日本政府が自称元徴用工の問題を巡って、事実上の対抗措置として外為法第48条に基づく輸出規制の厳格化を考えているらしい、という話題については、昨日、『外為法第48条の制裁措置、ついに発動か?』で速報的に紹介したとおりです。ただ、今回の対抗措置は、「積極的経済制裁」としては実効性が弱いのですが、それでも日韓関係が「オープンベース」「ルールベース」のドライな関係に脱皮するうえでは意義があるものだ、という言い方はしても良いと思います。
目次
日韓紛争、新たな局面へ
自称元徴用工問題の進展
当ウェブサイトで何度も触れてきたとおり、「自称元徴用工の問題」とは、韓国国内で「戦時中、徴用工だった」と自称する者たちが、日本企業を相手取って訴訟を乱発している問題のことです。
また、昨年10月30日と11月29日には、韓国の最高裁に相当する「大法院」が新日鐵住金(現・日本製鉄)と三菱重工に対し、それぞれ敗訴の確定判決を下しており、これにともない両社の在韓資産などが原告側によって差し押さえられている状況にあります。
これについて、日本政府は新日鐵住金に対する判決の直後から、韓国政府に対して「国際法・条約違反(日韓請求権協定違反)の状態を解消すること」を求めて来たものの、その状態が解消されないまま、すでに判決から8ヵ月が過ぎてしまいました。
こうした状況に対し、日本政府は手をこまねいていたわけではなく、1月9日に「外交的協議」、5月20日に「仲裁手続」、6月19日に「第三国仲裁」をそれぞれ申し入れていますが、これに対して韓国政府がやったことといえば、6月に入って「1+1基金案」を日本政府側に提案したくらいです。
こうした韓国政府側の無為無策に対し、日本政府は強い怒りを抱いているのでしょうか、先月末、大阪で開催されたG20サミットでは、結局、日米首脳会談は見送られ、安倍晋三総理大臣と文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が顔を合わせたのは冒頭の記念撮影でのわずか8秒間に終わりました。
それだけではありません。
G20サミット終了直後の昨日、産経新聞は「日本政府が半導体製造に使われるフッ酸など3品目を韓国に輸出する際の規制強化などを検討している」と報じました(これについては当ウェブサイトでも、『外為法第48条の制裁措置、ついに発動か?』で速報的に取り上げています)。
ちなみにこの話題は、昨日の夜、日経も記事にしています。
半導体材料の対韓輸出規制へ 政府、元徴用工巡り対抗(2019/6/30 22:10付 日本経済新聞電子版より)
日経は「政府の対応は韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟で、韓国側の対応が進まないことへの事実上の対抗措置」「軍事転用されると安全保障の脅威となる先端技術や電子部品などの対韓輸出を厳しくすることも検討する」とも述べています。
ここに来て、いよいよ日本政府側からの「対抗措置」が本格化し始めるのでしょうか。
国際紛争解決のプロセス
産経や日経の報道が事実なら、本日以降、おそらく経済産業省など政府から正式なアナウンスがなされると思いますし、場合によっては菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官が記者会見でその概要を発表されるかもしれません。
ただ、その報道発表に先立って、ここでは改めて「韓国に対する経済制裁」の意味について、考えておきたいと思います。
ひと昔前だと、何らかの国際紛争が生じた場合には、すぐに戦争で解決を付けようとする傾向にありましたが、現代国際社会においては、戦争は最終手段ですので、それを極力避けるために、だいたい6つの段階を辿ることが考えられます。
まず、第1段階では、国際的な紛争状態が生じてしまったときには、まずは原因を作った側(この場合は韓国)がそれを解決しなければなりません。
