練馬の青狸は有能な経営者を潰すための刺客だった…?

世の中であまり指摘しているサイトがないため、敢えて本稿にて重要な事実をもとに野心的な仮説を提示しておきます。それは、「練馬の青狸」は、有能な経営者を潰すために、未来の世界からわざと送り込まれた刺客、という可能性があるのです。そう考えたら、青狸が取り出す21世紀の道具が一見便利層でありながらポンコツだらけなのも理解できます。

登場人物紹介

当ウェブサイトでもこれまでさんざん議論してきたとおり、東京都練馬区月見台すすきが原に出没する青狸の「ご活躍」は、大人と子供の視点に立つと、評価が全く異なることが多い論点です。

たとえば、先日の『青狸各論:源氏の「性格の悪さ」』では、源(みなもと)という女の「性格の悪さ」について議論したところですが、本稿ではそれ以上もさらに衝撃的な仮説を紹介しなければなりません。

ただ、いちおう、この生き物(?)についてご存じでない方のために、簡単に関連当事者を紹介しておくと、次のような具合です。

野火のび犬氏(昭和37年生まれ・小学4年生ないし5年生)

いわゆる「特定意志薄弱児童」。21世紀の未来に暮らす野火忙(いそがし)氏は「自身の祖先」だと主張するが、真偽のほどは不明。

源静子氏

野火忙氏からは「おばあちゃん」と呼ばれる小学生女子。男子からは「可愛い」、「アイドルみたい」などとチヤホヤされているが、実際のところ、女の友人と遊んでいる描写は少なく、いわゆる「同性に嫌われる女」という疑惑も持ち上がっている。1990年代の未来、出来過氏と野火氏を両天秤にかけ、野火氏を選んだ模様。

骨川氏

野火忙氏に対する陰湿かつ執拗な嫌がらせを仕掛ける。父親が会社社長で1970年代においては「普通の豪邸」とされる自宅に居住していたが、地価上昇等の事情もあり、現在の東京都内だと上場会社社長や外資系金融機関勤務くらいでなければ手に入れられないくらいのあり得ない広さである

※ちなみに野火氏の自宅も「狭小住宅」とされていますが、現実には広大な庭があるなど、練馬区でこの広さは十分な豪邸でしょう。

女泥棒

野火のび犬氏と声がそっくりで世界を股に掛ける泥棒グループのボス。年齢は25歳で数年後には5人の子持ちとなる。自分より年上の男2人を部下としており、うち1人はメカ作りの天才、もう1人はガタイが大きく頑丈。彼女と対決する正義の味方の声は忙氏とそっくり

青狸

諸悪の根源。現在は野火家に居候しているが、一見便利な21世紀の道具の数々で特定意志薄弱児童をますますダメ人間に代えているとの専らのうわさ。世田谷区桜新町あさひが丘3丁目に居住する7人家族の長男で年上で凄い髪形の姉を頻繁におちょくる男(初代)と声がそっくり

凄い髪形の女性

既婚者で子持ち。所帯を持っているが夫や息子とともに実家に暮らす。年の離れた弟に頻繁におちょくられる。同じく年の離れた妹は源静子氏と声が酷似。野火家と直接の関係はないが、昭和20年代に結婚しているわりに今も20代で、野火家の面々と同様、年を取らないらしい

剛田氏

女泥棒の部下のガタイが良い方の男と声が酷似。野火のび犬氏に対し、日常的に殴る蹴るの暴行を加えているが、こうした執拗ないじめの要因のひとつは、別の世界で女ボスにいじめられている憂さを晴らすため、その女泥棒と声が酷似している野火氏に目を付けたとの指摘もある

【参考】例の泥棒一味

野火氏は優秀な戦闘員…あるいは優秀な経営者か?

さて、本稿では少し野心的な仮説を提示しておきたいと思います。

正直、特定意志薄弱児童とされる野火氏にとって、青狸と暮らした日々が、壮大な時間の無駄であった可能性があるのです。いや、結果的に青狸の存在が、優秀な戦闘員、もしくは優秀な経営者としての野火氏の台頭を抑えたのです。

あまり知られていませんが、野火氏は親御さん(玉子氏や伸び介氏)と喧嘩した際にカッとなって家を飛び出し、青狸をネズミのびっくり箱で気絶させ、便利な道具が出て来る六次元ポシェットを奪い逃走。無人島に不時着し、そこで10年間生存したという事実があります(単行本14巻)。

ということは、21世紀の未来の道具に依存したことは事実ではあるにせよ、案外、彼の生存性能は高い、ということです。

ただ、野火氏の性能は、それだけではありません。

じつは、射撃の能力が極めて高く、一説によると射撃速度は0.1秒(※要出典)で、東郷デューク氏や次元大輔氏、はたまた冴羽両氏、バンコラン・バルバロッサ・ジャック氏ら著名な殺人鬼にも勝るとも劣らないとされています。

