今回の選挙は「日本を変える重要な一歩」となる可能性
暗殺された安倍総理の弔い合戦として、自民党は「圧勝」するのでしょうか?日本維新の会は躍進するのでしょうか?立憲民主党は「最大野党」の地位を失うのでしょうか?社民党は政党要件を喪失するのでしょうか?保守を自称する新興政党は議席を得るのでしょうか?今回の参院選は、今後の日本を変える重要な一歩となる可能性があります。本日は選挙当日ですので、これらについては「予定稿」として論点を取りまとめ、午後8時に合わせて公表するものです。
目次
要約
- 安倍晋三総理の弔い合戦として、今回は自民党が圧勝するのか?
- 「改憲派」が参院の3分の2を占める可能性は?
- 維新が獲得議席で立憲を14議席上回れば、立憲民主党は参院で「最大野党」の地位を喪失する
- 社民党は今度こそ政党要件を失い消滅するのか?
- 新興の自称保守政党が議席を獲得することはあるのか?
弔い合戦で自民党圧勝?ただし…
本稿は「予定稿」です。
参議院議員通常選挙の投票がさきほど締め切られました。本稿は予定稿なので、メディアの報道などをまったく見ていない状態で執筆しているのですが、おそらくは今回、安倍総理暗殺に伴う「弔い合戦」となり、自民党が圧勝するのだと思います。
ただ、個人的に深く懸念しているのは、仮に今回、たまたま自民党が勝利を収めるにしても、これが長続きするかどうか、という点です。
とくに安倍総理を失った安倍派(清和政策研究会)がどうなるのかもそうですし、岸田文雄政権の「ステルス安倍政権」としての性格が薄まり、自民党全体がより財務省寄りの増税・緊縮政策などにシフトしていかないかが個人的な警戒点でもあります。
さらには安全保障環境がますます厳しさを増すなかで、安倍総理の遺産である「自由で開かれたインド太平洋」を自民党政権がどこまで発展させていくことができるのか、その真価が問われる局面が到来したともいえるかもしれません。
このように考えると、日本が失ったものは、少し大き過ぎやしないか、気がかりでなりません。
なにより、年齢的なことや党内の力学などから考えて菅義偉総理、麻生太郎総理らが「再登板」する可能性は非常に低く、「自民党が圧勝したからこれまでの政策が継続される」、などとシンプルに考えるのも、少し短絡的でしょう。
最初の試金石は改憲
もっとも、自民党が安倍総理1人を失ったくらいでガタガタになるほどやわな政党ではないとは思いたいところですし、日本の憲政が安倍総理1人を失ったくらいでガタガタになるほど軟弱ではないと信じたいところです。
その意味では、最初の試金石は憲法改正です。
事実関係として、参院選直前の各会派の勢力を確認しておきましょう(図表)。
図表 参議院の会派別所議席一覧(2022年6月末時点)
会派 | 合計 | 改選 | 非改選 |
---|---|---|---|
自民 | 110 | 55 | 55 |
立憲 | 45 | 23 | 22 |
公明 | 28 | 14 | 14 |
民主 | 16 | 10 | 6 |
維新 | 15 | 6 | 9 |
共産 | 13 | 6 | 7 |
沖縄 | 2 | 1 | 1 |
れ新 | 2 | 0 | 2 |
碧水 | 2 | 0 | 2 |
みん | 2 | 1 | 1 |
無所属 | 8 | 4 | 4 |
欠員 | 2 | 1 | 1 |
合計 | 245 | 121 | 124 |
(【出所】参議院ウェブサイト『議員一覧(50音順)』をもとに著者作成。ただし会派の略称は参議院ウェブサイト『参議院会派名一覧』のとおり。また、自民は山東明子議長を、立憲は小川敏夫副議長をそれぞれ含めない議席数である)
改憲勢力が3分の2を得られなくても悲観する必要はない
このなかで、「改憲派政党」をどう定義するかは微妙ですが、それを「自民党のみである」と考えるならば、勢力は110議席に過ぎません。改憲に必要な3分の2どころか、過半数(123議席)にすら届かないのです。
しかし、もしも連立相手の公明党が改憲に賛同してくれるならば、138議席でやっと半数を超えますが、3分の2(164議席)には、まだ26議席足りません。これに国民民主党(16議席)と日本維新の会(15議席)を足して176議席と、ギリギリで3分の2を少し超えるくらいです。
そして、現実には公明党が改憲にあまり前向きではないことから、残念ながら参議院側の「3分の2」要件の達成はなかなか容易ではありません。
しかし、昨年の衆院選では、公明党を抜いた自民、維新、国民の3政党の勢力が、総議席数の3分の2を占めました。
今回の参院選では定数が3議席増え、総議席数は248議席となるため、その3分の2超は166議席です。そのうえで自民、維新、国民の非改選が70議席に過ぎませんので、この3党で3分の2を超えるために必要な獲得議席数は96議席であり、やはりちょっとハードルが高い気がします。
ただし、仮に今回の選挙で「改憲勢力3分の2」が達成できなかったとしても、悲観する必要はまったくありません。
