不覚にも素直に「凄い」と思ってしまった…

最近、また、1日に2回以上ウェブサイトを更新することが増えて来ましたが、とりあえず「素直に凄い」と思ってしまった社説に出会ったので紹介しておきたいと思います。

あれを「成功」と見るなんて…(呆)

「暴言を吐かなかったから大成功」?

私が「愛読」(?)している韓国メディア『中央日報』の日本語版に本日、これまた凄い社説が掲載されています。

【社説】深い共感を得たトランプ訪韓…「力を通じて平和を守る」2017年11月09日11時32分付 中央日報日本語版より)

私は以前から、韓国のマス・メディア、とくに新聞記者のレベルが低すぎるのではないか、あるいはジャーナリストとしてを名乗る資格すらないのではないかとの疑念を抱いています。しかし、本日のこの記事には、正直、心の底から驚き、また、素直に「凄い」と思ってしまいました。

私の文責で、ごくごくかいつまんで要旨を申し上げると、

トランプ氏は訪韓中暴言を吐かなかったから大成功だ!

というものです。

どこまでも酷いお花畑ぶり

心理学の世界では「確証バイアス」という用語があります。これは、「こうにちがいない!」と思い込むと、客観的事実を捻じ曲げ、無視してでも、自分にとって都合が良い情報ばかりを受け入れる、とする心理現象のことです。

その「生きた事例」が、次の下りでしょう。

今回の歴訪で見せたトランプ氏の言葉と行動は韓国社会の一部で頭をもたげた米国に対する不信を拭うことに大きな役割を果たした。その間、一部の専門家の間では米本土が北朝鮮の核・ミサイルに攻撃されることを覚悟してトランプ政府が韓国を守るかは疑問という指摘が絶えなかった。トランプ氏は米国に対する信頼を再確認することにとどまらなかった。彼は7日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)晩餐会場で慰安婦被害者を暖かく抱いた。韓日間で絶えず提起されてきた慰安婦論争で普遍的な人権の方に軍配をあげたわけだ。

トランプ氏の言動は、確かに自制が効いたものでした。ただ、それはトランプ氏が韓国を「同盟国」として信頼しているからではなく、むしろ「裏切る可能性がある」と強く警戒しているからではないかと、なぜ気付かないのでしょうか?

あるいは、「韓国社会の一部で米国に対する不信感が頭をもたげている」とありますが、むしろ米国(や日本)では、韓国不信が、もはや簡単には払拭できないほど、社会の隅々に浸透し始めています。この点についても自省の念は見られません。

また、晩餐会の場でも、自称慰安婦を「抱いた」のではなく、自称慰安婦から「抱きついてきた」というのが正しいでしょう。それを「慰安婦に軍配を上げた」と解釈するのは、明らかに行き過ぎでしょう。

いずれにせよ、「独島エビ」事件、自称慰安婦参加など、この時点で席を立って帰ってしまっても文句は言えないほどの非礼を働いたことに対して、何ら釈明も見られないのです。

それは貴国に対する脅しでもある

中央日報の社説の「斜め上」ぶりは、ほかにもあります。

彼の国会演説は今回の北東アジア歴訪の白眉だった。トランプ氏は演説の序盤を伝統的な韓米間友好と韓国の成功神話を強調することに割いた。彼は「韓国が成功するほどさらに決定的に金正恩(キム・ジョンウン)体制中心の暗い幻想に打撃を与えることになる」とし「繁栄する韓国の存在自体が北朝鮮独裁体制の生存を脅かす」と宣言した。韓半島(朝鮮半島)情勢の本質をこのように正確に見抜いた外国指導者は見つけることが難しい。

トランプ氏が韓国国会の演説で、北朝鮮に対して「我々を試すな」と釘を刺したことは事実です。

しかし、きちんと彼のメッセージを読むならば、「我々を試すな」は、北朝鮮に対してだけでなく韓国に対しても向けられていると理解すべきでしょう。

ただ、中央日報がそのメッセージを理解しているようには全く見えません。少しでも米国の韓国に対する不満を理解しているならば、

今回のトランプ氏の訪韓で韓米両側が得たのは期待以上だった。韓国としては堅固な韓米同盟を誇示すると同時に、強力な対北朝鮮警告のメッセージを送ることに成功した。トランプ氏は100億ドル(約1兆1401億円)以上の先端武器を売ったとツイッターで自慢した。何より文在寅(ムン・ジェイン)大統領の破格的な配慮が印象的だった。予想を超えて平沢(ピョンテク)キャンプのハンフリーズ基地に行ってトランプ大統領らを迎え、昨日は非武装地帯(DMZ)にあらかじめ出向かって待つ姿まで見せた。もう両国は「ウィン・ウィン」で終わった今回歴訪の経験を土台に今後さらに信頼を構築し、北核危機に揺れることなく対処していなければならないだろう。

