内閣改造報道と2人の女性政治家の明暗

自民党が「惨敗」した都議選から1週間が経過します。こうした中、報道によれば、安倍総理は近く内閣改造に踏み切るそうです。ただ、自民党の都議選惨敗については、その要因を正確に分析しなければなりませんが、既存のマス・メディアの報道ぶりをみていると、相変わらず「安倍一強体制が揺らいだ」だの、「もりかけ問題が響いた」だの、そういった深みの無い分析が罷り通っているようにも思えるのです。そこで本日は、私なりに政権支持率と内閣改造について述べるとともに、小池百合子氏と稲田朋美氏について思うところを申し上げたいと思います。

都議選から1週間

「都民ファーストの会」が大躍進し、自民党が惨敗した東京都議選から、本日でちょうど1週間が経過します。私はこの間、メディアの報道を眺めていたのですが、既存メディア(とくに新聞とテレビ)の報道のなかで、なぜ都民ファーストが躍進したのか、あるいはなぜ自民党が惨敗したのかに関する報道で納得の行く説明はほとんどありませんでした。

メディアの報道を要約すると、自民党が惨敗した原因は、次の3点に対する「有権者の怒り」にあるとしています。

  1. 森友学園問題、加計学園問題(いわゆる「もりかけ問題」)に対する安倍政権の説明責任のなさ
  2. 稲田朋美防衛大臣による失言、豊田真由子衆議院議員の暴言に代表される自民党政治家のスキャンダル
  3. 安倍政権による数多くの強行採決

しかし、これらの分析は、いずれも正しくない(あるいは分析の深みが不十分である)と考えます。私が考える「都議会で自民党が大敗した本当の理由」とは、単純に「小池都知事と自民党東京都連の対立」という東京固有の事情であって、安倍政権の問題ではありません。

そもそも、昨年の都知事選の段階で、安倍総理(自民党総裁)は小池百合子氏を自民党公認候補とすることを求めていたにも関わらず、自民都連はこの要請を無視して増田寛也氏の擁立を決定。結局、小池氏がこの「保守分裂選挙」を制したものの、自民都連は小池氏と対決姿勢を続けました。

こうした中、小池都知事が豊洲移転問題をうまく政治利用したことで、「小池ファーストvs自民都連」という対決構造を演出することに成功し、一挙に大躍進した、というのが実情でしょう。

もちろん、マス・メディアが一貫して印象操作と偏向報道で安倍政権を貶めてきたことが、今回の自民党の惨敗に少なからず寄与したことは間違いありません。しかし、都議選に限定して言えば、今回の自民党の大敗には、「腐敗した東京都連が自滅した」という要因が大きいと考えて良いでしょう。

しかも、小池氏は都民ファーストが大躍進した直後に、同会の代表を辞任すると表明しています。小池都知事としても、都民ファーストの公認を受けた議員らが、これから不祥事を頻発させるとわかっているのかもしれません。そうだとしたら、選挙で都民ファーストを躍進させたうえで都民ファーストと距離を置くことで、自分自身の政治生命を守ろうとする行為であり、有権者を愚弄しているとしか思えません。

ただ、それと同時に、今回の都知事選では共産党が躍進する一方で民進党は壊滅的な打撃を受けているという点にも注意は必要でしょう。マス・メディアが安倍政権を一生懸命貶めようとした結果、政権支持率を瞬間風速的に落とすことには成功したかもしれませんが、安倍政権を支持しない層がそのまま民進党支持層に回っている訳ではない、ということです。

このことが、国内政治を見るうえで状況の複雑さを示しているといえるのではないでしょうか?

