【読者投稿】犬の楽園
当ウェブサイトにときどき読者投稿を寄せてくださる「埼玉県民」というハンドルネームのコメント主様から、かなり以前になかなか興味深い文章をご投稿いただき、それを預かったまま期間が過ぎてしまっていました。当ウェブサイトにしては珍しく、なんと、「小説」形式です。いったいどんなことが書かれているのでしょうか。
小説形式の読者投稿
『お知らせ:読者投稿を常設化します』で報告したとおり、当ウェブサイトでは読者の皆さまからの寄稿を受け付けております(投稿要領については『読者投稿募集につきまして(2019年6月24日版)』をご参照ください)。
こうしたなか、以前、『【読者投稿】在韓日本人が見る、「韓国の良いところ」』で、「韓国在住日本人」というハンドルネームのコメント主様からの読者投稿を掲載させていただいたのですが、その末尾で、もう1本、ほかの読者の方からの投稿を預かったままにしていると報告しました。
その貴重な投稿を寄せて下さったのは、『【読者投稿】参院選から見る、反日紙の影響力の衰え』や『埼玉県民様から:ことしも「日本の広告費2018」を読む』などでも紹介した、独特の視点からさまざまな話題を提供して下さる、「埼玉県民」と名乗るコメント主様です。
ただ、今回、「埼玉県民」様から頂いたのは、小説の形を取っており、当ウェブサイトではこれまで掲載したことがないため、どうしても自分自身の編集作業が要領を得ず、本日まで遅延した格好となってしまいました(埼玉県民様、本当に申し訳ございませんでした)。
小説の名前は「犬の楽園」、だそうです(※ただし、原文中、一部、過激な表現を変更している箇所があります)。
(※これ以降が埼玉県民様からの投稿です。)
犬の楽園
むかし、むかし ミッドランドは東の端の半島で「犬」を飼っていました。ミッドランドは、「犬」にエサをあまりやらず、「犬」がエサをねだるといつも棒でたたき服従させていました。おかげで、「犬」はやせて、いつも腹をすかし、根性もいじけてしまいました。
あるときミッドランドがウエストランドから攻められて、貧しくなると、さらにエサをくれなくなりました。
腹をすかせた「犬」は、まわりのアイランドやベアランドにしっぽをふってエサをねだるようになりました。「犬」はエサをいっぱいもらおうとして、アイランドにミッドランドの悪口をいいました。
そのせいでミッドランドとアイランドが戦争をはじめました。アイランドが戦争に勝つと、「犬」は、ミッドランドから解放されて自由になりました。
飼い主がいなくなった「犬」は、自分ではエサをとれないので、いっそうアイランドとベアランドにしっぽをふってエサをねだるようになりました。おなかのすいた「犬」はアイランドでエサをもらうときは、ベアランドの悪口を言い、ベアランドでエサをもらうときは、アイランドの悪口を言ってエサをいっぱいもらおうとしました。
そのせいで、ベアランドとアイランドは戦争をはじめました。
アイランドが戦争に勝つと、「犬」は、アイランドにしっぽを振って飼い犬にしてもらいました。犬は、ときどきエサをもっとくれ、躾はいやだ、前の飼い主には自分の方が先に飼われていたといって、新しい飼い主に吠えたり、噛みつきました。
新しい飼い主は、最初は棒でたたいてしつけましたが、立派な犬小屋を建ててやり、エサををやり、躾もしてやったので、やせた犬はふとり、躾も身につき、賢くなり、新しい飼い主に従順になりました。
ある時アイランドはスターランドと戦争を始めましたが、戦争に敗けてしまいました。アイランドはスターランドに占領されて、「犬」は、スターランドの番犬になりました。「犬」はスターランドの飼い犬になったので、アイランドに仕返しをするために、アイランドの犬にかみついたりしていました。
スターランドは、アイランドに「犬」の飼育係を命令しました。
いつも腹をすかした「犬」は吠えまくり、飼育係のアイランドに始終エサをねだります。「犬」はアイランドからエサをもらっても、しっぽを元の飼い主にはふらず、おかわりといって、また吠えてかみつきます。
アイランドは元の飼い主であったし、いつも腹をすかしているので、憐れに思って、しかたがないので自分のお金で買ったエサをやり続けました。
