韓国外相「強制動員問題はスピード感もち解決策模索」
「キシダ」が御しやすくても「日本」が御しやすいとは限らない
岸田文雄政権を御しやすしとばかりに、韓国からの攻勢が続くだろう――。鈴置氏が一昨日に寄稿した論考を改めて読み返していると、そう痛感せざるを得ません。ただ、岸田政権が危なっかしいことは事実だとしても、そのことが結果的に韓国にとって「日本をだます」のに役立たない可能性もあります。これに関連し、本稿では自称元徴用工問題の最新動向について確認しておきたいと思います。
目次
宣伝:鈴置氏の最新刊
先週は、韓国観察者である鈴置高史氏が新刊書『韓国民主政治の自壊』を上梓しました。
当ウェブサイトでは先週の『鈴置高史氏最新刊「韓国民主政治の自壊」の「読み方」』で「速報」的に同著を紹介したばかりなのですが、改めて読み返すと、やはり「ファクトを積み上げる議論」の重要性というものに気づかされます。
社会のインターネット化が進み、新聞、テレビを中心とするマスメディアの情報支配力が弱まっていることの影響もあるのでしょうか、ここ数年で「韓国の日本に対する異常な行動」が私たち日本国民にも共有されるようになりました。
そして、これに伴い、世の中には雨後の筍のように「韓国論」が増えており、なかには単純な「嫌韓書籍」、あるいは必要以上に韓国を叩いて留飲を下げるような書籍なども数多くみられるのが実情です。出版社側としても「売れる本」を出さなければならない、という事情もあるのですが、これは大変に残念な風潮です。
しかし、こうした「嫌韓本」とは異なり、鈴置氏の議論は常に「ファクト」に立脚しています。
鈴置氏はかなり早い時期から、韓国が米国の同盟国でありながら中国と深くつながっていること(というよりも対中恐怖症)、「儒教がいまだに根強く支配している社会である」といった特徴などを見抜き、「韓国の特殊性」を提唱してきた論者でもあります。
そして、新刊書が偶然にも参院選の直前に間に合ったことで、私たちはこの鈴置論考なども踏まえたうえで、賢明に選挙権を行使することができるかもしれません。鈴置氏の最新の知見が凝縮された書籍が税込みたった946円とは、お安いと思います。
なお、当ウェブサイトからアマゾン・リンク(Kindle版ないし書籍版)を経由して販売された冊数は、Kindle版も含め150冊弱、といったところですが、不思議なことに、書籍の宣伝などもほとんど見かけないうえ、発売から1週間が経過するのに、販売する勢い自体はあまり落ちていないのです。
やはり良い書籍は口コミなどを通して着実に売れていくものなのかもしれませんね。
鈴置氏の警告:韓国にとっては「キシダチャンス」
さて、昨日の『鈴置論考「韓国が岸田チャンスを使わないはずがない」』では、そんな鈴置氏の最新論考を紹介しました。
尹錫悦はなぜ「キシダ・フミオ」を舐めるのか 「宏池会なら騙せる」と小躍りする中韓
見え透いた罠を相次ぎ日本に仕掛ける尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権。サル芝居で騙せると韓国人が信じるのはなぜか。『韓国民主政治の自壊』(新潮新書)を上梓した鈴置高史氏の答は簡単だ。岸田文雄首相を舐めまくっているから――である。<<…続きを読む>>
―――2022/06/23付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より
詳しい内容についてはすでに昨日触れているのですが、ここでは1箇所だけ、こんな記述を再掲しておきましょう。
「要は、韓国が条約違反を是正する代わりに日本は譲歩せよ、というのですから。韓国が言ってくることは全てが罠なのです」。
これは、自称元徴用工問題をめぐり、韓国側が提示している「一括妥結方式」に関する鈴置氏の評です。
自称元徴用工問題も判決の無効化や韓国の謝罪などが必要だが…
当ウェブサイトでは『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』等参照)でも暫定的に取りまとめたとおり、基本的には韓国が主張する「歴史問題」などをめぐっては、①ウソ・捏造に基づき②法的根拠がないことを要求している、という「二重の不法行為性」があります。
したがって、これらの日韓諸懸案を最終的かつ不可逆的に解決させるためには、①韓国がウソをつく・歴史的事実を捏造するのをやめること、②法的根拠がない要求をやめること、の2点が必要です。
自称元徴用工問題でいえば、そもそもの2018年10月と11月の大法院判決を韓国国内で法的に無効化すること(=法的根拠がない要求をやめること)、自称元徴用工問題で日本企業や日本人の名誉と尊厳を傷つけたことを深くお詫びし、日本企業に生じた損害を回復すること、といった措置が必要です。
必要に応じて、自称元徴用工やその関係者、あるいは違法判決を下した裁判官などに対し、何らかの懲罰・社会的制裁を加えるかどうか、なども含め、すべては韓国側が適切に判断しなければなりません。
朴振氏「スピード感もって」…
しかし、大変残念なことに、韓国側は現在、このような行動をとる可能性は非常に低いです。というよりも、むしろ最近、韓国メディアでは「韓国政府による代位弁済に基づく一括妥結方式」なるものを、しきりに目にするようになりました。
これらが具体的に何を指すのかはよくわかりません。しかし、「韓国政府による代位弁済」を一般論で解釈するならば、「とりあえず韓国政府が日本企業に代わっておカネを払っておくから、後日、日本企業が韓国政府にカネを払え」、という意味です。
こんな方策、「解決」策でも何でもありません。鈴置氏が指摘するとおり、「条約違反を是正する代わりに日本は譲歩せよ」というものだからです。当たり前ですが、条約違反の是正は「日本の譲歩」の有無とは無関係に、無条件になされなければなりません。
日本と「キシダ」は徹底的に舐められているといわざるを得ないのです。
さて、鈴置論考が出てきたタイミングで、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)には昨日、ちょうどこんな記事が出ていました。
強制動員問題 「緊張感とスピード感をもって解決策模索」=韓国外相
