日韓GSOMIA破棄を巡って、米国防総省の「逃げ」の姿勢が目立ってきました。これとあわせて、マーク・エスパー米国防長官という人物の能力に対し、不安を抱くような記者会見録を発見してしまったのですが、現在の米国政府が日韓GSOMIA破棄問題を「日韓2ヵ国の問題」に押し付けようとしていることは、由々しき話です。日本政府は米国の逃げ得を許してはなりません。日韓GSOMIA破棄問題は、あくまでも米国と韓国の間で解決させるべき問題です。
エスパー米国防長官に失望する
マーク・エスパー米国防長官という人物に、そこはかとない不安を抱く話題を発見してしまいました。
エスパー長官は現地時間の8月28日に記者会見に応じ、韓国による日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)破棄を巡って、「日韓双方がこれに関わっている」、「日韓双方に失望している」と述べたからです。米国防総省のウェブサイトから、実際の記者とのやりとりを確認してみましょう。
Department of Defense Press Briefing by Secretary Esper And General Dunford in the Pentagon Briefing Room
Q: — recently — yes, exactly. So — and when you were there, you seemed pretty hopeful that you would get some kind of resolution to the South Korea-Japan spat. Obviously, we saw South Korea pull out of that military intel-sharing agreement. So I’m wondering if you see — what you see the path going forward. Do you see that there’s a possibility of resolving this with little impact to military operations?
And then, General, for you, are you seeing any impact to military operations due to getting out of that pact?
SEC. ESPER: So, yeah, at the time, I was and I remain very disappointed that — that both parties are engaged in this. And I expressed that to my counterparts, as I met with them in Tokyo and Seoul, and of course encouraged them, urged them to work it out between them.
And, look, I am a half-glass-full person as well. I’m hopeful that they’ll get beyond this, because, as I articulated to them, look, we have common threats facing us, North Korea and China, and bigger threats, and we’re stronger when we all work together.
(2019/08/28付 米国防総省HPより抜粋)(※下線部は引用者による加工)
いちおう、解説をしておきます。
記者側が日韓GSOMIA破棄を巡って、「撤回したのは明らかに韓国の側である」(つまり韓国の側に責任がある)と指摘したうえで、そのことによる日米韓3ヵ国軍事作戦への影響を尋ねたところ、エスパー長官はこれに対し、
「私は日韓双方がこれに関与していることに失望したし、いまでも失望している」
と答えたからです。
日韓GSOMIA破棄は、明らかに韓国の一方的な過失であり、私たち日本は、むしろ「日韓GSOMIAを、破棄するなよ、破棄するなよ、絶対に破棄するなよ~」と言い続けた側です。「失望する」のはエスパーさん、あなたですよ。
ちなみに “a half-glass-full person” という表現が出て来ますが、これは「コップに水が半分も残っている」という意味から転じて、「物事を肯定的にとらえる人間」、という意味です(対義表現は “a half-glass-empty person”, つまり「コップの水は半分空っぽになった」と否定的にとらえる人間)。
私に言わせればエスパー氏は「楽観論者」ではなく「能天気なだけの無能」だと思うのですが、いかがでしょうか。
中央日報もエスパー発言を嬉々として報じる
このエスパー失言に早速飛びついたのが、韓国メディア『中央日報』(日本語版)の、次の記事です。
米国防、「GSOMIA非常に失望、早急に復帰を」 日本にも不満表出(2019年08月29日07時55分付 中央日報日本語版より)
タイトルを読んでいただけると、米国防総省が韓国の日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)破棄を巡り、「日本に対しても不満を示した」とありますので、日韓GSOMIA破棄には日米双方に責任があると批判した、と読めますし、記事本文の
「エスパー長官はこの日午後、就任以降初めて行った記者会見で韓日情報共有協定の終了にともなう軍事作戦に対する影響を聞く質問に『私は韓国の終了決定当時もそうだったし、今も依然として両国に非常に失望している』と話した。『ソウルと東京の相手に〔鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)韓国国防部長官と岩屋毅日本防衛相〕にこのような失望感を表明したのはもちろん、両国に解決を促した』と話した。」
の下りを読んでも、「エスパー国防長官が『両国に失望している』と述べた」、と読めますが、先ほど確認したとおり、中央日報のこの記載に虚偽はありません。
おそらくエスパー氏は日韓問題にさほど詳しくないという事情もあるのだと思いますが、日本の輸出管理の運用体制変更を韓国が勝手にGSOMIAと結びつけたという点が完全に欠落しており、エスパー氏がこのような認識を抱いているという点については看過できません。
国防総省の公式声明はどうなっているのか
ただ、このエスパー長官の記者会見録とは別に、米国防総省は「アジアにおける米国の2つの同盟国がインド太平洋戦略の重しになっている」とする記事を掲載しています。
Disputes Between U.S. Allies Hinder Indo-Pacific Security Cooperation
South Korea’s announcement that it will not renew an information-sharing agreement with Japan when it expires in November complicates the ability of the United States to continue its trilateral security cooperation with both countries, a senior Defense Department official said.
