ハンギョレ新聞「日韓は冷戦状態」シリーズが興味深い
本稿は、ショートメモかつ「予告編」です。韓国メディア『ハンギョレ新聞』に不定期に掲載されている「キル・ユンヒョンの新冷戦韓日戦」と題したシリーズが、大変に興味深いです。
『ハンギョレ新聞』といえば、韓国国内では左派で政権に近いメディアとして知られています。また、日本語版ウェブサイトを開設しているという事情もあり、当ウェブサイトの読者の皆さまのなかにも、ときどき読んでいるという方は多いのではないでしょうか。
以前からしばしば申し上げてきたとおり、個人的な分析では、韓国国内の言論界には大きく「保守派」と「左派」という違いがあります。日韓関係に関していえば、ざっくり、「保守派」は「用日派」、「左派」は「純粋な反日派」と位置付けても良いと思います。
このような分類から見れば、ハンギョレ新聞は「純粋な反日メディア」という言い方をしても良いのだと思いますが、日本国内の反日的なメディアと異なり、その論調は意外と冷静だったりもします。
もちろん、ハンギョレ新聞には「ありもしない歴史問題をでっち上げて日本を貶める」という点があり、そういう意味では非常に困ったメディアでもありますが、この点についてはじつは「用日派」の朝鮮日報、中央日報、東亜日報などに関しても同じことが言えます。
逆に、ハンギョレ新聞のスタンスがわかっているならば、「日本をやたらと敵視する国が、本心では一体何を考えているのか」という点を知る上では、非常に有益だったりもするわけです。
こうしたなか、そのハンギョレ新聞に掲載される記事で、個人的にはかなり以前から注目しているシリーズがあります。
それが、「キル・ユンヒョンの新冷戦韓日戦」と題したシリーズです。
昨年7月の『韓国メディア「日韓の戦略的利害はもはや一致しない」』で、その第1回目『[キル・ユンヒョンの新冷戦韓日戦]「昔の良き時代」になぜ戻れないのか』という記事を紹介したのですが、当ウェブサイトでは第2回目以降を紹介していませんでした。
ただ、このシリーズは継続しており、本日、その13稿目が掲載されているようです。
[キル・ユンヒョンの新冷戦韓日戦13]ハノイの失敗、韓国を「四面楚歌の危機」に
―――2021-01-14 11:00付 ハンギョレ新聞日本語版より
あらためて第2回目から第13回目までを通読すると、なかなか興味深いと言わざるを得ません。
キル・ユンヒョン氏が事実関係をかなり精緻に調べ上げたうえで、しっかりと記事を書いているという点もさることながら、日韓関係が壊れていく過程を韓国側からの視点で見つめているという点が新鮮でもあります。
今回の第13回目も、2018年10月と11月の自称元徴用工判決問題を受けて、日本政府が2019年1月9日に日韓請求権協定第3条1に基づいて「外交的協議」を要請したことを巡り、次のように述べているのです。
- このときが韓国が日本との極限の衝突を避けられる最後のチャンスだったが、韓国政府の反応はなかった
- 文在寅大統領の視線は相変わらずハノイの失敗を挽回する3回目の朝米首脳会談に注がれていたからだ
なかなか興味深い指摘です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
このシリーズについては、これからじっくりと読み込んでいき、興味深い論点があれば当ウェブサイトでも紹介したいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
ハンギョレ、半グレ、半切レ、の違いを述べよ(30点)
みんな同じwww
ヤクザと根っこは同じ。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なにしろ、朝日新聞と違って自分が間違う存在であると自覚しているので)
本日の朝日新聞に、作家の半藤一利氏の死去のニュースで、作品からの引用として、「旧帝国軍人に取材したら、自慢話と言い訳だけで、責任回避に終始していた」、「ファシストは民主主義の脇にある」と書いてましたが、ならば、「朝日新聞は、慰安婦問題で言い訳の責任回避に終始している」、「朝日新聞によるファシストもある」も成立するのではないでしょうか。朝日新聞にとって、韓国との関係は、もはや書くことを避けるべき問題なのでしょう。
蛇足ですが、同じく朝日新聞の寄稿記事に、「もはや、学問の世界も民主化で、少数の学者の間だけの世界ではなく、国民に理解してもらうようにしてもらわなければならない」とありましたが、だとすれば、法学も憲法学も(憲法という)神学も、上から目線で説教するだけでなく、国民に、その学問の重要性を理解してもらわなければならない時代になったようです。
駄文にて失礼しました。
すみません。追加です。
日本の安全保障に対して、韓国はいつ射撃用レーダー照射しかねない相手で、アメリカを間に挟むとしても、米韓同盟が、どうなるか分からないので、不要とは言いませんが、役に立つか分からない存在ではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
更新ありがとうございます。
ハンギョレのこのシリーズ、全部は読んでませんが、あまり「面白い」とは思えないです。他の韓国人記者よりはちょっとマシだけど、どこか自己中なんですね。それと他人事みたいに表現する。事実とそうでない所が混在しているし。
例えば『ハノイの破局で発生した危機を乗り超えるには、日本を刺激しない「繊細な外交」を繰り広げるべきだった』それを貴社は提言したか?『ハノイ談判が失敗したのは、日本の影が見える』、、。そんな事はカンケーネー(笑)。
いや、勝手に文在寅氏は運転手気取りで仲介役の期待を膨らませ、しかし金正恩は米国が核開発で譲歩するのか、輸出入を緩和するか、カネを出すかを期待していたと思う。ただその頃、金は既に文在寅が邪魔だった。
ハノイの破局はトランプ大統領と金正恩がギリギリの線で妥協出来なかった為か?いえ、トランプ大統領に妥協する気など、サラサラ無かったでしょう。南朝鮮はテーブルにも付かせてもらえなかった、タダのギャラリーなんです。
今もそうで、李氏朝鮮時代と同じ、大国にもたれかかる事、南北統一なんていう戯言しか考えてない。雑魚民族です。
めがねのおやじ様
『ハノイ談判が失敗したのは、日本の影が見える』...