―――2022.06.24 20:59付 聯合ニュース日本語版より
この「強制動員問題」という用語は最近になってよく見かけるようになったものですが、要するに自称元徴用工問題のことです。
聯合ニュースによると朴振(ぼく・しん)韓国外交部長官は24日、出演したラジオ番組で「日本による植民地時代の強制動員被害者への賠償問題」(※原文ママ)を巡り、「韓国政府が解決策を模索するための作業」については「緊張感とスピード感をもって進める」と述べたのだそうです。
自称元徴用工の「声を聴く」という時点で意味がない
これについては当ウェブサイトでもすでに『韓国「徴用工官民協議体」設立構想の続報をどう読むか』などでも取り上げた、「官民を挙げた協議体」を設立する、とする話題の、事実上の続報と考えても良いでしょう。
ただ、聯合ニュースは朴振氏がこの協議体について、次のように説明したと報じています。
「当事者の意見に耳を傾ける。協議体発足後に実質的な問題をきちんと論議できるよう準備中だ」。
正直、この時点で実のある解決策が出てくる可能性は、極めて低くなったと考えて良いでしょう。自称元徴用工らの話を聞いたところで、違法状態を解決するのに何も役に立たないからです。
聯合ニュースはまた、「韓国側が問題解決を急ごうとしているのではないか」との指摘に対し、朴振氏は「全てのことにはタイミングというものがあり、準備が必要なので各界各層の意見をまとめ、石橋をたたいて渡るように進める」と述べた、などとしているのですが、少なくともこれは「タイミングの問題」ではありません。
「中身の問題」です。
そして、このインターネット時代において、韓国側がしつこく日本をだまそうとしているということに、日本側がまったく気づいていないと考えること自体、もはや無理があるのではないでしょうか。
このあたり、鈴置論考の予想によれば、韓国は日本をあの手この手で騙そうとするでしょう。
徐々に騙されなくなる日本
しかし、5月に発生した竹島近海の違法調査事件については、少なくとも自民党の外交部会を中心に、「到底容認できない」と考えている議員が、かなりの数は存在することも間違いありません。
有権者がツイッター、ブログなどの手段を通じ、政治家に対しダイレクトに声を届けることができるようになっている時代において、さすがに有権者の声を無視して韓国に譲歩することを許せるほど、現在の日本の国会が甘い状況にあると考えるには無理があります。
さらにいえば、鈴置論考に含まれていた日本にとっての「キシダリスク」も、考えようによってはチャンスといえるかもしれません。
昨日の読者コメント欄では、匿名のコメント主様から、こんな趣旨のコメントをいただきました。
- 岸田政権というのは、中韓から見ればチャンスであると同時に罠でもある
- 防衛陣地を築くとき、わざと防御の薄い箇所を作り、そこを弱点と見て群がってきた敵を集中砲火で潰していくという戦法がある
つまり、韓国が「キシダは与しやすい」と判断し、竹島EEZ測量のような不法行為を日本に対し仕掛けると、外交部会あたりがギャオオンと火を噴き、韓国が求めている「韓日関係改善」がかえって遠のく、という現象が生じるのかもしれません。
このあたり、正直、竹島EEZ事件は産経がすっぱ抜いたものでもありますが、もしこのすっぱ抜きがなければ外務省はもみ消しを図っていた可能性もあるなど、やはり岸田首相の行動自体がかなり危なっかしいという点については否定できません。
ただ、見え透いた罠が増えれば増えるほど、非親韓派議員にとってはツッコミ甲斐が増えるということでもあります。
案外、岸田政権下で進むのは、日韓関係の「改善」ではなく、「さらなる悪化」なのかもしれませんね。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
期待はしたい
でも宏池会なんだよなあ…
その「宏池会だから」ですが、これまでにも様々な場所で見掛けていて、思うところがあります。
不安になることそのものは否定しませんが。
これが、今の宏池会の情報を基に判断され、その理由を説明されているのなら分かります。
ただ、仮に中韓よろしく「韓日国交正常化の布石を打った池田勇人・大平正芳両総理の命脈を」「日本軍慰安婦に対し初めて国会で謝罪した宮沢喜一総理も」みたいな話を根拠にされているのなら、そこにはちょっと違和感が湧きます。
一言で言えば、事例が古すぎるのではないか?
宏池会を取り巻く環境は、その時代の国際情勢、国内情勢、党内情勢とまるで違うのではないか?
故に、宏池会としての自民党内での役どころや扱いも違うのではないか?
もし古い情報を理由に、宏池会を不安視しているのなら、改めて今の情報を整理した方がよろしいのかも知れません。
でないと、「最強のプロ野球チームは?」という質問に対して「V9を達成した巨人だろ」とか、各チームの黄金時代を出してチーム名を上げるような。
そんな、ズレた判断になっている可能性があるかも知れません。
確かにそーですね
まー宏池会の軌跡と現在の主要メンバーなど眺めての概観でしかありませんから
あの談話を発し後に離脱した河野洋平氏をコアに集まった集団を現在率いる麻生太郎氏のトコロや、
一旦離れたあと「中宏池会」だかで合流してまた離脱した谷垣さんトコのグループにはアマリソンナ気にならないのに…
ナンデカナー???
アノ宮澤喜一氏や河野洋平氏を輩出した宏池会出身だから、岸田総理は中韓に対して宥和的で、手もなく騙されるに違いないと決めつけるのと、(田中派の流れを汲む)茂木派は金権体質の権化だとか、(中曽根派の流れを汲む)二階派はゴリゴリのタカ派であるに違いないと決めつけるのと何か違いはありますか?
まーヒジョーに個人的な印象に過ぎませんがむしろ「ダレソレが居た」とかよりは、
政治的性向もさりながら宏池会という”ひとの集まり”の”カタマリとしての意思決定”の流れであったりソーユートコロへのキモチワルサとかのが忌避感あるのかもしれませんね
実際麻生氏谷垣氏なんかも宏池会に居ましたが現構成員の岸田氏林氏とは印象違いますし
で、龍殿のレスで云われてる理由で”決めつけ”てるヒトなら田中派だから云々で”決めつけ”も同じなんじゃないスか?