さらには、忙氏の説明によると、近未来、すなわち1988年において、「就職できなかった」と称して自ら起業しており、意外と経営の才覚があることが示唆されています。会社自体は93年に花火で引火したことを遠因に95年に倒産していますが、これはあくまでも火災による倒産であり、経営の失敗によるものではありません。

ということは、野火氏は放っておけば世界征服をも始めてしまうほどに有能な人物であったという可能性が疑われるのです(実際、声が酷似した女がややこしい男2人を従え、世界を股にかけて窃盗、破壊活動など不法行為を繰り返しています)。

青狸の真の狙い

こうした点に着目していけば、青狸の真の狙いも、何となく見えてくるというものです。要するに、野火氏を潰すために未来から送り込まれた刺客、という可能性です。

それに現実問題、忙氏が本当に野火氏の子孫であるかどうか、怪しいものです。

じつはこの青狸、野火氏が才覚を発揮するのを防ぐために、某国が送り込んできたスパイ、という可能性があるのです。あの便利な未来の世界の「ひみつどうぐ」の数々も、某国製品だったのかもしれません。

あるいはこの青狸、野火犬氏の経営手腕を恐れたライバルが過去の世界に送り込んだ刺客だった、という可能性も否定できません。

このように考えていくと、この練馬の青狸は、「与えられた情報を鵜呑みにしない」という貴重な教訓をも、私たちに与えてくれているのかもしれない、といえるでしょう。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. たろうちゃん より:

    なかなかに蘊蓄に富んだ解釈だ。漫画一つでここまで解析するとは、、そうなのか!見えない部分を解釈しろと、、与えられたことを鵜呑みにするなと、
    しずかちゃんが他の男の子と遊ぶ描写ないから同性から嫌われるという結論か!
    うーんこれをあてはめると、みんなを苦しめる悪童キッシィーは外国人にはやたらカネで人気を得ようと画策するが、みんなと遊ばず脱税で日々遣り繰りする友達しかいなくて、女房の裕子ちゃんと息子の翔太郎くんに寝首をかかれたダメ人間になりさがった訳だな?ン?そんなのダメ?困ったな。また考えよう。

  2. 匿名 より:

    ノビ太氏が有能なエージェント?ご冗談を😆
    テストで零点なんて取れないよ、フツー。
    TOEICでもテキトーにマークしたら4分の1の確率で合うんだから却って零点なんて狙って取れるもんじゃな…

    アッ!
    そういうことか!

  3. 匿名 より:

    「うふふ、計画通り。」

    1. 新宿会計士 より:

      やっぱり正体を表したな。青狸一味め‼️

  4. 農民 より:

     「青狸2」では液体金属製で姿を変える新型が直接暗殺に来て、青狸1と戦うんですかねぇ……

     骨川氏も「凄い髪型の少年」といえますが、彼の全方位どこから見ても3本毛束が屹立するあの髪型も、立体に解釈不能で長年実現不能と言われてきました。しかしこれも「与えられた(視覚)情報を鵜呑みに」してしまった結果に過ぎず、現在における最新技術を利用し、解明に成功したそうです。

    https://twitter.com/eyewater_e/status/1640278356439740418

    1. 伊江太@ より:

      農民様

      確かにかのアクション大作「ターミネーター2」を彷彿とさせるストーリー展開。だけど、この圧倒的な雰囲気の違いって何?

      将来の伝説的スナイパー、世界制覇をも狙わんとする可能性まで秘めた「特定意志薄弱児童」の悪の芽を摘むための手段と言ったら、その抹殺ではなく、徹底的甘やかしによる無気力化。

      冷酷非情を絵に描いたような液体金属型とは似ても似つかぬ人畜無害を装った外面で家人を誑し込み、どら焼きをせしめては押し入れで昼寝。それで時々「甘やかし道具」を少年に渡してれば任務完了で、ガチで戦う液体金属より結果は美味くやったんだから、依頼人も文句は言えんでしょう。

      たまに現われる黄猫型の刺客にしたって、シュワちゃんみたいなマッチョじゃない。溶鉱炉に放り込むほど荒っぽくはないから、温和しく言うこと聞く振りしとけば問題なし。

      件の少年にしたところで、壮大な可能性こそ失ったとは言え、幼なじみの美女を娶り、我が子にも恵まれて、家庭を持てたなら、ビジネスで多少の波乱はあったとしても、まあソコソコの人生と思えたんじゃないかな?四畳半的幸せ・・・。

      依頼人よし、仕置き人よし、ターゲットよし、の三方よしで、丸く収まる。まさに日本的予定調和だけど、これじゃ、ハリウッドにシナリオ持ち込んでも、絶対に映画化は無理だね。

      乱世、バイオレンス上等のメリケン映画と、日常のささやかな幸せを描く、小津映画の違い?

