立憲民主党は共産党と連合に配慮する「やじろべえ」?
日本共産党に気を遣い、連合に気を遣い、気付いたら「やじろべえ」のようになってしまっている――。現在の立憲民主党を巡って、こんな指摘が出て来ました。考えてみたら当然です。あっちフラフラ、こっちフラフラの八方美人だと、誰からも信頼されません。珍しく、国民民主党の玉木雄一郎氏の発言に同意してしまった次第です。
寂れた食堂街の酷い食堂たち
現在の日本の政党を巡って、当ウェブサイトではしばしば、「寂れた食堂街に出店している、どうしようもない食堂たち」、というたとえ話をさせていただいています。
現在の国政政党のなかでは、マトモに食べられる料理を出してくれるのは、高くてマズいという評判の「自民党食堂」くらいしかありません。しかも、この「自民党食堂」も、ときどき消費税の増税、レジ袋の有料化など、不要かつ有害で高くつく政策が実行される、という、とんでもない食堂です。
ただし、「自民党食堂」のライバルを名乗る「立憲民主党食堂」は、さらにどうしようもない食堂です。中に入るとメニューには「自民党食堂」の悪口しか書かれておらず、肝心の「料理」のメニューがいっさい掲載されていないからです。
しかも、「立憲民主党食堂」では店員さんは注文を取りに来るどころか、お茶や水、おしぼりすら持ってこず、料理人は料理を作らず、店長を含め店の全員がひたすら「自民党食堂」の悪口を言うばかり。呆れて店を出ようとしたら、(食べてもいないのに)食事代金を請求されるようなものでしょう。
この点、「国民民主党食堂」や「日本維新の会食堂」では、たしかに一見するとおいしそうなメニューが並んでいるのですが、料理人の調理経験や能力などについてはよくわからず、注文したとおりの料理が出てくるという保証はありません。
それでも「よりマシ」政党を選ばなければならない理由
いずれにせよ、「高くてマズい食堂」、「ダメな食堂」などが並んでいたとしても、やはり、私たち有権者は我慢して、少しでもマシな店を盛り立て、ダメな店には「入店しない」(=投票しない)ことを通じて、少しずつでも食堂街を良くしていくしかないのだ、というのが著者自身の見解でもあります。
もしも立憲民主党食堂が潰れ(あるいは規模を縮小し)、その結果、国民民主党食堂や日本維新の会食堂の面積が拡がれば、自民党食堂も「これではまずい!」と危機感を抱き、料理の「手抜き」をやめるかもしれません。
過去に行った政策(とくに2014年と2019年の消費税等の増税、2020年のレジ袋有料化など)を見直すかもしれませんし、日本を悪くしている「利権構造」(とくに財務省の「増税原理主義」、文科省の「学校法人認可利権」、NHKの「受信料利権」など)の解体にも本腰を入れるかもしれません。
したがって、同じ野党でも「ダメな野党」にはご退場いただき、「よりマシな野党」に少しでも議席を獲得していただくことにも、十分な意味があるのです。
現在のところ、立憲民主党は変わっていない
ただ、そうであったとしても、著者自身は、もしも立憲民主党が「政策提言型政党」に脱皮するというのならば、それはそれで、少し「生温かい目」で見守ってあげても良いのではないか、という気持ちがないわけではありません。
昨年11月に同党の代表に選出された、まだ47歳の泉健太氏が、立憲民主党を「良い方向」に変えていくのであれば、日本にとって決して悪いことではないからです。
そして、こうした期待は、現在のところは、ほぼ完全な「空振り」に終わっているように思えてなりません。というよりも、立憲民主党を巡っては、このところ毎週のように「ネタ」(※それも悪い方向の材料)が出て来ます。
年初来の騒動でいえば、例の「CLP/ブルージャパン問題」(『ブーメランの名手?立憲民主党巡る広報業務委託費疑惑』等参照)、菅直人元首相の「ヒトラー」ツイート問題(『菅直人氏の「ヒトラー」投稿巡り7割が「問題」と回答』等参照)など、本当に「もりだくさん」です。
また、昨日の『立憲民主党が「野党国対騒動」巡って日本共産党に謝罪』でも取り上げたとおり、立憲民主党は現在、日本共産党、日本維新の会、国民民主党など他政党との関係、連合などとの支持基盤との関係で「迷走」を続けているようです。
玉木雄一郎・国民民主党代表の発言
こうしたなか、立憲民主党の多くのメンバーとは、もともとは同じ(旧)民進党の「仲間」だった国民民主党の玉木雄一郎代表が、興味深いことを発言したようです。
「立憲民主党は自身の路線をしっかり決めないと、野党第一党は日本維新の会になってしまう」国民・玉木代表
―――2022/02/17 14:20付 Yahoo!ニュースより【ABEMA TIMES配信】
