【読者投稿】在韓日本人が見た「韓国の盆と正月」
当ウェブサイトでは「読者投稿」を常設化しており、読者の皆さまからの寄稿をお待ちしています。なお、(投稿要領につきましては、『必ずご確認ください(2019/12/16日版)』にまとめて掲載しています)。さて、大好評をいただいている「韓国在住日本人」のハンドルネームの読者様から、新年早々、通算18回目となる、じつに興味深くて貴重な論考をご投稿頂きました。わが国は現在、ちょうど正月なのですが、本稿は韓国の「旧正月」についての現地在住者としての実体験などに基づく考察です。
読者投稿
昨年、当ウェブサイトでは、読者雑談専用記事を常設化するとともに、読者の皆様からの記事投稿を常設化しました(『お知らせ:読者投稿を常設化します』参照)。
この試みが大成功し、とくに大好評をいただいているのが、「韓国在住日本人」というハンドル名のコメント主様からの「在韓日本人から見た韓国」というシリーズです(過去の読者投稿記事については、『過去の読者投稿』というページでもご参照いただくことができます)。
過去の読者投稿
さて、今回のご投稿は、「韓国の新年」です。
いったいどのようなことが書かれているのでしょうか。
(※これ以降が韓国在住日本人様からの投稿です。なお、寄稿自体はすでに大晦日の時点でいただいていたのですが、単純に当ウェブサイト側にて掲載するまでの作業に時間を要したため、掲載が本日にずれ込んでしまいました。韓国在住日本人様、掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。)
韓国の正月とお盆
新年明けましておめでとうございます。旧年中大変お世話になりました。本年もよろしくお願い致します。
(※大晦日に書いているのですが、恐らく掲載は年を跨ぐと思われますので、新年のご挨拶からさせて頂きます。)
小生が新宿会計士様のブログに読者投稿をするようになってから約半年が経過しました。
われながら、よく書いたと思います。最初のころは小生が持っているネタの中でも、面白いものを選んで書いていましたが、だんだんとネタが枯渇し、最近は何を書こうか考えることが多くなりました。
元来、小生は物書きではないので、随筆みたいな書き方しかできません。
本当はきちんと順を追って書けばよいのでしょうが、仕事の傍ら「ストレス解消」の意味を込めて書いてますので、どうしても散文調になってしまいます。また、誤字、脱字、不適切な言い回し等々、読み辛い部分も多いかと思いますが、何卒ご容赦ください(新宿会士様も添削等有難うございます)。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
前置きはこの程度にして、今回は韓国のお正月とお盆について書いてみます。
タイトルは「韓国の正月とお盆」です。
韓国のお正月
韓国ではお正月のことを「ソルラル」または単に「ソル」といいます(中国では「春節」といいます)。
韓国は昔から旧暦でお正月やお盆(中秋節)を行っております(※ちなみに、これは中国や台湾・沖縄でもみられる風習です)。いちおう、1月1日にも新年を祝うのですが、基本的には「ソルラル」が韓国にとって、最も大きな祝日です。
米州中央日報電子新聞では韓国の旧正月の由来について次のように書いています。一部翻訳して記述します。
旧正月がいつから韓民族の最大の祝日とされるようになったのかについてははっきり分からない。しかし、旧正月は祝日とするためには、まず暦法が制定されなければならないという点を考慮すると、旧正月の由来は暦法の制定と密接な関連があると考えられる。
新羅独自の祝日ともいえる「嘉俳日」や「スリの日(※)」の風俗があったことからも、韓国民族が固有の暦法を持っていた可能性が十分に推測できる。しかし、現段階では、中国伝来の太陽大陰暦や干支法の他に、韓国固有の暦法制定に関する記録が見つからない状況だ。
したがって、お正月は少なくとも6世紀以前に中国から太陽太陰暦を受け入れた後、太陰暦を由来に制定されたものと考えられる。
(※)「スリ」は語源的に「高」、「上」、「峰」、「神」を意味する朝鮮(新羅)の古語。
「ウリジナル」の韓国史にしては真面目な論考ですね。