岸田氏自身がつい先日のアジア安全保障会議という国際会議の場でわざわざ宏池会の名を出して自らの政治的血脈を誇る人物であるというのは忘れてはならない
古い事例を持ち出して自らを語る張本人ですよ
そのメッセージは、誰向けに? 何のために?
これは、二通りの考え方が思い付くと思います。
一つは、アジア安全保障会議の出席者向けに、宏池会の名声をアピールするため
もう一つは、中韓向けに、岸田政権は宏池会という美味しい餌だとアピールするため
正解が何かは分かりません。そもそも、岸田総理がそこまで考えているのかどうかも分かりません。
ただ、この分からない状態というのは、個人的に考えてなかなかに面白い状況なのではないかと思っています。
我々の御先祖様は良い格言を残してくれていますよ,曰く「類は友を呼ぶ.」
池田隼人以来,宏池会は大蔵省・財務省べったりの議員が集まる派閥として脈々と現在まで続いている.そういう意味では,宏池会は現存する自民党派閥の中で単に最古参というだけでなく派閥の性格や伝統が良く守られているという意味でもトップクラスでしょう.
大蔵省や財務省に関してべったりの議員が集まるという派閥の伝統が,北京やソウルに関しては全く成り立たないと考え推測するほうが不自然なのでは?
いずれにしても岸田首相に関しては外交も内政も落第点です.オバマ大統領から「危険な国粋主義者」と誤解されて信用されなかった安倍総理が自由民主主義を最重視する外交を徹底することでAIIBなどでの具体的な外交事案を通して「安倍日本はアメリカにとって最も信頼できる同盟国だ」という信用を勝ち取り,その後,トランブ政権や今のバイデン政権との間の安倍・菅両政権による対米外交でアメリカと強い信頼関係を築いていたのに,それを愚かな外相人事で簡単に損ねてしまったのは論外という他ない.
そんな岸田首相には速やかにお引き取り頂くことが日本のためです.という訳で,次の参院選では改選半数割れで岸田政権の責任問題を発生させることが日本のためです.
「バカとキシダは使いよう」って事ですね。
キシダ系がダメなのは、事勿れ主義で目先は良くなったように見えても実際には何ら解決しておらず、しかも相手の次の要求は前回以上になるって事だと考えます。
小売業などで、低姿勢だけだとお客が図に乗るから、明らかにお客の方が筋の悪い事、社会人としてダメな事をしてる場合はしっかり断って筋を通さないと、結局はマナーの良い善良なお客にしわ寄せが行くって事のようなものかと。
えこひいきや特別扱いを受ける事を恥じない、むしろ更に増長するような連中は、結局は反社会的人物と同レベルですし。
岸田総理が甘めの顔を見せる
↓
中韓が浅知恵で突撃してくる
↓
自民他派閥が迎え撃つ
思い返せば、4月にやってきた韓国の訪日団もこのパターンですね。
のこのことやってきて、岸田総理本人ではなく、周囲からグサグサと釘を刺されまくるという。
これも結局、「改善したいね(棒)」と言いながら、日韓の溝は深いということを再確認する結果となりました。
このパターンは当分、続くように思えます。
何度かやられれば、慎重になりそうなものですが、韓国の場合はメンツに懸けて「何の成果もありませんでした」とは言えず「成果はあります。岸田総理が弱点です」等と言うしか無い。
また、韓国は「首脳さえ会えばなんとかなる」という価値観であり、更にそれ以外に一発逆転を狙う方法がありませんから。
これ、自民党内で全部口裏合わせている気がしてならないです。
他の方のコメントで見掛けた、青山繁晴氏による「岸田総理は、予想をはるかに超えて、率直に韓国に厳しい姿勢を明言」という話が本当なら、辻褄が合いますし。役割を把握した上で、岸田総理は甘い顔を見せているのではないかと。
岸田総理については、このパターン作りにおいて、中韓に対する問題を風化させない、優秀な餌であると思います。
何もアクションを起こしてくれないことが、問題を風化させるという意味では一番困る話ですからね。
何もアクションを起こしてくれないことが、問題を風化させるという意味では一番困る話ですからね。・・・同感です。鳩山元首相が忘れた頃にやらかしてくれる度に 悪夢の民主党政権を思い出させてくれるのと同じかな。選挙前ならより効果的。
なんだか詐欺師に対する警察のおとり捜査みたいで賢いやり方かも。
但し、「詐欺被害者役の岸田氏」はお芝居である事を失念して「ミイラ取りがミイラになる」のは避けて欲しいです。
からっ岸田メ政権なんてダジャレにもなりません。
路傍様。
ダジャレとエスプリ、ユ〜モアを兼ね備えた投稿です(ワタシだけの私見です。)座布団をダジャレに3枚、エスプリ、ユ〜モアに各2枚です。合計7枚です。
タナカ珈琲 様、
ご返信を有難う御座います!
