アカウントＢＡＮ運動は言論封殺であり、天に唾する愚行だ！

動画サイトYouTubeを中心に、保守系アカウントの凍結（ＢＡＮ）が相次いでいますが、これはサヨク活動家による言論封殺です。ただ、一時的にアカウント凍結に成功しても、却って保守系の主張は世の中に拡散するのが関の山であり、その意味で、これは「天に唾する行為」に他なりません。

保守系アカウントＢＡＮ運動

KAZUYAさんアカウントＢＡＮ事件の顛末

最近、動画サイトYouTubeで、保守系のチャンネルのアカウントが次々と凍結（ＢＡＮ）されているいます。大人気ユーチューバーのKAZUYAさんのチャンネルが凍結されたという騒動については、『言論に「言論弾圧」という手段で対抗する極左勢力の愚劣さ』で取り上げたとおりです。

ただ、その翌日に掲載した『ＢＡＮされた翌日に急上昇１位！痛快極まりないユーチューバー』の冒頭でも「追記」として報告したとおり、KAZUYAさんのアカウントに関しては、その後、なぜかアカウント凍結が解除され、復活しています。

その理由についてはさだかではありませんが、今回の騒動だけで見る限り、YouTube側は「アカウント凍結」が申し立てられた時点で、とりあえずアカウントを凍結し、何らかの形で内容を精査して、何ら問題がないと判断したら、アカウント凍結を解除する、という仕組みなのかもしれません。

あるいは、YouTubeを運営しているのは検索エンジン大手のgoogleですが、googleとしてもアクセス数は大切です。仮に、凍結されたアカウントが「大人気コンテンツ」であった場合には、商売上の理由から、その凍結を解除すべきだ、という判断が働いたのかもしれません。

凍結されたままのアカウントも多数ある

この点、私自身はKAZUYAさんの動画を見て、（とくに野党の）政治家に対する批判などはありますが、別にこの人物が特定の民族を貶めたりしているヘイト発言を聞いたことはありませんし、そのような発言をされる方とも思えません。

ただ、KAZUYAさんのチャンネルの凍結が解除された一方で、明治天皇の玄孫としても知られる作家の竹田恒泰さんがYouTube上で設けていた『竹田恒泰チャンネル』を初め、いくつかの保守論客、あるいは右派論客のアカウントは、依然として凍結されたままです。

竹田恒泰さんもKAZUYAさんと同様、愛国的、保守的な論調の方ですが、私が知る限り、特定の民族に対するヘイト発言をされたことはありません。KAZUYAさんのチャンネルが良くて、竹田恒泰さんのチャンネルがダメな理由は、いったい何なのでしょうか？

このように考えていくと、やはりYouTubeの運営はかなり恣意的なのではないかとの疑念を抱かざるを得ません。

サヨク活動家の反応

「香山リカ」さん、何か言うことはありませんか？

こうした疑念はさておき、今回の騒動で、もう１つ興味深い現象が発生しました。「香山リカ」と名乗る自称精神科医（本名不詳）を初めとする、「左派活動家」として知られる人たちが、KAZUYAさんのアカウント凍結をかなり大規模に喜んでいたようです。

（※なお、本来、「香山リカ」とは株式会社タカラトミーが発売する人気商品「リカちゃん人形」のキャラクターの名前であるため、この自称精神科医の左派活動家を「香山リカ」と呼ぶこと自体が、株式会社タカラトミーのイメージダウンにつながるおそれがあります。このため、本稿ではカギカッコを付けて『「香山リカ」氏』と称することにしたいと思います。）

「香山リカ」氏の問題のツイートはいくつかあるのですが、そのうちの１つが、これです。

こんにちは。動画で週刊新潮でネタにされてた香山です。差別や沖縄の基地建設に反対するだけでなぜあなたに笑われバカにされなければならないのか、まったくわかりませんでした。悪いけど今度はあなたが笑われる番のようです。（2018年7月18日 6:45付　ツイッターより）

