。このため、たとえば安倍政権については、第2次~第4次の在任日数を単純に足し上げると連続して組閣した回数分だけ重複カウントになりますので、その日数を控除する必要があります)。

図表2 歴代内閣・連続在任期間
総理大臣連続在任期間連続在任日数
佐藤 榮作1964/11/09~1972/07/072,798
安倍 晋三2012/12/26~2019/11/202,521
吉田 茂1948/10/15~1954/12/102,248
小泉 純一郎2001/04/26~2006/09/261,980
中曽根 康弘1982/11/27~1987/11/061,806
桂 太郎1901/06/02~1906/01/071,681
池田 勇人1960/07/19~1964/11/091,575
伊藤 博文1892/08/08~1896/08/311,485
岸 信介1957/02/25~1960/07/191,241
桂 太郎1908/07/14~1911/08/301,143

(【出所】首相官邸HP等を参考に著者作成)

これで見ると、佐藤榮作政権は連続在任日数2798日で歴代最長ですが、安倍政権は明日時点においても2521日で、277日足りません。このため、安倍政権が「連続在任日数」でも佐藤榮作政権を抜いて歴代最長となるためには、2020年8月24日まで在任する必要があります。

回転ドアに終止符

個人的には安倍政権には細かい不満もある一方で、「安倍政権だからこそ実現できた」ということがたくさんあることも事実であり、その意味では、安倍政権には是非とも、悲願の日本国憲法改正を達成していただきたいという思いもありますし、私たち有権者もそれを支援すべきでしょう。

それに、安倍政権が歴代最長を視野に入れた長期政権となっていること自体、G7やG20などの国際的な会議での日本の存在感を強めることにもつながりますし、ひいては日本の立場を頑強にする要因でもあるので、この点については素直に歓迎したいと思います。

平成の30年余りで、日本は17人も内閣総理大臣が交代しました(図表3)。

図表3 平成期の内閣総理大臣
 総理大臣在任期間と日数 組閣回数 
竹下 登1987/11/06~1989/06/03(576日)1
宇野 宗佑1989/06/03~1989/08/10(69日)1
海部 俊樹1989/08/10~1991/11/05(818日)2
宮澤 喜一1991/11/05~1993/08/09(644日)1
細川 護煕1993/08/09~1994/04/28(263日)1
羽田 孜1994/04/28~1994/06/30(64日)1
村山 富市1994/06/30~1996/01/11(561日)1
橋本 龍太郎1996/01/11~1998/07/30(932日)2
小渕 恵三1998/07/30~2000/04/05(616日)1
森 喜朗2000/04/05~2001/04/26(387日)2
小泉 純一郎2001/04/26~2006/09/26(1980日)3
安倍 晋三2006/09/26~2007/09/26(366日)1
2012/12/26~2019/11/20(2521日)3
福田 康夫2007/09/26~2008/09/24(365日)1
麻生 太郎2008/09/24~2009/09/16(358日)1
鳩山 由紀夫2009/09/16~2010/06/08(266日)1
菅 直人2010/06/08~2011/09/02(452日)1
野田 佳彦2011/09/02~2012/12/26(482日)1

(【出所】首相官邸HP等を参考に著者作成)

安倍総理と小泉純一郎元首相を除けば、どの総理大臣も1000日以下で退任しており、そのうち365日以下の政権もたくさんあります。酷いケースだと宇野宗佑元首相(69日)、羽田孜元首相(64日)と、2ヵ月少々しかもたなかった政権もあります。

また、安倍晋三政権で副総理兼財相として入閣している麻生太郎総理の場合も、政権交代のため、政権自体は358日で終了しています(※もっとも、現在の安倍政権は、安倍、麻生両総理の「連立政権」という性格もあると思いますが…)。

まさに「回転ドア」のごとく、1年やそこらでクルクルと首相が入れ替わるという状態にあったのですが、こうした状態自体、日本の政治的立場を弱めることで、日本の国益を損ねたのではないでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただし、その一方で、当ウェブサイトとしては安倍政権に「長続きしてもらいたい」と考えているわけではありません。つまり、「政権を維持することそのもの」を目的にしてほしいのではなく、残りの任期でできることに優先順位を付け、全力でそれらに取り組んでほしいと考えているのです。

また、安倍政権の後任も、平成時代のような「回転ドア型」ではなく、じっくり腰を据えて政策課題に取り組む政権であってほしいと思う次第です。

読者コメント一覧

  1. 寅太郎 より:

    憲法改正に向けて是非がんばって下さい!

