日本は首脳会談で韓国に「貸し」を作った=政府関係者

岸田首相は「敵失」に助けられたようなものなのかもしれません。ニューヨークで安易な日韓首脳会談(いや、「懇談」、でしょうか?)に応じてしまったことが賢明な判断だったのかどうかはともかく、韓国国内の受け止めなどを見る限りでは、「韓国の低姿勢」に免じて「日本が韓国に貸しを作った格好だ」、という評価も出て来ているからです(※もっとも、韓国に「貸し」を作っても、韓国がそれを返してくれるとも思えませんが)。

事実上の日韓首脳会談、危うい表現も多々紛れる

ニューヨークで岸田文雄首相が尹錫悦(いん・しゃくえつ)韓国大統領との事実上の首脳会談(※)に応じてしまったことを巡っては、『官房長官「日韓両首脳は未来志向での関係発展で合意」』などで取り上げてきました(※日本政府側は「懇談」と言い張っていますが、事実上は会談のようなものでしょう)。

これについては繰り返しになりますが、見ていて非常に不安になるものでもあります。

日本政府が韓国政府側に対し、何か具体的な譲歩を行ったわけではないにせよ、「互いに協力すべき重要な隣国」だの、「未来志向」だの、「外交当局間の協議を加速」だのといった具合に、そこはかとなく危うい表現が、多々紛れているからです。

また、日本政府が「懇談」と言い張るわりには、韓国政府側は「略式会談」と言い切っていますし、客観的には「着座での会談に応じた」ように見えることは間違いありません。正式だろうが、略式だろうが、「会談(あるいは懇談?)に応じた」時点で、韓国に譲歩したようなものです。

岸田首相には、前任者である菅義偉総理、あるいはその前任者である故・安倍晋三総理の時代と比べた「脇の甘さ」、あるいは「雑さ」が目立つのは、そういう部分だと思う次第です。

尹錫悦氏の「低姿勢」の失敗責める中央日報社説

もっとも、本来ならば、「尹錫悦大統領はよく日本を騙して首脳会談に漕ぎ着けたものだ」、といった評価につながりそうなものですが、昨日の『日韓首脳会談等を巡り「成果なし」と韓国内で批判噴出』でも取り上げたとおり、この首脳会談を巡って、韓国国内での評価は高くありません。いや、韓国国内ではむしろ批判が出ています。

「強制徴用問題」(※自称元徴用工問題のこと)などで目に見えた日本側の譲歩がなかったことが、韓国側の批判につながった格好です。

これに「追い打ち」を掛けるかのような記事ないし社説が、いくつか出ています。

たとえば、韓国メディア『中央日報』(日本語版)は金曜日、こんな「社説」を掲載しました。

【社説】48秒間の立ち話に低姿勢論議まで呼んだ外交失策=韓国

―――2022.09.23 10:10付 中央日報日本語版より

中央日報は尹錫悦氏の国連総会外交を巡って、「48秒間の立ち話で終わった韓米首脳間会談や対日低姿勢論議を呼んだ韓日略式会談」では「韓国製電気自動車に対する補助金除外問題や強制徴用など、大きな懸案の糸口を解いてくることを願っていた国民の期待に大きく及ばない」と容赦なく批判。

とくに「30分間の略式会談で行われた韓日首脳会談」を巡っては、「それ自体としては意味のあること」としつつも、「最大の足かせとなっている強制徴用問題を妥結するには準備が不十分な状況」としたうえで、次のように指摘しているのです。

低姿勢外交をめぐる論議は政府が自ら招いたといえる。格式や儀典よりも重要なのは会談の中身だ。会談の成功段階から相手に振り回されると、いざ会談場でも立場を貫くことが難しくなるものだ」。

「日本が指定する場所に自ら出向き、ダラダラ話を引き延ばす尹錫悦氏」

つまり、金泰孝(きん・たいこう)国家安保室第1次長が15日、日韓首脳会談の日程調整が終わっていない段階にも関わらず、首脳会談を発表してしまったという騒ぎがなければ、「さらに良い雰囲気の中で実りのある協議ができたはず」だ、というのです。