などと言い放つ訳がないからです。

トランプ訪韓、日本にとっては成功だった

こうした「お花畑社説」、中央日報だけでなく、ほかの韓国メディアでも、似たような論調を多々見かけます。

ということは、韓国メディアに代表される韓国社会自体が、今回のトランプ氏の訪韓の目的を全く理解していないという証拠でしょう。

私は事前に、米国側には今回の大統領訪韓を通じ、米韓同盟が岐路に立っていることを韓国自身に思い知らせる目的があると考えて来ました。しかし、韓国メディアのおバカな反応を見る限り、その目的は達成できなかったばかりでなく、韓国側に完全に誤ったメッセージを伝えてしまっていることがわかります。

ということは、トランプ氏の訪韓は、米国にとっては完全に失敗だったのです。

ただ、このことは決して悪い結果にはつながりません。米国自身が「韓国とは話しても無駄だ」と気付けば、「日米韓3ヵ国同盟」という構想が絵に描いた餅であることを、みずから思い知ることになるからです。

地理的に遠く離れた米国と違って、私たちの国・日本は、この厄介な隣国と玄界灘を通じて向き合っています。そういう状況下にあって、私たち日本は、この愚劣な隣国から、過去に何度も何度も、それこそ何度も何度も、約束を破られ、信頼を踏みにじられ、名誉を穢され、傷つけら続けてきたのです。そんな国と友人になることなどできませんし、ましてや同盟などとんでもない話です。

いずれにせよ、米国自身がこの厄介な国の正体に気付いたとすれば、今回の米大統領訪韓は「日本にとっては」成功だったといえるのかもしれません。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    < 二度目の更新ありがとうございます。
    < 「トランプ大統領、だから言ったでしょう!」と言ってあげたい気持ちです。中央日報は、最近あまりというか、1日1回ぐらいしか見ません(多いですか?)。内容が低俗で日本とすぐ比較し、『ウリもすぐできる、精神を統一しよう』(精神を統一したことあるんか)とか、『我が国もノーベル賞の隊列に加わるだろう』とか、やたら威勢だけは軍体調ですが、この物言いは朝鮮人特有ですね。日本絡みなら挑発的なものの言い方、見下した言い方、だんだん阿呆らしくなりました。なんでも日本の話なら掲載し、アラ探し。いや日本五大紙とテレビ見ときゃ誰でもかけます。足で書いてない、マスコミの中でもサイテー人。日本なら小学校の壁新聞の方がましだね。貼り出せないレベル。それと平日はともかく、土曜日日曜日は1日各1本しか配信がない。ラクだろね〜。自宅勤務か?(笑)。日本のマスコミもいい加減な事、散々やってるが、海外でワンオペの支局でも、もっと真面目にやってます。朝鮮人特有のサボり癖、腐った根性、休みの権利は守る、そのものですわ。
    < さて、あのトランプ大統領が満足して中国行ったとか、文大統領の大勝利、会談が上手くいき、ウリの立場を分かって貰えた、サプライズが奏功した、、、なんて思っているのは韓国人だけだよーん。首脳会談の後、文がトランプ大統領に手を差し出して、無視されてましたね。手を持って行くところがないから、トランプ大統領の袖を触っていた馬鹿文。「さわるな!この野郎!」がトランプ大統領の気持ちでしょう。この辺の微妙な空気を読み取れないのも民族性。サプライズとか三不とか、このアジア歴訪中に一体どういうつもりなのか、いらんことばかりするから徹底的に嫌われるんだ。写真撮影以外、笑顔が無かった。安倍首相とは溢れる笑顔で、オフィシャル以外でも仲良し笑顔。オマエラ穢れた民族性とは、違うんだよ!あ、あとシナ人な。アレもオマエラと同じだ。
    < しかし、南鮮にトランプ大統領が行かれて、確かに日本国にとってはよかったです。阿呆朝鮮の実物見てもらって。「シンゾー、こんなのが隣なら国替えしたいよな。分かる、その気持ち!長いこと日本は耐えたんだな」という結果を得て、ひとまずよかったよかった(笑)。

  2. 普通の日本人 より:

