「協議団派遣の目的は日本に対話の意図を伝えること」=韓国紙
尹錫悦(いん・しゃくえつ)韓国次期政権が日本に送り込む「協議団」に、2015年の慰安婦合意形成に尽力した人物が加わるそうです。これについて、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、その狙いが「日本に慰安婦など両国懸案に対して対話することができるというシグナルを送る側面がある」と指摘する記事が掲載されました。日本が求めているのは、決して「対話」ではないのですが…。
目次
韓国で一方的に高まる「韓日関係改善期待」
韓国の尹錫悦(いん・しゃくえつ)次期大統領の報道官が日本に「政策協議代表団」を送り込むと発表する前後から、韓国側では日韓関係「改善」に向けた期待感が、(ややもすれば一方的に)高まっているようにも見受けられます。
とくに、一部のメディアは現在の日韓関係が1965年の国交正常化以来『最悪』などともしつつ、「韓日関係の回復が急務だ」、「韓日双方が歩み寄らなければならない」、などと一生懸命に唱えています。こうした報道を目にしない日はない、と言い換えれば良いでしょうか。
このあたり、日本の側から見れば、近年、とくに経済・産業面において韓国の重要性が高まってきていることは間違いありませんし、また、外交・安全保障面では、在日米軍と在韓米軍が事実上一体で運用されているという側面があるなど、おもに米国の都合によるものではあるにせよ、「日米韓3ヵ国連携」は避けられません。
だからこそ、日本国内でも外務省の一部役人や経済界の一部企業、あるいは某経済新聞の編集委員の方などを中心に、日韓関係「改善」論が高まっているのかもしれません(『韓国の約束破り無視する「関係改善論」=日経編集委員』等参照)。
日経新聞に週末、『時代が要請する「日韓同舟」』と題したコラム記事が掲載されていました。この記事からは、日韓関係改善論者の典型的な思考パターンを読み取ることができます。韓国の日本に対する一方的不法行為の数々をことごとく無視し、「安保上の理由で日韓関係改善が必要だ」、などと主張しているものだからです。しかも驚いたことに、これを執筆したのは日本経済新聞社の編集委員の方だそうです。日韓関係改善論の詭弁当ウェブサイトで常々取り上げている「日韓関係改善論者の思考パターン」とは、「日本にとって韓国は大事な... 韓国の約束破り無視する「関係改善論」=日経編集委員 - 新宿会計士の政治経済評論 |
ちなみに某日経新聞編集委員の方の見解は、尹錫悦(いん・しゃくえつ)次期政権の見解の丸写しと考えておいて良いのではないかと思う次第です。
韓国紙「日本も相応の努力が必要だ」
さて、韓国側、あるいは日本の一部の論者からは、「日韓(韓日)の指導者がリーダーシップを発揮し、日韓(韓日)両国がお互いのことをちゃんと理解すれば、諸懸案など自然に解決する」といった主張も聞こえてきます。
ただ、昨今のインターネット化社会においては、むしろ相手国のメディアの報道をじっくりと読み込む国民が増えているわけであり、以前から『相手国のメディアで相手国のウソを見抜けることもある』などで指摘し続けているとおり、現在の日韓関係は、日本人が韓国を深く理解した結果ではないか、という仮説は成り立つと思います。
「西側はウソツキだ」、「ロシアの主張が正しい」。そう主張する人がいます。ただ、そのような主張をする人のアドバイスに従い、ロシアのメディアをチェックし、情報を時系列・客観的に整理すると、むしろロシア側の主張の矛盾点が次々と出てきたりするものです。面白いですね。そういえば、「外国の主張のおかしさを客観的事実で整理すること」は、インターネット時代の私たち日本人にとってはお手の物なのかもしれません。コメント自由の原則当ウェブサイトではコメント自由です当ウェブサイトでは「読者の皆さまの知的好奇心を刺激... 相手国のメディアで相手国のウソを見抜けることもある - 新宿会計士の政治経済評論 |