あるときスターランドが「犬」を連れて、ボーダーランドにハンティングに行くと、「犬」はボーダーランドの犬たちに乱暴を働き、ボーダーランドでは「犬」の血を引く子犬がいっぱい生まれました。
子犬たちは、ボーダーランドで疎まれいじめれましたが、「犬」はそっぽを向いてしらんぷりです。アイランドとスターランドの戦争のあと、元々の飼い主であるミッドランドも力をとりもどしてきて、「犬」にエサをくれるようになりました。
「犬」は、ミッドランドに本当のご主人は、ミッドランドだといって、もっとエサをもらおうとしました。アイランドには自分には、元々の飼い主のミッドランドと今の飼い主のスターランドがついているといって、いっそうおかわりのエサをねだり、かみつき吠えまくりました。
アイランドはもういい加減にして欲しいと思っていましたが、元の飼い主であったし、自分の国の動物愛護団体が、昔の虐待責任があるのでエサをやり続けろと言ってうるさいので、しかたないので自分のお金で買ったエサをやり続けました。
自分の飼い犬に戻ったと思ったミッドランドは「犬」がスターランドにしっぽを振ると、棒でたたき、エサをくれなくなりました。
「犬」は大昔より、ミッドランドのこわさがしみついているので、噛かみつくことも、吠えることもできません。
今度はスターランドにお前のご主人はどちらかと迫られ、番犬ならミッドランドに吠えてかみつけと命令された「犬」は、どちらもこわいのでパニックになりました。パニックになった「犬」は、またまたアイランドに噛みつき、吠えまくりました。
あまりにも、「犬」がうるさく吠えて、噛みついて、エサをねだるので、忍耐深いアイランドもさすがにがまんできなくなり、スターランドに飼育係を辞めさせて欲しいといいました。スターランドは、犬が番犬の役割を放棄したので、もう飼育係はやめて良いといいました。
アイランドは「犬」に、飼育係はやめたので、もうエサはやらないといいました。さらにパニックになった「犬」は、スターランドにアイランドの悪口を言ってアイランドに飼育係を続けさせて欲しいとしつこく吠えまくりましたが、スターランドは犬小屋代を5倍にすると言って相手にしませんでした。
益々パニックになった犬は、さらにアイランドに吠えまくり、かみつきましたが、足でけられて相手にされませんでした。誰からも相手されなくなった「犬」は、元々の飼い主のミッドランドにしっぽを振ってみましたが、また棒でたたかれエサももらえませんでした。
誰からもエサをもらえなくなった腹をすかした「犬」は、いつまでもアイランドに吠え続けましたとさ。
おしまい。
(百田先生よろしければ、原作に採用いただき執筆していただけませんか?)
(了)
読後感
埼玉県民様の投稿の末尾にもあるとおり、『犬の楽園』と聞いて真っ先に思い出すのは、百田尚樹氏の小説『カエルの楽園』です(現在、文庫版が出ているようです)。
社会問題をおとぎ話風になぞらえる手法は、昔からしばしば見られたものであり、なかなか興味深いものでもあります。ただ、私自身にあまりにも小説のセンスがなく、また、文芸評論も苦手なので、百田氏の小説についても下手な論評を控えたいと思います。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
多くの読者の皆さまにとって、登場する「犬」だの「ミッドランド」だの「アイランド」だのが何を意味するかについて、いちいち解説は不要かと思います。
(なお、当ウェブサイトの場合、読者投稿を頂くと著作権が移るという仕組みにしていますが、当ウェブサイト的には小説の著作権などについて詳しくないので、本件については著作権は埼玉県民様に帰属したままとさせていただきます。)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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面白かったです。
いつまでも吠え続けられるのは、嫌ですね。
最後は、「お腹を空かして、死んじゃいました。
残った他の犬達は、仲良く暮らしました。めでたし、めでたし。」
では、どうですか?
だんなさん
早速のコメントありがとうございます。
>「お腹を空かして、死んじゃいました。
>残った他の犬達は、仲良く暮らしました。めでたし、めでたし。」
もうじきそうなりそうですね!
