本日から3泊4日の予定で、ドナルド・J・トランプ米大統領が日本を訪れます。トランプ大統領は日本に滞在中、安倍晋三総理大臣とは首脳会談を予定しているほか、ゴルフをしたり、大相撲を観戦したり、夕食を共にしたりする予定ですが、最大のイベントは、何といっても、今月即位されたばかりの天皇陛下との会見と、天皇陛下が初めて御主催される宮中晩餐会です。そして、G20の1ヵ月前に、ほかの主要国の首脳に先駆けて訪日するということは、日米同盟が世界の基軸であることを、日米両国民だけでなく、全世界に対しても宣言する、という意味合いがあるのです。ただし、日米同盟が世界にとっての真の「希望の同盟」となるためには、何かが足りません。それは、日本の軍事的自立です。
目次
トランプ氏を歓迎する日本
令和初の国賓、トランプ大統領
平成が終わり、令和が始まってから、もうすぐ1ヵ月が経過します。
昭和天皇の崩御と平成への御世替わりを覚えている身としては、前回の改元のときと比べ、社会が非常に明るい雰囲気に包まれていることを、心から嬉しく思います。
上皇陛下は、上皇后陛下とともに、「引退後」の生活を満喫されているようであり、国民の1人として、どうかいつまでもお健やかにお過ごしくださることを願ってやみません。
また、5月1日に御即位された天皇陛下は、4日に初の一般参賀に臨まれましたが、報道によれば一般参賀に14万人が詰めかけたのだとか(※私自身、現在は小さい子供がいるので、なかなか皇居を訪れることができませんが、子供が大きくなれば、いちど必ず一般参賀に連れて行きたいと思っています)。
ところで、5月25日からは、令和時代初の国賓として、米国のドナルド・J・トランプ大統領が日本にやって来ます。
各種報道によれば、トランプ氏の日程は、次のとおりです。
5月25日(土)
- 午後:トランプ氏が大統領専用機で羽田空港に到着、「パレスホテル東京」に宿泊(~28日)
5月26日(日)
- 午前:安倍総理と千葉県茂原市でプロゴルファーの青木功氏を交えてゴルフ
- 午後:東京・両国国技館で大相撲夏場所千秋楽を観戦、優勝力士に「米国大統領杯」を授与
- 夕方:安倍総理と東京・六本木の炉端料理店で非公式夕食会
5月27日(月)
- (午前)
- 皇居で歓迎行事、天皇・皇后両陛下と会見
- 元赤坂の迎賓館で安倍総理と日米首脳会談
- (午後)
- 拉致被害者家族と面会
- 共同記者会見
- 宮中晩餐会
5月28日(火)
- 午前:神奈川県の海上自衛隊横須賀基地で護衛艦「かが」に乗艦
- 午後:トランプ大統領が大統領専用機で離日
(【出所】時事通信『【図解・国際】トランプ米大統領の来日日程(2019年5月)』、産経ニュース『日米首脳 北問題協議へ トランプ氏、25日来日』、東京新聞『トランプ氏 あす国賓来日 27日、天皇陛下と会見』等を参考に著者作成)
ちなみに、東京都内はもう厳戒ムードで、私自身も木曜日に、所要で東京・四谷を訪れたときに、元赤坂の迎賓館付近は路上に何人も警察官がいて、検問も行われていました。
参考:迎賓館
(※なお、東京近郊にお住まいでない方のために、参考として、四ツ谷駅と迎賓館の位置関係を示しておきたいと思います。)
トランプ大統領訪日の意味とは?
ところで、安倍・トランプ両氏の「蜜月」ぶりは、なかなか興味深いところです。
報道等から漏れ伝わるところによると、両首脳が頻繁に電話会談を行っているというのは間違いなさそうですが、それだけではありません。
先月は安倍総理が欧州、米国、カナダを訪問した際に、立ち寄った米国でトランプ大統領との首脳会談を行っていますし、今月のトランプ氏の訪日、そして来月のG20での日米首脳会談と、実に3ヵ月も連続して直接会って話をする、というのです。
これに加え、4月には「日米2+2会談」も行われていますし(『日米2+2会合:「どの国と連携しないのか」が大事なメッセージ』参照)、今月は拉致問題担当相を兼務する菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官が9~12日の日程で訪米しています。
まさに、日米のつながりは「かつてない深さ」だと考えて間違いないでしょう。
では、なぜトランプ大統領はこのタイミングで訪日したのでしょうか?
