韓国野党「次期政権は日米との通貨スワップ締結急げ」
韓国の野党「国民の力」関係者から、尹錫悦(いん・しゃくえつ)次期大統領に対し、政権発足後に「直ちに米国・日本など主要国との通貨スワップを締結して最悪の状況に備えて緊急外貨流動性の確保など金融のセイフティネットの構築に出る必要がある」とする発言が出てきたようです。ある意味で、まったく予想どおりでもあります。
通貨防衛を取るか、家計防衛を取るか――岐路に立つ韓国銀行
韓国で2022年3月に続き、4月も外貨準備が大きく減少しており、その原因はおそらく韓国によるウォン安を防ぐための為替介入ではないか、とする話題については、今朝の『韓国の外貨準備が急減:韓国でいま何が起きているのか』でも取り上げたところです。
こうしたなか、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に今朝、こんな記事が掲載されていました。
「韓国の政策金利が2%水準になると、庶民の利子負担率は40%増加」
―――2022-05-06 07:57付 ハンギョレ新聞日本語版より
米FRBが利上げに踏み切るなかで、通貨ポジションが脆弱な韓国が通貨防衛に踏み切るためには、いずれ追随利上げに踏み切らざるを得ず、そうなれば、おカネを借りまくってきた家計部門が深刻な金利負担に苦しむだろう、というのがこの記事の予測でしょう。
ただ、韓国銀行が「家計のために利上げをしない」という判断をするのならば、そのときには韓国ウォンの価値がズルズルと下落し続けてしまいます。おりしも円安が進むなかで韓国はウォン安のメリットを享受し切れず、それどころか、もしかしたらどこかのタイミングで再び通貨危機が韓国を襲うかもしれません。
すなわち、通貨防衛を取るのか、家計防衛を取るのか、韓国銀行は現在、その岐路に立たされている、というわけです。
スワップ待望論がまたも出てきた
この点、当ウェブサイトでは「おそらく韓国は今後、米ドル建ての通貨スワップないし為替スワップを必要とするであろう」、「その相手としては、まずは米国、ついで日本に向かうだろう」とする「予想」を示したのですが、さっそくにその「続報」が出てきました。
韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、こんな記事です。
「文政権で崩壊された通貨スワップ、韓米首脳会談で議論を」
―――2022.05.06 11:17付 中央日報日本語版より
これによると、韓国の最大野党である「国民の力」が「21日、韓米首脳会談で韓米通貨スワップの締結を議論する必要がある」とする立場を明らかにした、というものです(※どうでも良いですが、「21日」とあるのは「6日」の誤植だと思います)。
具体的には、同党の政策委議長が6日、国会院内対策会議で、尹錫悦(いん・しゃくえつ)次期大統領が「民生安定という最優先課題を解決するためには、為替・金融市場の不安定性を取り除くことが重要だ」と指摘。
そのうえで、今月21日に予定されている米韓首脳会談で「韓米間通貨スワップの締結が必ず必要だ」、「韓米首脳会談で韓米通貨スワップの議題が肯定的に議論されることを希望する」、などとと話した、というのです。
事実誤認があるようです
韓国銀行が2020年3月に米FRBと締結し、昨年12月で終了したスワップは「通貨スワップ」ではなく「為替スワップ」なのですが、この点についてはとりあえず脇に置きましょう。
本稿で注目したいのは次の発言です。
「文在寅(ムン・ジェイン)政権が外交的・経済的に崩壊させた通貨スワップを尹錫悦政府は必ず立て直しておくべきだ。発足すれば直ちに米国・日本など主要国との通貨スワップを締結して最悪の状況に備えて緊急外貨流動性の確保など金融のセイフティネットの構築に出る必要がある」。
お言葉ですが、少なくとも日韓通貨スワップを「崩壊」させたのは、文在寅(ぶん・ざいいん)政権ではありません。日韓通貨スワップ自体が失効したのは朴槿恵(ぼく・きんけい)政権下での話です。