自民・維新・国民の3党あわせてそれなりの議席を積み上げることに成功したとすれば、公明党が態度を変えざるを得なくなる可能性もあります。自民党が躍進すればするほど、公明党と連立を組む必要性が薄れるからです。
もちろん、現実には選挙協力の都合もあるため、自民党政権が今すぐに公明党との連立を解消するというのは考えられません。しかし、今回の参院選で自民党が躍進することは、公明党の態度変化などももたらすため、将来的な改憲の可能性をさらに高めることに寄与するのは間違いないのです。
最大野党の地位をめぐる攻防は?
その一方で、今回の選挙戦で個人的に注目しているのは、立憲民主党が「最大野党」としての地位を維持することができるかどうか、という論点です。
立憲民主党といえば『「最低でも店外」-自身で「見せ場」作った立憲民主党』などでも指摘してきたとおり、他党のスキャンダルに対してはやたらと舌鋒鋭く追及するわりに、自分たちが追及される側に回ると極端に弱く、説明責任もろくに果たしていないという意味で、本当に困った政党です。
こんな政党が日本の「最大野党」であること自体、日本の憲政を大きく停滞させる要因です。
思うに、立憲民主党は昔の「1955年体制」における社会党の残骸のようなものでしょう。要するに、「最大野党でいること」自体が自己目的化し、国政に対しなんら有益な貢献をしないばかりか、「もりかけさくら」などのスキャンダル追及で国政の足を引っ張る有害な存在なのです。
そんな立憲民主党が、今回の参院選をきっかけにして、将来的に最大野党の地位を喪失することにつながれば、結果的に日本の政治はさらに良くなるかもしれません。
もちろん、「3年に1回、半数ずつが改選される」、「しかも解散総選挙がない」という参議院の特徴に照らすなら、今回の選挙で立憲民主党がいきなり「最大野党」の地位を喪失するという可能性がどの程度あるのかは微妙です。
ただ、理屈の上では、たとえば日本維新の会が今回の参院選で立憲民主党の獲得議席数を14議席上回れば、少なくとも改選後議席数で「維新>立憲」が実現します。
さらには、今回の選挙では、小西洋之氏、謝蓮舫氏、有田芳生氏、福山哲郎氏ら、個人的に注目したい政治家が何人かいらっしゃいます。もし立憲民主党が「最大野党」の地位を守るにせよ、彼らが落選するか、もしくは当選するにしても前回より票を減らすかどうかが気になります。
さらにいえば、立憲民主党で選挙後に泉健太代表の責任問題が生じ、同党で再び代表戦が行われるのか、あるいは枝野幸男氏ら「左派勢力」が党を割って出ていくのか、といった「野党再々々々々々々々々々々々々々々編」の可能性があるのかどうかについても注目点といえるかもしれません。
選挙とは「濁った池を少しずつきれいにする手続」
なお、立憲民主党つながりでいえば、やはり比例で立候補した辻元清美氏が、彼女の古巣である社民党・福島瑞穂氏の得票にどんな影響を与えるかについても見ものでしょう。もしかすると辻元氏の当選と引き換えに、福島氏が今回、ご隠退になるかもしれないからです(個人的なベストシナリオは「共倒れ」ですが…)。
というよりも、選挙というものは、「水が濁った池に少しずつきれいな水を入れることで池をきれいにする」ようなものです。
この点、世の中にはよく「濁った池の水をすべて抜いて新しい水に入れ替えればよい」、などと勘違いされる方もいるのですが、残念ながら、日本のような成熟した民主主義国においては、ある日すべての既得権益を廃止して社会を「浄化」する、といったことはできません。
その意味では、毎回の選挙で出現する新興政党が今回、議席を獲得するかどうかにも注目したいところです。
とくに、「保守政党」を名乗りながらも、その中身が大変に怪しい政党というものもいくつか存在しているようですが、この手の政党が議席を得たとしても、正直、彼らが公約通りに働いてくれるという保証はどこにもありません。前回の参院選で議席を獲得したNHK党など、その典型例でしょう。
その意味では、今回の参院選こそ、今後の日本を変えるきっかけとなる、重要な一歩となる可能性があるのです。
いずれにせよ、参院選の分析については、もし今晩から明日にかけて大勢が判明するようであれば、当ウェブサイトとしても簡単にコメントしてみても良いと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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老人の老人による老人のための選挙と、老人の老人による老人のための政治を今後も続ける限り、日本はジリ貧です。
どこが与党になっても、イデオロギーの違いや政策能力の差はあれど、大局は目くそ鼻くそなのです。
その論にはまったく賛成出来ません。
なにもわかっていませんね。以上。
当方20代でおそらく年配の方にこの発言は
言いにくいんですが、一言
グダグダ言ってないで高橋洋一チャンネルでも見て勉強せえ!
