岩屋毅防衛大臣が週末にシンガポールで開かれた通称「シャングリラ会合」できちんと仕事をこなしてきたという話題については、昨日の『岩屋氏、シャングリラ会合で「開かれたインド太平洋」を強調』のなかでも紹介したとおりです。とくに、日本の防衛相という立場にある岩屋氏が、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)中国国防部長の前で「自由で開かれたインド太平洋」構想を大々的に説明したこと自体、強烈な中国牽制の効果があったことは間違いないでしょう。ただ、インターネット上では、その岩屋氏に対する批判が相次いでおり、なかには「岩屋防衛相を更迭せよ」といった主張もあるようです。
目次
相次ぐ岩屋批判
おもに保守系の論客の間で、岩屋毅防衛大臣に対する批判が絶えません。
とくに岩屋氏は週末、「シャングリラ会合」に参加するためにシンガポールに出張していたのですが、その際、韓国の鄭景斗(てい・けいと)国防部長官と会談を持ったことを巡って、批判が相次いでいるのです。
とくに、保守系メディアの代表格である産経ニュースは、中韓両国の防衛相との会談があった土曜日の当日、岩屋氏の中韓との会談が「課題棚上げ」で「戦略なし」だったなどとして、舌鋒鋭く批判しています。
課題棚上げで「未来志向」 岩屋防衛相、戦略なき中韓との会談(2019.6.1 21:43付 産経ニュースより)
ここでいう「課題」とは、とくに韓国に関しては、昨年12月20日に発生したレーダー照射問題のことを指すことは明らかです。
産経ニュースでは、正式な日韓防衛相会談は見送られたとしつつも、今回の非公式会談が実現した背景について、「事務方の調整で折り合」わなかったにも関わらず、岩屋氏が「ぜひお目にかかりたい」と秋波を送ったためである、と報じています。
また、この「問題の棚上げ」という単語を使ったメディアとしては、ほかにも、TBSニュースの次の記事があります。
日韓防衛相“レーダー照射”後初の非公式会談、問題を事実上棚上げ(2019/06/01 22:28付 TBSニュースより)
TBSニュースでは、日韓両国の防衛省が「レーダー問題は事実上棚上げし、防衛交流を進める見通し」となった、と報じています。
こうした報道を受けてでしょうか、保守系論客を中心として岩屋氏に苦言を呈する人が非常に増えている気がします。そして、以前から岩屋氏に対して批判的なノンフィクション作家の門田劉将氏に至っては、昨日、ご自身のブログを更新され、『もう一度言う「岩屋防衛相を罷免せよ」』と主張されています。
もう一度言う「岩屋防衛相を罷免せよ」(2019年06月02日 13:22付 BLOGOSより)
門田氏は、「今後はこの問題を『事実上棚上げ』し、防衛交流をつづける考えを示した」ことを、「絶対にやってはならないこと」だと牽制した上で、
「岩屋氏は、政界では有名な「パチンコ族」である。パチンコチェーンストア協会の有力アドバイザーだ。ちなみに、日本のパチンコ業界は、韓国のハンギョレ新聞の報道によれば、「全体の6割」が朝鮮半島出身者であるそうだ」
などと指摘。一刻も早い「岩屋防衛相の更迭」と、真の日韓関係のための速やかな「制裁発動」を提唱しているのです。
ファクトチェック
岩屋氏の論点に絞って、ファクトを探る
私自身、門田氏を巡っては、筋の通った新聞批判など、読み応えのある文章を執筆する人物だという印象を抱いています(もっとも、同氏のすべての記事を読んでいるわけではなく、普段の主張すべてを存じ上げているわけでもありませんが…)。
しかし、あえて批判を覚悟で申し上げますが、今回の「岩屋氏を更迭せよ」という主張については、残念ながら、私は賛同しません。そもそも前提として、岩屋氏が「更迭に値すること」を行ったのかどうかという点を考察すると、その事実認定自体が怪しいからです。
なお、門田氏の主張のうち、韓国に対する経済制裁の発動などを巡っても異論があるのですが、少し議論がややこしくなるので、本稿ではとりあえず措くこととします(ちなみに当ウェブサイトでは、対韓経済制裁については『韓国への対抗手段は経済制裁ではなく、経済焦土化作戦なのか』で議論しています)。
それよりも、ここでは岩屋氏の言動に絞って事実認定をしておきたいのですが、まず、「日韓の防衛相会談は見送られる」と報じたのが、読売新聞であり、岩屋氏本人の発言ではありませんでした(『日韓防衛相会談見送り報道とマスコミ関係者の「思い込み」』参照)。
次に、岩屋氏がレーダー照射を「棚上げ」したうえで、「日米韓連携を深めていきたい」と述べたことを、門田氏は問題視しているようですが、果たして岩屋氏は本当にレーダー照射を「棚上げ」したのでしょうか?