日本が初めて韓国と通貨スワップを締結したのは2001年7月4日に遡ります。当時は「チェンマイ・イニシアティブ」に従い、米ドル建ての20億ドルでスタートしましたが、これに2005年5月27日には30億ドル分の円建てスワップが創設され、2006年2月24日にはCMIスワップが100億ドルに増額されました。
つまり、日韓通貨スワップはCMIスワップ100億ドル、円建て30億ドルの合計130億ドルで推移していたのですが、2008年のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発する世界的な金融危機に際しては、円建て部分が一時的に200億ドルに増額されるなどの措置も講じられています。
さらには、民主党政権下の2011年10月19日には、当時の野田佳彦首相がスワップの規模を700億ドル(うちCMIスワップを400億ドル、円建てスワップを300億ドル)に増額することで韓国側と合意。
その直後の2012年8月には、当時の李明博(り・めいはく)大統領が島根県竹島に不法上陸し、天皇陛下(現在の上皇陛下)を侮辱し、さらには野田首相の親書を開封もせずに郵便で突き返すなど、まさに「恩を仇で返す」行動をとりました。
結果として通貨スワップは2013年7月3日に円建てスワップ30億ドルが失効し、次いで2015年2月16日にはCMIスワップ100億ドルも失効したため、現時点における日韓通貨スワップの金額はゼロです。
その意味では、通貨スワップなどの日韓金融協力の枠組みを崩壊させる原因を作ったのは李明博元大統領といえるかもしれません。
また、2016年8月には韓国側が当時の副総理兼財相だった麻生太郎総理に対し、日韓通貨スワップ再開を提案していますが、これについては同年12月に釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことをうけ、日本政府が交渉の打ち切りを通告し、現時点に至るまで通貨スワップは再開していません。
このように考えていくと、少なくとも日本との間でのスワップ協定の枠組みを崩壊させたのは、文在寅氏ではなく、その前任者であると考えて良いでしょう(※もっとも、釜山に慰安婦像が設置されたとき、朴槿恵氏は大統領としての権限を停止させられていましたが…)。
日本にメリットが薄い通貨スワップ
いずれにせよ、韓国が通貨の安全弁を必要としていることは間違いなく、また、日本は巨額の外貨準備を保有し、自国通貨・日本円が国際的なハード・カレンシーでもあることから、韓国にとっては米ドルないし日本円で支援することができる通貨スワップを締結してくれる相手国でもあります。
ただ、非常に残念なことに、日韓通貨スワップ自体、日本にとってはほとんどメリットがありません。
以前の『【資料】2014年4月16日の日韓スワップの議事録』でも取り上げたとおり、山崎達雄・財務省国際局長(※当時)は日韓通貨スワップがあたかも日韓双方にメリットがあるかのような答弁をしていましたが、これはいくつもの意味で間違いです。
「日韓通貨スワップを初めとする地域の金融協力は、為替市場を含む金融市場の安定を通じまして、相手国、日韓の場合は韓国だけじゃなくて、日本にとってもメリットはあります。というのも、日本と韓国との間の貿易・投資、あるいは日本企業も多数韓国に進出して活動しているわけでありまして、その国の経済の安定というのは双方にメリットがある面、それからまた通貨という面でいうと、むしろ通貨を安定させるという面、ウォンを安定させるという面もあるわけであります。そういうことで、私どもとしては、当時、日韓通貨スワップを拡大したのは、むしろ、韓国のためだけというよりも、日本のため、地域の経済の安定のためということがあったということだけ申し上げたいと思います」。
そもそも論として、「韓国に進出している日本企業」が「韓国の為替相場の混乱」によって影響を受けたとしても、それはその企業のリスク管理の問題に過ぎず、日本全体で通貨スワップによって支援するという必然性はまったくありません。