埼玉県民さま
ずっと最後が、気になって気になってでした。
ミッドランドの所に戻った時に、棒で打たれるだけでなく、煮るか焼くかで、食べられてしまうのは、どうですか。
後は、犬小屋も追い出されて、泣く泣くミッドランドのもとに帰りました。
うーん。吠え続けるのは、結構しっくり来るんですよね。嫌だけど。
>最後は、「お腹を空かして、死んじゃいました。残った他の犬達は、仲良く暮らしました。めでたし、めでたし。」
そうはならないのが「犬」の凄い所です。この犬は叩こうが、虐めようが、餌を与えなかろうが、しぶとく生きてきました。ミッドランドに1000年近くも搾取されても滅亡しなかったのです。このしぶとさはある意味尊敬に値します。
駄文にて失礼します。
もし、
「お腹を空かして、一旦死んでからゾンビになりました…」
だったら、世界は終わりかも。
韓国在住日本人さま
お元気ですか。
返信の中身は、完全に同感ですが、絶望的な話で現実に引き戻されました。
最初の「いつまでも吠え続けました」が正しいのですね。うーん夢が無いですね。
韓国在住日本人様
コメントありがとうございます。
確かにしぶといですね! 反日の歪んだ情熱としつこすぎる執念は日本人はかないませんネ!
根拠が無くても、事実と異なっていても、堂々と大声で主張できることもにも、ギブアップです。
面白く読ませてもらいました。
各所で、小説など文芸賞に係る作品募集がなされていますので、ひとつ応募されてみては如何でしょう。
そういえば自宅の本棚に百田さんの「カエルの楽園」が置いてありますが、発売されてすぐ購入し一気読みしてしまいました。
同じように、やはり比喩が良かったです、身につまされましたね。
一国民様
コメントありがとうございます。
私も、図書館で借りた「カエルの楽園」を読んで、いつか百田先生に半島編を書いていただきたいと思っていました。 そのきっかけになればと思って投稿させていただきました。
埼玉県民様
ウ~ン、やっぱりイヌですね、この話に登場させるのは。ネコじゃどうにもこういう寓話には不向きですね。あっちには昔から妓生文化なんてものがあるのに、猫っかぶりでツンデレが飼い主に取り入るベターな戦略だってことに、これだけ長い間小突き回され続けていても気が付かないってのは、「なんでかな~」なんて思いつつ読ませて頂きました。男尊社会のせいなんでしょうかね? もうひとつ、チョット突拍子もない飛躍かも知れませんが、思い浮かんだこと。「花咲か爺さん」にしろ「桃太郎」にしろ、日本の昔話に出てくるイヌ、近くは「忠犬ハチ公」、大体が愛すべきキャラで、こんなひねこびたヤツは出てこない。あちらの国のお話では、イヌってどんな扱いになってるんでしょうね。ただの「食い物」なんだろうか?
伊江太様様
> ただの「食い物」なんだろうか?
のようですね。 しかもいじめて・苦しませて締めた方が、うまくなると信じているようです。
せめて、楽に死なせてあげて、供養してもらいたいと思います。
埼玉県民様、並びにコメントされている皆様は御承知のことでしょうが。
(あちらの国で)頭に血が昇っても、決して使ってはいけない一言
◆개새끼(ケセキ):犬畜生。鬼畜。直訳すると 개(ケ、犬)+새끼(セキ、子)で犬の子。韓国では人や物を見下げて言う言葉に「犬」が使われるが、それよりもさらに無視するニュアンスが含まれる。
それに関連してソフトバンクのCMの白戸家のお父さん(白戸次郎)は犬で、お母さん(白戸正子)は人間です。これは敗戦後に在留朝鮮人を朝鮮半島に帰らせるよう吉田茂に進言した白洲次郎・正子夫妻への復讐だろうと言われています。「犬」は貶められるべき存在なのですね。
各ランドの命名の仕方が秀逸です。ノースランドも登場させて欲しかった。
ボーダーランドだけは分かりにくかったですね。ストレートにライダイランドで良かったのでは?w
チキンサラダ様
コメントありがとうございます。
>ボーダーランドだけは分かりにくかったですね。
やはりそうですよね! 悩んだ結果 越南からとりましたが、今一でした。
>ノースランドも登場させて欲しかった。
そうですよね! 才能ある方がネットで勝手進化版作っていただければと思います。
例え話とわかっていても犬好きにはわんこがひもじかったり殴られたりする話は読めない
想像してしまう
埼玉県民様
楽しく読ませていただきました。
一度目は各ランドの名前を脳内変換しながら。
二度目は歴史を確認しながらでした。
こういうのって、形を整えるのが大変ですよね。
お疲れさまでした!
新宿会計士様が表現を柔らかくされたのは、どこでしょうね。
ボーダーランドのくだりかな?‥‥とは思っていますが。
皆様のコメントにある通り、「犬」は吠え続けるでしょうね。
思いもよらぬ出来事によって、エンディングを追記修正の可能性もありそうです。
その時は、修正版をお待ちしております。^^
未消去老兵様
>ボーダーランドのくだりかな?