    慰安婦の晩餐会参加や、その後の発言を見ていると、まったく礼儀をわきまえず、この半島の有事が憂慮される状況で、反日を唱える、現状を理解できない愚かな国家であることがはっきりしました。今回の行為は安全保障に関連する、これまでの行いとは次元が異なる蛮行といえましょう。対抗措置をとることは、日米韓の連携を日本側から崩すことになっては、韓国と同じレベルになってしまいますし、アメリカ側からも容認されないでしょう。しかし、ここはしっかり、日本としての強硬な態度を示すことは必要で、ぜひ、外務省の危険情報のレベルを上げて、日本人の韓国渡航に制限をかける措置をお願いいたします。半島情勢にかんがみ、アメリカサイドの理解も得られるのではないでしょうか。何のアクションも起こさないことは、日本国民として、我慢がならない状況であると思います。

  3. poponta より:

    お疲れ様です。
    相変わらず中央日報のレベルの低さお笑いですね、今度はエビアレルギーですか。
    さて話は変わりますが今回のトランプ大統領のアジア歴訪でいままで漠然としていた妄想がつながてきました。今回のお題目は北の核ミサイルと経済問題ですがお金の問題はご覧の通り優秀な営業マン(まぁ役職がついているので強いですが)が結果を出して満足。核ミサイルの件ですが自分の中の結論は近々での北朝鮮への武力行使はない、北の核ミサイルから米国は日本を守らない、守れないと言う事です。米国が問題にしているのは核ミサイルのうちのミサイルの部分で米国本土に届くミサイル(ICBM)が問題、もしそれがクリアになれば以前の政権通りで非難すれど暗黙の了解です。となれば中・短距離のミサイルは日本専用となります、迎撃システム構築のながれになっていますので自分で守れと言う事ではないでしょうか?迎撃確率低い中で5,6発の核ミサイル撃ち込まれてからでは後の祭りです。その後で米軍の軍事力で北朝鮮を壊滅させ同盟国を守ったという大義でしょう。日本壊滅状態で結構喜ぶところ多いですね(他人の不幸は自分の幸せ)先日のミサイル発射の時迎撃しなかった日本を暗に米国は批判したと伝わってきていますが、もし迎撃していたら日本OK、自分で守れる、守る気あるの論調になりSM3/PAC3の大量買いのセール展開になります、今回の兵器購入でしょうか。ではどうする?クリーンな防衛兵器、電磁パルス兵器の導入です、落とせば大量破壊兵器ですが落とさなければ抑止兵器で日本にぴったりの専守防衛ツールになります。あぁ、やっぱり妄想だ。

  4. 激辛大好き より:

    中央日報がウォルストリートジャーナルの「ムンジェインは信頼できない友人」というコラムを紹介したところ、韓国人読者から多くのコメントが寄せられた。ここで面白いのが「みずきさんの女子知韓宣言」で集めたコメントと中央日報のものとが大きく違っていることだ。みずきさんのものには「こんな外信を載せるなんて売国」という批判が多くあったのに対し、中央日報の集めたもには「他国からはこのように見られた」と言う意見が散見された。私が思うにこの差は、みずきさんはコメントを片端から紹介したのに対し、中央日報は類別化して肯定的なものから載せたことから生じたと見る。新聞社が都合の悪いコメントをカムフラージュする様をまじまじと感じた。
    韓国の新聞社の日本記事はまず悪いことから始まり、安倍首相を極右として決めつけ、パヨクを礼賛して終わる。韓国では日本の悪い記事が喜ばれ、日本の良い記事は売国とののしられる。韓国の新聞社と読者、どっちもどっちで、決して真実とは向かい合おうとはしない。真実よりも、反日の世界につかることの方が韓国の新聞社にとっても読者にとっても幸福なのだ。
    トランプ訪韓においてムンジェインは親密度を見せようと精一杯の演出をした。ムンジェインの演出は国内向けのパフォーマンスであって、実益を伴ってないこととはわずか10分間の会談では明らかであるが、このことをあからさまに韓国の新聞社は紹介できない。何とも哀れとしか言えません。

    1. 団塊 より:

      違うでしょうね。
      国内向けのパフォーマンスではない。

      大韓民国政府はアメリカによる朝鮮売春婦合意の押し付けを拒否する、そして、日本を陥れ続ける、日本にお金を集りつづける、なにがどうなろうと朝鮮半島に日本軍を上陸させないと、大韓民国政府がアメリカのトランプ大統領に宣言した。

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