数字で予測する衆院選:大量移籍で維新躍進が可能に?
これまで当ウェブサイトでは、特定の政党が票を失い、他の政党に票が移っていた場合、選挙結果がどう変わったか、に関するシミュレーションを実施してきました。そのなかで、「維新が前回並みの立候補者数だったとして、最大野党になるためには、自民、立民両党からそれぞれ何票ずつ取って来なければならないか」を計算すると、その答えは2~3万票という、やや非現実的にも見える数値が出てきます。ただ、維新躍進のためにもう少し手っ取り早いアプローチもあります。それが立憲民主党の現職議員や候補者の3分の1程度が維新に移籍する、という可能性です。
目次
日本の選挙制度と衆院選
シミュレーションの基本的な前提条件
当ウェブサイトでは先月以来、2021年10月の衆院選の各小選挙区における生データを利用し、「もし政党Aから政党Bに票が移転していたならば、選挙結果はどう変わっていたか」、といった思考実験を繰り返しています。
これに関し、今までの議論に付け加えるかたちで、本稿ではさらにいくつかの選定条件を置いて、議席数シミュレーションを実施してみたいと思います。
ここで最初に、基本的な条件を再度確認しておきましょう。
まず、日本の衆議院議員選挙は、小選挙区比例代表並立制です。
小選挙区では得票でトップだった候補者が1人だけ当選し、他の候補は全員落選します(このため、「死票」が大量に出やすい、という特徴も有しています)。この小選挙区における定数は、2017年以降、289議席です。
その一方、比例代表は全国を11のブロックに分け、ブロックごとに政党名で投票された票を合計し、ドント式で議席を配分するというもので、各政党の獲得議席は票数とだいたい比例しするため、小選挙区と比べ「死票」は少なくなります(ただし、泡沫政党が存在するため、比例代表でも死票はゼロになりません)。
自民党のこれまでの獲得議席
以上のデータをもとに、過半数、安定多数、絶対安定多数に関しても、確認しておきましょう。
この比例代表における定数は2017年以降、176議席であり、小選挙区と合わせれば465議席が争われます。過半数は233議席、全委員会で委員長を出せる「安定多数」は244議席、17のすべての常任委員会で委員長を除いても過半数を占める「絶対安定多数」は261議席前後です。
(※ただし、衆院の定数は、2014年で選挙区295・比例180の合計475議席、2012年以前に関しては選挙区300・比例180の合計480議席でしたので、2014年以前に関しては過半数や安定多数の議席数は、これと異なります。)
また、自民党は2005年以降で見ると、惨敗した2009年を除き、いずれも280議席を超える議席を獲得し続けており、2021年に関しては獲得議席が259議席にとどまりましたが、これ以外に追加公認が2議席あったので、結果的に絶対安定多数にほぼ相当する261議席を確保してます。
自民党の獲得議席数
- 2005年:296議席(小選挙区219議席、比例77議席)
- 2009年:119議席(小選挙区*64議席、比例55議席)
- 2012年:294議席(小選挙区237議席、比例57議席)
- 2014年:290議席(小選挙区222議席、比例68議席)
- 2017年:281議席(小選挙区215議席、比例66議席)
- 2021年:259議席(小選挙区187議席、比例72議席)
(【出所】総務省『令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』をもとに著者作成)
2005年の296議席は小泉元首相の「郵政解散」、2009年の119議席は麻生太郎総理の時代のメディア禍による「政権交代選挙」、12年以降17年までの3回は安倍晋三総理が率いる自民党が圧勝したもので、2021年の総選挙は岸田文雄・現首相の下で行われています。
得票数と獲得議席数の間にある奇妙な関係
ただし、自民党がそこまで圧倒的な多数の票を得ていたのかといえば、そういうわけではありません。
小選挙区に限定し、獲得した議席が小選挙区全体の定数に占める割合を計算してみると、自民党は2005年の郵政解散では300議席中227議席を獲得していますので、議席占有率はじつに75.67%に達しています。
しかし、同じ2005年の選挙では、自民党が小選挙区で得た票数は33,499,495票で、これは全体(68,064,735票)に対して49.22%を得たに過ぎません。つまり、有権者の半分弱からの指示し変えていないのに、議席はじつに4分の3をかっさらった、というわけです。
これと同じロジックで、2005年から2021年までの6回分の選挙で、自民党候補者が小選挙区で得た得票と全票数に対する割合、小選挙区で得た議席と定数に対する割合を比べておくと、こんな具合です。