私は岸田政権の後ろに優秀な策士(例えば麻生元首相)がいて、岸田氏は自ら進んで「ウブで騙され易い鴨葱の役」を演じているのなら、日本の政界を見直します。
詐欺師をペテンにかけるのはムリかも知れませんが、与し易いと目されている岸田氏を国を挙げて懸命に騙そうとしている限り、彼らに時間と労力を浪費して貰えます。
「韓国の後頭部を育てる戦略」なんてステキです。
私は、岸田政権のこれまでの対韓政策をそれなりに評価しており、鈴置氏の「尹錫悦はキシダ・フミオを舐めている」という見解に、少なからず違和感を感じております。岸田氏自身の考えも、面談した青山繁晴議員が仰る通り「予想をはるかに超えて、率直に韓国に厳しい」ものだろうと、推察します。尹錫悦も誤解していないと想像します。
そのうえで、徴用工問題について現状有力視されてる「代位弁済」案ですが、韓国内で合意が形成されず、日本への提示に至らない、と期待も込めて、予想しております。その理由として①日本からの意味のある”譲歩”が期待出来ず、一方的に韓国が譲った感になること(日本から見れば、韓国が協定破りを是正するだけで、なんで日本が譲歩するの、になる)②韓国での予算措置が必要だが、与野党逆転かつ対決ムードのなかで、国会が通せるとは思えないこと③”被害者”の意見を聞くが協議体に参加はさせない、とのことだが、彼らが”納得”するとは思えないこと④一般国民にとっては、日本が払うなら「もっとごねてもっと取れ」だが、自分たちの税金で払うとなると「自ら日本に行って国内より高い給料をもらった人に補填する必要があるのか」になる、ということかと思います。
日本として留意すべきは、①韓国大審院のいう”不当な植民地支配による損害賠償請求権”なるものは一切認められず、後日韓国政府より日本企業に代位請求されても支払わない旨、事前に明言しておくこと②二度と韓国に謝罪してはいけないこと(小渕-金大中宣言の再確認は不可、謝罪の意味合いが韓国では上位下位の立場確認となる)③”被害者”と日本企業との協議・面談の場も設けてはいけないこと、かと思います。
日本人の過度の”贖罪意識”から、「韓国がごねれば日本が譲る」を続けてきた、戦後の日韓外交の一大転換点となるものと期待します。
なるほどとは思いますが、一点お教え願います。文中「その上で・・・中略、補填する必要があるのか」になる、ということかと思います。」までは韓国内の事情であり、別に岸田氏の功績というわけでもないと思います。つまり日本が韓国を国内事情で身動きが取れないよう自縄自縛に追い込んだのは、「無視する」政策であり、これは安部・菅前首相による成果です。
では、「岸田政権のこれまでの対韓政策をそれなりに評価しており、」の理由は何なのでしょう。
攻撃型原潜#$%&〇Xさま
ご返信ありがとうございます。
仰る通り、日本が「日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていく」という方針を定めたのは、安倍・菅政権の時であり、いわば岸田政権はそれを踏襲しただけとも言えます。
ただ、これには、米国の動向という変数がありました。米国にとって最大の関心事は対中包囲網にあり、韓国もその輪に入れたい、そのためには日韓が仲良くして欲しい、という希望がありました。韓国はそれを利用しようと米国に働きかけていたと思います。米国内でも一部にはもはや仲裁に乗り出すべきという意見もあったようですが、それはリスキーとの意見が多数であったと聞きます。そんな中で5/23に開かれた日米首脳会談で岸田→バイデンで「あなたも副大統領の時、日韓合意に賛成したが、その後に何が起こったのか知っているではないか」と話した(産経しか報じていませんが)そうです。これにより、米国が仲裁に乗り出す懸念は完全にシャットアウトされました。
韓国はなおも未練たらしくNATO拡大会議での日韓首脳会談を期待していたようですが、それも拒否され、「徴用工問題についての官民協議体の設立」に追い込まれたという次第だと考えています。
日本が韓国を無視していたら、先方が国内事情から身動き取れなくなって、こうなったというものではないと思います。
外交は、強硬一辺倒でいけば国内の受けはいいのですが、何も進みません。さりとて中途半端な妥協をすれば、永年「日本が譲るのが戦犯国として当然」と思い込んでいる韓国民が思い上がるばかりです。
基本は絶対に曲げない。代わりに外交デビューとなる尹錫悦大統領に、日豪韓NZ首脳会談や日米韓首脳会談という外交成果がアピール出来る場をセットしてあげる、といった飴玉を用意してあげたこともヒットだと考えています。
そういう考え方もあるのだと勉強になりました。
でも、何だか外務省を代弁しているような・・・
尹錫悦大統領の外交デビューに飴玉を用意してあげたのは、対米的にのみヒットと言えるかもしれません。尹大統領個人はありがたいと思っていても、韓国の抗日層にとっては飴玉とも思っていないムダ玉だったと思います。
更には岸田首相も国内においては参院選にまで影響するような総スカンを食ったようで、多くの人は安部・菅路線を覆す愚の骨頂と捉えたようです。岸田氏個人も多くの自民党支持者を失うデメリットの方が大きいのに、外務省の助言を聴いたかどうかは知りませんが、あのような「関係改善は喫緊の課題」という行き過ぎたリップサービスまで与えるのは、どこか頭のネジが一本足りない印象を国民に与えたようです。
takuさん
私もこのまま原理原則を貫いてくれれば良いと祈る気持ちです。あと、色々と考えるとこの飴玉、結果的にはですが韓国に取っていささか毒を含んだものかもしれません。
攻撃型原潜#$%&〇Xさんが言われる通り、対米的には良かったかと思います。
あと、飴玉を与えることで彼等が舞い上がってくれればしめたものです。
「日本に声をかけてもらった」ことに反発を覚える人もいるでしょうが、逆に「ほら、韓国無しには日本も外交が立ちいかないのだ!日本より我々の方が格上だからだ!(だから我々から問題解決を図る必要は無く、日本が譲歩案を持ってくるのを待ってさえいればいいのだ)」と思い違いをする人も残念ながら多いように思えます。(シンシアリーさんに掲載された記事を見る限り、ですが)
それで尹大統領がどうにも動きが取れなくなり、テーパリングが進むと言う事態を想定して毒餌を与えたのであれば、100点どころか200点差し上げてもいいとは思います。
でも岸田総理や林外相のコメントを聞く限り、そんな深謀遠慮が見当たらず、何かしら更なる譲歩をしかねないように思えてしまうのが残念です。
キシダ、、、なんだか軽い表記だな。同じ人物を指しているのにな。で、そのキシダが率いる「宏池会」は例の「パパ活」の吉川某が所属していたわけで、その吉川某のクビに鈴を着けることなく、放擲しつしまった。本人雲隠れ。これだけをみても岸田総理には事態終決能力が欠如しているのが明白で、況んや節電したら2000円!あげますなんて、笑い話にもならない。自民党には髭の隊長はじめ青山繁晴氏はじめ安倍晋三、菅義偉、麻生太郎の重鎮がひかえている。弱小派閥のキシダ宏池会の一存では韓国に甘い顔はできまい。だけど「新宿会計士」さんの宏池会を狙い撃ちの落選運動は良い作戦だ。是非みんなで広めよう!