政権支持率と内閣改造

「もりかけ問題」の本質

さて、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速する一方、独裁者・金正恩(きん・しょうおん)が実兄の金正男(きん・しょうだん)を殺害するなど、日本を取り巻く安全保障問題は深刻さを増しています。

それだけではありません。日本のメディアは無視していますが、フィリピン・ミンダナオ島では、自称イスラム国(ISIS)のテロ集団が侵攻。放っておけばフィリピンがイスラム国になりかねない状況にあります。

さらに、共産党一党独裁国家である中国は海洋進出のたくらみは露骨さを増しており、南シナ海に不法な人工島を造成して海域を占拠し、周辺国を恫喝している状況にあります。

こうした国際情勢の緊迫に対し、日本の国会は今年2月から6月にかけて、「森友学園問題」と「加計学園問題」の追及に終始しました。両学園の名前から、私はこれを「もりかけ問題」と呼びたいと思います。

このうち、「森友学園問題」とは、安倍総理の「友人」を騙る籠池泰典こと籠池康博氏が経営する森友学園が、大阪府豊中市に開学を目指していた私立小学校の建設用地の払い下げを巡り、野党やマス・メディアが「安倍総理が格安で払い下げるように財務省などに圧力を掛けていた」とされる問題です。

また、「加計学園問題」とは、安倍総理の「友人」が理事長を務める学校法人加計学園が、愛媛県今治市にある国家戦略特区に獣医学部を設立することを巡り、「首相官邸側が文科省に対し、便宜を図るように圧力を掛けていた」とされる問題です。

いずれも、野党とマス・メディアが結託して、安倍政権を不当に貶めようとするスキャンダルであり、特に、加計学園問題については、朝日新聞社が5月17日に報じた怪文書が、実際に文科省の課長補佐である牧野美穂(33)により作成されたものであることが確認されたことを受け、安倍政権に対する支持率が軒並み10%ポイント前後下落しています(怪文書事件や内閣支持率については『ビジネスマンの手法で朝日捏造を検証する』、『岩盤の既得権益こそマスゴミ』あたりもご参照ください)。

内閣改造は「求心力低下」が懸念されるが…

こうした中、内閣改造を巡り、産経ニュースが内閣改造に関するニュースを配信しています。

内閣大幅改造、8月4日軸 外相に茂木敏充氏有力 稲田朋美防衛相は交代 麻生太郎副総理、菅義偉官房長官は留任(2017.7.8 07:55付 産経ニュースより)

産経ニュースによれば、安倍総理は8月4日を軸に内閣改造を断行する方針を固めたのだそうです。麻生太郎副総理兼財相と菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官は留任させる一方、稲田防衛相や金田勝年法相、塩崎恭久厚労相、さらには岸田文雄外相らが閣外に去る見込みとしています。

また、安倍総理自身は自民党総裁でもあります。こうした中、自民党役員人事についても手を付け、二階俊博幹事長と高村正彦副総裁、竹下亘国対委員長には留任を求める一方、岸田外相や甘利明氏らを党要職に起用することで検討しているとしています。

甘利明氏といえば、昨年1月に、秘書が違法献金にかかわった疑惑の責任を取り、経済再生担当大臣を辞任している人物です。「ガソリン・プリカ」の大量購入疑惑に対しホッカムリを決め込む民進党の「ガソリーヌ」こと山尾しおり前政調会長と比較すると、その身の処し方は大きく異なります。

あのTPP交渉をまとめ上げた手腕をうまく使えば、自民党を建て直すことも期待できるでしょう。

ただ、今回の内閣改造は、いわば「安倍政権と自民党の態勢の立て直し」に過ぎません。そして、「内閣改造をすればするほど内閣の求心力は低下する」ともいわれます。おそらく、今年6月の内閣支持率の急落は、マス・メディアと文科省による合作に基づく印象操作によりもたらされたものであり、7月以降はある程度回復するでしょう。

しかし、改造内閣が発足しても、政権支持率はそれ以上に大きく回復すると期待しない方が良さそうです。

10年前との違い

ただ、マス・メディアとしては、安倍政権を「追い落とし始めた」つもりでいるかもしれませんが、この程度の攻撃で吹き飛ぶほど、安倍内閣はやわなものではありません。そのことを予想する上で参考になるのが、10年前の「消えた年金問題」です。

