日本の国際与信で「ASEAN>中韓」の傾向が強まる
日本は中国や韓国といった近隣国よりも、じつはASEAN諸国との方が深い関係を築いているようだ――。こんな姿が、「金融」の統計からは浮かび上がってきます。国際決済銀行(BIS)が公表する国際与信統計(CBS)によると、日本の金融機関の国際与信は、中国など近隣国に対するものよりも、ASEAN諸国に対するものの方が大きいのです。
目次
国際与信統計
国際与信統計とは?
数日前の『邦銀世界一は8年連続も…非常に少ない近隣国向け与信』では、国際決済銀行(BIS)が公表している『国際与信統計(CBS)』をもとに、国際与信の世界では日本の金融機関が8年連続して「世界最大の資金の出し手」となるなど、非常に大きな存在感を示している、とする話題を取り上げました。
ちなみに「CBS」は英語の “Consolidated Banking Statsitcs” の略語で、世界31ヵ国・地域から構成される「報告国(※下記参照)」から外国への与信状況を示したものであり、おおむね四半期に1度、BISから生データが公開されています。
BISのCBSの報告国一覧(31ヵ国・地域)
- 先進国…21ヵ国・地域(オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、日本、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国)
- オフショア…3ヵ国・地域(香港、パナマ、シンガポール)
- 発展途上国…7ヵ国・地域(ブラジル、チリ、台湾、インド、メキシコ、韓国、トルコ)
(【出所】日銀『「BIS国際与信統計の日本分集計結果」の解説』)
国をまたいだ与信は世界で約31兆ドル
そして、当ウェブサイトではこれを「債権国側」と「債務国側」から定点観測的に確認し続けているのですが、現時点で公開されている最新データ(2023年9月末時点)をもとに、「最終リスクベース」での与信上位5ヵ国を、債権国側から見たものが図表1、債務国側から見たものが図表2です。
図表1 全世界向け与信・上位5ヵ国(最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債権国側) | 金額 | 構成割合 |
1位:日本 | 4兆6346億ドル | 14.79% |
2位:英国 | 4兆3727億ドル | 13.95% |
3位:米国 | 4兆3456億ドル | 13.87% |
4位:フランス | 3兆4821億ドル | 11.11% |
5位:カナダ | 2兆5943億ドル | 8.28% |
その他 | 11兆9070億ドル | 38.00% |
報告国合計 | 31兆3364億ドル | 100.00% |
図表2 全報告国の対外与信相手国・上位5ヵ国(最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債務国側) | 金額 | 構成割合 |
1位:米国 | 8兆1006億ドル | 25.85% |
2位:英国 | 2兆1702億ドル | 6.93% |
3位:ドイツ | 1兆6864億ドル | 5.38% |
4位:ケイマン諸島 | 1兆5147億ドル | 4.83% |
5位:フランス | 1兆5063億ドル | 4.81% |
その他 | 16兆3583億ドル | 52.20% |
合計 | 31兆3364億ドル | 100.00% |
(【出所】図表1、図表2ともに The Bank for International Settlements, Consolidated banking statistics データをもとに作成)
このランキング表については、債権国側を上位23位まで、債務国側を上位30位まで列挙した図表も、本稿末尾に参考として挙げておきますので、使いたい方はどうぞご自由にご利用ください(※ただし他サイト等に張り付ける場合は出所を明示してください)。
CBSの限界は中国などのデータがないこと
双方の図表、「合計」欄が31兆3364億ドルで一致していることをご確認ください。このことは、CBSのデータを、図表1が債権者側から、図表2が債務者側からとらえているという証拠です。
ただし、前述の通り、このCBS、債権国側のデータには中国やロシアなどのものが含まれていないため、たとえば最近話題の「中国による一帯一路金融」をこのデータで把握することはできませんし、「中国の銀行の北朝鮮に対する与信状況」などを確認することもできません。
ただ、複数の研究者の試算や中国政府の『一帯一路ポータルサイト』などによると、「一帯一路金融」の総額はおよそ1兆ドル前後であるとされており、これら「一帯一路金融」がデータから漏れていたとしても、国境をまたいだカネの流れをざっと把握するうえでは、さほど困りません。