こうした「相手国メディアの報道」の典型例が昨日、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日も掲載されていました。
韓日関係回復に全力を注ぐ尹錫悦次期大統領
―――2022.04.18 15:39付 中央日報日本語版より
署名がないため、どなたが執筆なさったのかはわかりませんが、記事タイトルにある「(尹錫悦氏が)韓日関係回復に全力を注ぐ」とする記述を読んでいくと、とにかく韓国側で日韓関係「改善」に対する期待の強さの一端をうかがい知ることができる次第です。
もっとも、非常に残念なことですが、今回の中央日報の記事を読んでいても、どうもその具体的な解決策についての言及はありません。
自称元徴用工問題であれば、そもそもの2018年10月と11月の大法院(※最高裁に相当)の判決を国内法的に無効化する措置を講じる必要があるのですが、こうした「具体論」には基本的になにひとつ言及せず、ただひたすら、「韓日関係改善が必要だ」、などと主張している、という代物です。
たとえば、こんな具合です。
「11日に帰国した韓米政策協議団も米国との協議過程で韓日協力強化の意志を先に明らかにしたという。政策協議団関係者は『米国の要請がある前に韓日関係改善への意志を先に伝えた』とし『ただし、日本も相応する努力が必要な点を強調した』と付け加えた」。
何度も繰り返しで恐縮ですが、自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、竹島不法占拠問題など、日韓関係を停滞させているさまざまな懸案については、いずれも一方的に韓国の日本に対する不法行為である、という共通点があります。
「韓国は日本に対する不法行為をやめよ」というのが日本の側の一貫した要求であり、また、2015年12月の日韓慰安婦合意の「仲介者」である米国を含め、国際社会からも、日韓関係を「悪化」させた側が韓国であることについては、おそらくは共通認識でしょう。
どうして日本が「相応する努力」をしなければならない、というのでしょうか?
意味がわかりません。
なぜ尹錫悦氏が日韓関係「改善」を望むのか?
ただし、尹錫悦氏が日韓関係の「改善」を望んでいる(らしい)、という点については間違いないのですが、その「理由」については、いちおう注意しておく必要はあるでしょう。
中央日報の記事によれば、尹錫悦氏の関係者は次のように述べたそうです。
「韓日関係が最悪なので、韓日米安保協力はもちろん、韓米同盟すらまともに効果を出すことができていないというのが尹氏の考えだ」。
要するに、「このままだと米韓同盟にも支障があるから、日韓関係を改善しなければならない」という意味で、こうした行動も完全に韓国の側の都合によるものなのです。「自分たちの行動によって日本を傷つけた」という認識は、そこにはありません。
もっとも、尹錫悦氏が日本に派遣するであろう「政策協議団」を巡っては、どんな結果が待っているかについては、なんとなくその内容を推し量ることができます。
「特に朴槿恵(パク・クネ)政府時期、韓日慰安婦協議実務交渉者であった李相徳(イ・サンドク)元駐シンガポール大使が韓日政策協議団に合流したのが話題だ」。
じつは、李相徳(り・そうとく)氏こそが、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権時代における日韓慰安婦合意の形成に韓国側でかなり尽力した人物のひとりだといわれています。
中央日報は「慰安婦問題など両国懸案に対する尹氏側の立場を日本に伝えることができる適任者」だと述べていますが、果たしてそうでしょうか?