その理由は、令和時代、御即位になられた天皇陛下が初めて御会見になられる外国首脳がトランプ大統領であるということは、「日本にとって米国こそが最も大切な友好国であり、同盟国である」ということを、日米両国の国民と全世界に対して印象付けるためにあります。
来月は大阪でG20会合が開かれ、日米以外のG7諸国(英独仏伊加)の首脳に加え、中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席、インドのナレンドラ・モディ首相、ロシアのウラジミル・プーチン大統領らも来日する予定だそうですが、これらの錚々たる首脳よりも先んじて訪日する、ということでもあります。
価値と利益を共有する最も重要な同盟国
実際、米国は日本にとって、価値と利益を共有する、最も重要な同盟国でもあります。
ところで、「外交」というと、どうしても難しい言葉が出て来ますが、しょせんは人間関係の延長です。
この「価値」と「利益」という言葉は、人間関係でいえば、「ウマが合う相手」であり、かつ、「利害関係も合う相手」、ということです。これで仲良くできないわけがありませんし、万難を排して最優先で仲良くすべき相手でもある、ということです。
日本は皇室を戴いていますが、まぎれもなく世界で最も洗練された民主主義国であり、自由主義と法治主義が貫徹し、人権を大切にする近代国家です。これに対し、米国もまた、自由・民主主義国であり、法治主義・人権尊重の近代国家です。
そして、安倍総理とトランプ大統領は「インド太平洋戦略」を共有しており、なにより日米両国は経済規模で世界1位と3位であり、米国は世界最強の軍事大国であり、日米の通貨はいずれも全世界で通用する最強クラスのハード・カレンシーです。
もちろん、日米間には貿易・通商や在日米軍基地負担の軽減など、いくつかの問題もありますが、いずれもコントロール可能なものであり、それらの問題が高じて日米関係が今すぐ破綻する、というものではありません。
日米同盟、何が足りない?
米国にとって日本とは何者なのか?
ただ、このように議論していくと、「日本はアメリカの飼い犬だ」、といった、非常に下品なことを言い出す人が出て来ます。
その典型例が、昨日、『韓国メディア 根本的な認識がおかしいから、結論を間違える』でも触れた、次のようなコラムでしょう。
【コラム】日本の関係復元動きに韓国も肯定的対応を(1)(2019年05月23日07時22分付 中央日報日本語版より)
昨日の議論と重なりますが、執筆者は中央日報名誉論説委員の金永熙(きん・えいき)氏で、文字数では3000文字を超える力作ですが、内容は非常に歪んでおり、かつ、レベルも低すぎます。
ただ、あまりにもレベルが低すぎるがために、却って「日本はアメリカの飼い犬だ」などと言い出す者の主張が、非常にわかりやすい形で出ているのです。具体的なくだりは、次のとおりです。
- 「「米国の属国」と呼ばれる日本、「トランプのプードル」(poodle)と呼ばれる安倍首相」
- 「日本に行くと安倍の世界観(cosmology)がある。安倍理解の糸口だ。平和憲法を戦争許容憲法に見直し、西太平洋を中国と共同管理する壮大な「安倍の夢」だ」
ちなみに、これは韓国人の手による記事ですが、似たような「日本はアメリカのポチ(※)だ」といった主張をする人は、日本にも複数存在します(あえて人名を出すつもりはありません)。
(※日本語で「ポチ」は犬によく使われる名前であることから、「アメリカのポチ」とは「アメリカの飼い犬」という意味であり、よく「アメポチ」などと略したりします。)
では、この認識は、果たして正しいのでしょうか?
日本は「アメポチ」として、無条件にアメリカの言うことを聞かなければならないのでしょうか?
日本はアメリカ合衆国の「属国」か「奴隷」か何かなのでしょうか?
米国にとって日本は「生命線」
結論からいえば、米国にとっての日本とは、「属国」でも「奴隷」でもありません。
「生命線」です。
確かに今から70余年前、日本が米国に敗戦した直後、GHQの占領を受けていた頃(あるいは独立後しばらくの間)ならば、さすがに日本は米国の「奴隷」ではないにせよ、属国のようなものだったかもしれません。
また、米国は大戦末期、日本の主要都市に焼夷弾を雨あられと降らせ、広島と長崎には人類初の非人道兵器である原爆を投下しました(※余談ですが、米国はいずれ、この戦争犯罪を総括しなければならないに違いありませんが、これは日本ではなく米国の問題ですので、ここで言及することは控えます)。
しかし、日本は戦後70余年の歩みのなかで、経済発展をし、世界平和にも貢献し続けて来ました。これからの日本は、第9条を含めたおかしな憲法を清算する必要がありますが、特定3ヵ国を除く全世界からは深く尊敬され、信頼されている国であることは間違いないでしょう。
これに対し、米国は全世界でさまざまな戦争を戦ってきましたし、米国の通貨・ドルが全世界の基軸通貨であるがために、全世界のさまざまな国・地域に利害関係を持たざるを得ません。そんな米国にとっては、心の底から信頼できるパートナーの存在が不可避です。
従来、米国にとって「心の底から信頼できるパートナー」は、英国でした。
しかし、英国は現在、ブレグジットで大きく揺れ、混乱しています。昨日はテリーザ・メイ首相が保守党で後継者が選出され次第、辞任するという意向を示しているのだそうですが、いったい誰がこの混乱の収拾を付けるのか、先が見えません。
Theresa May to Step Down as U.K. Prime Minister(米国夏時間2019/05/24(金) 09:31付=日本時間2019/05/24(金) 22:31付 WSJより)
また、ドイツ、フランスなどの欧州諸国も、ユーロという通貨の失敗に加え、移民問題へのハンドリングを誤っていることから、まさに国の基盤が揺らぐ事態に陥っています。
では、米国はほかの大国、たとえば中国、インド、ロシアとパートナーを組むことはできるのでしょうか?
