「日本からの投資呼びかけ」…厚顔無恥な駐日中国大使
久しぶりにびっくりする話題を発見しました。駐日中国大使が28日、都内のイベントで「中日関係はいま複雑で厳しい状況に直面し、改善と発展のチャンスとともに、新旧様々な問題も抱えています」と発言。日中間の経済協力の重要性を強調したうえで日本からの投資を呼びかけた、というのです。「複雑で厳しい状況」は中国が自ら招いたものですが、そのうえで日本に対し投資を呼びかけるという厚顔無恥さにも呆れます。
浮上した「中国ビジネスリスク」
先日の『反スパイ法摘発相次ぐ…脱中国は日本の重要課題に浮上』でも報告したとおり、現在、中国では「反スパイ法」による取り締まりが強化されているらしく、これについて外務省は(おそらくは海外安全情報のページで)中国に渡航する日本人に対し、警告を発しています。
外務省の警告の一部は、こうです。
「具体的にどのような組織や人物が『スパイ組織及びその代理人』に該当し、どのような行為がスパイ行為とみなされるか明らかでなく、列挙されているもの以外にも様々な行動が幅広くスパイ行為とみなされたり、当局によって不透明かつ予見不可能な形で解釈される可能性があります」。
平たくいえば、「現在の中国では、外国人が拘束されたりすることがある」、ということです(実際に『中国のビジネス環境が悪化…日本企業の投資行動の今後』でも取り上げたとおり、アステラス製薬の関係者が現在、拘束されているとの報道があります)。
そして、具体例は、それだけではありません。先日の『英FT報道「野村香港幹部が中国出国禁止措置」の衝撃』でも取り上げたとおり、外資系の投資銀行である野村インターナショナル(香港)の幹部が中国から出国禁止措置を受けた、とする話題も報じられています。
なんとも恐ろしい話です。
報道だけで裏の事情まで含めてすべて判明するわけではないにせよ、あくまでも一般論としていえば、私たち日本人を含めた外国人が中国を訪れると、ちゃんと戻って来られない可能性がある、ということだからです。
日本企業の課題は「中国事業のコントロール」
もちろん、日本企業にとっての「脱中国」は、口で言うほど簡単なことではありません。企業によっては工場や事務所など、かなりの額を中国に投資してしまっているというケースもあるからです。こうした企業にとっては、それらのすべてを今すぐ撤収することができるというものでもありません。
したがって、現実的には、中国ビジネスについては現状の事業規模を維持すると見せかけながら、少しずつ撤収していくしかありません。
たとえば工場についても、最新の設備を日本に持ち帰ることなど難しいため、多くの企業にとっては、たとえば「中国工場の設備更新は最低限にとどめ、中国以外の拠点への投資を拡充する」など、その会社にとっての中国拠点の重要性を少しずつ減らしていく、といった対策しか取りようがないでしょう。
ちなみに当ウェブサイトでは2016年7月の開設以降、折に触れ、「日本企業は国際法が守られない無法国家でのビジネスを拡充すべきではない」と申し上げてきたつもりだったのですが、こうした提言についても、当時は「怪しい自称会計士のネトウヨ的な戯言」と見られていたのは本当に残念です。
当ウェブサイトで予言してきた「中国リスク」が誰の目にも明らかになってきたのですが、こうなってから撤収しようとしても遅すぎるからです。それどころか、このタイミングで中国ビジネスを拡充しようとする企業がいるとしたら、なんとも時流を読み誤っているのではないかと思わざるを得ません(敢えて実名は挙げませんが)。
駐日中国大使の驚くべき発言
ただ、見方を変えれば、現在の中国がいったい何をやろうとしているのか、いまひとつ見えてこないのも間違いありません。外国人ビジネスマンを反スパイ法違反容疑などでいきなり拘束するのは、とてもビジネス・フレンドリーな国とは言えないからです。
