改憲議論の前に:現実的改憲論の勧め
私は本来、「事実上の2018年の始業日」だった1月9日(月)に「憲法に関する話題」を掲載しようと思って、記事を書きかけていたのですが、朝鮮半島情勢があまりにも急激に動いたため、この話題の掲載を先送りにしていました。こうしたなか、半島情勢を巡る議論はなかなか落ち着きませんが、いつまでも先送りにするわけにはいきません。そこで、本日は、今年本格的な議論が行われるであろう日本国憲法について、私見をまとめておきたいと思います。
目次
急遽、話題を差し替えた管理人
年初から、当ウェブサイトでは断続的に、朝鮮半島情勢について取り上げています。実際、本稿についても、本来であれば1月9日(月)付で掲載する予定だったのですが、朝鮮半島情勢を巡る動きがあまりにも急激であるため、急遽、話題を差し替えてしまいました。
以前から申し上げているとおり、当ウェブサイトは「独立系ビジネス評論サイト」を標榜していますが、わが国の一般的な社会人の方であれば抱くであろう疑問に対し、何らかの解説を提供することと、あわせて皆様の知的好奇心を刺激することを目的に運営しています。
この趣旨に照らせば、同じような話題を連日のように掲載するのは避けるべきなのですが、今回ばかりはそういうわけにもいかず、朝鮮半島情勢に関する話題が相次いでしまったという次第です。
ただ、私自身は定期的に、日本国憲法についての問題提起を行ってきており、年初に近いというこのタイミングで、どうしても申し上げたい点が多々あります。
朝鮮半島情勢が「落ち着いた」とは言い辛いものの、いつまでも先送りにするわけにはいきません。
本日は、私自身が考える日本国憲法に関する問題点と、この問題にどう対処すべきかに関する5つの考え方を提示したいと思います。
読了した際に、ぜひ、コメント欄にてご自由にご意見、ご感想、異論、反論などをお寄せ下さると嬉しいです。
欠陥だらけの日本国憲法
日本国憲法は「殺人憲法」
以前から申し上げている通り、私はすでにサラリーマンではなく、明確な「休み」「営業日」の違いがありません。ただ、仕事柄、金融機関の休業日にはクライアントから電話がかかってくることはないので、年末年始休暇には普段の仕事を離れ、ゆっくりとさまざまな資料を読み込むことが出来ました。
なかでも、改憲論争が本格化すると思われる中で、この休暇は、日本国憲法を改めて読み直す良い機会でもありました。
ところで、私自身は1970年代生まれの、いわゆる「団塊ジュニア世代」ですが、小学校のときの社会科の授業で日本国憲法を勉強して以来、何かと納得がいかない思いを抱いて来ました。
多くの場合、憲法のなかで最初に学ぶのは、第9条です。
日本国憲法第9条第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
日本国憲法第9条第2項
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
子供心に抱いた疑問は、「憲法で戦争を禁止したら戦争にならないの?」というものでした。
なぜなら、戦争は「日本から外国に攻めていく」場合もあれば、「外国から日本に攻めてくる」場合もあるからです。
これについて、小学校6年生のときの担任だったI先生は、正面から答えてくれませんでした。教科書に載っている、「憲法は戦争を禁止しているから、それで平和になる」、といった程度の説明でお茶を濁してしまったのです。というよりも、I先生自身があまり社会科のことを好きではなかったのか、授業をしながらも、どこか無関心なところもありました。
ただ、憲法に戦争放棄と書き込んで戦争にならないのなら、なんでもかんでも憲法に書き込めば良い、ということでもあります。
たとえば「日本国憲法第9条の2 犯罪の放棄」という条文を作れば、犯罪のない国家ができるはずです。
新宿会計士私案・日本国憲法第9条の2第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする国内平和を誠実に希求し、法律を破るため犯罪行為は、永久にこれを放棄する。
新宿会計士私案・日本国憲法第9条の2第2項
