7月の訪日客はコロナ禍以降最多
中国人観光客が本格的に戻ってくれば過去最多の月間300万人台も?
先月の訪日外国人が2,320,600人と、6月に続いて200万人の大台を超えたようです。それにしてもすごい人数です。また、コロナ前は入国者トップを占めていた中国人入国者数がまだ本格的に戻ってきていませんが、仮に中国人入国者数が2019年並みの月間100万人前後に増えたなら、月間入国者数は300万人の大台を伺う勢いです。
目次
訪日外国人、今月も200万人突破=観光統計
日本政府観光局(JNTO)は16日、2023年7月における訪日外国人の内訳を公表しました。
これによると訪日外国人は2,320,600人と、6月に続いて200万人を突破しました。ただし、相変わらずトップは韓国であり、韓国人だけで入国外国人全体の約3割を占めているという状況にあり、これに台湾が続き、中国が第3位にまで浮上してきています(図表1)。
図表1 訪日外国人の内訳(2023年7月)
国 | 人数 | 割合 |
1位:韓国 | 626,800 | 27.01% |
2位:台湾 | 422,300 | 18.20% |
3位:中国 | 313,300 | 13.50% |
4位:香港 | 216,400 | 9.33% |
5位:米国 | 198,800 | 8.57% |
6位:フィリピン | 51,700 | 2.23% |
7位:タイ | 49,600 | 2.14% |
8位:ベトナム | 44,800 | 1.93% |
9位:カナダ | 38,800 | 1.67% |
10位:インドネシア | 28,500 | 1.23% |
その他 | 329,600 | 14.20% |
総数 | 2,320,600 | 100.00% |
(【出所】JNTO『訪日外客統計』をもとに著者作成)
入国者全体も前月と比べて増えています。6月の訪日外国人は2,073,300人でしたので、前月比でだいたい1割増えた計算です。
過去最多だった2019年7月は299万人
ちなみに奇しくもコロナ禍発生前に入国外国人が過去最多を記録したのは、ちょうど4年前の2019年7月のことですが、そのときの入国者数は2,991,189人でした(図表2)。よって、現在の入国者数は、コロナ前のピークと比べ、だいたい7割ほどにまで戻ってきた、という言い方もできるでしょう。
図表2 訪日外国人の内訳(2019年7月)
国 | 人数 | 割合 |
1位:中国 | 1,050,420 | 35.12% |
2位:韓国 | 561,675 | 18.78% |
3位:台湾 | 459,216 | 15.35% |
4位:香港 | 216,810 | 7.25% |
5位:米国 | 156,865 | 5.24% |
6位:タイ | 73,202 | 2.45% |
7位:ベトナム | 40,762 | 1.36% |
8位:フィリピン | 37,771 | 1.26% |
9位:豪州 | 34,873 | 1.17% |
10位:フランス | 34,634 | 1.16% |
その他 | 324,961 | 10.86% |
総数 | 2,991,189 | 100.00% |
(【出所】JNTO『訪日外客統計』をもとに著者作成)
もし中国人観光客が戻ってくれば毎月300万人台も!?