いずれにせよ、韓国では、新年のあいさつは、年2回、新正月と旧正月に行われます。
韓国では「ソルラル」に親戚一同が本家に集まり、色々な催事や食事などをします。
ただ、現在の韓国はソウルに人口が集中しているため、ソウル出身でない限り、旧正月には実家まで移動しなければなりません。よって、このときには大変な移動が発生し、高速道路は大渋滞し、電車やバスの乗車券は売り切れてしまいます。
このため、KORAIL(韓国交通公社)では「ソルラル」の前後を合わせた期間については、事前予約できません。ちなみにこれは「ソルラル」だけでなく「チュソク」の時期も同様で、KORAILによれば、これは「少しでも席を確保できるようにするためだ」としています。
幸い、小生の場合はソウルから離れた田舎に住んでおり、空港がソウルの方向にあるので、旧正月の渋滞とはほぼ無縁で過ごしています。
ただ、小生が韓国にやって来た当初は、旧正月ともなれば、そこら中の店が軒並みシャッターを下ろしてしまうため、旧正月には韓国にいてもやる事がなく、食糧確保すら難儀しました。
もっとも、最近はコンビニが充実していることに加え、旧正月に対する意識が変化してきたためでしょうか、旧正月の時期に開いている店も多くなったようです。
旧正月の実体験
小生が水原に住んでいたころ、旧正月を韓国で過ごしたことがありました。
そのときは数日は困らないよう、前もって食材を買い置きすることにしました。
その食材を入手る前に飲み屋で飲んでいてると、その飲み屋の社長が、
「在住さん、今度のソルラルはどうするの?」
と尋ねて来ます。小生はこれに
「今回は韓国で過ごします」
と答えたところ、
「私は水原が実家だから在住さん宅に遊びに行っても良いですか?」
と聞いて来たので、小生は
「小生が料理をしますのでお越しください」
と了承し、翌日に食材入手に出かけました。
ちなみにその社長さんは当時32歳の女性で、身長が178cmもある巨大生物です(モデルみたいな感じです)。大学卒業後、すぐに結婚、二児を授かったあとで離婚し、両親と一緒に子育てしていました。
※よって、遊びに来るのは子供達も一緒ですので、変な想像はおやめください(笑)。
小生も料理(記憶ではちらし寿司とエビフライとトンカツ等々)とケーキを作って到着を待っていました。すると、子供たちが韓服の上にコートを羽織ってやってきました。社長さんのコートの下はスエットでした(笑)。
小生宅の玄関に上がると、子供たちはコートを脱ぎ、額を床につける韓国特有の挨拶をします。それが終わると、小生がお年玉を渡します。因みに韓国ではお年玉のことを「セベトン」といいます。また、韓国にはポチ袋がないので、そのまま渡すことになります。
ただ、そのときは偶然、日本に帰省したときに使ったポチ袋の余りがあったので、お年玉をそれに入れて渡すと、全員びっくりです。なかのお金より、ポチ袋の可愛さがヒットしたのでしょうか、社長さんも「私の分は?」とおねだりするので、袋だけあげました。
その後食事をし、TVゲームで2~3時間遊んだあと、残った料理をパックして帰っていきました。社長さん曰く「ソルラルは家にいると親戚がうるさい」と言ってました。韓国でシングルマザーはかなり大変だそうで「私のような女性は韓国では生き辛い」とこぼしてました。
韓国のお盆
正月の次に韓国で大きなイベントが、「お盆」です。
といっても、実際には中秋節(韓国語では「チュソク」)であり、日本でいう「お盆」というよりは「十五夜」に近いでしょうか。
(※余談ですが、この中秋節も沖縄にはまだ存在しており、「豊年祭」といわれています。一方で沖縄はお盆もありますが、韓国にはありません。このため、最近では縮小傾向にあるとはいえ、沖縄には旧暦の7月(お盆)と8月(豊年祭)に大きな行事があるので、女性の方々は大変だったそうです。)
韓国の「チュソク」も「ソルラル」同様、民族の大移動が起こります。
ちなみに小生は、残念ながら「チュソク」の時期に韓国で過ごしたことはありません。「ソルラル」と違い、「チュソク」の場合は日本のシルバーウィークに当たるので、常に日本で過ごしております。
韓国の「チュソク」は日本のお盆のように、お墓の掃除をしなければなりません。韓国は土葬であり、お墓は山の斜面を切り開いて、故人を埋めた後に丸い小山を作ります。