前項の目的を達するため、警察は、これを保持しない。国の警察権は、これを認めない。
あるいは、天災を禁じる条文を作れば、天災すら発生しないはずです。
新宿会計士私案・日本国憲法第9条の3第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする安全を誠実に希求し、自然災害は、永久にこれを放棄する。
新宿会計士私案・日本国憲法第9条の3第2項
前項の目的を達するため、救急、消防その他の防災力は、これを保持しない。国の防災権は、これを認めない。
今そこで、「バカらしい」と鼻で笑った人。
条文で犯罪と自然災害を禁止だと書きこんだだけで、犯罪も自然災害もなくなるわけがないじゃないか、と思ったかもしれません。
実は、憲法第9条が謳う「戦争放棄」も、まったく同じなのです。
日本はこんなバカげた条文に、いまだに縛られているのです。
朝日新聞を初めとする反日メディアは、日本国憲法を「平和憲法」だと言い張りますが、私はそうではないと思います。
憲法第9条は、とくに第2項に大きな問題があり、「国の交戦権は、これを認めない。」とあります。
要するに、外国が日本に攻めて来ても、日本人を拉致しても、日本は自国民を守ってはならない、という条文です。
これは、国が国であることを放棄する、信じられない悪法であり、まさに「殺人憲法」という名にふさわしいと思います。
憲法前文の怪
憲法がおかしい部分は、ここだけではありません。
そもそも論として、日本国憲法は、前文からして、奇怪な部分が多々あり、日本語としても極めて醜悪な文章です。
例を挙げましょう。
前文は4段落から形成されていますが、たとえばその最初の段落の前段は、次のとおりです。
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」
最初の文章は「日本国民は」で始まります。
日本語は「主語+目的語+述語」という語順ですが、この主語である「日本国民は」に相当する述語は、いったいどこにあるのでしょうか?「行動し」、でしょうか?「確保し」、でしょうか?それとも「決意し」、でしょうか?
日本語文法的には、「日本国民は」に対応する述語は5つある(「行動し」、「確保し」、「決意し」、「宣言し」、「確定する」)というのが正解だと思いますが、それにしてもわかりにくすぎます。
また、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」とありますが、これは「国会議員が日本国民の代表として行動する」という意味にも取れますが、「行政権は内閣に所属する」(第65条)とする規定との関係はいったいどうなるのでしょうか?
疑問は深まるばかりです。
「主語+述語」という日本語の基準から著しく逸脱
この日本国憲法前文という代物は、小学生の目で読んで、意味不明な箇所がいくつも出てくるのですが、それでも先ほど指摘した部分はまだマシなほうです。
では、この文章はいかがでしょうか?
「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。」
??「われらは、いずれの国家も」??
人間、文章を上から順番に読んでいくという特徴があるため、自然に読んで自然に理解できる文章ではありません。悪文中の悪文です。ここまで来ると日本語として醜悪ですらあります。
「われらは」、に対応する述語は、「ならないのであって」、ではありません。文末にある、「信ずる。」です。主語と述語の間に101文字も挟むのは、日本語の法律の文章としては、明らかにルール違反でしょう。
それとも、GHQが起草した憲法草案原文の中に「We believe that」とかいう表現が混じっていて、後世の日本人に「これは変な憲法なのですよ」と知らせるために、それをわざと直訳調で文章にしたのでしょうか?
とにかく、この文章は単に奇抜であるだけでなく明瞭性にも欠けます。
こんな代物が私たちの憲法だと言われれば、悲しくもなってきます。
現実的改憲論のすすめ
憲法議論の5類型
ただ、日本国憲法にはおかしなところも多々ありることは事実ですが、では、これをどうすればよいというのでしょうか?