岸田が策士?
罠にはめる為に無能なフリをしている?
なら端島の件もその前フリですか?
これまでの自民の政策が尽く失敗している
現状を踏まえて夢見すぎでしょう
お花畑は野党支持層ばかりではないようで
>韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は24日に出演したラジオ番組で、日本による植民地時代の強制動員被害者への賠償問題を巡り、韓国政府が解決策を模索するための作業を始めることに関連し「緊張感とスピード感をもって進める」との立場を示した。
きっと、大急ぎでチャーハンを作るための中華鍋を選定するための協議会の実施のための準備を「緊張感とスピード感をもって進める」ってな感じなんでしょうね。
いわゆる自称徴用工問題について、日本政府としては、件の判決は日韓条約および請求権協定に反しているという指摘を何度も行っています。以前もコメントしましたが、このような指摘に対して論理的に取り得る姿勢は、①違反を認めて是正する/開き直る②違反してないことを論証するのいずれかしかありえません。しかし、韓国政府はいずれも行っておらず、ぐだぐだと先延ばしだけを図っていますが、まずはいずれの方針で臨もうとしているのか、明確にしてもらわない限り、対話そのものが成立しません。一括解決とか、代位弁済案とか、寝言を言っている暇があるなら、韓国政府はまず条約違反という指摘に対する姿勢を明確にする必要があります。
同時に日本としても、政府の公式見解として条約違反(の疑い)を指摘した以上、まずはその指摘に対する対応が返ってこない限り、一歩も動くことはできません。意味もなく撤回したり、「譲歩」したりなどしたら、今後日本政府はどの国に対しても二度と条約違反の指摘を行えなくなる可能性があります。「お前のところは、条約違反を指摘しておきながら、意味もなく取り下げたじゃないか」と言われたら、それ以上に突っ張れません。
従って、一部の方が期待…もとい、懸念されているような、岸田総理がズルズルと譲歩してしまうという惧れはほとんどないのではないかと考えています。まあ、絶対にないとまで断言はできないあたり、岸田総理の不徳と言うべきなんでしょうけれども。
韓国政府および大方の韓国人は、国家間の合意とか条約などといったものを軽視しており、その時々の力関係でいくらでも改変し得るものだと見做しているようです。それを近代法の精神が根付いていない古代脳だと言って嘲笑うのは簡単ですが、現実問題として、そういう連中と向き合わねばなりません。日本としては、韓国及び韓国人がそーゆーものだときちんと把握した上で臨むことが必要でしょう。要は、飴玉を欲しがって泣き喚く子供を相手にしているのだという心積もりが肝要かと思います。
>同時に日本としても、政府の公式見解として条約違反(の疑い)を指摘した以上、まずはその指摘に対する対応が返ってこない限り、一歩も動くことはできません。意味もなく撤回したり、「譲歩」したりなどしたら、今後日本政府はどの国に対しても二度と条約違反の指摘を行えなくなる可能性があります。「お前のところは、条約違反を指摘しておきながら、意味もなく取り下げたじゃないか」と言われたら、それ以上に突っ張れません。
>従って、・・・
この「従って」を使った論理展開が成立するのは,岸田首相が龍さん並みに
>同時に日本としても、政府の公式見解として条約違反(の疑い)を指摘した以上、まずはその指摘に対する対応が返ってこない限り、一歩も動くことはできません。意味もなく撤回したり、「譲歩」したりなどしたら、今後日本政府はどの国に対しても二度と条約違反の指摘を行えなくなる可能性があります。「お前のところは、条約違反を指摘しておきながら、意味もなく取り下げたじゃないか」と言われたら、それ以上に突っ張れません。
といった日韓基本条約・日韓請求権協定を破るような韓国への宥和が対韓だけでなく今後の日本の全ての国々との外交に重大な負の影響を及ぼし得るというロジックをちゃんと考えて行動するという大前提が成立している場合だけですね.
しかし残念ながら,岸田首相が龍さんのように思慮深い訳でないことは,首相就任以来の9か月における首相としての幾つもの判断ミスで実証されてしまいましたね.
岸田首相が如何に浅慮であるかを実証してくれた幾つか具体事例を挙げましょう.
1つ目は,極めて感染力の強いオミクロン株が海外で急速に流行を拡大していて(それまでの他の海外で流行を広げた主要な株は全て最終的に日本に入って来た事実に照らせば)何れは日本にもオミクロン株が入り感染が再び急拡大すると簡単に予測できた時点で首相になったのに,菅政権とくに河野担当大臣らが様々な苦労の末に築き上げたワクチン接種体制をリセットして財務官僚の巣窟とし,機能不全にしてワクチン接種が非常に遅れたという事実.
2つ目は,米中対立の状況で,親中派トップ(親中議連会長)の林氏をよりによって外務大臣に任命する致命的な失策を犯して,バイデン大統領からの日本政府の信頼を失墜させたこと.
3つ目は,韓国の竹島への不法調査に対して,訪韓中の林外相に新大統領に対して直接に抗議せよと命令せず放置してしまったこと.(これによって鈴置氏が指摘する通り,竹島問題がICJで判断される際に,韓国に対して「日本は我が国の独島での主権行使を認めましたよ」と主張できる実例を与えてしまった)
4つ目は,月数十円にしかならない節電ポイントなどという一目で下らないと分かる政策を打ち出して批判を浴びたら「月2000円」を追加したこと.(後者も電力料金の上昇を考えると,十分過ぎるほど下らない…国民にとっては焼け石に水…ですが.しかもブログ主様がこの後のエントリで説明して下さっている通り,2000円は実際には節電に協力しなくても貰えるというナンセンスさ=全く節電効果を見込めない選挙目当ての単純なバラマキ以外の何物でもない下らなさ)
以上の実例に共通している通り,岸田さんの場合,政界内部の泳ぎ方・生き残り方に関してはどうだか知りませんが,政策に関してはおよそ「思慮深い」とは対極にある極めて浅慮で無策な人間だと判断するのが妥当です.