少し言い方は厳しいのですが、中国としては、反スパイ法などで外国人に対する取り締まりを強めていること自体が、中国のビジネス環境悪化を自ら招いているのと同じだからです。
こうしたなかで、久しぶりに驚いたのが、こんな記事です。
中国の駐日大使 経済協力の重要性を強調、日本からの投資呼びかけ
―――2023/09/29 09:26付 Yahoo!ニュースより【ABEMA TIMES配信】
記事は『アベマタイムズ』が配信したものですが、タイトルからも想像がつく通り、「中国の建国記念日を祝う都内のイベントで、呉江浩(ご・こうこう)駐日大使が経済協力の重要性を強調し、日本からの投資を呼び掛けた」、とするものです。
アベマが報じた呉江浩氏の発言は、こんな具合です。
「中日関係はいま複雑で厳しい状況に直面し、改善と発展のチャンスとともに、新旧様々な問題も抱えています」。
なかなかに厚顔無恥です。その「複雑で厳しい状況」とやらを招いたのがご自身の国であるという点を無視して、「改善と発展のチャンス」というのも驚きますし、あまつさえ投資を呼びかけるというのも強烈です。
反スパイ法などの件もさることながら、たとえば福島第一原発のALPS処理水を「核汚染水」などと不適切な用語で表現したりするなど、日本国民の中国に対する印象を悪化させ、日中関係を傷つけているのは、まさに中国の方でしょう。
中国では日本旅行が人気?
さて、中国に関する話題を取り上げたついでに、『FNNプライムオンライン』が28日夕方に配信した、こんな記事についても紹介しておきましょう。
中国“20億人”が大移動 「海鮮類は気にするかも」大型連休で日本へ観光も…処理水放出で?キャンセル相次ぐ
―――2023/09/28 18:32付 Yahoo!ニュースより【FNNプライムオンライン配信】
FNNによると、9月29日からスタートする、8連休となる中国の大型連休「国慶節」では延べ20億人という大移動が予想されているそうですが、中国の北京首都空港のカウンター前では「大行列ができている」のだそうです。
「行き先は日本だ。航空関係者によると、27日から30日までの北京発・東京行きの便は、ほぼ満席だという」。
この記述だけで、中国の「ノージャパン」が日本経済に全く影響を与えていないとは断言できません。実際、FNNによると、静岡県藤枝市の観光スポット「玉露の里」で、13台のうち10台のツアーバスがキャンセルされた、との記述もあるからです。
ただ、現実問題として、先日の『ホテル業界が「中国人団体観光客は不要」に転じた理由』などでも紹介したとおり、人手不足に悩むホテル業界などでは、むしろ客単価の低い中国人団体観光客を忌避する動きも出ているのが実情だ、とする報道もあります。
いずれにせよ、現在の日本が「中国人観光客を獲得するために無理に中国に譲歩しなければならない」という状況にはないことだけは間違いないといえそうです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
無視無視
潰れろ中共
さよオナラ
もしかして、駐日中国大使には、日本から投資を引っ張ってくるノルマがあるのではないでしょうか。
中国進出をこの期に及んで画策する経営者はおのれの利潤を追求するのに忙しく社員やその家族の安心やこころの安寧をかんがえてはいないらしい。同胞が不当に拘束されているのに助けようともしない外務省。上川陽子新外務大臣はなにをしているのか。なにが日中韓国3ヶ国会談だ。そこで議題に挙げるつもりか?岸田はなにをしているのか?公明党の山口にたのまれて親書だぁ?だからダメなんだ。自発的に制裁してやらんかい。情けない総理大臣だ。しかし中国大使、、バカなのか?人の国の人間を拘束しておいて投資をよびかけるとは。分かったことは岸田には「国民の生命、財産、暮らしを」まもれないってことだ。おぼえていろよ。絶対泣かせてやる!