ちなみに図表1、図表2ともに上位5ヵ国までしか収録していませんが(さらなる詳細データは本稿末尾をご参照ください)、債権国側では中国は姿を見せませんが、じつは債務国側では中国は8位に顔を出しており、これによると外国金融機関の中国に対する与信は8260億ドルです。
これを、多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれですが、個人的には「世界で2番目の経済大国」にしては、ずいぶんと少ないな、という印象を持ちます。
国際与信の世界では、「借り手」側では米国(8兆1006億ドル)の存在感が圧倒的に大きく、米国だけで世界の国際与信のざっと4分の1強を借りている計算ですが、これに対し中国が借りているのは米国の10分の1あまりで、世界の国際与信総額に占める割合は2.64%に過ぎないからです。
貸している側が常に強いとは限らない
いずれにせよ、「中国は外国に対し、『一帯一路金融』と称して1兆ドル前後の資金を貸し付けている」、などと言われると、「中国の存在感」に危機意識を抱く人もいますが、世界の31兆ドルという国際与信規模と比べ、中華金融は意外とちっぽけです。
しかも、その中国が外国(とくに英国)の金融機関から1兆ドル弱を借りているのです。
残念ながら、中国はまだ自国通貨である人民元が「世界の基軸通貨になった」とは言い難いのが実情であり、したがって、外貨は外国金融機関から借り入れているのが実情で、下手をすると中国の金融機関は英米系金融機関から借りた資金も使いながら一帯一路金融をまわしているのかもしれません。
なお、少しだけ余談ですが、当ウェブサイトとしては、中国による一帯一路金融を過小評価するつもりはありません。不透明な融資基準に基づき、債務国の債務弁済能力水準を無視してまで強引な貸し込みを行い、債務国側がおカネを返せなくなった途端に港湾などを取り上げるという手法については十分な警戒が必要です。
ただ、以前の『与信管理ができていない中華金融:カネ借りる側も狡猾』でも指摘しましたが、国際与信の世界では、立場が強いのは「カネを貸す側」だけではありません。
カネを借りた側もまた、「借りたカネを返さないぞ」、という具合に、債権者を揺さぶることができるのです。
ことに、過去に何度も対外債務のデフォルトを発生させている国は、「返せない」などと開き直ってしまいますし、その相手国が地球の裏側だったとしたら、「軍事力や政治力などを裏付けに強引にカネを回収する」などの手段が通用しなかったりもします。
こうした観点からは、中華金融の正体は「杜撰な与信管理による乱脈融資」のようなものではないか、というのが、現時点における著者自身の仮説、というわけです。
CBSで見る日本とアジアの関わり
日本は8年連続世界最大の債権国だが…
さて、余談はこのくらいにして、本稿で改めて触れておきたいのが、日本の国際与信の対象国です。
図表1でもわかるとおり、日本は国際与信の世界では最大の与信総額を誇っており、その金額はじつに4兆6346億ドルで、英国(4兆3727億ドル)や米国(4兆3456億ドル)を凌いで世界最大の債権国(しかも8年連続)です。
ただし、この与信はおもに米国や欧州諸国などに向けられており、アジアにはあまり向けられていません。
ためしに日本の与信相手国を上位10ヵ国列挙してみると、そのことは明らかでしょう(図表3)。
図表3 日本の対外与信相手国・上位10ヵ国(最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債務国側) | 金額 | 構成割合 |
1位:米国 | 2兆0887億ドル | 45.07% |
2位:ケイマン諸島 | 6104億ドル | 13.17% |
3位:英国 | 2119億ドル | 4.57% |
4位:フランス | 1890億ドル | 4.08% |
5位:豪州 | 1361億ドル | 2.94% |
6位:ドイツ | 1160億ドル | 2.50% |
7位:ルクセンブルク | 1154億ドル | 2.49% |
8位:タイ | 969億ドル | 2.09% |
9位:カナダ | 965億ドル | 2.08% |
10位:中国 | 775億ドル | 1.67% |
その他 | 8961億ドル | 19.34% |
合計 | 4兆6346億ドル | 100.00% |
(【出所】The Bank for International Settlements, Consolidated banking statistics データをもとに作成)
タイがアジアトップ…アジア向け与信の割合が非常に低い日本