中国はむしろ、無法行為を拡大することで米国に代わって全世界を支配しようとしているような国ですし、ロシアも無法に外国領土を併合するような国です。また、インドはたしかに民主主義国家ではありますが、まだまだ米国の同盟国となるだけの国家運営の透明性、成熟した社会を兼ね備えていません。
そうなると、結局のところ、社会がきわめて安定していて、目立った反米感情もなく、自由・民主主義を貫徹することで、世界に冠たる経済大国となった日本こそが、米国にとって最も重要なパートナーたり得る資格を持っているのです。
日本は軍事的自立を!
ただし、現在の日米同盟には、日本が米国から守られているという意味で、どうしても片務的な性格があることは否定できません。
そして、憲法第9条自体が日本の軍事的自立を妨げるためのトラップのようなものだったという事情もあるのでしょうし、世界唯一の被爆国としての核アレルギーもあり、核武装に至っては、日本社会では議論することすら憚られる状況にあります。
やはり、このような状況で日本が米国にとって「最も重要なパートナー」となる、ということはできませんし、客観的に見て、先ほど出てきた「アメリカの飼い犬」、あるいは「アメポチ」といった状況が疑われる状況から脱却することはできません。
このように考えると、私はやはり、日本が軍事的に自立することこそが、日本のためにも、また、日米同盟をもっと深化させるためにも、絶対に必要だと考えています。
具体的には、少なくとも台湾海峡と対馬海峡と宗谷海峡は自力で守れるだけの体制を作るべきですし、理想を言えば、米国の同盟軍として、共同作戦を展開できるだけの能力が備わっているべきです(もちろん、核武装までをするかどうかについては、さまざまな議論もあると思いますが…)。
ところで、日本がそこまでの体制を整えれば、米国からはいま以上に良いように利用されるだけではないか、といった主張をする人もいるのですが、それは大きな間違いです。
むしろ、日本が軍事的な自立を果たし、米国と対等な関係に立つことで、米国の独走を抑え、2003年のイラク戦争のような「大義なき戦争」に米国が巻き込まれることを防止する、という効果も得られるのです。いわば、日米がウィン・ウィンの関係になる、と考えればわかりやすいでしょう。
日米安保をより強化するためにも、やはり、日本が軍事的に自立し、より米国と対等で強固なパートナーシップを構築すべきなのです。
日米同盟は世界の基軸
ところで、トランプ氏の訪日は、たんに「日米両国の関係強化」というだけの意味を持つものではありません。
じつは、日米関係が安定することで、自由・民主主義国のすべてに恩恵が及びます。
つい先日も、日米がフランス、オーストラリアなどと共同でインド洋で訓練を実施しましたし(下記産経ニュース記事参照)、また、『レーダー照射事件巡る日韓協議と「日米英仏豪加連合」の成立』などでも触れたとおり、対中、対露牽制などの意味による西側諸国同士の連携の例はほかにも出ています。
日仏豪米がインド洋で共同訓練 中国牽制 22日まで(2019.5.20 17:11付 産経ニュースより)
日本は米国と異なり、英語圏ではありません。しかし、70余年前に、死力を尽くして本気でぶつかった者同士であればこそ、心の底から分かり合えるものがあるのです。
日本が軍事的自立を果たし、米国とともに自由・民主主義国家の基軸として、全世界に希望を与える存在となることこそ、日本が目指すべき姿ではないかと思います。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
私たち人類は、今のところ、全世界から戦争をなくすことには成功していません。
そして、異なる体制の国が全世界に並立することは、まだまだ避けられません。
また、相手国が気に喰わないからといって滅ぼすということはできない以上、異なる体制の国同士は、お互いに戦争になることを避けつつ、うまく利害を調整し合いながら共存していかねばなりません。
日本の場合は、中国とロシアという、2つの「価値を共有できない国」と隣接していて、さらには日中露の間には、やたらとプライドばかり高く、日本とは価値も利益も共有し得ない、邪悪な「ウソツキ詐欺国家」が、2つばかり存在しています。