むかし「愚か者~」と丸川珠世がさけんでいたし、近藤真彦が「愚か者よ~」って歌っていたら本人が愚か者になってしまったな。因みに娘の中学の先生がいっていた。某高にいったら近藤真彦の名前は禁句と言っていた。行かなかったけど、、、バカめ!とはいってなかったな。おれが岸田にはいいたいけど、、、「バカめ!」
>上川陽子新外務大臣はなにをしているのか
政府や外務省のヘタレぶりもですけど、事ある毎に「人権ガー」と五月蠅い人権団体や日弁連は何してるんでしょうね。
この件では抗議声明をシナチスに対して出したことなど一度もないみたいですが、一体何に「忖度」してるんでしょうか。自国民の人権が侵害されてると言うのに。
「バカめと言ってやれ‼️」
日本にバンバン嫌がらせしていつでも簡単に中国政府につかまったり嫌がらせされるリスクだらけで、投資しようというバカはいるんですかね。
厚顔無恥なところは、舎弟の朝鮮と似てますね。
厚顔無恥
Money1などによると、このところ中国は欧州でも盛んに中国への投資を呼び掛けているそうです。だから、駐日大使が中国への投資を呼びかけること自体には、特に驚きません。なにしろ、中国高官が欧州などで言うところによると、「今こそ中国への投資の大チャンス」なのだそうです。
でも、実際のところ、中国への投資は激減傾向にあり、韓国からの投資ですら半減しているとか。このところ中国がアメリカ国債を大量に売却しているのは、単にポートフォリオの組み換えを目論んでいるというよりは、いよいよドルの現金に窮しつつあるという可能性もあるかもしれませんな。
まあ、「自分の部下がある日突然理由も開示されずに拘束される可能性があるような国に、あなたならば投資しますか?」と返してやれば宜しい。反スパイ罪とか、それに類する法が存在する国は珍しくもないですが、何をしたらダメで、何だったらOKなのか、その線引きがわからないというのでは、まともなビジネス活動などやってられません。そんな状況で、中国向けに新規で投資しようなどと言うのは、よほどの蛮勇をお持ちか、さもなくば社員の安全に全く関心のない経営者なのか、そのいずれかであるような気がします。
厚顔無恥なのは経団連なのでしょう
プラス人権団体。
まあ、スパイ活動の本拠地というだけの理由で、日本に大使館を置いてるわけじゃありませんという、アリバイつくりなんでしょう(笑)。
これから中国に直接投資するのは、弱みを握られているか?怖いもの知らずか?単に愚か?
多分この三択に行き着くような気がします。普通に考えてありえないと思います。そうそう、もう一つありました。『銭ゲバ』ですかね。儲かれば良いのでしょうが全て無くすリスクは高いのでは?なにはともあれ、触らぬ中国に祟りなしだと思います。お気をつけてください。
これたぶんDV男と同じ心理ですよ。さんざん暴力と暴言振るった後で「お前のこと大好きだよ」っていうやつ。
投資しても戻りはないです。
つまりドブに捨てるということです。
一党独裁の国の人というのは思考回路が違うのでは?
ドイツが統一した時西ドイツの人は東ドイツの労働者がまったく使い物にならないことに驚いたというのをどこかで読んだ。
使いものにならないのは、労働者だけではありません。政治家もです。メルケル始め東独出身の政治家が、ドイツを潰しつつあります。
中国は原則「政経分離」の国であり、政治は共産主義、経済は資本主義なので、この大使も、私の言っていることに矛盾は無い、と本気で思っていると思います。
拘束される人も数万人に一人程度なので無視できる数だと思っているのでしょう。
これくらい鈍感というか厚顔無恥でないと中国では生きていけないのでしょうね。
こんな国に配慮し続ける外務省や公明党ってお人好しを通り越して〇抜けとしか言いようがありません。
私は、岸田首相が中国に対して正論を対面で主張できるのなら、日中首脳会談には反対ではありません。
事前に用意された紙を読むことしかできないと思いますが。
人さらいを国家が平気でやる国なんだから企業の資産や売上送金をパクるくらいは平気でするでしょう?
もうロシアとか中華人民共和国に信用なんて全く無いですから。
自分も投資信託買ったり優待目当てに個別株買ったりして、投資はしているけど、中国には投資したいとは全く思わないなぁ・・・・・
党の意向が絶対って事はそれだけリスクが多いって事だし、下手にリスクを冒すよりは優待目当てでノンビリ長期で投資してた方がマシな気がする。