これによるとトップの米国は1ヵ国で2兆ドルを超えており、日本の対外与信全体のじつに45.07%を占めています。2位のケイマン諸島は有名な世界的オフショアセンターであり、このケイマンに対する与信も、じつに6104億ドルに達しているのです。
また、3位以下7位までの5ヵ国も、欧州かオセアニア(豪州)のいずれかであり、8位になってやっとアジアの国が出現します。しかも、その相手国は中国などの近隣国ではなく、なんと、タイです。
タイが日本にとっての重要な与信相手国に浮上している理由は、おそらく、三菱UFJフィナンシャル・グループがタイのアユタヤ銀行を買収したからですが、そのタイに対する与信が1000億ドル前後に達しているというのは、日本とASEAN諸国の関係の深さを象徴しているのかもしれません。
そして、中国は日本にとっての与信相手国としては9位のカナダよりもさらに下位の10位、という状態です。
続いて11位以降、25位までを見ていきましょう(図表4)。
図表4 日本の対外与信相手国(11位~25位、最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債務国側) | 金額 | 構成割合 |
11位:シンガポール | 750億ドル | 1.62% |
12位:オランダ | 691億ドル | 1.49% |
13位:アイルランド | 622億ドル | 1.34% |
14位:香港 | 499億ドル | 1.08% |
15位:韓国 | 449億ドル | 0.97% |
16位:イタリア | 444億ドル | 0.96% |
17位:インドネシア | 437億ドル | 0.94% |
18位:インド | 414億ドル | 0.89% |
19位:スペイン | 396億ドル | 0.85% |
20位:ベルギー | 359億ドル | 0.78% |
21位:スイス | 348億ドル | 0.75% |
22位:台湾 | 272億ドル | 0.59% |
23位:ブラジル | 240億ドル | 0.52% |
24位:マレーシア | 224億ドル | 0.48% |
25位:バミューダ | 207億ドル | 0.45% |
(【出所】The Bank for International Settlements, Consolidated banking statistics データをもとに作成)
これによると、10位の中国に続く11位にシンガポールが、14位に香港が、15位に韓国が、17位にインドネシアが、そして22位になってやっと台湾が、それぞれランクインしていることがわかります(ちなみに韓国から下の各国については、日本の国際与信総額に占めるシェアは1%未満です)。
なんだか、これも意外な話ではないでしょうか。
与信相手国を分類してみた
基本的に、日本の外交は長年、近隣国(とくに中国、韓国など)を重視して来たはずなのに、現実に日本の金融機関が融資している相手国は米国、欧州、オーストラリアといった先進国が中心であり、また、アジアでもトップは中国や韓国ではなく、なんとタイです。
ここで、少し気になって、日本の与信相手国を地域別にざっと分類してみたのが、次の図表5です。
図表5 日本の対外与信相手地域(最終リスクベース、2023年9月末時点)
地域 | 金額 | 比率 |
北米(米国、カナダ) | 2兆1852億ドル | 47.15% |
欧州、英国 | 9803億ドル | 21.15% |
ケイマン諸島 | 6104億ドル | 13.17% |
アジア諸国 | 5124億ドル | 11.06% |
うちASEAN | 2648億ドル | 5.71% |
うち中韓台港 | 2055億ドル | 4.43% |
うちインドなど | 420億ドル | 0.91% |
オセアニア等 | 1476億ドル | 3.18% |
中南米 | 1009億ドル | 2.18% |
中東 | 562億ドル | 1.21% |
その他 | 417億ドル | 0.90% |
合計 | 4兆6346億ドル | 100.00% |
(【出所】The Bank for International Settlements, Consolidated banking statistics データをもとに、与信相手国を地域を割り振り作成。ただし、割り振りが不正確である可能性はある)
この図表は著者自身がCBSの元データの国コードを地域別にざっくりと割り振って作成したものであり、とくに細かい与信相手国(数十ヵ国)については、最終的にはすべて「その他」に突っ込むなど、やや乱雑なつくりではありますが、ただ、傾向は大体掴めると思います。
与信の推移はどうなっている?