  2. タナカ珈琲 より:

    安倍総理を信任します。
    新記録をミーハーですが、期待します。

    カニ太郎さんの考えをお聞きしたいです…

    私は反自民です。
    理由…、以前に何回か投稿しましたが、
    今の日本に…、情けない日本に…、中国、朝鮮に舐められる、
    日本にしたんは、自民党…お前や無いか。
    民主党の政権は3年半…、自民党の政権は70年近く…
    早く自民党に変わる保守出て来い。
    維新に期待してるけどなぁ〜。

    橋下徹氏、皆さんどうですか?
    私は正直…自身の心に聞いてみたら、…
    胡散臭いトコを感じますネェ。
    それに比べて、松井一郎さんはまだマシなんでしょうネェ。
    と、感じます。

    1. だんな より:

      タナカ珈琲さま
      私も昔は反自民でした。
      最初に自民党に投票したのは、民主党政権に変わった後です。
      今の自民党は、真ん中でちょっと左寄りくらいかなと思いますので、しっかりした保守政党の必要性は、おっしゃる通りだと思います。
      なかなか、難しいのが現実ですね。
      NHKから国民を守る党が有るくらいですから、「共産党から国民を守る党」が有ってもいいと思います。

      1. タナカ珈琲 より:

        だんな 様

        ありがとうございます。
        ホント、溜息が出ます。
        私は自民党から共産党まで新自由クラブ、日本新党を含めすべて入れました。
        日本新党には期待しましたが、細川護煕には裏切られました。
        政治の道に踏み出したら、女と金には………、でしょう。
        安倍晋三さんより、モットボンボンでダネ男でした。
        反自民党だけれど、こないなったら仕方無い、
        安倍総理には死ぬまで、ヤってもらわな、あかんと思っています。
        他にいてへんやん…
        河野太郎防衛大臣?まだマシそう…ですね。

        ジーソミア
        早く廃棄を
        してちょうだい

        1. だんな より:

          タナカ珈琲さま
          GSOMIAはとっくに韓国が、破棄しています(笑)。
          安倍首相には、国政を腐敗させた罪で、永世首相をさせなければという、書き込みを見た事が有ります。
          話は変わりますが。マスゴミは、まだ夕食会ネタを続ける積もりだと思います。

        2. unagimo3 より:

          タナカ珈琲 様

          此処のブログを読まれている多くの方も屹度あなたと同じような経験をされて
          いると思います。かくいう私も日本新党、民主党にも投票したことがあります。
          それも菅直人氏の時です。単に理系の総理なんてはじめてであり、更に彼が
          大学の先輩というだけで、確か数万円も寄付までしました。慙愧の至りです。
          どうして日本人というのはこんなに反日が好きなんでしょうか ?
          確かに1970年代では、朝日ジャーナルや丹羽五郎などが持て囃されていましたが
          殆ど皆就職したらコロッと忘れて企業戦士で頑張って、学生時代の左翼なんて
          殆ど死滅したはずがマスコミ、教育界の中でしぶとく生き続けているんですね。
          韓国は既に日米から離反しました。文氏は筋金入りの親北であり予定通りの行動
          です。亡命するか、ロウソクデモで倒されなければ、日米から強烈な焦土作戦が
          年内にも発動されると思います。朝鮮人が大量に日本に逃げ込んでくる可能性が
          高く,安倍首相には喫緊の課題として韓国に対してのビザ制限が必要です。
          反日野党も必死で阻止するでしょうが、強行採決でもやるべきですし、
          紛糾すれば憲法改正の是非を問う解散に打って出るべきと思います。 
          この状況で万一負けるようなことが有れば、それはもう半永久的に改正などは、
          できないと悟るべきです。

          初めての方に長々と持論ばかり述べましてごめんなさい。

        3. unagimo3 より:

          タナカ珈琲 様

          人名を間違えました。 丹羽五郎ではなく 羽仁五郎でした。
          確か 都市の論理という題名の本で結構当時のノンポリの学生にも人気が
          あったと記憶してます。

        4. タナカ珈琲 より:

          だんな様
          unagimo3様

          レスありがとうございます。

          日本の政治と政治家…
          日本の将来はあなた達の考えひとつです。
          有権者の責任ゆうてもねぇ…
          有権者の責任ゆわれてもねぇ…

          私とこ大阪市此花区…、
          衆議院選挙…公明党出てるから
          自民党、維新不出馬です…
          ほんだら、誰に投票する?
          共産党しかあれへんやろう?
          で、不破…ちゃうわ、名前出てけえへん…、
          認知症の心配しなあかんやん…、
          志位氏が共産党の得票が…、
          て、自慢しょんるねん…、アホらし
          駄文でゴメンなさい。

          ジーソミア
          アトみっかで
          おしまいヤァ

          駄作でした…

          羽仁五郎…懐かしい名前ですね。

        5. だんな より:

          タナカ珈琲さま
          有権者の責任と言われると、愛知県知事選挙も、厳しい話でした。
          最後は、参政権が有るので、自分で立候補すれば良い話では有ると思いますが、簡単には出来ませんよね。

  3. バカ より:

    長ければいいというもんでもありません。
    腐敗もしてきます。

  4. 心配性のおばさん より:

    平成期の内閣総理大臣の一覧で、あらためて日本という国が生き残って来た奇跡というより、神の見えざる手を感じました。

  5. th より:

    80年代後半から民主党政権誕生までは、テレビが持ち上げれば支持率上がり、叩けば支持率が下がる時代でしたね
    たらればの話ですが、竹下内閣が消費税を生み出さなければ、今も経世会が政界を支配してかもしれません

  6. はぐれ鳥 より:

    昔の歌にも「不完全な世界に、完璧を求める私は何と愚かなんでしょう♪」とあるように、この世は完全ではない。そんな矛盾に満ち不完全な世界を破綻させずにまとめていくのが政治リーダの役目。故に、政治家に完璧を求めることがそもそもの間違い。相対的にベターであれば善しとしなければならない。

    そんな見方からは、政治家・安倍晋三氏は、日本社会にとって得難い人材であった事が分かるハズ。一見凡庸そうな風貌に似合わず、その実なかなかしたたかで、7年にもわたり国民の支持を得、政治を安定させてきた。さらにその間、日本の外交的地位を高め、経済もまあまあの処まで立て直してきた。長期政権に有り勝ちな腐敗も、昨今も野党・マスコミは騒ぐが、根深いものはなさそうに見える。

    可能であればあと4、5年やって改憲を実現してもらいたいのだが、本人も疲れがたまっているのかも。となると問題は、後継者だが、その一番手が若手(若いこと自体は歓迎したいが)のK氏というのでは、どうにも希望を見出すのが難しい。

    1. タナカ珈琲 より:

      はぐれ烏様

      安倍さんにはも少し、総理でいてほしいです…
      完璧はいない、ベターで我慢ですね…
      同感です。

      訂正です…
      誤 少し
      正 一杯

      ちなみにK氏って、
      岸田さん
      河野さん
      小泉さん

      たぶん同じ人を考えていますね〜

      1. はぐれ鳥 より:

        タナカ珈琲 様

        レス有難うございます。

        考えてみれば、Kさん候補にはいろいろな人がいたんですよね。挙げていただいた3人以外にも加藤勝信さんなんかもいるし。

        私が思い浮かべたのは、一番若くセクシーなKさんでしたが。(笑)

        1. タナカ珈琲 より:

          はぐれ烏様

          やっぱり同じですね。
          セクシーさん…

  7. 毎日大量の役に立つ記事をありがとうございます。

    そうか、通算でなく連続、なんですね、次は8月24日、と。
    不確定要素としては、日本国内ではなく海外の方に多くありそうですね。
    そして、変わる時はコロっと変わるのかも知れませんね。
    とりあえず安倍政権下で、日本のガン、反日野党がますます弱っていってほしいです。

  8. 七味 より:

    前提として少なくとも4年に1回は選挙の洗礼を受けるわけだから、個人的は長期政権は政策的に安定するのでいい事だと思います♪

    ただ、個人が何十年も政権を担えるわけじゃないから、後継者の育成はしっかりとして欲しいと思います♪

    1. 七味 より:

      ちょっと修正なのです♪

      後継者の育成

      人材の育成

      安倍政権がいつまで続くのかはわからないけど、次の政権は安倍総理の後継指名じゃなくて、選挙なんかで決まるべきだと思うのです

      だからひとりを育てれば良いって訳じゃなくて、実力のある複数の方を育てて欲しいのです

      これは安倍総理に対してじゃなくて各政党へのお願いになるのかな?

  9. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    安倍晋三内閣総理大臣、史上最長政権2,887日無事到達(あと4時間で)おめでとうございます。

    やはり総理大臣は短いより長い方がいい。G7や首脳会議で、いつも端っこの方で小さいのが歩いてましたっけ。大柄な白人首脳や女性首相が大きな顔して真ん中を歩いてました。

    安倍総理はメルケル女史に次ぐ長期政権、堂々とど真ん中を歩いておられます。気分良いです。南朝鮮?中国?北朝鮮?ロシア?キミタチは永遠にど真ん中を歩く事は無い。

  10. G より:

    >長ければいいってもんじゃない

    私もそう思ってましたが実際長期政権になって考えが変わりました。いやこれぐらい長期で政権持たないと他国との関係で舐められるなと。どうせすぐ変わるからと信用されない。

    今までだったら「アベガー」と韓国から言われるよなことはなかったけど、そのかわり誰も総理の名前など覚えなかった。それだけ日本の総理って軽かったんですね。それが日本という国の発言力のなさでもあった。

    ヨーロッパの国が10年単位で首相を維持する理由がやっと分かった。

    願わくば次の総理も10年耐えられる資質の方を。。これを適切に選んできっぱり身を引くのも安倍総理の仕事かと。

  11. 名無しさん より:

    対韓政策において安倍政権はこれまで、歴代でずば抜けて優れていると思います。小さい韓国にあまりにも振り回されて来ました。韓国封じには他に考えられません。

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