このような状況で、日本が自由民主主義国家として平和と繁栄を享受し続けるためには、日米同盟という土台の上に、英国、フランス、オーストラリア、カナダ、台湾、インド、ニュージーランド、ASEANなどの友好国と連携し続ける以外に方法はありません。
その意味で、日米同盟は日本にとっては基軸ですし、日本が軍事的に自立すれば、日米同盟をさらに強いものに発展させることができるのです。
日本が軍事的な自立を強めることを通じて、米国からのさらに深い信頼を獲得し、日米同盟をさらに深化させることで、日本にとっても米国にとっても「希望の同盟」に高める――。
令和初の国賓としてのトランプ氏の訪日を契機に、私たちは日本の将来を考える機会にしたいものです。
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もしかするとトランプは相撲を見たいために日本に来たいのかもしれない。他の大統領はともかく、トランプならありえること。
今欧州では欧州議会選挙で重要な時期です。
移民問題や離脱問題、フランスではイエローベスト運動など様々な問題が山積みです。
この時期にトランプ氏が来日するのも中々出来ることではありませんから、個人的な動機もあったのかも知れませんので否定は出来ないですね。
サイト主様、深い考察と最新情報と的確な状況分析に満ちた考えさせられる論説文を有難うございました。
サイト主様の論点には殆ど10割賛同できましたが、しかし下記の一点だけは一寸首を傾げました:
『…まぎれもなく世界で最も洗練された民主主義国であり…』
この「(日本は)最も洗練された民主主義国家である」ど言う一説は、正誤とは別に、「無条件国粋主義」に移行し易いかなり危険な滑り台ではないかと思ってしまいました。
日本は確かに「誠意を持って民主主義を維持しようとする確固たる意思を持った、比較的安定した法治国家であり、そして大くの国々から信頼されている国」である事には大賛成ですし、そしてそれを誇りに思う事も大いに結構ですが、それと「最も洗練された民主主義国家である」と断言するのは別問題です。
一寸嫌がらせ的な言い方をすれば、「(日本は)最も洗練された民主主義国家である」と言う完結・完了的断言は「朝鮮民族は世界で最も優秀な民族であり、5000年の世界に冠たる歴史を持っている」と言う「小中華思想」と一脈通じてしまうところがあるのでは?
一寸揚げ足取り的なコメントになってしまいましたが、サイト主様への尊敬から出てきた年寄りの繰言としてお聞き流し下さい。
アジアで、アメリカ以外の植民地所有国イギリス、オランダ、フランス(北ベトナムにゲリラ戦法を教えたのは残留日本兵)、中国(白団の指導教育により中共の台湾侵略を阻止)蹴散らし、アメリカも圧倒的火力人員と非道義的な虐殺戦法(非武装の民間人を多数含む)でしか対応できなかった、世界最強の日本軍の復活を希望します。🐧
>アメリカも圧倒的火力人員と非道義的な虐殺戦法(非武装の民間人を多数含む)でしか対応できなかった
軍事的にはそれができるなら、それが最善ですよ。
ベトナム戦争で負けたのも「非道義的な虐殺戦法」を徹底できなかったからです。
りょうちんさんへ
>ベトナム戦争で負けたのも「非道義的な虐殺戦法」を徹底できなかったからです
"真珠湾"とか"アラモ砦"が無いと、
難しいですよね
りょうちん様
東京大空襲、大阪大空襲名古屋大空襲他多数。🐧
広島、長崎なにがありましたか?🐧
あのささやかなひめゆりの塔。🐧
都合上、付き合っている相手。🐧
キリスト教徒の国、🐧虐殺を「是認、奨励する神」を崇める国。🐧
私は、日本人に生まれてよかった、私は「虐殺、強姦を是認、奨励する神」を崇める国に生まれなくて本当によかった。🐧
🐧ハゲ親爺さんへ
>虐殺を「是認、奨励する神」を崇める国。🐧
概ね、同意します
けど、
会津戊辰戦史も忘れないで下さい
鞍馬天狗様
明治維新前後、越後長岡藩の全滅からの西南戦争までの殲滅戦の歴史は忘れません。🐧
しかし、日本には「虐殺を是認、奨励する神」はいなかった。🐧
全滅したのは、長岡藩士、白虎隊を含む会津藩士、新撰組、薩摩士族、🐧大事な事は、民間人に人的被害が出ておらず、あってもごく僅かだったこと。🐧
凄惨な闘いでありましたが、民間人を捲き込まなかったことでその後の「国家の一体性」が保たれました。🐧
私も、日本が憲法で規定された状態の軍隊を持つことを切望しております。被爆者の方々には申し訳ありませんが、核抑止力も必要と考えております。(核抑止は破綻した例がなく、完璧に機能しております)