そのうえで中央日報は、「毅然とした姿勢で譲歩するものは譲歩する一方で、得るべきものは必ず得る交渉をしてほしい」、と注文を付けています(「韓国の場合は『譲歩もせずに得るものを得る』の間違いではないか」、といったツッコミについては、とりあえずは控えておきます)。

では、この社説が「低姿勢」と批判する尹錫悦氏の態度、具体的にどのようなものだったのでしょうか。

これについては、同じく中央日報に金曜日に掲載されていた次の記事が参考になるかもしれません。

「尹大統領、会談を終わらせないように話し続けた」…日本メディアが伝えたNYの韓日舞台裏

―――2022.09.23 15:08付 中央日報日本語版より

中央日報によると、日本の朝日新聞は22日、首脳会談の同席者の言葉を引用し、「岸田首相は無愛想な態度で言葉がなかった反面、尹大統領は会談時間をのばそうとするように懸命に説明を続けていた」と報じたのだそうです。

(※なお、当ウェブサイトでは朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などの記事については、必要がない限りは極力紹介しないという方針を取っていますので、本稿でも朝日新聞の原文のリンクを示すことはしません。興味がある方はお手数ですが直接調べてください。)。

中央日報が伝えた朝日新聞の報道の概要は、次の通りです。

  • 現場で韓国政府から「会いたい」という要請が繰り返しあり、日本側は「この時間、この場所でなければ無理だ。それでも来れば(会う)」という立場を伝えた
  • 韓国がこれを受け入れ、尹大統領がニューヨークにある国連日本政府代表部ビルを訪問することで会談が実現した
  • 対話は約30分間行われたが、同席者は「ブスッとした表情で黙ったままの首相を前に、尹氏は懸命に話し続けた」、「短時間で終わらないように、少しでも時間を長くしようとしていた」と(朝日新聞に)伝えた

要するに、尹錫悦氏は「日本が指定する場所に自ら出向き、ダラダラ話を引き延ばそうとした」、という指摘ですね。

貸し借りを理解する相手ではありませんよ~

そのうえで朝日新聞は、会談出席者の1人は「(韓国側が)なにも成果がないなかで会いたいと言うから、こちらは会わなくてもいいのに会った」、「日本は韓国に貸しを作った」と述べたと報じたそうです。

何とも無駄な話です。敢えてこの報道が事実だと仮定するならば、この「会談出席者の1人」に対して申し上げたいのは、「韓国が貸し借りを理解する相手ではない」という点です。日本が韓国に「貸し」を作っても、韓国がその「貸し」を返してくれることはないでしょう。

ちなみにこの中央日報の記事だけでなく、左派メディアとされる『ハンギョレ新聞』も、日本のメディアの報道を引用するかたちで、「日本国内の空気」を伝えています。

意気揚々の日本メディア「韓国の姿勢を評価して懇談に応じた」

―――2022-09-23 07:32付 ハンギョレ新聞日本語版より

ハンギョレ新聞は、日本の読売新聞の「元徴用工問題の解決が見通せない中での首脳会談は時期尚早と判断し、正式な『会談』ではなく非公式の『懇談』と説明している」、「関係改善に向けた韓国側の積極的な姿勢は評価しており、最終的に対話に応じた」とする論評を引用。

ほかにも朝日新聞、FNN、日テレなどの報道を引用するなどし、韓国の「低姿勢」を日本政府側が評価して懇談に応じた、といった背景を指摘しています。

いずれにせよ、今回、日本政府が「懇談」に応じたことが賢明な判断だったのかどうかは微妙ですが、それ以上に韓国側の外交の稚拙さが目立ったことは間違いありません(とくに米国との首脳会談も「たった48秒間だった」というのは興味深いところでしょう)。