また、日韓通貨スワップにより通貨的な裏付けを得た韓国が、通貨・ウォンを遠慮なく安値誘導することで、日本企業にとっては輸出競争力を削がれるというマイナスの効果ももたらされます。このように考えていくと、通貨スワップ自体、日本にとってメリットがまったくないどころか、むしろ有害ではないか、とすら思えてなりません。
いずれにせよ、来週の政権交代以降、おそらくは韓国側からの通貨スワップ攻勢が強まることは間違いないと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
>「21日」とあるのは「6日」の誤植だと思います
21日に韓米首脳会談で、という意味だったんですかね
まあ中央日報は日本語の文章が下手なので仕方ないですね
関係ない話ですが、「誤植」という単語を久しぶりに見ました。
いくら中央日報でも今時、鉛の活字を組んで印刷はしていないとは思いますが、懐かしい。やっぱり新聞は「誤字」でも「変換ミス」でもなく「誤植」でなくちゃね。
恩知らずの韓国に通貨スワップの温情などもってのほか。モスクワ艦のように沈没して下さい。
(日本のバブル崩壊、東日本大震災をあざ笑った国民性にかける情けはありません)
あの垂れ幕は、祝ってくれたもの。
日本とのスワップが必要だという割りには
日本との関係を悪化させる行為に熱心ですね。
独島を起点とした排他的経済水域宣言が必要
http://www.newskr.kr/news/articleView.html?idxno=76720
(韓国語記事)
スワップを締結する理由は微塵も無いと思いますが、言ったもん勝ちの国なんでしょうね。それが叶うのかは、約束を守るなどの信頼を積み上げた結果なのですが、分かんないのか、分かっても日本に頭下げたくないのか、約束は韓国側は破ってもオッケーなんて勘違いしているのか。
投稿場所間違えました。失礼致します。
韓国にとって 日本との関係改善/悪化に興味はありません。「正しい韓国が日本を正す」精神にブレが無い為、両立可能なのです。
基地外の戯言 なのですが韓国政府の根拠のない自信の元になっている各政府との裏合意を妄想するのが正しい韓国うぉっちゃーと確信しています。
お疲れさまです。
竹島返してもらってから検討する。
そのぐらいで当たり前だと、私は思いました。
日本国民1人の意見として、発言いたします。
尹錫悦次期大統領は、バイデン大統領に通貨(為替)スワップをお願いして断られるでしょう。
そして、岸田首相に対して、次の様にお願いしてくると思います。
➀日本政府の輸出規制に対するWTO提訴を取り下げるので、日韓通貨スワップ協定を締結して欲しい。
➁今後、福島汚染水問題を国際的問題にしないので、日韓通貨スワップ協定を締結して欲しい。
➂「佐渡島の金山」世界遺産登録に賛成するので、日韓通貨スワップ協定を締結して欲しい。
➃日本産海産物の輸入規制を撤廃するので、日韓通貨スワップ協定を締結して欲しい。
⑤北朝鮮核開発問題への日米韓連携を一層強化するためには日韓通貨スワップ協定締結が必要だ。
➅➀~⑤の全ての理由で、日韓通貨スワップ協定を締結して欲しい。
岸田首相には、このような子供だましの手に騙されないようにしていただきたいと思います。
でもこれ、全部「約束を守ったら考えます」で終わってしまう話だと思います。
匿名 様へ
仮に、全部約束を守ったとしても(守る訳はありませんが)、絶対に考えてはいけないことです。
「日韓通貨スワップ協定」も、「日韓請求権協定」や「日韓慰安婦合意」と同じ「国と国の約束」です。
岸田総理には「国家間の関係では国と国の約束を守るのは基本中の基本で、国と国の約束を守らない国とは新たな約束を結ぶことはできない」という原則を貫いて欲しいと思います。
でも岸田クンは慰安婦合意をした張本人ですからねエ。
今度もまた騙されそうに思いますが・・・
おやおや(笑)
ウォンもKOSIPIも崖っぷちに
追い込まれた状況ですから
『スワップ締結急げ』(?)