私が物事を考える際には、「いくつかの議論を比較・整理する」ということを試みるのですが、憲法についてもまた同様です。私なりに、現在のわが国の論壇(既存メディア、インターネットを含む)を眺めていて、これを分類すると、次のとおりだと思います(図表)。
図表 わが国論壇における憲法議論の5分類
区分 | 分類 | 概要 |
---|---|---|
憲法を全く変えない | 積極的護憲論 | 憲法第9条を含めた日本国憲法は日本の宝であり、一言一句変えずに守り続ける。 |
解釈改憲論 | 憲法を変えなくても、自衛隊を設置しているように、解釈上で何とか現実に対応していく。 | |
憲法を改正する | 理想的改憲論 | 日本という国としての理想的な憲法を一から起草し、現在の日本国憲法と置き換える。 |
現実的改憲論 | 改憲にはハードルがあることを踏まえ、現実的に改正できる条項から少しずつ改正する。 | |
憲法を破棄する | 憲法無効論 | 日本国憲法は成立過程に問題があるため、これの無効を宣言し、大日本帝国を復活させる。 |
私が見たところ、論壇にはだいたい、5つの考え方があります。
まずは「憲法を一言一句変えない」という考え方です。
日本国憲法は制定されてから70年少々が経過しましたが、その間、今日に至るまで、一言一句として変えられていません。こうした中、「護憲派」と呼ばれる勢力は、日本国憲法(とくに憲法第9条)を「日本の宝だ」と見て、これを死守し続ける、という考え方があります。私はこれを「積極的護憲論」と呼びたいと思います。
一方で、俗に「保守派」「右派」とされる勢力の間でも、日本国憲法を変える必要はない、と主張する人もいます。これは、たとえば「現行憲法下でも自衛隊を持ち、自衛権は認められていると解釈できる(つまり解釈改憲ができる)ので、あえてこれを変える必要はない」、といった考え方でしょう。私はこれを「解釈改憲論」と呼びます。
これに対し、改憲派もさまざまです。
まず、日本という国の成り立ちを踏まえ、わが国にとっての理想的な在り方を踏まえた憲法を一から起草し、完璧な憲法を作ろうとする考え方があります。これを私は「理想的改憲論」と呼びたいと思います。
一方で、現行の日本国憲法を抜本的に変えようとするのではなく、現在、不具合を起こしている条項(たとえば憲法第9条)に限定して、現実に対応し、外科手術的に改憲する、という考え方があります。これを私は「現実的改憲論」と呼びます。
最後に、その一方、日本国憲法はその成立過程にさまざまな問題があることも事実です。そして、小学生が読んでも「悪文の塊」であるこの憲法を、いっそのこと「無効だ」と宣言して大日本帝国憲法を復活せよ、といった議論も存在します。これを私は、「憲法無効論」と呼びます。
この期に及んで「護憲」はないだろう
このうち、私個人としては、護憲論(積極的護憲論+解釈改憲論)については、どちらの考え方にも賛同できません。
まず、「積極的護憲論」については、有害ですらあると思います。憲法第9条を「日本の宝だから絶対に守るべきだ」と考えてしまうと、そのこと自体が思考停止を招きかねません。それこそ「憲法第9条教」という名の宗教です。
そして、憲法は「宗教」ではありません。「現実の国家運営の規範」です。宗教ならばどこかよそでやってほしいと思います。
(※余談ですが、この「積極的護憲論」を掲げているのが日本共産党や朝日新聞社などの反日団体であるという時点で、その正体がよく分かると思います。)
一方で、解釈改憲論にも、問題は非常にたくさんあります。
たとえば、憲法第9条の問題に限定しても、「国防は自然法で認められているものであるから、憲法第9条第2項に戦争禁止が謳われていても、自衛権を発動することは妨げられない」という考え方があることはそのとおりでしょう。
しかし、憲法の条文をその通りに解釈すれば、たとえ国防のためであっても、戦争をすることは憲法違反ですし、自衛隊の存在は憲法第9条第2項に違反しています。
何より、「解釈上、憲法を改正したことにする」という考え方だと、法治主義の考え方がないがしろにされてしまいかねません。
私は、自衛隊の存在が憲法に違反しているという状況を、まずは素直に認めるべきだと思います。
そのうえで、「間違っているのは自衛隊ではなく憲法である」ということを、私たち日本国民の共通認識とすることが必要なのではないかと思うのです。
憲法無効論はナンセンス!
「積極的護憲論」が極左勢力の金科玉条なのだとしたら、極右勢力の主張は「憲法無効論」かもしれません。
これは、「日本国憲法はその成り立ちからして間違っているのだから、今すぐ無効を主張すべきだ」といった考え方であり、「自動的に大日本帝国憲法を復活させるべきだ」、といった極論に繋がります。
ヒトコトでいえば、ナンセンスです。
日本国憲法は、GHQの占領下で事実上、強要された憲法であることは間違いありません。しかし、大日本帝国憲法の改憲手続に従って、衆議院と貴族院(当時)で議論されるなど、適法な手続を経て改正されているのです。
それだけではありません。
日本国憲法を破棄し、大日本帝国憲法を復活させたとして、統治機構はどうするつもりなのでしょうか?