そんなことおっしゃってるのですか。どうしても日本に悪役を振ってくるのですね。朝日新聞とdna が一致してます。
HN忘れた様
イェース!
もう南朝鮮は、何でも『日本が悪い』、朝日新聞と同じ反日教徒です。彼らの発信は、すべて疑いの眼で見る必要あり!です。
めがねのおやじ 様
>ハノイ談判が失敗したのは、日本の影が見える
わが外務省にこれが出来るくらいなら苦労しませんて、あーた。
こういうのを買いかぶりと言うんでげす。
Kの金儲けの秘訣その22
賢い韓国人は風の音にも日本の音を聞くニダ。
門外漢 様
>ハノイ談判が失敗したのは、日本の影が見える
これはかなり当たってると思いますよ。
安倍総理がトランプに、谷内局長がボルトンに
「安易な妥協はするな」と言い続けたのは事実のようですから、
禍の国から見ればそう思えるでしょうね。
>わが外務省にこれが出来るくらいなら
これにはハゲしく同意です。
以前、「だれだろうと、どんな国だろうと、他人に支配されたり指導されるのはいやなのだ」と書いた。韓国が目立って勝手な行動を始めたのはソウルオリンピック後だろうか。中国がでかい態度を隠さなくなったのは20世紀末あたり、と感じている。
何がいえるのか。どんな人間、どんな国でも、自立するとでかい態度で自己主張し始めるということ。ふりかえれば、欧州諸国の植民地支配態度は、支配という視点では正解だったのだ。自立させず、いつまでも未開無知のままにしておく。
他方、日本は間違えに間違えた。鉄道を敷き学校をつくり(ソウルと台北には帝大までつくった)あれやこれや。ヒューマニズムをベースとする善意の発露だったと思うが、それはほぼ無駄だった。台湾とて、いまは親日だが、自立すれば態度を変える可能性がある。ましてASEAN、インド。一筋縄でいくわけがない。
いつまでも、あると思うな親とカネ、ではないけれど、甘い見通しはもたないほうがいい。うざい韓国を相手に、わかやずやを脅したりすかしたりする技術を磨くことが、日本の未来を明るくする。「韓国には関わるな」といいたい気持ちもわからないではないが、それでは日本が世界の隅の孤児になってしまう。
>「韓国には関わるな」といいたい気持ちもわからないではないが------。
私も同感ですが、だからこそ、わかやずやを脅したりすかしたりする技術を磨く為にも 「助けたりしない、便宜を図ってあげない、母屋の軒先を貸すような事はしない」。つまり非韓三原則と言われている「助けない・教えない・関わらない」の精神が正解なのではないでしょうか?、単に関わるなだけでは矢張り弱いと思います。古来より日本人の美徳とされている「助け合いの精神」は韓国人だけには絶対に適用しない事として、日本人自らが戒めながら警戒しながら行動する時代が来たと言う事です。何せ、彼の国の国民認識では日本人は「軽蔑すべき夷狄で下の中の下」の認識ですから、この様な軋轢が生じると思っています。それこそ「二度と関わってはならない」のです。
御説、ごもっともと思います。
「近代政治技術」という概念を提唱してみますと、ルネサンス期のイタリアに生まれ、近世のフランスとハプスブルグ家のだましあいで育ち、19世紀にイギリスが磨き上げた、そんなことを漠然と考えてみたりします。
その「近代政治技術」を、いま活用するならば、その相手は韓国ではない。これは、お説の通り、いまは放置する時期。本気で立ち向かうべきは、アメリカ兄貴であり、中国だと思います。
アメリカ兄貴は、米日韓連携を要求し続けるでしょう。それがアメリカの利益だから。その時に日本の立場、利益をきちんと説明できるかどうか。ただいいなりになって無駄な買い物をしてご機嫌取りするだけなら、清朝末期の買弁と変わらない。
一段とむずかしいのが対中国でしょう。日中共同宣言・条約は、毛沢東・周恩来といった中国建国の創業者たちがソ連との不和をのりこえようとしていた奇遇に成立した、ガラスのような条約です。現時点では、あのような条約をまとめるのは不可能と言っていい。
日本が敗戦国として一方的に裁かれた東京裁判体制を不満に思う人が少なからずいる。しかし、それがあってこそ国際社会に復帰できていることを忘れているのではないか。「あれは事実と違う、あれはなかったこと」などなど、言ってみてもはじまらない。そのような無邪気な歴史修正主義は危険だということを心配しているわけです。