このように考えていくと、今回の韓国政府の落ち度、あるいは稚拙さが、日韓首脳会談(または「懇談」?)に安易に応じた日本政府側の落ち度を上回ったということであり、岸田首相は「敵失」に助けられた格好だともいえるのかもしれません。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. ジロウ より:

    昨年末、「自民党は8日、外交部会に設けた「対韓国政策検討ワーキングチーム(WT)」の初会合を開いた。佐藤正久部会長は「政府に(韓国への)抗議を求めるだけでなく党として韓国政策を検討するチームが必要だ」と語った。来夏までに対抗策をまとめる。」という記事が出ました。これは昨年12月の記事で来夏というのは今年の夏なので、もう中間報告が出ていてもおかしくないのですが、あの目立ちたがり屋の髭議員は最近、韓国ネタは意図的にはスルーしています。こういうヤルヤル詐欺議員がいるから、韓国に舐められるんじゃないですかね。そもそも、半年以上かけて中間報告なんて生ぬるいスケジュール自体が問題だと思いますが。

    1. 匿名 より:

      あの目立ちたがり屋の髭議員

      あの目立ちたがり屋のA山議員よりましでは、
      1期だけと言いながら、保守派論客を気取るA山参院議員の方が余程、問題だと思いますが。

      cozy upのコメンテーターからも、速く居なくなって欲しいのですが。

      1. nanashi より:

        AOYM参議院議員は共同通信の元記者ですからね。

  2. はにわファクトリー より:

    「ひとつの中国」が言の葉にするところ口寒いお題目なように、「未来志向的」も極地級の寒風=冷笑を巻き起こす「キラーワード」ですわね。

  3. カズ より:

    >日本は首脳会談で韓国に「貸し」を作った=政府関係者

    ↑独りよがりの解釈ですね。
    刹那主義の御仁には及ぶはずのない”論理ぃプレイ”だと思います。
    今回の対話を『瑕疵』にするのもしないのも今後の動き次第です。

  4. 七味 より:

    >韓国がその「貸し」を返してくれることはないでしょう。

    ですよね~

    「宿題しなきゃ会わない」→「ゴネれば会ってくれた」って、日本の態度が変わっただけにみえると思うのです♪

    だから、これからも宿題することよりも、「韓国の努力を理解して」みたいにゴネることに注力していくだけな気がするのです♪

    1. わんわん より:

      ですよね〜

      「恩を仇で返す」国に「貸し(借り)」の観念は無い www

    2. ムッシュ林 より:

      ほんとそのとおり。
      30分も会ったら会談と言われるに決まってるし、ゴリ押ししたらゴネたら思われるだけ。予想通りなんも成果のない会談でしたが、会うならバイデンみたく48秒でよかった。ペロシ議長が韓国で冷遇されたことへの意趣返しでしょうけど、態度で示さないとダメですね。
      貸し借りの計算ができない相手に貸しを作ったと言ってしまう日本政府高官や岸田総理のお人好しぶりが際立った気がします。

    3. 価値観が違いすぎる より:

      そうですね。
      まさにゴネ得となってしまってますね。

  5. 匿名 より:

    「貸しを作った」って、今、日本が韓国に貸しを作る必要ありますか?
    日本は韓国に貸しばかりで、返して貰ったことがないのに、何故ここで、新たにまた「貸し」を作る必要があるの?という素朴な感想が出てきます。
    この朝日の記事は、まあなんというか、ホントにそんな発言をする政府関係者がいるのかな?と思わせる内容です。
    (記事の原文を読んでいませんので、この感想は、本稿の内容に依るものです。)

    1. CRUSH より:

      僕もそう考えます。

      外交(国家間の貸し借り)は政府の所掌ですが、日本政府が韓国政府に向けてこれまでに回収不能で焦げ付いてる貸しが多すぎて、
      「なにか1つでも回収するまでは、もはやビタ一文でも貸しは渡せない」
      のが現状です。