とても当たり前の話ですが、日韓慰安婦合意には、安倍晋三総理大臣のもとで外相を務めていた、岸田文雄・現首相が日本側の責任者として深く関わっていました。
もちろん、慰安婦合意を反故にしたのは文在寅(ぶん・ざいいん)現大統領であり、李相徳氏はむしろ文在寅政権下で駐シンガポール大使を辞して韓国に帰国しているという意味では、(韓国が大好きな用語でいえば)「被害者」のようなものでしょう。
慰安婦合意破りをどう取り繕うつもりだろうか
もっとも、日本から見れば、そんなことは関係ありません。韓国が「国として」慰安婦合意を実質破棄したという事実は変わらないからです。
ちなみに李相徳氏を協議団に加えた意図について、中央日報は次のように述べています。
「元外交部高官は『李氏の合流は日本に慰安婦など両国懸案に対して対話することができるというシグナルを送る側面がある』と説明した。政界の一角では李氏の合流を批判することに対しては『尹氏がそういったリスクを知りながらも李氏を派遣団入りさせたことから、さらに意味がある』と話した」。
このあたりに根本的な誤解があります。
日韓諸懸案を巡って日本が求めているのは、「韓国が国際法、条約、約束を守ること」であって、これ以上日韓間で協議することではありません。
いずれにせよ、日韓諸懸案を巡っては、結局のところは「韓国が日本との約束を守るのか、守らないのか」という問題に集約できるのであり、その意味では純粋な韓国の国内問題です。日本が首を突っ込むべき問題ではありません。
また、韓国の「クアッド参加」論に関しては、今朝方の『鈴置論考「ガラガラの韓国国会ゼレンスキー演説会場」』でも議論したとおり、むしろ米国との関係で問題になる話であり、これもやはり私たち日本が首を突っ込む問題ではないのです。
待望の鈴置論考が出て来ました。今回の論考はウクライナ大統領のオンライン演説会場が、なぜガラガラのスカスカだったのか、という点を手掛かりに、韓国社会のかなり本質的なところに斬り込む、いつにもまして読みごたえがある秀逸なものです。個人的には1人でも多くの方に読んでいただきたいと思う記事でもあります。日経編集委員の方の「?」な論考昨日の『韓国の約束破り無視する「関係改善論」=日経編集委員』では、「天下の」日経新聞のとある編集委員の方が執筆した「論考」をもとに、その編集委員の方が考える日韓関係「改善... 鈴置論考「ガラガラの韓国国会ゼレンスキー演説会場」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
日本の側で生じつつある「変化」
さて、普段から当ウェブサイトで申し上げているとおり、韓国は「ウソもつく」し、「約束も破る」国です。そのような相手国と、経済・産業面でも、あるいは外交・安全保障面でも緊密に連携を図るという考え方自体、中長期的に見て、日本の国家戦略として適切なのかどうかについては大いに疑問です。
もっとも、少しだけ「希望的観測」を申し上げるならば、少しずつですが、日本の韓国離れが進んでいるという兆候は見受けられます。
たとえば以前の『「日本の友人」である台湾が3番目の貿易相手国に浮上』などでも述べたとおり、貿易面だけで見れば、日本にとっての2021年の1年間を通じた貿易高(輸出高+輸入高)については、韓国が4番手に転落し、台湾が3番手に浮上しています。
2021年の貿易統計で、輸出、輸入ともに台湾が韓国を上回った結果、台湾が日本にとっての3番目の貿易相手国に浮上しました。外務省は昨年の『外交青書』で、台湾を「基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人」と位置付けています。そんな大切な友人である台湾との関係が深まることは、日本にとっても重要な意味があります。貿易高で台湾が3番目に浮上ついに貿易高で台湾が「3番目の相手国」に浮上しました。財務省税関が先週金曜日に公表した『普通貿易統計』によれば、日本... 「日本の友人」である台湾が3番目の貿易相手国に浮上 - 新宿会計士の政治経済評論 |
このあたり、年明け以降の貿易統計を眺めていると、輸出高においては台韓の「再逆転」が生じてしまっていますが、中・長期的なトレンドとして見れば、日本から見て韓国の相対的な重要性が低下していることは間違いありません。
また、昨年の『外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ』でも取り上げたとおり、日本の外交は「近隣国(中露韓)重視型」から「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)重視型」に大きく舵を切りました。