『Yahoo!ニュース』に『ABEMA TIMES』が配信した記事によると、玉木氏は12日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演し、「泉さんとは個人的に非常に親しいし、電話もメールもよくする」としつつも、次のように述べたのだそうです。
「やっぱり“路線”だ。“共産党さんと、どうするか”、というところだ。<中略>いつかは責任のある立場で政権運営に関与したいと思っている私としては、党是として自衛隊は違憲だ、あるいは憲法審査会を開くこと自体に反対だ、日米安保を破棄しよう、というようところとは、ということになる」。
じつは、泉氏自身は国民民主党に所属していて、昨年の「新・立憲民主党」結党にあたって同党に合流したという経歴を持っているため、玉木氏と「個人的に親しい」という点については、不自然なところはありません。
そのうえで玉木氏は、立憲民主党と日本共産党との関係を巡って、同党には「共産党にお世話になって当選された方がたくさんいる」(=選挙協力で当選した人がたくさんいる)ことから「党内でコンセンサスを取るのが難しい」と想像します。
このあたり、部外者として言わせていただければ、結局は泉健太代表の「覚悟」の問題だ、ということに尽きるとは思うのですが…。
立憲民主党は「やじろべえ」
この点、個人的に玉木氏に対しては、ある種の「胡散臭さ」を感じている人間のひとりではありますが、その反面、玉木氏の次のような発言には、それなりの説得力を感じたことも間違いありません。
「うちがまさにそうだった。路線について、どうしようかと悩んだこともあったが、最後は改革中道だ、現実路線で突き進もうと腹を決めた」。
具体的には、2017年10月の衆院選に茨城5区から出馬し、落選するも比例復活当選した浅野哲氏の場合、「今回は頑張って小選挙区で勝ち切った」(玉木氏)のです。これについて玉木氏はこう述べます。
「やってみて思ったのは、あっちこっちに配慮し、曖昧なメッセージを出していては戦えないということ。やっぱり選挙は“熱伝導”だ。自分が腹に落ちたことを明確に伝えることをしないと。演説していて、自分で“弱いな”と感じたとしたら、それは絶対に相手に伝わらない」。
不覚ながら、この玉木氏の発言には、同意せざるを得ません。
「あっちフラフラ、こっちフラフラ」だと信頼されません(※余談ですが、敢えて誰のこととは言いませんが、「他人の話をじっくり聞く」、「あちらこちらに気を遣う」という態度のあまり、「優柔不断で決断ができない」という人物が自民党にもいます。あるいは某国のように「米国に寄ったり、中国に寄ったり」という事例もあるようですね)。
そのうえで玉木氏は、現在の立憲民主党を巡って、元参議院議員でもある輿石東氏のこんな指摘を紹介します。
「共産党さんに気を使う。あるいは連合に気を使う。右に左に気を使って“やじろべえ“みたいになって前に進めなくなっている」。
輿石氏という人物についても、個人的には「どうか」と思う点は多々あるのですが、この「やじろべえ」の指摘に関しては、完全に的を射ています。あるいは、「選挙互助会」に徹するあまり、私たち国民の側を向いていない、という言い方をしても良いのかもしれません。
いずれにせよ、こうした玉木氏の発言が、泉氏、あるいは立憲民主党の議員の皆さまに届くのかどうか。
まずはその試金石が今夏の参院選であることは間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
「やじろべえ」は立ち位置がしっかりしてるし、転びません。褒め過ぎでしょう。
かといって、他にいい例えももう思いつきません。出尽くしちゃいました。
元ジェネラリストさまに私も同感です。
かといって、
昔菅直人氏が昔、「風見鶏」と
言われた時期がありました。
しかし、、
強風にも正しく風に向かって
胸を張ってぶれない風見鶏さんに比べて、
まさに今、
CLP・BI疑惑誤魔化しのためには
国民に背を向けて
「ヒトラーレッテル発言騒動」まで
引き起こす菅直人氏のありようを見ると
風見鶏さんにたいしてなんて失礼な
例えようだったと思い出します。
少なくとも風見鶏は仕事をしてますよね。
「やじろべえに謝れ」と書けばよかった。w
「立憲民主党の立ち位置は何か」と問われれば、
「総会屋」と答えるでしょうね。
共産党「立件民主党は共産党とズッ共(ズッ友)だよ♡」
連合会長「ちょっと!立件民主党は私と婚約してるのよ!共産党と付き合うなら別れるわよ!」
立件民主党代表「すげえ。俺はモテモテだあ!」
……みたいな?