だいいち、大日本帝国憲法には「内閣」という言葉が存在していないなど、さまざまな欠陥が存在する代物でもあります。
日本国憲法の成立プロセスに問題があるからといって、大日本帝国憲法を復活させれば良いという単純なものではないことは間違いありません。
理想的改憲論の問題点
残り2つは、「理想的改憲論」と「現実的改憲論」です。
このうち「理想的改憲論」とは、日本にとって理想的な条文を一から起草して、現行の日本国憲法を一括で置き換えてしまう、という考え方です。
可能であれば、この「理想的な条文」を一から起草し、現行の日本国憲法を丸ごと置き換えてしまうのが良いことは間違いありません。時間が無制限にあり、多くの日本国民に支持される思想家が出現した暁には、「理想的な条文」を起草し、それを日本の基本法として制定することが一番良いことに違いありません。
しかし、それは可能でしょうか?
現在、北朝鮮に拉致された被害者らは、日本軍による救出を心待ちにしている状況にあります。また、北朝鮮による核・大量破壊兵器の開発は待ったなしであり、中国は違法な海洋侵略を積極化させており、韓国は現在進行形で日米を裏切りつつあります。
時間は無制限にあるわけではありません。
現実的改憲論こそが今の日本に必要!
そのように考えていけば、必然的に、私たちが取らなければならない道が見えてきます。
それこそが、「現実的改憲論」です。
要するに、現在の日本に問題をもたらしている条文に限定して、さっさと改正していこう、とする考え方です。
もちろん、右派や保守派の皆様からすれば、あの醜悪な日本国憲法の前文がそのまま残ることは耐えられないほど嫌なことかもしれません。
また、左派や反日派の皆様からすれば、憲法に少しでも手を付けることは、絶対に許せない、という人もいるかもしれません。
さらには、「わざわざ憲法を変えなくても、ごまかしながら現実的に対応していけば良いではないか」、という考え方があるかたもいるでしょう。
しかし、私は、日本国内にさまざまな意見が存在していることを理解したうえで、あえて今の日本にとって必要な条文を実装していく、という考え方が、もっとも現実的であろうと考えています。
先ほども申しあげたとおり、時間は無制限にあるわけではありません。まずは、変更できる部分からしっかりと改正していく、ということが、現在の日本にとって必要なのです。
日本国憲法を全肯定も全否定もすべきではない
ところで、現在の日本には、「憲法を一言一句変えるべきではない」という、「日本国憲法原理主義」のような極論がある一方で、「日本国憲法は成立過程に問題があり、丸ごと破棄すべきだ」とする極論もあります。
これは、どちらも間違いです。
私は日本国憲法にはさまざまな欠陥が含まれていると考えていますが、それでも、自由主義、民主主義、法治主義、基本的人権尊重、平和主義などの考え方については大事にしていくべきだと思います。
大日本帝国憲法には統治機構の規定が弱く、日本国憲法には三権分立の規定がしっかりしているため、日本国憲法を破棄して大日本帝国憲法を復活させることは適切ではありません。
ただし、憲法第9条第2項という「殺人条項」はさっさと無効化すべきですし、いわゆる「モンスター裁判官」を国民がクビにする制度も必要でしょう。あるいは、憲法第7条では天皇陛下に過重な国事行為負担が押し付けられていますが、この軽減措置も必要でしょう。
さらには環境権や複数年度予算、公会計における複式簿記や会計監査の義務付けなど、1945年当時には存在しなかったさまざまな概念をアップデートする必要もありそうです。
いずれにせよ、今年は国会・憲法審査会の議論が進んでいくことが予想されますが、これを見守る私たち国民の側にも、しっかりとした見識が求められることは間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
日本人の民族性から鑑みても、戦前から事此処に極まれば、一夜にして国民世論は固まります。
半島や大陸による天皇暗殺が起きれば、尖閣・沖縄が占領されれば、北方四島に軍事基地が出来れば、
北朝鮮のミサイルが着弾被害・犠牲者が出れば、直に憲法改正の世論は進むでしょう。
問題は危機が起きるまで対処しない国民性で、これは政府が巨額詐欺事件やサラ金、薬害事件などで相当な被害が出るまで放置してから対処するという、日本政府の統治手法なのだからある意味仕方ないでしょう。
であるから関係部局は憲法改正の腹案を準備し、来る危機に乗じて一気呵成に改正してしまうシナリオを立てて置けばよく、あとは事が起きて国民の危機感が煽られた時に、段取り良く強行採決で押せば良いでしょう。
これこそ国会でモリカケより、しっかりと討論や草案作成するべきですよね。立憲を掲げてモリカケが民主主義の根幹に関わる問題だと言いながら、屁理屈みたいな解釈で違憲状態の自衛隊を合憲としてる矛盾に気付いて欲しいですよね!