しかし、原因を作った側に解決する能力がない場合や、解決する意思がない場合には、仕方がないので、第2段階として、紛争の両当事国(この場合は日韓両国)が話し合いの場を設け、協議をすることが一般的です。
ただ、話し合いをしようにも、話し合いによる解決ができない場合や、原因を作った側が話し合いに応じない場合には、さらに次の第3段階として、第三国(たとえば日韓共通の友好国である米国)に入ってもらい、3ヵ国間で協議をする、ということが考えられます。
しかし、この協議すらうまくいかなければ、今度は第4段階目で、紛争の当事国は身を引いて、複数の第三国に仲裁に入ってもらう、という解決を図ることが考えられますが、この段階においても片方の国(韓国)が協力しなければ、もう仕方がありません。第5段階目の国際裁判に持ち込むしかなくなります。
そして、この第5段階目でもうまくいかなければ、「話し合い」「仲裁」「裁判」による解決がいっさいできないということであり、もう仕方がありません。その相手国とは、「国際法に基づいた平和裏での解決」ができない、という意味であり、そうなれば何らかの手段で強制的に自国の利益を確保しなければなりません。
日韓請求権協定第3条(詳しくは『資料:「日韓請求権協定第3条」の原文と解説』参照)の規定は、大きく分けて、この第2段階目が第1項、第3段階目が第2項、第4段階目が第3項に対応しています。
- 第1項…日韓両国の外交的な協議
- 第2項…日韓両国に第三国1ヵ国を交えた仲裁
- 第3項…第三国3ヵ国による仲裁
これをまとめると、次の図表のとおりです。
図表 自称元徴用工問題における6つの段階
段階 | フェーズ | どう対処するか |
---|---|---|
第1段階 | 韓国の自国内での対応 | 韓国の国内問題 |
第2段階 | 第1項措置(外交的協議) | 日韓両国の国際問題 |
第3段階 | 第2項措置(仲裁手続) | 日韓+第三国の仲裁 |
第4段階 | 第3項措置(第三国仲裁) | 日韓除く第三国の仲裁 |
第5段階 | 国際裁判 | ハーグなどの国際法廷 |
第6段階 | 「話し合い」による解決を断念 | 経済制裁、戦争? |
(【出所】著者作成)
第5段階をすっ飛ばす可能性も
このように整理したら、少なくとも自称徴用工問題を巡る日韓関係は、第4段階にあるということがわかります。
しかし、これまでの韓国政府による対応を見ていると、第3段階目を終えて第4段階に移行するあたりで、唐突に「1+1基金構想」(日韓両国企業が参加する基金を設立して自称元徴用工らへの慰謝料に充てる、という案)を出してくるなど、まことに不誠実といわざるをえません。
報道だと、日本政府は第4段階を終えたのちに、もしかすると第5段階に移行するのかもしれませんが、どうせ韓国側はこれにも応じないでしょう。というのも、仮に韓国を国際司法裁判所(ICJ)に提訴したとしても、
「日本とは違って韓国は「自国を当事者とする紛争が生じる場合、裁判に無条件に応じる」というICJの強制管轄権関連の選択議定書に加入していないため、ICJに提訴されても韓国側の同意がない限り裁判権が自動的に発動されるのは難しい」(※)
とされているからです(※2018/10/08 07:33付 中央日報『韓国大法院の強制徴用判決控え…日本「企業の賠償確定ならICJ提訴」』より)
つまり、日本政府が先ほどの図表のような流れを意識しているのだとしたら、第5段階を講じても意味がない(あるいは時間稼ぎばかりされて、結局、うやむやになってしまう)というリスクが存在する、ということでもあります。
このため、日本政府としてはこの第5段階をすっ飛ばして、いきなり第6段階の措置を講じる、という可能性も、現時点では否定できないと思います。
経済制裁は「経済焦土化」を目的にせよ!
経済制裁の3つの目的とは?