まあ、この匿名さん的な
どっちもどっち狙いのコメントは
大敗喫した場合の、
どぶサヨ政党さんや韓流方面からは
これまでいつも観察されるものです。
小野田さん、当確出ましたね。
希望の光が一つ、灯りました。
多くの人が注目していたのではないでしょうか。
公明の嫌がらせにもめげず、公明の推薦無しで当選した事は
岡山県が健全な保守王国となったと思えますね。
ええ、そう思います。
またこれで公明離れが少しでも進んでくれればと思います。
最終的には対抗馬の黒田氏と一票でも多く差をつけて当選して欲しいですね。
それが小野田氏の落選運動やあろうことか野党候補を応援しやがった(とされる)公明の影響力の無さにつながりますので。
NHK党…
若者が選挙に興味を持つきっかけにはなるのでは?
という評価ですね
改憲の発議に必要な人数は十分確保できそう、とのこと。
ただ、公明党と維新はいまいち信用が。。。
国民民主のほうがまだ信用できそうな気がする。
現在の国民民主は主張は真っ当なのですが、
これまでの言動を考慮して信頼を得るのはまだまだこれからでしょう。
小池百合子ちゃんとくっつきそうなのも・・・
まだまだ今後の活動を見ていきたいところです。
大方結果は出ましたね。
選挙速報は前回の総選挙で朝日の予測が外したものの他社より正確だったのを受けて、NHKと朝日の特設サイトを両方見ていました。
で、当選マークが付くのは圧倒的に朝日が早かったです。
今まで見比べたこともなかったので違いに驚いてます。
業界内でも評価が高かったのも納得です。
選挙だけでなく、一般の報道も正確にやって欲しいですね。(棒)
ああそうそう、朝日のサイトには、新潟の森裕子落選の記事はずいぶん早く上がってました。
多分、この記事と同じ「予定稿」ですよ。(笑)
あの民主党政権が
あっというまに叩き出されたあと
国民からまともな政治ができるとは
思われなくなってしまった状況を打破するため
でっち上げでの誹謗でいわば
言論テロ状態を頑張って繰り広げた
他国の捏造加担までして日本の道を
左に西に踏み外してきた特定野党と
マスコミのどぶサヨ界隈は、
鬱憤層煽り立て方策に走ってきたことで
とうとう本物のテロの種を育ててしまう
流れを作ってきてしまったと私は感じます。
この平和な日本での
安倍元総理暗殺という凶行を、
マスコミは選挙に向けてあわてて
過去僅か3年の自衛隊勤務や、
特定宗教や、あげくは
氷河期世代の怒り(?)だとか
その持てる力を最大限発揮して
印象操作に頑張りました。
ただ、
少数の熱狂的で暗殺当然までとネットで騒ぐ
そんなこんなの人たちを駆り立てたのも虚しく
今日の選挙の結果を見ても
日本の多数派良識層を騙すことには
失敗なされたのが今日の結果だと感じます。
なお、
鳩山由紀夫氏は5月9日に
ご自身のツイッターで
安倍元総理に対して
「誰かこの方の口を封じられたほうが」
とお書きになってます。
「(安倍元総理は)お口を閉じられたほうが」
と書くのなら看過できるものですが
「誰かこの方の口を封じ」るという表現は
その時にもコメントしましたが、
この事態を受けて厳しく問われて
しかるべきだと考えます。
その時の記事です
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/05/12/kiji/20220512s00042000577000c.html
維新の代表が、安倍さんの意志「憲法改正」を。
もう政治日程に載せるしかないでしょう。
岸田さん、決断してください!覚醒してください!