FOIPを最優先にした日本外交が迎えた大きな転換点昨日の『日本政府、外交青書でFOIPから中韓を明らかに除外』で「速報」的に取り上げたとおり、今年の外交青書における最大のポイントは、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の優先順位が中韓よりも上位に来たことではないかと思います。まさに、日本外交にとっての転換点でしょう。外交青書から判明する「日本外交の転機」外務省が27日、『外交青書一覧』のページにおいて、『外交青書・令和3年版(※PDF版/大容量注意)』を公表したとする話題は、昨日の『日本政... 外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ - 新宿会計士の政治経済評論 |
もちろん、短期的に見れば、依然として日本にとって韓国との関係は重要ですし、とくに岸田文雄・現首相が在任している間は、またしても日本が韓国に対し、変な譲歩をするという可能性が高まっていることは間違いないでしょう。
しかしながら、5年、10年という時間軸で見るならば、日本社会の「脱韓国」の動きを止めるのは難しいと思います。なぜなら、少なくとも日本の側では、文在寅(ぶん・ざいいん)政権時代の5年間を通じ、韓国に対する理解が非常に深まったことだけは間違いないからです。
結局のところ、日本にできるのは①韓国に対して約束を守るように(いちおうは)促すことと、②韓国が約束を守らない場合に備えて、外交面でも安保面でも経済面でも産業面でも、韓国を「パートナー」としなくても大丈夫な国づくりを急ぐことです。
その意味では、日韓諸懸案への対処法も、日中問題、日露問題、財務省暴走問題、NHK利権問題、あるいは憲法改正問題などと同様、最終的には日本の国内問題だ、という言い方をして良いのではないかと思う次第です。
View Comments (19)
日本など当てにせず、韓国は独自の道を歩んでください
日本は韓国に譲歩する理由も義務もございません
日本の努力というけど日本は努力してますよ。慰安婦合意をずっと守っています。これからも日本は努力を続けるでしょう。それに比べて韓国の関係改善への努力が圧倒的に足りない。そのことが最悪の日韓関係を招いています。
韓国のいう日本の努力とは日本の妥協です。妥協をするには何かメリットがなきゃいけない。2015年慰安婦同意は韓国側が国際的な非難を控えると約束することをメリットと考えて妥協したものです。ただその期待は裏切られました。もう一度そのような妥協をしても韓国が約束を守る可能性は非常に低い。メリット無しということです。
日本に関係改善のメリットが非常に少ない。その事実を突きつけるしかありません。
>中央日報は「慰安婦問題など両国懸案に対する尹氏側の立場を日本に伝えることができる適任者」だと述べていますが、果たしてそうでしょうか?
訪日後、韓国が合意を守るしかないと韓国国内を納得させる為の人材としてどれだけの力があるのか、を考えているのですが、まぁ納得させれないでしょうねぇ…。
要するに韓国は負けを認めたくないんですよ。反日が全て一方的な言いがかりなことを認識はしてるけどその事実を認めてしまうのはあり得ない。日本ならごめんなさい、じゃあ次からはしないでね。で済む可能性もありますが(納得いかないけどあるところで切り上げないと仕方ない)、韓国の考え方ではそんなことはあり得ず、謝罪した瞬間に永遠の加害者、被害者の関係が確定してしまうのです。
今回日本に来る面々がリセットコリアの人たちということで、彼らが負けを認めるわけはなく、結果何も進まないでしょう。
ただ、唯一の可能性ですが、政治経験がなく、あんまり反日発言を使ってこなかった新大統領が唐突に謝ってしまうのはあり得るような気がしてます。冷静に考えるとこれしか打開の方法はないのですから。
多分、反日発言を駆使してきた取り巻きたちは新大統領がそんな発言を突発的に行うことを一番恐れているのでしょう。だから自分の考えで予防線を張りまくる。
なんか最近の動向みてるとそんな感じしてます。
4/16「5月の次期大統領就任後に、政府が日韓ハイレベル対話を本格検討」4/17「韓国次期大統領 日本に政策協議団派遣」の記事で、岸田政権を危ぶみましたが、昨日の「日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、今回の政策協議代表団の訪日の機会を捉え、新政権と緊密に意思疎通していく」との松野官房長官の会見コメントで、少し安心しました。日韓関係がこじれた直接の契機となった旧朝鮮半島出身労働者の問題は、①あるべき姿についての日韓の国民意識の乖離の大きさ②大審院判決をどのように扱うかの法的構成の難しさ③国際司法の場では裁判所が機能しないこと(本件では仲裁委員会という場もありうるが、韓国が受けない)もあり、現段階での解決は容易ではありません。従って、そのようないわば「パンドラの箱」を開けてしまった韓国側が、解決策を持ってこい、という日本側の対応は当を得たものでしょう。一方、そのことを知ってか知らずか、「米国の次には日本を訪問」「私が大統領になれば、韓日関係はうまくいくと確信している」と発言した尹錫悦次期大統領の現実直視能力には大いに疑問を持ちます。日本国内の”無原則宥和派”も復活するでしょうが、岸田政権にはしっかり対応して頂きたい。我々も注視は怠りません。
韓国における”門前払い”は上位者を決定づけるマウント行為ではなかったでしょうか?