      岸田政権は現状認識が甘いお坊ちゃんだらけじゃないのかな?という不安が、つのりますね。

      1. 新宿会計士 より:

        >日本政府が韓国政府に向けてこれまでに回収不能で焦げ付いてる貸しが多すぎて

        この表現、使わせてもらいますw

    2. rene より:

      カシの概念はない。。腕押し。。

    3. 攻撃型原潜#$%&〇X より:

      記者は「日本は韓国にカシを作った」と出席関係者から口頭で聞いたので、実は「日本は韓国に(また)瑕疵を作った」との日本的な自虐発言を「貸しを作った」と誤解しちゃったんですよ、きっと。

  6. まる。 より:

    韓国大統領府の意図を分かっている上での岸田さんのぐらぐらでブレブレの対応に怒りしか感じない。
    他国は、日本の甘い対応をきっちり見ているだろう。
    岸田さんを首相という大事なポジションからなんとか引きずり下ろしたい。

    1. 匿名 より:

      >岸田さんを首相という大事なポジションからなんとか引きずり下ろしたい。

      全く同感です。岸田さんはお坊ちゃま育ちのチャマオ君ですな。
      『しめた、キシダなら騙せる』と、K国が喜んだのも良く分かります。
      菅元総理の方が安定感があって良かったかも。

  7. かえる より:

    思いのほか批判の声が多くて…とひよった外交担当の省庁の人が中の人として言い訳繕ったんじゃないでしょうか。
    「キミキミ、話が違うじゃないか。何とかしなさいよ。あんな写真まで公開されちゃって。」
    とか言うお小言に応えてわざわざ「仏頂面の首相に対して相手は必死に…」なんてコントの台本みたいなリークで。
    それを両国の嘘つきメディアが引用し合って勝手な憶測や妄想で脚色していく。
    もはや懇談?しちまったという事実しか確認できる真実は無い感じだし。
    連続性を欠いた脚本と意味のわからない演出で、最後には「ちむどんどんしました」って岸田氏が言えば完璧な茶番の完成でしたね。

  8. F6F より:

    外務省の、とにかく相手の歓心を買い波風を立てないように他国に相対し、その後内向きのもっともらしい言い訳で糊塗するやり方には憤懣やるかたない思いです。

    貸し、とか花を持たせる、なんて感覚は先方には全くないでしょうに。

    既に皆さんから言い尽くされていますが、幾ら顔に唾を引っかけようが、やり方が強引だろうが、ごねれば日本は降りる、と言う前例を作ってしまい、しかも「宿題はどうなったんだ?」の一言も無く(外務省のリリースを見る限り)会談を終えるとは…

    岸田には従来「不安」と言う言葉を使ってきましたが、「絶望」しか感じませんね。安倍さんが凶弾に倒れ、こいつがのうのうと首相をしていられる世の中も含め、ですが。

  9. 元ジェネラリスト より:

    韓国側が先走り発表するのは慣例化してましたが、それが国内から牽制される形になったのは面白いと思いました。今後の変化があるかどうか。
    「喉元すぎれば・・・」に一票ですが。

    朝日の元記事は西村圭史氏という記者の署名記事で、岸田氏が総裁選で敗北した頃の番記者をやってたそうです。(下にリンク)
    韓国側が日本側の条件を丸呑みしたのは事実なんでしょうが、「岸田氏はキレた」「ブスッとした表情で」「貸しを作った」など、記者が見たわけでもないし真偽も不明、見る人によって解釈が変わりうる無難な話ばかりで、岸田氏周辺がダメコンのためのリークをしてるんだと思いました。
    記事を読んだときの感想は「子供騙し」でした。

    「会わないぞ」首相はキレた 急に椅子が並べられ…日韓懇談の舞台裏
    https://www.asahi.com/articles/ASQ9Q6DKVQ9QUTFK022.html

    上滑りした岸田氏の熱意 はしご外し、番記者は見ていたhttps://www.asahi.com/articles/ASNBF34R1NBCUEHF005.html