ポイントは、欧州、米国、オセアニアの3地域だけで日本の対外与信の7割を超えているという点と、アジア諸国向けは全体の10%少々に過ぎないという点、そしてなにより重要な点は、そのアジアの中でも、日本にとっては近隣4ヵ国・地域(中国、韓国、台湾、香港)よりもASEANの方が与信が大きい、という事実です。
ここで、「中国+香港」、「ASEAN6」(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)、そして韓国の3つの地域に対する与信状況をグラフ化してみると、じつに興味深い事実が浮かび上がります(図表5)。
図表5 日本の「ASEAN6」・「香港+中国」・韓国向け与信の推移(最終リスクベース)
(【出所】The Bank for International Settlements, Consolidated banking statistics データをもとに作成)
これも、じつに露骨なグラフが出来上がりました。
日本のASEAN6向け与信については、最近、やや足踏み状況ですが(円安のせいでしょうか?)、中国・香港向け与信は露骨に落ち込んでおり、また、もともと少なかった韓国向け与信も、さらに減少しています。
少なくとも日本は、「金融」面だけで見たら、ASEAN諸国とは中国など近隣国よりもさらに密接な良好な関係を築き上げている、という格好であり、とりわけ中国、香港向け与信はASEAN6向け与信のほぼ半分という水準にまで落ちてしまっているのです。
こうした状況を踏まえると、マスメディアなどが少し前までしきりに喧伝していた、「中国、韓国などは日本にとって重要な隣国」などとする主張も、少なくとも金融という観点からは、なんだか実態にそぐわないものであるように思えてなりません。
そして、このようなデータを知っていれば、「日本がASEAN諸国と密接な関係を築き上げている」とする主張を見かけても、あまり驚かないはずです。
週刊誌「日本とASEANのつながり」
本稿でもうひとつ取り上げておきたいのが、『クーリエ・ジャポン』が配信した、こんな記事です。
英紙が分析「東南アジアで米中よりも“隠れた大国”日本が信頼される理由」
長い期間、東南アジアに積極的にかかわってきた日本。同地域でのその影響力は、ときに米国や中国のものを上回るほどだ。なぜ日本はこの地域を重視し、これほどまでに強い関係を築けたのか。英誌「エコノミスト」が探った。<<…続きを読む>>
―――2024/02/05 18:30付 Yahoo!ニュースより【クーリエ・ジャポン配信】
内容の詳細を本稿で説明することは控えます。
日本がASEAN諸国と密接な関係を築いてきた理由について、記事では「日本が本質的に親切な国だというわけではない──戦争による負の遺産があるため、そう振る舞うことを余儀なくされたのである」、といった記述に関しては、「分析としては非常に浅い」、とだけ指摘しておきます。
ただ、この記事も、日本がASEAN諸国に大きな影響力を持つ、などとするものですが、「民間金融」という尺度だけで見ても、そのことは明らかでしょう。
いずれにせよ、日本の金融機関が中国、韓国、台湾、香港といった近隣国向けの与信を急速に減らしつつ、ASEANを中心とするアジア諸国への与信についてはさほど減っていない(おそらく円建では増えているケースもあると考えられる)のは、日本とアジアの関わりを象徴している現象といえるでしょう。
【付録】国際与信詳細データ
なお、本稿で触れた国際与信の詳細データにつきましては、図表6、図表7をご参照ください。
図表 全世界向け与信・上位23ヵ国(最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債権国側) | 金額 | 構成割合 |
1位:日本 | 4兆6346億ドル | 14.79% |
2位:英国 | 4兆3727億ドル | 13.95% |
3位:米国 | 4兆3456億ドル | 13.87% |
4位:フランス | 3兆4821億ドル | 11.11% |
5位:カナダ | 2兆5943億ドル | 8.28% |
6位:スペイン | 2兆1285億ドル | 6.79% |
7位:ドイツ | 1兆7587億ドル | 5.61% |
8位:オランダ | 1兆5255億ドル | 4.87% |
9位:スイス | 1兆0248億ドル | 3.27% |
10位:イタリア | 9608億ドル | 3.07% |
11位:豪州 | 7974億ドル | 2.54% |
12位:シンガポール | 7144億ドル | 2.28% |
13位:オーストリア | 4944億ドル | 1.58% |
14位:フィンランド | 4548億ドル | 1.45% |
15位:台湾 | 4311億ドル | 1.38% |
16位:ベルギー | 3149億ドル | 1.00% |
17位:韓国 | 2485億ドル | 0.79% |
18位:ポルトガル | 1100億ドル | 0.35% |
19位:ギリシャ | 959億ドル | 0.31% |
20位:アイルランド | 882億ドル | 0.28% |
21位:インド | 813億ドル | 0.26% |
22位:トルコ | 209億ドル | 0.07% |
23位:チリ | 190億ドル | 0.06% |
その他 | 6379億ドル | 2.04% |
