新聞紙の利点:天ぷら、習字、靴の乾燥…まだまだあります!

昨日の『「国民の代表」を騙る新聞記者、そして「国民の敵」』に対して、「国産君」様から鋭いコメントを頂きました。それは、「新聞紙の便利な用途について」、です(※「新聞の」、とは言っていません)。これについてアマゾンドットコムで商品を検索してみたところ、大変すばらしい商品を発見しました。それは、「インクなしの新聞紙」(!)です。あまりにも素晴らしいと思ったので、是非とも皆様にも知っていただきたいと思い、紹介いたします。

マスコミ記者の思い上がりと民主党政権

私が当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』を開設した理由は、『私が評論を始めたわけ』で説明しているとおり、2009年8月の衆議院議員総選挙で民主党が圧勝したことにあります。そして、この圧勝劇の裏には、新聞やテレビを中心とする大マスコミの歪んだ報道がありました。

日本は民主主義社会ですが、有権者がきちんと判断して投票し続けなければ、民主主義は機能しません。実際に民主党政権は2009年から3年3ヵ月続きましたが、あの政権がもう少し長続きすれば、それこそ日本が滅亡寸前の状態にまで追いやられていたことは間違いありません。

各種報道によれば、安倍総理は10日の自民党大会で民主党政権を「悪夢のような」と表現したそうですが、私に言わせれば、「悪夢のような」という表現では生ぬるすぎます。むしろ「地獄のような」とでも表現すべきではないでしょうか。

それはともかくとして、マスコミの本来の役割とは、民主主義社会において、有権者が適切に投票権を行使するために参考となる情報を伝達することにあります。その意味で、マスコミは「自由・民主主義社会を支えるための基本インフラ」だったはずです。

しかし、現代の日本で、NHKや全国ネット民放各局、主要全国紙・通信社、地方紙などを含めたマスコミ各社のなかで、「わが社は自由・民主主義社会を支える公正な情報を提供している」と胸を張って断言できる媒体は、いったい何社あるのでしょうか?

最近だとインターネットを中心に「マスゴミ」という言葉が出現することがあります。これは、私の理解でいえば、「情報発信を独占しているという特権を悪用し、ゴミのような情報ばかり垂れ流すマスコミ」に対する、怒りを込めたネット・スラングです。

もちろん、マスコミ業界には優れた記者もいますし、産経新聞や一部の地方紙のように、比較的公正な報道を心がけているメディアもあるため、私自身、マスコミを「マスゴミ」などと十把一絡げに批判するつもりはありません。

ただ、私自身、既存のマスコミが2009年8月のマスコミ業界を挙げた偏向報道について、きちんと検証記事を出したという記憶はありませんし、慰安婦捏造報道をはじめとする朝日新聞社の問題方法の数々については、マスコミ業界内の追及も甘いと言わざるを得ません。

「国産君」様からの鋭いコメント

こうしたなかで、『新聞労連の思い上がり 新聞記者は国民を代表していない』や『「国民の代表」を騙る新聞記者、そして「国民の敵」』のなかで、新聞労連が自分たちを「国民の代表」と勘違いしている、という話題を取り上げたのですが、「国産君」様からこんなコメントを頂きました。

本当に新聞は情報を得る手段以外としては有能ですね。/お掃除もできるし、災害時には火種にできるし体に巻くと温かい。物干し竿の下に敷くと洗濯物が早く乾きますしね。油を吸収させたり世の中には欠かせないものですよね。/読み物としての機能以外は万能だと感じます。

コメントを読んで、思わず笑ってしまいました。

あと、いちおう「国産君」様に申し上げておきますと、新聞紙には雨でぬれた革靴に丸めて突っ込めば早く乾くという効果や、習字で墨を吸収させることができる、屋外で座るときの座布団代わりになる、などの機能もありますので、どうかお忘れなく(笑)。

そういえば、『朝日新聞は「トイレットペーパー以下」なのか?』でも紹介したとおり、朝日新聞の高橋純子氏(現・論説委員)は『だまってトイレを詰まらせろ』という記事を執筆したそうです。これは、某活動家が「新聞紙等を使って水洗便所を詰まらせろ」と主張した、というエピソードを紹介したものだとか。

要するに、高橋純子氏は、自身が制作に関わっている朝日新聞も含めて、「新聞とはお尻を拭いてトイレに流す用途がある」と思っている、ということでしょう。

(※ただし、新聞紙でお尻を拭くとお尻がインクで真っ黒になってしまうそうですし、水洗便所に流すとトイレが詰まってしまいますので、くれぐれも「便所紙」として使うことは控えてください。)

いっそのこと、「インクのない新聞紙」は?

