参院選の政党別獲得議席数と所見のショートメモ

昨日の参院選について、議席が確定したようです。

昨日の参議院議員通常選挙の内容については、『手放しで喜べない 端的にいえば、「非常に厳しい結果」』で速報的に触れましたが、今朝、選挙区のすべてで当選者が確定しました。

政党非改選改選合計
自民5657113
公明141428
立民151732
国民15621
共産6713
維新61016
れいわ022
社民112
N国011
その他8917
合計121124245

(【出所】各種報道より著者作成)

今回の参議院議員通常選挙では、自民党が公示前の123議席から10議席落として113議席にとどまりました。

自民党の議席減はある意味で想定されたことではありますが、個人的な印象としては、「消費税の増税凍結を争点にした衆参同日選を見送ったことで、争点がぼやけ、投票率が下がったこと」が今回の自民党の議席減につながったように思えてなりません。

さらに、公明党は公示前勢力を3議席上回り、合計28議席となりました。連立与党における公明党の発言力がより強くなるということを示唆しており、安倍総理が目標とする「改憲」は、さらに遠のいたと言わざるを得ません。

なお、マスコミは「争点は、改憲勢力が3分の2を超えるかどうかだった」としきりに述べています。

公明党を「改憲勢力」に加えて良いのであれば、自民、公明、維新の3党で157議席ですので、3分の2の164議席には7議席足りません。

もっとも、21議席を有する国民民主党の選挙区で当選した議席がちょうど7議席ですし、また、無所属も9議席あります。これらの勢力を引き入れれば、何とか3分の2を達成できるかもしれません。

しかし、このようにぐらついた状況でむりやり改憲を発議しても、マスコミが悪質な偏向報道を仕掛けることで、結局は国民投票で過半数の賛同を得ることができない、という可能性もあるでしょう。

その意味で、やはり「官僚、マスコミ、野党議員」という利権の構図は、まだ変わらなかったといえます。

また、今回の選挙では、社民党の得票率が比例区で2%を上回り、社民党が政党要件を維持しましたが、得票数は104.5万票で、新興政党「れいわ新撰組」(227.5万票)にダブルスコアで敗けたほか、同じく新興政党「NHKから国民を守る党」の得票(98.6万票)が社民党に迫っています。

いろいろと時代の変化を感じる次第です。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    ダブル選挙ならずが痛いですが、年内解散衆議院議員選挙という手があります。ここでキッチリ勝って3分の2確保して、昨日の結果、当選した無所属と国民党から引っこ抜けば、人数は足ります。

    今は追い風です。立憲民主党が増えましたが、自分らの努力じゃない。期待されてる訳でもない。東北、関東、東海の保守陣営が情けなかっただけ。

    取れたのに、取れなかった。維新も東日本ではサッパリです(関西臭が強過ぎ?笑)。今回の自民議席減らしたのは6年前に大勝し過ぎたからです。決して沈滞ムードではありません(消費税は痛いが)。とにかく風はフォローが続いてますね。

  2. ちかの より:

    すべて見て居たわけではないのですが、特にNHKが言ってましたよね。
    「改憲勢力が3分の2を超えるかどうか?」
    いったいいつどこでソレが論点になっていたのか、おいッマスコミ?!っていう気分になってしまいました。
    85議席いかないことが、ホント鬼の首でもとったかのように嬉しげで、くり返してました。
    正直、呆れました。

  3. 匿名 より:

    まあ勝利宣言はできない結果でしょうね。

  4. 名無Uさん より:

    更新、ありがとうございます…

    社民党が政党要件を維持しましたが、得票数は104.5万票で、新興政党「れいわ新撰組」(227.5万票)にダブルスコアで敗けたほか、同じく新興政党「NHKから国民を守る党」の得票(98.6万票)

    合計、341.6万票…
    日本の有権者数が10,658万7857人。
    確定投票率、48.8%。
    投票者数、約5,200万。
    投票者のうち、約6.57%の有権者が、社民党、れいわ新撰組、N国党に入れた換算…

    ………あかん、目まいがしてきた…

    1. 匿名 より:

      投票先はさておき、その人達は国民の権利を正しく行使し、意思表示しました。本当に頭が痛いのは自民支持と言いながら、投票しても変わらないからと自らの権利を放棄した若い世代です。

  5. ロールパン より:

    他党の前にまず自民党のベテランは隠れ護憲派が多いと思いますよ。
    今の党内の空気ではっきり「反対」とは言いませんが、公明と同じく「慎重に」を連呼してますからね。
    もともと自民党は保守から中道左派までカバーする政党でしたから、まだ左派が残っている間は自民党内ですら議論は進んでいかないでしょう。
    しかし改憲より何より、まず投票率の低さをなんとかしないといけません。
    このままだと組織票が利権を奪い合うだけの醜悪な選挙にしかならない。

  6. 匿名 より:

    社民はともかく、れいわやN国が議席を獲ることこそ、我が国を復活させるきっかけ。他が駄目だから自民しか投票先がない国民の一定数にとって、より自分の考えに近い投票行動が可能となる。つまり、救われる。また、この流れが加速されれば、自民や他の既存政党も自省するかもしれない。一部革新的?識者などは、N国への投票者を非常識層と推測しているようだが、選民思想かよと思う。むしろ、常識があればこそN国を評価できる。