といっても、日本は憲法第9条第2項の縛りがあるため、「戦争」によって国益を守るということは非常に難しい、という現状があります。そうなって来ると、必然的に日本が使える手段は経済制裁一択である、といえるのです。
ただ、世間一般では、「対韓経済制裁」を巡っては、この自称徴用工の問題で日本が経済制裁を発動するかどうか、といった観点から注目が集まっているのですが、私個人としては、この際、日本は自国の国益を包括的に守るために、この経済制裁をうまく活用して欲しいと思います。
ここで、経済制裁の目的を3点ほど列挙しておきましょう。
- ①日本が韓国に腹を立てたから、仕返しとして経済制裁を加えて溜飲を下げる。
- ②日韓関係を元に戻すために、理性的に戦略を構築したうえで、経済制裁を加える。
- ③日本の国益を最大化する手段の1つとして、韓国への経済制裁を活用する。
このうち、①については、おもにインターネット上の過激なサイトで主張されているものであり、なかには口汚く「朝鮮人は叩いて躾けろ」だの、「いままで散々好き放題してきた韓国に制裁を与えろ」だの、といった感情的なものもあります。
自称元徴用工問題以外にも、上皇陛下侮辱、慰安婦財団解散、旭日旗騒動、レーダー照射など、いままで韓国が日本に対して行ってきたさまざまな不法行為を振り返ってみれば、こうやって韓国を叩いて溜飲を下げたいという発想は、国民感情に照らしてごく自然のものでもあります。
しかし、それと同時に「感情的にカッとなり、後先考えずに制裁をする」となれば、日本がWTOルール違反、国際法違反などを犯すリスクも出て来ますし、また、国際社会から見たら「日韓はお互い反省すべき点がある」との批判を招く可能性もあります。
私は、①を目的とした経済制裁には、反対です。
日韓関係は元に戻らない
ただ、「感情的な対韓制裁論」は論外だとしても、一見理性的な対韓制裁論にも、大きな穴があります。
この点、②の対韓制裁論は、「韓国が日本に対してやってはならない違法行為を仕掛けている」という点を、国際社会に対しても十分に説明しながら、必要最小限の経済制裁を加え、もって日韓関係を正常化する、というものであり、一見するともっともな戦略です。
おそらく旧来の外務省や経団連企業などが持つ発想が、こういった考え方ではないかと思うのですが、ここで少し待ってほしいと思います。
日韓関係、果たして「元に戻る」のが理想的でしょうか?
過去の歴史を巡り、あることないことでっち上げられ、私たちの父祖の名誉を傷つけられ、さらには韓国企業から人材ごと日本企業の虎の子の技術を引っこ抜かれ、日本の企業社会がボロボロになってまで、韓国との友好関係を続けなければならないのでしょうか?
この点、当ウェブサイトではときどき、「先端技術を外国(しかも反日国家)に惜しみなく渡す」という意味で、日本の企業経営者は決して優秀ではない、との仮説を提示しています(『米中貿易戦争と日本、そして習近平の危うさ』等もご参照ください)。
その先頭を切ったのは何といっても日経新聞であり、また、日経新聞に近接する大手町の敷地に本部を置く経団連に所属する企業でしょう。やはり、経団連企業を中心に、わが国では中韓リスクにに意識が向かない経営者が多すぎる気がします。
(※余談ですが、「セイレーンの罠」という頭の悪いポエムを書いた財政制度等審議会の会長を、「セイレーンの罠」を見抜けなかった東レ出身の榊原定征氏が務めていることは、『経済をぶっ壊して増税する セイレーンの誘惑とは増税』でも触れたとおりです。)
韓国経済を焦土化するチャンスにする
そこで、当ウェブサイトが一貫して主張しているのは、対韓経済制裁は日本の国益を最大化するという目的で行われなければならない、というものです。
その意味で、先ほどの①~③のなかでは、③の目的が正解だ、と考えています。もっと具体的にいえば、韓国が二度と
「▼ウソの歴史で日本に対する名誉毀損、侮辱を行うことができないようにする、▼日本の先端技術を奪うことができないようにする、▼日本を朝鮮半島の混乱に巻き込まないようにする」
――ことが必要だと考えており、その意味で、韓国の産業を締め上げてしまうべきだと考えているのです。
あるいは「経済的な焦土化」と言い換えても良いかもしれません。
対韓経済制裁も、自称元徴用工問題への制裁として発動するのではなく、もっとトータルな日本の平和と繁栄のために実施すべきであり、具体的には、韓国の産業競争力を削ぐこと、あるいは韓国の経済・産業を焦土化することを目的に実施すべきです。
『「伝家の宝刀」の欠陥 韓国に対する経済制裁を整理する』でも述べたとおり、現在の日本には韓国経済を焦土化するだけの手段が備わっていますが、それらは結局、「伝家の宝刀」であり、抜きどころを間違えると、韓国経済をかすりもしないのです。
経済制裁の類型
積極的経済制裁?それ以外の経済制裁?