近頃は、解決ではなく”会談(マウントの解消?)”が目的と化してるような気がします。
>もっとも、尹錫悦氏が日本に派遣するであろう「政策協議団」を巡っては、どんな結果が待っているかについては、なんとなくその内容を推し量ることができます。
(会談が実現したとしても)
期待:なんでも言うことをきいてくれる岸田首相。(意のままに!)
結果:なんでも言うことを聞いてくれた岸田首相。(話を聞くだけ)
*たぶん、会談が成立しただけで国内での体面は保たれるのかと・・。
>結果:なんでも言うことを聞いてくれた岸田首相。(話を聞くだけ)
これもとっても危険ですね。
明確にノーと言わなければ日本は韓国の主張を受け入れたとされそうですね。
証拠は、、、日本が受け入れたことが証拠だ!
訪日の協議とやらは
メディアプレーに乗せられないように
すべてオープンでお願いします
日本のメディアにも警戒が必要です
くれぐれも空約束などいたしませんように
単なる約束は5年以内に必ず反故になるでしょう
韓国が不法行為のすべてに謝罪し賠償して
ようやく両国関係は0になります
具体的なアクションがない限り
何もしてはいけません
韓国との交渉は今後いかなる場合も
相手に先払いさせる必要があります
ここ数年で明らかになったのは、日本としては、韓国を放ったらかしにしておいてもほとんど困ることはないという事実です。何も困らないのであれば、日本側から「譲歩」するような動機など何もありません。その「譲歩」を上回るようなメリットを韓国が提示できるのであれば一考の余地もないことはありませんが、現在の韓国には不可能でしょう。動機もメリットもない、おまけに約束をちっとも守らないのでは、協議など意味を成すはずがありません。
まあ、不本意ながら隣国ではありますし、断交でもしない限りは、儀礼的な付き合いは避けられないでしょう。その程度は致し方ありません。でも、その先に進もうとするのであれば、まず韓国側が口約束ではなく、実際の行動で示すよりありません。来日するらしい訪問団がそのことを理解してくれたとすれば大成功でしょうね。まず無理でしょうが。
日本と韓国は、アメリカのオバマ大統領とバイデン現大統領(当時は国務大長官)の仲介のもと、かなりな妥協の末「最終的かつ不可逆的」として、苦心して慰安婦問題で合意したわけですが、韓国はあっさりと反古にしました。彼らにとって「最終的かつ不可逆的」とは何なのか、約束とは、法律を守るとはどういう事なのか、行動で見せてくれましたね。日本の韓国への関心も高まりつつありました。多くの日本人は、韓国の本質をを理解しました。個人的には、この件を象徴として、日本と韓国の不可逆的な関係が、本格的にスタートしたと感じています。
岸田総理は最短でも参院選が終わるまでは袈裟を脱ぐことは無いでしょうから、"(右から左に)聞(き流して捨て置)く力"を存分に発揮されることと期待しませう