以前、ロシアの要人が「日本は、もう一回(戦争を)やろうというのか?」と返してきたらしい。
ロシアはある意味わかりやすい国柄ですが、中国が同じような姿勢に変化するとどうなるか。おそらく収拾はつかないし、誰も助けてくれない。
ご返説いただき恐縮に存じます。狭義の視点で朝鮮半島を捉える事はまさに「木を見て森を見ず」の隘路に陥る危険性をご指摘なされたものと伺いました。誠にありがとうございました。
>日本政府が2019年1月9日に日韓請求権協定第3条1に基づいて「外交的協議」を要請したこと
このことを憶えているだけ奇特な韓国人記者、だと思います。
これを受けての韓国側の回答は、2019年5月頃の当時の国務総理イ・ナギョン「政府の対策には限界がある」だけでした。
多くの韓国人は、日本のこのような正式の要請があったことも、またそれを青瓦台が全くの無回答でスルーしたことも知りません。
それは、ハンギョレはじめ、韓国のマスコミが全くと言っていいほど報道しなかったからです。
なぜ青瓦台は、正式な外交的対応をスルーしたのか?
この点は、もっと指摘されてしかるべきことだとは思いますね。
揚げ足を取るつもりはありませんが、「新冷戦日韓戦」と言うからには「新」でない冷戦といえるようなものが過去の日韓間にあったのでしょうか。
ハンギョレに負けず劣らず「WoW!Korea」なるメディアもイケてますyo。
http://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/0114/10284271.html
米国の指示で韓国は,韓国内のイラン資産約10億ドルを差し押さえていた件は有名(!)ですが,今般の韓国籍タンカー曳航(拉致?)の件を受け,大仰,イランに乗り込んだ韓国政府『高官』様は,何の成果も無く手ぶらで帰った模様。(駆逐艦まで繰り出すオラオラ煽り運転ですが),ま,韓国人含め,乗組員は解放された,らしい。が,帰りざま,その言い訳が凄まじい。「イランの資金凍結は,我々の意図・意志ではない」,だと。
普通まぁ一応,約束は約束でバラしちゃいけないこともあるだろう,と思う。アメリカは韓国に対して「お前のところのイラン資産を凍結しておけ」と「約束」したのだろうから,このことは表向きにはできない。だけど「俺のせいじゃない」は,やはりそれはバラしちゃ不味いだろう。やはりトコトン,この国に約束事は通じない,のだろう。嘆息…。。
韓国はアメリカによるイラン制裁の被害者なのでしょうか?
アメリカのイラン制裁を奇貨として借金踏み倒しを図った側面もあると思うのですが。
韓国は「被害者」という定位置を死守すると思いますが。
アメリカのイラン制裁の抜け穴を利用して物々交換貿易を平然とやる人達が、今回だけはアメリカのルールに従って「イランの資金凍結は,我々の意図・意志ではない」とか、誰が信じるものですか。
明らかに嘘と分かる嘘を平然と言われると、益々怒りが増幅するのは日本も経験済みです。K国はこうやって世界中に敵を作ってゆくのですね。そういえばセクハラで怒らせた国はどうなったのだろ。
面白いですね。火器管制レーダー照射事件は日本の言っていることのほうがまともだと読めるし、二転三転する韓国の主張とか触れなきゃいけないところにはちゃんと触れてるし。全然悪天候じゃなかったところに触れないのは最後の情けか?w「韓国の知日知的エリート」が持つムン政権に対する苛立ちがヒシヒシと感じられるコラムですね。
>このときが韓国が日本との極限の衝突を避けられる最後のチャンスだったが、韓国政府の反応はなかった
あおり運転のあげく追突。免許取り消しだな❗
新宿会計士様には是非ともよろしくお願いいたします。
ハンギョレ新聞は、現在の韓国や北朝鮮に対して、真の理解に至るための鍵となる新聞です。
けしてけして、侮ってはなりません。
ハンギョレ新聞に比べれば、日本の主流メディアの分析などすべてクソです。
(朝日新聞、毎日新聞はもちろんのこと、讀賣新聞、産經新聞も含めてのことです。)(笑)