こういう無能者はさっさとトップから降ろさねば国が復元困難なまで一気に傾きます.文在寅という無能者に国のトップを委ねた結果,(彼の就任前から徐々にしかし着実に傾き続けていたとはいえ)韓国という国が一気に傾いたようにね.
岸田文雄も文在寅も良く似ているのですよ.マクロな視野に欠けている,お仲間で周囲を固めたがる,責任をとろうとしない,等々.
シンガポールでの会議したっけ,岸田さんが”Kochikai”をアピールしたのは.国際会議の場で自国の伝統ある与党としての「自民党」をアピールするならまだ多少は理解できますが,よりによって単なる一派閥をアピールするとは,率直に言って脳科学者に岸田さんの脳味噌を腑分けして徹底的に調べてもらいたい.
この国際会議という場違いな場で「自民党」でなく「宏池会」をアピールした岸田さんの行動に対する合理的な説明として恐らくは唯一考えられるのは,(他の方が岸田さんの著書等から判断するに岸田さんは立憲民主党に近いと鋭くも指摘されていたように)リベラル色が非常に強い岸田さんの本音としては保守勢力が決して少なくない(しかし世界の常識から言えば,安倍さんや菅さんも十分にリベラルだと思いますが)自民党は居心地が悪く,自民党を解体して宏池会主体の党で政権を握ることが岸田さんの悲願であり,その思いの強さと思慮の浅さとが相まって,極めて場違いであることに気付かず”Kochikai”アピールをしちゃったということでしょう.
こういう状況を弁えない発言をしてしまうのもトップとしては大きなマイナスですね.たまに欧米の政治家がやるように意図的にわざと状況や文脈を壊す問題発言をするのならば別ですが,岸田さんにはそういう戦略的な思考はまず不可能でしょう(彼の今までの言動から帰納的に判断して,ですが)
迷王星様
我が意を得たり、です。
ビール二本で酔っ払ったので、それ以上書けなくて申し訳ありませんが…
相変わらず「岸田はダメだ。なぜならば岸田はダメだからである」という線から一歩も進んでないんですね。少なくともご指摘の4点に関しては、岸田総理が論理的思考ができないかどうかを傍証するものですらなく、単にちょっとした瑕疵を騒ぎ立てているだけであるようにしか見えません。まずは迷王星様ご自身が論理的思考の何たるかを再考されたほうが良いように思います。
念のため申し添えますが、岸田総理の実績が十分に満足すべきものであるなどとは、私も全く思っておりません。これまでも岸田総理支持を明言したことは一度もないはずです。しかしながら、「坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い」式の議論を展開する心算はありません。ご指摘の4点についても、確かに失点と言えば失点ではあるでしょうが、敢えて言いきりますと、いずれも些細な問題、あるいは憶測に過ぎません。ただ、岸田総理への評点を上げるものでは決してないというだけです。岸田憎しのあまり「木を見て森を見ない」迷路にはまっているのではありませんか?
なお、個人的には「岸田リスク」の存在は十分認めますが、「岸田リスク」よりも「バイデンリスク」のほうがよほど重大で、かつ致命的な影響を及ぼしかねないことを危惧しています。
>「バイデンリスク」のほうがよほど重大で、かつ致命的な影響を及ぼしかねないことを危惧しています。
仰る通り、バイデンさんはウクライナで取り返しのつかない失態を演じるのでは無いかと危惧しています。
というか、既に袋小路に入りつつありますので早期に修正されることを願っています。
まー日本人的には”バイデンリスク”に、より”岸田リスク”に、の方が対処できる可能性が高そうだから関心高いだけではないですかね
個人的には”岸田リスク”よりきっしーに限らずハヤシンも控えてる宏池会のがリスクのゲイン高そうに見えますが
バイデン・リスクのほうが大きいことと,日本にとって岸田政権を放置したままにすることが重要か否かとは全く独立な問題で,それをバイデン・リスクのほうが大問題だから岸田政権の問題など大したことがない印象を与える論理展開を用いるのは単なる詭弁ですね.
岸田政権を消極的にでも支持する人は不思議とこの手の問題のすり替え等の詭弁を良く使用していますね.ちょうど共産党や立憲民主党を支持するサヨク(別名パヨク)の人々が詭弁を弄するケースが非常に多いのと同じように.
ついでに言っておくと,私もバイデン大統領の言動は,単純だが重大な言い間違いに関しては目を瞑って大目に見るとしても,大問題だと思うケースが少なくない.特にウクライナ戦争やその開戦前に関してね.
しかしバイデン大統領に関しては日本国民にはどうしようもない.彼をトップの座から引きずり降ろせる権利を有するのはアメリカ国民だけです.アメリカ大統領選の選挙権を持たない日本国民の我々にとってはバイデン・リスクは我々にはコントロール不能で気候や天候と同様に我々の生きる環境として与えられている所与の事項に過ぎません.ちょうど今年の夏が例年にも増して暑くなりそうとか,首都圏直下型大地震のリスクが××%だといった事柄と同様に.
我々日本国民に所与として与えられている様々なリスクに対して我々が出来ることは,例えば大地震という所与のリスクに関しては大地震が起きた場合に被害が最小になるような社会体制を可能な限り速やかに整えておくことであり,バイデン・リスクに関してはバイデン・リスクが顕現した場合(ロシアがウクライナに侵攻し実際に戦争が始まってしまったこともバイデン・リスクの顕現した一つだと私は考えています)に日本が受けるダメージを最小化するような政治体制を日本国内で整えて備えることだけです.
今後も様々な形でバイデン・リスクが顕現すると予測しますが,その際に,岸田政権のような従中性向の強い政権が日本が蒙るダメージを大きくすることはあっても小さくするとは全く思えません.
ついでに言っておくと,龍さんは私の岸田批判を「坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い」とか「木を見て森を見ず」呼ばわりしておられますが,どうマクロに見れば岸田政権が上手くやっていることになるのでしょうか?