自民党の小選挙区の得票率と議席占有率
- 2005年:6806万票中3350万票(49.22%)→300議席中227議席(75.67%)
- 2009年:6947万票中2808万票(40.43%)→300議席中*64議席(21.33%)
- 2012年:5946万票中2653万票(44.62%)→300議席中246議席(82.00%)
- 2014年:5290万票中2623万票(49.58%)→295議席中231議席(78.31%)
- 2017年:5521万票中2733万票(49.51%)→289議席中223議席(77.16%)
- 2021年:5723万票中2850万票(49.79%)→289議席中196議席(67.82%)
(【出所】総務省『令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』をもとに著者作成)
これは、大変に「意外な」数値です。得票数と獲得議席数がうまくリンクしないからです。
自民党は小選挙区で、2009年に惨敗し、2012年に圧勝したという記憶がある方も多いでしょうが、現実の得票「率」で見ると、惨敗したはずの2009年でも40%を超えており、圧勝したはずの2012年では45%に満たなかったことがわかります。
結局ライバル政党の存在がカギ
また、2012年と2021年の2つの選挙を見比べてみても、こうした特徴は明らかです。
2021年の選挙では、小選挙区での獲得議席が187議席と、2009年を別とすれば、直近で最も低調だったにもかかわらず、自民党としての得票「率」では49.79%と、2005年以来最高値を記録していたこともわかります。
つまり、2012年、自民党は小選挙区で44.62%しか票を獲得できなかったにも関わらず、議席は全体の82%と最も多くの占有率を叩き出しました。これに対し21年、自民党は小選挙区で過去最大級の49.79%を獲得したにもかかわらず、議席は12年を大きく下回る67.82%にとどまったのです。
以上より、小選挙区制度には①ちょっとした「風」で選挙結果が大きく変わる(例えば2005年や2009年の事例)、同じような得票率でも獲得できる議席数に大きな違いが生じる(たとえば2021年の事例)、といった特徴があるのです。
ではなぜ、このような結果の違いをもたらしたのでしょうか。
2012年に関していえば、野党が四分五裂し、「反自民票」が民主党だけでなく「日本維新の会」などに分散した、といった影響は大きいでしょう。
これに対し2021年は、立憲民主党が日本共産党と多くの選挙区で選挙協力を実施するなど、「反自民票」を野党連合にうまく集めたこと、大阪を筆頭とする一部地域で日本維新の会が大躍進したことなど、「有力なライバル政党」が存在したことが、自民党を苦戦させたと推定されます。
その意味では、結局のところ、「反自民」の受け皿がどこまで多くの選挙区で選択肢を提供できるか、といった勝負となっているフシがあるのです。
追い風吹かば、あるいは…
次回選挙で追い風?逆風?2021年選挙結果でシミュレーション
こうした「風」が、次回の衆院選で吹くのかといえば、もちろん、現時点ではわかりません。
自民党に対抗し得る最大野党であるはずの立憲民主党は、ここ数ヵ月にわたって、各メディアが実施する世論調査で、政党支持率が日本維新の会に抜かれるなどしており、2009年のときのような「追い風」が立憲民主党に吹いているようにも見えません。
ただ、その一方で自民党に関しても、(なぜかメディアはほとんど報じませんが)「LGBT/韓国/財務省」で、おそらくは岩盤保守層の中の少なくない有権者の失望を買っている可能性があるため、もしかすると自民党の小選挙区における得票率が2012年なみの45%前後に落ち込む可能性も考えられます。
こうしたときに、たとえば「自民党には投票したくない、だからといって立憲民主党に投票するのも嫌だ」といった有権者の票が、日本維新の会の候補に流れるならば、自民党が(政権を失わないまでも)過半数割れに追い込まれ、立憲民主党も最大野党の地位を失う、といった展開は、十分に考えられます。
こうしたなか、先々週の『立憲民主党幹事長「共産党との候補者調整を徹底追求」』の冒頭では、こんな趣旨のシミュレーションを提示しました。
シミュレーションの前提条件
- 2021年10月に行われた衆院選で、すべての小選挙区で政党A、Bの候補者から一律でX票ずつ、政党C、政党Dの候補者に票が移転するものとする。
- もしも得票が減る政党(この場合はA、B)のうち、いずれか片方しか候補者を出していない場合、得票が増える政党(この場合はC、D)がどちらも候補者を出していた場合には、AまたはBから2X票が減り、C、DにそれぞれX票が移転する。