地主等は自分の山を持っているので、その子孫はその山に埋葬されます。昔から続く地主となると、一族総出でお墓の掃除をしなければなりません。なぜなら、山全体に無数のお墓があるからです。
そうなるとトラブルも絶えないようです。小生が韓国人から聞いた話によると、「チュソク」の前の1ヵ月間くらいは、毎週末、実家に帰り、山に登って草刈りやら掃除やらをするそうです。それがいやで、最近では「チュソク」の前から海外旅行に行く人も増えています。
そうすると、他の親戚やらから口撃されたりで、関係がかなり悪化するそうです。
トック
韓国では「ソルラル」や「チュソク」の時に「トック」(または「トッ」)とよばれる餅が食されます(※ちなみにこれは冠婚葬祭等でも必ずといっていいほど出ます。実物は下記URLでご覧ください)。
韓国の餅「トッ」特集(ソウルナビ)
この「トック」ですが、日本の餅とは食感が異なります。
とくにうるち米を蒸して作るのが「ソルギトック」と言うのですが、これは日本の餅とは大きく異なり、菓子パンのようなものです(小生の感覚では、「かるかん」です)。甘味はあまりなく、大きいものになると10×10×5cmくらいなので、ひとつ食べたら十分満腹になります。
また韓国では餅を焼いて食べる事をしません。あるとき、日本から持ってきた餅を飲み屋で焼いたことがあります。ほとんどの韓国人が日本の餅はアニメでしか見たことがなく、焼くと大きく膨らむものと思っています。実際に焼くとすぐに破裂して萎むのでがっかりされます。
小生は日本人ですので日本の餅が美味しいと思いますが、韓国人は物珍しさが先行するためか、最初だけ食します(吐き出した人もいました)。たまに海苔で巻いて出すと、「マシッソ(美味しい)」といいながら食べ続ける人もいます。
一般的に韓国の餅は日本人からすると、餅に対する先入観から、イマイチ美味しくなく、また甘さもかなり控えめです(ただし、餅の中にゴマ餡を入れた「ソンピョン」はかなり甘い味がします)。
休み
韓国では、「ソルラル」と「チュソク」の時期は、それぞれ3日間の休みがあります。
といっても、小生が韓国に来た頃は韓国は振り替え休日がなかったので、「ソルラル」や「チュソク」が土日に重なると、休暇の期間は短くなりましたが、2014年以降は日曜日や公休日に重なると、次の平日までが休みとなります。
もっとも、「ソルラル」の休日は伝統的なものではありません。
1945年から40年間、韓国は日本と同様新暦の1月1日から3日間が正月休みでした。1985年から「ソルラル」の旧暦1月1日が休みとなり、1989年から旧暦に大晦日から1月2日までが休暇という現在のシステムになりました。それと同時に新暦は1月1日のみの休日に変わりました。
「チュソク」も同様で1985年までは、「チュソク」当日のみ休みで、1986~1988年には「チュソク」当日と翌日の2連休となり、1989年から「チュソク」とその前後を休日とする3連休となりました。
最後に
日本でもお正月やお盆の帰省ラッシュは大変ですが、韓国は全人口が約5000万人で、その25%に当たる約1000万人がソウル市に住んでいます。ソウル市の面積(605㎢)及び人口(974.5万人)は東京23区(面積628㎢、人口948.2万人)とほぼ同等です。
もちろんすべてのソウル市民が移動するわけではないのですが、それでもソウル市外から移り住んだ人は少なくありません。その人口が日本よりも小さい国土の中で動くわけですから、渋滞や混雑が発生しても不思議ではないです。日本と韓国の国土の違いを比較した図がありますので下記URLを参照してください。
日本と韓国の国土比較
蛇足ですが、今回韓国の正月やお盆について調べていると、Wikipediaの韓国語版に次のような記述がありました(Wikipedia日本語の「ソルラル」から韓国語に飛ぶ)。
1910年韓日併合以後、朝鮮文化の抹殺政策を展開した日帝は朝鮮の旧正月をなくすために、朝鮮人たちが旧正月に新年の挨拶に通ったり、正月を晴れ着で着飾った場合には墨をかけて服を駄目にし、餅米精米所に行かせないように警察を動員して監視するなど、あらゆる弾圧と迫害を加えたが、旧正月の風習をなくすことはできなかった。