    1. 元ジェネラリスト より:

      2つめのリンクが変だったのでもう一度。

      https://www.asahi.com/articles/ASNBF34R1NBCUEHF005.html

    2. 新宿会計士 より:

      そういえば「ブスッとした表情」って言いますが、外務省ウェブサイトを見るとニヤニヤしてますね〜。何でなんでしょうね〜(棒)

    3. F6F より:

      確かに子供騙しですね。印象や憶測でしかない。

      岸田や外務省が余計なことをするからこんな噴飯モノのリークで取り繕わねばならないのでしょう。そんな内向きの言い訳なぞ、握手の写真一枚で吹っ飛ぶのに…

      でもその子供騙しに乗っかる人がいるんですよね。

    4. 匿名 より:

      作文っぽい。

      1. 匿名 より:

        朝日の記事が作文っぽい、です。

        1. 元ジェネラリスト より:

          わかります。w

          TBS金平氏に言わせると「ケツなめ記者」というのかも知れません。

          https://twitter.com/HANADA_asuka/status/1573297635892789248

  10. はにわファクトリー より:

    かえるさま

    完璧な茶番の完成、に首肯いたします。
    両国メディアに散発的な攪乱リークを施しては、うまく操縦できていたつもりだが、しょぼい細工・へぼい芝居にだれも担がれたりはしなかった。話を合わせてやっているだった。岸田文雄政権の実力見たり、と闘志を燃やしている向きは今般多いのではないでしょうか。

  11. 伊江太 より:

    英国女王の葬儀に遅刻で、棺を前に弔意を示す機会を逸したなんて椿事につづき、NYでも物乞い外交の惨めな空振り。今度の安倍元首相の国葬には首相を派遣してくるそうですが、何やらとんでもない外交欠礼をやらかしそうな予感も(笑)。

    二年何ヶ月ぶりでの首脳「会談」に応じたという事実の評価はいろいろあるでしょうが、ひとつ得るところがあったとするなら、アチラの外交ラインが、もうどう仕様もないほど劣化しつくしていて、交渉で何かを得ることを期待してもまず無理ということが、ますます明確になったということでしょう。

    1. より:

      そうですね、韓国外交部の機能不全は相当に深刻だと思います。とりあえず外遊時に、自国のトップが恥をかかないよう準備したり、環境を整えるというのは、外交当局としては最低限の任務だと思うのですが、尹錫悦大統領就任以降、一つとして成果を上げたケースはないどころか、失態ばかりが伝えられています。
      検事出身である尹大統領が国際外交に習熟していないというのは何ら不思議ではありませんが、ならばそこを補い、せめて恥をかかないように補佐するのが外交官僚の務めでしょう。しかし、韓国外交部はその程度ですら果たせていないわけです。やはり、文在寅政権による外交部破壊がここにきて大きく響いてますね。日本の民主党政権も、外務省を無視してお花畑外交を繰り広げた結果、我が国の外交的立ち位置を大きく損傷しましたが、外務省を破壊するような真似をしなかっただけ、多少はマシと言えるのかもしれません。

      しかし、外交なんざ無視できる絶対的覇権国ならばともかく、韓国程度の国力、おまけに貿易に過度に依存しているような国が外交能力を喪うというのは、かなり致命的だと思うんですがねえ……

      1. 匿名 より:

        全く同じ印象を受けます。素人がアタフタやっていて、プロが全くいない感じです。
        民主党政権時は、首相はじめ大臣閣僚すべてがど素人で、ど素人のくせにと言うか、ど素人が故に威張りくさる感じが、ニュースから伝わって来て、情けなくなったものです。菅直人なんか、確かサミットの時にもブリーフケースを持ち歩き・・、書くのも恥ずかしいので止めます。その時は、役人達は、大変だろうな、と思ったものでした。

        1. 名無しの権兵衛 より:

          匿名 様へ
          同感です。「ド素人外交」、「48秒外交」、「チキンラーメン外交」などの呼び名がふさわしいと思います。

      2. 赤ずきん より:

        せめて恥をかかないように補佐するのが外交官僚の務め・・・だからこそ 椅子と机を韓国外交部の優秀な官僚がセッティングしたのでは。結構な実務能力だと感服しました。ww。このセッティングがなかったら単なる立ち話に終わったでしょうから。ただこうした情報そのものも真偽はわかりません。

  12. しおん より:

    会談をしたことへの批判が噴出したので、慌てて「言い訳」をリークしたのだと思います。
    他の方がいうようにいくら貸を作っても返してくれたことは無いので、その点では無意味ですね。

    ただ、韓国は命より上下関係が大事な国である事を考えれば「会いたいというので会ってやった、国旗の掲揚もなかった」というのは、死に勝る屈辱だと思います(この点、すぐ謝る日本人には感覚的に想像がつかないと思います)。

    これで、日本に対してわずかでも譲歩案を出したら、つるし上げられますので、対日で強硬にならざるを得ません。

    そうなれば、外務省や政府内の媚韓派が動ける余地が減りますので、岸田総理は、結果的にうまくやったと思っています。

  13. 通りすがりのA より:

    K国だけでなく米国にも「貸し」を作ったのかもしれませんね。
    ※K田総理からすると、会談するしないでK国がすると勝手に発表したことに激怒して、「なら会わない」とタンカを切っているのでメンツ丸つぶれのハズ。
    また、国内の支持率を考えてもK国と面談してもなんのメリットも無いどころか、支持率q(゚д゚ )↓sage↓の悪手だと思います。

    楽韓さんは「米国の依頼(圧力)で「懇談」したんじゃないかと。」と推測していて、
    その理由も、「テーブルセッティング、太極旗も無い」場所となっていて、
    時間の余裕も無い状況ように思うとのことです。

    私はK田総理としては会うこと自体を拒否していたと思いますが、何らかの理由で予定にも無い懇談を急遽会わざるを得なかったように思っています。

    1. より:

      ここでコメントされている多くの方はお忘れのようですが、アメリカはいまでも日米韓という枠組みに、少なくとも表面的には固執しています。安倍元総理国葬に参列するハリス副大統領が、わざわざ日本の後に韓国を訪問することを見てもそれは明らかでしょう。たとえ内心では見限っていたとしても、アメリカは今なお同盟国たる韓国に一定の配慮を行っているのです。
      なので、バイデン氏の急な(ということになっている)予定変更で流れた米韓首脳会談の穴埋めとして、「可能なら会ってやってくれよ」程度の依頼があったとしても不思議というほどのことではありません。それを受け、渋々「この時間にこの場所まで来るなら会ってやってもいいよ」という、見方によってはかなり無礼な連絡をしたところ、驚いたことに韓国側がそれを受諾し、尹大統領がのこのこと現れたというストーリーにはかなりの説得力があります。
      なにしろ、あれほど体面にこだわる韓国がよもや受けるとは思わなかったというのが正直なところではないかと想像します。断られることを期待した提案が、思いもよらず受けられてしまった以上、会わざるを得ません。伝えられる冷遇っぷりや、岸田総理の憮然とした表情など、そのように考えると特におかしなところはないだろうと思います。

      何分、「懇談」自体が全くの非公開であり、事後の両国のリリースも一般論に終始した内容のないものであったので、真相は藪の中ですが、一部の方が言われるような、批判に焦った外務省の作文だとか、意図的なリークだとかの見方には賛同しません。そんな真似をする必要などどこにもないからです。
      現時点で明らかなのは、一刻も早く岸田総理と「会談」し、関係「改善」の糸口を掴みたいと焦っているのは尹大統領だということだけです。そして、かなりの礼遇にも関わらず、岸田総理にあうことだけは成功したけど、それ以上何も得るものはなかったということです。なぜ尹大統領がそれほど焦っているのか、やはりそこにはアメリカの影を感じざるを得ません。

