チョコレートが食べたい?この奇祭をどうやって乗り切るのか

本日は「バレンタインの日」(Barentain-no-Hi)と呼ばれ、女性が男性にチョコレートを贈呈する風習が、日本では根付いています。

もともと、この「バレンタインの日」とは、キリスト教の聖人ウアレンティヌス(Valentinus)にちなんだ欧米の祝祭(たとえば英語では Saint Valentine’s Day、フランス語でle jour de la Saint-Valentin)に由来するものだそうです。

ただ、日本では女性が好きでもない男性に対して贈与するチョコレートを一般に義理チョコ(giri-choco)と呼び、3月14日の「ホワイトデー(Howaito-Deh)」に男性が返礼をする日と定められているのだとか。この風習については、情報源がウィキペディアで恐縮ですが、

Giri choco (義理チョコ, literally, “obligation chocolate”) is chocolate given by women to men on Valentine’s Day in Japan. It is a relatively inexpensive type of chocolate women give to male co-workers, casual acquaintances, and others to whom they have no romantic attachment.

Men generally reciprocate by giving women cookies and other gifts on White Day, celebrated on March 14.

と記載されています(※英語版ウィキペディア『Giri choko』より)。

なお、英語に詳しい私の友人によると、英語で「ホワイトデー(the White’s Day)」などと称すると、「白人のための祝祭日」というニュアンスになる、と聞いたことがあります(本当かどうかは存じ上げませんが…)。

ただ、「バレンタインの日」をお楽しみにされている方には申し訳ないのですが、私自身、「義理チョコ」という風習には、どうもなじめません。個人的にチョコレートは大好きなのですが、「職場で同じ部署の女性から男性に贈る」という風習は、贈る女性、貰う男性双方にとって負担ではないかと思います。

もっとも、現在、私が勤めている会社には女性従業員がいませんので、「義理チョコ」を頂く可能性はありませんが、もし将来、女性従業員の方に当社で働いていただくことになった暁には、「経営者」としての立場を利用し、遠慮なく「義理チョコ禁止令」を発動させていただこうと思っています。

要するに、「職場でチョコのやり取りをするのではなく、そういうことはプライベートでやってくれ」、という発想ですね。お付き合いしている男女間や夫婦間などでチョコレート(あるいはそれ以外の贈答物)のやり取りが行われる分には特段の違和感もありません。

ちなみに私は家族からチョコレートをいただいたら家族で美味しく食し、3月14日には返礼として、普段買わないようなちょっとした高級ケーキ、ローストビーフなどの類いを買ってきて、家族で再び食する、というのがささやかな楽しみでもあります。

要するに、各人が無理のない範囲で、それぞれの楽しみ方をすれば良いのではないでしょうか?

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 匿名 より:

    「バレンタインの奇祭」なんて、韓国が大統領以下現在必死になって繰り広げている「反日奇祭」に比べればかわいいものです。婦女子の戯れです。
    バレンタインのチョコレート利権なんて日韓議連が必死に守り抜こうとしている日韓利権に比べれば、日本と韓国の国民の民度・知性くらいの差があります。

  2. 匿名 より:

    私の勤めていた会社では義理チョコのお返しは「男性全員が一括して募金をして一斉にお返しをして終わり」でした。が・・いろいろな人がいるもので 中には「俺は自分でやるから参加しない」と言って 一人ずつ返礼チョコを配っていた上司がいましたよ。みんな「彼はあれが年に一度の楽しみなんだよ」と半ば呆れていました。普段は仕事が暇な上司でした。

  3. 牛島 より:

    イベントの為に大量に製造し大量に廃棄する。これはこの国の世界に対する罪であります。食べ物をいただくという姿勢を忘れては、生態系から外れて不幸にしかなりません。

  4. カズ より:

    義理チョコも、職場の大切なコミュニケーションツールなので、禁止令を出すこともないと思いますよ。
    贈る人の「日頃の感謝の気持ち」の現れとしての行為に異議を唱えなくてもいいと思うんです。

    職場内での負担感を解消されたいのなら、一人100円の予算で軽くやり取りを済ませる「慣例」を作ればいいんです。(あくまでも、気持ちの問題なんですから・・。)

