大統領国会演説を「国民は許さない」=ジャーナリスト

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が近いうちに日本の国会でも演説をする可能性があります。こうしたなか、この演説を「国民が許さない」としたツイートが、ちょっとした話題を呼んでいるようです。なぜなら、ちょっと主語が大きすぎるからです。ただ、こうした話題を目にすると、新聞記者が自分たちを「国民の代表」だと勘違いしていたとする話題を思い出します。

ケンポーキュージョー教というカルト宗教

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が日本の国会での演説を打診してきたものの、立憲民主党や日本共産党が難色を示していたようだ、とする話題は、先日の『ウクライナ大統領の国会演説に立憲民主代表が慎重姿勢』でも示したとおりです。

このあたり、繰り返しになりますが、立憲民主党や日本共産党などがゼレンスキー氏の演説に後ろ向きである理由として、真っ先に考えられるのは、いわゆる「ケンポーキュージョー教」にあります。

「ケンポーキュージョー教」とは、「日本国憲法第9条が存在すれば、日本は戦争に巻き込まれない」とする、一種の呪術的なカルト宗教のようなものですが、その「教祖」(?)のような存在のひとりである日本教唆の津の志位和夫委員長からして、言い分をコロコロと変えているのが印象的です。

志位和夫

憲法9条をウクライナ問題と関係させて論ずるならば、仮にプーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が、憲法9条なのです。
―――2022/02/24 17:51付 ツイッターより

議論のすり替えであり、詭弁そのものです。

それを言うなら、「侵略されている側」であるウクライナの側に憲法第9条があったとしたら、今回の事態が防げたのかについて議論しなければ意味がありません。説得力は皆無です。

そして、こんな詭弁に騙される有権者が一定数存在するからこそ、日本共産党の議席がゼロにならないのだと思います(ただし、昨年10月の衆院選で日本共産党の勢力が公示前から2議席減り10議席となったことは、日本共産党支持層が減少している兆候かもしれませんが…)。

ゼレンスキー氏の演説は22日か23日には実現?

それはさておき、個人的には、ゼレンスキー氏にはぜひとも演説をやっていただきたいと考えています。

この点、米議会での演説で真珠湾に言及したことが、日本国内では批判を招いているフシもあるのですが、どうせならゼレンスキー氏には広島・長崎の原爆、ソ連の参戦と樺太・千島の戦い、日本人のシベリア抑留といった、米ソなどによる戦争犯罪についても述べていただきたいところではあります。

ただ、ウクライナにとっての最大の効果といえば、ゼレンスキー氏が議会演説を行った国のひとつに日本が加わることで、国際社会の連帯を示すことであり、日本にとっての最大の効果といえば、やはり日本人に意識変革を促すことでしょう。

こうしたなか、FNNプライムオンラインに金曜日、こんな記事が出ていました。

【速報】ウクライナ・ゼレンスキー大統領の国会演説 3連休明け22日で調整

―――2022年3月18日 14:18付 FNNプライムオンラインより

FNNプライムによると、ゼレンスキー大統領の国会演説は3連休明けの22日も視野に「早期に実施すべき」との方針で与野党が一致した、というのです。今後は演説をオンライン形式で実施するかどうかなどを巡って調整が行われるそうです。

また、産経ニュースの次の記事によれば、「23日に実施する」、とも記載されています。

ゼレンスキー演説 国会の「熱意」がみえない

―――2022/3/19 05:01付 産経ニュースより

いずれにせよ、これらのメディアの報道が正しければ、ごく近いうちにゼレンスキー氏の演説は実現するでしょう。

強硬に反対する人たち

このあたり、立憲民主党の泉健太代表あたりは、3月16日時点で、「国会演説の前に『首脳会談・共同声明』が絶対条件だ」「演説内容もあくまで両国合意の範囲にすべき。それが当然だ」などと述べていたことを思い出します。

泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員

ゼレンスキー大統領による日本の国会での演説。
他国指導者の国会演説は影響が大きいだけに、オンライン技術論で論ずるのは危険。
私は日本の国民と国益を守りたい。だから国会演説の前に『首脳会談・共同声明』が絶対条件だ。
演説内容もあくまで両国合意の範囲にすべき。それが当然だ。
―――2022/03/16 8:31付 ツイッターより

このため、ゼレンスキー氏の演説が実現するまでに、立憲民主党からのもう一段の「妨害」がある可能性には十分な注意が必要でしょう。

もっとも、この「ゼレンスキー演説」を巡って、さらに強硬に反対している人物がいらっしゃったようです。

鳥越 俊太郎

おいおい、ゼレンスキーはそんなことを言ったのかい?紛争の当事者だ。何を言うか、分からんねぇ?国民は許さない。たとえ野党まで賛成してもだ‼️
―――2022/03/17 7:55付 ツイッターより

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏はツイッターで、やや過激な表現も使いつつ、「紛争の当事者」であるゼレンスキー氏が日本の国会で演説することにあくまでも反対する考えを示したそうです。

このあたり、「ゼレンスキー氏の演説をしないでほしい」なども含め、日本ではどんな意見を述べるのも自由です。鳥越氏も都知事選への出馬経験があるなど、非常に著名な方ではありますが、あくまでも私人ですので、どのようなツイートでも問題はありません。

ちょっと主語が大きすぎやしないですか?

ただ、それと同時に、このツイートでは「国民は許さない」、とありますが、これはちょっと主語が大きすぎではないでしょうか?

ちょっと真面目に突っ込んでおくと、国会議員は選挙を通じて日本国民から選ばれますし、その意味で、日本国民の代表そのものです(実際、日本国憲法前文でも、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」、とあります)。

その「国民の代表」である国会議員が「演説をやる」と決めたのであれば、これは「国民の意思に反するもの」とは一概には言えないのではないでしょうか。

そして、ついでにいえば、メディア関係者は「国民の代表」では決してありません。

このあたり、今から約3年前の『「国民の代表」を騙る新聞記者、そして「国民の敵」』などでも議論しましたが、どうも新聞業界、マスメディア業界に長年いらっしゃる方のなかには、「自分こそが国民の代表だ」と勘違いされている方も多いのかもしれません。

しかし、新聞記者の場合は、国民の選挙を通じて選ばれたわけではなく、あくまでも単なる民間企業に過ぎない新聞社の採用試験に合格しただけの存在に過ぎません。「試験に合格しただけであって、選挙を通じて選ばれたわけでもない」という意味では、官僚とも非常に似ています。

その意味では、インターネットが普及する前は、選挙で選ばれたわけでもない存在が、ペンの力を使って不当に大きな社会的影響力を持っていたわけであり、こうした構図が現在、ネットの普及などにより、ガラガラと音を立てて崩れつつあるのかもしれません。

いずれにせよ、近いうちに実現するであろうゼレンスキー演説については、個人的には非常に注目したいと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. バシラス・アンシラシスは土壌常在菌 より:

    下手な演説して日本の保守派の少なくない人がウクライナ嫌いになり
    パヨクの方がウクライナ擁護する展開も有り得る
    いろんな要素を考えても、ウクライナが米英に対する配慮や持ち上げを行うとは思えない
    ドイツに対してすら微妙だったから、日本に対してはさらに非難してきそう

  2. 攻撃型原潜#$%X〇 より:

    確かにゼレンスキー大統領が国会で何を言い出すか分からない一抹の不安はあります。既に他国で行ったゼレンスキー演説の内容をよく分析しておくことが必要です。
    ところで、泉健太代表の「私は日本の国民と国益を守りたい。」とか、岸田首相も「国益に沿って判断する」等の答弁をこのごろよく聞きますが、「国益」っていったい何? 双方とも「国益」を考えている筈なのに、言うことが反対となっています。コクエキ・マジックですね。

    1. kumaboss01 より:

      攻撃型原潜様

      国益?
      それは自分の私益と特定者に対する利益の間違いでしょう。
      誰も政治屋がまともな人間だと思ってません。
      自分の私利私欲のために権力を握る輩=議員、ということでしょう。
      選挙に批判票が入れられるのであれば、喜んで選挙に行くのですが。
      しかしながら、毎回投票したい人間や政党がないので残念ながら白紙投票です。

      1. 攻撃型原潜#$%〇X より:

        国会議員も各界の利権代表みたいなところはありますね。
        しかし白紙投票はせっかくの権利を、もったいないです。

  3. 通勤嫌いな不良サラリーマン より:

    ウクライナ侵攻で絶滅危惧教となった「憲法9条真理教」のみなさんは、必死のパッチ♪
    信者らがアチコチで連呼する「国民」は「憲法9真理教のみなさん」に限る、ですね♪

    9条改正に向けて大きな影響を与える(であろう)
    ゼレンスキー大統領の国会での演説は、絶対阻止で騒ぐも力及ばない可能性大・・・

    なので、必死にポンコツ反論理論?構築中らしいので、生暖かく絶滅過程を見守りましょう♪

  4. はにわファクトリー より:

    国民の代表を騙ってみせる元新聞記者、ですか
    哄笑指弾されてますよね、まだ気が付いてない

  5. 徐州 より:

     たぶん、民法連あたりが忖度して、「憲法を守るため」と称し、拳法「報道しない自由」拳が炸裂するのではないかな。演説をどのように報道もとい「報導」するのか、見物です。

  6. 元ジェネラリスト より:

    鳥越俊太郎氏のツイートに魅了された一人です。
    彼の国会演説反対の論旨は、ウクライナが紛争の一方の当事者だから、でした。世にはびこる「ロシアにも事情がある」説とは少し違うんですよね。

    推測ですが、彼は確か非武装中立論者だったので、ウクライナが「反撃して戦闘」しているから、「どっちも平和の破壊者」だということなのでしょう。
    このツイートを見て、「戦争になったら降伏しろ」という非武装中立論者が、どっちが先に仕掛けたかを一切考慮しない「どっちもどっち論」なのだと気づきました。どっちもどっち論でつながる界隈の人たちの相性のよさに気づいて、ちょっとワタシ的には腑に落ちた感がありました。

    戦争になったら降伏して生き延びろと、私が子供の頃には多くの大人からそう言われました。
    でも今回、ウクライナの民間人が両手を上げて車から降りて来たところを、ロシア兵に射殺されたとするドローンの映像が流れています。映像の真偽はわかりませんが、戦時に降伏して生き残れるかどうかは、例えば対面した兵士の「胸先三寸」だったりするんですよね。
    降伏すれば生き延びられるなんて、保証の無い話です。

    だとすると、命を大事にする観点でも、戦争を思いとどまらせる抑止の考え方を捨てる理由にはなりませんよね。
    非武装中立論者に国の舵取りを任せる気にはならないと改めて。
    ダラダラ書いてしまいました。

    1. sqsq より:

      カチンの森では降伏したポーランド将校その他がソ連兵に全員殺された。その数22000人。生き残りがいないので証人なし。ソ連はナチスのせいにして言い逃れ。

      降伏するとこういうことになるかもしれない。

    2. 匿名 より:

      我が国は命を守るために侵略を受けたら降服する事を国民に推奨しています。
      なんて対外的に公言したら北朝鮮や中国、ロシアはすぐに行動を起こすでしょうね、核を持っていれば国際社会は手を出せないことが証明されましたから。

  7. ミナミ より:

    世間から忘れられた様なセクハラ爺さんが、「国民の声」を僭称する事態で滑稽ですね
    あの!立憲ですら、原則的には反対してないのに
    あなたの言う国民って、何百人とかのレベルじゃねーの?