考えてみたらわかりますが、第一次安倍内閣を吹き飛ばしたのは、2007年の「消えた年金問題」と、その直後に行われた参院選での自民党の敗北でした。この「消えた年金問題」とは、2007年2月頃に発覚した、旧社会保険庁の事務ミスに基づく年金記録の消失問題です。そして、このスキャンダルのため、2007年7月に行われた参院選では自民党が惨敗。同年9月には安倍政権が退陣してしまいます。

その意味で、「消えた年金問題」とは、いわば旧社会保険庁が「自爆テロ式」に安倍政権に攻撃を仕掛けた事件であり、「その気になれば役所とマス・メディアが結託して時の政権を吹き飛ばすこともできる」ということを見せつけたものだったのです。

そして、今回の「加計学園問題」についても、これと全く同じ構図が見て取れます。文科省の牧野美穂が作成した怪文書を前川喜平がマス・メディアに持ち込み、これを朝日新聞が報道し、火が付いたためです。

図表 10年前と変わらない構造
2007年2017年
問題の名称消えた年金問題加計学園問題
関わった役所社会保険庁文部科学省
事件の概要自治労の巣窟であった社保庁の長年のサボタージュ等による結果、年金記録に記録のミスや不備が発生したもの大学等の許認可権限を握る文部科学省が権限を盾に、獣医学部の新設を妨害し、違法な天下りを斡旋していたもの
政権への影響参議院選挙での自民党の大敗と内閣総辞職東京都議選での自民党の大敗と政権支持率の10%の低下

いずれも、役所が関わる不祥事により、自爆テロ的に政権与党に打撃が生じたという事例です。10年前の「社保庁」を現在の「文科省」に置き換えるとともに、「年金記録の消滅」を「獣医学部新設妨害と違法天下り斡旋」に置き換えたら、構図は全く同じです。

しかし、この「自爆テロ」の効果は、10年前と比べて間違いなく落ちています。10年前のマス・メディアの権勢は、今よりも遥かに強かったのです。しかし、この10年間で、マス・メディアの影響力はがた落ちとなっています。それを証拠に、マス・メディアが「加計問題」を巡り、あれほどまでに酷い偏向報道を行ったにも関わらず、民進党の支持率は伸びておらず、むしろ低迷しています。

【図解・政治】政党支持率の推移(2017年6月16日付 時事通信より)

時事通信によると、政党支持率は自民党が25.0%(前月比▲1.9%)でしたが、民進党は4.2%(前月比▲0.8%)に過ぎず、以下、公明党(3.5%)、共産党(2.4%)、日本維新の会(1.3%)と続きます。

青山繁晴さんが前川前次官らに質問する

こうした中、心強いニュースが飛び込んできました。

2016年の参院選で、自民党の比例代表から出馬し、トップに近い票を得て当選した青山繁晴参議院議員が、文科省の前川喜平・前事務次官らに閉会中審査で質問することになったそうです。

前川前次官らに質問します (曜日を訂正しました6日土曜→6日木曜)(2017-07-05 11:30:07付 青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Roadより)

青山さんによると、7月6日の理事懇で、明日(7月10日)に松野博一文部科学大臣、前川前次官、加戸守行元愛媛県知事らに質問を行うのだそうです。青山さんが質問に立つ参議院「文教科学委員会・内閣委員会連合審査会」は月曜日の午後2時から5時まで開催され、青山さんの質問順序は未定ですが、質問予定時間は41分としています。

私の見立てだと、朝日新聞が報じた怪文書は文科省の牧野美穂が個人的に作成したメモであり、それを前川喜平が朝日新聞社に持ち込んだ代物であって、文科省の作成した「公文書」でもなく、ましてや安倍政権による不当な圧力の存在を裏付けるものでもありません。

それだけではありません。前川喜平は文科省の違法天下りの斡旋や違法売春に関わっていたものの、官邸の温情で、退職金が支給される「自主退職」という形にしてもらったにも関わらず、それを逆恨みして、牧野美穂の作成した文書を朝日新聞社に持ち込んだものと考えられます。