私が挙げた実例1~4のように具体的な実例を挙げて岸田政権がマクロな視点では良い点を説明して頂けませんか?
龍さんの岸田弁護には全く具体性が欠落しています.要するに前提と結論とがほぼ同じ「岸田は悪くないから岸田は良い」と言っているだけに過ぎません.それでは他人を納得させることはできない.
>少なくともご指摘の4点に関しては、岸田総理が論理的思考ができないかどうかを傍証するものですらなく、単にちょっとした瑕疵を騒ぎ立てているだけであるようにしか見えません。
主要閣僚である外相の任命やコロナ禍の最中に今までプロの厚生官僚を使って上手く行っていた接種体制を医療には全く素人の財務官僚に置き換える意味不明な大失敗が「ちょっとした瑕疵」ですか?
では岸田内閣は具体的にどんな良い施策を行いましたか? 具体的に実例を挙げてそれらの良さを述べて下さい.しかも4つが全てちょっとした瑕疵なのならば,岸田内閣が今までに挙げた素晴らしい業績は4つよりも遥かに多数あるのでしょうね.
龍さん,具体的に岸田政権が今までにやった優れた施策を挙げて,それらのどこが優れているのか具体的に説明して下さい.「龍氏は単なる詭弁や印象操作しか行っていない」という批判を貴兄が不当だと思うのなら.
相手が岸田総理に限らず、何であろうと是々非々で評価すべきでは?
・中国にタイミングを見計らって五輪ボイコットをして、中国からの反発は最小限に抑えつつ、欧米との歩調を合わせた。
・初動は遅れながらも、ワクチン3回目の接種体制を確立させ、ワクチン摂取率は春にはいい数字を出すに至った。深刻なコロナ流行は防いだ。
・対露制裁に参加を決定し、西側陣営からの歓迎と信頼を得た。
・韓国には、関係の改善は重要と言いながら、その為にも韓国側が誠実に解決策を出さないといけないという態度は崩していない。
・クアッド首脳会談をつつがなく遣り遂げた
・防衛費の増額を打ちだした
etc
それなりに、岸田政権には評価出来る部分もあると思いますよ?
勿論、これらも各々が100点だとは思いませんが、100点じゃないから0点だみたいな採点はアンフェアでしょう。
また、これらの結果にはすべて目を瞑って、無かったことにするのもアンフェアです。それこそ、都合のいいものだけを選んで自説を汲み上げる、チェリーピッキング的な論の組み立て方です。
電力ポイントについては、自分もいい評価はしませんけどね。
こういう、是々非々で評価すべきみたいな話は、こちらもブログ主も何度か書かれていたように思います。
あと、記憶違いだったら申し訳ありません。
迷王星さんって、年末か年始あたりに「オミクロン株が大流行する」「それによって多数の死者が出る」「これは、紛れもない岸田の災害だ」「けれど、この犠牲によって岸田総理が早期に引きずり下ろされることが、日本にとってのせめてもの救い」みたいなコメント、書かれていませんでしたっけ?
私はオミクロン株は大流行していないし、多数の死者も出ていないという認識なのですが?
予想を当てる、外すは神ならぬ人間なので、たったこの一例を以て迷王星さんが物事を見通す能力に欠けているという話にはなりませんが。
当時にもオミクロン株の感染力の低さや、ワクチンの有効性といった情報は出ていた記憶があります。
それを考えれば、オミクロン株が大流行して、死者が多数になるという話は、可能性が低そうだと導けたと思います。
そう考えられなかったのは、迷王星さんの中で確証バイアスが強く働いて、それら自説に都合の悪い情報を軽視したり、無視したが故の結果に思えます。
そして、何故そんな確証バイアスが強く働く事になったのかといえば、「岸田が悪い」という前提を成立させるためだったと考えられます。
なので、こういう「何が何でもすべて岸田が悪い」という前提を取り除いて物事を考えられた方がよろしいかと思います。
でないと、またオミクロン株の件のような、予想と現実が大きく食い違ってくるという話を繰り返すと思われます。
匿名さん
岸田政権に批判的な人も、やったことに対し0点とは誰も言っていないと思いますよ。ただし誰も100点とも言っていないだけで。
私が勝手に決めつけるものではないですが、岸田政権に批判的な方々の思いは、
やったから100点なんでしょうか?やったけど及第点ギリギリなんじゃ?安倍-菅政権だったらもっと高得点だったのに… 今の日本を取り巻く環境を考えたらギリ及第点総理じゃダメでしょう…
と言った所かと思います。
それに貴方が挙げられた点も多くは自分の意志なり日本の国益を守るために行ったと言うよりも、「やって当たり前(クアッド)」「周囲がやるのを見てから(五輪やロシア制裁)」やっているだけに見えるものや、防衛費のように実行するかどうかが肝心で、言っただけなら評価は出来ないものも多いように思えます。
はっきりと岸田総理が強い意志を見せたのはこの時代に「非核三原則」「専守防衛」の墨守と「広島でG7」くらいではないでしょうか。
だから不安です。及第点を取ったくらいでは安心出来ません。
私は、対韓外交に比較的関心が高いので、岸田政権をそれなりに評価しています。徴用工問題で、韓国を”官民協議体”の設立に追い込めそうなことは成果と考えています(韓国内の政治情勢の変化のせい、安倍・菅政権の方針の単なる踏襲との意見もあるでしょうが)。
それと観点は違いますが、総裁選であれだけ世話になっておきながら、総理総裁になるや否や微妙に安倍氏と距離を置き始めた、岸田氏のマキャベリズム的手腕にも、意外感をもって見ています(就任前は「他人の意見に耳を傾ける」単なる八方美人だと思っていました)。
いずれにせよ、今回の参院選挙に勝利すれば(確実だと思います)、「黄金の3年間」が得られるのですから、その結果を見てから、岸田政権の評価を定めても良いのではないでしょうか。
>私は、対韓外交に比較的関心が高いので、岸田政権をそれなりに評価しています。
大統領就任式に林外相が訪韓している最中に不法占拠している竹島周辺海域を不法に調査されたのに,林外相に大統領や先方の外交部長に直接抗議せよ指示しないような対韓外交は,少なくとも私は全く評価しませんが.