    余命なんちゃらとか本出してましたが、まだ生きてたんですね
    まだ生きてたのかって感慨しか無い人物です

    1. 赤ずきん より:

      世間から忘れられた様なセクハラ爺さんに「化石賞」を授与します。

  8. 七味 より:

    >「国民は許さない」
    ほんと主語がおっきすぎますね♪

    ただ、米国議会の演説で、リメンバー・パール・ハーバとか言ったことの反応みたいなので、気持ちとしてはわからないでもないと思うのです♪

    国会での演説をさせるべきじゃないとまでは思わないけど、あたしも、憎悪を煽るような演説には不快感を感じるのです♪

  9. 元ジェネラリスト より:

    国会議員やマスコミが、「国民がー」と言うとき、国民という印籠でも振りかざして自分の好き勝手を言ってるようにしか見えないことも、多々あります。

    古い話ですが、国民新党を立ち上げた綿貫民輔氏が、「国民」と書かれた印籠を本当に作って、マスコミカメラの前で「この印籠が目に入らぬか」と、たちの悪いブラックジョークのパフォーマンスをやっていたのを思い出しました。
    いまだに、ズレてる人は多いと思います。

    1. はにわファクトリー より:

      元ジェネラリスト さま

      >「国民」と書かれた印籠を本当に作って(中略)たちの悪いブラックジョーク

      本当にあったんですか、当方は今知りました。笑いのツボです。

      この機会を借りて昔話をさせてください。
      「市民運動と国民運動の違いがあなたに分かるかしら」
      そう尋ねて来たのは元科学技術庁官僚の女性です。「元」の理由は当時すでに文部科学省の一部となっていたからです。省庁向けの作文(研究開発の某提案公募)の添削をしてもらっていたときに、作文にはうかつな言葉遣いは混ぜてはいけないとのお諭しの一部がこれでした。20年近く昔の話です。ありがたく拝聴しわが身の至らなさを恥じ入ったたものでした。
      カスミ官僚とはこういうひとたちなのかと彼女とのやりとりで学んだものは多かった。余りに面白いので他のもいつか披露します。

      1. 元ジェネラリスト より:

        20年前だと、市民と国民の区別はわからなかったですね。お役所は昔から苦労していたのでしょうかね。
        今後のお話も楽しみにしています。

        綿貫の印籠の映像を探しましたが、20年近く前のことで、さすがに見つかりませんでした。

        代わりにYahoo知恵袋に関連した一般人のカキコがありましたので。

        https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q125689822?__ysp=57a%2F6LKr5Luj6KGo

      2. 元ジェネラリスト より:

        写真はありました。w

        http://www.asahi.com/special/senkyo2005/TKY200508170335.html

  10. わんわん より:

    ゼレンスキー大統領 米国議会演説全文(NHK)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220318/amp/k10013540231000.html#referrer=https://www.google.com&csi=0
     NHKは信用ならんと言う方はYou Tubeでも探して下さい w
     国内報道は「真珠湾攻撃」に特化して報道しているようですが米国批判も辛辣に行っています

     かつて国家演説をされた国家元首と言えば「ブータン王国」
    ブータン王国演説全文
    https://media.yucasee.jp/9605/
     ブータンはながらく中国からの侵略をうけていながら震災直後の日本をたたえて下さいました
    ※経済援助と裏を考えれば中国の侵略を知って(助けて)欲しいと言う思いがあったと思います
    ※状況が違うので単純な比較はできないと思いますが23日に注目です
     

    1. パーヨクのエ作員 より:

      わんわん様

      わんわん様> ブータンはながらく中国からの侵略をうけていながら震災直後の日本をたたえて下さいました
      ※経済援助と裏を考えれば中国の侵略を知って(助けて)欲しいと言う思いがあったと思います

      同感します。FOIPは対中国の不法な拡張を抑える為の縦横家で言う縦の国際的行動です。

      ブータン王国等の現在領土喪失する国家への支援策等が日本からクアッドへの戦略提供される事で上記の目的に関する日本の存在価値が継続する事を日本政府は理解するべきではないでしょうか。