もしこの記述が本当なら、日本政府は沖縄や台湾でも同様なことを行っているはずです。しかし、そのような話は聞いたことがありません。韓国人はこのような嘘が自国の価値を落としていることに気付かなければなりません(無理か…)。
駄文にて失礼します。(了)
読後感:圧倒的説得力
以上が、韓国在住日本人様から頂いた投稿の内容です。
私などは単純に、「韓国は中華圏と同じような正月を過ごすのは同国の伝統だ」と思っていたのですが、韓国在住日本人様の「むかしは日本と同様、正月の三が日が休みだった」が、「1985年以降、旧正月が休みに変わった」という説明を聞くと、なんだか微妙だと感じてしまいます。
もしかして、このような変更が加えられたのは、例の「日帝残滓の払拭」を目的としたものなのでしょうか。
また、投稿の最後にあった、韓国語版ウィキペディアの記述に関する、
- 「もし日帝による弾圧という記述が本当なら、日本政府は沖縄や台湾でも同様なことを行っているはずだが、そのような話は聞いたことがない」
- 「韓国人はこのような嘘が自国の価値を落としていることに気付かなければならない」
という指摘は、韓国の皆さんにはぜひとも真摯に聞いていただきたい次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
韓国在住日本人様の投稿にあえて解説を付す必要もないのですが、あえて個人的な感想を申し上げるならば、韓国在住日本人様の一連の記事は、韓国の考え方を深く理解したうえで、ときとして自身がそのなかに入り、ときとして楽しみ、ときとして距離を置くなどして観察するという姿勢に共感せざるを得ません。
韓国在住日本人様は「ネタ切れだ」とおっしゃっていますが、当ウェブサイトには常に新たな読者の方が訪問してくださっていますし、また、過去に寄稿していただいた内容を繰り返すことでも、新たな発見が生じるものでもあります。
ぜひ、どうかご無理のない範囲で結構ですので、今年も在韓日本人としての視点での論考を賜りますと非常に嬉しいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
韓国在住日本人さま
あけましておめでとう御座います。
本年も、宜しくお願いします。
朝鮮半島、日本ともに中国の暦を使っていましたが、日本は独立した元号が有りました。高麗以降、朝鮮は元号も中国の元号を使っていた所が、大きな違いです。
正月を祝う習慣は、中国由来で文化圏に浸透した筈で、朝鮮に起源など有りません。中国の属国だった事を、認める事が出来ない理由と同じだと思います。
朝鮮半島に西洋の太陽暦を持ち込んだのは、日本併合時代です。日本でも、旧正月、旧盆など、太陰暦で祝う風習が、全く無い訳では有りません。
一方で中国は、春節を旧暦のままとして、ある意味で太陽暦に左右されず、一貫していると思います。
ここからは、妄想です。
韓国が、旧暦で正月を祝うのは、日本が習慣を強制せずに地方では、旧暦が殆どだった。朝鮮戦争後に地方出身者が、ソウルへ流入したので、旧暦の習慣に戻ったという事だと思います。
興味深く読ませていただきました。
漠然と親近感が湧いたところ、
最後の文章で、
やっぱりこの国の人は、とガッカリ。
次回配信を楽しみにしております。
韓国が史実として扱っている檀君神話が証明できないと、韓国の歴史って
まさしく中国の東北地方の地方史の一部でしかありません。
その後日本に併合され、戦後独立しましたが、あまり独自の文化って
少ないのかもしれません。
このため、日本や中国の多くのものを韓国がオリジナルだと主張することが
多々見られます。
日本は島国だったことや、その中で培った知恵のために、多くの独自文化を
築いてきました。そういった伝統は大事にしたいですね。
天皇制の価値を正しく把握しているわけではありませんが、それでも女系天皇を
主張する意見には理解できません。
話は逸れましたが、韓国って日本の着物に該当する、イマチョゴリという着物が
あると思いますが、正月とかに結構着たりしているんでしょうか。
tono 様
イマチョゴリですか?
初めて聞きました。現代風チマチョゴリのことでしょうか?