アメリカと共同管理したSLBMを持つことで、中ロ・朝鮮半島の統一国家と対峙できるようになると思います。
「9条が国を守ってくれる」などという幻想では、私たちの子孫が生き残れません。
>アメリカと共同管理したSLBMを持つことで、中ロ・朝鮮半島の統一国家と対峙できるようになると思います。
こちらの論文をご一読ください。
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/pdf/073005.pdf
英国の核政策をめぐる経緯と議論
―トライデント更新を中心に―
英国のSSBN体制の維持に「軍人」が反対していたというのが印象的です。
MDに振り回されている現状に似た構造です。
りょうちんさま
面白い論文をご紹介いただき、ありがとうございました。
論文内の元軍人による反対は、冷戦終結を受けてのものと考えると理解できなくもないのですが、日本が近隣国に恵まれていない現状を考えると、そのまま受け入れることはできません。しかも、その近隣国はというと、大戦前の価値観を引きずっていそうな国や、日本相手なら何をしてもいいと考えそうな国ばかりです。「話せばわかる」なんて通用しない国ばかりと考えております。
現状、完璧なMD技術は存在せず、しかもMDを掻い潜る技術開発を考えると、当分は核抑止という考え方は生き残るのではないでしょう。
いえいえ、重要なのはミサイルをレンタルしている体制では英国単体の意思では使用できないという現実について記述している部分です。
まあそうだろうなとは思っていましたが、米国製ミサイルである以上、米国の同意が無いと使用できないということです。
ニュークリアシェアリング同様、誤解の多いところです。
もし日本がSSBN体制を構築したいのなら、SLBMまで自前で開発しなければ、米国の核の傘で済ませている現状と政治的には何の変化も無いと言うことです。
逆に言えば、なんで英国はあんなやせ我慢までしてSSBNを維持しているのかw。
まあ英国面だとか、かつての戦勝国・帝国の意地なんですかねえ。
りょうちんさま
なるほど、シェアリングする点ですね。アメリカの意向に沿わない使い方ができないだろうことは間違いありません。
しかし、国民の根強い拒否反応を変えていくための第1ステップとしては、有効だと思います。
将来的には、自国の意思で管理できるようにしなければ意味がないだろうことは同意いたします。
韓国みたいに、「ブラックボックスを分解して・・・」みたいなことは考えておりませんがね。
軍事面でアメリカに大きく依存してるうちは、ポチと言われようが、運命共同体ですから、多少の譲歩してもアメリカと協調していくしかないし、国民を守ることを第一に考えるなら、それが与党の責任だと思います。
韓国との問題も、ブログ主様は突き詰めると日本国内の問題だという主旨でおっしゃられていたように思いますが、結局同じで、外交で正義を守る、正当な立場を主張するためには、憲法改正して今の歪んだ国防体制を見直すことが先なんだけど、憲法改正反対、アメリカ追従は主権国家として情けない、対話で解決、などといわゆるお花畑的な主張する連中がいて、それがそれなりに支持されてるうちは何も変わらない。
我々国民がしっかりと現実を直視する必要があると思うのですが、残念ながらそれが難しいのが日本の国民性なんですよね。
正直ショック療法ではないですけど、一度みんな『これは本気で考えないとやばい』となる状況まで追い込まれる何かが起こった方がよいのかも、という気もします。
ハチドリのひとしずくで、私にできるのは、まともな候補者に投票して、その大切さを子供に教えていくくらいしかできないですが。
自分が思うに、現在の世界情勢で日本にとっての重要
ポイントは、
1.中国の膨張、米中覇権争い深刻化
(シーレーンへの脅威、経済への打撃)
2.EUやWTO体制の崩壊⇒自国第1主義
(投資、貿易環境の変化、ブロック経済化?)
3.中東でのサウジvaイランの対立激化
(エネルギー供給不安)
これに対応して日本としては、下記を進めているのかなと。
1.インド太平洋構想推進+日米同盟強化
2.CPTPP拡大(東南アジア、インド、欧州)
+対中経済依存度の低減
3.中東へのエネルギー依存低減
(シェール、原子力、場合によってはロシアからガス?)