      アイデアが岸田が頭の政府では思いつかない可能性があるので当方が一例を書いておきます。

      一例として山岳防衛の共同訓練、研究の名目で自衛隊中心でクアッドから総勢で中隊規模の部隊を常時活動させるべきではないでしょうか。

      ブータン王国にクアッド版PKFの常駐。

      FOIPをより機能させる為に政府で検討しアメリカ等に提案活動を希望しますね。

      以上です。駄文失礼しました。

    2. 七味 より:

      わんわん様

      演説の全文ありがとなのです♪

      あたしも、リメンバー・パール・ハーバに反応したくちだったけど、反省なのです♪

      演説全体を読むと、思ったよりまっとうに助けを求めてるものなんだと感じたのです♪

    3. 攻撃型原潜#$%〇X より:

      憲法9条を守りたい人達は、ゼレンスキー演説の中の

      「一国の平和はもはや、あなたとあなたの国民だけによって決まるものではありません。それは隣国であって、力を持った国によって決まるのです。」

      を国会で暴露されるのを恐れているのでしょう。「力を持った隣国」はロシアに加えて日本は中国と2方面に対峙せねばなりません(核を持つ北朝鮮と日本を敵視する韓国も加えて4方面というべきか)。まだ平和ボケから覚めやらず半睡状態の日本国民が目を覚ましてしまうのを警戒しているようです。しかし、それは「力を持った隣国」の立場と違いますか。

  11. より:

    鳥越俊太郎氏ってまだ存命だったんだという失礼な感想はとりあえず措いておいて、この人とか、故筑紫哲也氏あたりは、むやみに「国民の声」とやらを僭称する人たちだったなという印象があります(あえて過去形)。きっと「新聞は(愚かな大衆どもを善導する)社会の木鐸である」という寝言を真に受けていたのだろうと推測しています。

    さて、憲法9条経の聖典と言えば、なんといっても故石橋政嗣氏による『非武装中立論』です。この著作の主張を要約すると、概ねこんな感じです。

    日本史を学べばすぐにわかることだが、日本が戦争の当事者になるのは、日本から外国に攻めて言った場合に限られる。ゆえに、日本から戦争を起こすようなことがなければ、日本が戦争に巻き込まれることはない。だからこそ、日本から軍備をなくしてしまえば、日本から戦争を起こすことはできず、従って日本が戦争に巻き込まれることも絶対になくなるのである。

    学生の頃、(確か)社会新報社から新書として発売された同著を、つい好奇心(怖いもの見たさ?)で読んでしまいましたが、当時野党第一党の党首であった人物が、これほどまでに幼稚な議論を大真面目にしていることに唖然愕然とした記憶があります。

    現在でもなお絶滅していない憲法9条教徒の主張は、今でも上記のままといっても過言ではないでしょう。そして、上記主張をさらに要約すると、「日本こそは絶対悪なのであるから、日本の手足を縛ってさえ置けば、戦争など起こらないのである」という主張と同義となりますので、憲法9条教徒がしばしば反日的言動に出るのは、ごく自然なことなのかもしれません。「悪を滅ぼして正義を示すのだ」というわけです、彼らにしてみれば。

    日本共産党のトップである志位氏が故石橋政嗣氏の主張をそのまま踏まえているのは、なんとも不思議な気もしますが、そういえば彼は有事法制に反対するにあたって「日本が戦争をできる国になるということなんですよ!」と血相を変えて絶叫してましたっけ。私などは、あの発言で志位氏と日本共産党を完全に見限りましたが(*)、『非武装中立論』を聖典とする憲法9条教徒であれば、自然な発想なんでしょう。彼らは、戦争にまつわる諸々から目を背ければ背けるだけ平和になると思っているようですから。
    従って、彼らにしてみれば、戦争当事国の大統領が国会で演説するなどというのは、戦争に目を向けさせることに他ならず、許しがたい……とまでは流石に言えないので、「慎重にすべき」となるのも、文脈の流れからして何も不思議はないということになります。