    それよりも、妻子ある男性にとっては、就業後のプライベートな時間にチョコを受け取ってしまう方が、却って煩わしいのかもしれませんね。(それは、気持ち⦅本気?⦆の問題なんですから・・。)

  5. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    バレンタインデー。ここ20年程は妻からチョコを貰った記憶ありません(笑)。私が大好きで、つい食べ過ぎるので、菓子のプレゼント品は無し。いつもは財布、ベルト、スラックス、ネクタイ等、服飾品を貰ってます。

    数年前までは、この日が憂鬱でした。自慢ではないですが、女子社員から20〜30個戴いてました。もっと貰っている人もいます。有名ホテルのチョコとか、GO◯◯◯Aとか、頼むし止めてほしい!(笑)。『社会行事には積極的に参加する』『消費は美徳』(笑)を行く企業でしたから。

    困るのはホワイトデーです。一人幾らと予算を組んで買いに行きますが、数万円ぐらいすぐオーバー(笑)。3月は小遣い殆んど無しに。でももっと高級品を渡している人もおり、恥ずかしくないよう、どうしても単価は上がります。商売上手いなッ(笑)V.W.DAYの仕掛け人!

    ちなみにホワイトデーのマーケットはバレンタインデーの3分の1だそうです(菓子類に関して)。バレンタインは友チョコも多いんですね!

    最後にバレンタインデーの残品を捨てるのは如何なものか、というご意見ありますが、生クリーム系、ケーキ以外、殆んど廃棄処分にはなりません。それも前々日から調整します。

    それぐらいメーカーも考えてますよ。日が持つモノは、2月15日からはホワイトデー用として、ラベルを変え販売するのです。マーケットが小さいのは、この流用も勘案している為です。日本人はそんな野蛮人ではない。ご安心を。

  6. 匿名 より:

    せっかく韓国に関係のない話題なのに恐縮ですが
    韓国には日本からパクったホワイトデーにとどまらず
    ブラックデー、オレンジデーなどとあるようです
    パクった上に余計なものをつけて本家を凌ごうとするいかにも韓国的な発想だと思います

    1. 韓国在住日本人 より:

      匿名 様

       韓国で男女が付き合い始めると、月に1回は何らかの記念日があり、そのたびに男性が悲鳴を上げるそうです。なんせ割り勘がない国なので支払いはすべて男性ですから。

       駄文にて失礼します

    2. 匿名 より:

      日本は元祖のパクリなんですが、それはスルーですか?
      韓国人が日本からパクったのを中国にパクられたことを揶揄しているのとそっくりですね。( ´,_ゝ`)プッ

      1. りょうちん より:

        日本のバレンタインは、パクったと言うよりコリエイトの類ですよ。
        クリスマスにKFCに殺到する日本人に米国人がWhy japanese?!する類の。

        意図的な商業的なキャンペーンは、市民社会が熟成した江戸時代の土用の丑の日のうなぎだとか言われていますが、原始仏教からチベット仏教などに向かった先の習俗は同じ仏教とは思えないほどの奇祭に見えますから、特段、商業主義のファクターは重要ではないのかもしれません。

      2. 匿名 より:

        自分でコメント投稿したあとでちょっとそれ思いましたw
        でも日本は起源なんて主張しませんから、韓国とは別物じゃないですか?

  7. 杉並区民 より:

    クリスマスも根付いていますが、マーティンスコセッシ監督の「沈黙」を観てから認識が変わりました。バレンタイン、ホワイトデー、家族や近しい人でささやかに、がいいですね。

  8. あにまる豚 より:

    毎々の執筆、ありがとうございます。

    仕事の都合でしばらく離れていましたが、記事だけは読んで勉強させていただいていました。

    たまにはこんなほっこりした話題もいいですね。
    小生、貰った経験は全く無いのですが(そもそも胸焼けするので食べられない)、
    国としては経済を廻すって観点から良い事だとは思います。
    が、しかし、お菓子メーカーに踊らされるのは如何なものかと。

    人から貰ったり人にあげたり…最近はお歳暮なんかもやり取りしないと聞きます。
    欲している人が自分用に買って食べる。でいいんじゃないでしょうか。

    失礼いたしました。

  9. 名無しの より:

    1990年代にマーケティングを学んでおりましたころ、こんな話がありました。

    バレンタインデーでチョコレートをあげるって奇祭?風習?は、神戸の洋菓子 モロゾフ さんが戦前、新聞広告を打ったのがきっかけという説がありるそうです。
    その後はチョコに限らず贈り物交換的奇祭が続き、1970年代に大手洋菓子会社がこぞってチョコを宣伝し、今のような奇祭に発展したそう。

    一企業のマーケティング戦略が奇祭を作ったんですねぇ。
    恵方巻きも似たようなモノだし、
    古くは土曜の丑の日に「鰻」を食べるってのも、江戸時代の発明家・平賀源内さんの打ったマーケティング・プロモーションというのは有名な話。

    つまるところ大衆ってのはかくも簡単に洗脳されるわけです。
    その性質を利用して統治するのが民主主義ってことなんでしょうね。

  10. ショゴスライム より:

    バレンタインデーって文化的・商業的にとてつもなくおもしろいと思うんですよね。

    日本式のバレンタインデーができたからこそ日本のチョコレート文化が進化したんだと思います。そこらのショコラティエが作るよりも美味しいチョコが安く市販されているっていうのは驚異的な事だと思うんです。もし、バレンタインデーがなければチョコはおいしいけど普段食べる物ではないみたいな立ち位置だったのではないかと思うんです。例えるなら八ツ橋とかが近いでしょうか?

    また、当時の世相を考えると女性側から好意を伝えられるというのは革命的だったのではないかと思うんです。そしてそれが受け入れられる社会情勢でした。だからこそここまで受け入れられ広がったんだと思いますし、それを発見し活用できた製菓業界は凄いと思うんです。見事に女神の前髪を掴むことができたのですから。また、お互いにプレゼントし合うというのを女性が贈ると変えたのも秀逸です。男性はケチで友チョコなんて買いませんから(笑)

    チョコを売りたい、好意をそれとなく伝えたい、イベントがしたい、そんな必要性がまずあって、その条件に合致する物がバレンタインデーだった、実に日本人らしいと思うんです。

    とは言えバレンタインデーはその役目を果たし終え、時代遅れになりつつあるのではないかとも思います。そしてこういった役目を果たした後も残る行事というのはたくさんあるのだと思うんです。今はほとんど意味のない行事も昔は何かとてつもない意味があったのではないかとか想像すると楽しいです。

  11. 匿名X より:

    新宿会計士様

    ここらでホット一息つきたいなと思っていた所
    コーヒーブレイクに最適な話題のご提供ありがとうございます。

    マーケティング戦略が成功したのも
    そうゆう願望が、日本(世界中?)の女性の中に願望としてあったのでしょうか…?

    どうせならエスカレートして国の規制が入るとこまでやって欲しいような
    いったん触れた振り子は、最大値のある点までいかないと元には戻らないでしょうから
    そして日本独自のヘンタイテキ進化を遂げて海外が羨む文化になって…

    この辺で本題です
    新宿会計士様にお願いがあるのですが。

    近々実施されると思われる 消費増税10%によって
    日本の経済はどうなっていくのでしょうか?

    日本を取り巻く世界情勢が厳しくなっていく中を生き抜いていくためには
    日本を強靭化するのは必須だと思っています。
    防衛力を強化するにも経済的な問題が一番重要ではないかと思います。

    目の前のハエ(朝鮮半島問題)を払うのも今は重要とは思いますが
    払う力が今の日本にあるのでしょうか?
    これから先もその力を持続していけるのでしょうか?

    その先には、もっと巨大な暴風圏(反日的な勢力も含め)が待っているような気がするのですが

    私自身は技術系の人間なので、経済的なものから半ば目をそらしてきた面があります。
    その辺も含め、ご教示願います。

  12. 心配性のおばさん より:

    年1回とはいえ、どうでもいい女から、格付けされるなんて

    私自身、職場の男性から「どうでも、いいですよぉ~」と節をつけて歌われました。
    復讐心に燃えた(笑)私は「毒やで」と書いたシールを貼ったチョコレートを配りました。
    まぁ、職場における軽いじゃれあい。のようなものですね。
    しょうもないイベントですが、ガス抜きぐらいにはなるのではないでしょうか?

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