すなわち国別で見て、中国人の入国者数は2019年と比べてまだ3割程度であり、本格的に戻ってきているわけではありません。この状況で、すでにコロナ前の7割程度にまで入国者が戻ってきているということは間違いありません。
こうしたなかで先日、中国政府が自国民に対し、日本への団体旅行を解禁したとの報道がありました。
これにより中国人の日本旅行者数がコロナ前の、たとえば2019年並みの月間100万人前後という水準にまで戻って来るかどうかはまだわかりませんが、仮にそうなったとしたら、どうなるでしょうか。
現実に2019年のときは、「ノージャパン運動」により、8月以降は韓国人入国者が激減しました。
しかし、今年に関していえば、こうした「ノージャパン運動」が発生せず、かつ、中国人入国者数が戻ってきた場合には、単月の入国者数が過去最多の300万人台に届くという展開もあり得るでしょう(もちろん、それが日本経済にとって良いことであるかどうかについては、別問題ですが…)。
インバウンド大国となった日本
その一方で、出入国在留管理庁が公表する『出入国管理統計統計表』によると、2023年7月における出国日本人は891,614人と、コロナ禍が始まって以降過去最多を更新しました。
ただ、これについて昨年10月以降の訪日外国人(インバウンド)と出国日本人(アウトバウンド)を比較してみると、依然として、インバウンドがアウトバウンドの2倍以上、という状況が続いていることがわかります。
インバウンドvsアウトバウンド
- 10月…訪日外国人**498,646人vs出国日本人349,557人(1.43倍)
- 11月…訪日外国人**934,599人vs出国日本人379,196人(2.46倍)
- 12月…訪日外国人1,370,114人vs出国日本人432,193人(3.17倍)
- 01月…訪日外国人1,497,472人vs出国日本人443,105人(3.38倍)
- 02月…訪日外国人1,475,455人vs出国日本人537,705人(2.74倍)
- 03月…訪日外国人1,817,616人vs出国日本人694,292人(2.62倍)
- 04月…訪日外国人1,949,236人vs出国日本人560,178人(3.48倍)
- 05月…訪日外国人1,898,900人vs出国日本人675,661人(2.81倍)
- 06月…訪日外国人2,073,300人vs出国日本人703,259人(2.95倍)
- 07月…訪日外国人0人vs出国日本人891,614人(0.00倍)
(【出所】JNTO『訪日外客統計』、出入国在留管理庁『出入国管理統計統計表』をもとに著者作成)
参考:おもな国の入国者数・月次推移
なお、参考までに、おもな国の入国者数について、月別にグラフ化しておくと、図表3のような具合です(なお、いずれのグラフもコロナ禍前の2018年と2019年、入国正常化後の2023年の3つを示しています)。
図表3-1 総数
図表3-2 中国
図表3-3 韓国
図表3-4 台湾
図表3-5 香港
図表3-6 米国
(【出所】JNTO『訪日外客統計』をもとに著者作成)
これによると、とくに米国人が大きく伸びていることが確認できますが、それだけではありません。韓国、香港、台湾などの入国者も力強く伸びていることが確認できるでしょう。
いずれにせよ、このあたりの事情について、報道などで興味深い情報があるようならば、今後も当ウェブサイトにて取り上げていく予定です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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結局、このまま中国の「復活」が続けば、いくら数は
増えても、国別の偏りは相変わらずコロナ放電前と変わらず…でどうにも喜べませんね…。
もはや、インバウンドは単に頭数で「成果」を測る段階は過ぎているのでは?
コロナ禍前…と入力したのに何故か「コロナ放電前」に
なってました。何のこっちゃ?ですね(^^
中国人が増えるのは、ともかく、在日中国人や大量に流入した訪日中国人が一斉蜂起して、日本人に害を及ばさないかが心配だ。スパイ防止法さえない、我が国で、どう不良外国人に対処すればいいのだろうか。話せばわかると、友愛溢れる主張をする輩がいるが話して分かるのなら、ウクライナ戦争も中東の紛争もおきたりはしない。政治家の危機意識がないのが堪らなく不安である。
あまり想像したくはないことですが、現在の国際情勢において大きな懸念があります。
メディアはオーバーツーリズムの問題を筆頭に大きく取り上げておりますが、それ以外の問題点です。
例えば日本の観光地において、中国人観光客と台湾人観光客が衝突する、中国人観光客とアメリカ人観光客が衝突する、といった問題が発生してくる危険性が考えられます。
中国政府も団体旅行を解禁し、衝突においては数を頼んで気が大きくなることでしょう。ひとたび激昂すれば、添乗員の制止が効くとも思えません。
そこから新たな紛争が拡大してくることは避けたいところです。
これを避けるためには、観光地の棲み分けという方法がまず考えられますが、どうなることやら…
今日のネットニュースでは、岸田文雄のバカ総理が外国の山火事に見舞金を拠出したんだとかで、みんな怒っていた。外国にはカネ配るのが早いね~。国内では台風被害が大きく報道されているのにさ。今度の選挙があった時は、広島有権者、、絶対に岸田をおとせよ。どこの総理だ!