安倍さんの外交は、日ロを除けば概ねうまくいっていると
感じます。なお、韓国は排除ですね。
大きな観点からの記事ありがとうございました。
更新ありがとうございます。
日本は国体としては、軍事力は米国の傘の下で、完全な独立国とは言えないです。米国の側に付いているのは正解だと思いますし、駐日米軍も良いでしょう。
しかし日米は世界最強の盟友と言えば聞こえは良いが、現在の安倍政権と型破りなトランプ大統領がウマが合い、上手くマッチングした事が大きい。次は?と考えると、日本もより自前の戦力が必要です。
安倍総理とトランプ大統領が日曜日の千穐楽をご観戦される大相撲で例えると、東の正横綱・米国に対して日本は東の正大関に昇格した、と言えると思います。かつては横綱候補でしたが、長い間低迷。ずっと張り出し大関でしたが、やっと調子が上がっており、国際的にも発言力が高まっています。
近年までは英国が何とかギリギリ勝ち越しを続け、大関を張ってましたが、カド番に。満身創痍で陥落も見えて来ました(笑)。
対する西の正横綱は中国。若さと体力で急速に伸びて来ましたが、何やら怪しげな物質を摂取の疑いで、ドーピングに引っかかりそうです。
次いで西の正大関はドイツ。以下東西の三役はフランス、イタリア、カナダ、ロシア。前頭筆頭は韓国。強い横綱の居る部屋に移籍を繰り返し、直接対決が無い為、上位に座ってますが、移籍禁止の勧告を受けて、今態度保留(笑)。なお、実力は序二段クラスです(笑)。
その兄弟弟子で何度も逮捕歴のある元関取の北朝鮮と黒い交流がある為、チャンコは一人飯です(大笑)。
日本は周りにロクでもない「特亜国」に囲まれ、米国始め自由主義国側からは、最大の最後の防衛線。もし日本が弱小国なら、中国は日本を飲み込み、ミッドウェーからハワイにまで「我が領土」とばかり、海洋、島嶼を蹂躙するでしょう。そうなれば米中の直接対決!絶対あってはなりません。
日本は改憲をし、まともな国の戦える軍備を持つ事が肝要です。やられたらやり返すという自衛力だけでは防ぎ切れません。それに反対する野党は「反日」と同じヤカラです。蛮国がちょっかい出さないよう、国力に相応しい兵力を持つべきです。
ちなみに昨日の仏、日、豪、そして米第7艦隊の合同演習の画像見て感激しました。でも例えば日本の空母型いずもにしても、もうひと回り大きい艦を持ち、修理点検、慣熟訓練、実戦と3隻は必要です。防衛費がGDPの1%枠なんて全くナンセンス、2%でも3%でも有事前には増強すべきですね。以上。
めがねのおやじ様
千秋楽が近づき大相撲に例えたのは笑えました。
>英国が何とかギリギリ勝ち越しを続け、大関を張ってましたが、カド番に。
もしかして現在は栃ノ心状態かもせれません。是非西の正大関に返咲いて欲しいものです。
>前頭筆頭は韓国。強い横綱の居る部屋に移籍を繰り返し、、、移籍禁止の勧告を受けて、今態度保留。
米中のバランサーとか対北政策とかまさにおっしゃる通りです。(笑) 来月末のトランプ大統領訪韓は分岐点になるかもしれませんね。米商務相が為替介入により通貨安を誘導している国に相殺関税を課すというのを検討しているそうです。韓国中央日報の「韓国も相殺関税のリスク?、、、」にブルームバーグやロイターの記事をまとめて載せています。余裕で1ドル=1200ウォン超えの勢いが一昨日くらいから急に逆に振れたのはそういう事だったのでしょう。(分りやすい国です)
ところで、空母の複数体制は必要と思いますが、3隻1セット体制は潜水艦の事と思います。この場合、整備、移動、作戦かと、、、。実際自衛隊はそうやって潜水艦を運営していると思います。
福岡在住者様
コメントありがとうございます。『米商務省が為替介入により、通貨安を誘導している国に相殺関税を課すことを検討』は知りませんでした。トランプ大統領の訪韓がタイムリミットですかね。今は1,184前後ですが一気に下がるのでは(爆笑)。
大相撲の例えは、書き始めてから咄嗟に出ました(笑)。空母は確かに3隻体制にするのは米国以外無理というか、地球の裏側まで監視する米国以外、要らないですね。潜水艦なら3隻だと思います。
私の地元では自衛隊潜水艦を2社が一手に作ってます。よく定期点検や新造艦を、ショッピングモールやデートコースから間近に見かけるので、興味の無い女性でもスマホで撮ってます。◯◯人も居るだろうに、撮影させて大丈夫かなぁ、、。
12万トンクラスの航空母艦、いずも級ヘリ空母、イージス駆逐艦、駆逐艦、強襲揚陸艦、補給艦、潜水艦隊、その他諸々。🐧
展開及び訓練海域が日本海、南東太平洋、インド洋であれば、最低限五個艦隊が必要になりますかね?🐧
海上自衛隊の兵員は約15万人位になるのかな?🐧
海兵隊も必要、🐧でも、徴兵や選抜徴兵ではなく志願兵で構成されるべきプロ集団(各職種別の訓練教育が必要で、技術は二、三年で身に付く訳ではない)であるべきです。🐧
そういう素晴らしい未来まで二十年位は係りそうですね。🐧
ついでに、空挺団を拡張し特戦軍とストライクコマンドを編成(若者よ、降下なんてやってみれば只のルーティンワーク、楽しく非日常的な技術を身に付けよう)されれば更に喜ばしく思います。🐧
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
日本としては、AIを活用してでも、少ない人数で(あるいは無人化)で
自衛隊を動かしていくという、(ある意味では嫌なことを)検討すべき段
階ではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
🐧ハゲ親爺さんへ
空母となれば、カレーでしょ!!