    (*) 告白しますが、それ以前は、地方議会レベルでは共産党に投票したこともありました。

    1. ベル より:

      故石橋政嗣氏は非武装中立論のほかに
      自衛隊違憲・合法論というおかしな理論を主張していました。

      違憲なものはすべて非合法でしょう。

    2. 宇宙戦士バルディオス より:

       石橋は、同書で「降伏した方が良い場合だってある」と記していますから、本音では日本を非武装化し、社会主義国家の軍隊に無血進駐してもらい革命を起こしてもらうことが狙いだったのでしょう。そうすれば、選挙で決して得られない権力の地位に着くことができます。日本を非武装した功績で、傀儡政権の首班に取り立てて貰うことを、夢見ていたのです。

  12. 引きこもり中年 より:

    素朴な疑問ですが、この鳥越俊太郎氏のTwitterは、ジャーナリストとしての発言なのでしょうか、日本の高齢者(の代表)としての発言としての発言でしょうか。もしかしたら、ジャーナリストと一言で言うのではなく、世代で違うのではないでしょうか。

  13. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    ウクライナ問題でのオンライン演説で日本が国の意志としてウクライナに連帯し支援を加速する事は当方としては反対はしないのですが、こういった事の結果日本が核兵器で攻撃される前提で「その時に日本がどうすべきか」の議論がそれこそ皆無なのが気になります。

    Securityとは相手を知った上で相手の行動に自国がどうすべきかを決める事ですが、当たり前ですが、「基本は最悪の場合を想定して行動を決定する」です。

    最悪の場合の想定ですが、当方はロシアが以下の理由で核兵器の使用に踏み切る可能性があると思います。

    ロシアが大国としての国家の威厳を維持できなくなる。

    他ならぬ我が国日本が上記の理由で対米開戦したでしょう。どうしてこの想定がされないのでしょうか?

    この場合にロシアが日本を経済強国のままでNATOとロシアが相互確証破壊で両者ノックアウトになると思いますか?

    だから日本がどうすべきかを決める前にロシアが核兵器を最低日本主要部に核兵器を投射する事にどうするかを議論するべきではないでしょうか。

    もうひとつ言えば、当方がプーチンならば地政学的にユーラシア大陸の最東にあるので最悪の場合の前の段階での最後のブラフとして、以下のプロパガンダで北海道の都市に投下を検討します。

    大国ロシアを没落させて「国際秩序の変更を求める日本に敵国条項に基づき」核兵器を使用する事で我が国は日本に国連加盟国の権利に基づいて制裁を行った。
    日本とロシアに敵対する国家がこの警告を真摯に受け止めて我が国の要求を検討する事を望む。

    ロジックによっては他国より高く核兵器の攻撃を受ける可能性すらあり得るのに国民に事前に核兵器被攻撃での知識教育を行わず、事前リスクを検討せず情緒に流されて国の方針を決めて良いのですかね・・・。

    マスゴミには期待しませんがこのサイトの方々は知的好奇心でどうすべきかお考え頂ければ。

    以上です。駄文失礼しました。

    1. パーヨクのエ作員 より:

      一応核攻撃を受ける可能性がある場合にすべき事ですが、以下参考になりそうなサイトを貼っておきますね。

      核攻撃されたら、どのように生き抜くべきか?
      https://logmi.jp/business/articles/283293

      核攻撃から生き残る方法とは!? ― 有事の取るべき行動について
      https://www.esquire.com/jp/menshealth/wellness/a178456/lifestyle-health-nuclearattack18-0123/

      基本的には熱線と放射線から身を守り、放射線の減少を暫く待つ為の活動する為に必要な水と食料の持ち運び可能な形態での準備とできるだけ大きな地下空間への退避を事前にシミュレーションするべきではないでしょうかね。

      全部持ち運びはムリですので健康な方々の優先順位は
      水>ビタミンミネラルの補給食>カロリー補給食>マスク等の危険から隔離に役立つモノ>その他
      ですかね。