(※余談ですが、日本政府や日本のメディアが「南朝鮮」と呼称したら大問題になりますが、米国の政府、メディアなどは、かなり以前から韓国のことを “South Korea” 、つまり「南朝鮮」と呼称しています。なぜ韓国政府はこれについて抗議しないのでしょうか?)
リード部分のみを意訳すると、
「韓国が日本との情報共有協定を更新しないと公表したことで今年11月にこれが失効する。これについて国防総省高官は、米国が両国との三角協力関係を継続するための条件を複雑化させるとの懸念を表明した」
ということですが、実際、この文章からは少なくとも日本の過失を批判する下りは確認できません。それどころか、記事では韓国が日韓GSOMIA破棄を打ち出すかどうかを巡って、ランドール・シュライバー次官補(インド太平洋安保担当)が
“In terms of the actual decision to not renew, we were not forewarned.”
と述べたとしています。 “forewarn” とは「前もって警告する」という意味ですので、いわば、「米国の事前の了解なく、韓国が勝手にGSOMIAを破棄した」という不満が、行間から強く感じられるのです。
それだけではありません。この記事では、韓国の李洛淵(り・らくえん)首相が「日本が韓国をホワイト国から除外した措置を撤回すれば、韓国もGSOMIA破棄を撤回する(かもしれない)」と述べたくだりについても、シュライバー氏は警告したそうです。
South Korean Prime Minister Lee Nak-yon has said it’s possible for his nation to reenter the GSOMIA. Schriver said if that doesn’t happen, it will damage security cooperation among the United States, Japan and South Korea.
要するに、日韓GSOMIAは米国を仲介せずに日韓が直接、情報の授受をするという仕組みであり、これを破棄されれば米国が間に立たなければならない、という面倒臭さがにじみ出ているのです。
米国の「逃げ得」を許すな!
