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志位氏「安倍政治の賛美・礼賛につながる国葬に反対」

安倍総理の国葬を実施すべき理由は、それが日本のためになるからです。そして、その国葬が正しい選択肢であるという動かぬ証拠が、もうひとつ出てきました。日本共産党の志位和夫委員長が15日、「国葬に反対する」との談話を出したというのです。「国民の中で評価が大きく分かれている安倍氏の政治的立場や政治姿勢を国家として全面的に公認し、安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」。控えめに申し上げて支離滅裂です。

安倍総理の国葬が必要である理由

先週金曜日に暗殺された安倍晋三総理をめぐって、岸田文雄首相が秋に国葬を実施する考えを示したとする話題は、『安倍総理国葬、原発再稼働…「岸田豹変す」、なのか?』でも取り上げたとおりです。

人間、良い意味で「豹変」することはあるものですが、果たして岸田文雄首相も「豹変」したのでしょうか?岸田首相は昨日の会見で、先週暗殺された安倍晋三総理の国葬を実施する考えを示すとともに、原発を最大9基再稼働すること、医療従事者など800万人を対象にしたコロナワクチンの4回目接種を進めることなどを発表しました。どれも非常に歯切れがよく、わかりやすい説明であり、「検討します」、「注視します」などと述べていたころとは印象がずいぶんと異なります。2022/07/15 08:40追記「再稼働」を「稼働」に修正するなど、当初...
安倍総理国葬、原発再稼働…「岸田豹変す」、なのか? - 新宿会計士の政治経済評論

安倍総理の国葬は、ある意味では当然の判断です。

安倍総理は第二次内閣発足以降だけでも在任中に81回も外国を訪問(外務省ウェブサイトの『総理大臣の外国訪問一覧』参照)するなど、ほぼ全世界の首脳らと交流があり、また、これらの首脳らが安倍総理を悼み、弔う機会を得ることを、日本に対して強く期待しているからです。

また、安倍総理という人物自体が、日本の民主主義の強さを示している象徴でもあります。

安倍総理自身、在任期間が歴代最長に達しますが(連続在任期間だと2822日、通算だと3188日)、これはあくまでも正当に選挙された結果であり、べつに安倍総理が違憲・違法な手段で独裁者としての地位を手に入れた結果ではないからです。

それどころか、日本では安倍総理存命中も、安倍総理に対する殺傷予告を含めた誹謗中傷を行っても、基本的には取締は行われませんでした。これが独裁国家だと、「習近平(しゅう・きんぺい)のバカ」、「金正恩(きん・しょうおん)のバカ」などの悪口を言った瞬間、逮捕されるのではないでしょうか。

このこと自体、日本が自由・民主主義国である証拠です(※もっとも、政治家に対する度を越した批判はいかがなものかと思いますが…)。

いずれにせよ、日本が世界で最も徹底した自由・民主主義国家であること、日本人がテロにも負けずに民主主義の選挙で投票行動を取ったことは、称賛に値しますし、今後も日本を民主主義国として運営していくこと自体が、安倍総理の遺志を継ぐ行為でもあります。

そして、むしろ安倍総理の国葬を期に、日本は「弔問外交」をすべきです。

ロシアによるウクライナに対する国際法違反の戦争は「許されないものである」という認識を全世界に広めるうえでも、安倍総理が唱えた「自由・民主主義・人権・法の支配」の精神を、弔問外交の場を通じて改めて全世界に訴えかけることができるからです。

弔問外交をすることこそ、結果的には安倍総理の最大の弔いでしょう。

日本共産党の独裁者が「国葬反対」談話

こうしたなか、やっぱりというべきでしょうか、こんな話題が飛び込んできました。

共産の志位委員長、安倍氏国葬に「反対」

―――2022/7/15 13:30付 産経ニュースより

産経ニュースによると、日本共産党の志位和夫委員長は15日、国葬実施に「反対する」との談話を発表したのだそうです。その際の言い分は、こうです。

国民の中で評価が大きく分かれている安倍氏の政治的立場や政治姿勢を国家として全面的に公認し、安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」。

なんとも面妖な言い分でし、控えめに申し上げて支離滅裂です。

「安倍氏の政治を賛美・礼賛」のくだりにある「安倍」を「習近平」や「金正恩」、「ウラジミル・プーチン」などに置き換えれば、それはそのまんま、中国、北朝鮮、ロシアで行われていることそのものですが、日本では特定の政治家の政治を「賛美・礼賛」することはありません。

あるいは、志位和夫氏自身、昨年の衆院選や今月の参院選で議席を減らしても責任も取らず、それどころかまともな選挙手続もなしに20年以上も党委員長に居座るほど年季が入った「独裁者」でもあります(ちなみにご本人は衆議院議員で、小選挙区ではなく比例南関東ブロックの名簿1位)。