防衛省自身が日韓防衛相「会談」の内容を掲載していないため、これについては報道から確認するしかありません。
少なくとも「棚上げ」と報じているメディアは産経ニュースとTBSですが、一方で、東京新聞や毎日新聞、共同通信の報道では、いずれも「日韓で主張は平行線だった」としており、「岩屋氏がレーダー照射問題を棚上げした」とする記述は見当たりません。
日韓、レーダー照射で平行線 両国防衛相が非公式会談(2019年6月1日 21時47分付 東京新聞より)
レーダー照射問題で平行線 対北朝鮮でも足並み乱れ 日韓防衛相会談(2019/06/01 22:57付 Yahoo!ニュースより【毎日新聞配信】)
日韓、レーダー照射で平行線(2019年6月1日 18:30付 ロイターより【共同通信配信】)
もし岩屋氏がレーダー照射問題を「棚上げ」したならば、「反安倍」の急先鋒である東京新聞や毎日新聞は、それこそ喜々として「岩屋(氏)がこんな失言をしたぞ!」と喧伝するように思えてなりません。
ちなみに、岩屋氏自身は昨日、日米韓防衛相会談後の記者会見で、レーダー照射事件については「再発防止をしっかりと求めた」と述べており、「事実上棚上げした」ということを示唆するような発言はありませんでした。
防衛大臣臨時記者会見(令和元年6月2日付 防衛省HPより)
「敵対国(?)」メディアがどう報じたか
なにより、「日米韓の連携」を巡っては、河野太郎外相や安倍晋三総理大臣自身を含めた安倍政権幹部がことあるごとに言及している論点であり、岩屋氏が「日米韓連携を深めていきたい」と述べたことは、岩屋氏の「独走」ではありません。
「日米韓連携」という考え方そのものを批判するなら話はわかりますが、それならば批判すべきは岩屋氏ではなく安倍政権そのものであり、岩屋氏が「日米韓連携」と述べたことが、岩屋氏の更迭理由になるというのは、明らかに理屈に合わないのです。
むしろ、このタイミングで岩屋氏が「日米韓3ヵ国連携をやめる」などと言い出してしまえば、それこそ逆に、岩屋氏の独断であり、岩屋氏の更迭理由になるでしょう。
話はそれだけではありません。
レーダー照射事件の加害者であり、この問題を巡る「敵対国」である韓国のメディアは、むしろ「日本はレーダー照射問題で韓国を糾弾した」と報じているのです。
哨戒機問題後初の韓日国防相会談…日本は謝罪の代わりに不満だけ話す(1)(2019年06月02日12時51分付 中央日報日本語版より)
韓国メディア『中央日報』(日本語版)では、
「日本は依然として「真実はひとつ」として低空威嚇飛行の事実を認めなかった」
とあります。
いちおう、「設定」を確認しておきますと、韓国政府としては「むしろ日本の方が低空威嚇飛行を仕掛けて来た」ということになっているため、岩屋氏がその事実を認めなかったことが、タイトルの「謝罪がなかった」という表現に繋がっているのでしょう。
中央日報は鄭国防部長が岩屋氏に「レーダー照射問題は明白な事実誤認」としつつ、「低空威嚇飛行を巡る国際法遵守を求めた」などと報じているのですが、こうした鄭国防部長の発言は、裏を返せば、岩屋氏が「レーダー照射問題の棚上げ」を認めなかった証拠です。
そのうえで中央日報は、
「さらに日本はこの日の会談で韓国の新指針に言及し、事実上撤回を要請することもした。これは韓国軍当局が哨戒機問題後に偶発的な衝突を防止するために作った対応マニュアルを意味する。日本は「韓国が新指針を立てて海軍艦艇から3カイリ以内に入ってきた軍用機には射撃統制レーダーを利用した照射を警告することにした」と主張している。岩屋防衛相は「該当指針も会談議題とした」と話した。結果的に謝罪や遺憾表明どころか両国がそれぞれ言うべきことを言ったという意味だ。」
と報じていますが、これが事実ならば、岩屋氏が今回の日韓防衛相会談実現に拘った理由は、むしろ韓国側が策定したわけのわからない「低空威嚇飛行問題」を牽制する意図があったとの仮説も浮かんでくるのではないでしょうか。
冷静な議論が必要
「パチンコ議員」云々は無関係
ところで、門田氏に限らず、多くの保守系の論者は、岩屋氏が「パチンコ利権と関わりのある議員だ」と指摘します。
この点、確かに岩屋氏が「パチンコチェーンストア協会」の政治分野アドバイザーに名を連ねていることは事実ですが、仮に岩屋氏がパチンコ業界の意見を代弁しているとして、そのことが今回のレーダー照射事件と何らかの関わりがあるとでもいうのでしょうか?