さて、「国産君」様のコメントには、次のような続きがあります。

新聞を読み物以外に使っている方に向けて、新聞紙より安く新聞紙と同じような紙を必要な枚数だけ卸す事業が出てきたら儲かる見込みはあるでしょうか。風呂敷などが見直されてきた今、多少おしゃれな柄を印刷した新聞用紙を販売する業者さんとか現れたりしませんかね。

なるほど。

いっそのこと、「新聞」ではなく「新聞」を、用途に応じて必要な数だけ購入すれば良いのではないか、ということですね。

そこで、アマゾンドットコムで調べてみたところ…

ありました!

これは、『インクのない新聞紙』という商品だそうです。また、調べてみたら『お試し用』として少量の商品もありました。

最初から何も印刷されていない新聞紙!

たしかにこれは非常に合理的ですね。私もさっそく試してみたいと思います。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 庭師 より:

    論評、ありがとうございます。

    なんと! 新品の新聞紙ですか!
    バージンペーパーと言えば再生紙ではなくパルプから作った真っ白な紙という意味ですが、これはいわば新聞紙のバージンペーパー版、アカくない新聞紙と言ったところでしょうか。
    アマゾンでの評価を見ると動物の下に敷くユーザーさんが多いようですね。私も以前インコを飼っていましたが、下に敷いた新聞紙からはインクの臭いが漂っていたのを思い出します。人間が不快に思うのだから至近距離のインコには悪いことをしてしまったようです。

  2. りょうちん より:

    まあ、新聞紙の目的外利用法のネタはインターネッツでは古い話ではありますが、要点はすべて「廃物利用」であることです。
    環境負荷を考えたら、廃物を作らないのが一番に決まっています。

    食物の廃棄率を問題視する新聞記事が時々ありますが、新聞の廃棄率を問題にした記事は見たことがありませんねw

  3. なんちゃん より:

    ブラックジョークのような商品ですな・・・^^;

    私も新聞購読をやめて15年ほどになりますが、情報収集に困ったと思ったことが一度もありませんでした。情報を得るのにも、変なバイアスがかからなくなったなと実感するようになりました。
    ただ、近所のチラシが手に入らないのと(嫁さんの説得が必要だった)、古新聞という便利なツールが手に入らないことがデメリットなんですよね。

    実家は新聞をとっているので、帰省した時にはいつも古新聞をもらって帰り、大事に消費してます。(笑)

    ちなみに、実家の新聞は昔も今も朝日新聞。私も朝日新聞を読んで青年時代を過ごしました。
    リベラルでした・・・
    今となっては、両親とは政治的意見は全く噛みあわなくなっちゃいました。

    単なる雑談でした。

    1. 矢塚 より:

      あと、「近所のチラシ」をまとめてネット配信するサービスがあると良いですね。
      gで始まる会社なら、位置情報も利用して簡単に始められるような気がします。
      私も嫁に新聞をやめようと以前から言っているのですが、言い訳がコレなんですよ。

      1. gommer より:

        ネット配信は知りませんが、各地のチラシを見られるサイトは以前からあります。
        ただし、大手のチラシに限られ、地域限定の小規模チラシは対象外ですが。

    2. なんちゃん より:

      そうですね、うちの嫁さんも大手印刷会社運営のチラシサイトで代替していましたが、大手スーパーしか入ってませんでしたね。

      スーパーのチラシって習慣が、日本以外にあまり聞いたことがないので、gのつく会社が手を出すかどうかは微妙な感じします。

  4. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     新聞紙が、必要な時だけ、アマゾンドットコムで買われるようになれば、
    現在、新聞を各家庭に宅配している販売店が困りますから、「アマゾンドッ
    トコムが「インクのない新聞紙」を販売するのを禁止にすべき」という社説
    が、でてきそうですね。(最も、言い方は尤もらしい表現に変えるでしょう
    が)
     なぜなら、宅配制度が維持できなくなれば、(日本の)新聞は現在の発行
    数を維持(?)できなくなるからです。(毎日、コンビニ(?)で買ってま
    で、新聞を読む人は、どれだけいるでしょうか?)

     駄文にて失礼しました。

     

  5. なんちゃん より:

    Amazonのページをみてさらに爆笑。

    「日経トレンディーに無地新聞が掲載されました!!」

    おいおい・・・

  6. 匿名 より:

    あの地獄は結構長かったんですよね。
    ネットの環境は今と大差はなかったはずなのに地獄の政権が誕生してしまいました。
    不謹慎な物言いですが、関東大震災がなければ地獄は続いていた恐れがあります。

  7. 名無しの より:

    小生も新聞止めて20年になります。
    案外、情報誌としてではなく、『モノ』として使えるんですよね。

    因みに海外へ行くとよくわかるのですが、日本の紙技術ってのはスゴいんです。
    トイレにそのまま流せる紙をこんな安価で作れる国なんてそうそうありません。

    新聞紙も印刷インキも、猛烈に安いです。
    (実は小生、サラリーマン時代はその関係会社に居ましたwww)
    こういう価値ある規格品大量生産技術に関しては、大した国ですね。