ただ、一連の国防総省側の声明を読んで、正直な感想を申し上げるならば、この問題を巡る米国の無責任さが際立っているように思えてなりません。
そして、米国は口を開けば「日米韓3ヵ国連携」と言いますが、日韓GSOMIAの本質は結局のところ、「米国が直接韓国を相手にしたくないから、日本を経由して韓国に指示を出すための、米国にとって都合がよい仕組み」ではないでしょうか。
米国政府が卑怯なのは、今回、韓国が日韓GSOMIA破棄撤回の条件に掲げているのが「日本の輸出管理体制を7月1日以前に戻すこと」であり、このこと自体、日本として絶対に譲れない一線であるという点を、意図的に無視していることです。
米国がやらなければならないことは、日韓GSOMIAを破棄させたくないならば、「日本の輸出貿易管理の問題と日韓GSOMIAの問題を混同するな」という点を「韓国に対して」説得することが重要ですし、その責任は日本にはありません。
せっかく日韓GSOMIA破棄が「日韓問題」から「米韓問題」に転化しそうになっているのですから、日本政府はこの機会をとらえて、むしろ米国を日韓GSOMIA破棄問題の前面に引きずり出すべきでしょう。
その意味では、岩屋氏とエスパー氏に任せるのではなく、やはり首脳レベル――安倍総理とドナルド・J・トランプ米大統領が、日韓GSOMIA破棄問題を巡って直接、やりとりすべきではないかと思えてならないのです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ちなみに、あたりまえの話ですが、「日韓GSOMIA破棄を防ぐために、日本が輸出管理体制を7月1日以前に戻す」、「日韓GSOMIA破棄を防ぐために、自称元徴用工問題を巡って韓国側に譲歩する」、といった対応は、日本政府としては絶対に許されない話です。
安倍政権におかれては、くれぐれも、2015年12月28日の日韓慰安婦合意の轍を踏むようなことがないようにお願いしたいところです。
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主文に全面同意いたします。
エスパー氏の発言が米国の本音でしょう。今までどおり、面倒ごとは日本に押し付けたいわけです。日本が隙を見せれば、ペンタゴンのみならず、ホワイトハウスも「後はよろしくねっ」と逃げ出すのは間違いありません。
日本政府の皆様、正念場ですので、よろしくお願いいたします。特に岩屋君、余計な事は言わないように。わからなかったら深刻そうな顔をして黙っていればいいんだよ。
阿野煮鱒様へ
幸か不幸か、エスパー・ボンクラ説にエビデンスがついてしまったようですね…
アメリカとしては、同盟諸国の結束を乱す韓国の所業が許せるわけがないでしょう。ここで、韓国を非難できなければ、今度はアメリカが世界各国から舐められることになるでしょう。
そんな事情もエスパー国防長官は見えていないようで…
> ここで、韓国を非難できなければ、今度はアメリカが世界各国から舐められることになるでしょう。
仰せの通りです。昨年のUSAとトルコの対立激化では、NATOメンバーでありながらロシアやイランに接近するトルコに対して、合衆国は容赦ない措置を講じました。でも国を消滅させるところまではいきませんでしたけどね。
今の韓国がトルコに匹敵するのか、それ以上なのか未満なのかわかりませんが、アメリカ合衆国に逆らって無事で済むとは思うなよ、とは言いたいところでしょう。エスパーがそうした合衆国の威信というものを理解できていないふしはあります。
しかしですね、私はエスパーがボンクラなのは、合衆国の威信を理解していないからではなく、うっかりアメリカの本音を漏らしたからだと思っているのです。これまでどおり日本に韓国の後始末を押し付けたいのは米国全体の願いなのでは?
記事更新ありがとうございます。
エスパーは韓国面に堕ちてしまったんですよ・・・
今年の流行語でも狙ってるんですかね「失望した」「半端ないって」辺りw
失礼します。
すまないさま
今年は、リスカブスが一押しです。
某知韓サイトのコメントで「り」地域とは「リスカブス」地域の略だという見解がありました(笑)
ご参考までに
面白いですね。 気づきませんでした。
不思議でならないのですが、日本が韓国をホワイトから外した理由、アメリカが知らないとも思えないんですが。北の核開発には日本の技術や資材物資が相当関わっている。これは周知の事実だろうと思います。それも多くが韓国経由。