もちろん、私自身はパチンコが大きな社会問題だと考えていますし、実際に当ウェブサイトでもパチンコに対して批判的な意見を掲載したことがありますが(『菅官房長官のパチンコ換金規制は歓迎するが、優先順位誤るな』等をご参照ください)、そもそもパチンコとレーダー照射は別問題です。
また、パチンコ業界には在日韓国・朝鮮人が多数従事しているとの話題もよく見掛けますが(おそらくこの点は事実です)、「岩屋(氏)はパチンコ業界の利益を代弁している」という命題は、「岩屋(氏)は韓国・北朝鮮の利益を代弁している」、という命題と自動的につながるわけではありません。
さらに酷いものになると、「岩屋(氏)は面構えが悪い」など、本人の政治家としての実務能力とまったく関係のない批判も見られますが、こうした批判は論外でしょう。
このように考えていけば、
「岩屋(氏)はパチンコ業界とつながりが深く、韓国や北朝鮮の利益を代弁する人間だ。だからレーダー照射事件の棚上げをはかり、勝手に韓国との未来志向的関係に言及したのだ。」
といったレッテル張りは、むしろ極めて危険でもあります。
シャングリラ会合の岩屋演説、読みました?
こうした「岩屋批判」を繰り広げている人は門田氏だけではありません。実名、匿名を問わず、ブロガー、ユーチューバーなど、インターネット上の言論空間では非常に多く見られます。
某ブログ、某掲示板のコメント欄などもひととおり読ませて頂いたのですが、やはり「無能な岩屋が迂闊にも韓国との防衛相会談に臨んだこと自体が韓国に誤解を与えた」という批判が多く、「岩屋無能説」が支持されているようです。なかには公然と「パチンコ議員」と揶揄する書き込みもあります。
ただ、こうした書き込みをする人に、あえて苦言を呈しておきたいのですが、果たしてシャングリラ会合での岩屋氏のスピーチを読んだうえでこのような批判をされているのでしょうか?
岩屋氏が日中、日豪、日米豪、日米韓などの防衛相会談をきちんとこなしていること、メディアとの受け答えでも揚げ足を取られるような発言を行っていないことを見て、それでも岩屋氏を「無能だ」と批判するのでしょうか?
もちろん、彼のスピーチを読んだうえで、それでも岩屋氏を「無能だ」と決めつけるのも結構ですが、もしそうであれば、「安倍晋三(総理)も無能だ」「河野太郎(外相)も無能だ」と主張しなければ整合性が取れません。
昨日の『岩屋氏、シャングリラ会合で「開かれたインド太平洋」を強調』で申し上げたとおり、私自身も岩屋氏の発言のなかに疑問を感じたポイントがなかったわけではありませんが、それはあくまでも「安倍政権の外交方針」に対する疑問であって、岩屋氏本人の実務能力に対する疑問ではありません。
そして、当ウェブサイトでは何度も何度も申し上げているとおり、実際の国際政治の世界では「葵の御紋の入った印籠」を持った「正義の味方」が出現してくれる保証もなければ、「やられたら倍返しだ」とスカッとする仕返しが実行できる保証もありません。
私自身は岩屋氏に100%の信頼が置けるとは思いませんが、その事情は安倍総理であれ、麻生総理であれ、菅官房長官であれ、河野外相であれ、まったく同じことです。
「岩屋(氏)はパチンコ議員だから防衛相を辞めるべきだ」、「岩屋(氏)は韓国の国防部長と話したから防衛相を辞めるべきだ」、「ネットで岩屋(氏)が批判されているから、岩屋(氏)は防衛相を辞めるべきだ」、といった議論を見掛けたら、私はそれを疑ってかかるべきだと思うのです。
View Comments (105)
彼は自分の言動が相手や世界にどのように受け止められるかということを全く考えていないのは明らかです。
そのことだけでも政治家として失格であり 資質が欠けた大臣はやめるべきです。ごく常識的なことです。
>ごく常識的なことです。
何ら具体的なことも指摘せず、論理性なしにこうだと結論を決め付けるのはパヨクの特徴だが、自称保守にもこういうバカが居るんだな。岩谷やブログ主を擁護するつもりもないが、流石にこれで保守はない。
補足です。
言動の一例ですが
その1
「ぜひお会いしたい」事前折衝でも それ以前の折衝でも 話が通じる相手ではないことは明らかなのに・・。韓国側はどう受け取るか想像できないらしい。
その2
満面の笑顔で握手していること。何がそんなにめでたいのかね? まるで日韓議員連盟の額賀議員のようだ。彼はあの写真で(これまで彼を知らない国民にとって)評価が決まったと言ってよい。政治家は公の場での表情つくりはまさに真剣勝負のはず。ましてや国際交渉の場においてをや。
1)匿名 とか 山田花子とかは単なるペンネームですから 意味はありませんし 思想的傾向を表すものではありません。(名前憎けりゃ コメまで憎い?)
