市長が公用車で日常的に私的な買い物…本当に問題か?
「三重県伊賀市の市長が公用車で日常的に私的な買い物をしていたことが判明した。公用車の私的利用であり、許されない」――。はたして、本当にそうでしょうか。記事だけだと詳細な事実関係はよくわかりませんが、「高齢独居で激務」の市長にとって、通勤経路でスーパーに立ち寄って総菜を買うことがそんなに問題なのでしょうか?
目次
NHKという異常な組織
「公金は、どこまで厳密に使用させるべきか」――。
非常に当たり前の話ですが、私たち国民、住民からの税金を中心とする公金については、適正な使用がなされることが必要です。公私混同はもってのほかです。
たとえば、NHKの受信料は、(NHKや総務省などの言い分では)放送番組の対価ではなく「公共放送を支える特殊な負担金(?)」なのだそうですが、そのような考え方に基づくならば、NHKの受信料の使途は「公共放送」としてふさわしいものに限られるべきです。
「NHKの番組を1秒も視聴していなかったとしても、テレビを設置しただけで事実上、半強制的に支払わされる」という意味で、NHK受信料は経済的に見て、税金などに限りなく近い性質を持っていると考えられますが、そうであるならばなおのこと、その適正な支出が必要でしょう。
ところが、そのNHKの場合、職員に対し単純計算で少なくとも1人あたり1600万円近い人件費を支出しているだけでなく、毎年発生する巨額の剰余金を溜め込み、いまでは金融資産だけで(年金資産を含めて)連結集団内に1兆円を超える資産を保有していたりします。
端的にいえば、「異常な組織」そのものでしょう。
NHKによる公金流用疑惑は他にも!
しかも、そのNHKの「公金」支出が不適正であるという証拠はほかにもあります。
先日の『とうとう不法滞在を正当化するドラマを制作したNHK』でも紹介したとおり、NHKは不法滞在者を擁護するかのようなドラマを制作したというのです。
もちろん、「不法滞在者でも日本に滞在させるべきだ」、などとする考え方を持っている勢力も存在はしますが、「公共放送」を騙る立場で、さすがに犯罪行為を正当化するかのようなドラマの制作は、「アウト」です。これだとNHK自体が「犯罪行為、不法行為を助長する団体である」と位置付けられても仕方がありません。
そのNHKを巡っては、職員がタクシーチケットなどを使って昼食に出かけたり、受信契約者名簿を取材に流用したり、といった酷い公私混同の事例も報告されていますが(『デイリー新潮の指摘が事実なら、NHKの腐敗は深刻だ』等参照)、いずれ厳密な精査がなされることを期待したいところです。
警察官や消防官、救急隊員の公用車での買い物は?
ただ、NHKのように、明らかに「おかしい事例」もある一方で、なかには社会通念上、「そこまで厳格に適用するのはいかがなものか」と考える人が多く出るであろう事例もあります。
これについては先日の『「お客様は神様」?カレー食べた高速バス運転手に苦情』や『「客に飲食という生理現象を見せるのは無礼」、本当?』などでも取り上げた、「制服姿の警察官や消防隊員らが私用の買い物をする」、「バス運転手が休憩時間中にカレーを食べる」などの事例が参考になるかもしれません。
葛飾区亀有公園前の派出所に勤務する巡査長・R氏のような、警察官が制服を着たままでコンビニエンスストアで買い物をしたり、副業(企業買収など)に手を染めたりするケースはこれまで異例とされていましたが、最近だと現実社会でも警察官がコンビニで私用の買い物をする事例も増えています。