    その割に新聞そのものはあまり安くありません。
    なぜなら流通に問題があるってのが、小生の分析です。
    ま、そこも所得再配分なんでしょうけどねぇ

  8. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     本日の朝日新聞朝刊の(社外の人間が書く)コーナに、「若者が新聞を
    購読するようになり、それで安倍内閣支持率が変わることを期待する(意
    訳)」との記事がありましたが、「インクのない新聞紙」が売られている
    現在、2~3年で若者が新聞を購読するようになるのは難しいそうです。
     確かに将来的に、そうなる可能性までは否定しませんので、その希望が
    叶うためには、安倍総理に(最低でも)10年は、続けてもらう必要があ
    りそうです。

     駄文にて失礼しました。

  9. 匿名 より:

    サラの新聞紙。よいですね。
    ポケットサイズにして懐紙の文化を再流行させるのもいいかも知れません。
    そこにインクレス技術を用いた広告なんかつけたり…
    バズれば新聞販売店のチラシ広告収入をかっさらえるかもしれません。
    流通が無くなれば新聞などあっという間に衰退しますよ。
    ちょっと試しに作ってみようかな。

  10. 国産君 より:

    こんばんは、いつも朝の通学時間に読ませて頂いてます。18時半頃に会計士さんのサイトを訪問したらびっくり、私が朝投稿したコメントが紹介されているではありませんか…大変光栄です。ありがとうございます。

    そうですね天ぷらから靴の水分取りまで本当に万能な紙です、Amazonであるのですね…下調べ不足ですいません。
    ですが新品の無地なのですね。
    実はおしゃれな柄を印刷するというのは少し考えがありまして、インクには消臭効果があったりするらしいのです。またお花を包んだり、グラスを包んだりする新聞には英字新聞が好まれるなぁと思いまして、付加価値をつけようと考え柄の印刷を考えてみたのです。

    今までの会計士さんの記事をよんで理解しているのですが、本当に隅々までコメントを読んでらっしゃるのだなぁと感じました。
    2、3件しかコメントを投稿したことがありませんが、自分が書いて発信した文章というのは人に見られてるという実感を強く感じました。ツイッターでもラインのタイムラインでもちゃんと考えて投稿しなきゃいけないと身が引き締まる思いです。

    ここのコメント欄は知識のあるレベルの高い方々が投稿されるので、会計士さんの記事本文もとても勉強になるのですが、コメント欄でも様々な視点からの専門知識が集まりとても勉強になります。

    これからの記事にもたくさんのコメントが付いて(しかも難しい議論)会計士さんもかなり大変だと思いますが、無理のないように頑張ってください!

    私も会計士さんや皆さんのお話について行けるように少しずつ見聞を広めていきたいと思います。

    長文失礼しました、

  11. gommer より:

    Amazon以外にも扱っているところは多いです。
    『新聞更紙』で検索してみてください。

    私が購入しているのはAmazonの半額強のものです。
    新聞紙が欲しいという理由で購読している人は意外と多く、これを紹介して8人に朝日新聞の購読を止めさせてあげました。

  12. 匿名 より:

    窓拭きには印刷されたインクがいい働きをしてくれるらしいので新聞も捨てたもんじゃありません。

  13. Fat Bob No.10 より:

    二十数年前、引っ越し先のアパートに「あの」中日新聞の勧誘員がやってきました。
    値段はそのままでいいからチラシだけ配達してくれないか?と頼むと、「さすがにそれは…」ということで断られたのですが、最近ではそうしたサービスを始める販売店も出てきたそうです。
    今では Syufoo!などのチラシが見られるサイトもありますが、やはり紙のチラシの一覧性には敵わない。
    まぁそれ以降、私は新聞の購読はすっぱり止めてますねぇ。
    「新聞、ちょっともらっていい?」と訊いて断られたこともないし。
    あ、再就職の保証人を知り合いに頼んだときに聖教新聞を3ヶ月とってくれと言われたことはありましたが、あれはあれで違う世界を見ることができて面白い体験でした。

    以前勤めていた会社が流通だったので、近所の販売店に古新聞を緩衝材として販売してもらっていたのですが、今から思えばあの殆どは「押し紙」だったのかな、と思います。
    購読者数がはっきり分かっていて予備の在庫を持つ必要がない商売のはずなのに、結構早いペースで在庫が溜まってました。

  14. R より:

    自分は、日経新聞を読んでいます。新聞業界全体を、トイレットペーパーよりも価値がないと貶めるのは、ちょっとやりすぎだと思います。

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