2)ばか とか アホとかは 使っても意味がないです。そのコメントのレベルが低下します。
3)具体的な理由とかは すでに一般に知れ渡っている場合は わざわざ 挙げる必要がない場合もあります。特に短いコメントではそうです。(いいね と同じレベルのコメですね)
なるほどねー
山本太郎とかが保守を自称しているようなものか。納得。
何かを言うときに上から目線でいちいち人をバカにする人は、ネガティブで、自分に自信がないくせになぜか自分は有能だと根拠のなく信じている人が多いそうです。自分に自信がないから他人を否定して自分が偉いと思い込もうとする、まあかわいそうな人なんです。そういう人はもともと自分に自信がないから人にかまってもらわないと不安に耐えられなくなるので遠慮なく無視してあげましょう。
別人様へ
>自分に自信がないから他人を否定して自分が偉いと思い込もうとする
某野党の論調と被るのは気のせい・・・ですねww
別人様
”自分に自信がないから他人を否定して自分が偉いと思い込もうとする”
まさに、
”自国に自信がないから日本を否定して自国が偉いと思い込もうとする”
良く似ています。対応方法も同じですね。
勿論政権全体の意思として行動・発言しているのでしょうが、それでも「俺が何とかしてやろう」という雰囲気を感じてしまいます。多分半歩くらいは勇み足なんです。
経緯からみて韓国が謝罪も改善の約束もするハズがないのに、今この時点で「非公式」会談を行うと言うことがそもそも的外れだと思います。
戦略的放置と言う大前提があるのですから、記録も採れる「公式」会談だけで良かったのではないでしょうかね?
ただ、これで韓国側が「口頭だが日本が謝った」などと言えば、黙って更迭する、そういう役割だったとも見えます。勘ぐり過ぎかなあ?
自己レス御免。
非公式会談だから、「韓国が謝った!」と飛ばすくらいの腹があれば見直すんですけど(笑)。
岩屋氏についてはよく存じませんが、大臣というよりは副大臣とか大臣補佐であるかのような「色のなさ」が不気味に見えるのかもしれませんね。スタンスも黄門様ご一行の介さんのような感じですからね。上司が行き先を変えたら即座にそちらに先行するような身軽さがありそうでいいんじゃないでしょうか。
小生は、韓国との軍事安保に関する政府高官の軍事安保に関する会談は韓国がレーダー照射の過ちを認めない限りするべきではないと考えています。
鈴置高史氏も『日米中ロの首脳をストーカーする文在寅』で以下のような事を言っています:
『(前略)…もっとも韓国政府には、対日政策を軌道修正する考えは
みじんもない。日韓の外交的な約束を踏みにじったいわゆる「徴用工」
判決も放置する。自衛隊機に向けての射撃管制レーダー照射も「なかった」
と言い張る。
日本はそんな韓国を相手にしない。すると韓国側は、「G20を主宰する
安倍首相が客として呼ぶ文在寅大統領と会わなければ、日本が恥をかく
ことになる」との理屈をこねだした。
、 もちろん、こんな屁理屈は通用しない。「日本に対し無法を繰り返す
韓国の大統領と安易に会うほうが恥をかくことになる」と言い返されたら
お終いなのだ。』
この「安倍首相」と「文大統領」を「岩屋毅防衛大臣」と「韓国の防衛相」に置き換えても同じ議論が成り立ちます。
繰り返しますが、嘘吐きで無責任な韓国の軍部との高位会談をする事自体が「日本が韓国の悪行を我慢する」と言う誤ったメッセージを送ってしまうからです。
私は政府の高官の仕事ぶりについては減点主義を採ります。
「岩屋大臣がシャングリラの会合でちゃんとした内容のスピーチをした」というのは、一国を代表する大臣として当たり前の事したのであって、それ以上のモノではありません。
そして「にこやかに韓国の防衛大臣と握手して『日本は韓国の悪行を我慢する』との誤ったメッセージを送ってしまった事」は許し難い愚行だと思います。
「パチンコ業界の代弁者」云々は、この岩屋氏の愚行の背景の説明であって、それ自体が罷免を求める理由では無いと思いますよ。
BlobFishさんと私も同意見です。
不用意な発言が多すぎるように思えます。一つ一つは罷免するほどのものではないですが数が多すぎです。
「韓国側を信じたい」
↑日本の哨戒機が低空飛行していただの、レーダー照射してないだの明らかな嘘をついても日本相手なら大丈夫だと相手に思わせるお花畑発言。舐められるだけ