報告国合計 | 31兆3364億ドル | 100.00% |
図表 全報告国の対外与信相手国・上位30ヵ国(最終リスクベース、2023年9月末時点)
ランク(債務国側) | 金額 | 構成割合 |
1位:米国 | 8兆1006億ドル | 25.85% |
2位:英国 | 2兆1702億ドル | 6.93% |
3位:ドイツ | 1兆6864億ドル | 5.38% |
4位:ケイマン諸島 | 1兆5147億ドル | 4.83% |
5位:フランス | 1兆5063億ドル | 4.81% |
6位:日本 | 1兆2789億ドル | 4.08% |
7位:香港 | 8785億ドル | 2.80% |
8位:中国 | 8260億ドル | 2.64% |
9位:イタリア | 8253億ドル | 2.63% |
10位:ルクセンブルク | 7534億ドル | 2.40% |
11位:カナダ | 6734億ドル | 2.15% |
12位:ベルギー | 6031億ドル | 1.92% |
13位:豪州 | 5861億ドル | 1.87% |
14位:シンガポール | 5566億ドル | 1.78% |
15位:オランダ | 5319億ドル | 1.70% |
16位:アイルランド | 5167億ドル | 1.65% |
17位:メキシコ | 4996億ドル | 1.59% |
18位:スペイン | 4935億ドル | 1.57% |
19位:ブラジル | 4370億ドル | 1.39% |
20位:スイス | 3772億ドル | 1.20% |
21位:ニュージーランド | 3742億ドル | 1.19% |
22位:韓国 | 3652億ドル | 1.17% |
23位:チェコ | 3312億ドル | 1.06% |
24位:インド | 3112億ドル | 0.99% |
25位:ポーランド | 2863億ドル | 0.91% |
26位:スウェーデン | 2846億ドル | 0.91% |
27位:デンマーク | 2446億ドル | 0.78% |
28位:ノルウェー | 2348億ドル | 0.75% |
29位:オーストリア | 2198億ドル | 0.70% |
30位:台湾 | 2117億ドル | 0.68% |
その他 | 3兆6573億ドル | 11.67% |
合計 | 31兆3364億ドル | 100.00% |
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
日本の金融機関は、カントリーリスクの小さな国に国際与信を増やす、ということでしょうか。
2月1日にあおぞら銀行が第3四半期の決算で、赤字転落、無配を発表。株価はストップ安。
理由はアメリカの商業不動産関連融資。ノンリコースの貸付だった。
ノンリコースとは「質」のようなもので借手は質草(担保物件)をあきらめれば借金はチャラ。
貸手には質草だけが残る。その質草(商業不動産)が今値下がりを続けている。理由はコロナ禍でのリモートワークが定着しオフィス需要が減っていることだという。
邦銀はこんなところに、こんなリスクをとって融資してるんだね。
面白い情報ありがとうございます。
ノンリコース初めて知りました。
オフィス需要の低迷、これ、孫さんがウイワークで大損した構図ですね。尤も、コロナ禍やリモートワークの流れが無くても、単なる部屋貸業に大きな投資をすることはとても投資家のやる事とは思えませんでしたが。
貸部屋業ですか。データセンター特需がまさしくです。貸アパートですやんね。
もっとも、ノマドワーカー(定席を持たない遊牧労働者)たるもの、景気が悪くなればたちまち不要不急出費を(オンラインで即時)解約するひとたちですので、おしゃれさ優先のウイワークは、重くて中身の詰まったデータセンタービジネスとは違った振る舞いをして当然でした。
>データセンター
バックアップ用のデータセンターは、候補地が少ないのでは?地震の多い日本では地盤のしっかりした所は少ないとかで。
>邦銀はこんなところに、こんなリスクをとって融資してるんだね。
どうせ、リスク取るなら国内産業の育成に賭ければいいのに。そうすれば、大挙してどこかの国へ行って足下見られることもないだろうし。
1990年前後のバブル期、日本の不動産だけでは足りず、米国の不動産獲得競争をやっていた、大手金融機関と不動産会社。
何か、邦銀は不動産が好き?不動産投資なら、損をしても不動産価格が下落しまして、などと世の中の市況のセイに出来るから、中の人にとっては言い訳がし易い「安全投資」?
実物事業に投資が出来る「目利き」になってくれればいいのですが。
なかなか面白い内容でした。先月でしたか経団連が大名行列で訪中し、おべっかを使ってきたと聞いていたのですが金融関係はシビアですね。もっと国内の内輪で、意思疎通をしてもいいと思うのですがw
Courrierにしては割と中立的な書き方だな、と思いました。
”戦争による負の遺産”云々は「ミシガン大学のジョン・チョルシアリ教授と
スタンフォード大学の筒井清輝」の見方だそうで、すぐ下に「米国や中国の姿勢が
押し付けがましいのに対し、日本の外交は基本的に相手を尊重する。」とも書いてあります。
欧米にて「第二次世界大戦の日本は悪」は絶対に覆してはいけない不文律なのだろうけど、
内心それを「実はそうじゃないよな、でもそれ書いたら職を失うしなあ」と思っている者も
居る……と考えるのは早計でしょうか。