日本共産党内で「賛美・礼賛」が行われているのは志位氏自身ではないでしょうか。

いずれにせよ、日本共産党の独裁者が国葬に反対したという時点で、日本が国家として国葬を実施しなければならない、という証拠そのものでしょう。

日本共産党の将来

なお、日本共産党といえば、参院選では比例代表で少しずつ得票総数と得票率を落としている政党でもあります(図表)。

図表 日本共産党の参院比例代表の状況
年度 獲得議席 得票総数と得票率
2013年 5議席 5,154,055票(9.68%)
2016年 5議席 6,016,195票(10.74%)
2019年 4議席 4,483,411票(8.95%)
2022年 3議席 3,618,342票(6.80%)

(【出所】2013年から2019年までの数値は総務省『選挙関連資料』の『得票順党派別得票数(比例代表)』【※エクセルファイル】、2020年の数値は各社報道の速報値より著者作成)

じつは、日本共産党や立憲民主党、公明党などにはもともと、支持者が高齢者に極端に偏っているという共通点があるのですが、年を経るごとに獲得票数や議席がジリジリ減少しているというのも、結局はこうした支持層の偏りという要因が影響しているのかもしれません。

いずれにせよ、日本共産党は今後、議席をジリジリと減らし、現在の社民党のようになるのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (44)

  • 「国民の中で評価が大きく分かれている安倍氏の政治的立場や政治姿勢を国家として全面的に公認し、安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」
    と、共産党委員長は主張してるが、「国民の中で政府方針と違う意見を持つ国民がいる」ことは事実だが、「大きく分かれている」わけではなかろうに。それは「共産党がそうであれば良い」という願望に過ぎなかろうに。

     そうでないというなら統計を取って発表してみたらどうか。共産党員あるいは第三国人を対象に統計を取っても駄目ですよ。日本人に対して少なくとも統計的に信用できる員数の統計値を示すべきでしょう。

    • ふと思ったのですが、せっかく国葬を行うのですから、一般から広く「香典」「弔電」「弔意のメール」を受け入れるようにしたらどうでしょう。集まった数が国民の意思を示していることになると思います。

      •  そんなことされたら共産党の指摘は的外れということを実証してしまうので、共産党は大慌てでしょうね。

    • 連中の云うところの"大きく分かれて"は実のところ「異見群の規模」の"大きさ"ではなく「評価の振り幅」の"大きさ"ではなかろうか、と愚察いたします
      もっとも共産党勢力が主導する国でその政権への両指標は何故かどちらも小さいようで…

  • このころの「アベガー」はすごかったよな。

    https://twitter.com/jcp_cc/status/1547523661405761536

    https://twitter.com/mugwortlab/status/1547617507150004224

    https://twitter.com/yatarouNO1/status/1547562142983127041

    動画がこれ
    https://www.youtube.com/watch?v=bl6B32W4kAM&t=222s

    2013年、共産党は全党員にツイッターアカウント開設を支持。
    約30万人が解説し、共産は彼らに1日1回呟けと指令。

    たびたびツイッターで工作を行いトレンド入りさせている。
    現在は「#安倍晋三氏の国葬に反対します」を熱心にやっている。

    ツイッターだけでなくヤフコメでも書き込み工作が行われていることに注意。

    一刻も早く日本のため共産を潰す必要がある。

    • >2013年、共産党は全党員にツイッターアカウント開設を支持。
      約30万人が解説し、共産は彼らに1日1回呟けと指令。

      公称でしょうが、党員数30万人近くいるんですね。実数を認識していなかったので驚きです。
      日本の人口の0.2%が毎日ツイッターでつぶやくとなると、立派なノイジーマイノリティーの出来上がり・・・

    •  >約30万人が解説し、共産は彼らに1日1回呟けと指令

       パヨクはネトサポ連呼するけど、またしても自己投影だったんですね。

  • 安倍さんはアンチも信者も惹きつける魅力がありましたね。

    アンチと言われている人たちは、わかりやすいくらいにズレた思考が多く、理屈崩しは容易でした。

    今後は、ここにいるような盲目的な信者さんに対するケアが必要です。

    それは、統一教会信者を現実に社会復帰させるよりも困難な道のりかもしれません。

  • 安倍政治の賛美・礼賛につながる >

    実際問題として、賛美・礼賛している国民の方が、そうでない勢力よりも圧倒的に多いと思うのです。おまけに海外からも葬儀に参列したいというオファーが山のように届いてて、外務省はその対応にパンクしそうになっているというじゃないですか?