「照射問題があって、日韓関係が悪化している中、現場では、通常より一層、注意して活動を行っており、低空での威嚇飛行などありえない」
↑通常より注意している、なんて言うのはちょっと脅せば日本はひるむと相手に舐められるだけ。わざわざ自分から言う必要のないこと。ただ「低空での威嚇飛行など行っていない」とだけ言えば十分。
今回だけのことではなくて、今までのこういう頭の悪さがにじみ出ているとしか言えない無能発言の数々が「岩屋辞めさせろ」という意見がここまで増えている原因ではないでしょうか。
>「韓国側を信じたい」
ま、これだけでダメでとわね。
軍同士の協力というのは命のやり取りをすること、相手に命を預けることに等しいと思います。
ご存知の通り韓国軍は旭日旗やレーダー照射、艦船への反日義士の命名など信頼出来る相手ではなく、いつ後ろから撃ってくるか分からない相手です。
岩屋氏がそのような軍隊と協力せよと言うのは、自衛隊員に死ねということと同じであり、自国の軍隊の長として失格であると思います。
また岩屋氏は「日韓関係を元の関係に戻したい」旨の発言もしてるようです。これは韓国が謝罪せよと言ってきたら日本は謝罪し、お金も韓国に捧げることを続けろということなのか。それなら政治家失格でしょう。
もし軍の関係をということなら先に述べた理由から防衛大臣失格でしょう。
岩屋氏の発言は、韓国を勘違いさせ、増長させるだけ。
レーダー照射問題の再発防止策や日本の哨戒機に対しての新マニュアルの撤回を遠ざける効果しかない。
日本として未来志向の関係を望むなら、韓国に秋波を送るような発言は慎むべきと思います。
>日本として未来志向の関係を望むなら、韓国に秋波を送るような発言は慎むべきと思います。
同感!
日本国の防衛大臣として失格です。
言ってしまえば「韓国と会談する」こと自体が「悪手」でしかないですからね。米との会談(最近だとトランプとの数分程度の会談)でさえ自分たちの都合のいいように解釈してしまうレベルですから。今までの事例から見ても一般の韓国人でさえそれなりのリスクが生じるのに、国としての付き合いとなるとあまりにリスクが大きい。よって向こうからの呼びかけがあろうと事務的な処理をする感じで無視したりと「ほとんどかかわらない」のが最善であり限界ですかね…
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
防衛省はVOAより仕事をしていないからではないでしょうか?以下記事では北朝鮮と海警の協力関係が伺えて微笑ましいですよ。
8年前に廃船の漁船、韓国と北朝鮮で位置情報表示の形跡 - 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/30/2019053080020.html
以下一部引用ー
VOAによると、ゴールデン・レイク801は300トン級の漁船で、2009年に運航会社が倒産したため11年に廃船となった。ところがリアルタイムの船舶位置情報を示す「マリン・トラフィック」によると、昨年9月5日に同船の位置は一般の船舶が出入りできない仁川海洋警察署の専用埠頭(ふとう)に表示された。それから1カ月後の10月4日には西海(黄海)北方限界線(NLL)を越え、北朝鮮の黄海道にある長山岬から7キロ沖合で再び表示されてから消えた。その後、この船の信号は昨年11月15日に再び仁川海洋警察署専用埠頭で表示された。
ーここまでー
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
防衛省はVOAより仕事をしていないからではないでしょうか?以下記事では北朝鮮と海警の協力関係が伺えて微笑ましいですよ。
8年前に廃船の漁船、韓国と北朝鮮で位置情報表示の形跡 - 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/30/2019053080020.html
以下一部引用ー