- また、得票が減る政党が両方とも候補者を出していた場合得票が増える政党が片方しか候補者を出していなかった場合には、AとBからX票が減り、CまたはDに2X票が移転する。
- その小選挙区に票が減る政党(AまたはB、あるいはその両方)、票が増える政党(CまたはD、あるいはその両方)のいずれかの側が存在しない場合、票は移転しない。
- 比例代表の獲得議席数は影響を受けない。
シミュレーション結果
上記条件に当てはめて、現実に票が減少する「政党A、B」を自民党、立憲民主党、票が増加する「政党C・D」を日本維新の会、国民民主党として、Xを5,000~30,000までに刻んで試算したら、こんな計算結果が出てきました(図表1)。
図表1 自民・立民から維新・国民に票が移転していた場合
X | 議席変動 |
5,000票 | 自民…259議席→257議席(▲2議席) 立民…*96議席→*95議席(▲1議席) 維新…*41議席→*43議席(+2議席) 国民…*11議席→*11議席(±0議席) |
10,000票 | 自民…259議席→251議席(▲8議席) 立民…*96議席→*94議席(▲2議席) 維新…*41議席→*49議席(+8議席) 国民…*11議席→*12議席(+1議席) |
15,000票 | 自民…259議席→244議席(▲15議席) 立民…*96議席→*92議席(▲4議席) 維新…*41議席→*57議席(+16議席) 国民…*11議席→*13議席(+2議席) |
20,000票 | 自民…259議席→229議席(▲30議席) 立民…*96議席→*85議席(▲11議席) 維新…*41議席→*76議席(+35議席) 国民…*11議席→*16議席(+5議席) |
25,000票 | 自民…259議席→220議席(▲39議席) 立民…*96議席→*79議席(▲17議席) 維新…*41議席→*90議席(+49議席) 国民…*11議席→*17議席(+6議席) |
30,000票 | 自民…259議席→211議席(▲48議席) 立民…*96議席→*77議席(▲19議席) 維新…*41議席→101議席(+60議席) 国民…*11議席→*18議席(+7議席) |
(【出所】著者作成)
ここで、「X=20,000票」と置いたとき、自民党は229議席と、「単独過半数」の要件である233議席を割り込みますし、立憲民主党は85議席で辛うじて最大野党の地位を維持するものの、日本維新の会は76議席に勢力を増やし、立憲民主党に対し、残り9議席差まで詰めることになります。
さらに、このXを20,000票ではなく30,000票と置くならば、日本維新の会は小選挙区、比例代表あわせて100議席の大台に乗り、立憲民主党に代わって最大野党となります。
もちろん、「Xが20,000票というのは非現実的」ではないか、といった批判はあるかもしれませんし、「20,000票でも非現実的なのに、30,000票も動くものなのか」、といった疑問点はそのとおりでしょう。
ですが、この2万票とは、公明党が保有しているとされる「基礎票」とも一致していますし、また、民主党が2009年の選挙で、2005年と比べ867万票積み増した(つまり1選挙区あたり単純計算で28900票つみました)ことを踏まえると、あながち非現実的とも言い切れません。
なぜ維新はあまり躍進できないのか
ただ、逆の視点を持つならば、「X=30,000という前提を置いても、それでも維新の獲得議席は100議席を少し超えるくらい」、という点も興味深い話です。
2009年の民主党は小選挙区で221議席、比例で87議席、合計で308議席を獲得し、議席を3倍に増やしているのですが、当時民主党が小選挙区で得た票数は33,475,335票と、全体の48.19%でした。
(旧)民主党の小選挙区の得票率と議席占有率
- 2005年:6806万票中2480万票(36.44%)→300議席中*52議席(17.33%)
- 2009年:6947万票中3348万票(48.19%)→300議席中221議席(73.67%)
- 2012年:5946万票中1360万票(22.87%)→300議席中*27議席(*9.00%)
- 2014年:5290万票中1192万票(22.53%)→295議席中*38議席(12.88%)
(【出所】総務省『令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』をもとに著者作成)
しかし、民主党がここまで躍進できたのは、ひとえに十分な数の候補者を擁立していたからです。
これこそ、現在の日本維新の会が、なぜ得票率を増やせたとしても、十分に議席を増やすことができないか、という論拠でもあります。
大量移籍シナリオはあるのか?