ピンポン!!です。 あと戦争にまけたあと仕返しをするところがマイルドになりました。
小林源文氏のCAT SHIT ONEを思い出しました。
この場合、DOG SHIT ONEか。
りょうちん様
>小林源文氏のCAT SHIT ONEを思い出しました。
未読ですが、WIKIPEDIAに見る限り、かなり渋い内容ですね。
ここが笑いどころ
>韓国人 – イヌ (由来は韓国料理の「ポシンタン(犬鍋)」から)
懐かしいですね☆
うん!
すばらしいですね。
たとえ話というのは、どうしても細部で齟齬がでちゃうんですよね。例えたものと現実とのギャップが結局あって。
ところがこのお話、ものすごくシックリ肚落ちします。
埼玉県民さんのセンスもさることながら、現実と例えたものとのギャップも、ないんでしょうね。
ほんとに、イヌみたいな人のことなんでしょうね。
誰のたとえ話のことなのかは、さっぱりわかりませんが・・・(笑)
なんちゃん様
コメントありがとうございました。
>ほんとに、イヌみたいな人のことなんでしょうね。
中国の半島の扱い方が「ドッグハウス・アプローチ」というようです。
https://ameblo.jp/nobody0728/entry-12329457452.html
川に落ちた犬は棒でたたけ
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13160162153
このあたりでしょうか。
ニヤニヤ笑いが止まらない〜w 面白いお話をありがとうございます。
犬とはいい喩えですね、すごくしっくりきました。上下関係をしっかり叩き込まないと飼い主をなめてかかってくる…彼らそのものです。元飼い主の動物愛護はいいけど、アイゴ…じゃない、愛誤になってはいけませんね。
ランダム黒白さん
コメントありがとうございます。
年中発情して、噛み癖と吠えグセのある、腹を空かして、マウンティング仕掛けまくるバカ犬でしょうか!戦前の日本人は本当に頑張って躾調教したのですが、後15年時間が足りず先祖帰りしてしまったようです。
埼玉県民様。
とても興味深く拝読させていただきました!
ありがとうございます。
私の中に在る、実家のワンコと違うワンコが…
現実に存在している、って再度認識致しました。
只今、わんだーランドから帰還しました。
これは、、まさに「犬〇民国の物語」ですね・・。
>誰からもエサをもらえなくなった腹をすかした「犬」は、いつまでもアイランドに吠え続けましたとさ。
鳴き声が聞こえども姿見えぬはこれ如何に
そこに居ってもイヌ(居ぬ)と呼ぶが如し
↑今後のG7諸国からの処遇(国八分)を想像してしまいました。
*続編の掲載も楽しみにしていますm(_ _)m
申し訳ないが、どうせなら全部犬にすれば良かったのに、と思いました。
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むかし、むかし ミッドランドは東の端の半島に一頭の犬がいました。その犬は、なぜか「自分の祖先は熊で、他の犬より優秀だ」と思っていました。しかし、実際は、隣にいる「アタル」という犬に頭が上がらず、いつもエサを巻き上げられ、反抗すると噛みつかれて、服従させられていました。おかげで、「犬」はやせて、いつも腹をすかし、根性もいじけていましたが、なぜか「自分はアタルの筆頭舎弟だから、隣の『タカチホ』よりは優秀だし、川向こうの『ライス』にだって文句を言える優秀な犬だ」と、心の中で思っていました。
(中略)
ある時タカチホはライス一派と縄張り争いをしましたが、敗けてしまい、タカチホの犬小屋はライス一派に占領されてしまいました。そのとき、「犬」は、タカチホの犬小屋で一緒に生活していまたのでした。ところが、「自分も犬小屋の陰でタカチホに吠えていたので、ライスの仲間だ」と主張しましたが、ライス一派には受け入れられず、それでもお情けでライス一派とされ、小さな犬小屋をもらいました。ところが「犬」は、それを実力と勘違いして、タカチホに仕返しをするために、タカチホにかみついたり吠えたりしていました。
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どっかで聞いたことがあるような無いようなことも入れ込んでみました(笑)
実際には「自分の犬種は優秀」と思い込みつつも、アタルには本能的に頭が上がらず、この前も「ハナブサ」とか「ブッダ」とか「パスタ」とかに告げ口をしまくっていた、情けない犬なんですけどね。
流石に「コウモリの楽園」って書けなかったんですねw