と危機感感じているのなら
最高裁の国際法違反判決の解消
自称従軍慰安婦捏造など多くの
日本への謝罪で日本に頭を下げろ
といったのかと思ったら、
それなしでスワップ(笑)だとは
韓流らしい浅ましさに苦笑します。
スワップは相手があっての契約です。
G20の中でも脆弱通貨国グループの
韓国さんなのですが、もしかして
中国でも国際会議でも
ぼっちメシの文ちゃんですし
『GSOMI破棄文在寅の乱』でも
一人チキンレースの果てに
へたれ敗走なさってますから
応じる先進国のいない
『ひとりスワップ』でやったニダ
なのかもしれません。
日本に頭を下げた、という状況をそのままにしていると、
突き上げを食らうんでしょうね。だから竹島上陸して侮辱してみたりC国のイベントに参加したり甘いの嫌いってケーキいらねってしたり。
そんな対応をするところとスワップ結ぶとかありえないので。
「恩をあだで返すんでしょ?前のこれこれみたいに」って聞いて、
公開で土下座してでも頼んできたら、
だが断るで対応してもらいたいものです。
面子を潰してこそ関係が正常化する。
根拠のない間違った歴史観のまま世代を超えて被害者であろうとするならば
そんな間違いは早々に正さねばならぬ。
人としての普遍的な価値観・常識では考えつかないトンデモ理論でよく「ギブアンドテイク」論が出てきますが、あちらが「ギブしてやるよ」と言ってるものが何の価値も無いどころがこちらが損をする様なものばかり。損得抜きで付き合うような信頼も尊敬も無いし、もはや関係を続けていくのは無意味を通り越して害悪。スパっと関係を断ち切りたいけど特別永住者が大量に居るからこれまた面倒臭い事になるのは目に見えてる。危険な考えですが相手が変わる事には期待できないから相手が滅ばない限りスッキリ解決はしないですね。こうやって戦争は起きるのだなぁ…
日韓通貨スワップについては麻生氏の発言を思い出します。
麻生氏、韓日通貨スワップに言及 「誰が頭を下げて金を貸すか」
https://s.japanese.joins.com/JArticle/264227?sectcode=A10&servcode=A00
韓国は嘘つきだと言ったのは韓国政府高官だったと記憶してますが、自分勝手な韓国と約束するのは、日本政府としては絶対にやってはいけない事だと思います。
例えれば「低収入だけど突然の金欠で困らないようにクレジットカードを作っておこう」みたいな感覚なんでしょうか。
問題はそこじゃなくて「なぜ自分は低収入なんだろう」と考えることだと思います。
まして、クレジットカードの運営会社に日頃からケンカ売りまくりとか、アホとしか思えません。
韓国の経済状況をみると、日米にスワップを求めるのは、当たり前ではあるのだけど。
今の日韓関係、米韓関係をみるに、ちょっと、無理っぽいねぇ。
まあ、普段の行いの問題なんだけどね。
さて、どうなりますか。
もし万が一スワップ締結出来ても彼らの懸念材料であるウォン安は止まりません。
アメリカの利上げに韓国がそのまま追随することで資金流出が止められるのですが。それは国内の債務者が破綻するので無理との見方があるからです。
スワップが理想的に効果が出たとしても、それは一息つける、時間稼ぎ、もっと言えば誤魔化し、にすぎません。ヘッジファンドが攻撃を仕掛けて、相手の弾切れまで耐えればいいというのであればいいかもしれませんが、今回は単なる攻撃ではなく金利差による自然な資金流出ですので根本的な対策でしか止まりません。まあ、国内債務者を無視しても資金流出を止めるための大胆な利上げしか手がありません。
スワップの効果を私は疑問視していましたが、最近「粉飾」には効果あるなということに気づきました。月1回月末の外貨準備高の公表に備えてごく短期間外貨をスワップで得て月初に返済すれば良いのです。ふと、その目的ならば、得る外貨がどんなマイナー通貨でも構わないことにも気づいてしまいました。例えばスワップで得たUAEディルハムでも月末の「外貨準備」に出来ます。
「月1外貨準備をマイナー通貨のスワップで粉飾する説」どうでしょうか?可能性ありません?
>「韓国に進出している日本企業」が「韓国の為替相場の混乱」によって影響を受けたとしても、それはその企業のリスク管理の問題に過ぎず、日本全体で通貨スワップによって支援するという必然性はまったくありません。
鋭いご指摘だと思います。中国もそうですが、企業が人質に取られています。いや、自ら人質になって日本政府の援助を乞うている。企業側は企業の利益はすべて国益につながると安易に考えている。経済三団体の首脳など見ていると、目先の利益のためなら日本全体のことなど眼中に無いようですね。でも、そんな人たちに忖度しまくるのが日本政府。もうそろそろ日本政府の在り方を考える時期に来ていると思います。