このように考えていくと、先ほど示した「維新が100議席を超えるためにはXが3万票異常であることが必要である」とする議論も、前提条件を変えると、そのハードルはもう少し下がることになります。
そのひとつが、「大量移籍」です。
前回、2021年における総選挙における小選挙区の立候補者は857人で、自民党の277人を筆頭に、立憲民主党214人、日本共産党105人などと続き、日本維新の会の候補者は94人に過ぎませんでした(図表2)。
図表2 2021年の総選挙における立候補者(小選挙区)
所属 | 候補者数 | 当選者 | 落選者 |
自民 | 277 | 187 | 90 |
立民 | 214 | 57 | 157 |
維新 | 94 | 16 | 78 |
国民 | 21 | 6 | 15 |
共産 | 105 | 1 | 104 |
公明 | 9 | 9 | 0 |
社民 | 9 | 1 | 8 |
無所 | 79 | 12 | 67 |
諸派 | 49 | 0 | 49 |
合計 | 857 | 289 | 568 |
(【出所】総務省『令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』をもとに著者作成)
落選者数が圧倒的に多いのは157人という立憲民主党ですが、落選者のうちの57人は、当選者との票差を2万票未満にまで詰めていました。これはもちろん、全政党のなかで最も多い人数です。
また、当選者のなかでも、いわゆる「ボーダー選挙区」、つまり2位以下の候補者に対する得票差が2万票以下の候補者は、自民党が58議席、立憲民主党が41議席です。これをまとめておくと、図表3のとおりです。
図表3 ボーダー選挙区
政党 | 2万票差で勝利 | 2万票差で敗北 | 合計 |
自民党 | 58人 | 53人 | 111人 |
立憲民主党 | 41人 | 57人 | 98人 |
合計 | 99人 | 110人 | ― |
(【出所】総務省『令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』をもとに著者作成)
ここで、決してあり得ない話ではないシナリオがあるとすれば、たとえば立憲民主党のボーダー候補者(※2万票差で辛うじて当選した候補者、あるいは2万票差で落選した候補者)98人のうちの、たとえば30~50人程度が維新に移籍した場合です。
このとき、「立民から維新に移籍した人のうち、25~30人が当選する」、といった効果が生じたとすれば、80議席前後を獲得するために追加で当選させなければならないのは、「もともと維新から出馬している候補者」のうち、10~15人程度で良いことになります。
この場合、「X」の値は15,000票前後でも十分かもしれません(※ただし、「立憲民主党の候補者が維新に移籍する」というシナリオを置くと、計算の前提条件が変わってきてしまうため、これは厳密な数値ではありません)。
比例代表を勘案すると、結果はさらに変わる
なお、こうしたシナリオは、いずれも小選挙区のみを考察したものであり、比例代表における維新の躍進効果を勘案していません。
いくつかのメディアの世論調査を信頼するならば、現実には比例代表でも維新が立憲民主党の票の一部を「奪い取る」展開も考えられるため、たとえば比例で自民党、立憲民主党のそれぞれから300万票ずつ日本維新の会に動けば、維新の獲得議席は現在よりも15~20議席程度増えます。
このように考えていくと、立憲民主党という「左の選挙互助会」から日本維新の会という「右の選挙互助会」に、現職議員、立候補予定者らが30人ほど移籍し、比例代表で自民、立民両党から300万票を奪い取ることに成功すれば、やはり維新は所属衆院議員100人台となり、最大野党の地位を獲得します。
(※なお、それが日本の将来にとって、本当に良いことなのかどうかについては、とりあえず本稿では論じません。)。
すべては、今後は日本維新の会が選挙準備をどこまで進めるか、という論点でしょう。
ただし、当ウェブサイトで常々報告している通り、岸田文雄首相が6月という、選挙を踏まえれば最も有利な結果になるはずのタイミングを逃したため、解散総選挙の時期が遅れれば遅れるほど、少なくとも「さいだいy阿東の地位変化」の可能性は高まってくると考えてよさそうでしょう。
本文は以上です。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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お早うございます.面白い考察を読ませて頂き有難うございます.
現実問題としてですが,仮に今や単なるリベラル政党や左翼政党どころか極左と呼ぶに相応しいレベルで左巻きになってしまっている立憲民主党から議員が維新に大量移籍し当選することで維新の議席数が大幅増となったとしたら,本音では極左な政治信条を持つ議員を大量に抱え込んでしまった維新は現在のような保守政党の立ち位置を維持出来るのでしょうか?