こんにちは。動画で週刊新潮でネタにされてた香山です。差別や沖縄の基地建設に反対するだけでなぜあなたに笑われバカにされなければならないのか、まったくわかりませんでした。悪いけど今度はあなたが笑われる番のようです。

— 香山リカ (@rkayama) 2018年7月17日

また、「香山リカ」氏は、このツイートの直後に、こんなツイートも投稿しています。

新しい朝が来た　希望の朝だ

喜びに胸を開け　大空あおげ

Kさんの画面は　漆黒の闇だ

ヘイトもスパムも　やめろよ

それ　一　二　三（2018年7月18日 7:13付　ツイッターより）

新しい朝が来た　希望の朝だ
喜びに胸を開け　大空あおげ
Kさんの画面は　漆黒の闇だ
ヘイトもスパムも　やめろよ
それ　一　二　三

— 香山リカ (@rkayama) 2018年7月17日

「今度はあなたが笑われる番」だの、「Ｋさんの画面は漆喰の闇だ」だの、実に酷い暴言ですが、では逆に「香山リカ」さんにお伺いしたいと思います。アカウントを凍結されたKAZUYAさんが、果たして「笑われた」のでしょうか？

その答えは、言うまでもありません。『ＢＡＮされた翌日に急上昇１位！痛快極まりないユーチューバー』で報告したとおり、アカウント凍結直後に「サブチャンネル」にアップロードした動画がYouTubeで「急上昇１位」を記録するとともに、このサブチャンネルの登録者数が一気に５万人を突破しました（※）。

それだけではありません。その後、アカウント凍結が解除された「KAZUYAチャンネル」についても、今回の騒動で注目されたためでしょうか、凍結前に50万人未満だったチャンネル登録者数が、凍結解除後、一気に50万人を超えたようです（※）。

（※正確な登録者数は変動していますが、昨日午後10時半の時点で「KAZUYAチャンネル」が507,490人、サブチャンネル側が68,448人だそうです。）

「香山リカ」さんのツイートを眺めてみても、KAZUYA氏に対して吐いた「今度はあなたが笑われる番ですね」という暴言を撤回も謝罪もしていらっしゃる様子はありません。

保守派論客とサヨク活動家の違い

ツイッターやYouTubeなどのコミュニティ自体、不特定多数の人々がアクセス可能である以上、そこにコンテンツを投稿した場合には、批判されることを覚悟しなければなりません。その意味で、KAZUYAさんや竹田恒泰さんが批判されるのは、極めて当然のことです。

また、私自身も、別に他人を批判することは自由だと考えていますし、ある人の投稿したコンテンツを批判した結果、その人が今後投稿するコンテンツの質が上昇すれば、そのこと自体、日本の言論空間の質が向上することを意味します。

ただ、「香山リカ」さんを初めとする、左巻きの言論人（というよりもサヨク的な活動家）の皆さんがやっていることは、「意見の批判」ではありません。「人格の批判」であり、言論封殺です。

私が見たところ、保守系論客（KAZUYAさんや竹田恒泰さんに限られず、たとえば参議院議員の青山繁晴さんや経済評論家の上念司さん、ジャーナリストの有本香さんなど）は、別に異なる意見の人から批判されても、目を吊り上げて怒るのではなく、冷静かつ論理的に反論されています。

しかし、これに対して「香山リカ」さんを筆頭とするサヨク活動家のみなさんは、相手を「ヘイトだ」「スパムだ」と罵り、アカウントの凍結を喜び、「Kさんの画面は漆黒の闇だ」だの「今度はあなたが笑われる番のようです」だの、相手の人格を罵倒したりします。