  14. きたのほうから より:

    韓国に対して貸しを作る→焦げついて回収できない→貸倒引当して費用計上→バランスシートでは一見貸しがなくなって見える→韓国に対して新しい貸しを作る…

    貸しを作って、それが返ってくると、バランスシートからは消えても、信用っていうものが残るけど、韓国さんとのお付き合いはオフバランスするたびに不信感が募るだけです…。

    1. 匿名 より:

      >>貸しを作って、それが返ってくると、バランスシートからは消えても、信用っていうものが残る

      これは、貸し借りの意義を説明する本当に上手い表現ですね。感心しました。

      逆に返って来ないと、バランスシートはいつまでもバランスしない上に、不信感は時と共に膨らんで行く。だから、最初にせめて、お礼だけは、充分に言っておきましょう。
      しかし、お隣さんは、そのお礼すら無い、ですよ。

  15. 一之介 より:

    韓:日本政府はゴネさせすれば会ってくれる。
    日:貸しを作ってやったぜ。
    韓:この総理は簡単だ。外相もお付きも、質はせいぜいこの程度だ。
    日:次回は貸しを返してもらおう。
    韓:次回はもっとゴネてやろう。

    多分、双方こんなこと考えてるんでしょうね。

  16. クマさんのパパ より:

     懇談(会談?)したことがが、双方ともに「負け」になったという世にも珍しい事例が起きたような気がします。

  17. 名無しのPCパーツ より:

    まあ、会うことを完全拒否してるとそれはそれで悪用されるからねぇ(交渉しない日本が悪いと吹聴する)。交渉のチャンネルは開けてるという態度は諸外国向けに示して置く必要はある。ただアメリカと一緒(48秒)で良かったかと。

  18. マスオ より:

    逆にこの状況で成果を出せると考えていた韓国民と新聞社はすげーなと思います。
    大統領は、マジシャンか錬金術師か何かと思っているのかな。
    「準備八割本番二割」って言葉を知らないんだろうな。
    私から見れば、尹大統領は成果を出す最善を尽くしたと思いますが。。。

    上でも皆様書かれてますが、私はどんな理由であれ、会ったことは失敗だと思います。宿題をしなくてもゴネれば会えるという悪しき前例。今後は如何にに宿題(課題)に取り組むかではなく、どうやってゴネて会ってもらおうか(そして騙そうか)、に注力されると思います。

    1. より:

      以前もちょっとコメントしましたが、韓国人は、大統領たるもの、森羅万象悉くに通暁し、就任したら即座にあらゆる問題を解決してのけ、「世界に冠たる韓国」を国民に印象付けないと許さないようです。とてつもなく優秀な魔法使いでも至難の業でしょう。そして韓国大統領は退任後、魔法使いでなかった罪で断罪されるのですよ。

      しかし、そう考えると、文在寅前大統領は、実績を見る限り、内政外交ともに出鱈目の限りを尽くし、わずか5年で韓国という国家を徹底的に破壊しましたが、国民を騙し、酔わせることに関してだけは非常に優秀だったようで、退任間際まで異例の高支持率を得ていました。おまけに出鱈目な政策のツケや破綻をうまく任期中には逃げることができたので、いまだに少なからぬ韓国国民は「虚像としての先進国・韓国」に酔ったままのようです。まあ、我が国としては、韓国の突然のクラッシュに備え、いろいろとシミュレーションくらいは行っておいた方がよさそうですね。

  19. 普通の日本人 より:

    キッシーも安部さんが後ろにいればこんなに叩かれることも無かったろうに。
    管前総理のように安部さんの威光で事を運べば楽だったろうなあ。
    する事は同じなのだから。
    疑問が一つ
    なぜ国葬がこんなに遅くなるのか(2ヶ月)
    もっと早く(3週間ほど)であれば反対専門部隊も準備不足で終わったのにねえ

  20. 七味 より:

    韓国への「貸し」になんの意味があるのか全くわからないなのです♪
    外務省とかの偉い人は、「貸し」があるから、次はちゃんと宿題やってくるとでも思ってるのでしょうか??