韓国でチマチョゴリを着ている人は殆どが空港や観光地の職員、或いは外国人です。
韓国人はチマチョゴリをほぼ着ません。成人式や結婚式等で一生に2、3回着るそうです。ただ、着ているのを見ると、チマの裾が結構地面に擦れます。従って雨降りに着ようものなら、後のクリーニングが大変です。歩いているのを見ると、チマを持ち上げて歩いているのを見かけます。とても普通に着て外を歩けるものではありません。
小生は現代のチマチョゴリは西洋のドレスに似せて作っていると思われ、過去のものとは異なり、日常生活には適さないと思われます。
逆に日本の着物や浴衣は韓国のねーちゃんには非常に人気があります。
感覚的に、韓国のチマチョゴリはギラギラした華やかさで、日本の着物は落ち着いた艶やかさの違いだと思います。
駄文にて失礼します
韓国在住日本人様 あけましておめでとうございます。いつも興味深い話を読ませていただいて感謝しております。
これは「もしできたら」という程度の希望なのですが
○韓国では今でも宗族(ゾンゾク)/族譜(チョクポ)は重要視されているのでしょうか。同じく祭祀(チェサ)も行われているのでしょうか。
いつか機会のあった時にお教えいただけると幸いです。
沖縄に移り住んで30年になりますが、戦時中、学校などで方言を禁止して方言を話した子供達に厳しい罰則をしていたと言う話をよく聞きました。
今でも沖縄では、本土の人間に差別されたことを恨みに思っている人達がいるのは確かです。
沖縄で30年商売をしていて、30年前に比べればずっと少なくなり、最近は数年に1度はそういった人に恨み言を言われる事があるのも確かです。
しかし、本土から来ている私達が時間をかけて信用と信頼を築き、沖縄の人達の南国特有の大らかさがソレを薄めていて現在に至っていると思うのです。
現在、沖縄出身の多くの若い世代が本土で夢を持って活躍している姿に、多くの古い世代の沖縄の人達は自信と誇りの回復に繋がっていると思うのです。
過去を水に流せない韓国人には、南国特有の大らかさを持つ沖縄や台湾のように出来ないのかもしれません。または、まだまだ時間がかかるのかもしれません。
解決にはお金ではなく、時間をかけた信頼と信用w 様
>戦時中、学校などで方言を禁止して方言を話した子供達に厳しい罰則をしていたと言う話をよく聞きました。
これは「方言札」といって、学校で沖縄方言を使うと「私は方言を使いました」と書かれた札を首からかけさせられて晒し者みたいにされたそうです。かけられた人は誰かの頭を小突いて、「アガー(沖縄方言で痛い)」と言わせてそいつに札を渡すそうです。
沖縄は戦後、左寄りの教育が多くなされました。そのために本土に対し良くない感情を持っている人もいます。また、戦中から戦後にかけて起きた一連の出来事で、「沖縄は見捨てられた」という感情を持っている人もいます。「日本の兵隊さんは行儀が良かった」と話すお年寄りもいます。米軍に対しても、米軍のおかげで不幸になった人もいれば、逆に食い繋ぎ財を成した人もいます。人それぞれです。
正直な話、沖縄の人の本土に対する感情は薩摩藩の侵攻から考えないといけません。その時の話しが結構伝えられています。
今では知っている沖縄の人も少ないと思いますが、昔の沖縄の女性は手の甲に入れ墨(ハジチ)を入れてました。元来は宗教的(シャーマニズムやアミニズム等)な意味合いが強かったのですが、薩摩侵攻の時に薩摩に連れ去られようとした女性に入れ墨があり、薩摩が突き返したという話が広がると、沖縄の女性はこぞって手に入れ墨を入れるようになりました。
その後、琉球処分により入れ墨禁止令が出されますが、「入れ墨が無ければさらわれるかも知れない」と考えた女性は法律に違反しても入れ墨を入れたそうです。
様々な歴史的背景と様々な考え方があり、それによって多種多様な主張があります。沖縄県民の心情は結構複雑だと思います。ただ、人懐っこくて、良い意味で大らか民族性です(悪く言えば怠け者)。
駄文にて失礼します。
琉球では九州の島津藩がかなりヒドい事をしたそうですね。
沖縄の職場で旦那さんが九州出身の島津さんと言う方がいらして、戦後結婚されて沖縄でホテルマンとして働き始めたそうですが大変苦労されたようでした。結婚もかなり反対されたそうです。
しかし、旦那さんは大変優しく仕事熱心で定年まで働いたそうです。
同じように戦後本土からの嫁も大変な苦労をしたそうです。
私は接客業なので、多くの人(本土も沖縄も)から本音や苦労話を聞きました。
和やかに見える沖縄の中では、多くの人達がいまだに葛藤と折り合いを付けながら生活しています。
2020年になり私が来た30年前と比べてもかなり良い関係ですが、まだまだ本土の人間は精進して信頼と信用を築き続ける必要を感じます。
韓国在住日本人様
毎回興味深い話題をありがとうございます。
今回のお話で一番引っかかったのが、お年玉をむき出しであげるという点でした。いきなり現金かい!