    1. 匿名 より:

      ・刑罰がなければ法律違反してもかまわない
      ・離党者の個人情報をYoutubeで晒し支持者に攻撃を示唆する
      ・政策の一丁目一番地がスクランブル化のはずが直接民主主義となる(発言がコロコロと変わる)

      ざっと思いつくだけでもこれだけ浮かぶ
      もちろん党首の言動を細かく見ていけば指摘したい点は膨大に出てくる

      このような党首が”常識的”だと判断することしか出来ないのなら、N国を評価するのも当然だろう

  7. NANASHI より:

    若年層の投票率の低い件について、どこかの番組で言っていた内容です。

    ・全年齢の投票率を見ると、地方が高く、都市部は低くなっている。
     ←都市部は、単世代家族が多いため。地方は、じじばばに引きづられて結構投票に行く。また他人の目も多い。
    ・一方で、若年層の投票率は関東圏(東京・神奈川・埼玉)が比較的高い一方、地方で低くなっている。
     ←地方の学生は下宿に住んでおり、現住所が田舎のママとなっている。
      投票は、原則現住所のある場所(引越し後3ヶ月は以前の住所)となっているため、選挙するために地方に戻る必要がある。(郵便投票もあるがあまり公知されていない。)

    マイナンバーを利用しての日本のどこでも投票可能とするとか、ネット投票にしないとこのような学生や単身赴任の人間は、なかなか投票が難しいかと

  8. 迷王星 より:

    >「消費税の増税凍結を争点にした衆参同日選を見送ったことで、争点がぼやけ、投票率が下がったこと」が今回の自民党の議席減につながったように思えてなりません。

    全く以って御説の通りだと思います。仮にですが、そのような旗印で衆参同日選挙に打って出ていれば、安倍総理の悲願である改憲に必要な議席数を衆参両院で確保できたと思います。

    まあ裏を返せば、軽減税率による新聞(とそれの子会社としてのテレビ局)支配だけでなく、警察や検察をも(予算審査権を握ることで)自在にコントロールできる財務省の妖怪じみた「支配力」には安倍総理も逆らえなかったということを表しているのが、衆参同日選のチャンスを放棄した事実なのでしょうが。

    アメリカ側がトランプ政権で日本の軍事的役割の増大を求め軍事的な独り立ちを強く求め結果として対日足枷論を封じ込めてくれている千載一遇の9条改正のチャンスをこうして日本側の都合でフイにしたのは返す返すも残念です。

  9. 匿名 より:

    N国党に入れたけど非常識扱いされて憤慨するわ
    私からすればれいわに入れるほうが非常識
    ポピュリズムの極致

    1. タナカ珈琲 より:

      匿名様
      N国に入れなかったけど、私に2票あればN国に1票入れていた…

      維新の足立代議士はN国をぼろんチョンに言ってた…
      もし、私が箕面に住んでいたら、間違いなく投票用紙に足立康史と書きます。
      100%考えが一致するハズ無いやん…
      もし、大阪19区に住んでいたら、丸山代議士に投票し、比例区?は維新に投票です。

      れいわに入れる方が非常識…100%同意します。

  10. カズ より:

    最終的には改憲に必要な164議席に4議席足りなかったですね。

    「改憲に向け国民民主党に秋波を送る」との報道もありますね。

    「総理になんていつでもなれる!」みたいなこと言って結局ならなかったり、「夢よもう一度!」とばかりに自由党と(国民)民主党をくっつけたりした人も居るんですけど誘いに乗ってくるんでしょうか?

    それとも、改憲に前向きな構成員を個別に引っこ抜くつもりなのでしょうか?

    ま、一族郎党の決断は一郎さんと雄一郎さんの胸ひとつ。

    政治理念の尊重と政権への関与、天秤はどちらに傾くんでしょうね。

  11. ピークを過ぎたソフトエンジニア より:

    遅ればせながら、以下、今回の選挙結果に対する単なる所感です。
    過去の政権で消費税増税を口にして選挙で勝てたことはないはずです。
    結果的に自民が勝ちはしましたが、普段はある程度支持していても今回は一票を入れたくないという層はかなりの数に上ったと想像します。
    争点がぼやけたこと以外に、それが投票率の低下に拍車をかけた可能性があります。
    投票率が下がると同時に、自民以外に投票しようとして迷走した行き先が対抗としてわかりやすい例の政党とその他もろもろ。
    この状況で与党が負けなかったということで野党の質の低下が偏向報道にも関わらず理解されてきたという安心感と、自民以外の妥協可能な選択肢が無いことへの絶望感を、足して二で割ったような後味です。

  12. 丸に違い矢 より:

    改憲には、今の時代に合わない憲法なら改める事に躊躇いはありませんが、手順を守って行われる事を望みます。
    現憲法の盲点を突く様な事はしてはイケないと考えるのです。
    憲法を改める事は、国会議員が小手先の“解釈の違い”でおこなっては為らないと考えますが…

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