韓国は厚顔無恥にもしらばくれてホワイト問題とGSOMIAを天秤に掛けようとしてる。ただ、今の所韓国はアメリカの同盟国だし下手に一方の肩を持つ事も出来ず、アメリカとしては中立を装わざるを得ないんじゃ無いですかね。
「アメリカとしては中立を装わざるを得ない」という部分に私も同感です。
また、「米韓崩壊のタイミングは今ではない」というアメリカの意志のようにも感じます。
もし、そのタイミングの時期がだいぶ先とアメリカがみているならば、アメリカが日本に対し「韓国に譲歩するように」と迫ってくる可能性はあるでしょう。
日本は今までどおり、韓国に対しては泰然自若とし、アメリカとはさらに緊張感をもって緊密に連携を取るようにしないとなりません。
気にすべきは、このタイミングにおいて中露が竹島に飛行機を飛ばしてくるかもです。
その際には、日米韓で緊密に連携をとれるようになっていることが、今のタイミングでは望ましいと思います。
米国輸出管理改革法(ECRA)を調べると面白いと思いますよ。
内容、施行時期、ともに日本の輸出管理強化とシンクロしてますから。
米国は対中、日本は対韓で協調。
米国と中国の動きを一緒に見ないと、今回の一連の動きは真に理解するのが難しいと思います。
このエスパー氏なる人物は、対中強硬派だそうです。
封じ込めるためには韓国と日本を利用したい、でも日韓の関係が悪化している。日本の事情も韓国の事情も知らないけど、とにかく改善せーやと言いたいだけでしょう。
ホワイト国除外の日本の主張とその後のGSOMIAの件をみれば、どちらが正しい行動をとっていてどちらが感情的に支離滅裂な行動をとっているかなんて一目瞭然ですから。
日本政府にはちゃんと、自身の行動を説明した上で反論してほしいです。
韓国がアメリカ大使を呼びつけて、遺憾だとか失望したとか言うなと言ったらしい
威勢がいいね
エスパー長官の真意は測りかねますね。苦手な(知識の浅い)分野で質問を受けたので、当たり障りがなさそうな(と本人が思っている)答えで誤魔化しただけという可能性が高い、というのが私の解釈です。
ただ、長官に就任してから一ヶ月以上経つのに、まだ日韓の問題について深く知らないということ自体は危険信号です。
アメリカとしてはGSOMIA破棄だけが迷惑で、日韓の輸出管理はどうでも良い話です。下手すれば喧嘩両成敗的に日本の輸出管理を7月以前の状態に戻せと要求する可能性はありますね。
だとすれば韓国のリスカ戦術はあまり馬鹿にできないですね。
エスパー長官というか、アメリカ高官の発言に、一喜一憂しても仕方ない気がします。
韓国への輸出管理の見直しは、日米で合意済みだという認識です。
目的が、韓国半導体のシェアを下げるのと、主に中国へのフッ化水素の横流しを止める、米中貿易戦争の流れでスタートしたと考えれば、米中貿易問題が解消されない限り、アメリカも目的達成を目指すんじゃないかと思います。
もうすでに米韓同盟は、破たんしているそうですから、北朝鮮向けのカードとしての意味しかありません。
日米印豪の方が大事でしょう。
私もだんな様のご見解に賛成いたします。日本の輸出管理見しは事前に日米で打合せ済みの措置だと思いますので、米国が日本に対してもとに戻せと要求する可能性は高くないのではないでしょうか。
韓国問題の権威である元日経論説員の鈴置氏のご見解では、問題の本質は米中冷戦において韓国が中国側に立ってしまったことであり、米韓両国は形式上の同盟関係は保ちつつも実質的に破綻状態であって、今回のGSOMIA破棄は米国にとってそれほど衝撃ではない、というご主旨であったかと思いますが、私もそう思います。その観点からすれば、エスパー長官が通り一遍の受け答えをするのも、やむを得ないのではないでしょうか。
今後は、米中冷戦により世界経済が米国ブロックと中国ブロックの2大陣営に分割されつつある中で、米国ブロックへ行く日本と中国ブロックへ行く韓国との間で、外交・経済関係全般の整理を、米国と連携しつつどのように行っていくかが焦点となるのではないでしょうか。
同意です。韓国は仮にもアメリカの同盟国、日本の独断で(アメリカの意に反して)ホワイト外しとか見た目喧嘩売るような真似をする筈がない。アメリカとは打ち合わせ済みと見るべきでしょう。
もしかして、役割分担してるのかとさえ思われます。アメリカは何と言っても建前上は韓国の同盟国、露骨なことも出来んでしょう。
昨日BSフジのプライムニュース見ましたが、