私は有権者の一人として、青山議員の厳しい視点で、前川喜平の行政上の責任をきっちりと追及して頂きたいと考えていますし、今後は前川喜平や牧野美穂、あるいは文科省幹部らに対する捜査当局による立件がなされることにも期待をしたいと思います。

2人の女性の人物評

本日は最後に、2人の女性政治家に関して、私なりの評価を示しておきたいと思います。

危険な政局ポピュリスト・小池百合子

まずは小池百合子・東京都知事についてです。

彼女の行動をヒトコトで示せば、まさに「機を見るに敏」に尽きます。東京都知事への出馬を決断したタイミング、自民党東京都連を敵に回しての圧勝、豊洲市場への移転の政争化、そして「都民ファーストの会」の組織化と自身の代表就任と辞任…、という流れを見ると、彼女は有権者の人気を取り、将来的には東京都政よりも国政への再進出を狙っているとしか思えません。

私は、彼女の行動のうち、特に「豊洲市場への移転の政争化」については、万死に値すると思います。彼女の独断で豊洲市場への移転を先送りした結果、日々、莫大な都民の税金が無駄に消えています。それだけではありません。築地市場を「食のテーマパークにする」など、明らかに「何も考えていない」としか思えないようなキャッチフレーズを掲げていますし、その「食のテーマパーク」が実現する頃には、彼女はおそらく東京都知事ではないでしょう。

つまり、彼女の行動は無責任ですし、明らかに東京都のためにならない政策ばかりですが、それでも有権者に訴求し、票を獲得する能力は天才的ともいえます。その意味で、私は小池百合子氏のことを、小沢一郎氏と似たような「政局ポピュリスト」だと考えており、実は極めて危険な人物ではないかと思います。

そして、少なくとも現在の東京都知事としての仕事ぶりを見る限りにおいては、行政官としての優秀さは全く期待できません。その意味で、私は「社会人評論家」として、この人物のことを慎重に見極めていきたいと思います。

稲田氏へのメッセージ

次に、稲田朋美防衛大臣についてです。

稲田氏は今回の内閣改造で閣外に去るとのもっぱらの観測ですが、これについて、もし稲田氏がこのウェブサイトをご覧になっているのであれば、申し上げたいことが2つあります。

1つ目は、これを機に、マス・メディアと野党による「揚げ足取り」のパターンをしっかりと研究して欲しい、ということです。選挙応援演説での失言は論外ですが、国会答弁で涙を流したことや、自身が弁護士時代に森友学園側の代理人として出廷していた件での事実と異なる答弁など、稲田氏は下らない揚げ足取りによる「印象操作」の犠牲になったのは事実です。マス・メディアの影響力はまだまだ強いことをしっかりと自覚すべきです。

そして2つ目は、今回の更迭は、稲田氏にとっては「大きな挫折」であるものの、それと同時に雌伏のチャンスでもある、ということです。その前例は、安倍晋三総理大臣です。安倍総理は2007年9月に一度、総理大臣の職を辞しています。その後の雌伏を経て、2012年12月に奇跡的に内閣総理大臣の地位に返り咲きましたが、その間、安倍総理は猛勉強をされ、様々な活動にも従事されたのだとか。

稲田氏は今回、いくつかの失言が目立ちました。中には下らないものもありましたが、やはり致命的な失言もありました。今回の事を教訓に、私は稲田氏が再び立ち上がることを、強く期待したいと考えています。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 通りすがり より:

    自民党は、今回の都議選で議席数を大幅に落としました。ただ、獲得票数は1,260,101票で、これは2005年、2009年、2013年の過去3回の平均獲得票数1,422,765票と比べて11.4%落ちた程度です。今回は都議対小池氏などいろいろありましたが、自民党自体を期待している都民の母数は、それほど減っていないのも実情のようです。自民党都議も今回の反省をしっかりすれば、立ち直ることは出来ると感じています。