自称徴用工問題と自称慰安婦問題に対する塩対応は,安倍・菅両政権による厳格な対応によって日本国民の間に「塩対応で当然」というコンセンサスが確立してしまっているから,それに逆らえず大人しく塩対応を続けているだけです.
岸田政権の本質が韓国に対して甘いのは,国民の間にコンセンサスが出来ていない新しい問題が発生した時に露呈します.例えば林外相訪韓中の竹島調査問題に対して抗議の一つさえ避けた(しかも産経が独自の取材で暴くまで岸田政権としてはその問題の発生それ自体を隠蔽していた)ような極甘対応のようにね.
岸田外交は本質的にダメです.対中や対露は言うまでもなく対韓でも.対米も林氏の外相起用で信頼を大幅に失墜してしまいましたし.今の岸田政権はアメリカ政府から見れば「チャイナが怖くて逆らえない韓国よりはまだマシ」という程度でしょう.安倍・菅両政権がアメリカの歴代政権からの信頼を勝ち取るべく積み重ねて来た労苦の相当部分を岸田政権の9か月でフイにしてしまったと推測します.
宏池会は文字通り”御公家様集団”です
内憂にも外患にも即応できません
ヤヤコシイモンダイには”法皇”(強大な政治力を発揮しうる超大物級フィクサー)や”武家”(実行力を強力に担保できる外部実働勢力)が不可欠です
宏池会が自分達が推した身内出のリーダーをアッサリ切り捨てるのも、責任を負う矜持がないからだと思うておりマス
以上、角度を付けた見立てでアリマス()
どなたかが言ってましたが文よりも悲惨な結果に5年後なるだろう。
国民を煽りに煽った文が終わり、経済もダメ、日本対応もダメ、世界情勢も厳しい。
これらに打つ手は国民に厳しいものばかり。
なんとか旨い手としては、文叩き、日本叩きがあるわけで順番でするでしょうかねえ。
男気があるならば真の韓国の事を思って、
・約束を守る。 :国内政治的に袋だたき
・ウクライナに援助する。 :中国ロシア様から袋だたき
を振り切って実施する。
これをやったら私は手を拍手します。
>どなたかが言ってましたが文よりも悲惨な結果に5年後なるだろう。
韓国の「文政権」の退陣後でも日本は現在進行形で「文雄政権」が舵取りをしているので心配です。
『スピード感もち解決策』(笑)
つけ損ねバレちゃったインネンが
もはや相手にされずジリジリ焦る
チンピラさんと同じご心情の
韓流外相さんのお言葉が滑稽ですなあ。
>韓流外相さんのお言葉が滑稽ですなあ。
脳内変換で「韓流街娼」と読めてしまいました!
特に興味がない人が聞くと、スピード感を持って解決可能な問題がここまで拗れるのか?と思うのが普通ですよね。
カラクリが見えてくると、これがスピード云々ではなく解決自体が不可能。さらには、そもそも問題自体、特段に存在しない、となります。
足掻けは足掻くほど日本国民の現状理解が進んで日本にとっては国益になりますね。
韓国の「スピード感」って「その場凌ぎの上辺だけの好い加減な措置」の別名じゃあないですかね。
「養生テープ」とか「承認テストの最低基準の引き下げ」とか。
この「自称徴用工問題」が、マンマンが一「解決」したらさあすべて解決したぞとなってしまいます。何もかもまた理不尽な要求をしてきます。それこそ、韓国ではこの問題をもって一括解決したことになされてしまいます。 ですから、韓国側が問題解決のアプローチとしてこの「自称徴用工問題」を提示してきた場合は、それだけではなく、仏像問題、レーダー照射、ホワイト国問題(第三国への転売)問題、それからそれから、等々を常に忘れずに問いかけていかなくてはいけません。
迷王星様>ちょうど共産党や立憲民主党を支持するサヨク(別名パヨク)の人々が詭弁を弄するケースが非常に多い
詭弁を弄する輩にお声がかかった様ですので駄文失礼します。
龍様>「岸田はダメだ。なぜならば岸田はダメだからである」
パヨクが世の中分析するには組織間で働く相互作用を考える必要があるのですよ。
その上で当方は岸田文雄氏に対して外交的には次のように評価するのです。
「岸田はダメだ。なぜならば岸田はここ最近日本が行ってきた「米国の世界戦略への貢献を軽視」するメッセージを外相人事で宣言したからである」
「岸田はダメだ。なぜならば岸田は対中国への縦横家の言う縦の外交の自発的改善を放棄したからである」
インフレに無策を云々される岸田内政ですが、生産年齢層に関してはディマンドプルインフレには国民の可能な範囲の1年の我慢要求は「あり」なのです。
しかしコストプッシュインフレは違います。極端な話翌年の賃金について
「コストアップの転嫁が出来ないので賃金をx0%下げてくれ。会社が潰れて賃金0よりもマシだろう?」という要求が平気で労働者にされるのですよ(笑)。
おそらくみんなが行うので合成の誤謬で結局会社は潰れるのですが(笑)。
コストプッシュインフレぼ原因はロシア、ウクライナの戦争のエネルギーと食料コストの高騰に起因するので、今回は国際社会にどうやって貢献するかの外交が重要ですね 。
日本がアメリカの世界運営に「知的貢献」出来ない状況が続けばロシアがアメリカの敵として無力化されると新たな敵に「日本が選ばれる」可能性があると思います。
国民を統合するのに外部に「敵を必要とする」アメリカリスクをキチンと理解しないといけませんが岸田文雄はそれを理解して行動をしていないと思います。
すごく危なっかしい。
近衛文麿内閣や民主党ルーピー内閣のような日本を誤った方向に持って行く可能性があると思います。
後者は未遂ですが(笑)。
以上です。駄文失礼しました。