(そもそもモリカケは個別委員会立ち上げでやるべきで、TV映えする予算委員会でやるから、緊迫する北朝鮮情勢を差し置いてと余計に野党不信になるわけですし、、、)
また、海外から見れば自衛隊は立派な軍隊ですし、国際法の捕虜要件からも軍隊と記載しないと捕虜として扱われないですしね。
民主主義の基本に立ち返るなら、変えてみてダメなら直したり、元に戻したりすれば良いんですよね。民主主義って必ずしも正解を出すシステムじゃなく、あくまでも主権者の納得が得やすいシステムってだけですからね。自民党は改憲が党是ですし、選挙公約で掲げてます。主権者からの信任も得ている訳ですから、憲法改正発議をするべきなんですよね。
野党や左翼運動家は安倍は横暴だと言いますが、民主主義のシステムに則り選挙という方法を持って信任されているのに、何が横暴なのでしょうか?と問いたいですw
一方で、九条によって朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争等は参戦拒否が出来ていたのも事実であるので、是非とも米国国益でなく自国国益に添う形で憲法改正を望みたいです。
憲法9条は、
> 適法な手続を経て改正されている(本文より)
とはいえ、実際に戦勝国サイドの認識としては未だに、紛れもなく
「敗戦国に対する懲罰条項」ではありますよね。
サヨク御用達のはずのNYタイムズは
“US pushed to insert”[捩じ込んだ]
と記述していますし、
https://www.nytimes.com/2017/08/29/world/asia/korea-missile-japan-pacifism.html
BBCもまた、”drafted as punishment”[罰として]
と、その映像の中でハッキリと明言しています。
(いずれも去年、2017年の話です)
9条の成り立ちを考える時、ある種の屈辱感というものはどうしても拭えません。
これを『宝』と言えるメンタルがまず信じられない。
平和主義を掲げたいなら掲げたいで、明確な主権の下にやればいい。
その意味で、本文の5つ目・『憲法無効論』に、左翼サイドから声が上がらない
ことそれ自体が、非常に情けなく思います。
日本においてはサヨク(註:左翼に非ず)との境界が極めて曖昧な、
千年間属国だった某隣国の、隷属民に特有な卑しさの、表象のように
思えてやりきれないです。
なお、憲法無効論それ自体が、右も左もなく論外であることには同意です。
実効性の問題ではなく、以上は、感情論の話であることは自覚しています(笑)
載っけたつもりで貼り忘れてました。
BBCのソースはこれです。
http://www.bbc.com/japanese/video-41104719
一応念のため。
< 毎日の更新ありがとうございます。
< 日本国憲法は1946年11月公布1947年5月3日施行。敗戦からわずか20か月で施行、凄いスピード感ですね。今なら法案一つ通すにも1年かかるのに。無論連合軍の民政局辺りは45年春頃には取り組み始めてたでしょうが。日本国憲法は、自由主義、民主主義、基本的人権等人類の根幹、必須条件がだいたい含まれています。
< 所詮GHQが監督し、草案を吉田茂氏らが提出、認可を受けたものと言ってしまえばそれまでです。GHQからは日本は大変危険な国だ、二度と白人社会中心の自由主義国を敵に回せないよう、骨抜きにさせるのと共産主義の防波堤になるべく、『理想論』が多分に含まれています。それが戦争の破棄、戦力の不保持、交戦権の否認です。まだ2次大戦の余韻が残っていて中国は戦乱中、朝鮮も決定的に分裂する前です。正面の敵国はソ連。米国、西欧は日本が赤化しないようガッチリ固めました。うまいこといってたのに、台湾に国民党が逃れ大陸は共産化、朝鮮は動乱が起きた。この頃から日本は小火器を持たされましたが、連合国は見誤った点もあります。それは日本国が予想以上に優秀な国民である事、赤化しなかった事、経済的に驚異的な発展を遂げた事、そして友邦に成り得た事。