    一方、民進党(民主党)は 2009年 2,298,494票 → 2013年 690,622票 → 2017年 385,752票 と票の落ち込みが止まっていません。完全に民心を失って、立ち直ることが出来るとは思えません。

    今回、躍進した都民ファーストは、いきなり 1,884,030票を得ました。実は、これは2009年の民主党の獲得票数よりも低いです。この辺りからもマスコミの影響力の低下がみられるのかもしれません。民心は、これからどのように推移していくのでしょう。失われた4年にならなければ良いのですが…。

  2. 激辛大好き より:

    私も小池知事の仕事ぶりには失望しています。彼女は築地市場の豊洲移転に絡む、賛否の分かれる問題を先送りした典型的な無能政治家タイプです。反対意見を抑えてでもまとめ上げ、先見の明を示すことこそ政治家の資質なのですが、彼女にはそれがありません。新宿会計士様の言われるように小沢一郎同様のポピュリストにほかならず、彼女が大きな政治力を持てば日本を危険にさらす政治家になります。
    稲田大臣は行政能力をまだ十分に発揮しておらず、その手腕は判断できませんが、保守政治家として言行はぶれておらず、資質はあるかと思います。安部首相も小泉政権の官房副大臣の時から、注目を浴びたが、朝日新聞の執拗な攻撃を受けてきた。一度は内閣を放り出しましたが、よりたくましくなって今がある。是非とも稲田防衛大臣にはマスコミ対応力を身に着けてもらいたいものです。
    女性大臣はいつも内閣のマスコット的に扱われ、過去に重要な政治決断をした人はほとんどいません。田中真紀子氏が外相の時、金正男のTDL観光の目的で日本に密航した事件の処理の体たらくぶりを見て、使い物にならないことが分かりました。折しも今また北朝鮮が問題となり、日本の米軍基地から攻撃に発進することも予想されています。稲田防衛大臣が重大な決断をする事態も起こりえます。真紀子氏のようなことはまず起きないとは思っており、彼女の政治家としての力量に期待します。

  3. めがねのおやじ より:

    毎日の更新ありがとございます。「モリカケ」問題は、はっきり言って枝葉末節を顕微鏡でウィルスを探すマスコミのようなくだらんハナシ、どうでもいい事だと思います。安倍政権には何の影響もありません。それより二人の女性人物評について申し上げます。小池百合子氏は、国政選挙初当選の時に、同じ選挙区(旧兵庫2区)の土井たか子氏を破り、颯爽とデビューしました。逆に、「山が動いた」の名文句を残した土井たか子氏は退場しました。あの数年前のマスコミや大衆の追い風はどこへやら、社会党、民社党、中道左派勢力は一気に圏外に追いやられました。小池氏の本格デビューはこの時です(但し地元での人気、ネームバリューは最後まで土井氏に追いつきませんでした。その理由は地元らしくない、どこ出身?なぜキャスターがわざわざ離れていた地区から立候補?履歴の詳細は?など不透明な部分が多かった)。
    それから政界渡り鳥をして、都知事におさまってますが、
    とにかく抜け目がない。政治手腕やら権謀術数に長けているわけではないが、「上手いこと立ち回る」方です。都民ファーストの代表をいきなり辞任するのも、優れたレーダー探知機能を持つ彼女らしいです。つまり、このまま居座れば、阿呆な民進党出身者他にきっと足を引っ張られると。豊洲、築地の件でもズルさが分かりますし、いずれ都民も早々気づくでしょう。
    稲田氏は、私は押してたんですが、一言で言うなら、お気の毒だったなと思います。弁護士としては有能でも、魔界の政界には素直すぎました。もう一度チャンスはあると思うので、成長した姿を見せて欲しいです。
    マスコミはさも安倍自民党が退潮で、これからはファーストだッなどとノーテンキなことを言ってますが、国政と都政は土俵が違います。都議選で怪我は負ったが、それもマスコミや一部安倍憎しの悪あがきで、国政レベルでは安定多数ではないでしょうか。それに寄合所帯のファーストの会は、なにやら松野氏がリーダーだった「維新の会」を見るようです。大した政治理念もない連中が、寄らば大樹の陰宜しく集まった、でもいずれフェィドアウトして再分裂、合併すると思います。