言論の自由を本当に嫌っているのはサヨクだ！

ちなみに、現代の日本においては、反原発だろうが、反沖縄米軍基地だろうが、反天皇制だろうが、いかなる思想であっても認められます。思想・信条を理由に身柄を拘束されることは絶対にありませんし、極端な話、安倍総理や天皇陛下の写真に墨汁をぶちまけても、逮捕されることはありません。

ちなみに、主要なメディアが大々的に報じている形跡はありませんが、中国では習近平（しゅう・きんぺい）国家主席の顔写真に墨汁をかけた女性が身柄を拘束されたという事件が発生しています。

「墨かけ女子事件」は中国民主化運動に発展するか？――広がる「習近平の写真に墨汁」（2018年7月17日（火）16時40分付　ニューズウィーク日本版より）

私に言わせれば、別に左巻きの思想を持つのも自由ですが、「言論の自由」「思想・信条の自由」を散々謳歌しておきながら、「安倍は独裁だ」と批判する癖に、中国共産党のことは絶対に批判しないという明らかなダブル・スタンダードには辟易とします。

なにより、「香山リカ」さんを筆頭とするサヨク活動家や、「サヨクの総本山」である朝日新聞社などの行動を見ていると、彼らがやっていることは「言論活動」ではありません。「言論封殺」です。

文藝評論家の小川榮太郎さんが執筆した書籍を巡り、朝日新聞社が5000万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしていますが、これなどは典型的なスラップ訴訟であり、言論弾圧活動にほかなりません。

言論の自由を守らなければならない理由

言論弾圧は言論で勝てない証拠

以上の議論から、彼らサヨク活動家らが言論弾圧に勤しむ理由は、非常に簡単です。それは、彼ら左翼活動家は、保守系論客に対して「言論」というプラットフォームで勝負しても、絶対に勝てないとわかっているからです。

必然的に、彼らの活動は、「絶対に正しいもの」をあらかじめ決めておき、その「正しいもの」から逸脱する議論を徹底的に封殺、排除するという方法によらざるを得ません。サヨク活動家が新宿の繁華街などを歌と踊りで行進していくのも、「歌と踊りで思考力を奪う」という洗脳手段の１つです。

そういえば、朝日新聞と立憲民主党と日本共産党などが１年半も大騒ぎしている「もりかけ問題」も、究極的には「安倍（氏）は怪しい！」という「絶対的に正しい結論」を作っておいて、「安倍総理が有罪である」という思考から逸脱する考え方を徹底的に排除していく、というやりかたです。

要するに、サヨク活動家らが主張しているのは、「言論の自由」に名を借りた「言論弾圧」、「言論封殺」に他ならないのです。これだと中国共産党とやっていることは大差ありません。

言論の自由を貫徹することが最大の対抗策

ただ、考え様によっては、サヨク活動家の活動に対抗する手段は、とても簡単です。それは、「徹底した言論の自由」を貫徹することです。サヨク活動家らは都合の悪い議論を封殺しようとするのですが、こうした活動も含めて、完全に自由にやらせることが、彼ら自身の息の根を止めることに繋がります。

すなわち、インターネット空間などを通じて、サヨク活動家と保守言論人が自由に意見をやり取りすれば良いのです。そして、どちらが正しいかは、聴衆（つまり一般のインターネット・ユーザー）の評価に委ねるのが正解です。

私の感覚だと、保守言論人の議論を評価する人の方が圧倒的に多く、比率でいえば９対１、あるいはもっと圧倒的な差が開きます。もちろん、「香山リカ」さんのような意見を支持する人もいるでしょうが、それは多分、社会の少数意見に過ぎないでしょう。

余談ですが、皮肉なことに、中国共産党が最も恐れているのは、米国でも日本でもありません。中国人民です。中国共産党を滅ぼすのに武器は必要ありません。言論の自由があれば、中国共産党は滅亡します。

言論空間と言えば「天」であり、言論封殺とは「天に唾を吐く」ような行為です。その意味で、言論封殺をする者は「愚か者」であり、「愚か者」はいずれ滅び去るのでしょう。