『空母いぶき』×『呉海自カレー』
https://www.kaijicurry.com/news/other/5013.html
>西の正横綱は中国
ここに国籍を混ぜると複雑になりますが、強いが風格に欠けるモンゴル力士か双羽黒。
調子に乗って土俵に後脚で砂をかけて出て行って総合格闘技に転身するが、通用せず惨敗w
ロシアは一応横綱なんだけど欠場ばっかりでその地位が危ないw
韓国は幕の内から出される瀬戸際くらいなのでは。
雑談向きですねw
りょうちん様へ
双羽黒は懐かしいですww
蒼国来も中国出身とはいえ内モンゴル自治区ですから言わばモンゴル人。モンゴル相撲の伝統ですかねえ。
韓国出身は今は居ません。韓国相撲の伝統があるハズなのにどうも根気が続かないようです。
失礼!雑談です。
日米が同じ価値観を共有する民族なのかどうか?
これを考えるには「地位協定」をドイツ、イタリアと比べてみると大変よくわかります。
先に結論をいっておきます。
米国は日本を、同じ価値観を共有してる民族だとは、見ていません。
以下、安倍総理の応援団、藤井聡さんが、ブログでいっていることの抜粋。
★世界に展開する米軍は、欧州各国や韓国、アフガニスタンなど、あらゆる国家と「地位協定」を結んでいます。
ですから、日米地位協定があることそれ自身は、批判の対象ではありません。
問題は、他国の地位協定に比べて、日本だけ過剰に不利な点があるという事実です。
この認識は「改定」を主張している石破氏だけでなく「運用改善」を主張している安倍総理においても共有されているものです。
例えばドイツでは米兵が「レイプや殺人」を犯した場合、ドイツ政府が裁判を行えるということが協定に「明記」されていますが、日本ではされていません。
同じくイタリアでは、基地が作られる地⽅公共団体と、オフィシャルなチャンネルを持たないといけない、という事が明記されていますが、日本にはそういう記載はありません。
あるいは、NATOでは、米軍関連の「民間業者」の者は、米軍人等と異なり、犯罪をすれば、
「受け入れ国の法律で裁かれる」ことが明記されています。
アフガニスタンでも、国内登録することが義務づけ有られています。
しかし、日本では、そうした規定はありません。
結果「民間業者」が犯した犯罪も日本で裁けない、という事態が生じています。
そして何より、ドイツやイタリアでは、施設の管理権は受け入れ国側にあると明記されていますが、日本ではそうではありません。
つまり、日本の地位協定は、他の国比べて不平等なのです。
外国では、地位協定は改定されているが、日本はされていないのです。
政府は、こうした「不平等」の解消に対して日米で協議を重ね「運用の改善」を図ってきました。しかし「条文改定」は一度も行われていない、というのが実態です。
言うまでも無く、制度上、条文改定は可能であり、事実、諸外国では条文が繰り返し改定されてきました。
例えば、韓国は、不平等の改善を果たすために二度改定しています。
同じく敗戦国だったイタリアやドイツも、冷戦終結と共に大きく改定されました。
フィリピンに至っては、米軍に対する反発する世論を背景に、米軍撤退と共に、協定が「撤廃」されています。
こうした「改善」はいずれも、受け入れ国の「世論」からの反発があったという背景を受けてのものです。
ところが我が国は「地位協定問題」がほとんど世論に認識されておらず、国民からの反発もさしてなく、戦後直後の状況が「放置」されているのが実態なのです。
・・・
この事からもわかるように、日本はまだまだ奴隷身分のままなのです。
プードルと言われたくなかったら、せめて一回くら地位協定を改正してみろ、と言いたい。
まったく、予算ばっかり何千億円も使いやがって、ふざけるな、俺にも少しよこせ!