  4. 匿名 より:

    小池都知事は都民が選んだんです。都議選で都民ファーストの会が大躍進したのも、すべては小池都知事の姿勢に都民が支持したからですよ。それを否定するなんて、あなたになんの権利があるのです?都民を馬鹿にしてるんですか?耄碌した石原が独断で決めた豊洲移転も、有害な物質がたくさん出てきて危ないからってことで、それで小池都知事が正しいプロセスに戻しましょってことで中止を決断したんですよ。それを小池都知事が独裁者か何かみたいに批判するって、ここのブログ主頭おかしいでしょ?それから稲田朋美は所詮安倍晋三のお友達で失言も多すぎ。こんなアホな女、安倍晋三が独裁者だから大臣になれただけであって大臣の資格なんてない。森友問題でも籠池理事長の弁護士をやっていたのにやってないと虚偽答弁する始末だし、選挙応援演説は論外でしょ。みなさん、とにかくこんなブログ読んでると頭悪くなるわよ。

  5. 左翼 より:

    小池都知事も稲田朋美議員も考え方は極右的で私は嫌いです。で、ブログ主さんは右翼だから小池都知事のことを支持しているのかと思っていたのですが、意外とブログ主さんも小池都知事のことを評価しないんですね。(でも支持しない理由は私とブログ主さんで全然違っていますが、、、)。

    小池都知事が小沢一郎さんとそっくりだという指摘は一つの考え方なのでしょうね。小沢一郎さんは元々は自民党にいて、あっちこっち行って、最後は左翼的な政党を立ち上げました。でも左翼のくせして自由党って、なんだか変ですね。山本太郎さんが共同代表ですし、社民党とも共産党とも仲良しですし。それこそ左翼から見ても小沢一郎さんは節操がないですね。一貫してません。

    後、前にも書きましたが、こちらのブログ主さんの考え方は私は賛成できないところはたくさんありますが、異なる意見も聞くという姿勢は凄いと思いますよ。左翼、特に共産党だと、議論すること自体が封じられますからね。最近、朝日新聞も毎日新聞も「自分の意見を押し付けるだけの機関紙だ」って気づきました。このブログが存在するからかもしれませんね。

    上で匿名の人がここのブログ主頭おかしいとか書いてますが、そういうコメントを書いてる匿名の人こそ頭おかしいと思います。でも、ブログ主さんはそういう意見も含めて削除しないんですね。以前ブログ主さんがコメント欄は誰が正しくて誰が間違ってるかは読者が決めるって言ってましたが、そういう姿勢はマスコミにも左翼にもないので面白いです。

  6. めがねのおやじ より:

    匿名さんへ
    はい、小池都知事及び「都民ファーストの会」を選んだ都民は、いずれスカを引いたことを嘆くでしょう。それをまたマスコミがマッチを擦る。小池氏は対策に追われる、、。馬鹿にはしてませんが、阿呆な選択を都民はしたなあと思います。都民ファーストの会なんて、何の確たる政治理念はないですよ。ただ自民都連に圧勝するがための装置です。いずれ霧散します。何の権利があってそういうのか、と言われれば、表現は自由だし、小池氏の歩んできた道を多少知っているからです。ただ、潮目を読むのは上手いですね。キャスターに居れば良かったのに(笑)。

    1. 左翼 より:

      全く同感ですね。上でほかの方も書いておられますが、自民党の獲得した票数は大して減ってないし、むしろ民進党の方がガタ減りですからね。都民Fは単なる選挙互助会ですよ。

      あと、民進党は左翼が結構支持していた政党ですが、蓮舫さんが党首になってから、流石に左翼でも民進党が嫌いになりました。節操がないし、憲法9条を守るのか守らないのかハッキリしないし、党内に右翼的な人がいるかと思えば左翼的な人もいて、党としての統率が全然取れてませんからね。