このときを逃したら、憲法改正は厳しいと思います。
野党第一党がそのままというのは、課題が残りましたね。
国会質疑で不毛なイチャモン的毒しか吐かない議員が そこそこ当選しています。 あそこの党は少しだけましな議員が落選し、ピュアな毒議員が当選する傾向が「大」ですね。
泉さんの責任問題とか出でてくるのでしょうか? 「市民」出身が党首や幹部になって社民党みたいになれば国益につながると思います。
ゲッ! ●×組のチンピラ太郎が当選確実らしい。 東京は病んでいますね。
6人中、売国反日を3人当選させちゃうとこですよ(与党の売国を入れれば4人も!)
前回れnhうをトップ当選させちゃうような売国地。
まったく東京はイカレてます。まあ私も都民なんですが。
人口1300万の東京ですから、知名度が効きます。
また定数6ですから、10人中9人に嫌われても、1人の支持者で当選します。
今回の選挙は安倍総理の弔い合戦として自民が圧勝するでしょうが,実際には自民が圧勝すればするほど党内での岸田さんの発言力が強くなり,安倍さん総理退任後も内政・外交両面で推進しようと努めて来られた諸政策の終焉を告げる弔鐘となりそうな気がします.
今回の暗殺事件は日本のみにとっての悲劇では納まらず米やEUを含む西側先進諸国にとっても大変な悲劇だと評価しても決して身贔屓からの大袈裟な評価ではないと思いますが,例えば10年後から2022~2025年あたりの日本の政治を振り返った場合には「時の総理の岸田さん個人にとっては本当に最高のタイミングで最高のイベントが起こったということだね」という評価になると思います.
そんな評価になってしまうからこそ,日本という国家や我々日本国民にとっては大変な悲劇な訳ですが.そして西側諸国にとっては戦略的指導者を喪ったという意味でやはり大変な悲劇なのですが.
そうですね。私もこの先行きについては悲観的に見ています。
後は希望の芽が途中で摘まれることなく大きく育って欲しい、それまで何とか高市さんや岸さん、小野寺さんに頑張って欲しいと思います。
気持ち的にはナウシカのラストシーンくらいに思ってます。
悲観的で恐縮ですが,率直に言って高市総理の可能性は,彼女の政策の最大の理解者であり支持者だった安倍総理の暗殺によってほぼ完全に断たれた,言い換えれば岸田首相にとって党内で最大の脅威が消えたと私は考えています.
というのも,武市さんは自民党に入党して当初は清和会(三塚・森両会長時代)に入っていた訳ですが,後に派閥を離脱して無派閥になりました.言い換えればずっと清和会のメンバーであり続けている議員から見ると,高市さんは派閥メンバーとしての義務(パーティー券配りなど)を放棄した訳です.
それでも前回の総裁選では,会長の安倍さんが自身が追求した政策を高市さんは引き継ぎ強化・発展させようという姿勢を真剣に見せたから安倍会長の強い支持を得て清和会全体が高市支持でまとまり河野候補を上回る議員票で2位となって決選投票に進出することが出来たと私は理解しています.ですので,強い指導力を派閥でも発揮なされて清和会という大所帯を見事に束ねられていた安倍会長が逝去された今となっては,清和会でも特に発言力の強いであろう古参議員ほど高市さんに対して冷淡に振舞う惧れが強いと思われます.要するに高市さんはあくまでも安倍会長あっての高市さんだということです.
それどころか偉大なカリスマ指導者を喪った清和会という自民党最大の派閥は,今後も現在の陣容で維持できるのかさえ疑わしい.遠からず清和会は他派閥の草刈り場と化すのではないかと私は危惧しています.
本当に安倍総理暗殺は岸田さんにとって様々な点で極めて都合の良い事件でした.一つの石で何羽の鳥を落としたことになるのでしょうね,石を投げたのが誰かは知りませんが.
自民比例の結果をみていると現職2名に当確がないけど、宏池会の人かな?それならそれでいい。