そもそも政治的な立ち位置が全く異なる立憲民主党から維新への移籍出馬は,もはや単なる数合わせの野合にしか見えません.
このサイトの選挙に関する論稿を読んで来て、選挙の見方が分からないという理由で選挙に関心が無かった人間にも、今の日本の政治の鍵は、維新がどれだけの数の候補者を集められるか?という事のようだと分かりました。
要するに、新しい有力な(中道)右派(保守)政党が求められているという事ですね。
維新が何故候補者を集められないのか?個人的な感覚では、綱領がハッキリしないからのように見えます。
立憲君主党の議員は、労組票が基礎票であとは浮動票頼みだから、個人の基礎票は持っていないのではないかと思います。維新へ移籍しても不動票頼みでは維新のチカラにならず、寧ろ、立憲議員を受け入れたという事で、維新のイメージダウンになるように思います。
3万票も相手から奪いとるというシュミレーションよりも、「大量移籍」の方が現実味がありますね。立憲民主党から日本維新の会に、現職議員、立候補予定者らが30人ほど移籍し、比例代表票も自民党、立憲民主党から奪いとる事に成功すれば、維新は衆院議員100人台。
ただし、内容、どういう人物かが問われます。確固たる信念があるのか、泥舟から逃れたいだけか。そこらは日本維新の会が立候補前に「踏み絵」をするべきでしょう。また立憲で党役職経験者や、国会で長々と無駄な質問や官僚、与党議員を吊し上げてた方はご遠慮申し上げたい。ソレが入るなら維新の会にも失望します。
めがねのおやじ様
>立憲民主党から日本維新の会に、現職議員、立候補予定者らが30人ほど移籍し・・
実際に「改憲・安保容認の方針で立ち上げられた希望の党」から議員選出されたにもかかわらず、最終的に立憲に移籍した者が30名ほど存在します。
泉健太代表をはじめ、政界の渡り鳥 今井 雅人元議員(移籍4回・比例復活4選・前回落選)のようにですね。
「踏絵の論」はその通りではあるのですが、どんぐりの背比べは「履く下駄の高さ」で
決まるのもまた事実です。
党勢に自浄の胆力が伴ってさえいれば「あえて泥水を汲み入れたうえでの沈殿・濾過」との考え方も一つなのかもですね・・。(もちろん”毒水は論外”なんですけどね)
カズ様
なるほど。もう既に腐臭が漂う危険菌種しか残って無いという事ですね。沈澱・濾過も許容オーバーか(笑)。こう見ると、立憲民主党ってホントに滓(カス)の集まりですね。
ふと、みんなの党の渡辺喜美氏を思い出しました。前回の参院選に立候補断念して政界引退してたんですね。
みんなの党解党当時、細かく経緯を追っていたわけではないですが、最終的には江田憲司や浅生圭一郎との路線対立で解党に至ったそうで。
考えの違う議員が増えて母屋を取られた例は枚挙に暇がないですね。
みんなの党当時と違っているのは世間の左寄り政治家への風当たりの強さでしょうか。
聞くところによると、かつての社会党事務局は今の立憲事務局にそのまま引き継がれているらしく、立憲に入ると頭がおかしくなり、離党するとマトモに豹変する議員の例が少なくないのは、立憲事務局の洗脳あるいは束縛機能によるものではないかと密かに勘ぐっています。(根拠ゼロ)
いつか来るであろう立憲消滅時には、事務局組織がどうなるのかは一応気にしておきたいと思ってます。
維新は一人でも多くの候補者を立てたい所ですが、立憲民主党員の受け入れは悩ましいところですね。
今の議会制民主主義は数が優先しますので、まずは数を稼ぐ必要があります。
とはいえ、党の方針に逆らうような議員や顰蹙を買うような議員では政党の信用にかかわります。
以前排除の論理とかで評判を落とした某都知事とかもおられますが、日本の場合はあまり偉そうにすると評判を落とすことになりそうです。
私としては、常識を備えた普通の人で、党の方針に従う事を受け入れる人であれば、候補者の集まり具合に因りますが、受け入れても良いのではないかと思います。
ただ、立憲民主党に「常識を備えた普通の人」がどれくらいいるのかが問題ですが。
今のところ維新執行部が大量受け入れをする様子はありませんね。まあ、やって一回だけ議席増えても新民主党にされるだけですからね。