< だんだん自衛隊も重武装になり、憲法9条が合わなくなった。というか最初からこの条文は『日本の赤化は無い』と判断された状況で撤廃されるべきでした。時期で言うと朝鮮戦争中〜停戦時、またはベトナム戦争中〜停戦時、更には東西冷戦中。「アジアの警察」としてロシア、中国、北朝鮮を監視、哨戒を米国らは日本にさせた方が良かったのではないでしょうか。もちろん、朝鮮戦争以外の後の戦争時では国内の護憲勢力と世論も反発し、実施は難しいと思います。しかし、今や死文化してます。日本国憲法は一度も改正されてない最古の憲法だそうです。私も「護憲論」には反対です。「解釈改憲論」も。攻めて来られても戦えない護れない条文は国民を見殺しにする悪憲法。今時積極的護憲など完全に『世捨て人』ですよ。世情を、世界を、知らなさすぎ。世界中が日本国ではないんです。侵略者がいっぱい居るのです。
< 理想的改憲論は、どうぞ『白い巨塔』で論議を尽くして下さい。何百年かかって作成しても、また時代に付いていけません。つまり時間かかり過ぎ。「憲法無効論」も不可、大日本帝国憲法には欠落した部分がある。少なくとも民主主義でない。
以上から「現実的改憲論」が、今やるべき改憲だと思います。少なくとも第9条第2項は撤廃、または改正。そして自衛隊の存在を明文化し、国力に相応しい武力を持ち、積極的攻撃が出来るようにする。また名称も陸海空海兵軍とする。何のガイドラインでもない1%枠など関係ない。2%でもいい。財務省がカネ出さないらしいが、国防の意識がないのか?また72年前には考えも及ばなかった環境権や複数年度予算なども今式に変更するべきですね。
< さて、皆さんご存知の通り、改憲には衆参の議員の3分の2以上の賛成で、国会が発議し、国民に提案して承認を得るそうです。つまり国民投票か国会の定める選挙の際に行われる投票において、過半数の賛成です。ハードルは高いが、今の北朝鮮の狼藉ぶり、韓国の敵対態度、中国の遠謀を国民は理解しだしてるので、タイミングはいいと思います。以上、考えまとまらず書きました。
< 失礼いたします。
いつも楽しみに拝読しております。先日、青山繁晴議員が披露された「本9条は自衛権の発動を妨げない」という3項加憲案、これに尽きるのではないでしょうか。個人的には会計士様が明示されている「理想的改憲論」支持です。しかしながら、時間的な制約や過去に一文字も変えることが出来ていない現状を踏まえると、現実的なところから取り掛かるべきであると思います。国民ベースで建設的論議が出来る土壌作りをWebメディアに期待します。
新宿会計士様のお考えは改憲の考え方として当然の事であり、周囲の情勢などを鑑みればもう時間が残されていないのも明白です
ただ、私の親などを見ていて思うのは、あの世代の暢気さというか危機意識の無さはもはや修正不可能だと思います
本気で日本が戦争や紛争に関わらずにすむ(理由はない根拠もない)そしてそんな事は考えたくない、という感じでしょうか
おそらく現状では国民投票での過半数の段階で失敗するとみています
成功する可能性は、その前に北朝鮮が日本に直接ミサイルを打つ、新たな拉致が明るみに出る、南朝鮮が滅びる、中国が尖閣の占領または海保・自衛隊と交戦し死者を出す、南北朝鮮が一つになり核で日本を恫喝する、の様な実際に日本国民に明確かつマスゴミが隠せない程の被害が出れば、ひょっとしたら成功するかもしれません
それでも失敗の書ぬ制は高いと思います、それくらい悲観しています
もう一つはその前にマスゴミの内テレビキー局または大手新聞の一つが潰れる事でしょうか
これも恐らく改憲成功への道になると思っています
正直安倍総理の後継者で改憲を出来ると思われる人材など皆無ですし、そう考えると暗澹たる気持ちになります
日本を潰して中国大陸と朝鮮の半分を赤化、日本の再起を恐れ占領地への憲法押しつけという明確な国際法違反、自国の民間人大量虐殺隠蔽の為日本の敵国条項など地位の抑えつけ、どれもアメリカの歴史的な大失策でしょう
その上中共と国交をひらき日本と天秤にかける、はっきり言って馬鹿すぎます
日本も人の事は言えませんが、このアメリカのアジアでのでたらめぶりを見ると、中東やアフリカの混乱もむべなるかなと。。
さて日本は安倍内閣の間に憲法改正をなさないと、おそらく次はない気がします
なんとか現憲法の危険性についてしっかりとした認識を広められればいいのですが