VOAによると、ゴールデン・レイク801は300トン級の漁船で、2009年に運航会社が倒産したため11年に廃船となった。ところがリアルタイムの船舶位置情報を示す「マリン・トラフィック」によると、昨年9月5日に同船の位置は一般の船舶が出入りできない仁川海洋警察署の専用埠頭(ふとう)に表示された。それから1カ月後の10月4日には西海(黄海)北方限界線(NLL)を越え、北朝鮮の黄海道にある長山岬から7キロ沖合で再び表示されてから消えた。その後、この船の信号は昨年11月15日に再び仁川海洋警察署専用埠頭で表示された。
ーここまでー
以上です。駄文失礼しました。
おそらくアメリカ相手に戦争をして負けた反省をせず情報軽視の体質で仕事をせずVOAの記事に出る迄こんなこと知らなかったと思います(笑)が日本海の工作活動の把握は防衛省の仕事ですよね。
ナワバリ意識で海保の仕事とでも言うのでしょうか(笑)
知っていて会合に挑んだならばレーダー照射に絡めて会合しないのは無能。
どちらにせよ更迭の価値ありですよね。
シャングリラ会合での日韓防衛相会談は、
1.岩屋大臣がやりたいと発言
2.見送り報道が出る(立ち話程度)
3.非公式で実施
という経緯をたどりました。
以下は自分の想像ですが、岩屋大臣の言動に不安を感じた
防衛省内部が官邸に訴えて一旦見送り指示が出された、
それに対して岩屋大臣が「言うべきことは言うからやらせて
くれ」と官邸に直訴して、非公式で実施になったのでは
ないでしょうか。日米韓の連携確認だけなら、3か国の会談
でやればよいのですから。
結果はレーダー照射問題でちゃんと主張したので合格
でしたが、笑顔で握手写真が出たことで名誉挽回までは
できなかったと。罷免はないでしょうが、参院選後の改造
で交代になると思います。
自己レス、追記です。
岩屋大臣自身も、保守層、ネット、防衛省内部からの
「韓国にもっと強くものを言え」という批判は感じて
いたのだと思います。で名誉挽回を狙ったが失敗した
と想像します。
名無しA様へ
同意します。
初コメになります。
自分は防衛大臣が笑顔で握手した事はあまり問題ないと思います。
勿論韓国が同じ陣営に留める必要のある存在ならああではいけないですが
最早関係の破綻は避けられない状況で「怒る必要すら失った存在」と見れば
防衛大臣の態度はそこまでおかしいものではないかと。
問題ないという意見も当然あるでしょう。
現時点では日米韓の連携を形式上でも維持しなくては
ならないという事情もわかります。
しかし保守層からの批判が大きいのも事実だと思います。
写真だけでなく、それまでの融和姿勢含めて「岩屋は
韓国に弱腰だ」というレッテルが貼られてしまった。
挽回は難しいでしょう。
まあ次の内閣改造でお役御免にしてあげるのが、
ご本人のためにもなるかと。
毎日の更新お疲れ様です。大分議論が荒れているようですが、私は留任派です。解任すべきは【非公式会談を設定】した者でしょうか。以前から再三非公式や非公開での南朝鮮捏造会見は承知のはず。やってはいけない行動(笑顔での握手)はレクチャーは必須ですので
問題は岩屋防衛相ではないと思いますよ。
皆さん韓国に腹が立って抑え切れないのだと思います。
あれだけのことを日本がされているのに、日本政府は一向に韓国に対して、韓国がギャーと焦るような報復をしないことが不満なのだと思います。そして、その不満を岩屋防衛相一人がかぶる形になっています。
韓国に対する報復がいかなる形であるべきかについては、これまでも新宿会計士さんがいろいろ主張されているとおりですが、問題は国民感情です。感情は理屈では抑え込めませんからね。
感情を抑えるためには、おそらく日本政府が韓国の無礼、非礼な態度に対してどのように対応するのか外交方針を公表すること、あるいは公表でなくとも何らかの情報として国民に伝えることが必要でしょう。
皆さんイライラして、韓国への腹立ちを持っていく場がないんですよ。
隠居爺様、
小生の個人的な見地では、「そもそも論」になってしまいますが、国を挙げて無責任で約束を守れない嘘吐き国家と政府高官会談をしても何も得る事が無いばかりでなく、相手国の韓国に「日本が高位会談するだけの価値がある国」と言う「国際的なお墨付き」を与えてしまった事が問題です。
国際的に「韓国はマトモに相手をする価値が無い、約束も守れない、無責任な嘘吐き国家である」と言う事を強烈に印象付けられれば、「慰安婦強制連行」、「徴用工」、「旭日旗」、「福島海産物」、「日本海の名称」などの数々の問題が深い泥沼に陥る前に解決する可能性が高くなるのでは?