    正直なところ、韓国は「自称元徴用工に対する賠償問題」って認識なんだから、日本側の「不当判決問題」って認識に会う回答なんか作れっこないと思うのです♪

    だったら、この問題はず~っと平行線でしかないわけで、いくら貸しを作っても、それが返ってくることなんかないと思うのです♪
    日本がやるべきことは、韓国の宿題を待つことじゃなくて、宿題をしないことの罰を与えることだと思うのです♪

    そうやって罰を与えておけば、安保とか別の話だったら、これはこれそれはそれと、協力関係を作ることも可能になると思うのです♪

    もっとも、あたし自身は韓国との安保協力なんか後ろから撃たれる危険を増やすだけだからバカバカしいことだと思うのです♪

    1. 通りすがりのA より:

      宿題をしないことの罰を与えるなら…
      1.ビザ無し交流からの除外とビザ発給厳格化
      2.ビザ以外のK国に付与された優遇措置の全撤廃
       →今月中に日本から出された全ての宿題(会計士様が掲載して下さっています)の正式かつ合格答案を持って来なければと期限を切った上での話にする(笑)
      3.貸倒引当金(2002年W杯の貸付や以前にスワップでの貸付金等の金銭や今までの諸々の貸し)の回収
       →それも米ドルで今月中に全額一括返済♬とか言ったら沈没するかもね♬(笑)
      4.朝鮮半島および東シナ海有事法制の制定
       →有事時は「我が国と同盟を結んでいるまたは我が国が同盟関係と認める国に対する援助を行う。」と記載。
       →K国には、自衛隊哨戒機に対するレーダー照射、南スーダンでの弾薬貸与問題について、以下の条件を満たさない限り、「我が国が同盟関係と認める国」には該当しないと通告♬(笑)
       ・公式の場においての「真性」なる「三跪九叩頭(笑)を含めた謝罪」
       ・関係者の処分(前大統領や側近を含む)
       ・該当問題での発言の全撤回

      これでもまだヌルいかも???♬♫♪(笑)
      ※全部今のK国には絶対的な可能性で実現(対応)不可能と思ってます(笑)

  21. WindKnight.jp より:

    尹氏とその周辺は、
    “貸し”と認識しているかもしれないが、
    韓国側は、それだけだよなぁ。

    還ってくることはあるでしょうか?

    1. より:

      恩ですら返ってこないのに、貸しなんか返ってくるはずないではないですか。

      まあ、韓国への貸しであっても返ってくることはないし、アメリカへの貸しであっても些細過ぎて大したことにはならんでしょうね。

  22. 匿名 より:

    相手から何を取るのかが外交なのに、何も取らず(取れず)、挙げ句に岸田総理との略式懇談であれこれ確認したと言える機会を相手に与えてしまった(非公式の懇談だから検証もされない)のだから、日本の惨敗、韓国の圧勝。外交に「貸し」なんかない。騙され取られて戻って来ないカネを「あれは貸したんだ」と言い訳し自分に言い聞かせてるようなもの。

  23. 甲茶が飲みたい より:

    「貸し」というより「日本は強硬一辺倒じゃなかったんだぞ」という布石と見るならわかります。
    当然、今後の日韓関係において「あの時懇談したのに韓国は何も動かなかったよね」と
    今回の懇談の件を都度ちらつかせる使い方が出来れば、という要求水準の高さが問題ですが……
    岸田総理は元外相ですので一応期待してもいいでしょう、多分。

    基本的に「韓国の発言や姿勢は一切考慮するな、韓国が具体的に行動した事だけを評価せよ」
    で見ていくのが正しいかと思います。
    その意味でも今回の懇談は「応じただけで内容はなし」ですので、
    今後の布石として活用するならアリと言えるかもしれないですね。

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