最近、当ウェブサイトでときどき議論しているとおり、日本の韓国に対する何らかの制裁には、いくつもの手段があることもまた事実です。まず、経済制裁といえば、「ヒト・モノ・カネなどの流れを制限する」といったかたちでの「積極的な経済制裁」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実際にはこれに限られません。
「結果的に韓国に経済制裁が加えられたのと同じ経済効果をもたらす」という意味では、
- 積極的な経済制裁…「ヒト・モノ・カネの制限」など、日本が韓国に積極的に制裁を加えること
- サイレント型の経済制裁…「経済制裁だ」と宣言せずに、韓国に対して行政上の嫌がらせをすること
- 諸外国との協調制裁…北朝鮮セカンダリー・サンクションなどを名目に、米国などと協調制裁すること
- 消極的経済制裁…韓国が困っているときにわざと助けないこと
- セルフ経済制裁…韓国自身の行動で結果的に日本から制裁を喰らったのと同じ状態になること
といったパターンが考えられます。
このうち1の「積極的経済制裁」には、少なくとも次の①~⑥の方法が考えられます。
また、上記①~⑥のうち、行政の裁量でできる部分については、2の「サイレント型経済制裁」(つまり「ひそかな嫌がらせ」)に相当するケースもあるでしょう。
日本政府の措置は「サイレント制裁」に過ぎない
では、昨日紹介した「外為法第48条に基づくモノの流れの制限」とは、この5つの類型でいう「①積極的な経済制裁」と見るべきなのでしょうか、それとも、「②サイレント型の経済制裁」と見るべきなのでしょうか。
結論的には、「日本政府が韓国の経済、産業の焦土化を狙った積極的経済制裁」とはいえないと思います。
その理由はいくつかあるのですが、まず、輸出制限を加える品目がフッ化ポリイミドなど3品目に限られており、しかも、「韓国に認めていた簡略な輸出手続を厳格化する」という措置であって、あくまでも「禁輸措置」ではないからです。
本気で韓国経済を「焦土化」しようと思えば、そもそも論として「輸出許可を出さない」という措置を講じなければなりませんし、また、外為法第48条だけでなく、外為法第16条の措置(カネの流れの凍結)についても併せて発動しなければなりません。
さらには、三々五々、細かい制裁を発動するのではなく、制裁を一気に発動して韓国経済を崩壊させるくらいでないと、「積極的経済制裁」とはいえません。
現実に制裁は機能するのか?
そして、もう1つ気にしなければならないのは、日本政府がこのような「対抗措置」を講じたとして、現実にそれが「韓国に対する経済制裁」として機能するのか、という論点です。
結論から言えば、昨日の『外為法第48条の制裁措置、ついに発動か?』で報告したとおり、韓国産業を崩壊させるようなものではなく、あくまでも韓国の産業に対する細かい嫌がらせ、という効果しか得られないでしょう。
なぜなら、(あくまでも報道ベースですが)輸出許可が厳格化される品目は3つしかないからですし、また、「ホワイト国指定を外す」といっても、ホワイト国は「リスト規制」ではなく「キャッチオール規制」に関わる概念に過ぎないからです。
それどころか、「日本は本気だ」という意思を見せつけることで、かえって韓国の企業社会側に警戒心を招きかねないという点が懸念されることも、また事実でしょう。
ただし、さほど経済的な実害はないという点についてはそのとおりかもしれませんが、将来的な規制強化に含みを持たせている点と、日本政府の意思として、「韓国はもはやホワイト国ではない」と表明した点については、韓国に対する牽制としては十分に機能します。
今回の措置は、「自称元徴用工問題に対する日本政府としての最初の観測気球」と見るのが正しいように思えるのです。
オープン・ルールベースの日韓関係へ
さて、今回の日本政府の措置については、上記までの議論とまったく別次元で、もう1つ、重大な意義があります。
従来の日韓関係では、ともすれば韓国が持ち出してくるわけのわからない「道徳的価値観」に引きずられ、密室の「なあなあの世界」で日本の国益が犠牲になってきた側面がある、という点は、『韓国との外交では、「道徳外交」「密室外交」を完全否定せよ』で申し上げたとおりです。
しかし、日本政府が韓国政府との事前の調整をきっぱりとやめ、国際法と国際条約のみに基づいて、オープンの場で粛々と外交手続を講じるようになったというのは、素直に良い変化だと思います。
少なくとも自称元徴用工問題を巡っては、韓国政府にはまったく調整能力も問題解決能力もないということが全世界に見せつけられてしまい、韓国政府はぶざまな醜態をさらしている格好ですし、これに加えて日本政府がG20で日韓首脳会談を拒絶し、徹底的に冷遇したことも、良い変化です。
今後、日韓関係は修復に向かうのか、日韓断交に向かうのかはわかりません。
しかし、どちらの方向に向かうにせよ、日韓関係は韓国が持ち出すわけのわからない「道徳的価値観」とはきっぱりと決別し、あくまでも国際法と国際ルールに基づくドライな関係を基調とすることが望ましいことだけは、間違いないといえるでしょう。
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韓国をホワイト国指定から外すについてパブコメを実施するらしいですが、韓国をホワイト国に指定する際にはパブコメなんてやっていませんよね?