      まあ爆心地の近くにいれば準備はムダですが(笑)。

      1. わんわん より:

         順番としては
        如何に戦争にならないかが最優先ですが
        次に日本がウクライナのにように攻撃されたらですね
        オトナンサー
        https://news.yahoo.co.jp/articles/8d298055910131c40bd6078b53bb5649e57371d8
        その次が核攻撃についての備えですね
        ※考えても仕方がない部分(相手がいる)もありますが備えは重要です

  14. 無病息災の男 より:

    鳥越俊太郎氏といえば、
    彼は・・・・・、
    ・「これからアジアの時代。脱米入亜。アメリカ依存を止め、中国・韓国との連携を深めるべき」と言い、
    ・「憲法は絶対に変えさせない」と言い、
    ・安倍官房副長官(当時)が拉致被害者を帰国させた時、「彼らを北朝鮮に返せ!」と言った人ですね。
    https://twitter.com/hyakutanaoki/status/753522040519352320?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E753522040519352320%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=http%3A%2F%2Fnetgeek.biz%2Farchives%2F78678

    鳥越俊太郎氏が言う国民とは、日本国民のことではありません。中国国民または、朝鮮半島の人たちのことです。

  15. 世相マンボウ . より:

    「国民は許さない」????(笑)
    とは、いったいどこの国民さんか、
    または,一応国民ではあるが少数の
    そんなこんなの国民さんなのか
    大切なところをごまかさずに
    きちんと書いてほしいものですなあ(笑)

    また、
    それを言ってるのが
    久しぶりにおめおめとの鳥越さん
    というのが笑いを取りに来たとしか思えません。
    女子大生の人権蹂躙して
    別荘にBMW走らせての行為に及んだことは
    たとえ示談にはなっても許されるとでも
    思ってるんですかねえ?
    だいたい、
    かつての都知事選での
    開票即落選確定の記録を打ち立てた
    鳥越瞬殺太”郎さんなのですから、
    左翼を気取っての横着な主張と生き様は
    もはや通用しないものであることを
    ご存命のうちにお気づきになることは
    おできになるのであろうかと
    ご心配申し上げます。

    1. 世相マンボウ . より:

      泉さんのむにょむにょ言い訳と、
      その前のやたら威勢のいい発言は、
      なんせ、
      政界ではヘリウム並の軽さで定評のある
      泉さんらしくて笑いを誘います。
      ま、
      最初のツイッターはきっと
      うしろに控えての重鎮さんに睨まれて
      ご所望受けてのものだったのではと推察します。
      なんせ、
      相手に「ヒトラーレッテル貼り」発言という
      プーチンと同じ手法を駆使なさる
      最高顧問菅直人センセとハッピー米山さん、
      また、ハッピー米山さんは
      この鳥越さんと同じ暴走下半身での
      過去をお持ちの点においても
      影に日向にプーチンに肩入れするむきは
      どういうお方サンたちなのか
      おのずと浮き彫りになっているのでは?
      とも感じますがいかがでしょうか。

    2. 匿名 より:

      世相マンボウ さま

      ヘリウム並みの軽さ を目にして自民党が選んだ現総裁をすぐ連想し、にやりとしました。

    3. はにわファクトリー より:

      (誤投稿したうかつものは、はにわファクトリーです)

      「ヘリウム並みの軽さ」を目にして自民党が選んだ現総裁をすぐ連想し、にやりとしました。

      ヘリウムと言えば、日本人が受賞したイグノーベル賞

      『サルとワニのヘリウム音声研究』
      https://www.jstage.jst.go.jp/article/psj/37/1/37_37.005/_pdf/