また、救急隊員や消防隊員が現場から拠点に戻る途中、コンビニで飲料水や食料、菓子などを買って帰ることは、厳密には「公金などで運営されている車両の私的流用」といえるかもしれませんが、社会通念上はその程度であれば認められてしかるべきと考える人は多いのではないでしょうか。
「取材でもないのに公金を使ってレストランにまでタクシーで出かける」というNHK職員と違って、パトカーや消防車、救急車で途中で立ち寄るくらいの私的な買い物は、認められても良いように思えてなりません。
市長が公用車を「私的利用」
こうした文脈から、ちょっと気になる話題を発見しました。
是か非か?公用車で夕食おかず購入 市民「私的利用だ」 市長「最小限の権利」 伊賀市
―――2023/06/12 15:10付 Yahoo!ニュースより【伊賀タウン情報ユー配信】
『伊賀タウン情報ユー』というウェブサイトによると、三重県伊賀市の岡本栄市長(71)が公務を終えて市役所からの帰宅途中、公用車で経路にないスーパーに立ち寄り、夕食用のおかずを購入するなどしていたことが、市民からの指摘で発覚したというのです。
これについて同サイトはこう述べます。
「岡本市長による公用車の“私的利用”は多くの市民が目撃している。YOUには昨年1月以降、『スーパーで市長をよく見かけるが、自身の買い物に公用車を使うのはおかしい。私的利用だ』などの指摘が複数寄せられていた」。
つまり、岡本市長による公私混同事例を「告発する」というスタンスの記事、と考えて良いでしょう。その具体的な事例は、こんな具合です。
「昨年8月26日には実際に岡本市長が自宅に帰るまでを確認した。午後6時20分ごろ、市長が乗った公用車が市役所を出発し、自宅と反対方向に向かい走行。スーパーでパック入りの卵や総菜を購入して帰宅し、公用車が車庫に戻ったのは出発から約30分後だった」。
この記述を読んで、「そんなことをわざわざ確認するなんて、暇な人やなぁ」、などと思った方もいるかもしれません。が、そもそも市役所からスーパー、市長の自宅、と移動し、車庫に30分で戻ったというのは、走行距離としては大したことはなさそうです。
せいぜい数キロの問題では?
この点、市長がどの店で買い物をしたのかについては、よくわかりません。
ただ、実際に検索してみると、伊賀市役所から1.5㎞(自動車で約4~5分ほど)の距離に「マックスバリュ上野店」があり、仮にこの店で10分ほどで買い物をして、自宅(記事によると市役所から見て反対方向)まで市長を送り届けて公用車が市役所に戻るまでの時間は15分程度、といったところでしょう。
この記事から判断するに、走行距離数はせいぜい7~10㎞程度で、一般にプリウスだと燃費はリットルあたり20㎞を超えるともされているため、ガソリン代を1リットル=170円と仮定しても、かかるガソリン代はせいぜい60円程度、といったところでしょう(ほかにも運転手の人件費もかかるかもしれませんが…)。
もちろん、これが「市長が公用車を使い、個人的友人(たとえば愛人など)と一緒に遠方の温泉旅行に行った」、といった私的利用ならば、たしかに問題視すべきかもしれませんし、場合によっては業務上横領などが成立する余地も出て来るかもしれません。
ちなみに記事には、こんな続きがあります。
「情報公開請求で入手した昨年1年間の運転日報などの資料によると、用途や目的の欄に『市長送り』と記載があった日のうち、4分の3に当たる計約130回の走行距離が7キロ以上だった。これに対し、同じ経路で朝の『市長迎え』の場合は走行距離が3キロか4キロが多かった」。
1日当たり、たかだか3~4㎞ほどの超過が、伊賀市の財政を傾けるほどの支出なのでしょうか?