日本と一神教(ユダヤ教、キリスト教、儒教、マルクス・レーニン主義)国家とは程度の差はあれ価値観は異なります。🐧
彼等の神は「虐殺を是認、奨励」する神です。🐧
更に、自分たちの虐殺の責任を日本に押し付けたり、自分たちが虐殺をしたのを誤魔化す為に日本の虐殺を捏造し
、宣伝する事を是認、奨励する神です。🐧
かつて、この世に四人の大悪魔が現れました、孔子、イエス・キリスト、ムハンマド、カール・マルクス。彼等はいったい何億人を殺したのでしょう。🐧彼等は何億人を強姦し奴隷にしたのでしょう。🐧彼等は何千の民族を消し去ったのでしょう。🐧
日本は自らが悪魔にならない様にしながら、現在の状況により「よりましな悪魔」と同盟し「より悪辣な悪魔」と対峙していくのです。🐧
🐧ハゲ親爺さんへ
一神教とコトを構えるのは、得策じゃないから
我慢
鞍馬天狗様
悪魔と同盟しているのだから、悪魔と事を構えてはいない。🐧
悪魔同士で殺しあえば良いのです。🐧
日本はその隙に自由で開かれたインド太平洋共栄圏(大東亜共栄圏バージョンⅡ)を構築すれば良い。🐧
豊臣秀吉公の対イスパニア戦略から数えて何度めかのバージョンアップ。🐧
しかし、日本人ながら日本の近世以降の歴史の物凄さ、大航海時代に覇権国を震え上がらせた火力と個々の戦闘力、一旦の鎖国の後数十年で大清帝国とロシア帝国に勝利、第一次世界大戦時には他国(ポーランド)の児童をシベリアから救出、第二次世界大戦時にはユダヤ人のヨーロッパ脱出を幇助(一役人、一将校のレベルで行った)、アジアでは植民地所有国を一蹴(インドネシアは日本の国家としての敗戦後、再侵略を試みたオランダを残留日本兵が教育指揮した現地兵と共に撃退、ベトナムでは北ベトナム及びベトコンに戦闘指導、台湾では白団による教育、戦闘指導で中共侵略軍を撃破。🐧
世界史でこのような国が二千年以上通けて存在しただろうか、ローマの歴史ですら見劣りがする。🐧
アメリカが潰そうとした神聖国家「日本」はいまだ光を放ちアジア太平洋諸国を照らしている。🐧
ただ、その光は黄海、日本海、オホーツク海を越えて射し込みはしない、悪魔・孔子と悪魔マルクス・レーニンが産んだ救済不可能な不浄の地。🐧
カニ太郎さんへ
今回は、全部正論だな
一切ツッコミドコロが、無い
つまらん
>日本はまだまだ奴隷身分のままなのです。
んんー。これは日本が例えば韓国wより米国からの待遇が悪いと言うより、日本の政治家・軍人どもの不作為だと思うんですよね。
日本の米軍基地の重要性や財政負担の割合を考慮すれば韓国・イタリアごときより下の扱いを受けるのはあり得ないと思うわけで。
韓国・イタリアが日本よりマシな地位協定を結んでいるのはそれだけタフにネゴシエートした結果だと思いますよ。
「自分の身は自分で守る」これは、世界共通の常識です。
ですから国家にとっての軍事的な自立は確立されていて然るべきだと思います。
平和主義の理念は崩さなくていいんです。
・専守防衛の原則のまま、自衛隊の存在を憲法上も公然のものとする。
・そのうえで、脅威国の軍事拠点の無効化までを防衛活動の範囲として解釈する。(侵略行為はダメ!)
・場合よっては「絶対に先制しては使うことの許されない核」の保有。
くらいは、体制として整える必要があるのでは?
*抑止力としての最低限の戦力の保有は不可欠です。
*仕返しの可能性がない国なんて、どこからも脅威ではありません。
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国家として目指すべきところが「経済発展」と「安全保障」であるのならば、同盟締結の行動原理としては「社会的理念の共有」か「共通の敵」の存在が必要ということになります。
現実問題として、理念の相反する勢力が心の底から手を結ぶ状況は考え難く、世界平和のためには、お互いに折り合いをつけて小康状態を模索して行くより仕方ないのだと思います。
*小さかった頃、TVの再放送番組で世界が一つになった事例を見たことがあります。
*宇宙戦艦ヤマト(地球防衛軍)でしたけど・・。
カズさんへ
ヤマト好き
中国と韓国は経済発展に伴って、北朝鮮は核兵器を所持してから、厄介な国、に成り果てました。
アメリカが中国共産党の事を長年見誤っていたように、日本も新興国の事を甘く見ている気がします。
アセアン諸国やインド、中東の国々が経済的に力を持った時、何をしでかすか、私は不安です。