「世界で誰も韓国の言う事を信用せずに相手にしなくなった」なら上記の一連の問題は「またあのウソツキが騒いでいる」と言う事になりますが、岩屋氏はそのウソツキ韓国の防衛相と「会談」を持つ事によって、韓国にある種の「信憑性・価値」を与えてしまったのですよ。
BlobFish様
たしかに仰るとおりだとは思うのですが、一番の問題はこの先「日本政府は韓国にどのように対応するのか」だと思うのです。
それって誰にも分かりませんよね。ことによると米国の指示で徴用工財団設立、あとの問題はなかったことにして、日韓仲良く手打ちなどという可能性がないとは言い切れません。大枠としての方向が見えませんから皆さんいらいらしているのだと思います。
大枠がはっきりすれば、今回の岩屋防衛相の言動が良かったのか悪かったのかも容易に判断できると思います。仮に韓国とのこれまでの争いはなかったことにして仲良くするという方向なら、岩屋防衛相の態度も悪いとは言えないでしょう。
そのような方向性が見えないとどうにも考えようがないと思えるのですがいかがでしょうか。
ちなみに、個人的には韓国など二度と再起できなくなるまで潰してしまえという感情が私の中にも渦巻いています。ほんと頭にきますよね。ただし、それはあくまで感情です。
確かにそういう側面はありますね。
まるで世論の韓国への不満を測る測定器みたいな
存在になってますね、岩屋大臣。
いつもながら、ブログ主様の論理的分析には感服させられます。
三行要約
・棚上げしたと「受け止めた」保守系メディアがあり
・平行線をたどったと「受け止めた」自称リベラル系メディアがある
・当の韓国系メディアは、謝罪どころか日本が韓国を糾弾したと「受け止めた」
【結論】韓国側は「棚上げされた」とは受け止めていない
これがファクトだと思うが、「韓国側に誤ったメッセージを送りかねない愚行」という指摘は、果たして当たっているのだろうか?
保守系メディアには「なんとかしろよ、ガツンと言ってやれ」という「願望」故に、その期待にそぐわなかったことが「課題を棚上げ」しやがってという表現になる。一方「日韓協調路線を維持」が「願望」のリベラル系メディアは、両者に歩み寄りがなかったため「平行線をたどる」という、これはこれで残念という表現になる。そして韓国系メディアは「日本悪し、謝罪しろ」が「願望」なので、「謝罪どころか、未だレーダー照射を糾弾しやがってとんでもない」となる。
みなそれぞれの「願望」があり、その願望に沿った「結論」が先にあっての事実認識になりがちだ。「安倍総理は悪い事をやっててほしい」という「願望」がある連中が、なんでもかんでも「アベガー」になるのとそれは一緒。
もちろんどんな「願望」を抱くかは自由だし、どう評価するかも個人の自由。ただ主観的な評価が先にありきでは、客観的であるべき事実認識を誤りかねない。(客観的)事実を確認してから(主観的)評価を下すべきなのに、逆に主観的評価によって「事実」を切り取りがちである。
「違った視点で見ると」というとき、それが実は自身の「願望」由来の偏見ではないかと少しは疑うべきだろう。「違った視点」とは、言い方を変えると「わたしはこう見たい」という「願望」そのものかもしれないのだ。「違った視点」はむしろ必要だが、自身の「願望」には自覚的であるべきだと思う。
。
政府の説明が全くないのが原因。その通りです。説明責任というのがよく言われますが 国民にとって政府は何を考えているのかさっぱりわからない‥のです。国会議員がたまに質問しても「手の内を明かせないから」というだけです。
何をもったいぶってるの? そんなにたいしたことじゃないくせに・・。が正直な感想です。手の内を明かしたらどうだというのでしょう? 政府は答えてください。ていうか 記者会見で記者の人達がなぜ突っ込まないのか? たぶん 政府もマスコミも なあなあでこのままのほうが都合がいいからでしょうね。
政府の説明が全くないのが原因。その通りです。説明責任というのがよく言われますが 国民にとって政府は何を考えているのかさっぱりわからない‥のです。>
保守太郎様の意見に激しく納得。
外交問題は、派手な報道でかなり明らかになることがありますが、
国内問題での安部政権の対応は、はっきり言って説明不足です(隠しているのではないか?)。
マスコミも不明瞭な主義主張をフィルター越しに報道されても、
安部政権が何をしたいのか全く納得できません。
実際経済でも、政治でも、日本を貶めしめるような方策を採択するのかわかりません。
保守太郎様へ
手のうちかぁ~…