いったい何がそんな問題なのか、正直、よくわかりません。
市長「高齢独居の私にとって必要不可欠」と毅然とした回答
もっとも、これに対する岡本市長の見解が、秀逸です。
「遊びに行くとか、飲みに行くとか、日常生活に不可欠なこと以外にやっているなら、いかがなものかと思う。私には自炊する時間がない。市長の激務はどれほどか分かるだろうか。公務を続けていくには高齢独居の私にとって必要不可欠。改めるつもりはない。指摘した市民には考え直してもらいたい」
…。
じつに、毅然とした態度です。そして、回答としてもほぼ完璧ではないでしょうか。
自身を「独居老人」だとする岡本氏のコメント通りなら、たしかに市長としての激務をこなすうえで、日常的に必要な買い物を、通勤経路で行うことは合理的です。
もちろん、厳密にいえば、冒頭に挙げた「NHKタクシーチケット問題」と同様、公金というものは厳密に使用すべきですし、市長の行為も厳密には「私的流用」といえなくはありません。
しかも、そもそも市長に対し、送迎用の公用車が出ているというのは、セキュリティの理由もあるはずですし、市長が毎晩のように公費を使って夜に飲み食いをしているのではなく、あくまでもスーパーなどで自腹で買い物をしていること自体、そこまで問題視すべきでしょうか。
私たち一般人の事例に当てはめても、よくわかるかもしれません。
たとえば通勤電車の定期代を会社に負担してもらっているという事例は多いと思いますが、会社の帰りに退勤ルートと逆方向に移動して食事をしたり、友人と会ったり、買い物をしたりしたことがある、という方は多いはずです。
結局、すべては「程度の問題」なのであり、それをうまく説明できるのであれば、とりたてて問題視すべきことではありません。市長のたかだか1日数キロの公用車「私的利用」を追及するなら、それ以上にNHKなど「明らかにおかしな組織」を追及する方が、よっぽど生産的でしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
会社から定期券を支給されている人が、休日にその定期券で、あるいは定期券の一部を私用に使ったらどうなるの。
参考
通勤定期の休日利用
https://www.keihi.com/column/7575/#:~:text=%E9%80%9A%E5%8B%A4%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E5%88%B8%E3%81%A8%E3%81%AF,%E6%90%8D%E5%AE%B3%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
通勤災害
https://jsite.mhlw.go.jp/aomori-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/rousai_hoken/hourei_seido/rouho01.html#:~:text=%E9%80%9A%E5%8B%A4%E7%81%BD%E5%AE%B3%E3%81%A8%E3%81%AF,%E6%9C%89%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%92%E9%99%A4%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
いつも楽しく拝見しています
ほんとどーでもいい事を問題視しますね
公金の無駄遣いならもっと大きな金額でも報道しないくせに、、、それから目を反らしたいのかな
困難女性支援法とか、LGBT法とかでNGOへの公金の使われ方を問題視してほしい
金額も段違いだし
こんなしょうもないことを大騒ぎするんじゃなくて、奥田知志や村木厚子の裏でやってることでも大々的に報道したらいいんじゃないですかね?
こういう良識的な事を話題として取り上げて貰えてありがたいですね。
以前から、これが気になっていました。
市長の仕事は、公私が判別しにくい所があります。日常の中で私的な用事も入り組んで入ってきます。
それを、言わば、分単位で切り分けろ、というのか?と。まるで、悪ガキみたいなだだゴネ批判。
市長さんなら、災害とかの緊急対応・呼び出しもあるでしょうし、日常ずっと拘束されてると考えれば、帰宅ついでの日常の買い物程度の公用車利用なら合理的で問題ないと思いますけどね・・。
(自宅に帰って、また自家用車とかで外出して・・なんて、激務の貴重な時間削ってまでする必要ないと思う)
通勤定期支給や、自家用車通勤でのガソリン代支給で、帰り道に食料品など買物で少し寄り道しようとして、万一事故や災害に遭っても労災対象になる(買い物先から経路上に戻るのは除外)らしいですし、生活に付随するものは、お金の出どころや時間の厳密さを求めてもあまり意味ない気がします。
伊賀上野市の岡本市長の見解はとても筋が通っていると思う。「公務を続けていくには高齢独居の私にとって必要不可欠。改めるつもりはない。指摘した市民には考え直してもらいたい」。そうだ!歪んだ価値観を持つヤカラは、この市長さんの叫びが聞こえるか?