どうせ日韓議連辺りのごり押しで指定に潜り込ませたのだと思います。なので指定から外すのも政府の裁量でやっても構わないと思います。
ま、アリバイ工作としてやるのも意味はあるとは思いますが。
そもそも戦略物資をやすやすと韓国に輸出するから、日本国内の半導体産業が傾いたのですよ!と、あえて言ってみましょう。
読売新聞は今朝の朝刊で「禁輸」という表現を使ってますね。
【読売新聞】韓国へ半導体材料禁輸…徴用工問題に「対抗措置」 政府方針
1 時間前[読者会員限定]
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190701-OYT1T50055/
現在、ネットでは有料記事になってて読めませんがタイトルのソースだけ。
今朝のニュースでも米朝会談の次に本内容が報道されていました。韓国では経済制裁となっていますが、実際のところは「なーなー」で行ってたことを「ちゃんとしましょう」というだけのことです。しかし、韓国はトラウマがあります。同様な事をTHAADの時に中国やられています。この時は色々あったのですが、小生の身近で困ったのは渡航VISAの厳格化でした。中国でもbuisinessをしてるいる小生の友人がTHAADのあと、「中国の商用VISAの発給に時間がかかるようになってscheduleが組めない」と嘆いていました。中国は韓国に対し「ただ、手続を厳格にしただけで制裁でもなんでもない」と言ってます。しかし、実際はMultiple VISAの発給に時間がかかるため、渡航の際にはいちいち申請しなくてはならなくなりました。
https://japanese.joins.com/article/019/219019.html
行き当たりばったり韓国人にとってこれは大変困った問題で、計画を立てなければ中国訪問ができないことになります。
と言う訳で、韓国でも今回の厳格化に対し騒いでいるのですが、小生が今まで説明したように一般韓国人はなんの興味もありません。騒いでいるのはマスコミです。小生も素材輸入関連の方とはまだ会っていないので、現在韓国企業がどのような考えを持っているのか、正確には把握できていません。今回の厳格化は来月からの実施だそうで、それまでには何らかの情報も手に入るかと思います。
最後に、愚塵様に小生の文章を「珠玉」仰って頂き、恐縮至極に御座います。小生がいつも最後に「駄文にて失礼します」と一言添えるのは、小生が物書きでもなくまた実際に誤字脱字多く、文章校正もきちんとできていない場合が多々あるため、自らへの戒めも込めて使っております。従いまして、これからも最後はいつものように〆させて頂きます。
駄文にて失礼します。
大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190701006/20190701006.html
経産省から正式発表来ました。10:00AM
内容は産経報道通りです。
輸出管理制度は、国際的な信頼関係を土台として構築されていますが、
関係省庁で検討を行った結果、日韓間の信頼関係が著しく損なわれた
と言わざるを得ない状況です。こうした中で、大韓民国との信頼関係
の下に輸出管理に取り組むことが困難になっていることに加え、
大韓民国に関連する輸出管理をめぐり不適切な事案が発生したこともあり、
輸出管理を適切に実施する観点から、下記のとおり、厳格な制度の運用を
行うこととします。
→ 「不適切な事案の発生」というのが制度運用厳格化の理由として
付け加えられていました。これが何かが気になりますね。
名無しA様 お知らせまで
私も、今回の経産省の発表は、徴用工問題に対するこれまでの日本政府の動きとは違和感があって、いろんなサイトを調べていましたの。
名無しA様がご指摘の「不適切な事案の発生」の下りに注目しているコメントがありました。
そちらのコメントでは、これら軍事転用可能な物資を韓国企業が北朝鮮やイランに迂回輸出していた可能性をこともあろうことか、朝鮮日報が今年5月に報道していたというのです。
G20後の発表ということもあり、安倍総理は当事国である韓国以外の国々に周知してから臨んだセカンダリーサンクションではないか。との穿ちです。
心配性のおばさん様
こんばんは。