まさか韓国のクリスマスでは、包装紙なしでメーカーパッケージそのままを渡すわけではないでしょう。
多分その辺りはアメリカ映画の影響とかで常識を外していないと思うのですが、お年玉はベンチマークする情報がなかったのですかね?
この辺りの行動にも、日本人からは無神経さが神経に障り、韓国人からは率直さを好ましく感じ、反対の印象になるのでしょう。
「我々は分かり合えない」このことを双方が認識する2020年となることを祈念します。
韓国在住日本人様
あけましておめでとうございます。
毎回愉しみにしております。
今回気がついたのは「ポチ袋」の件です。日本のお年玉は「ポチ袋」ですが、私は最近まで、袋が何故一般の祝儀袋に比べて小さいのか、由来を知らなかったです。
祝儀袋は結婚祝いや就職祝い、或いは新築祝い等、「かなり大きい額を祝金として渡す」のは、現在市販されているサイズが昔からあったそうです。
しかし千円や五千円等の比較的少額をお年玉として子供に手渡す時の袋として、つまり「大した額じゃないよ」と言う意味なんだそうです。だから袋自体、かなり小さく作られている。
韓国にはこの風習が無いんですね。何でも日本由来が多いらしいですが、ことカネにまつわる事は韓国に浸透しなかったのでしょうね。または、剥き出しで現金の方が良いのでしょうか(笑)。
便乗して「ポチ袋」という呼称について。
今では「ポチ袋」は全国的に通じる言葉ですが、関東生まれの私は、関西生まれの家内と結婚するまで、そのような言葉を知りませんでした。「ポチ袋と言わないなら何て言うの?」と問われて「うーん、何だっけ、お年玉袋かなぁ…」と答えたと思います。以来「ポチ袋」が私の標準となりました。
中国ではお年玉を「紅包」=赤いポチ袋に入れて渡すそうです。
日本人としては 剥き出しの現金はさすがに引いてしまいますね(笑)
20年ほど前に修学旅行で韓国を訪れたとき、バスに乗って移動していた。その際に砂っぽくて緑のない山、というよりは丘陵に凸がたくさんあることに気づいた。
「韓国のお墓です。火葬じゃないんですよ。でも新しくお墓を作る場所が少なくなってきているので、日本みたいに火葬しようという声もあります。日本の山と比べて樹木が少ないでしょ。だから紙の値段も高い。雑誌は付録を豪華にして差をつけています。よかったら買ってみてね。」と、バスガイドから言われた。
いわゆる土饅頭(古墳に近い?)は本で知っていたが現実にあって、その数が多いこと、雑誌やCDを買いに行って20年遅れくらいの流行なこと、やたら詳しいバスガイド姉さんに衝撃を受けたこと。当時のことを思い出すキッカケとなりました。
いつもありがとうございます!
>韓国人はこのような嘘が自国の価値を落としていることに気付かなければなりません(無理か…)。
落ちる程の価値は無いと割り切れる無敵の国なんだと思いますw
クロワッサン さま
>落ちる程の価値は無いと割り切れる無敵の国なんだと思いますw
さすが、座布団一枚進呈いたします。
韓国のトックは美味しいですね。
固めに肉の代わりのように調理したものはとくに。
正月等を新暦(太陽暦)で祝うか,旧暦(太陰暦)で祝うか,は欧米に暦を合わせるか,中国に合わせるか,の違いかな,という気もします。日本も,江戸時代までは中国の歴法を採用していて,明治維新後に欧米の歴法に切り替えましたが,農村部などでは,第二次世界大戦後まで根強く旧暦で正月や盆を祝う風習が残っていました。仏教の習慣とも結びついていたかもしれません。クリスマスは,祝わなかったそうです。戦後は,アメリカ文化が大々的に移入されて,都市部を中心に,戦前の風習は消滅してきたと思います。
韓国の欧米化は歴史が浅く,まだ中国から伝わった伝統文化の影響が強いのでしょう,反日・反米とも結びついているかもしれませんが。
予算執行上の都合だけでいうと,新歴のほうが毎年のサイクルが固定されていて,計画が立てやすい,というメリットはあると思います。あと,新暦のほうが,行事のあるときの天気が,毎年似ている,というメリットもあるでしょう。
くだらないことを言うと,旧暦の正月が受験シーズンに重なると,受験生がホテルを確保するのが大変になる,という迷惑が生じます。そうでなくても,最近,出張時のホテルの予約がタイトになり,値段も上がっているように感じます。