1日3km程度のプラスで年間120日、という事は年間400km弱。ハイブリッド車なら1回の充電だぞ。それをバス等公共交通利用したら、月額いくらになる?もし乗り換えあるなら、軽く月1万円超える。それにあの辺にはマックスバリュだけでなく、オークワもイオンもあるんだー。そこに買い物行くぐらい、何が問題なのか?
ある県の知事(引退済み)が公用車、大型のワゴンタイプを2台用意させた。1台1,000万円超えてた。その理由が「我が県は広いからK市とH市に駐車し、その間は新幹線で移動する」と言った。なんという金銭感覚の無さ、庶民とズレまくった意識だった。それに比べたら、伊賀上野市長は全然問題じゃない。
コンプライアンスの問題なので賛否はあるかと思う
最終的には伊賀市住民の判断です
規範となるべきトップ(市長)が公私混同をしてはいかんと思う(買い物もできないほど公務が忙しいか?も疑問)
参考
前東京都知事舛添氏の場合
https://www.sankei.com/article/20160609-ZPFIHTXIGNKEVEITJFWNGM4SYU/
大阪市長松井氏の場合
公用車スパ通いにIR地盤問題……大阪・松井市長引退でうやむやになった数々の疑惑(FRIDAY)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/7b9778868d10539c677b3e7b72c3b03ea391c4c3&preview=auto
茨城県知事大井川氏の場合
https://smart-flash.jp/sociopolitics/125103/1/1/
※大井川氏の場合 再選されてます
>>最終的には伊賀市住民の判断です
こんなものが、市民の判断な訳がない。
判断以前の問題、つまり、問題になる方が可笑しい。以上。
引用もいいですが、自分の意見もしっかり書きましょう。
バカらしい w
>自分の意見もしっかり書きましょう。
日本語が理解できないとしか思えん 『いかんと思う』
>引用もいいですが
サイト主の意見に引きずられるのはある程度は仕方ないが
引用を参考に結論を出した(または出せなかった)と言うこと
結論を言えば「自分の頭で考えろ」
市長は明らかに公私混同
通勤経路(基本最短経路)の逸脱するなら議会の承認または住民の理解を求めるのが「公人」として当然
リテラシー不足で人にあたるのはどうかと思う
車等で通勤手当の出ている公務員なども、必ずその通りに通勤するという人は知りませんな。消防車もコンビニに立ち寄ってまっさ。
>バカらしい w
>リテラシー不足で
論拠なく、レッテル語で書く癖を止めないと、何時までも論旨が確りとある文は書けないのでは?
とにかく、こんなレッテル語で文を始めるのは、余程、自分の意見に自信が無いようにしか見えません。
このサイトの他の方のコメントを見てください。
こんなレッテル語で始めたり、レッテル語で文を閉める締める人は、限られています。
しかもですよ。マックスバリューですよ。
女性と過ごすプリンスホテルの宿泊費を政治資金なんとかに計上してる者から
見たら全然政府。じゃなくて全然セーフ。
「清廉潔白」の綺麗事を使って市長のハードルを上げることで、組織のバックアップが有る”市民”しか政治家になれないような社会づくりを仕掛けているのでは。
本来あるべき民主主義社会は、公の仕事に携わる政治家や公務員に対する敬意や感謝があって然るべきだと思います。この方たちは自分のために公権力を行使している訳ではありませんので。
ただ残念ながら市民が自ら自治を達成した国は多くないというのが実情です。
このような国では、行政側の人間が自らの利益を図っているという疑念を払拭しきれないのでしょう。
日本の場合も、江戸時代以後、明治大正は上から与えられた民主主義、戦後はアメリカから与えられた民主主義ですので、市民が主役であるという意識は希薄だと思います。
このため、「上」の人たちは行政においても自らの利益を図ることを考えているという疑念を払しょくできない人たちが多いのではないかと思います。
日本の民主主義も隣の国から僅か数十年しか先行していないのではないかと思います。
くだらない事にクレームをつける市民の意識は、立憲民主党など被害妄想を頑なに捨てない政党が未だに大きな影響力を持ち、多くの国民が自分たちの自治体、自分たちの政府という意識が希薄であるという民度に低さを象徴しているのではないでしょうか?