      霊長学研究所のかたの論文は以下のような書き出しで始まっています。

      “2020年9月18日(日本時間)にイグノーベル音響学賞を共同で受賞した。イグノーベル賞は、アメリカのMarc Abrahams氏が1991年に創設したノーベル賞のパロディで、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に授与される。毎年のように日本人が受賞していることもあって、授賞式のたびに大きく報道されるので、ご存知の方も多いと思
      う。私たちの国際共同研究チーム(オーストリア、スウェーデン、日本、アメリカ、スイス)が受賞した理由は、ワニにヘリウムガスを吸わせて唸らせたことである。ただ、それだけのことである。”

      サル声、ワニ声の代議士がもし本当にいるなら誰々でしょうか。

  16. 雪だんご より:

    鳥越俊太郎……ああ、そういえばこんな人も居ましたね。
    随分久しぶりに見る名前だと思ったら、もう82歳か……

    この年代の人が今更「自分は間違っていた」なんて
    言える確率は相当低そうですから、この人は最期までこうなんでしょうね。
    「ジャーナリストは国民の代表ではない」なんて考えは、
    絶対受け入れられなさそう(もしかしたら、晩年に反省するかも知れませんが)。

  17. 通りすがり より:

    鳥越氏が個人の見解を言うのはどうぞご自由に、ですが、主語に、勝手に「国民が」はそりゃないでしょう、と。
    いったいいつ、あんたに国民が付託したんだと。
    ちなみに、確か都知事選に出てますが当選されてませんよね?

    ほんとに、マスゴミの記者とやらは勘違いも甚だしいですね。

  18. epicurian より:

    演説には、安倍元首相を批判する内容が含まれるかもしれないとの予測もあるようです。
    安倍憎しの人達は、その部分だけを切り取って、賞賛するかもしれません。

  19. カズ より:

    主観にとらわれず、事実をありのままに報じるのが「ジャーナリスト」
    主観で事実を曲げ、そそくさとその場を離れるのは「じゃあな!リスト」

    *国民の代表を騙るくらいなら、言いっぱなしじゃなくて後始末(総括)しないと・・。

  20. 匿名 より:

    鳥越氏の言う国民とは一体どこの国なのか・・・?
    そもそもが彼の頭の中だけの架空の国なんじゃ?などと思ったりで
    以前、クイズ番組での「日本の都道府県の数は?」という問題を間違えていたので(しかもうっかり的な”誤差”でなく・・・)

  21. 一之介 より:

    鳥越さんですか、こんなアホな人に東京都民は100万票も入れたのですよ。古くは、都知事に立候補したコメディアンが有権者をほったらかして選挙運動もせずにハワイに遊びに行ってる間に当選させたのですから、当時、本当に都民はアホの集まりだと思いましたね。兵庫県も同様ですが、東京は石原さんを除いて、これまでろくな人を知事にしていませんね。地方に住んでる私からしたら、東京は日本の中枢なのだから、もっとしっかりしてくれよと思います。

  22. 電気屋 より:

    あくまでもゼレンスキー大統領は「ウクライナの為」に演説をしているのでパールハーバーの発言もアメリカの関心を引く為にしただけです、日本ではまた違う事を言うでしょう。
    ウクライナへの更なる支援の要請とロシアへの経済制裁の強化の要請は間違いなく有るとして九条教徒が最も恐れるのはロシアへの軍事的包囲網への参加要請でしょうね。
    日本の憲法改正論にまで踏み込むかは分かりませんがドイツでの演説を考えるとかなり痛いところを突いて来ると思います。

  23. マスオ より:

    私の大嫌いな人の一人が、「国民は怒ってるんです」とか「国民は納得しないでしょう」とか、勝手に国民の意見を代弁する人。いつ私がお前に意見を託したんだ(怒)と。
    自称知識人はもちろん、選挙を経た政治家ですら、この言葉を使う人は嫌悪し、信用しないようにしてます。
    ただ、昔どこかで(この掲示板だったかな?)この事を書き込んだら、○○さんは、「どこの国民か言ってない」(主語がない)。こういう人たちが言う国民は、日本国以外の国民の代弁だ、と諭されて、それ以来そのように納得してます。
    主語を省略できる日本語って便利だな、と思います。

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