      余談ですが安倍首相の支持率が日テレで32%にまで落ちたそうですよ。不支持が50%だとか。でもこれって明らかにマスコミの影響を強く感じますよね。別に安倍首相が共謀罪を強行採決するのって最初からわかってたことじゃないですか。かけ学園問題でここまで支持率が落ちるってどう考えても変ですよ。世の中が急に左傾化したわけじゃないのにね。

      ブログ主さん。左翼でもこうやって冷静に見ようとしている人間がいるってことはわかっていてください。

  7. 匿名 より:

    私は安部政権支持ですが、自民都連の既得権益腐敗はひどいと思っています。自民党内部のまっとうな政治家にとって敵は内部にいる、と感じさせるくらいだと思います。
    海外にいて選挙投票できませんでしたが(国政と違って海外から投票できない)、東京都民として自民党に投票したかったです。しかし、都民ファーストに投票した方が必ずしも「アホ」とも思いません。自民都連の腐敗を壊したいのに、自民党に投票するというのは、私でも少し抵抗感を感じるくらいです。
    有権者の方がもう少し、時間がかかっても、一人一人の候補者をよく調べて理解し、投票したら、ここまで都民ファーストが勝たなかったかもしれません。とはいえ、一人一人の候補者の情報を調べるのも、慣れてない人にとっては大変で、私自身、調べてもよくわからないな…と思いました。本当は実際に会って候補者の話を聞ければよいのですが。
    都民ファーストには期待できないものの、この大敗をきっかけに、自民都連が変わってくれることを願います。

  8. spaceman より:

    若干無責任な言い方になりますが、昨年の都知事選で小池さん以外の選択肢ってありましたっけね。
    私が都民だったとしても(あいにくそうではありませんが)、小池さんを選んでいた可能性が高いと思います。まあ、増田さんだったかもしれませんが。まさか鳥越さんはありえないですよね。(笑)
    あくまでも、あの時点では、ですが。

    で、豊洲問題。

    たとえ最終的に安全だとわかるのだとしても、そしてそのために莫大な金が無駄になるのだとしても、立ち止まって確認しなければならないことはある。──豊洲問題以降でも小池さんを支持している人は、たぶんこんなふうに考えているのかもしれません。そういう問題ではまったくないんですけどね。そこがわからないんだろうなあ。

    しかし、たとえ真の問題を見抜いている知的な人でも、じゃあ自民党都連に戻るんかいと問われれば「うーん」と唸らざるをえないというのが今回の選挙であったことでしょう。
    難しいところですね。

    小池さんは「放射脳系の面々」をうまく政局に使ったまでは天才的でしたが、結局時間を無駄にしただけで、そのことについては釈明もなく、「てへぺろ」で済ませてしまいました。なぜマスコミが叩かないのか不思議でなりませんが、おお、そうか、朝日もそのお仲間たちもみんな「放射脳」だった。

    もし、このまま小池さんが国政のトップ近くに行くとしたら、そのとき放射脳・多文化共生派の面々は「安倍どころではなかった」と後悔することでしょう。しかし、彼らをギャフンと言わせることに喜んでばかりもいられないというのが、この世界の難しさです。

  9. ぶたさん より:

    本当に、ここに投稿される方は、色々詳しく、自分の意見を持っておられるので、先生の記事は、当然ですが、コメントされる方々のご意見も非常に貴重です。

    私は、ユーチューブなどで、自衛隊の活躍を伝える動画を見て、涙し、海外での日本人のちょっと良い事を見ては、日本人で本当に良かった思う人間です。

    でも、自分は左翼だと宣言されておられる「左翼様」の主張は、いつも楽しみに拝見しております。やはり、反対意見を主張される時でも、丁寧な文言、筋の通った意見だからだと思います。

    ただ、
    反対だ!おかしい!
    と喚くだけでは、誰も共感しないと思います。

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