隣の国を嗤えないと思います。
出退勤時の経路での労災が認められるにあたり、届出している会社から自宅だと全部対象内で、帰途に経路を外れて何処かに寄ると会社からそこまでが対象内で、寄ったところから自宅までは対象外だったような。
なので、物凄く厳密に捉えれば公用車で帰途に買い物で寄り道するのはダメなんでしょうね。
ただ、「合理的な理由があれば」とか「常識の範疇内で」となると、今回のケースは「行政の最良の範囲内である」とかなんとか言って認められるのではないかと考えます。
原理原則は大事ですが、四角四面では…ってヤツですね。
あ誤字脱字が酷い。。。
>出退勤時の経路での労災が認められるにあたり、届出している会社から自宅の経路だと全部対象内で、帰途に経路を外れて何処かに寄ると会社からそこまでが対象内で、寄ったところから自宅までは対象外だったような。
>ただ、「合理的な理由があれば」とか「常識の範疇内で」となると、今回のケースは「行政の裁量の範囲内である」とかなんとか言って認められるのではないかと考えます。
「社会通念」
「裁量労働」
という考え方は、グレーゾーンを認めるものです。
四角四面な解釈で
「じゃあ1時間早く帰る」
と知事が判断するよりも、公用車で通勤途中に寄り道を認めるから1時間余計に仕事してもらえば、市長と納税者でウィンウィンですよ。
誰も損してないので裁量労働の範囲内だわ。
個人的には、クレーマーに
「知らんがな」
と言い切った姿勢に大拍手ですね。
クレーマーに右往左往して、業務ポリシーも公務員としての気概もない埼玉県とは、対照的。
仮にも伊賀市の市長であるなら忍んで然るべき
と言いたかったのでは
「この程度なら」というのが、公金流用の始まりですね。
愛人宅に通うのと、スーパーで買い物をすることは、どちらも私的使用であることは同じ。
私的な買い物は、公用車で真っ直ぐ自宅に帰ってから、自腹でタクシーで出掛ければよろしい。
NHKも伊賀市長も同罪ですよ。
会計士様。
いつも読ませていただいています。素晴らしい論理と着眼点、毎回楽しみです。
私用に公用車利用はいけません。程度や金額は関係ありません。
公用車を使わないと日常生活に支障が出る位なら、市長になるべきではありません。
多忙は理由になりません。多忙にならない改善をするべきです。そこに費用をかけるべきです。
通勤途中の寄り道で事故などがある場合の労災認定は、結構複雑です。
判例が積み上がっています。通勤移動の定義•範囲を考える根拠に出来ると思います。
この市長の様な買い物途中に事故にあったら、労災認定にはならないでしょう。
または、私的利用が可能になる規定を作るなど合意形成と合理性担保をきちんとするべきです。
全くの同意
個人的な買い物なんて公務と全く関係ない
言われたくなかったら自分のクルマで行けばいいだけ
市長なら夏冬のボーナスだけで200万くらい出るだろうに
あまりにもセコい
途中で寄り道して、買い物をすることが私的流用になるとは、何という狭い了見なのでしょうね。
市長が、スーパーで買い物していたら、市長さん買い物しておられるんだと、庶民的な市長に話しかけてもいい位だが。
そんな風情も、日本から無くなったんのか?と、そのせせこましさが息苦しい。
これも、戦後のATMKの記事を読み続けて来た、国民の果ての姿か?