それは両方から離婚される展開
共産党と連合は相容れない者同士なのでで、腹を括ってどちらかを取る選択が必要なのですが、立憲民主党はそれが出来ないのですね。
両方にいい顔をすれば、両方から不評を買うだけなのに。
ヘタクソな二股。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、素人が舞い上がってしまうので)
平時においては、色んな票田に、都合のよいことを言って、それで相対的に最多の票を得て、なおかつ、それぞれへの発言が矛盾をきたしても、不満はあるが怒らせないようにすることが、与党になるための手段ではないでしょうか。(もっとも、それが出来れば苦労はない、と言われそうですが)
蛇足ですが、有事においては、「不満はあれでも、結果を出すので、ついてこい」と言うことができ、なおかつ、有言した通りに結果を出すリーダが、選べれるのではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
連合、異例の支援政党なし
https://nordot.app/866968948551286784
>共産党と協力する候補者を推薦しない意向も示した。
Cが、反応するでしょうね。
「野党連携を邪魔しようとするもので、芳野会長は自公政権の回し者」とか。
一応、泉氏は立憲民主党を「政党」へと脱皮させるという志を持って代表に就任したように見受けられますが、残念ながら、少なからぬ所属議員は「政党」なんかになってもらっては困ると考えているようです。何しろ、「政党」なんかになった日には、現実世界と向き合わねばなりませんし、現実を踏まえた政策だって考えねばなりません。そんな面倒なことをするより、政府の揚げ足取りに専念し、やることなすことケチをつけ、国会審議で人目を引くようなパフォーマンスさえできれば満足なんでしょう。
今頃泉氏は「しまった。そのまま国民民主党に残ったほうが良かった」と考えているかもしれません。手遅れでしょうが。
>立憲民主党は共産党と連合に配慮する「やじろべえ」?
どちらかといえば、操者が二人居る”操られ人形”なのかと。
*組織にぶら下がってるだけで、立民の意思はありません。
国民民主の玉木氏のコメントを見ると、反自民路線から政策議論・提案型の所謂「現実路線」に舵を切る際、かなり葛藤があったのがうかがえますね。
つまりマスコミや先進的な有識者がチヤホヤしてくれる居心地の良さは相当なものだったと想像できます。
立憲民主党は共産党との協力で当選した者もいる。(前提)
その議員が国会に参加しているのにいまさら共産党を切る
→投票した人に不誠実。また党としても不誠実。
今後とも共産党との協力
→政党に対して有権者がついていけない
→見限られて次回選挙で敗北濃厚
王手飛車取りまで行かなくても、飛車-角どちらか失うような事態。
(もしかしたら飛車も角もないかもしれません。単なる詰みかもしれません。)
頓死であって欲しいのですが。
やじろべえも流行らないかもしれませんが、地球ゴマも死語ですかねえw。
さしずめ、内部でぐるんぐるん回ってても安定しているのは日本共産党か。
あ、作ってた会社が2015年に廃業したんだ…。
のれんはどうですか。