禁断のコメントをしておきましょう。
大元ウルスの統治原理、『モンゴル人=色目人=漢人』。
ここまでです。
現防衛大臣の評価については保留しますが、
以前、心配性のおばさん様が紹介されていた韓国在住の方のブログ記事。
https://ameblo.jp/edamamemame/entry-12465890333.html
未来志向に対して、日韓の受取り方がこれだけ違うらしいです。
そういった意味では、大臣は誤ったメッセージを発したことになりますね。
というか、これだけ日韓で価値観が違うとすると、
そもそもコミュニケーション不能じゃんと思ってしまいます(笑)
韓国在住日本人様の見解も聞いてみたいです。
> これだけ日韓で価値観が違うとすると、
> そもそもコミュニケーション不能じゃん
そうなんです。そこを岩屋氏は分かっていないのが、私が勉強不足だと断じる理由です。
今になっても話し合いで解決ができると思っている節があり、だからこそ言うべきことを言って相手を説得することを試みた、と。結果、その試みは徒労に終わり、日本は韓国を台頭の交渉相手とみなしているという間違ったメッセージを、韓国以外の諸外国に与えてしまった訳です。
既に韓国は日本がまともに外交する国ではなく、「異常な国家である」ということを国際社会に周知させる対象でしかありません。
彼は間違った事は言っていないし、不用意な発言の切り取りもされていません。しかし、交渉の対象としたことで、自動的に韓国を格上げしてしまったのです。
今時「話せば分かる」という日本人どうしでしか通用しない常識を韓国人相手に行おうとする時点で、利にさとい二階幹事長よりも無能だと思います。
ご紹介のブログ:
> 韓国では「未来志向」は違う意味です。
>「日本がここで過去にけりをつける。非を認め、罪を認め、十二分な謝罪と保障をし、韓国の許しを得て、韓国の未来を全面支援する随行者としての資格を得る」
さすがは韓国在住者。的確な分析ですね。岩屋氏はこういう情報を仕入れるアンテナがないのでしょう。
阿野煮鱒様
>今時「話せば分かる」という日本人どうしでしか通用しない常識
全面的に賛同いたします。
この常識(非常識?)が隣国には通用しないという事実には政治家、マスコミともいい加減に気づいて欲しいものです。まったく学ぼうとしていません。
自民党も失言防止マニュアルなんか作る暇があるなら、韓国対応マニュアルでも作った方がなんぼか役に立つと思います。
日本人同士なら「話さなくても察する」でしょうね。
私もえだまめさんのファンでして、今朝の記事も読みました。
>岩屋氏は記者団に「話し合って答えが出てくるという状況ではない。未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」と述べ、今後は関係改善を優先する考えを示した。(産経ニュース)
この「未来志向」というのが、日本と韓国とでは全く違うと書いてありますね。
韓国人の考えは、日本人には想像もつきません。
防衛大臣も全く理解しておられないのでしょう。
「話し合って答えが出てくるという状況ではない」というのが分かっておられるのに、わざわざお会いになったというのも、意味が解りません。
「今後は関係改善を優先する考えを示した」そうですけど、これまでの日韓の歴史を見れば、これで日本は譲歩した、また韓国の思い通りになる、ということだと分かると思うのですが。
昭和のおばさん様
えだまめさんのブログを読ませていただくと、隣国人の考え方への理解が進み勉強になります。
やはり彼の国は(距離的に)近くとも(価値観的には)非常に遠い隣国です。
なるべく関わらずにほおっておきたい…
でもなんやかんやとマウンティングしてきて、腹が立つ…
面倒くさいこと、この上ないですね。
昭和のおばさん様へ
「未来志向」なんて言ってる時点で韓国の掌で踊っていると判るべきです。
悪寅狗様へ
リンク先、確認しました。
いやぁ~、これは酷い…(笑)
これではますます韓国は増長します。
しかしですね、日米は韓国をわざと増長させて、先に手を出させるフェーズに入っていると予想しています。
ですから、『未来志向』という言葉を用いたのも、予定通りなのではないか、と…
名無U様
>日米は韓国をわざと増長させて、先に手を出させるフェーズ
だと良いのですが…
隣国の常識は、日本の物差しでは測れません。
自分の都合の良いように事実を切り取って曲解するお国柄を考えると、
非公式といえども会談はすべきではなかったと個人的には思います。