      1. 農民 より:

         まぁマッチョが片手で散弾銃ブっぱなしてドッカンドッカン爆発する非日常の方が、映像としてはウケるでしょうね……

         「北風と太陽」が”懐柔の方が効果的”という解釈はちと婉曲ではありますが、古代ギリシャから世界中に伝わり、近代の欧米でも教訓話として有名なようなのですけど。「太陽政策」の長期的な結果はアレだったし、未来では意味が変わって戦略として低評価なのでしょうか。 
         さておき、攻撃にせよ懐柔にせよ、危険性を秘めた本人を狙うよりも、先祖から絶やした方が、時代による技術的・経済的な抵抗力においても有利に思えます。ターゲットは野火のび作氏(文久の頃)あたりにし、抹殺(容易)あるいは逆に大成功させて(一見善行としてカバーでき疑われない)特定意志薄弱児童など生まれてこないように誘導でも良かったのではないかと。歴史改変やタイムパラドックスを最小限に抑えるための配慮でしょうか。設定考察考証好きのマニアにはウケそう。
         タイトルはシンなんとかは飽きたから「ドラえ◯ん-1.0」かな。

      2. オタク歴40年の会社員です、よろしくお願いいたします より:

        盗られたのがどら焼き程度なら
        まだ許容範囲です、

        某人類殲滅サイボーグなんて、
        いきなり全裸で現れて服とブーツとバイクを獲りますけど…。

  5. 伊江太@なにがなんでもしずかちゃんを擁護するぞ より:

    >実際のところ、女の友人と遊んでいる描写は少なく、いわゆる「同性に嫌われる女」という疑惑も持ち上がっている。

    思い返してみても、この漫画にしずかちゃんとジャイ子以外の女の子が出てきた記憶がない。

    「同性に嫌われる」が本当のわけではなく、単に作者藤子・F・不二雄先生が「女の子を描く分けるのが苦手だった」のが、しずかちゃんが女の子同士で遊ぶシーンが希だった理由なのでは?

    1. さより より:

      しずかちゃんは、刺身のツマなみの脇役ですね。ジャイ子も滅多に出て来ないし。出来杉くんもたま〜に出て来るだけ。
      この漫画、3人+1匹でストーリーが進む。青狸のポケットの中身が主役かも。

    2. さより より:

      脇役度=主役からの距離に応じて、脇役の人物像と人物描写の解像度の粗さは決まります。又、その像と描写の設定も主人公にとって、どんな役割を果たす人物かという点から必要最低限度で描かれます。勿論、出演頻度と時間もストーリーの中で主人公との関係で必要最低限になります。この点から見ると、しずかちゃんに女友達がいるか等の人物描写は必要ないということなのでしょう、脇役だから。のび太の母親など、のび太を叱る場面で出て来ることが殆どで、母親と言えば叱る役という設定になっています。
      それから見ると、個人的には、何故ドラえもんを読むかという動機は、どういうストーリーの故に、どういう道具がポケットから出て来るか?ということにあるので、主人公は、のび太と道具のダブルでないか、と思う位です。

  6. 雪だんご より:

    野火氏に「射撃スポーツの道を進めばオリンピックレベルになれるのでは」と提案するのは
    タブー中のタブーなんでしょうね、多分。学校に通う必要すらなくなりかねませんし。

    あやとりに関しても天才的だったはずなので、何らかの芸術的センスに活かせないものか……
    こうして見ると野火氏はただ単に学校の勉強に向いていないだけで、とがった才能の
    持ち主なのでは?とつくづく思ってしまいますね。

  7. 匿名 より:

    たしかに、青狸がスパイ説は真実味がありますね……なぜ劇場版で度々活躍するタイムパトロールが青狸による歴史干渉を放置しているのかという点にも辻褄が会います

    声の酷似は野火氏含む人物の責任ではないと思うのであまり参考にならないとは思いますが

    1. 新宿会計士 より:

      眉村卓の小説『時の旅人』を思い出してしまった
      今度図書館に行って探してみようかな

      1. カズ より:

        「とらえられたスクールバス」のタイトルで所蔵されてるかもですね。

  8. 土地家屋調査士 より:

    おはようございます。

    青狸は猫型ロボットだったと記憶してますけど、青狸なのですね。どなたの異論もありませんし。
    先週の論考に読み落としがあったのかな?。

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