未だに日米韓の枠組みにこだわる人が多い、
特に国防の現場レベル出身者に、という印象です。
日米ともそうなんでしょうね。
彼らの認識を変えるには、まだまだ韓国の異常行動
を引き出していかねばならないようです。
ところで7月のフッ化水素輸出の統計が出ました。
【日韓】 フッ化水素、対韓輸出が83%減
7月半導体洗浄用、韓国反発必至
https://this.kiji.is/539619080493401185?c=39546741839462401
8月は0でしょうから、使用期限1か月+30%節約
(横流し停止等)で概算すると、8月20日くらいに
在庫が尽きたはずだと思います。
GSOMIA破棄という決定の背景には、こうした事情も
あるのかもしれません。
名無しAさま
国防担当者は、日本が対馬を最前線とする準備が、まだ不十分な事を良くわかっているためではないでしょうか。
リンク先のグラフを見させてもらいました。KOSPIがこれくらいきれいに落ちると、気持ち良いですね。
フッ化水素の韓国側の在庫を推測するのは、サムソンの箝口令のため、解らないんじゃないですかね。
ただフッ化水素の在庫が無くなって工場が止まったら、韓国からもっと大きな声で「日本が悪いニダ」「〇兆ウォンの損害ニダ」と来そうな気がするんですよね。だから、在庫はまだ有るはずニダと思います。
いずれにせよ9月末には、賞味期限切れみたいになるんですよね。
ちょうどブルームバーグでも同じような社説が出てますね
日韓は愚かで危険な対立を終わらせよ、米国との同盟にも痛手-社説
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-28/PWXCUE6JTSEG01?srnd=cojp-v2
これまで通り日本が泥をかぶることで韓国がアメリカ軍事同盟の一員に留まるならそのほうがいいという意図があるのか、それともアメリカの子分2国が対立して親分に迷惑かけんなよ・・・程度の認識なのかよく分かりませんが、
日韓対立が起こるたびにアメリカの「専門家」や「有識者」が喧嘩両成敗のノリで「どっちも反省しろ」みたいな発言をするのには正直うんざりです。
その結果調子こきまくってきたのが、あちらの国なんですよねぇ
もう今まで道理には戻りたくないですわ
更新ありがとうございます。
ったく、コレだもんな〜!エスパー国防長官みたいなのが、一般的な米国人のホンネで、『北東アジアなんぞ東京と北京と香港ぐらいしか知らない。勝手にしてくれ』でしょう。
しかし、長官になるほどの人なら見識が低すぎ。岩屋級?(爆笑)。それに駐米日本大使は何をしてる。ペンタゴンなり、直接乗り込んでエスパー国防長官に談判して来るぐらい、やらないと。また失言取られますよ。
安倍=トランプのトップが合意してるから良いようなものの、エスパーはエスパーの光速で去って欲しい!
東芝! w
失礼いたしました。うっかり本題を書く前に送信ボタンを押してしまいました。
> エスパー国防長官みたいなのが、一般的な米国人のホンネ
同意見の方がいらっしゃって嬉しく思います。本音ですよね。
岩屋氏のカウンターパートがエスパー氏なら、お似合いの二人、「安倍=トランプのトップが合意してるから良い」ですね。しかし、本音は強いです。一時的に理屈を理解したつもりでいても、人はじわじわと本音を取り戻します。時間が経てば経つほど、エスパー的な物言いをする米国政府高官が増えていくと思います。
そうさせないためには、日本政府は常にホワイトハウスとペンタゴンに情報のアップデートをかけておく必要があります。こういうのが日本人は苦手なんですよね。
めがねのおやじ様
米国務省の情勢分析能力がそこまで低いとはとても思えないですね。ミエミエの従北親中政権であることを隠そうともしないムン政権をどう始末するかについて、(多分日本とも協議の上で)とうに結論を出してないとしたら、その方が不思議です。ただ時期は今じゃない。経済的にも、軍事的にも中国を弱体化させる政策はまだ緒に就いたばかり。小物の処分はその目途が立ってからということじゃないですか。ここのところ相次いだ国務省、国防総省の当局者の怒りのコメントが、ムン政権が暴発するところまで追い詰めては、今はまずいということで、少しリップサービスをしておく程度のことだと思いますよ。エスパー氏が「ホワイト国外しを考え直せ」なんて日本に行ってくる可能性なんて、まずないと思いますけどね。