    先の参院選の結果を見てもわかりそうなものだと思うのです。要するに、志位氏には自分の周辺にいる人しか見えてないんですかね。

    俺の周りの連中は皆反対してるし,賛美も礼賛もしていない,だから俺はそんなの認めてないから、と云っているのに等しい発言ではないでしょうか。

    ガキですか?(笑)

  • 難しいことは置いといて、多くの国の要人から弔意が寄せられてるから、それに応えるためにも弔問の機会を作る♪
    そして、それを遺族だけにお願いするのは難しいから国葬という形式を取るってことで良いんだと思うのです♪

    だから、仮に菅(カン元総理)が亡くなったときに、同じように多くの要人から弔意が寄せられたら国葬をしても良いんだと思うのです♪

    ついでに、あくまでも弔問目的ってとこだけは、例えロシアのプーチン大統領であっても受け入れるべきだと思うのです♪

    • ・・・・もっと単純に、三権の長は、本人の遺志やご家族の意向に反しなければ、国葬でいいと思うのです♪

  • 共産党横浜市議団が、横浜市役所に設置された安倍晋三総理への記帳場に抗議したんだとか。なんとも、尻の穴の小さい話ではないか!憲政史上最長にして、最高の総理への国民からのはなむけの場に文句をつけるその性根は赤い国のものとなんらかわりがない。安倍晋三総理がかりに、病死や事故死であるなら、多少話は変わるだろうが、諸外国の首脳の反応を見ても、安倍晋三総理が偉大な政治家なのは、間違いない。日本の死者を弔う荘厳にして厳粛な凛とした佇まいの葬儀、、、いや、お別れの場を希望する。

  • 共産党公式に志位委員長名で主張が掲載されてます。

    安倍元首相礼賛の「国葬」の実施に反対する
    https://www.jcp.or.jp/web_policy/2022/07/post-922.html
    >またこうした形で「国葬」を行うことが、安倍元首相に対する弔意を、個々の国民に対して、事実上強制することにつながることが、強く懸念される。

    政府が葬儀を主催するだけであって、国民が「弔意を強制」されるわけではないですね。
    だいたい弔意って、内心のことなので、他人が強制することはそもそも不可能です。
    また仮に、共産党の皆さんが国葬反対デモやっても、取り締まられることはないでしょうよ。
    批判に耐える覚悟はいるでしょうけどね。(笑)

    まあ逆に、政府のやることは国民への強制性を伴うものだと、共産党自身が認識しているってことかと思いました。
    共産党が政権取っちゃダメですね。

    • >政府が葬儀を主催するだけであって、国民が「弔意を強制」されるわけではないですね。

      共産党が政権をとれば、共産党政権の国家主導者が死亡した場合、間違いなく「弔意を強制」します。
      各人の「弔意」を確かめるために、諜報機関が内部通報制度を強化し、「人民の敵」の摘発運動が始められるでしょう。
      共産主義という19世紀末に始まった新興宗教は、統一教会と似たり寄ったりですね。
      共産主義は、既に破綻した「宗教」だという結論は出ていると思いますが、これで飯を食っている志位委員長や習近平主席などは到底認めるわけにはいかないでしょう。
      今後は、習近平の共産主義とは全く関係のない「中華民族の偉大な復興」という野望を抑え込めるかどうかが世界の安全保障の大きな注目点だと思います。

      丸く収まるとは到底思えませんが。

      • お説のとおりのことを想像していました。

        志位氏は「弔意の強制」と「弔意を表することの強制」を区別していないんですよね。そもそも屁理屈なんで、曖昧にして逃げ道を作っているだけかもしれませんが。
        弔意の強制は不可能、弔意の表することの強制は可能。
        ですが彼が仮に「弔意の強制=表することの強制」と思っているなら、「内心は強制できるもの(するもの)」と思っていることになります。恐ろしいもんです。

        彼の主張がそもそも内心を対象にしていないのなら「弔意を表することは強制はされません」で、以上終了です。

        まあどっちにしても、ろくなもんじゃないです。
        文革の「自己批判しろ!」が頭に浮かびました。

  • 反対の人間が多少いるのは問題ない。
    我が国は共産党が礼賛するような共産主義国家と違って自由民主主義国家であり、全員が同じ方向を向くことを国家権力で強制などしてないのですから。
    だから私が共産党や共産党員と考えを異にすることを何人たりとも止めることは出来ない。
    自由な思想を持ち発言出来るって素晴らしい。

  • 社民党の様。と言う事は志井さんの
    ・助けてください
    ・国会には共産党が必要なんです。
    これが近い将来見られる? のですね。

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