>軍事転用可能な物資を韓国企業が北朝鮮やイランに迂回輸出していた
可能性をこともあろうことか、朝鮮日報が今年5月に報道していたと
いうのです。
→ そういえばそんな記事がありましたね。
しばらく韓国に騒がせておいて、「お前ら瀬取りしてんじゃん」
と動かぬ証拠をつきつける展開キボンヌ(笑)
昨日は、ひょっとして産経のトバシでぬか喜びに終わるのでは・・・と心配していましたが、今朝の日経も同様の記事、ついに当局から公式発表まで。
日本人はめったに怒りを露わにしませんが、いったんキレると怖いのですよ。米を始めとする連合国の皆さんはよくご存じです。朝鮮人の方々は日本の肩越しに太平洋や東アジアの死闘を見ていて、何も学ばなかったのですね。
ちなみに日経の記事は、自由貿易に背を向けるものとして経産省に対し批判的な論調でした。「自由で公正かつ無差別な貿易・投資環境を実現し、開かれた市場を保つために努力する」G20大阪宣言に反するということです。非常に日経らしい、目前の金しか考えていない経済音痴な見解でした。「自由で公正な環境」を傷つけているのは日韓どちらなのか、「開かれた市場」を破壊しているのは誰なのか。自称懲役工問題についての考察が、まったく抜け落ちています。
日経が経済を名乗るのは不遜なのではないでしょうか。株新聞とでも改名するとよろしいでしょう。
この流れで、アメリカからも瀬取りに対して制裁なんて事はないでしょうか。
文中の「不適切な事案」というのが、北朝鮮制裁違反だったら
ありえますね。
韓国とアメリカの会談内容があまり伝わってこないですね。これから色々公になってくるんでしょうけど、韓国にとって都合の悪い話があって、ひた隠しにしてるのでは?と勝手に妄想してます笑
>しかも、「韓国に認めていた簡略な輸出手続を厳格化する」という措置であって、あくまでも「禁輸措置」ではないからです。
<韓国に対抗、半導体材料「禁輸」…大きな打撃に>
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/韓国に対抗、半導体材料「禁輸」…大きな打撃に/ar-AADFUc2?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp
読売新聞の見解は、実質的な禁輸ということらしいですがどうなのでしょう。
>制裁を一気に発動して韓国経済を崩壊させるくらいでないと、「積極的経済制裁」とはいえません。
一気に、完全に逃げ場を封じて、息の根を断つ。ということでございますよね(笑)。大賛成でございますが、逃げ遅れた企業はどうなります?
韓国企業は逃がすわけにはいかないし、ここまで、時間をやったのに、逃げなかった日本企業は覚悟の自殺でしょう。涙も出ません。心配は、その他、韓国に進出している海外企業であり、彼らの国です。
日本が、韓国制裁に彼らを巻き込むことは、日本の国力の点からいって避けたいところではないのですかね。アメリカのように、他を気に留める必要のない国力をもっているわけではありません。
はがやしい(富山語)のは私も同じですが、日本は身の丈に合った範囲で最大限をするしかないかと思ったりします。
新宿会計士さま
>このうち、①については、おもにインターネット上の過激なサイトで主張されているものであり、なかには口汚く「朝鮮人は叩いて躾けろ」だの、「いままで散々好き放題してきた韓国に制裁を与えろ」だの、といった感情的なものもあります。
コホン、小生も「中国を見習って、棒で躾けよう」とよく言いますが、「口汚く」言っているつもりはございません。
学習能力の無い相手には、相手の生存本能に訴えかける必要があります。暴力を使う必要はありません。それこそ、経済的な困窮に追い込んでしまうことが中心になると思っています。
>こうした韓国政府側の無為無策に対し、日本政府は強い怒りを抱いているのでしょうか、先月末、大阪で開催されたG20サミットでは、結局、日米首脳会談は見送られ、安倍晋三総理大臣と文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が顔を合わせたのは冒頭の記念撮影でのわずか8秒間に終わりました。
見送られたのは「日米首脳会談」ではなくて
「日韓首脳会談」ですね